ココサニサンドを目指していたはずだが・・・?
親マンモスを振り切り、医療チームのヘリで研究所に戻ってきた7人は、ストレッチャーで運ばれていくリンを見送った。
ココは、リンが死ぬことはないから心配しなくていいと断言し、手術を
「サニーさん、随分落ち着いてますね」
「オレが処置した時点で既に組織の修復が始まってたからな。
医療チームと共に、リンの治療の経過を見守っていたヨハネスは、リンの回復の速さに度肝を抜いていた。
「信じられん。グルメ細胞がこれほど活発に分裂を繰り返し、組織を再生させるなんて。リンさんのグルメ細胞に適した、美味なる食材を口にしたに違いない」
研究所ではリッキーとキッスが皆の到着を待っていた。
ヘリに乗る際に別れてから、スピードを上げて研究所にいち早く戻っていたらしいリッキー。
「リッキーもう戻ってたの!?すっごいスピードっ!!」
「ギャアウ」
「ギャアァ」
どうやら撫でて欲しいというキッスのアピールのようだ。
「ヨシヨシ、キッスもお疲れさま。そうだ、一緒に水浴びする?」
鳥は顔周りや首筋を撫でられることが好きな為、分厚い羽毛に深く手を差し込んでキッスの様子を見ながら触れるユキ。
目を細めていたキッスに、
「どうだろう・・・雨に濡れるのは嫌がるんだけど・・・」
雨には大気中の不純物が含まれている為、濡れるだけでなく汚れるのを嫌っている可能性もある。
「鳥はきれい好きで基本水浴びって好きじゃない?」
「ア"ァ」
ユキの言葉にクチバシを寄せてくるキッスは、水浴びに意欲的に見える。
リッキーとキッスとのスキンシップに精を出すユキに、粘り付くような視線を向けるココとサニー。
「・・・なにしてんだお前ら」
2人の態度を
「サニーさんて、じっと人を観察するクセがあるんでしょうか」
小松の意見に、トリコは
「そういや小松も見られてたっけ。で?今度はユキをガン見してると。なんかあったのか?」
「いや~・・・どうでしょう。ボクの時は包丁やら調理を
「花?」
(それがユキの言ってた、秘術の波動とやらの発生源だったのか?)
サニーの視線は初見の相手に対しての観察とも取れる。
しかしココはなんなんだと、トリコも気にしていた。
(ココのやつ、なにか勘付いてんのか・・・?)
得意の占いでなにか見えているのかもしれないと邪推するトリコだが、実はユキと
声をかけながら
鳥類が
(キッスもリッキーも、ユキちゃんとあんなに仲良さそうに触れ合って・・・)
(バトルウルフ、ハイアンパンサーに続いて、エンペラークロウとのツーショットだと・・・っ?!コレは・・・人と獣との芸術的
ココとサニーの心中も
「・・・テリーもカラダを綺麗にしないとな」
「ウォウ」
ユキたちのやり取りに、
「バルァルア」
「おぉ、オブサウルスもな」
オブサウルスの登場に、サニーは「げっ」と
(サニー、虫だけがダメな訳じゃなかったのか・・・)
初めてオブサウルスと対峙した時も『なんだこいつキモー!!』と叫んでいた。
「それじゃ一緒に行こっか」
トリコの話を聞いてリッキーとキッスに声をかけるユキに、サニーとココの
「えっ」
「え”」
「―――え?・・・リッキーが居るから、大きい子用のお風呂があるはずでしょ?」
ヒョウは飼育下では水浴びや水遊びなどを行うことがある。
広大な庭を移動し、
リッキーが嫌がらないのであれば、カラダを洗いたいと考えたユキ。
「そうだな。誰か案内
研究所の職員に声をかけるトリコの後に、ユキは付いて行く。
続くリッキーとキッスは、チラリとココとサニーを振り返り意味深な視線を
「え・・・キッス・・・?」
「なんだ今の視線・・・っ」
置いてけぼりを食らったココとサニーは、しばし