【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

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意地っ張りで素直なサニー、ゴメンな、また勢い削いで。
ぁあ“ーーーっじれったいっっ。
小松「誰がそうさせてんですかっ」・・・すまんやで。


30暗中模索

暗中模索(あんちゅうもさく)・・・暗闇で手探りで(さが)す。様子がはっきりせず探るように色々(こころ)みる。見通しや手掛かりがない状態で、あれこれ探し求める。

 

 

かなりのスローペースではあるが宝石の肉(ジュエルミート)を食べ進めているユキの様子を、ココは疑問視していた。

(食べ始めてしばらく経つが、ユキちゃんのカラダが光りを(まと)う気配が一向(いっこう)にない。それどころか放つ電磁波になんの変化も見られないのは、どういう訳だ・・・)

 

ユキを凝視(ぎょうし)しているココを、素知らぬ顔でサニーもずっと意識していた。

(ココも探るような目ぇ向けてやがるな・・・)

リンと小松が席を立って話し込んでいる(すき)に、ひと席分()いた先にいるココに上体(じょうたい)(かたむ)けながらサニーは話を振る。

「なあココ。お前今回、態度おかしくね?」

「・・・突然なんだサニー」

出し抜けに失礼な事を言ってくるサニーに、ココは(あき)れた顔を向ける。

「アイツ・・・ユキに対する素振(そぶ)りだよ。対人苦手な(くせ)に、なにがあった」

「―――そういうサニーこそ、やけに熱のこもった目を向けているじゃないか」

(・・・やろう)

ココからの皮肉めいた流し目に、サニーは口を引き結ぶ。

 

(あお)り返された事にムッとしながらも、サニーはココの変わりようについて熟考(じゅっこう)する。

(占いは続けてるみてーだし、人嫌いは多少マシになったのか・・・?)

だが異性に言い寄られるのは毎度の事で、かなり(まい)っていたはずだ。

(ユキはトリコの連れだってんなら、ココに対してそーいった色恋的な目は向けてねぇから、平気ってことか?)

だとしても、やはりココの言動が奇妙(きみょう)過ぎる。

 

(大体(だいたい)ユキは、トリコに対しても同じで恋愛感情は無いはず・・・いや待てよ?それもトリコが否定してただけだしな。あの親密な感じ・・・どっちかが一方通行で思いを寄せてたり・・・ひょっとしたら隠してるだけで(すで)に付き合ってたりとか・・・っ)

悶々(もんもん)と悩み出すサニーを見兼(みか)ねて、ココが口を(はさ)む。

「サニー。電磁波が少々乱れているが、恐らく今考えている事は(はず)れているぞ」

「マジか?!あ"ーーーっもう直接聞く!!」

乱暴に席を立ち、つかつかと距離を()めるサニーは険しい表情で問い詰める。

「お前ら、どーゆう関係だっ!?」

カマをかけて様子を見るといった回りくどい事はしない、ド直球過ぎる問いかけだった。

「―――おい、サニーっ。いきなり失礼過ぎるだろ・・・っ」

声と態度に(あせ)りを混じらせながら、ココもトリコとユキの元へとやって来る。

 

(そっちから来てくれるとは・・・にしたってサニーはドコに引っかかってんだ??)

サニーの迫力に、トリコは不可解そうに眉根(まゆね)を寄せた。

「さすが兄妹。その手の話題好きなの一緒なんだねー」

ユキはユキで、なにやらズレた返しをしているのを見てトリコが突っ込む。

「そこじゃねえだろ」

 

「なになにお兄ちゃん、なんの話?」

「あーっ、リンさん!島で採れる調味料についてご相談が―――」

興味を持ったリンを慌てて引き留めようとする小松に、トリコが(さと)すように告げる。

「いいんだ小松。話を()らさなくて」

 

「―――私が世界を(また)いでやって来たって話だよ」

ユキがリンに向かってサラリと言い放つ。

「ふうーん・・・?え、世界?スケールデカくない?」

「「――――――???!?」」

リンだけでなくサニーとココも、ユキの衝撃(しょうげき)(なぞ)発言に理解が(およ)ばずポカンとしていた。

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