【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

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自家中毒について、絶対に紙媒体で読んだはずなのに…立ち読みか?
それらしき著者さんの別の本は買ってた…。
とりま注文したけど、まだ届いてないっ泣


34言行不一致

ココが暴走気味の態度をユキに炸裂(さくれつ)させているのを()の当たりにしていたサニー。

(なんだっ?!ココのヤツ急に様子が・・・)

サニーはユキの肩を支えながら、ココの一変(いっぺん)した雰囲気に己の目と耳を疑った。

 

「ココさん?!」

「どうしたんだよっ」

ユキを強く拒絶するココに、小松とトリコも面食らう。

「ココが他人苦手なのは知ってるけど、拒否(キョヒ)るにしたってやり過ぎ・・・アレ?ってか、さっき狩りに誘ってたよね・・・??」

一貫(いっかん)性がない矛盾したココの言動に、リンも理解に苦しむ。

 

「!・・・ボクが?いきなり現れた相手に警戒こそすれ、狩りに誘うなんて有り得ない。・・・みんなは、彼女を知っているのか―――?」

あからさまに不信感を抱いていると示すココに、サニーが悪態(あくたい)()く。

「感情限界突破して(から)回ってたかと思えば、急に突き放すとか・・・なに訳わかんねー事してんだ。自分の毒でおかしくなってんじゃねーのか?」

 

サニーの言葉を聞いて、ユキはハッとした。

「・・・!!自家(じか)中毒(ちゅうどく)ってヤツだね!?微妙(びみょう)にありそう、かも・・・?」

外来種の植物が、競争相手のいない他の土地で爆発的に増えた結果。

増え過ぎて自らの毒で弱り、勢いが収束したりするアレだ。

「??なにを言ってるんだ・・・?」

皮肉にもサニーに言われた、訳が分からないという感情を顔に貼り付けるココ。

「そんなまさか」

「でもそーいう事なら、もうそうとしか・・・」

思考がこんがらがり、小松とリンも狼狽(うろた)える。

 

混乱が広がるこの場を、トリコが正気に戻そうと(こころ)みる。

「待て待て、あるだろ他に!考えられる要因が!・・・ユキ、さっきの光はなんだったんだ?」

光が広がった直後、ココはおかしくなったのだ。

その豹変(ひょうへん)()りに引っ()られ、()いていた冷静さを少し取り戻したリンと小松。

「・・・そういえば―――」

「そうでしたね・・・」

 

だが知っているはずのユキの方が、なぜかぽかんと聞き返す。

「光・・・?って、なに?肉以外の?」

聞き返されるとは思っていなかったトリコに、小松が考えられる可能性を口にする。

「・・・サングラスで見えなかったんでしょうか?」

「けどココが拾おうとしたの、止めてたろ」

トリコの(げん)に続いて、リンも再度ユキに確かめる。

「アレってなんだったの?」

 

「?ココが拾おうとしたもの?ゴメン、見てないかな」

言行(げんこう)不一致(ふいっち)とは(まさ)にこの事。

ココだけでなく、ユキの様子までもが尋常(じんじょう)ではない。

 

釈然(しゃくぜん)としないながらも、ココが自らの認識について話す。

「・・ボクは落ちたモノを拾って、そこから光が広がったのは覚えている。そこに突如(とつじょ)現れた彼女に、(ひど)く驚いたんだ」

トリコは信じられないように(つぶや)く。

「―――ユキを、知覚出来なかった・・・?」

ココに限ってそんな訳がないだろうと一同、顔を見合わせる。

「というより知覚、認識の外にユキの存在が追いやられたみてぇじゃね?」

サニーの客観的な見解を聞いて、ユキはココに問いかける。

「知覚、認識の外に・・・拾ったモノになにか特徴は無かった?」

「オレンジ色の硬質な・・・小さな花のようだった」

 

特徴を聞いて、小松とサニーは水手毬(みずてまり)で見た光景を思い出した。

「!オレンジの花といえば・・・!」

「草原で、んな花()んでたよな」

2人からの視線に、心当たりのないユキは目を丸くする。

「え、私?」

「そうだユキさん。水手毬(みずてまり)で見てみましょうよ」

表情を明るくした小松に(うなが)され、ユキは再び水手毬(みずてまり)の術を発動させた。

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