【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

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お互い相手の存在に振り回されてて、なんか・・・お似合いだなって。うん。
心情を交わらせてあげられなくて、スマンやで。


45翻弄

「心配?単なる事実だ。キミこそ、自身の心配をした方がいい」

ユキからの指摘に、率直な意見をココは平然を(よそお)って返した。

「え、私の?」

どういう事だと目を(またた)くユキに、ココが真顔で忠告する。

「ボクがキミを疑い、その存在を抹消(まっしょう)しようとしたら?サニーが離れたのをいいことに、キミが猛獣に襲われても助けなかったら?キミの死は事故死(あつか)いになる」

現状は、ユキを消すのに都合がいいと(おど)しの言葉を向けるココ。

 

ココは、ユキの周囲への無警戒さにハラハラと気を()んでいた。

淡々と事実を告げただけなのに、気遣(きづか)われたと隠しきれていないユキのくすぐったそうな態度に、内心ココの方が照れてしまった。

そんな胸中が(あい)まって、思ってもいない言葉か(すべ)り出てしまったのだ。

(ぐ・・・っ、思わず不本意な(おど)しをかけた形に・・・っ、どうするっ?!?)

状況を利用しての事故死を(ほの)めかしてしまったと、ココは自らの悪手(あくしゅ)(なげ)く。

 

一方でユキの頭の中では、高速で疑問()が飛び交っていた。

(・・・?なんでココは自分を追い詰めるような話を・・・?―――はっ!)

「―――ココって・・・打ち解けてないと、そんな物騒な冗談言うんだ・・・。誤解しか(しょう)じないから止めた方がいいよ?」

ユキは(ひか)えめに、ココを思ってのアドバイス送る。

「冗談?極めて本気だとしたら?」

(~~~さっきから墓穴(ぼけつ)()り過ぎだっ。彼女に近付く事を、ボクは無意識の内に恐れているのか・・・?)

 

(実際ココが本気だとしたら、そんな風に食い下がらないんじゃ・・・)

ココなら水面下で動き、相手に告げるとすれば全てのロジックが組み上がった後。

どうやっても(くつがえ)せない、詰みの段階ではないだろうか。

「キッス。キッスは今のココの発言、本気だと思う?」

「ギャァ―――ッ!!」

一向に引かないココに、ユキがキッスに話を振れば羽を(ふく)らませて少々強い口調で叫ぶ。

(否定っぽい態度と鳴き方・・・やっぱり本気じゃなさそう)

 

「う~~ん・・・、(いまし)めとしての助言(じょげん)って側面(ニュアンス)が強い気がするから、ココはそんな事しないと・・・―――いや待って?」

ココの物言いの微妙な雰囲気を(さっ)して、眉を下げ思案(しあん)していたユキはハタと気付く。

「敵対相手に不遜(ふそん)に言い放ってるトコ、容易(ようい)に想像出来ちゃうな??・・・うん、アリで!!」

(どっ、どういう理屈と思考プロセスなんだ??!答えにもなってないし・・・っ)

突如としてユキに強気の表情で宣言され、ココは終始ペースを乱されっぱなしだった。

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