【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

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フグも旨いが、昔食べたハモも美味しかった。
けど添えられてる梅肉っ、お前はアカン。
なして果実を酸っぱくするんや。


49煩悶

※本文少し下です。

 

ニューギニアのPitohui(ピトフーイ)属(モリモズ類)のカワリモリモズ、ズグロモリモズは餌の甲虫由来の毒を羽毛や筋肉に持つ。

他にも、ニューギニアの固有種ズアオチメドリ、ニューギニア・オーストラリアのチャイロモズツグミ、北米のエリマキライチョウ、欧州のヨーロッパウズラやヤツガシラなどの有毒鳥が確認されている。

 

ウナギ、アナゴ、ハモ、一部のウツボは血清(血液から血球成分と凝固因子を除いたもの)に毒を持つ。(血清毒)

厚生労働省によると、ウナギの血清毒は100kDa(キロダルトン)(分子の質量。大きさは直径約10~15㎚)のタンパク質の毒が60℃5分以上の加熱で熱変性し失活(しっかつ)する(毒性を失う)。

 

(上記4種はウナギ(もく)魚類。―――つまりウツボも美味しいって事・・・?)

 

失活(しっかつ)・・・タンパク質が本来の活性や機能を失う現象。

 

アナゴやウナギの血清毒の毒性は醤油(に含まれる塩化ナトリウム)と同程度。(体重1㎏あたり10~15ml)

 

(ほぉ。・・・・・・・・・。――――――???

なんで自分はウナギ(もく)魚類の毒性について調べとるんや??)(急に我に返った)

 

真無盲腸目(しんむもうちょうもく)・・・ソレノドン科、モグラ科、ハリネズミ科、トガリネズミ科。発酵槽(はっこうそう)(前胃や盲腸)を持たない哺乳類。

 

発酵槽(はっこうそう)・・・共生微生物に分解させる器官。

消化管構造による分類として、前胃(ぜんい)発酵(反芻(はんすう)類のウシ、ヒツジ、非反芻(はんすう)のカンガルー、ナマケモノ等)、後腸(こうちょう)発酵(ウサギ、コアラ、ウマ等)。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

離れた場所からユキとココを見守っていたサニーが、奇怪(きっかい)な眼差しを走っていく小松へと向けていた。

ユキとココに近付いていったかと思えば、小松は2人の様子に百面相(ひゃくめんそう)して、最後にはUターンして走り去っていった。

(・・・・・・松はなにやってんだ・・・?)

 

*********

 

いきなり現れた小松のリアクションに引っ張られ、なんの話だったかとユキは記憶を手繰(たぐ)る。

(ええと、なんだっけ?毒の話をしてたん・・・よな?・・・やば、飛んだ)

小松の存在感によって、直前まで話していた内容がユキの思考から消し飛んで、少し前の話題しか思い出せない。

チラリとココを見やれば、なにごとかを思案している様子。

(どうしよう。なに話してたっけ?なんて聞こうものなら白い目で見られそうだ)

これ以上、失墜(しっつい)しようもない信頼が地面にズブズブとめり込んでしまう。

 

「あぁ毒といえば、鳥類にも毒を持つ種がいたっけ。確か・・・モリモズ類の―――」

「ギャァ“?」

ユキはキッスを見て、有毒鳥(ゆうどくちょう)も存在したなと思い出す。

捕食者が食べれば、悶絶(もんぜつ)して死に(いた)るという。

鳥類の話題に触れれば、なにか返って来るかと期待したのだがココは無反応だった。

 

困ったユキはリッキーを見て、そういえば哺乳類で毒を持つのはなんだったかと、思考がシフトしていく。

(ある種のサル、カモノハシにトガリネズミと・・・モグラに似てるソレノドン―――。そういやウナギの血にも毒があるんだっけ?―――ハモ食いたいなあ)

確か意外な食材に毒があったはず、同じウナギ(もく)魚類の・・・とどんどん脱線していくユキの思考。

止められるのはリッキーにキッス、ココしか居ないが2頭は2人を眺めながらも今は主体的には動かず静観(せいかん)するに(とど)まってる。

 

ココはというと自身の思考に没頭していて、それどころではない。

ユキから得られた答えに、1人ココは煩悶(はんもん)としていた。

(え、待って。ボクに(おび)えてたとかじゃなくて??)

実際はココの顔圧に、ユキは確かにビクついていたが論点はそこではない。

 

ココの目には当初、ユキは忘れられたことをあまり気にしていないように映った。

けれどユキの真意は、ココに記憶を取り戻して欲しいと願っていた。

(思い出して欲しい気持ちを押し隠し、ボクに負担をかけない為に顔を見ないようにしていた・・・)

その想いがココにとって精神的な疲弊(ひへい)(つな)がると、(さと)られないようにした結果。

 

(それで・・・なるべく目を合わせない、不自然な態度に―――)

ぎこちないユキの振る舞いの理由を知って、拍子(ひょうし)抜けしたココは妙なこそばゆさが込み上げてきた。

(~~~っ、人の事を言えた義理ではないけど・・・不器用過ぎる)

口元を雑に(おお)った手に力が入るが、上がる口角を完全に抑える事は叶わなかった。

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