煩悶懊悩/懊悩煩悶・・・思い悩み、苦しんで悶える。
煩悶・・・わずらい悶える。悩み悶える。悩み苦しむ。悶え苦しむ。
煩・・・思い悩む。
悶・・・悶える。思い悩む。悶え苦しむ。
懊悩・・・悩み悶える。深く悩み苦しむ。心がとても苦しい。
懊・・・悩む。悶える。
悩・・・世。世の中。
実際問題・・・実際のところ。実際に直面している現実の状況。現実問題。
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意外なユキの一面に、湧き上がる笑いをどうにか押し込めたココ。
ユキへの警戒が解けたような、自身の心境の変化にココは目を向ける。
(なんだろう、この感情。・・・って、それより。今まで彼女に、どんな対応だった・・・?)
初っ端から声を荒げて拒絶し、挨拶してきたユキにガチガチに警戒しながら事務的な返事だけで済ませた。
今朝はユキが接触してこない事に内心ホッとしながら、サニーに言われるまで避け続けていたのだ。
過去の行動を省みて、ココの心臓が拍動を速める。
(ヤベ・・・。かなり、やらかしてるな・・・。サニーにも記憶が無い間の事で自爆してるなんて言われたが・・・)
自らを語らないココがサニーの行動に対し、自分なら恩を売るなどと考えを滑らせてしまったのは、ユキが自身の感情に正直だったからだ。
オーラを読み解かずとも、表情や態度に現れる。
身構えていた手前、分かり易過ぎるユキに、完全にではないが毒気を抜かれた。
(ボクが少しでも素直であったなら、悪態を付くことも無かったんだろうけど)
突き放すような言葉を向けた相手に、ユキはずっと配慮してくれていた事実。
「どうしてそこまで、ボクを気遣える・・・」
ココから零れた疑問を拾ったユキ。
「―――!気遣いっていうより・・・例えば今この瞬間、目の前に現れた知らない人の記憶を私が失っているなんて言われたら、みんなの正気と相手がなにかしたんじゃないかって疑うのは当前じゃない?」
(―――そうやって相手の立場で物事を見れる人間は、多くないよ)
ユキの考えに、ココは心の内で静かに返す。
「その瞬間から周囲の認識が歪められた、もしくは本当に私だけがおかしいのか・・・。そんな疎外感と恐怖、なかなか耐えられない。―――だから、表向きだけでも冷静な対応してくれてるココに、少なからず・・・私の方が救われてると思うんだよね」
ココの胸中は疑念や不安に苛まれているだろうに、表面上は努めて平静を装い対話してくれていると受け取っていたユキ。
(ボクの性分を見抜かれている。日も浅からぬ関係だったのか・・・?)
トリコや小松から、ユキとの関りについて詳細を聞かなかった事が悔やまれる。
「ボクは、そう思われるような事はなにも・・・―――」
ユキの存在を疑り深く見ていたココには、弱々しく返すしか出来ない。
だが実際問題、日は浅い関係である。
気後れし俯きがちになったココは、言葉が見付からず口ごもってしまう。
小さなココの呟きはユキには届かず。
怪しい相手からなにを言われても信憑性に欠けるかと、熟考を重ねるココを1人にしようと思考を巡らせるユキ。
「―――・・・この辺り、ある程度サニーが探してくれてたみたいから、少し向こうを探してみるね」
ココに言い残して、術具を探すべく歩いて行くユキの後をリッキーも付いて行く。
キッスは一瞬考えるように素早く首を回し、ココの傍に寄り添った。