【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

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・・・おかしい。
好きが溢れて書いてるはずなのに、原作を知る程コワいモノが増えていく・・・。
ヒトは時に恐怖という刺激を求めてしまうものなのか・・・。



65放心

証人(しょうにん)・・・公的な証明の役割を果たす人。保証に立つ人。事実を証明する人。ある人の身元や人柄などを保証する人。

 

ファンブックにGA(グルメエイジ)501年に『小松が"センチュリースープ"の調理に成功』とあるのですが、物語のスタート時は500年?501年??

 

公転周期は(星の質量や直径ではなく)「太陽の重力」と「太陽からの距離」で決まる。

 

『大手グルメバンク』というのは、あの世界に在りそうな名前を付けた妄想です。金銭以外にも、保存が利く高級食材とか預けれそう。

 

『美食家の為の軽食(グルメライトミール)』というのも言わずもがな。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

IGOの管理運営する施設を訪れたユキとココ。

グルメID作成の為の必要書類を記入する際に、日付のところでユキの手が止まる。

「―――ん?今って西暦何年?」

「せいれき?年代ならGA(グルメエイジ)500年だよ」

(なんてキリのいい・・・。そしてキリスト紀元ならぬグルメ紀元―――『美食の時代』ときたか)

ちなみにそれ以前は紀元前ではなくBGA(ビフォアグルメエイジ)と呼ばれるらしい。

 

現在の住所と名前、生年月日は年齢を引いた年を記入しながらも、ユキの中で様々な雑念が生じる。

(暦(こよみ)は・・・元の世界と同じ365日で大丈夫?1年の公転周期は星の大きさ関係なく、太陽からの距離で決まるんだっけ・・・?)

証人の欄(らん)にはココが記入し、職員へのID呈示(ていじ)と共に書類が受理される。

 

肝心の個人を識別する為の認証システムとは、一体どんなものなのか。

血液でも採るのだろうかと考えいていたユキは、職員からの事前説明を聞いて心ここに在らずとなった。

「グルメIDは、脳から読み取る最高機密のグルメデータ(個人の食情報)です。食べた食材、量、時間、咀嚼回数といったデータはIGOで厳重に管理され、セキュリティの高い場所や医療機関などで本人認証の為に利用されます」

(た、食べたモノやその時間だけじゃなく、噛(か)んだ回数まで分かるとかなにっ。コワくない?!ここじゃその程度、常識なの?!)

内心であたふたしているユキに、職員は3年に1度の更新義務がある事などを伝えていく。

 

目を白黒させているユキを見かねたココが、更新検査はほとんどの者が拒否する事実を小声で教えてくれた事で情緒が少し落ち着いた。

(あ、いくらなんでも・・・ね?みんな必要に迫られて作ってんのかな・・・?)

 

その後ユキは1人小さな個室に通され、頭に電極を取り付けられる。

「リラックスしてください。今から脳の潜在的な食情報を読み取ります」

(??なんなん?潜在的な食情報って・・・)

職員の説明に、意味不明だと眉を寄せた直後。

「はい、終了です」

「えっ、もう終わり!?」

 

*********

 

個室を出て程なくして作成されたグルメIDを受け取り、施設を出たユキとココは次の目的に向け移動する。

「・・・ホントに一瞬で作れた」

「ね?心配いらなかったろう?」

就籍(しゅうせき)手続きの方は少々面倒で時間がかかる為、後日マンサムに相談する事にした。

 

「にしたってIDがどんなものか、事前に教えて欲しかったんだが?」

猜疑(さいぎ)の眼差しを向けるユキに、ココは引っかかっているであろう点を説明する。

「取り急ぎIDを取得した訳だけど、基本は他人にデータを見られる心配はない。IGOがデータを保有しているけれど、幹部でも特殊なケースを除き、閲覧は出来ないからね」

カードの複製、データ持ち出しや改ざんは勿論(もちろん)、不正取得や二重交付も不可能。

 

「さて、次は口座だ。大手グルメバンクなら、どこに行っても大抵ATMや銀行があるし、使い勝手もいいよ」

ココの薦(すす)めで向かったのは、高級ホテルに併設された銀行。

ロビーに足を踏み入れると、コンシェルジュが出迎えてくれる。

「いらっしゃいませ。ご用件をお伺(うかが)いいたします」

「口座の新規開設と一緒に、カードも申し込みたい」

「ご案内いたします」

 

銀行内は重厚感のあるダークトーンで統一され、落ち着きのある洗練されたラグジュアリーな空間が広がりを見せ―――。

「―――・・・???」

(パーテーションで区切られた個別の受付窓口で・・・飲食している??)

信じがたい光景に釘付けになるユキ。

 

「銀行の規模やランクによっては、『美食家の為の軽食(グルメライトミール)』といったハイランクな軽食が提供されることがあるんだ。大口の取引とか契約内容によっても左右されると思うけど」

縫い付けられそうなユキの視線の先を見て察したココによって、疑問が解消される。

「はあ~~~、流石(さすが)グルメワールド・・・」

ユキは驚きが一周回って、放心したような声しか出せなかった。

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