【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

69 / 69
一体ワイはなにを調べ・・・(定期)。
トリコにブラックカードとか出てくるのがイケナイ。
ココは鼻にかけず、シレっと言い放ちそうなとこがあると思います。


66上客

上客(じょうきゃく)・・・上得意(じょうとくい)。優待すべき重要な客。商売上大切なありがたい客。上賓(じょうひん)。上座に据えるべき客。

 

眠いしなんも思い付かんくて、俗っぽいタイトルになってしまった・・・。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

銀行の受付での飲食が気になっているユキを見て、ココもサッと客の様子をチェックする。

(顧客によって提供されている食事のグレードが異なるな・・・)

サービスとは言え、どうせならユキに最上のものをという考えがココの中に浮かぶ。

 

「・・・聞きたいんだけど、いくら預けてどのカードを契約したら、いいものが提供されるんだろう?」

声量を落としてココから聞かれた内容に、前を歩いていたコンシェルジュの目の色が変わる。

「――――――っ!!!」

(上客(じょうきゃく)の予感―――っ!!!)

 

(っ・・・電磁波(オーラ)の揺らぎが激しいな)

ココがやや引いていると、コンシェルジュはカタログスタンドから冊子やリーフレットを取り出し、最後にハードカバーに入れられた案内を見せる。

「ご一緒にコチラのカードにお申込み頂ければ、個室にてご案内させて頂き、ドリンクと軽食だけでなくホテル最上階のレストランへのご招待、他にも様々な特典が―――」

 

簡易的に記された各種契約内容と、付随するサービスの一覧に目を走らせたココは、コンシェルジュの説明を遮(さえぎ)る。

「申し込もう」

「では、奥の部屋にご案内します」

 

「―――行こう、ユキちゃん」

ココに促されて現実に引き戻されたユキは、向かう先に目を瞬(しばたた)かせる。

「一般窓口じゃないの?ココ、大口のお客様?」

「まあそれなりに稼いではいるよ」

 

*********

 

カードのランクは大きく分けて下から一般のスタンダード、ゴールド、プラチナ、ブラックの4つ。

軽食を含めたサービスは、所有しているカードのランクに応じた内容が提供される。

 

本来ならスタンダードを超えるランクのカード審査・申し込み条件には本人の安定した継続収入等が求められる。

他にもカードの利用履歴や年間利用額等を踏まえ、銀行側から招待(インビテーション)があって初めて申し込める最上位のカードなどが存在する。

 

(ブラックは難しいだろうが・・・ここはグルメバンク。やりようはある。幸いにも入ってきたスタッフは―――主任、いや次長以上か?ボクの事を知っていて寄越(よこ)したのか・・・)

どちらにせよ責任ある立場の者ならば猶(なお)の事好都合と、ココは話を切り出した。

 

「ボクの口座から新規開設口座に、この額の送金と・・・銀行の求める食材を提供しよう。プラチナカードは申し込めるかい?」

(ユキちゃんには部屋の奥側でアンケートに答えてもらっている。コチラの話している内容は、普通に会話している分には距離的にもほとんど聞き取れないだろう)

 

サービス提供される軽食の為に、渡されたタブレットで事前のアレルギー情報や苦手な食材などの入力に時間を割(さ)かれるユキ。

「んんんん~・・・?知らない食材はわからない、としか答えられない。しかも項目がやたら多いし・・・。ココ、ホントにアルコール以外全部OKでいいの~?!」

「ああ!食べられない食材はないよ!」

少し声を張って再確認を取るユキに、ココも大きい声で返した。

 

「―――それで、どうだろう?ああ同じ銀行内での振替・・・資金移動ではあまり意味がないようなら、食通銀行あたりから振り込もうか?」

競合他社の名を出し、ココはスタッフ2人に揺さ振りをかける。

 

ココの対面に座る、統括部長と営業部長は息を呑(の)んだ。

(送金額だけでもとんでもない・・・っ)

(美食時代の有力者、グルメ四天王自ら食材提供など前代未聞!!)

 

グルメバンク本店における最高責任者と次席責任者は、破格の条件に目を回しそうになりながらも、提示された中で最も重要な箇所について確認を取る。

「私共からご提案出来る、食材の捕獲レベルの上限は―――」

「捕獲レベル40」

 

ココは間髪(かんぱつ)入れず、銀行側が折れるより他ない捕獲レベルを打ち出す。

これ以上ない条件に即諾(そくだく)した銀行側によって、特例で迅速発行の手続きが進められた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

素敵な友達と生きる神滅具所有者(作者:大気圏突破)(原作:ハイスクールD×D)

『神滅具』神器の中でも神すら滅ぼすことが可能な力を持つと言われる特殊な神器が存在する。所有者の才能や創造力をすべて汲み取り、実現できるだけの受け皿・実現性を持つ▼駒王学園高等部2年生の『廿六木 轟(とどろき ごう)』と呼ばれる青年は、その1つである『魔獣創造』を保有している。好きな魔獣を創り出す彼はその力を使って世界征服を………する気などなく今日もクラスメイ…


総合評価:883/評価:6.77/連載:18話/更新日時:2026年11月02日(月) 23:25 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>