追憶の剣士   作:arumikan

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「前書きは私アリサ・ローウェルがお送りします」

「えーっと・・・食事?」

「雫は神速使えるのね。え?設定?そんなもの気にせずに生暖かい目でみるものよ」

「それでは、短い本編開始です」


第二話

滴る肉の脂、それを焼く炎、そして親子喧嘩?

 

「どうした恭也!」

 

「くっ!返せ!」

 

「断る!ってや!」

 

「ぐっ!」

 

恭也が吹き飛ばされる。

 

「2人とも・・・もう少し落ち着いて食べられないの?」

 

「これも鍛錬だ!」

 

「何が鍛錬だ!食い意地はってるだけだろう・・・がっ!」

 

恭也が士郎に向かって飛針を投げる。

 

「ふはは!当たらんぞ恭也!」

 

「くそ!」

 

「次だ!」

 

「させるか!」

 

2人が焼いている肉の串に手を伸ばす。

 

「まったくもう」

 

御神流 奥義之歩法 神速

 

「とった!って!ない!」

 

「ほう・・・君は神速が使えるのか?」

 

肉を安全なところに避難させる。

 

「お肉の安全を守っただけです」

 

「ふむ。なかなかやるな。・・・だが!」

 

「渡しませんよ!」

 

御神流 奥義之歩法 神速

 

二人が神速に入る。

 

(さて、どうするのかな?)

 

雫が相手の出方を見ていると神速の領域であるにもかかわらず士郎の姿が消えた。

 

(え?うそ!?)

 

「・・・取り分は半分だったな?」

 

士郎は肉の半分を持って立っていた。

 

「今のは・・・神速の重ね掛け・・・ですか?」

 

「まぁ・・・多少疲れるがな・・・」

 

「隙あり!」

 

恭也が背後から士郎に襲い掛かる。

 

「そんなものはない!」

 

「ぐはっ!」

 

「はっはっは!俺から肉を取りたければせめて”貫”を習得しないとな」

 

「いや・・・もういい」

 

「なんだ?あきらめ・・・ありゃ?」

 

士郎の手から2本の肉が消えていた。

 

「いつのまに!?」

 

「恭也!・・・いつのまに神速を覚えたんだ?」

 

「さっきやってみたらできたんだ」

 

(うそ!?私や美由希おば・・・お姉さんでもできるようになるまで時間がかかったのに!?)

 

「・・・あまり使うなよ。神速は今のお前が使うには負担が大きすぎる」

 

「父さんが変なことをしなければ使わない」

 

「そりゃ無理だ!あきらめろ!」

 

「・・・はぁ」

 

「さて、とっとと食べて寝るか。早いとこ着かないと美沙斗にまた怒られちまう」

 

「迷ったのと路銀が尽きた父さんが悪いんだろ」

 

「いや・・・だってあれすごくうまかったから・・・」

 

「美沙斗さんに報告しておく。じゃあ野宿の準備でもするかな」

 

「恭也。待ちなさい!待ってください!」

 

(士郎・・・美沙斗・・・間違いないね。これはお父さんの記憶なんだ。でも・・・この話って昔聞いたような・・・)

 

「あの・・・」

 

「なんだい?」

 

「私もついていっていいですか?その御神流の集会に」

 

「まぁ・・・かまわんか。結婚式だけど」

 

「え?結婚式?」

 

「ああ。御神宗家の結婚式でな。だから各地にいる一族の奴らを集めるってんで俺なんかにも招待状が来たわけだ」

 

「・・・いいんですか?」

 

「かまわんだろう。別に。1人や2人増えたぐらいじゃ。・・・それに神速まで使える使い手だしな。あっちで探せば君の師匠を知っている奴もいるかもしれん」

 

(いいのかな?本当に?)

 

「あの!急がなくていいんですか?結婚式なのに」

 

「ん?ああ、かまわんだろう。主役に後で祝福しておけば問題ない」

 

(それはそれでいいのかな・・・)

 

「どのみち、結婚式は・・・今日だ!」

 

「・・・」

 

「だから、ゆっくり寝て、ゆっくり行こう」

 

(お父さんから聞いていた以上にすごい人だ・・・いろんな意味で)

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