「なんか久しぶりね?え?コミケで忙しかった?・・・落ちたのに?」
「・・・悪かったわ」
「美沙斗さん容赦ないわね・・・娘より夫の仇ですか」
「それでは、短い本編開始です」
「そろそろでっかい屋敷が見えてくるはずなんだが・・・」
「木しか見えませんね」
「おかしいな・・・」
しばらく歩いていくと屋敷だったものが見えてきた。
「なんだこれは・・・。くそっ!?」
士郎が倒壊した屋敷に入っていく。
「父さん!」
恭也が士郎の後を追っていく。
「士郎さん!恭也!・・・え!?」
雫も追いかけようとした所、どこか見覚えがある女性が立ち尽くしているのを発見した。
(あれ?あの人どこかで・・・。それよりも気配が・・・いきなり現れた!?)
「ここは・・・式場?いったいなにが・・・静馬さんは・・・どこ?」
「なにがあったんですか!?」
「なにが・・・わからない・・・静馬さんは?」
「あなたは誰ですか?」
「わたし・・・御神・・・美沙斗」
「美沙斗さん!?」
「麓の・・・病院に居たんだ・・・でも光が見えて・・・気がついたらここに」
「だれが・・・だれがこんなこと・・・怪しい人間・・・あなた・・・だれ?」
「?」
「あなたが・・・やったの?」
「え!?違います!」
「あなたが!」
美沙斗が小太刀を抜いて雫に切りかかる。
「うっ!」
雫の頬が浅く切りつけられ地面に血が落ちる。
「かえせ!」
「ちょっ!違いますってば!」
雫も小太刀を抜いて応戦する。
「みんなを・・・静馬さんを・・・かえして!」
(殺されないようにってこのこと!?)
「落ち着いてください!」
「よくも静馬さんを!」
小太刀二刀御神流裏 奥技之参 射抜
「やばっ!?」
御神流 奥義之歩法 神速
雫は紙一重で美沙斗の一撃をかわす。
「今のは・・・神速!?」
「危なかった~」
「どうしてあなたが神速を使えるの!?」
「だって私も御神流ですし・・・」
「私はあなたを見たことないわ」
(それは・・・そうでしょうね。私まだ生まれてないし。でも話が通じるなら・・・)
「とりあえず・・・」
「はい」
「死ね!」
「はい!?」
御神流正統奥技 鳴神
(あれは!?前に美由希さんが見せてくれた技・・・ってまずい!)
御神流 奥義之歩法 神速
「かわされた!?」
「今のは死ぬかと思いましたよ」
「その眼・・・あなたはいったい何者なの!?」
雫の瞳は真っ赤に染まっていた。
「それは・・・内緒です」
「ふざけないで!?」
「ふたりとも!そこまでだ!」
「士郎さん!」
「兄さん!」
「美沙斗!なんでお前がここにいるかは知らんが・・・彼女は関係ない!」
「ではいったいだれが!」
「それはわからん。爆弾で吹っ飛ばされたらしいが・・・」
「静馬さん・・・」
「待て!どこに行くつもりだ!」
「探しに行くんです!こんなことをした奴を!絶対に!見つけ出して!償わせてやる!」
「美由希はどうするんだ!」
「・・・麓の・・・病院にいます。後のことはお願いします」
「待て!」
「兄さんは!・・・平気なの?」
「ぐぬ!?」
美沙斗さんがここから離れていくと姿が突然消えてしまった。
(えっ!?気配がしない・・・。消えた!?)
「雫ちゃん・・・妹が迷惑をかけた。申し訳ない」
「そんな・・・頭を上げてください。生きていますし」
「・・・」
「これからどうするんですか?」
「俺たちは・・・麓の病院までいってあいつの娘の美由希を引き取りに行こうと思う」
「そうですか」
「・・・」
「士郎さん?」
士郎はそれきり全く動かなくなった。
雫の目の前に赤い文字が浮かび上がっていた。
「ミッションコンプリート?堕ちた御神の剣士から殺されないようにがんばろう?・・・クリア!次のステージへ移ります?」
雫は意識が遠ざかるのを感じながらこの感覚は慣れないなぁと思っていた。