どうも、私は蜘蛛!
名前は無い。
日本の女子高生だったのが、古文の授業中に爆発が起こって、死んでしまい、ファンタジー世界に蜘蛛に転生したのです。
死んだ原因がDという邪神の巻き添えになったから、やってられない。
最初は弱かったけど、強敵や過酷な環境などを乗り越えて、かなり強くなった。
今は生まれた迷宮を出て、とある国で神獣と崇められている。
つい最近、対立していたマザーを倒したが、そのさらに上の存在である魔王から狙われているので、いずれは他の場所に逃げる必要があるけど、やってくるまでは国の人々からの供え物の果物を堪能していくつもりだ。
魔法担当1号(マザーの力を取り込んだとはいえ、魔王には遠く及ばないから、逃げの一手しかないからな。)
魔法担当2号(マザーから魔王のところに行った体担当が精神を攻撃してくれているけど、それで魔王が倒されるのは、大分先になるもんね。)
情報担当(あんたらと体担当でマザーの精神を削るのも、結構かかったし、逃げることになったら、道中レベル上げの場所を探さなきゃ、いけないね。)
経験値で言えば、人間が美味しいから、人間の集落を狙うのが効率的だけど、元人間として、こっちから襲いかかるのは、ちょっとなーって、思うし。
情報担当(叡智の探知で魔物を探して、それでアラクネ目指して、レべリングかな。)
魔法担当1号(それが妥当だろうな。)
魔法担当2号(その途中で、吸血っ子みたいに他の転生者を見つけるかもね。)
そんなふうに、並列意思と会話をして、ふと今の種族、ザナ・ホロワに進化した時のDとの話を思い出す。
---回想---
「ほとんどの方は人族に転生してますね。」
No~~、なんでやねん、私も人間に生まれたかったは~。
「ですが何人かは、魔物に転生した方もいらっしゃいますよ。なかには、あなたと同様にエルロー大迷宮に生息する魔物になった方もいるんですよ?」
マジかー……。
私も同じ境遇とはいえ、それは災難だったとしか言いようがないわ。
「そこに転生したのは2人で、1人はまだ卵から孵っておらず、生まれるのは数年先ですね。
もう1人は既に生まれて、活動していますね。」
ふーん、そうか。
少し気になるけど、マザーと対立している時に会いに行って、巻きこんだら、恨まれそうだし。
今のところ、こっちから接触はしないかな。
「そうですか。私としても、その方が1人でどう生きていくか、楽しみたいですから、それはありがたいですね。」
---回想おわり---
って、おまえのために私らは頑張ってんじゃないぞ!!
あの邪神め...!!
魔法担当1号(急にどうした..。)
情報担当(何でもない。D関連で思い出して、腹が立っただけ。)
魔法担当2号(なるほど、それなら納得だね。)
エルロー大迷宮に、他の転生者がいるとDに教えられたけど、広いから、探すの面倒だし、マザーを倒したといっても、今度は魔王に狙われているから、あいかわらず会いにはいかないかな。
向こうも、あの迷宮で大変だろうし。
それより、今は自分のことを考えていかないとね。
そして、私は供え物の果物を食べるのであった。
のんびりした蜘蛛のひととき