ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜   作:とある渓流にいるかわうそ

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15話 Mission:百鬼夜行襲撃

 

 

〜〜12:54〜〜

 

 

AC com:航行モード終了、切り替え。

【メインシステム、戦闘モード起動】:

 

621:マーカーによれば、ここ辺りだが…:

 

と、辺りを探っていると大量のMTと

2機のACが集まっているのを発見した。

 

ウォルター:621、あれだ。ベイラムの主力、

レッドガンとMT部隊だ。:

 

621:遠足の基本の5分前行動はどうやら

守れそうだな。:ボッ!

 

 

シュゴオオオオオオオ!

 

 

俺はABを吹かし、合流地点と思われる

場所に急ぐ。

 

 

ドシャア!ドシュウウウウゥゥゥ………

 

 

そして、レッドガンと思われる2機の

ACの前へと降り立った。

 

621:12:55……5分前ぴったりだな。

あんたらが、ベイラムの精鋭の

レッドガン隊員様か?:

 

俺がそう話しかけると、早速ACの1人が

悪態をついてきやがる。

 

イグアス:何だ、ちゃんと来やがったぜ。

臆病風に吹かれて逃げ出すと思ってたん

だがよ。:

 

621:おいおい、遠足の基本は守ってる

だろうがよ。遅いなんて非難は勘弁して

もらいたいもんだな。:

 

俺も悪態で返してやる。すると、もう1人の

ACが随分と苛立った様子で俺の言葉を

嗜めてくる。

 

ヴォルタ:そうかよ。だがこっちはな、役に

立つかどうかも分かんねえ木端野郎のために

15分も待たされてるんだよ。

罵声の一つやふたつ、是非言わせてほしい

気分なんだよ。:

 

621:なんだ、お前たちの総長様からは俺の

活躍を聞かされていないわけか。

あぁ、配慮ってわけか。聞いたらお前たちの

自信ってやらを消失してしまうかもしれない

ものなぁ。:

 

面白そうだから、盛大に煽ってみせると

ものの見事に最初に悪態ついてきた

ACが噛みついてきやがる。

 

イグアス:てめぇ、ほんの少し活躍したぐらいで

あまり調子に乗るなよ?

今からの作戦はな、てめえが今までこなしてきた

作戦とは格が違うんだよ。

せいぜい指を咥えて見ていろ。:

 

ヴォルタ:イグアス、木端野郎にあんまり真剣に

なるなよ。

おいてめえ、仕事の邪魔はするなよ?

せいぜいすみで捕虜の確保に勤しんでいるん

だな。:

 

621:仕事の邪魔に……? ふっ:

 

俺は、こいつの言ってることがついおかしくて

吹き出してしまった。

 

ヴォルタ:あぁ? 何がおかしい?:

 

621:いや?『お前如き』がまともに仕事が

出来るのかなって思ってな?:

 

ヴォルタ:んだと?てめえ!!!:

 

621:となりのAC乗りがさっきの言葉を吐く

ならまだ理解を示せるが………

作戦を理解していないいかにも鳥頭野郎が

きっちり仕事をこなしてくれるのかこっちと

しても不安で仕方ないよ。

おい?レッドガンってのはこんな頭の足らない

奴しかいないのかね?:

 

俺はとなりのやつにわざとらしく顔を向けて

前のやつを挑発してやる。

まぁ、言ったことは全部本音だがな。

まだ2脚ACのやつの方がマシそうだと言った

ことも含めてだ。

 

イグアス:くくっ…:

 

ヴォルタ:……そうか。俺の仕事ぶりが不安だ

ってんなら、今ここでてめえの機体をガラクタに

変えて証明してやろうか!?:

 

ウォルター:621!:

 

おっと、ちょっとやりすぎたか。俺のご主人様

からにもお叱りが来る前に火消しに入るとするか。

 

621:まぁまぁ、落ち着けよ。ここで味方同士

争って無駄な損傷を出すのはそれこそ鳥頭の

やることだぜ。お前にはそっちの方がお似合い

かもしれんがな。

証明なら仕事で出せばいい。だろ?:

 

ヴォルタ:……………:

 

イグアス:おいおい落ち着けよヴォルタぁ?

木端にあんまり熱くなるなって。

馬鹿みてえだぜ?それともなんだ?

この野良犬の言うように自信ねえのかぁ?:

 

ヴォルタ:チッ!クソッタレが!!

それより、ミシガンの号令はまだか!

まだ誰か独立傭兵が来るってのか?:

 

ウォルター:……621、さっきのはお前が

悪い。実力が全ての傭兵稼業でも、輪を

乱すやつは煙たがれる。

仕事が欲しいなら少しは愛想というものを

覚えろ。:

 

621:あぁ、悪かったよ。挑発したらいかにも

面白そうな反応をしそうな奴らだったから

ついな。これからは気をつけるよ。:

 

そういえば、俺はもう『ウォルターの下』と

いう立場だったのだな。

『今まで』のような態度でいたら俺の

ご主人様の顔にも影響が出てしまうか。

これからはなるべく控えるようにしな

ければな。

 

ウォルター:あぁ。…それより621、そろそろ

仕事の時間のようだ。:

 

ウォルターの言葉の後に、俺の耳にノイズ音

が走る。

なるほど、ウォルターが俺の機体への通信

コードを教えたようだな。

 

 

ザザ

 

 

ミシガン:役立たずども!集まっているな!

これよりベイラム専属AC部隊、レッドガンと

MT部隊、更に新しい役立たず、G13たちによる

【百鬼夜行襲撃作戦】を開始する!準備は

出来ているな!?:

 

621:言わせてもらうが俺は独立傭兵だ。

勝手にレッドガンの隊員にしてもらっちゃ

困るんだが。:

 

ヴォルタ:同感だぜ。この野郎までレッドガン

としてカウントするんじゃねえ!:

 

イグアス:ったく、野良犬の世話をしろってのか?

任務以外に面倒ごとを押し付けんなよ。:

 

ミシガン:よし、減らず口は叩けるようだな!

なら、準備万端だ!!突入しろ!役立たずども!:

 

イグアス:チッ、おい野良犬!足を引っ張るんじゃ

ねえぞ?:ブオオオオ

 

ヴォルタ:どうでもいい!俺たちで終わらせれば

いい。:ブオオオオ

 

621:クソッタレ。どいつもこいつも勝手に

ほざきやがって。:ブオオオオ

 

ウォルター:621、前方を見ろ。:

 

 

 

百鬼夜行モブ「き、来た!!」

 

百鬼夜行モブ「キキョウさま!ついに来ました!

ニュースのロボット兵たちです!」

 

百鬼夜行モブ「…分かりました!キキョウさま

からのご指令! 鉄甲榴弾部隊!砲撃始め!」

 

 

ドンドンドンドン!

 

ヒュルルルルルルルルル

 

 

621:お出迎えだ。:

 

イグアス:へっ、無駄なことをしやがって。:

 

ヴォルタ:おい、てめえら、MTでも大した

ダメージは入らねえとはいえ、一応損傷は

する。俺たちが制圧するまでそこで待機

してろ。:

 

イグアス:野良犬、てめえもすっこんでても

いいぜ?:

 

621:馬鹿言え。逆に突っ込む。:

 

 

ボッ!ドシュウウウウウウ!!

 

 

俺はABを吹かし、間抜けどもへと

突っ込んでいく。

 

イグアス:チッ!先走りやがって!:

 

ヴォルタ:まぁいいじゃねえか。あれだけ大口

叩きやがったんだ。お手並み拝見させて

もらおうじゃねえか!:

 

621:魅せるためにも何発か落としておくか:

スチャ

 

 

ドンドンドンドンドン

 

 

ボボボボボガン!!

 

 

俺はABで空を切りながら砲弾を空中で

撃ち抜いて爆発させる。

更にすぐさまブッタを展開だ。

 

 

フォン

 

 

そして、砲弾と横切る瞬間にーー

 

 

ズバアアアアアン!!

 

 

ドドドドッガアアアアアン!

 

 

ブッタで数個の砲弾を一気に引き裂いた。 

 

イグアス:マジかよ…!?:

 

ヴォルタ:チッ… 確かに大口叩くぐらいの

実力はあるようだな。:

 

そのまま俺は奴らの元に一気に近づく。

 

百鬼夜行モブ「え……?はやっ…!?」

 

百鬼夜行モブ「落ち着け!!指示があった通り

煙玉だ!煙玉で視界を遮るんだ!」

 

 

ボシュウ!

 

 

なるほど、攻撃が効かなけりゃ視覚を奪おう

って魂胆だろうが、そんなものは意味がないぜ。

 

ウォルター:煙玉か。621、スキャンを使え:

 

621:分かっている。:ピコーン

 

 

ピピピピピピ

 

 

門の壁上に10人、門のすぐそこに先ほど撃った

砲台と30人ほどいるな。

壁上の奴らが逃げないところを見ると何か

作戦があるのかもしれんが、無駄ってことを

教えてやるよ。

 

 

ドシュ!ドシュ!

 

 

俺は左へ2回AQBを吹かし、奴らの側面に大きく

回り込み、右から壁上に沿うように突撃体勢を

変える。

 

そして、煙の中に突っ込み

 

 

ガガガガガガガガガガ!

 

 

ABをしながらすれ違い様に壁上の奴らを

全て気絶させる。

 

ウォルター:よし、今度は門の側にいる奴らだ:

 

621:OK:

 

俺はAQBをしながら壁内部へと入り

 

 

ボッ!くるり

 

 

空中でABを切り、背後の方向にターンをした。

 

 

ひゅうううううう、ドシャアァァァ!!

 

カシュウウゥゥゥ…

 

 

そして、今も間抜けに壁上を見上げていやがる

百鬼夜行だとかの奴らの真後ろに降り立つ。

……あぁ、そうか。普段からACに乗るから

意識したこともなかったが、人間ならば

飛び上がってもおかしくないぐらいには

轟音と衝撃を響かせるわな。

それとも単に驚きでか?

 

奴ら、背後に俺が降り立ったのを見て、

飛び上がりやがった。

 

百鬼夜行モブ「……は?え?……

ついさっきまで門の外にいたじゃん…!?」

 

百鬼夜行モブ「もしもし!壁上のみんな!中に

侵入されました!助太刀

 

ドシャシャシャシャシャ

 

…を………?」

 

百鬼夜行モブ「……へ?」

 

百鬼夜行モブ「みんな……やられてる…?」

 

百鬼夜行モブ「音もなかったのに

あの一瞬で…!?」

 

621:残念だな。助太刀は来ない。:ブォ

 

 

百鬼夜行モブ「キ、キキョウ様に、報告をーーー

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ゴシャ! ツーッ、ツーッ

 

キキョウ「もしもし!ツムギ!どうしたの!?

……もしもし!!誰か応答しなさい!!」

 

ツーッ、ツーッ

 

キキョウ「誰か!誰かいないの!?」

 

ツーッ、ツーッ

 

キキョウ「もしもし!お願い!誰か!

誰でもいいから応答して!!」

 

ツーッ、ツーッ

 

キキョウ「………………」

 

レンゲ「お、おい?どうなったんだ?」

 

キキョウ「………!!これはまだ繋がっている!

もしもし!状況を報告ーー

 

 

ドッガアアアァァァァン!!!

 

 

キキョウ「んにゃっ!?」

 

レンゲ「なっ!キキョウ!!どうした!?」

 

キキョウ「分からない…通信先からすごい

轟音が響いて…」

 

:何だ、こりゃあ……!?この一瞬の間に

てめえ1人で全部やったってのか!?:

 

:おいおい…!?怪我らしい怪我をしてねえ

じゃねえか!! 目立つ外傷もさせずに

気絶させたってのかよ!?:

 

:そうだが?:

 

:いや、そうだがじゃねえだろ…… 身体が

頑丈でも傷付けずに気絶させるなんてこと

普通不可能だろ…

しかも壁上ではABしてたよな?

更なる衝撃が加わるってのに、どうやった

んだ……?:

 

:そりゃお前たちの加減が下手くそなだけ

だろうが。:

 

:……クソッタレ、確かにミシガンの言った

ように、とんでもねえ操作技術を持っている

独立傭兵のようだな…。

大口叩くだけのことはあるってか。:

 

:チッ…… 猿どもを寝かしつけたぐらいで

いい気になってんじゃねえぞ?野良犬。

ACの本懐はAC戦だ。

本職の方の腕がなけりゃ意味なんてねぇんだよ!:

 

:おいおい、そっちの方も総長様から連絡は

なかったのか?……まぁいい。さっさと

捕虜を大量獲得して、めんどくさい奴らが

来る前に制圧しておこうじゃねえか:

 

:そうだな。行くぞ:ブオオオオ

 

:クソッタレが。調子に乗りやがって…:

ブオオオオ

 

:…了解だ。まずはそっちの方角から

制圧を開始する。:ブオオオオ

 

 

続く無数のブースター音

 

 

キキョウ「……………くそっ…!」

 

レンゲ「うそだろ……砲撃開始してから

まだ30秒も経ってないだろ…!?」

 

ユカリ「ぜ、全滅したんですの…!?」

 

ナグサ「……みんな、行きましょう。

私はアヤメじゃないから上手く指揮は

取れないけれど、百鬼夜行の治安を

預かる百花繚乱として、ここで見物

というわけにはいかないわ。」

 

キキョウ「えぇ。レンゲ、ユカリ、準備なさい。

そして、百鬼夜行の全域に戦闘配備を通達よ。」

 

レンゲ「くそったれ…!突然きた鉄屑野郎に

ここを良いようにされてたまるか…!」

 

ユカリ「せ、先輩がた…… ここは皆さんを

避難させる方向に動く方がよろしいんじゃ

ありませんの…?」

 

ナグサ「うん、そうだね。だけど、みすみすと

みんなを避難させてくれるような連中じゃ

ないわ。時間稼ぎが必要。

私たち、戦える者がそれをしないでどうするの?」

 

ユカリ「………」

 

キキョウ「ユカリ、あなたはまだ一年生だから

逃げても……」

 

ユカリ「いいえ、逃げませんわ。身共も先輩たち

と一緒に最後まで戦いますわ。」

 

レンゲ「……わりぃな。」

 

ナグサ「では、百花繚乱紛争調停委員会!

出るよ!!」

 

 

 

ーーーーー------------

 

 

621:ったく、つまらねえな……:

 

辺り一面を失神させた地域民どもで溢れさせた

中で、俺は愚痴る。

またつまらない仕事だ。アーキバスどもが

いないってなると、ただただ無心に土着たちを

気絶させるだけだ。

どっかでミシガンに呼ばれていたイグアスって

野郎も言ってたが、ACの本懐ってのは同じ

機械兵器とやり合うもんなんだよ。

 

ミシガン:G13、いつ減らず口を叩けるような余裕が

出た? 改めろ!さもなくば荷物をまとめろ!:

 

くそったれ、地獄耳野郎が。聞こえていや

がったか。

 

621:了解であります。総長殿も木端の独立

傭兵など気にかけず、ご自分の身内をお気に

かけてはいかがでしょうか?:

 

ミシガン:貴様に言われずとも役立たずども

の監視は全てやっている!

貴様のように手より口を動かす役立たずの

ケツを燃やすのが俺の役割だからな!

分かったらよく回る舌を縫い付けて!

とっとと手を動かせ!!:

 

621:……了解です。:

 

流石に抜け目がないな。総長を張るだけの

ことはありますってか。

 

ウォルター:621、この辺は片付いたようだな。

なら、MT部隊の方に向かえ。捕虜の獲得に

上手く行っていないようだから手伝ってやれ。:

 

621:……チッ、下手くそども。了解だ。:

 

 

ブオオオオォォォォォ

 

 

 

------------

 

 

 

621:……何だ?あれは……:

 

血溜まりの中でぴょんぴょん飛び回る

影が見える。

ACから見ても中々すばしっこい動きだ。

それに……確かに役立たず野郎どもは

翻弄されているようだな。

 

イズナ「イズナ流忍法!隠れ身の術!」

 

ボワン!!

 

ベイラム隊員MT:くそっ!めんどくさい事を

してきやがって!!:

 

ベイラム隊員MT:これが俺たちの時代じゃ幻に

なった忍者の奇術かよ!?:

 

……忍者?奇術……?何だそれは?

ただ煙玉を投げてるだけじゃないのか?

 

ウォルター:621、忍者というのは大昔に

存在したプロの戦闘集団のことだ。

戦車どころか、銃すら存在していない太古の、

刀や暗器と呼ばれる刃物で戦っていた時代にな。

忍者は常人ではあり得ない身体能力を有していた

だけでなく、忍術という奇妙な能力で火や雷を

呼び起こせたと聞く。油断するな。:

 

621:ほう、大昔にはそのような能力を持った

人間が存在していたのか。

だが、そんな化石なんぞ、人類の技術の到達点、

ACの相手にもならん。:

 

 

ブオオオオ

 

 

俺は一気に奴の元まで加速する。

 

イズナ「あなたがたが行った狼藉!このイズナが

決して許しませぬ!覚悟っ!!」ヒュヒュン!

 

ベイラム隊員MT:クソッタレが…!調子に

乗るんじゃ…!

 

621:代われ:

 

いまだに翻弄されていやがる間抜けを

押しのけて、無理矢理忍者とかいう

野郎の前に出てきた。

 

621:ど下手くそ野郎ども。むやみやたらに

殴ってんじゃねえ。捕虜にならんだろうが。:

 

ベイラム隊員MT:あんたは、独立傭兵レイヴン!:

 

621:忍者とかと言ったか? そいつの相手は

俺がしてやる。:

 

ベイラム隊員MT:本当か!忍術という厄介な

能力に苦戦していたところなんだ!

奴が忍法と言ったら、いきなり煙が現れたり

して……:

 

621:バカヤロウが。ただの煙玉だろう。:

 

ベイラム隊員MT:はっ!?そうか!!:

 

621:ちっ、間抜けが…:

 

ウォルター:待て、621。レーダーに機影が映った。

かなりの数だ…。おそらくアーキバス、それも

ヴェスパーが率いる精鋭部隊だろう。:

 

621:ほう、とうとうここまでおいでなすった

わけか。:

 

俺にとっては朗報だな。退屈な仕事内容に

ようやく華が咲くというものだ。

 

ウォルター:まだ到着までに時間はある。

それまでにその忍者を早急に始末しろ。

忍者には未確認要素が多すぎる。

アーキバスと同時に相手にするのは

厄介だ。:

 

621:了解。……さぁて、大昔の末裔さま?:

 

イズナ「…へ?誰のことを言っていますか?」

 

621:寝ぼけてんじゃねえ。てめえしかいねえ

だろうが。何でもお前忍者という最強の

戦闘者らしいな?:

 

イズナ「!!!!!はい!そうです!!

イズナはキヴォトスの忍者です!!」

 

621:哀れだな。:

 

イズナ「えっ!!??」ビクゥッ!!

 

621:確かにお前の世界だと、最強なんだろう。

お前たちは、プロの戦闘集団なんだろう。

だがな、そいつで通用するのは【生身】の話だ。

忍術とかいう奇妙な能力も、ご自慢の身体能力も

ACの前では無力だ。ACはな、お前たちの能力も

身体能力も、全てが次元の違うところにあるん

だよ。

せっかくたくさん訓練して身につけた技術

だろうに、活かせそうにないことを心から

哀れみを捧げてやるよ。:

 

イズナ「違い、ます……!イズナは…イズナは

忍者なんです!! まだ立派には程遠いかも

しれませぬが、忍者なんです!!!

哀れみなんていりません!!」

 

621:ほほう?矜持ってやつか?プライドって

奴か?……そういう見栄を張る奴ってのは

早死にする。やめといた方がいいぞ?:

 

イズナ「!!!!!み、見栄じゃありません!!

こうなったら見せてあげます!イズナ流忍法!」

 

621:ほう、忍術か。面白い、お前の忍術が

いかに無力か、思い知ればいい。:

 

イズナ「雷鳴の術!!」ヒュルルル!

 

 

断線した電気のコードを伸ばしてくる。

 

 

621:……ん?:ぐるぐるぐるぐるバシィ!

 

何だ?何で漏電した電気のコードなんて飛ばして

来る?忍術はどうした?

 

……いや、待て。もしかして、こいつ……

 

621:クク…ククククク、【そういうことか】……:

バチバチバチ

 

 

ブチィ!!

 

 

イズナ「!!!」

 

俺は、奴が伸ばしてきた【小細工】を引きちぎ

ってやる。

【エセ】忍者野郎は、見るも笑えるほどに

おどおどと慌て出してやがる。

俺は腹の底から込み上げてくる笑いを必死に

抑えながらウォルターに報告する。

しかも、あえて目の前の自称忍者に聞こえる

ようにだ。

 

621:おい、ウォルター。見たかよ?この

【痛々しい】自称忍者野郎を……!:

 

イズナ:ビックゥ!!

 

ウォルター:……あぁ、どうやら俺たちの杞憂の

ようだったな。:

 

ウォルターは本当に人が好いな。

こんなひっぱくした状況の中で自分のことを

本気で忍者と思い込んでやがるこいつの痛々しさに

こうも冷静だとはな。

 

俺は嘲るように目の前の自称忍者に

挑発してやる。

 

621:どうした?早く雷鳴とやらを轟かせて

みろよ? 俺は三流手品師がやるような

インチキを見たいわけじゃないんだがね?:

 

イズナ「あ…う……」ビクビク

 

621:【エセ】忍者。何がイズナ流忍法だ。

心底笑わせやがる。

哀れを通り越して惨めだな?

まぁ、大道芸人を名乗るには不足はないかも

しれんな。:

 

イズナ「ち、違います…… イズナは、

イズナは!最強の忍者を目指す忍者なんです!

に、偽物なんかじゃ……」うるっ

 

621:無理をするな。しょせん忍者だとか忍術

なんてものは想像の中の存在にすぎん。

ウォルターは大昔に実在していただとか言ってた

が、科学的根拠もないのに火や雷がいきなり出て

くるわけがないだろうが。

 

お前はただの夢想する無力な女に過ぎん。:

 

イズナ「そんな、こと…ないですぅ…!

主人殿は、イズナを忍者だって誉めてくれ

ました…!イズナの夢を真剣に応援する

とも……!

忍者は……忍者は!確かに存在しています!」

 

621:ほう。で?お前がイカサマ野郎だって事と

何の違いがある?

忍者って戦闘集団が本当に実在していたに

しろしなかったにしろ、お前は忍者でも

何でもない、ただの小娘に変わりないだろうが。:

 

イズナ「うっ、うううぅぅぅ……」ポロポロ

 

 

ドシュン!

 

 

621:チッ、変に警戒させやがって。

まぁ、お前が忍術を使えようが使えまいが、

そもそもACの前では無力

 

 

ピーッ!ピーッ!

 

 

621:………ん?アラームだと?

後ろ

 

 

ビッカアアアアアン!!!

 

 

621:な!?なにいいいいいい!!??:

 

イズナ「え!?」ピョコ!

 

俺は突如、凄まじい雷爆発に飲み込まれる。

あまりに突然のことで、本気でびっくりして

しまった。

 

ベイラム隊員MTたち:うわあああぁぁぁぁ!!!:

 

 

ドドドドドドドドッガアアアアアアアアン!!

 

 

さっきの雷撃の爆発で俺の周りにいた

ベイラムのMTどもは残らず吹っ飛び、爆発

四散した。

 

ウォルター:これは…!雷か!!?? 

621!大丈夫か!?:

 

621:クソッタレ……!ACが……ACが、

損傷を受けただと!?それもかなり大きな!!:

 

ミシガン:なんだ!?一体何が起きた!!

説明しろ!G13!!:

 

さっきの、電気コードを投げつけてきた奴は

俺を、俺たちを油断させるための撒き餌で、

こっちが本命だったのか!!?

いや、そんなことよりも…!!!

 

イズナ「や、やった…やりました!!主人殿!

イズナの日々の鍛錬は無駄ではありません

でした!!!

イズナは!本当に雷鳴の術を成し得ました!」

 

621:ふざ…けるな……!?ACが…ACが……!

ただの生身の人間に損傷を与えられただと!?

あり得ない!!こんな…こんな奴らどもとは

ACは次元の違う場所にあるはずだ!!!:

 

ミシガン:G13!!ただの人間などではない!

この女はウォルターの言う通り、本物の

忍者だ!!しかもこの女の言うようにキヴォトス

最強の忍者で間違いない!!

貴様の今のザマが何よりの証拠だ!!

自殺の予定がなければ認識を改めろ!!

忍者は…!ACにすら匹敵する戦闘力を

持っている!!:

 

ACに……匹敵するだと……?

ふざけやがって……!

 

621:ACは……人類が到達した科学の

最高傑作だ!! 忍者だとか言う、こんな…

こんな、時代遅れの化石と同格!!?

寝言を言うんじゃねえ!!こんなゴミ野郎に

ACが遅れを取るか!!!:

 

イズナ「見ましたか!!これが忍者の

実力です!!」

 

621:黙れ…!何が忍者だ…!?ACの前では

てめえら忍者なんぞゴミ同然だ…!!

ゴミはゴミらしく、すぐにゴミ箱に放り込んで…

 

ウォルター:621、落ちつけ。:

 

その時、ウォルターが全体通信、つまり

目の前の女にも聞こえるように俺に

語りかけてきた。

 

ウォルター:イズナ殿だったか? まずは

こちらの非礼を詫びよう。:

 

イズナ「…え?誰ですか!?あなた!?」

 

ウォルター:申し遅れたな。俺の名前は

【ハンドラー・ウォルター】。今君が

相対している、621の雇い主だ。

 

忍者の力、どうやら俺たちはみくびって

いたようだ。

キヴォトス最強の忍びのイズナ殿の力、

まさに感服に値する。:

 

イズナ「さ、最強の忍び……イズナが、

ですか……? えへへ……

そ、そんな、褒めすぎです//

イズナは、最強とは程遠い、まだまだ

修行中の若輩者ですよぉ…//」

 

ウォルター:なんだと…?621に、これほどの

ダメージを与えたというのに、それでも

まだ一流の忍びですらないと言うのか!?:

 

イズナ「あ、はい。お恥ずかしながら…//」

 

ウォルター(バカな…!?忍者とは、何という

恐ろしい戦闘者なんだ…!!)

 

ウォルター:……だが、駆け引きは年相応と

いうことか。良いことを聞かせてもらった。:

 

イズナ「…え?」

 

ウォルター:621、そのイズナという忍者は

確実に殺せ。この忍者はこれから先、俺たちに

とって大きな障害となる。

成長して手を焼く事になる前にここで消して

おいた方が良さそうだ。:

 

イズナ「いっ!?」

 

ミシガン:G13!俺からも指令をくだす!

その忍者はベイラムにとっても面倒極まりない。

身柄はいらん。ここで確実に始末しろ!

そいつの夢を永遠のものとしてやれ!!:

 

621:言われなくても分かっている。

忍者野郎、てめえの忍術はただてめえの

余命を短くさせただけに過ぎないと思え…!:

 

イズナ「なんのなんの!!イズナは

百鬼夜行の忍者にして、主人殿の忠実な

影!! イズナ流忍法で返り討ちです!」

 

621:ほざ

 

 

「イズナたあああぁぁぁぁん!!!」

 

 

俺がいざ忍者をほざきやがる小娘に

襲い掛かろうとしたところに、

大きな声が響き渡った。

 

621:今度は何だ!!!:

 

俺はフルマックスでイラつきながら声が

響いた方向にカメラを向ける。

…といっても、忍者クソ野郎のすぐ後ろの

物陰からあたふたとしていたので、仰々しく

顔を向けることは必要なかったが。

 

ミチル「ちょおっ!!何してるのぉ!?

イズナたんその巨大ロボットはさすがに

やばいってええええええ!!!」

 

イズナ「あ!部長!見てくれましたか!?

イズナ!ついに雷鳴の術を会得できました!

これも、忍術研究部にて、部長たちがこの

イズナに修行をしてくれたおかげです!」

 

621:なに……!?部長だと…!?それに

忍術研究部!!? まさか!このミチルって

野郎も忍者なのか!!?:

 

ウォルター:しかも、イズナという忍者に

修行を施したということならば、その少女は

更に実力を有した忍者ということか!?:

 

ミチル「いや、私別に何も教えてないです

けど……」

 

ツクヨ「そ、そんなことありません…。

部長は、私を導いてくれたじゃないですか……」

 

イズナ「そうです!部長はイズナが尊敬する

立派な忍者!上忍です!!」

 

ミチル「え、いや、ちが!

 

ウォルター:上忍だと…!?なるほど、流石に

屈指の実力を持つイズナを鍛え上げた忍者

なだけはある。:

 

ミチル「………………」

 

ウォルター:621、上忍とは歴史でも、存在した

者が3桁もいないと評されたほどの精鋭の中の精鋭だ。

十分に気をつけろ。:

 

621:チィ!面倒なのが次から次へと来やがって…!:

 

ミチル「……ふふ。」

 

621:………?:

 

ミチル「はーっはっはっはっはっ!!!

ばれてしまっては仕方ないわね!!

そう!この私こそ!このキヴォトス全てに

名を馳せる最強にして最高の上忍!ミチル様よ!

この百鬼夜行を侵略する狼藉者どもよ!

我が最高の忍術で成敗してくれるわ!」

 

 

ズビシィ!!

 

 

上忍を名乗る忍者どもの頭領がよく分からん

ポーズを取ってきた………

クソ野郎……なめやがって……!!

 

イズナ「おぉーーーーー!!さすが部長です!」

 

ツクヨ「ぶ、部長… かっこいいですぅ…」

 

ミチル「………………」だらだら

 

ミチル(や、や!やっちゃったあああぁぁぁぁ!!!

敵の方が私のことをあんまりにもすごい忍者って

讃えてくるカラァ!!!

つい調子に乗ってとんでもないこと言っちゃった

よおおおおぉぉぉぉぉ!!!!

嘘なんですうううぅぅぅぅ!!! 私はただの

忍者が大好きなだけの一般オタクなんですううぅ!!)

 

621:調子に乗るんじゃねえ…!そんなもの

ACの前では無駄だ!!すぐに終わらせてやる!:

 

ミチル「はーはっはっはっ!!無駄かどうかは!

やってみれば分かるわ!!」

(ひいいいいいいい!!!ごめんなさいいいい!!

私はただの見栄っ張りの忍者オタクなんでふうう!!

お願いだからどうかガチにならないでええぇ!!)

 

621:ほう?じゃあお望み通りの結果にしてやる!:

ビシュン!!

 

俺はQBを吹かし、奴との距離を縮めようとする。

しかし、縮め切る前に上忍を名乗る野郎が

忍術を繰り出してきた。

 

ミチル「ミチル流忍法!!火遁!業火滅却!!」

(バカァあぁぁぁぁぁ!!!これ以上ハッタリ

かましてどうするのよおおおおおお!!!

死ぬうううううう!!ミチルたん

死んでしまうううううう!!!)

 

621:ビクゥ!!

 

ウォルター:火遁だと!?まずい!!回避態勢に

移れ!621!!:

 

ミシガン:滅却という名前からしてここら一体を

焼き払う忍術だろう!! G13宙に逃げろ!!

地上にいては丸焼きにされるぞ!!:

 

621:言われなくても分かってるんだよ!!:

 

 

ブオオオオオオオ!ジャキン!

 

 

俺は上空に急上昇し、宙で滞空して、カーティス

を構える。

ACの目線になれば豆粒のようなサイズだが、

俺は狙撃にも絶対の自信があるのでな。銃口は

既に奴に完全に合っている。

 

ミチル「あ、オワタ」白目

 

後はこいつ(引き鉄)を弾くだけ……

 

 

ピーッピーッ

 

 

621:!?アラー

 

 

ドッガアアアァァァァン!!!!

 

 

その時、俺の真後ろで炎の爆炎が

炸裂した。

 

621:な!?何だとおおおおぉぉぉぉぉ!!?:

 

あまりの事態に俺は驚愕してしまう。

だって、ここは空中だぞ!?

【火遁 業火滅却】という名前から

奴が口か手から炎を出して焼き払う

術と推測してこちとら空中に出て

距離を離したというのに!

何で何もないところからいきなり爆炎が出て

くる!?

 

ミチル「へ……?」

 

ウォルター:バカな!?621!!!:

 

ミシガン:何だ!?どうした!!G13!!:

 

 

:2撃目も簡単に当たるなんて、

今回の『偽者』は大したことがないわね:

 

 

ウォルター:!!しまった……!:

 

突如として、俺の更に上空から声が響く。

だが、そんなことはどうでもいい…!

 

ミシガン:この識別番号は……【ブランチ】の

独立傭兵シャルトルーズか!!

ついにアーキバスの手勢が来たか…!:

 

シャルトルーズ:その識別番号、どこから

手に入れたかは知らないけど、その程度の

実力で『レイヴン』を名乗ろうだなんて

偽者でも失礼じゃない?:

 

ミチル「ま、また何か来た!」

 

イズナ「さすがにまずいかもです!」

 

ツクヨ「ぶ、部長〜!逃げようよ〜」

 

シャルトルーズ:今回は偽者退治をするつもりは

なかったんだけど… ま、これも仕事だし、

こんな弱い奴に『レイヴン』を名乗られちゃ

『本物』の名前に傷がつくし、それは仲間として

見過ごせないかな。

 

悪いけどあんたにはここで死んで

 

621:うるせえ:

 

シャルトルーズ:へえ?偽者を語るだけあって

威勢だけは

 

621:てめえのことなんざどうでもいい…!!

それよりこの【忍者ども】だ…!:

 

シャルトルーズ:……は?:

 

621:ウォルター…!予備動作が全く感じられ

なかった…!その上、威力も半端じゃない!

この野郎…… 俺の【Fade crow】を2000以上の

APを削りやがった!!:

 

ウォルター:しかも、ここから見るにあのミチル

という忍者、消耗している様子が全くない…。

ACに大ダメージを与えるほどの威力を持つ

術を使って、何も代償を支払わなくて良いと

いうのか…!?:

 

ミシガン:更に貴様の状況を察するに、

どうやら場所に関係なくいきなり

どこでも爆発させられる術のようだな。

空中でも発動させることが出来るとは…!

文字通り貴様のケツに火をつけられた

ようだな!!:

 

621:クソッタレ……!という事は、

俺の動きを完全に読んでいたのか!?

クソッタレェ…!!こんな、こんなガキに

この俺が遅れを取るだと……!!:

 

シャルトルーズ:……何言ってんの?さっきの

爆発は私が撃った大グレネード…

 

ミシガン:……G13、聞け。やめだ。:

 

621:……は?やめだと?:

 

ミシガン:アーキバスたちが来てしまった以上、

こいつらを相手にするのはリスクが大きすぎる。

『今しがた出来た策』を使う。その忍者野郎どもに

声が聞こえるよう通信を繋げ。:

 

621:やめだと……?ふざけるな!!

ACが忍者なんぞに対して引けって言いたいのか!?:

 

ミシガン:いいから繋げ!!貴様はベイラムの

任務に同行しているただのしみったれの傭兵と

いう立場だ!!

しみったれた傭兵1人のプライドのためにベイラムに

損害を出せん!! さっさと繋げ!!:

 

ウォルター:621、言うことを聞け。俺たちは

請負人だ。客の意向に背く事は出来ん。:

 

621:チッ……:

 

ウォルター:ミシガン、俺の回線に繋げ。

そっちの方が『話しやすい』だろう。:

 

ミシガン:貴様にしては随分と気が回るではないか。

貴様もこの忍者どもに脳みそを焼かれたか!?:

 

シャルトルーズ:ちょっと?無視しないでくれる?:

 

ミシガン:うるさい!!これは貴様にとっても

益のある取引だ!!貴様の相手は後でこの

G13がいくらでもしてやる!

黙ってお座りしていろ!!:

 

シャルトルーズ:……はぁ、待ってあげる

義理なんてないけど…:チラ

 

シャルトルーズ:……いいわ。さっさと

ベイラムの取引をして。:

 

ミシガン:よし!ウォルター!まだか!!:

 

ウォルター:もう繋いだ。さっさと用件を

話せ。:

 

ミシガン:よし!……聞こえるか!?忍者ども!!:

 

イズナ「わ!また別の人からの声が聞こえました!」

 

ツクヨ「何だかえらそう……」

 

ミチル「なななな何かしらぁ!?」

(よかったあああぁぁぁぁ!!!ひとまず話し合いに

なってくれたあああぁぁぁぁ!!)

 

ミシガン:お前たちの忍術の力、実に見事だった!

うちの役立たずどもと交換したいぐらいだ!!

 

特にミチル殿、貴殿の忍術、術の精度、威力、

そして何より俺たちを嵌めたその頭の怖しいキレ!

確かにキヴォトスの全土に名が轟く上忍という

だけの事はある。

ミチル殿の口上に何一つ違わぬ見事な腕前だ!

このレッドガン総長のミシガンが太鼓判を

押してやろう!!:

 

ミチル「!!!」ゾクゾクゾクゥ!

 

ミチル「ふ、ふふん!!当たり前ね!!私が

今まで潜ってきた修羅場に比べたら、お前たち

など、取るに足らないわ!!」

 

ミチル(バカヤロオオオオオオオ!!だから

やめろって私いいいいいいいいい!!!

お願いだから!!もう賞賛するのはやめてえ

ええええ!!!

オタクにこれ以上調子に乗らせないでええ

ええええええ!!!!)

 

ミシガン:ならば、次のこちらの『提案』が

貴様らにとって実に有益な取引となるかも

ミチル殿の頭なら理解できるはずだな?:

 

ミチル「エッ」

 

 

シュワアアアア!!!

ネストのドローンから立体映像が映し出される。

そして、その映像に映し出される血まみれの

百花繚乱の姿と百鬼夜行の人々。

 

 

ミチル「なっ………」

 

イズナ「何ですか!?これ!!」

 

ツクヨ「惨い………」

 

 

ミシガン:……理解出来たようだな。

【もうこの場以外の全てが我々ベイラムの

手に落ちている】という事をな!

画面に映っている愚か者どもを含め!

こちらは既にこの地の大量の住人を

捕虜として捕縛している!!

そこで【提案】だ!!忍術研究部と言ったか?

今ここで貴様らが降伏し!ここから

立ち去り素直に我々に明け渡すならば

画面に映っている者の命を助け、安全な

場所まで運んでやろう!

もちろん今捕らえている捕虜も全て解放する!

だが、あくまで抵抗するつもりならこの

画面の奴らも、捕虜も!全て始末する!!

 

選択肢などないはずだ。それとも、忍者の評通り

何百という人々の命よりも矜持を優先する冷血を

お持ちかな?:

 

イズナ「なんて卑劣な…!!」

 

ツクヨ「部長!!」

 

ミチル「分かってる!こんなの本当に選択肢なんて

ないじゃない!!」

(もちろん【本当的】にもね!)

 

ミシガン:さすがはプロの戦闘集団の頭領。

決断力も一線を画しているようだな。

そして、【温情】さは我々の知る忍者の

評とは違うようだ。

まさに最高の上忍、器が違う。:

 

ミチル「ふっ、当たり前よ!」キラゾク!

(あぁ〜承認欲求が満たされるんじゃあ〜^^)

 

621:ふざ……けるな……!!ふざけるなよ!?

クソ総長が!!臆病風に吹かれたか!?

ACが……ACが生身の人間に敗れるわけ

ねえだろうが!!!!

こんな取引!!こっちがお前たち忍者の事が

怖いですって言ってるようなもんだろうが!!:

 

ミシガン:G13!認識を改めろと言ったはずだ!

忍者の怖ろしさ!実際にやり合った貴様が1番

分かっているはずだろう!!

既に2度も土をつけられておいて、まだ無様を

晒し足りないか!?:

 

621:うるせえ!!俺に説教を説くんじゃねえ!!

てめえらがやらなくても関係ない!!

俺はやってやるぞ…!!:

 

ミチル「えっ!?うそ!!?」

 

ウォルター:やめろ、621!!:

 

ミシガン:……G13、もしこちらの指示に従わず

彼女らに攻撃を加えるようなら、もう2度と

貴様に仕事はやらんぞ。いいや、それどころか

ここでベイラムともやり合うことになる。

アーキバスも到着した中で完全な孤立無援に

なるつもりか?:

 

621:関係ないな……俺は『今までも、

そうやって!』:

 

ウォルター:落ち着け!!!621!!!:

 

621:ピクッ

 

ウォルター:冷静なお前らしくないぞ。

ミシガンの言う通りだ。お前の実力は

俺もよく理解している。だからこそ、

そんなお前に悟らせずにことごとく

強力な攻撃を当て続けてきた忍者と

やり合うのはアーキバスが来た中であまりに

リスクがある。

イズナの実力はもちろんのこと、ミチル殿は

忍者としての能力も最高峰というだけでない。

お前を巧みに誘導した話術に、俺たちを手玉に

取ってみせた策謀。

まさに力、技、頭脳の全てが一級品だ。お前の

ようにな。

……いいや、頭脳に限って言えばおそらく俺たち

より上と見ていい。

 

お前だって、頭では分かっているはずだ。:

 

621:………くぅ!:

 

ウォルター:621、依然情勢は俺たちが圧倒的に

有利だ。やりようはいくらでもある。それに

今回のでミシガンにも忍者の脅威が十分に

伝わったはずだ。ベイラムも本腰で【忍術

研究部】を潰しに来るはずだ。

機を待つんだ。お前の気持ちもわかるが…。

ここは手を引くんだ。:

 

621:!!!!!くそったれええええ!!!:

 

 

トン

 

 

ちくしょう!怒りに身を任せて思い切り

操縦桿をぶっ叩いてやりたいのに、この

オンボロな身体ではそれすらも叶わん。

せいぜい精一杯操縦桿を握りしめるぐらいだ。

 

621:……………:

 

ウォルター:落ち着いたか?:

 

621:……あぁ。あんたには、俺も逆らえないよ:

 

 

ミシガン(……一体何があった…?この男が、

『誰かの命令を聞く』なんてな……)

 

 

ウォルター:…………621、もう一度彼女らと

繋いでくれ。:

 

621:………………:ポチ

 

ウォルター:忍術研究部、そして上忍、ミチル殿。

ここは俺たちもおとなしく手を引こう。

だが、覚えておくといい。俺たちは……

いいや、【企業】たちもお前たち【忍術研究部】を

キヴォトスの最大の脅威として認識するだろう。

こちらも、相応の準備を整えて、今度は相対する

としよう。

……その時は、全力で、確実に排除させてもらう。

覚悟しておけ。:

 

ミチル「ふぇっ」

 

ミシガン:こちらもだ。ベイラムに泥をつけるとは

まさに天晴れな実力だ。

その手腕を買って、次は貴様ら専用の作戦に、

精鋭と兵力を整えて、【御礼参り】に伺わせて

もらうぞ。せいぜい更なる鍛錬でも積んでおく

ことだな。:

 

ミチル「あのちょっ」

 

621:……イズナにミチルだったか?それにさっき

からおどおどしてやがるその体格のいい根暗も

忍者だな? ……てめえら顔は覚えたぜ…!

次会う時がてめえらの命日と思え…!!:

 

ツクヨ「あばばばばばば!」

 

イズナ「望むところです…!!こちらこそ皆さんを

傷つけた報い、必ず晴らさせていただきます!!」

 

ミチル「ふふふ………」ガタガタガタ

(こぉれ……もっと私たちの状況悪くなったんじゃ

ないのおぉぉ?)

 

 

シャルトルーズ(こいつらバカなんじゃないの?)

 

 

ミシガン:よし!!聞け!役立たずども!!

取引は成立だ!! 貴様ら!!ここで捕らえた

捕虜は全て解放し!傷ついたレディたちを

外にエスコートしてやれ!!:

 

 

 

----------------

 

 

〜〜13:30〜〜

 

 

イグアス:ったく、ようやく邪魔者は消えたかよ:

 

スウィンバーン:ふむ、そのようだな。:

 

イグアス:チッ、生身の人間相手に無様晒す

なんて、これだから野良犬は信用ならねえんだよ。

……しかし、てめえも律儀にここの奴らの避難を

待つなんて、どういう風のふきまわしだよ。

アーキバスの血も涙もねえ占拠は聞いてるぜ。:

 

スウィンバーン:わ、私とて!やりたくてやった

わけではない!スネイル閣下がご命令されるから

仕方なくだな!:

 

イグアス:へっ、そうかよ。そういやあんた

ヴェスパーの第7隊長だったな。

ヴェスパー部隊長を潰せば俺の格も上がるだろうよ。

くたばりな!!:ブオオオオ

 

スウィンバーン:ま、待て!まだ私が話している最中

だったろう!! 人の話も最後まで聞けないとは…

指導が必要だ!指導!:ブオオオオ

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

オキーフ:コーラルが絡むと、『うんざり』する事が

多すぎるな…:

 

ヴォルタ:ごちゃごちゃうるせえ。キヴォトスに

来て、ようやくまともな仕事にありつけたんだ。

とっととおっ始めようじゃねえか!:

 

オキーフ:お前もそうは思わないか?:

 

ヴォルタ:ごちゃごちゃうるせえってんだ!

こっちからやってやる!!:ドォン!!

 

オキーフ:聞く耳持たずか… まぁ、それもいいさ。:

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

シャルトルーズ:これで、邪魔者はいなくなった

わね。それじゃ、悪いけどそろそろ仕事を

始めさせてもらうわ。:

 

621:……貴様、独立傭兵だろう?:

 

シャルトルーズ:それが何?:

 

621:アーキバスは、独立傭兵にはこの地の

奴らの身柄を捕えろという依頼じゃなかったか?

それともベイラムの打倒も依頼の内か?:

 

シャルトルーズ:敵に依頼主の事を教えると

でも思ってるの?………と、言いたいところだけど

いいわ、教えてあげるよ。

 

私たち(ブランチ)はそこかしこにばら撒かれた公示依頼じゃ

なくて、アーキバスから直接のご指名の依頼よ。

依頼はあんたのような独立傭兵やベイラムたちの

相手をしろって内容。

 

ま、あんたを潰すのはもっと別の理由が

あるけどね。:

 

621:ほう、俺と似たような依頼ということか。

だが、別の理由だと?:

 

シャルトルーズ:自分自身が1番よく分かってる

事じゃないわけ? あんたのような『偽者』を

これまで何人も潰してきたけど、『レイヴン』の

名に惹かれて語る独立傭兵はいつまで経っても

後をたたない。

そろそろうんざりしてきたところなのよ。:

 

621:……は?何言ってやがる?レイヴンの

偽者…? 俺は今まで活動してきた名前を

使っているだけなんだが?:

 

シャルトルーズ:………あー、なるほど。

そういうこと。たまたま名前が被って

しまった新参者ってわけか。

どうりで弱いわけね。同情するわ。

あんた運がないにもほどがあるわよ。:

 

621:さっきから訳の分からんことを……

まぁいい。それより、運がないってのは

お前の方だ。:

 

シャルトルーズ:ん?:

 

621:今の俺は、最高に機嫌が悪い。

訳の分からん忍者だとか名乗るクソボケ野郎

どものせいでな……!

言うなれば、てめえはちょうどいいサンドバッグ

ってところだ。

悪いが八つ当たりさせてもらうぜ?:

 

シャルトルーズ:……はぁ、揃いも揃って忍者忍者と

喚いているかと思えば、今度は世迷言。

ベイラムには独立傭兵を見る目がないのかしらね。

………単純に資金が足りないだけか。

身の程知らずくんには傭兵稼業の厳しさを教えて

あげようかな。

ま、対価に命をもらうから最後の授業になっちゃう

けどね。:

 

ウォルター:621、相手は傭兵ランクでも

5本指に入るトップランカーだ。

シャルトルーズという傭兵は【見つめ合うと死ぬ】

女性傭兵と聞く。油断するな。:

 

621:了解だ。こいつに本当の身の程知らずって

奴を教えてやるさ。:

 

 

 

ボッ! ドシュウウウウウウゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 





イズナたんのイズナ流忍法に、ワンちゃんもごすも
総長も度肝を抜いて、完全に信じ込んでしまい
ましたが……

もちろん、最初の雷鳴の術はシャルトルーズさんが
溜めレザショ撃ったやつですよ!
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