ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜 作:とある渓流にいるかわうそ
ちょっと熱中しすぎましたね!
今回は結構楽しみにしていたので、4万文字
超えちゃいましたよ!
〜〜15:32〜〜
【アビドス砂漠】
私の目は真っ黒に染まっている。
目の前で、大切な生徒たちを、潰されて……
脳を直接揺さぶられたような眩暈で視界が
クラクラする。
先生「エ…レ…… チネぇ………!!」
まただ、また、生徒たちの将来を、理不尽に
奪われてしまった。
しかも今回はすぐ目の前でだ。
私は、生徒たちのに比べれば身体能力も
頑丈さも、銃器の扱いも遥かに劣る。
だが、今までは生徒たちと絆を育み、
彼女らを指揮することによって、危機を
乗り越えられて来た。
……私は、勘違いしていた。
自分も役にたつ、自分にも戦うことが
出来るんだ、と………。
だが、ACを相手にすればよく理解させられる。
私は、無力な一般人に過ぎないのだと。
目の前の生徒たちでさえ、救えない、
むしろ救われる側になる役立たずなのだと。
五花海:あぁ、そういえば、まだハナコさんたち
にも自己紹介がまだでしたか。
キヴォトスの重要人物もいることです。
ちょうどいいでしょう。:
失意に暮れる私の耳に耳障りな声が響く。
その声を聞いた時、私の底すら見えない
絶望は、逆に天井を見渡せないほどの
激情へと変わっていく。
五花海:まずは名前から名乗りましょうか。
私の名は[五花海]。ウーに数字の五、フアに花、
そしてハイに海が割り当てられています。
所属はベイラムインダストリーの専属AC部隊、
レッドガンの3席目に属しています。
肩書きはG3。ガンズに英字のGを振ります。
以後、お見知りおきを。
……まぁ、あなたたちがいつまで無事でいられるか
分からないのに見知っていただく必要性があるかは
疑問ではありますが。ふっふっふ…:
先生「お…ま……えぇ………!!!!」
五花海:おや、早速質問ですか?どうぞ。:
私は、激情のままに目の前の男にぶちまける。
先生「何故だ!!?何でエレとチネを
殺したあああぁぁぁぁ!!??
トリニティの生徒たちは!?捕らえた
生徒たちは!!私の生徒たちを!!
どうしたあああぁぁぁぁ!!??」
そんな私の激情に対して、この男、は…
五花海:ふ、まずは後の質問に関してですが、
それは機密事項につきお答え出来ません。
前者に関しては、【彼女らの命に価値がない】
からです。
いや、より正確にお答えすれば【彼女たち
自身】に価値がないとお答えするべきでしょうか。
全く、あなたを庇いさえしなければ、もっと
長生き出来たでしょうに…
あぁ言うのを、【無駄死に】と言うのでしょう。
ふっふっふっふっふ。:
ブヅン!!
私は、頭の中で、何かが切れた音を聞いた。
ーーー価値が、ない……?
ーーー無駄、死に……だと……?
先生「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
マリー「せ!先生ぃ!!」
シロコ「だめぇ!!先生!!」
ホシノ「早く、早く出て!!」プルルップルルッ
先生「殺す!!!こいつはぁ!!!殺して
やるうううぅぅぅぅぅ!!!!!」ジタバタ
怒りのあまり、あの男に向かっていく私を
2人が必死に止める。
そんな光景を、目の前のACはまた滑稽に
嘲ってくる。
五花海:ふっふっふ。さて、【シャーレの先生】。
あなたにはこのキヴォトスに関して、我々ベイラム
への重要参考人として、来ていただきます。
コーラルの在処の手がかりを探るためにね…:
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チャティ:……あれは、まさか:
リン「…どうしました?ロニーさん」
シュゴオオオオオオオ、ボッ、ドスン!
カシュウウウウウゥゥゥゥゥ……
アル「ぜぇ!ぜぇ!え?あれ?どうして
降りた……の……? ぜぇ!死ぬぅ……」
チャティ:…この女、まだ生体反応がある!
生きているぞ!:
リン「え!?……!!!!!!この方は!」
モエ「う、ううぅ……」
リン「モエさんです!!あの方もラビット小隊の
隊員です! ロニーさん、救助を
プルルルル!
チャティ:了解。彼女も回収する。:
リン「連絡…… ホシノさんからですね。
また催促ですか……。」
ピッ
リン「もしもし、ホシノさん。もう後少しで
到着します。焦るのはわかりますが、こちらの
事情も鑑みて……
ホシノ:出た!! そんな呑気なことを言ってる
場合じゃなくなったよ!!!
来た!ついに来てしまった!!!!!:
リン「来た……!!!!!!まさか!!?」
先生:危ない!!!ホシノぉ!!!!:
ホシノ:うわぁ!?:
ドン!!
リン「え!?もしもし!?もしもし!!
ホシノさん!!何か巨大な銃声が聞こえ
ましたが!? 一体!何が……
五花海:ちっ、鬱陶しいですねぇ。あなたたち
ごときいくら増えようが支障をきたすことは
ありませんが、虫が増えるのは目障りですねぇ。:
リン「私が存じない男の声…!?やはり
そうですか…!ついに……!!」
アオイ「私にも聞こえたわ!!企業の刺客が
来たのね!!?」
ホシノ:リンさん!!お願い!!危険を
承知してでも早く戻って来て!!!
このままじゃ、先生がぁ!!!!:
プツッ!
アル「何ですって!?先生が危ないじゃない!!」
カヨコ「いよいよレッドゾーンに突っ込んだって
わけね…!」
ハルカ「あ、あの!早くロボットの方に声を
かけないと…!」
リン「そうですね…!!」
サオリ「よし、OKだ!ロニーさん!出してくれ!」
チャティ:りょうか……
リン「ロニーさああぁぁぁん!!!」
チャティ:……どうした。今、回収が終わって
出発しようとしたところだ。
そんなに大声を出さなくて……も………
………………おい、その汗………
まさか………!?:
リン「はい…!先生の元についにやってきて
しまいました!! 企業の刺客です!!
すみません!先生の元へ急いでください!!」
サオリ「何だって!!?企業とかいう連中が
やって来てしまったのか!!?」
マイア「はわわっ!ま、まずくないですか!?
あの方を取られてしまったら…
このキヴォトスは……」
スバル「っ………! ロニーさん、でしたか?
私たちの事はもう一切考慮していただかなくて
結構です。怪我人も含めてです……
なので、出せるフルスピードで、1秒でも
早く先生の元に急いでください…。
あの方に、何かあれば……私、は……
もう私にはぁ……!!」
アオイ「ロニーさん、その、アサルトブースト
と言うのが、ACの出せる最高スピードなのよね?
それを出し続けれるとして、後どのくらい
時間がかかるのかしら?」
チャティ:クソッタレ…!それで、3分以上は
絶対にかかる…!!
お前たち!!物につかまれ!!!すぐに
発つぞ!!!!:
リン「はい!!お願いします!!!」
アル「私たちの事は気にしないでいいわ!!
早く先生を助けてあげないと!!!」キリッ
ムツキ「アルちゃん、やっぱりいざって時には
かっこいいよね〜。…ま、私も今はシリアス
全開だけど。」
ハルカ「アル様ぁ…///一生ついていきます!!」
ボッ! シュゴオオオオオオオ!!
チャティ(想定よりも随分と早い…!今のうちに
ウォルターに連絡して、ビジターを呼んで
もらわなければ……!!)
ザザザザザザザ………ーーーーーーーーー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミシガン:聞こえているか!!?役立たずども!!
貴様ら役立たずの働きによって、ベイラムの
占領域は十分なものとなった!!
役立たずは役立たずなりに役にたつことが
証明された!!
今回の遠足はここまでだ!!G4!G5!戻ってこい!
家に帰るまでが遠足だ!!:
イグアス:あん?:
ヴォルタ:どういう風の吹き回しだ?まだ日が
暮れるにゃ早ぇだろうが。:
ミシガン:何だ!まだ働き足りないと言うならば
戻って来た後!この俺自ら貴様ら役立たずの
スパーリングに付き合ってやってもいいぞ!:
イグアス:冗談じゃねえ。普段こき使って
くれている分、存分に休ませてもらうぜ。:
ヴォルタ:賛成だ。せっかく超上等な拠点が
手に入ったんだ。 お嬢様たちの飯や酒を
たらふく食わねえとなぁ!:
ミシガン:G13!貴様の遠足も終わりだ!
報酬はたっぷりお前の飼い主に振り込んで
おいた。
早く、ご主人様のところに戻ってやるんだな。:
621:……そうか。なら、最後に餞別をくれて
やるか。:
ヴォルタ:なに?:
621:ネスト。:
ネスト:了承。あなたの指示通り、物資を投下
します。:
ヒュウウウウウ、ドオオオオン!!!
イグアス:な、何だぁ!!?:
621:ヴォルタ、開けてみろ。:
ヴォルタ:あん?……な、な、何だこりゃあ!!?:
621:ベイラムのヴェリル、RADが開発した重2脚
DESSERT、ブースターも12345だ。それに
メリニットのMAJESTICとEARSHOT
そして、大豊のSANTAIだ。パルスアーマーも
おまけにつけてやっている。 やるよ。:
ヴォルタ:お、おい!? これだけで何十万
すると思って…… いや!パルスアーマーを
おまけにするっておかしいだろ!!?
コア拡張カートリッジはACの最高級
パーツだろうが!?
しかもパルスアーマーはその中でも吐くほど
高え1番の最高級品じゃねえか!!?
こいつだけで100万以上はくだらねえ
はずだぞ!!??
ポンポン人にやって良いもんじゃねえ
だろうが!?:
621:別に構わん。パルスアーマーもそいつらも
俺は腐るほど持っている。
1個や2個無くなっても、どうってことはねえ。:
ヴォルタ:いやおかしいだろ!? 何でACの
パーツを何個も持ってるんだ…!?
つーか!コア拡張カートリッジは一度買えば
使い回してずっと使っていけるだろうが!?
何でそんなもんも何個も持ってやがるんだ…?:
621:まぁいいだろうが。とっととそいつを
もらって家に帰れよ。:
ヴォルタ:バ、バカやろう! 敵の施しは受けねえ!:
621:おいおい、今日仲良く遠足を楽しみあった
仲じゃねえか。敵とはひでぇこと言いやがる。
ま、それなら別に構わんが、持って帰るのも
面倒だからそいつらはそこに置いていくか。:
ヴォルタ:ちょっ!?待て待て待て待て!!?
…………〜〜〜〜〜〜!!!!!
だああぁぁぁぁっ!ちくしょう!!!
こんなもん置いていけるか!!アーキバスに
渡っちまったら向こうの戦力増強になっちまう!:
ミシガン:馬鹿者ぉ!!! ヴォルタぁ!!
敵の施しを受けてどうする!!??
規律を乱す気か!!? 突き返せ!!!:
ヴォルタ:と言われてもこの野郎マジでここに
パーツを置いていくぞ!!!
アーキバスが回収したらそっちの方が大問題
だろうが!! 無視するわけにもいかねえだろ!:
ミシガン:ぐっ……! ガ!G13!!!
貴様ぁ!! 自分のパーツを置いていくな!!!
ちゃんと回収していけぇ!!!:
621:遠足は終わりなんだろ? なら、依頼も
終わりって事だ。 あんたはもう俺へ指図する
権利はない。よって、自分のパーツをどうするかも
俺の勝手だろ?:
ミシガン:おのれ……!減らず口ばかりたたき
おって…!!
………チィッ!!仕方あるまい!ヴォルタ!!
そのクソッタレの、憎たらしい大ボケの置き土産を
敵方に渡らんように回収しておけ!!:
ヴォルタ:あたりめえだ!!:
イグアス:お、おい!野良犬!!ヴォルタだけ
じゃなく、俺には何かねえのか!!??:
ミシガン:イグアスぅ!!!余計なおねだりを
するな!!:
621:……ま、不公平だわな。お前への
プレゼントもちゃんと用意してるぞ。ネスト。:
ネスト:了承。:
ヒュウウウウウ… ドスゥン!!
イグアス:おぉ!:
ミシガン:G13!!きぃさまあぁぁ!!!:
カパッ
イグアス:おぉ!これは!!:
621:お前はシールドを展開し続けて堅実に
攻めるタイプだろ?
なら、ブースターは巡航速度を最大に出せる
ファーロンのPO6SPDが良い。
同じく10連ミサイル。もちろんパルスアーマーも
おまけにつけているぞ。そしてリニア銃使うなら
ハリスを使え。こいつは俺が最も愛用している
銃だ。ハリスはいいぞ?何せこいつ1つで
スタッガーを取れるし、距離を選ばず戦えるし、
何よりどんな重装甲野郎でも必ずとどめを刺せる。
俺が思う最強のAC銃火器パーツだ。
だから、カーティスよりハリスを使え。:
イグアス:くはははっ!言われるまでもねえ!!
ハリス!欲しかったんだよこいつはよ!!
とても手を出せねえうちの誇る最高級武器だ!
こいつだけはベイラム本社も1mmも値切って
来ねえからなぁ!!:
ミシガン:イグアスゥ!!貴様ぁ!!
貴様にはプライドというものがないのかぁ!!?
突き返せぇ!!!!!:
イグアス:と言われてもよぉ。この野郎は
自分で回収する気なんて0だろうよ。
いいのか? うちの最高技術の結晶の塊の
ハリスがアーキバスに渡ったら向こうに
どれほどうちの技術を盗られるか知れたもん
じゃねえだろうよ?:
ミシガン:ぐぬぬぬぬ! ええい!!
G5!そいつも回収しておけ!!:
イグアス:くははははっ!!そうこねえとな!:
ヴォルタ:……おい、一つ聞かせろ烏野郎。:
621:なんだ。:
ヴォルタ:てめえは独立傭兵だ。俺たちだけの
味方をするわけじゃねえ。今日仲良くやっても
明日にはてめえとは殺し合ってるかもしれねえ。
なのに、何でここまでする?:
621:別に。ウスノロのタンク野郎なんぞと
殺りあっても面白くも何ともねえだけだ。
俺は、ACに乗るのが生きがいであり、
ACで殺し合うのが生きがいだからな。
相応に敵も強くねえと楽しくねえだろ?
それだけのことだ。:
ヴォルタ:チッ、てめえもよくいるイカレ野郎か。
敵に塩を送ったこと、後悔するんじゃねえぞ。:
イグアス:ハッ、ならお望み通り次会った時は
こいつであの世に送ってやるよ。:
ミシガン:……はぁ、ヴォルタ、イグアス。
その烏野郎からもらったパーツを使うからには、
烏野郎に塩を振り撒いたことを後悔させられる
よう、腕を磨いておけ!:
イグアス:言われるまでもねえ。:
ヴォルタ:……行くぞ。烏野郎。次会う時まで
せいぜいくたばるんじゃねえぞ。:
621:ぬかせ。:
イグアス:ハッ:
ヴォルタ:フン…:
ブオオオオォォォォォ………
ブオオオオォォォォォ………
ヴォルタ:……ふふふふ、早くこの最高の
漢の一品を試してえなぁ…!:
イグアス:あぁ、次の出撃が待ち遠しいぜ!:
621:…さて、俺も帰ると……
ザザ、ザザザザ…
ウォルター:621、聞こえるか?:
621:…どうした、ウォルター。あんたも
聞いてたと思うんだが。
『明日の作戦のための資金はもう十分ある
はずだ。』今日の仕事は終わりでいいだろう?
帰って、明日の作戦を詰めて……
ウォルター:あぁ、そうしたいところだが
問題が発生した。どうやらシャーレの
先生の元に企業の刺客がやって来たそうだ。:
621:なに? 随分と早いな。予想では
企業が刺客を送り込んでくるのは
夜になると考えていたんだがな。:
ウォルター:監視衛星で確認したところ、
やってきているのはベイラムのレッドガン
らしい。
ミシガンが制圧任務を早く切り上げたのも
先生を捕える任務の司令に集中するため
だろう。
621、現場に急行し、襲撃に来たレッドガン
隊員を排除しろ。:
621:俺がつく前に、すぐに捕えられたら
どうする?:
ウォルター:問題ない。ベイラムの本拠点は
アビドス高校から見て、ちょうどお前がいる
方角だ。
連れ去られたとしても、戻ってくるレッドガン
隊員とお前はすれ違う形になるはずだ。
だが、そうなった場合は先生の身の安全は
もう考慮しなくていい。
肝心のブラックボックスの情報は連邦生徒会
たちから聞き出せばいい。
いや、ベイラムに下手に情報を渡すよりは、
いっそのこと先生ごと始末した方が好手か…。
やはり、621、もし先生が連れ去られる
ような事態になれば、もう構わん。
シャーレの先生ごとベイラムの隊員を
排除しろ。:
621:容赦ないな。だが、了解だ。:
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シロコ「こいつ…!全く躊躇なくホシノ先輩に
ACの武器を使用してきた!!!」
ハナコ「やはり… あなた、私たちには口では
武器の使用は心が痛んだと言ったのは嘘ですね。
私たちのことなど、どうとも思っていない
でしょう」
五花海:ふっふっふっ…… お見通しか…!
その通りです。ですが、逆に聞きたいのですが
あなたたちは庭に造られた蟻の巣を駆除する
際に、巣の中にいる蟻の気持ちを考えますか?:
シロコ「ん、本当にクズ野郎……」
「「「「「せんせええええええ!!!」」」」」
私が『身じろぎ』していると廊下の奥から
多くの生徒の声が響いてきた。
セリカ「せんせええぇ!!? 大丈夫!?」
アヤネ「お怪我はありませんか!?」
ヒフミ「先生!!それにハナコさん…も…?」
アズサ「!!!!あいつは!!」
コハル「ミカ先輩や、イチカ先輩を嬲った…!!」
五花海:おや、あなたたちは、ヒフミさん、
アズサさん、それにコハルさんでしたかね?
ふっふっふっ。あなたたちにも改めてお礼を
言わないといけませんね。どうもありがとう。:
ヒフミ「え、お礼?」
五花海:えぇ。何せあなたたちを尾行したおかげで、
私はシャーレの先生の元へと辿り着けたのです
からねぇ。
シャーレの先生の身柄をベイラム本拠地に持ち帰る
事ができれば…… ふっふっふっ!
あなたがたに感謝せずにはいられませんよぉ!
おかげで私の出世への大きな足掛かりと
なるのですから!
はっはっはっはっはっはっ!!!:
アズサ「………………」ギリィ!
コハル「ふざけないで!!先生を、連れて行かせる
わけないでしょ!!!」
五花海:おや、抵抗する気ですか? 2脚MTに
さえ満足にダメージを与えられない程度の武装
しか持たないあなたたちがですか?
はっはっはっ、やめておいた方がいいですよ?
パワーも、【先ほど】のでよくご理解出来た
でしょう。:
ヒフミ「え、【先ほど】…?」
セリカ「何のことよ!!」
五花海:ふっふっふ……… はっはっはっはっは!!
そうか!そうですね!!そういえばあなたたちは
見ていませんでしたね!私としたことが、これは
失敬いたしました!
ふふふふ、そこで真っ青な顔をしている大きな
娘に聞いてみるといかがでしょう。:
アヤネ「…………え」
ハスミ「…………………確かに、【あなたは違う】
ようですね。 あなたは、あなただけは、私も
許すことは出来ません。
よくも!エレとチネを握りつぶして……!!」
セリカ「なっ!?に、握りつぶしっ……!?」
ヒフミ「え…、え……!?そ、んな…!!??」
五花海:はっはっはっ!ご説明ありがとう。
確か、ハスミさんでしたか。そして、そんな、
ではありませんよぉ?ヒフミさん?
エレさんとチネさんですか? その方たちは
熟れたトマトが潰れたかのように、私の
[
あなたたち、悪いことは言いません。
早くシャーレの先生の元から離れた方が……
先生「だまれ」
私は、『痛み』を我慢………いや、全然辛くは
ないな。 目の前の、このクズ野郎への怒りの
あまり、『肩の痛み』など気にもならない。
先生「それ以上、耳障りな声を発するな。」
シロコ(先生の、様子が……昨日よりも、
一段と………
シロコ「……!? 先生!!?」
私の【怪我】に、そばにいたシロコが1番早く
気づいたようだった。
シロコ「肩が!!!」
ホシノ「う、あ、ああぁぁぁぁ!!!!
せんせぇ!!!肩が、えぐれて!!!!
私を庇ったせいでええぇぇぇ!!!」
すぐに、倒れ込んだ状態から復帰した
ホシノが気づき、ヒステリックを
起こし始めた。
それを皮切りに続々と生徒たちの悲鳴が
辺りをこだまする。
ヒフミ「せ、せんせええぇぇぇ!!
ひ、ひどい、怪我を………!」
カズサ「先生!!血が、血がぁ…!」
マリー「い、や……いやいやいやいやいや
いやあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!
私から、先生まで奪わないでええぇぇぇぇ!!」
マシロ「先生!せんせええぇぇぇぇ!!!」
涙をポロポロとこぼし始める生徒たちに
私はにっこりと笑って落ち着かせようとする。
先生「みんな、心配かけてごめんね?
私は大丈夫だから。みんなが体験してきた
地獄に比べればこんなものかすり傷だよ。」
ノノミ「何を、言ってるんですか!?
先生!!本当にあなたって方はいつもいつも!
私たちのことばかり優先して!!!
先生は!私たちより遥かに身体が脆くて
弱いんです!!!
無茶をしないでください……」ポロポロ
先生「うん、ごめんね?ノノミ。私は大人なのに
もっとしっかり………
ポロポロと泣き続けるノノミを慰めようと
言葉を紡ごうとした時、またあの耳障りの
声が聞こえてくる。
五花海:全く、バカらしいですねぇ。先生、
あなたが怪我をしたのはそこでヒステリックを
起こしている桃毛の小娘が余計な事をした
せいでしょう。:
ホシノ:ビックゥ!!!!
五花海:総長ではありませんが… 何と役立たずも
役立たずか。『強化人間』をも比べるべくもない
ほどの怖しい身体能力に反射神経を持って
いながらあなたがたの大切な、何の力も技能も
持ち合わせていない先生を守るどころか逆に
守られるなんて……
これこそ、宝の持ち腐れというものでしょう。:
ホシノ「あ、あぁ……ああぁぁぁぁ……!」
先生「しゃべるな、と言ったはずだ。クズ野郎。
お前みたいな、真性の人間のクズが、ホシノを
侮辱するんじゃない。
ホシノは、後輩たちのために、自分の身をも
省みず頑張る優しい生徒だ。
私もそんなホシノに何度助けられ、支えられて
きたか。
私の方がホシノに返せない恩がありすぎて困って
いるぐらいだ。」
ホシノ「う、うぅ//先生……//」
シロコ:ジトッ
セリカ:ジトッ
ノノミ:ジトッ
アヤネ:ジトッ
先生「私への中傷ならまだ許せるが…
お前のような、自分の懐加減にしか
興味のない、私利私欲に塗れた醜い
豚野郎なんかとは違う。
ホシノの気高さに、お前の吐き気がする
ゴミから出た泥を塗るな。五花海!」
ホシノ「う、うへへ〜、せんせぇ〜//」
カズサ: ……イラッ
ハスミ:ムカムカ
ヒフミ:ぷくぅ
ハナコ:もやもや
ハルナ:イラァ
アカリ:イライラ
イロハ:イラッ
チナツ:ムカムカ
五花海:ふっふっふっ…… 1番の廃棄物が
よく言えたものです。
あなた、何か勘違いをしていませんか?
今、あなたに価値があるのは【情報を持って
いるから】です。
そうでなければ、改造どころか技能も何も
持っていないあなたなど道端に落ちている
石ころに過ぎません。
あなたが、あなたの大切な生徒とやらのために
出来ることと言えば、私たち側に情報が渡らない
ように、ここで自らの命を断つことぐらい
でしょう……… ふっふっふ
ダダダダダダダダァン!!!
奴の耳障りな声を、私の周りから響いた
多数の銃声が中断させる。
五花海:…………………:
シロコ「…お前、さっきから本気で鬱陶しいよ?
お前の、その口から発する雑音を聞いている
だけで、私は耳が腐りそう」ハイライトオフ
ホシノ「ウー、フア、ハイィィィ…………!!!
お前、は、、お前、だけはぁ………!!!
絶対に許さない……!!! よくも、よくも!!
先生を傷つけたなぁ!!!!!」
ノノミ「私たちのためを思うなら、自殺を
するのが1番いい、ですって……?
……お前は、絶対に殺します。」ハイライトオフ
セリカ「先生のことを、何も知らないくせに
横からぺちゃくちゃぺちゃくちゃと。
あんたのような人間のクズのクズが、
臭い口から先生を語るな…!反吐が出る!!!」
アヤネ「あなた…お前は、地獄の底の底にまで
落とします。絶対に………!」ハイライトオフ
ヒフミ「それ以上戯言を言うのなら、平凡な
私でも、あなたに地獄を見せますよ?」
ハイライトオフ
アズサ「ふふっ……こんなにも怒りでどうにか
なりそうになったのは人生で初めてかも
しれないな。」ハイライトオフ
ハナコ「やはりあなたは救いようのないクズ
ですね。地獄に落ちるにふさわしいでしょう。」
ハイライトオフ
コハル「死ぬべきって……死ぬべきなのは、
あんたの方じゃないの?」ハイライトオフ
ハスミ「そうですね。最早この男には慈悲を
かける必要性は微塵も残っていません。」
ハイライトオフ
ウイ「……はぁ、本当に耳に障る声ですね…
このような粗大ゴミに会うので外の世界は
嫌なんです。」ハイライトオフ
セイア「いい加減そのよく回る弁舌を
収めてはくれないかい?
私も、自慢のよく手入れした大きな耳が
丸ごと腐り落ちてしまいそうなんでね。」
ハイライトオフ
ヒナタ「………その戯言は聞き捨てなりません。
取り消してください!!」
ハルナ「ふふふふふ、汚物は消毒…いえ、爆破
した方が世のためですわね。」ハイライトオフ
アカリ「うふふふふ〜〜。こいつ、どうして
やりましょうか〜???」ハイライトオフ
イズミ「あはははっ!……殺すね?」
ハイライトオフ
ジュンコ「あぁ…… 星の外にいる企業って
奴らは何でこうも生きる価値もないクズで
溢れかえっているのかしら?
特に、お前のような汚物で先生を汚さないで
くれる?
こいつは消毒じゃなくて、完全に跡形もなく
消し去った方がいいんじゃない?」
ハイライトオフ
チナツ「えぇ、この男は言葉にしてはいけない
事を口にしました。 死刑にするのが
ふさわしい… いえ、ただの死だけでは罪が
軽すぎますね。
先生を…先生を……!価値がない、死ぬべきなどと
宣うクズ野郎はこの世の地獄を徹底的に味わわせて
処刑しなければ……!!」ハイライトオフ
………な、何だか、こっちサイドのはずの私も
芯から冷えるほどの薄寒さを感じてならない…
生徒たちの全員のボルテージが、一気に危険域に
まで上がったことを感じさせる。
……だけど、その寒さは私にとって『冷静に今の
状況』を観させてくれることに先ほど血を流した
事も含めて一役買ってくれた。
五花海:………ふっふっふっ。そのようなゴミに
よくもまぁそこまで慕っているものですねぇ。
ですが、あなたたちは状況をよくご理解して
いないようだ。:
ホシノ「だまれ。何度も何度も先生を侮辱
するな。特に、お前のような本物のクズに
先生をゴミって呼ばれるのを聞くだけで……
私は頭がどうにかなってしまいそうなんだ…!」
セリカ「そんなロボットに籠りやがって…!
降りてきなさいよ!卑怯者!!!」
五花海:はぁ… あなたたちはまともに話を
聞くことも出来ないのですか?
私が、【近くに先生がいるにも関わらず
桃毛のあなたに銃を撃ったという事が
どういうことか】よく考えていらっしゃら
ないようです。:
ハナコ「………まさか…」ギリ
五花海:ふっふっふっ、ハナコさんはお気付きに
なられたようだ。情報を取ると言っても、別に
私たちは対象の生死は関係ないのです。
死んでいたとしても、脳に保存された記憶…
分かりやすく言えばデータですかね?
そこに死後でもアクセスする技術というものが
我々の世界には確立されているのです。
ですが、生きている方が仕事がやりやすいのも
確かですから、今はこうしてあなたがたに攻撃を
加えてはいないというだけのこと。
……つまり、私がその気になればいつでも
あなたたちごと、先生の息の根を止められるの
ですよ。
生殺与奪は完全にこちらが握っています。:
ノノミ「そ…んな……!」
アヤネ「死は問題ではない…!? 情報を抜き取る
のにそんな、前提まで覆せると言うんですか…!?」
セイア「それほどまで…技術力に………」
五花海:さぁ、大人しくその場から離れた方が
賢明ですよ?
私の気が切れて、先生をミンチにしてしまわない
うちに…ね?:
ジュンコ「ふざけないで!!あんたたちに
先生を渡したら…それこそ本末転倒じゃない!」
五花海:その点についてはご心配に及ばなく。
先生から必要な情報を入手出来ましたら、
先生はあなたたちにお返ししましょう。:
セリカ「ふざけるなって言ってるのよ!!!
お前たちクズが!! 約束を守るわけない
でしょ!!!!」
五花海:ふっふっふっ、えぇ、その疑いは
ごもっともです。
ですが、可能性はあるでしょう?
良いのですか? ここで先生と永遠のお別れに
なることになっても?
ここで死んで私たちに持ち帰られれば、先生との
再会は永久に望めませんが、生きてさえいれば
仮に私たちに連れ去られても、また再会できる
可能性は0というわけではないでしょう?
私はあなたたちにせめてもの情けをかけてやって
いるんだ。
大人しくこちらの提案を受け入れるべきかと
考えますがね。:
シロコ「……ひ、きょうな…!!」
ホシノ「この……クズ野郎……がぁ…!」
カチャリ 鯉龍:銃構え
ハルナ「!!!!」
五花海:さぁ、10数えます。それまでに
あなたがたは先生から離れてください。
数え終わってもまだ先生の周りにいれば
その時は………:
シロコ「ん、あぁ………どう…したら……」
ぽん
生徒たちと、五花海とのやりとりをしばらく
黙って聞いていた私は『確信』を持って
シロコの頭に優しく手を置く。
シロコ「ん…?」
そして、優しくシロコに微笑みかける。
先生「シロコ、大丈夫だよ。あの男には
私を撃てやしない。」ニコり
シロコ「ふぇ、せんせ……//」きゅん
そして、私はすぐに周囲にも声をかける。
先生「みんなも私の周りに出来る限り密着するんだ。
あいつの言葉に惑わされないで。」
ホシノ「え…で、でも先生!!」
先生「大丈夫だ!私を信じて!!」
ハナコ「………なるほど。みなさんも先生の
言われた通りにしましょう!」
セリカ「え!えぇ!?ちょっと!本当に大丈夫
なの!?」
困惑の声を上げる生徒が多数であったが、
それでもみんな私の周りに出来る限り密着
するように集まってくれた。
奴は-----
五花海:……………………:
すると言っていたカウントダウンを、未だに開始
していない。
先生「……どうした?五花海?早く10秒目を
数え始めたらどうだ?」
五花海:………………チィ:
初めて、目の前の男の心底不快な愉快を多分に
含んでいた声色は、苛立ちを込めた声色へと
変わった。
その声色は先ほどまで耳障りで仕方なかった
ものと打って変わって、私の気分を幾分か
晴れさせてくれるものだ。
ハナコ「なるほど、さすがは先生ですね。
このクズに相応しい、詐欺師っぷりを
看破していましたか。」
ホシノ「……どういうこと?」
ハナコ「先ほどの、情報を取るのに対象の
生死は関係ないという話は嘘ということです。
当たり前の話ですが、情報を取る相手が
死んでいたら、情報を取ることは出来ない
という事です。」
コハル「へっ? いや、だったら、そんな
嘘つく意味あるの?」
ハナコ「コハルちゃん。もちろん大いにありますよ。
そもそも、先生を捕えることは、私たちよりも遥かに
難易度が高いということは分かりますか?」
コハル「……えっと?」
セリカ「へ?何で?私たちより先生の方が捕える
のは遥かに簡単じゃない…?」
ハスミ「……申し訳ながら、私もそのように
思います。先生は私たちより身体能力が低い
のですから、素早く動き回れません。
であるならば、私たちより先生を捕えることは
よほど簡単に思えるのですが…」
ハナコ「確かに、【周囲に何もないかつ
ここが屋外で、私たち、キヴォトス人が1人も
いなければ】そうでしょう。
ですが、ここは屋内であり、周りには私たちが
います。であれば、話は随分と変わってきます。」
ウイ「……どうしてでしょうか? 屋内にいても、
関係なんてあると思えませんし、私たちがいた
ところであの大きな手で掴みにこられたら
どうしようもないと思いますが…。
銃も何も効かないんですから。」
ハナコ「皆さん、お忘れですか? 先生の身体は
私たちと違って【脆い】んです。銃弾1つで
致命傷になるほどに。
私たちならば、例えこの校舎の屋上から落ちたり
車にはねられたとして、骨は折れるかもしれません
が、死ぬことはあり得ないでしょう。
ですが、先生は違います。
時速100kmで車に撥ねられれば、間違いなく
死んでしまいますでしょうし、この校舎の崩落に
巻き込まれても、十分に死んでしまう可能性が
あるでしょう。
……そして、あのACと呼ばれる巨大ロボットは
頑丈な私たちをただの殴打でいとも容易く重傷を
負わせられるパワーを持っています。それこそ、
ただの一発で死に至らしめられる可能性も
十分にあるほどに。
……事実、先ほどエレさんとチネさんは容易く
握りつぶされ、絶命してしまいました。
そして、これは完全に推測ですが、おそらく
トリニティで皆さんを嬲ってきた時も、
持てるパワーの全ては出していないはずです。
見せしめにしたのですからね。
……良くて6割、悪ければ半分も出していない
かもしれませんね。
私たちすら簡単に絶命させられるほどの、
そんなパワーで先生を掴みに行けばどうなるか。
確実に捕えるために動かす手に少し触れただけで
ひ弱な先生は一瞬で死んでしまうでしょう。」
シロコ「……確かにそれはそうだけど、なら
先生を殺さない程度に加減すればいいだけ
だと思うけど……
まぁ、その加減をする事はすごくむずかし…!!」
ハナコ「そうです。だから私たちにいられると
この男は困って仕方ないんです。
先生を殺さないように、安全に捕えるには、
水面すら波立たせないほどの慎重さで動かさなければ
ならないでしょう。当然、相応に腕のスピードも
遅くなります。
私たちならば、先生を抱えながらでも手に捕まら
ないように動くことなどわけはないでしょう。」
セイア「かと言って、私たちに追いつける程度の
スピードで手を動かせば、私たちは平気でも
先生の方はひとたまりもない。
何せACの片腕の重さだけでもゆうにトラック
1台分の重みがあるだろうね。
そこにACの規格外のパワーが合わされば……
なるほど、例えゆっくりでも大型トラックに
跳ね飛ばされるほどの負荷はかかってくる
だろうね。
こうやって、先生に密着してしまえば……
あの男は私たちを排除するためのあらゆる行動
は封じられたも同然か。
万一にも唯一の手掛かりである先生を殺して
しまうリスクは取れないだろうからね。」
ハナコ「その上、ここは屋内です。あんな
巨大な腕をこの校舎内に突っ込めば、それだけで
この校舎は崩落してしまうでしょう。
当然、先生がそれに巻き込まれてしまえば……
命の保証はありません。」
ヒフミ「あ、あの、でも、一つ気になることが
あります! あの方は先ほどホシノさんに対して
発砲してきました! 近くに先生がいるにも
関わらずです!」
ホシノ「そうだよ… 先生を万一にも殺めてしまう
リスクをおかせないというなら… 私に発砲してきた
理由がつかない……。
曖昧な推測で判断するのは……」
先生「ホシノ、それはホシノに増援を呼ばれたく
なかったからと、近くと言っても銃弾一発程度は
十分大丈夫な距離があった事、そして、この男が
【クズ】所以に思いもしなかったからだろう。」
ホシノ「……え?いや、増援を呼ばれたく
なかったというのは今なら分かるよ。これ以上
先生を守られる駒を増やしたくなかったん
だろうから。 けれど、思いもしなかったって
のは、まさか、先生が私たちを庇うことを?」
ホシノの質問にゆっくりと頷きながら、私は
答え合わせをするように目の前の男に話し
かける。
先生「なぁ、そうなんだろう? お前のような
自分の事しか考えていない人間に、命を落とす
可能性があるのに他人を救うなどという行動に
私が出ることを、お前には想像すら出来て
いなかった。
だからこそホシノに対して悪態をついたのかな?
危うく私を殺めてしまいそうになったからな。
私を散々こきおろしたのも同じ理由か?
私に自殺をするべきと言ったのは、生徒たちに
私の命は関係ないということを印象づけたかった
からかな?
死なれては困るのに自殺を勧める事をまさかしない
だろうという固定観念を利用したのかな?
まぁ、自殺を勧めても本当に命を断つ事は考え
にくいものな。」
五花海:……………………:
先生「……無言ということは肯定と受け取って
いいんだな。
全く、笑わせるよ。何がせめてもの情けだ。
お前は先ほど生徒たちの命などどうでもいいと
いうハナコの言葉を認めたばかりだろう。
ホシノを簡単に殺そうとした、そんな男が、
死者を出さないように努めるわけがないだろう。
本当に私の命など関係ないのならお前は
最初の時点でとっくに私の息の根を止めて
そのロボットの巨大な手の中に収めていた
はずだし、今もこうやってわざわざおしゃべりに
付き合うこともしないはずだ。
お前の言葉と、行動、そしてクズぶりは
矛盾だらけなんだよ。五花海。
まるで程度の低い3流ペテン師だな?」
私は目の前の男を盛大に煽ってみせる。
その煽りに乗って、奴からは先ほどの
ように盛大にイラついた返事が返って
くると期待していたものだが、意外にも
奴の返事は平静なものだ。
五花海:ふっふっふっ……。なるほどぉ。
さすがは大人の男性です。周りのお子さんたち
とは洞察力が違いますねぇ。
えぇ、その通りです。脳から直接記憶媒体を
吸い出せる技術があるなど全くの嘘です。
死なれたらそこで終わり。私の出世も儚く
散ることになってしまう。
私が考えていたことも概ねあなたのおっしゃった
事と合致しています。
あなたの周りにいる鬱陶しいハエたちをどう
引き剥がすか苦慮して考えだしたのですがね。
私の考えを看破し、逆に更に厄介な状況を
作り上げるとは…
そこの桃毛の小娘はホシノさんと言うのでした
かね。全く、こちらがされて嫌な事をやって
くれるものです。ハエとは言えこれ以上
増えられるとますます先生に手出しがしづらく
なる一方。
ふっふっふっ、まぁ無駄とは思いますが一応
確認しておきましょう。
先生の生徒の皆様がた、私にそのシャーレの
先生の身柄を渡してはくれませんかね?
そうすれば、あなたたちの命だけは助けて
あげましょう。:
平静な口ぶりで奴は私たちの推測を肯定しつつ、
今度は私の生徒たちに私の身柄の引き渡しを
要求してくる。つくづくこの男は私たちの
神経を逆撫でしてくる男だ。
これも作戦の内というわけだ。
ギロリ!
予測した通り、生徒たちの視線が更に
険しくなる。
シロコ「ん、引き渡すわけない。むしろ、
お前がされて困ることをもっとやる!」ギューッ
アカリ「うふふ〜じゃあ私は後ろから
失礼させてもらいますね〜♪」ギューッ
マリー「せ、先生は私たちがお守りします!」
ギューッ
マシロ「えぇ!それこそが正義です!」
ギューッ
ホシノ「うへへ〜…… ねぇ?シロコちゃん?
そこ代わってくれないかなぁ〜?
あんまりそういうもの見せられるとおじさんは
敵意を向ける相手を間違えてしまいそうに
なるんだけど〜?」
シロコ「ん、断る。先生の隣は私の特等席。
絶対譲らないっ」
ノノミ「んふふ〜…シロコちゃん?そんなに
喧嘩を売りたいんですか〜?なら買いますよ〜?」
セリカ「いやいやいや!?さすがに状況考えてよ
ノノミ先輩っ!!確かに!シロコ先輩のしている
事にはひっっっじょ〜〜〜〜〜〜に!!
不愉快ですけども!!!」
アヤネ「シロコ先輩?状況が状況とは言え、
さすがに控えていただけませんか?
そんなに先生にくっつく必要性はない
でしょう?」
シロコ「ん!」ふふん! ギューッ!
アヤネ: ブチッ
セリカ: ビキキ
ノノミ「あは☆」ジャキン!
ホシノ「うへ殺す」ジャキン!
ハルナ「うふふふふ… どうしてでしょう?
あの男への怒りでいっぱいでしたのに、
今はあなたが腹立たしくて仕方ありません。
ねえアカリ?」
アカリ「あら〜どうしてでしょうね〜」
ギューッ
ハルナ「ふふふ…… 本当の敵はこんなに
身近に潜んでいたとは…… 不肖このハルナ、
失念していたようですわね。」ピキキ
イズミ「ちょっとー!アカリ先輩くっつき
すぎだよー!!!」
ジュンコ「ちょっ!?やめてよ!!こんな時
まで内輪で揉めないでってば!!」
……………………あるぇ?
みんなの視線の先がちょっとおかしく
ないかなぁ?
先生、さっきから背筋に冷たいものが
流れて仕方ないよ〜?
いや、それ以上にまずいことが………
こ、こうもくっつかれると、わ、私の
せんせい(意味深)が………!
と、特にアカリがまずい!!具体的には
何かは言わないけどせんせい(意味深)が
喜びそうな巨きなものが当たっている!!
ま、まずいぞ…!目の前にはマシロが
いるっっっ!!
こんなシリアスな状況下で、心に大きな
傷を負った、せ、生徒に………
せんせい(意味深)が当たるなどという事は
あってはならない……!
そうなってしまえば私は先生としてどころか
大人としても生きてはいけなくなるだろう!
お、大真面目にあの男の言う通り私は
ラ○ナー(意味深)して芸術にならなければ
ならなくなるっ!!
五花海:ふっふっふっ、まぁそうお答えする
でしょうねぇ。しかし、その行動、いかにも
小娘が取りそうな稚拙さです。
………やはり、ここは先生、人生経験豊富な
大人同士で【取引】いたしましょう。:
先生「はっ!?」
私は、耳に障る声で少し正気に戻れた。
五花海:……?どうしました?:
先生「な、何でもない!お前のような人間の
クズにはな!!
だ、だが!話ぐらいはき、聞いてやる!」
と、とにかく!このクソ野郎の声を聞いて
今の現状を誤魔化さなければ!!
何とかこの危機的状況から脱するんだ!!
五花海:………まぁいいでしょう。
取引はこうです。:
ウイイィィィン
先生「……なに?」
すると奴は、ロボットの手をぽっかりと
空いた穴の外に、部屋の中から乗れる
ように手のひらを上に向けてそこに
待機させた。
まるで誘うように………
五花海:連行ではなく、【同行】といたしましょう。
あなたの意思で、我々ベイラムの元に来て
いただき、情報提供にご協力いただきたい。
私の提案を呑んで頂けるなら、【あなたの身は
保証いたします。】
この意味は、あなたの命や安全、と言うだけでは
ありません。
これからの、あなたの生活に関して全てです。
ご存知ではないでしょうので、説明しましょう。
我々ベイラムは星系でも覇権を握っている大企業の
ひとつでね。
独自の経済圏を有しているのですよ。
もちろん、そこでの経済圏では一般の方々も
生活しております。ベイラムの庇護の元にね。
言うなればその経済圏ではベイラムは一つの国家に
等しいわけです。
つまり、取引というのは我々への情報提供への
対価として、先生、あなたにベイラムの経済圏で
生活出来るように手配させていただこうというもの
です。
まぁ、何もかも手厚くということは私の権限では
無理ですが……
上にあなたがベイラムの経済圏で活動出来るように
掛け合う程度のことは問題ありません。
そして、情報を提供してくださるならば私の
上申は間違いなく通るでしょう。
あなた1人程度、ベイラムに受け入れることなど
ベイラムにとっては安いものですからね。
どうです?魅力的な提案でしょう?:
…………なるほど、これは効果てきめんだ。
おかげで先ほどのふざけた気持ちはすっかり
萎えてくれたよ。
みんなも同じようだね。鋭い目つきの先が
再びこの男へと向けられている。
先生「……ふざけているのか? 私に生徒を
見捨てろと? そんな取引、言語道断だ!」
私が強い言葉で拒絶すると、五花海は
声色が、【明らかに不愉快】を含んだ
低い声で返答する。
五花海:えぇ、その通りです。そのような
ガキども、見捨てればよいではないですか。
逆に何故です? その小娘たちがあなたの
何だというのです?
あなたにとって、何かメリットがあるという
のですか? あなたが裕福になるために
欠かせない要素だとでも?
それとも親族か何かですか?まさか全員が
恋人だとでもおっしゃるつもりですか?
そして、こちらはもっとまさかと思いますが、
そのガキどもはあなたと何の縁もゆかりもない、
ただの赤の他人だというのに味方をしようという
考えをお持ちというわけではないですよねぇ?:
先生「お前が1番理解できないそのまさかだ。
だが、一つ間違いがある。 確かに生徒たちと
私は血も繋がってなければ男女の関係でも
ないが、縁がないというのは取り消せ。
生徒たちとは、一緒に活動してきたんだ。
そこには絆がある!
いや、それ以前に私たちは【先生と生徒】なんだ!
先生である私は、生徒に、……いいや、子供に
手を差し伸べなければならない【大人としての
責任】がある!!」
シロコ「んっ!!」ムスッ ギュッ!
アカリ「……ふんです。」ムスッ ギュッ!
先生「いてててててて!!」
ちょっ!?せっかくシリアスで真面目な
雰囲気になったというのに、どうして
そんなに力強く抱きしめてくるかなぁ!?
先生苦しいんだけどぉ!?
ていうか、何か周囲の冷たい視線が私に
注がれているのも何でなの?
チミたち、つい先ほどまで目の前の五花海を
睨んでいたよねぇ?
何で矛先を私に変えてきたのか先生には
理解出来ないんだけど???
そんな私たちの内輪のコントには当然気づく
はずもなく、私の返答に五花海は不愉快に
言葉を返してくる。
五花海:【大人としての責任】?
寝言ですか? 赤の他人のガキを助ける事が、
大人としての務めだと?
……ふっ、そう言えば先生、あなたは先ほどから
大人、大人、と宣っていますが、
どうやら【大人】の定義を知らないようだ。
教えてあげますよ。【大人】とは【成熟した
人間】の事を指します。
そして、【人間】というものはどこまでいっても、
己の利と、保身と、幸福を追い求めるものです。
そのために、他人を騙し、利用し、蹴落とす。
自身の豊かさのみを追求し、他の物も、人さえも、
己の幸福のための糧でしかない。
自身のことのみが大事であり、他人など踏み潰す
存在でしかないというのが【人間の本質】です。
であるならば、【大人】というものは、
罪悪感などというものや、善良などといった、
【良心】を切り捨てられる存在のことです。
断じて自身に罪やら偽善やらに殉じて
他人を助けるガキとは違う。
良心を一切感じず、自らの懐を潤おすことのみに
興味を持たなくなってこそ、【成熟した大人】
と言えるでしょう。:
……あぁ、なるほど。エレとチネの事を抜きに
しても、私はこの男、[五花海]とは致命的に
分かり合えないと感じた、その嫌悪の正体が
分かった。
先生「……違う。【大人】とは、子供の責任を
取る人間のことだ。
確かに【人間】は醜い。だけど、醜さだけが
【人間】の全てじゃない。
お前の言うように、他人から搾取して、自らに
与える事だけが【人間】なんかじゃない。
誰かが困っていたら助け、自分の持つ物を
分け与える、他人を思いやれる心を持つ者
だって、【人間】に違いない!
ならば、【大人】というものは!
子供が笑っていれば、共に笑って、悲しんでいたら
そばに寄り添って、悩んでいたら手を差し伸べる。
それこそが【大人】というものだ!!」
五花海:……ふっ、ふっふっふっ……
ふっふっふっふっふっ!!
なるほど、シャーレの先生、あなたと初めて
会った時から何故かあなたのことが気に入らない
その理由が分かりましたよ。
【責任を取る】、そこについても私の考えとは
大きく乖離しています。
【責任を取る】など、そんなものは【大人】という
定義から最も離れた位置に存在するものですよ。
【大人】という者は、自らに生じた責任を、いかに
他人になすりつけ、責任から逃れられる人間のこと
です。
【ガキの責任を取る?】他者の責任を負うなど、
正気の沙汰じゃありませんねぇ。
……どうやら、あなたと私とでは致命的に反りが
合わないようだ。
全く、あなたを見ているだけでイライラして
たまりませんよ。:
この男は、この[五花海]は、[黒服]と同じ、
……いいや、同じにするのはあいつへの侮辱
になってしまうか。あいつにだって、【他者を
考えられる心】ぐらいは持ち合わせている。
少なくとも、仲間を気遣える程度の事は。
だが………だが、目の前の、この[五花海]という
男は、それすらも存在していない。
[黒服]以上に、性質の悪い、真っ黒に染まった
【悪い大人】だ。
先生「その点に関してだけは、お前に賛同だ。
私も、つい先ほどその答えに行き着いたところだ。」
五花海:……ふっふっ………。
全く、愚かしいにもほどがありますね。
私の提案に頷くだけで、そこのガキたちを
見捨てるだけで、あなたはこの星の誰よりも
特等席へと座れる事を約束されたも同然だった
というのに……。
愚者とは、まさしくあなたのことを定義している
のでしょうね、シャーレの先生?:
先生「……お前には、永久に理解出来ないよ。」
五花海:ふんっ、したいとも思いませんよ。:
シロコ「せんせぇ……」キュン
マリー「……好き」ギュッ
ヒナタ「さすがは先生です。感服いたしました。」
五花海:……いいでしょう、では【取引は決裂】
として、【次の交渉】と参ろうではないですか。
シャーレの先生?:
先生「……なに?」
【次の交渉】だと?
五花海:時にハナコさん、あなたの推測にお答え
しましょう。
私が………確か、ミカさんにイチカさんでしたか?
まぁいい、その小娘たちを嬲った時に出した
鯉龍の出力はおよそ3割程度です。:
ハナコ「………はい?」
……何だ?何かものすごく嫌な予感がする……。
五花海:そして、シャーレの先生、先ほどの
取引は純粋な取引というだけではないのですよ。
改めて【確認する事が出来ました。】:
先生「……何だ?一体何が言いたい…!?
さっきから要領を得ない事ばかり言うな!!」
悪寒がする。アラームが大音量で鳴っている。
私は何か、『致命的な何か』を見落としている
気がしてならない…!
五花海:ふっふっふっ… いえ何、あなたたちの
作戦はひとつミスを犯してしまっている
という事です。
そもそも、最初の不意打ちの時点で、
私がシャーレの先生、あなたの位置を
正確に把握出来ていたということに
お気付きになれていないようですねぇ。:
その言葉を受けて、ホシノがハッと何かに
気づいたように目を大きく見開き、
冷や汗を流し始めた。
ホシノ「そう、か…!ロニーは、カタヘルたち
が来たことを、見えてもいないのに把握
していたんだ!」
それに、私の流れ始めていた冷や汗は、
一気に加速し始めた。
アビドスのみんなも、全員が気がついた
ようで、同じように滝のように汗を流している。
アヤネ「ACには、周りの全てを識別、把握
することの出来る【スキャン】機能が!!」
アヤネの切羽詰まった言葉に、五花海は
愉快そうに答える。
五花海:おや、ご存知でしたか。ならば、当然
1階の別室で治療中と思われる娘たちの
存在を私が気づいているという事にも
考えを巡らせられる事でしょうねぇ。:
こ…い、つ……!!
五花海:先ほどの要領を得ない言葉の意味です。
つまり、鯉龍の出力を全て出して彼女たちを
握りつぶせば、間違いなく下で血溜まりと
なった小娘2人と同じ結末になる事は容易に
想像がつくでしょう。
そして先ほどの取引で、先生、あなたが生徒
思いの【善い大人】であることを改めて確認
出来ました。
…子供が笑えば共に笑い、悲しんでいればそばに
寄り添い、悩んでいれば手を差し伸べる、
それこそが大人だ、でしたかね?
ふっふっふっ… ならば彼女たちの悲鳴は
あなたの心を深く抉ってくれる事でしょう。:
そして、この男は、自らが乗る[鯉龍]と
呼称するACをゆっくりと保健室で安静に
している負傷者たちの生徒のもとへと
動かし始めた。
セリカ「ま、待ちなさい!!! 相手は
怪我人なのよ!? それも全員が重傷の!!
そんな人たちまで人質にするって言うの!?」
五花海:ふっふっふっ、はっはっはっはっ!!
先ほど説明したでしょう?
【大人】とは、自らの幸福のために
他者を蹴落とし、【利用】する存在であると!
セリカさんでしたか? あなたは散々私を
人間のクズと貶していたではないですか!
はっはっはっ!いや別によいのですよ?
だって、その通りなのですからねぇ!
そんな私が、重傷を負う子供のことなど
慮るとお思いですかねぇ!
私は【出世という自らの幸福】のために、
子供だろうと!重傷を負っていようと!
存分に【他者を利用】させていただきますよぉ!
【大人のやり方】でねぇ!!
はーっはっはっはっはっはっ!!!:
セリカ「……クズ、こんの!!!!
ゴミクズ野郎があぁ!!!!!!
あんた!!私が見てきた中で!!!
ぶっちぎりで最低最悪のクソ野郎よ!!
地獄に落ちろぉ!!!!」
ハナコ「ウー、フア、ハイィィィ……!!!
貴様はぁ…どこまで外道なんだぁ!!!」
先生「五花海!!ミカやイチカやミネ!
ツルギやイオリや、ヒナに!!!手を出したら
私は例え差し違えようともお前を
殺してやる!!!」
五花海:はっはっはっ!! どうとでも言うと
いい。無力極まりない、あなたがたに
出来ることと言えば、そこで無様に泣き声を
あげるぐらいのものです。:
そして、奴は負傷者の生徒たちが眠る保健室の
前へと佇む。
〜〜保健室内〜〜
セリナ「あ、ああぁぁぁ……」ガクガク
ハナエ「セ、セリナ先輩…」ブルブル
セナ「震えている場合じゃないぞ!!!
早く負傷者を別の場所に移すんだ!!」
五花海:さて、どなたからにいたしましょうかね?
………ふっふっふっ、適当に手を伸ばして掴めた
小娘を嬲るとしましょうか。:
ズオオオオ………
まずい…!奴が乗るACの手が保健室へと
迫っている!!このままでは…!
セリナ「ひっ!!!」
〜〜セリナの回想〜〜
ーグシャッ!バキッ!グチャッ!ドゴン!………ー
セリナ「い、いやいやいやいやぁ!!!!
こないでえええええええ!!!!!」
ハナエ「助けて!助けてええええ!!!!」
セナ「っ……く、そ……!!!」
万事休すかと思われた、その時だった。
五花海:さて、まずはーーーー
ー:そうはさせない。:ー
五花海 ーーーーー……なに!?:
ドコオオオオオン!!!!
五花海:ぬううううううう!?:
五花海のACを、猛スピードで突っ込みながら
蹴り飛ばした、もうひとつのACが現れた。
あぁ……あの、ACは……!!!
チャティ:すまん!!随分遅れてしまった!!
だがよく持ち堪えてくれた!!!:
先生「ロニィ……!」ホロリ
シロコ「んぅ…やっと、来てくれた……!」ポロ
両手に列車の一台と、大型バスを携えて
ロニーがついに帰って来てくれた…!
五花海:何だ…?所属不明AC……。独立傭兵か…。
……チッ、ならばアーキバスの手のものか。
情報が流れるのが早いですねぇ!:
悪態つく五花海は数十mの距離を吹っ飛ばされて
いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※**内で囲んだ文章は暗号通信、つまり他の
人間に聞こえていないものとします。
----------------ー---ー
ウォルター*感傷に浸っている場合じゃない。
すぐに【パルスプロテクション】を張れ。*
チャティ*分かっている。*
バチバチバチ
先生「……え?」
突如、ロニーの乗るACがアークを迸らせ
始めたかと思えば
ブァン!!! 【パルスプロテクション展開】
先生「おぉ!?」
ロニーの乗るACを中心に、周囲の広範囲に
薄い水色の膜のような物を展開した!
五花海:パルスプロテクションだと!?………
ちっ、めんどくさいものを展開してくれます
ねえ!:
チャティ:蹴りに来る事は出来ないだろう?
4脚の蹴りは範囲が広いからな。
まず間違いなくこの校舎もふっとばして
しまう事になるぞ。:
五花海:………チッ:
ドシャ!!!
ロニーのACは左手に持っていた大型バスを
地面に置き、私たちの前に手のひらを上に
向けた。
チャティ:シロコぉ!!早く先生を担いで
俺のACの手のひらに乗れ!!!
こいつは銃弾を防ぐバリアだが、長くは持たん!:
シロコ「え、でも…」
チャティ:あいつの目的は先生だ!!俺が先生を
持ってここから離れれば、奴は俺を追いかけ
ざるを得ない!! ここにいる連中の安全は
保証される!! 早くしろぉ!!!!!:
先生「…………っ!!!シロコ!!!!」
ホシノ「シロコちゃん!」
ノノミ「お願いします!!」
セリカ「早く行って!!」
アヤネ「シロコ先輩!!!」
シロコ「……んっ!!先生!捕まってて!」ひょい
先生「うおっと!!」
タッタッッッタッ!
シロコ「んっ!!乗ったよ!!」
チャティ:よし…!出るぞ!!!:
五花海:チィ!!!!:
ボッ!!!
五花海:させるかぁ!!!!!:
私の脱出を阻もうと、五花海の鯉龍が高速で
ロニーのACに迫る。
シュゴオオオオオオオ!!!!
スカッ
五花海:っっっっっチイイイィィィィィ!!!!:
だが、奴のACの手が届くよりも1歩早く、
ロニーのACの離脱が間に合った。
五花海:おのれ…!せっかくの出世の大チャンス、
逃しませんよぉ!!!!!!:
ボッ!シュゴオオオオオオオ!!!!
ホシノ「……ぷはぁ!みんな!!すぐに追うよ!!」
ノノミ「はい!!!」
アズサ「あぁ!行こう!!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シロコ「んっ、うぅぅ!……先生、大丈夫?」
先生「うぐっあぁぁぁぁ!!!な、な、
何とかぁ!!」
まぁ、ほとんど強がりなんだけど…!
ロニーが手で包んでくれているとは言え!
戦闘機以上のスピードで空を飛ばれる
ということは、私の身体にものすごい
重力負荷がかかっているということだ…!
こうして、シロコに抱きしめてもらえ
なければ、私の身体はどうなっているか
分かったものじゃない…!
チャティ:すまない、先生。キツイのは
分かるが、相手も俺を猛追して来ている。
追いつかれれば俺に勝ち目はない。:
シロコ「……あのクズ野郎、強いの?」
チャティ:あれもベイラムのレッドガンだ。
俺に勝ち目はない。:
先生「レッドガン…?そう言えば、あの五花海と
名乗る男もそこの所属と言っていたね…」
リン「先生!その事については私がご説明
します! ロニーさんは警戒を続けてください!」
チャティ:助かる。:
先生「リンちゃん!!リンちゃんもいるんだね!」
リン「リンちゃんと呼ぶのはやめてください!」
アオイ「私もいるわよ。先生。」
アル「せんせぇ!!無事で良かったわ!」
先生「その声は、アオイにアルかい!
という事は便利屋のみんなもいるのかい!?」
カヨコ「うん。再会出来て嬉しいよ。先生。」
ムツキ「くっふふ〜!こっちには乗ってないけど
アリウスのみんなも一緒だよぉ〜?」
ハルカ「えっと、私たちは、先生にどうしても
伝えなければならない事があったんです!」
先生「えっと、ハルカ。もしかしてとんでもなく
強いACのことかな?」
ハルカ「あ!えと!そ、そうです!!」
先生「うん、ホシノから聞いたよ……
伝えに来てくれてありがとう。
そして、何より、アルたちやサオリたちも
無事で本当に良かった。」
リン「…こほん、それで先生、レッドガンに
ついてですが… ロニーさんによれば、
レッドガンとはベイラムの精鋭部隊であり、
特にガンズという名称の後に番号がついた
隊員は専属のAC部隊に所属しており、
それぞれが専用のACを所有しているそうです。
実力はどれも折り紙つきと伺っております。」
先生「あいつは、ガンズスリーと名乗って
いたな… という事は、ベイラムの3番目の
実力者ということか…!」
シロコ「……クズのくせに、気に入らない。」
アル「あの、ところで気になってるんだけどぉ…
まさか、追いつかれたりとかって……?」
チャティ:その点については問題ない。
奴の機体構成は重量級だ。
基本的には機体が重ければ重いほど
スピードが低下していく。
俺の機体は軽量だから、追いつかれる事は
まずない。:
アル「ふうぅぅぅ……よかったわあぁぁ……」
ウォルター*よくやったな。チャティ。
そのまま航行モードでその方角を真っ直ぐ
進め。そのスピードなら後1分強ほどで
621と出会えるはずだ。*
チャティ*了解だ。*
チャティ:…みんな、もう少し飛んだところで
一度航行を止め……
ウォルター*待て!チャティ!そちらに
向かって高速接近する機影を捉えた!
……すぐそこだ!まずい!回避しろ!!*
チャティ:……なに
ドッコオオオオオオコン!!!
チャティ:ぐあぁぁぁっ!!??:
先生「うわあああぁぁぁぁ!!!!」
シロコ「んううううう!!??」
リン「きゃああぁぁぁぁ!!!」
アオイ「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
アル「えええぇぇぇぇぇ!!!???」
カヨコ「くうううぅぅぅぅぅ!!!」
ムツキ「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハルカ「アルさまあああぁぁぁぁぁ!!!」
アル「うっ、うぅ、げほっげほっ!
ちょっ、ちょっと!?なになになに!?
何事ぉ!?」
シロコ「ロニー!!乱暴すぎだよ!!!
先生がいるんだよ!!??」
リン「一体、どうしたんですか!!??」
チャティ:……く、そ………!:
リン「……え?ど、どうしたと……
???:スネイル閣下、目標を捕捉しました。
これより、対象の捕獲へと移ります。:
リン「……え!?」
先生「うぅ……誰だ…この声は……?」
チャティ:くそったれ…!! アーキバス…
よりによってヴェスパーの番号付きが
お出ましかよ…!!!:
シロコ「アー、キバス……? それにヴェスパー
っていうのは…?」
チャティ:アーキバスの精鋭だ!!! 一人一人に
部隊を与えられるほどの実力の持ち主、いわば
隊長と言っていい!!
ベイラムのレッドガンの番号付きのように、
それぞれに専用のACを与えられている実力者だ!!:
アル「うっそぉ……」
カヨコ「そんなのに、たまたまでくわしちゃった
というわけ…!?」
ウォルター*ヴェスパーまで来るとは……
チャティ、すぐに航行モードから戦闘モードに
切り替えろ。*
チャティ*分かっている。*
ACcom:【航行モード】終了。メインシステムへと
切り替えます。:
???:あなたは、独立傭兵ですか。…なるほど、
ベイラムの手の者ですね。
あなたが捕らえている【シャーレの先生】は
こちらに引き渡していただきます。
従う意思がなければ、あなたを無力化させて
いただきます。:
チャティ:………相手に話しかけるならまずは
名前を名乗ったらどうだ?:
???:失礼。私の名前は{メーテルリンク]と
申します。 ヴェスパーの第6隊長を務めさせて
いただいております。以後、お見知りおきを。:
???→【V-Ⅵ:メーテルリンク】
ACcom:【メインシステム、戦闘モード起動】:
チャティ:ふっ、なるほど。どうやらたまたま
出会ってしまった不運な遭遇というわけでは
ないようだな。………いくら何でも情報が
回るのが早すぎる気がするが……
捕虜たちをどうした?:
メーテルリンク:機密事項につき、答える事は
出来ません。:
チャティ:はっきり言えばどうだ?おたくの
『再教育センター』という場所は俺たち
傭兵界隈でも有名だぞ?
……想像すら出来もしない地獄のような
拷問をして、用が済んだからポイっか?:
メーテルリンク:………答える必要は
ありません。:
チャティ:ふっ、何ださっきの間は?図星か?
もう誰1人生きてやしねえんだろ?
これほど早く先生の元に刺客を送って来てるって
事は、もう全員【用済み】になったって事だろ?
てめぇらアーキバスはドの付く畜生企業だものな?:
メーテルリンク:あなたには関係のない事です。:
ブチン!!!
先生「ふざけるなああぁぁぁぁ!!!!
関係がないだと!!??お前たちが!!!
捕らえた子供たちは!!!!みんな私の
大切な生徒たちだったんだ!!!!!
未来ある子供たちだったんだ!!!!
それをお前らの薄汚い欲望のためだけに
奪っておいて!!!
何が答えられないだ!!!!
許さない……!!お前たち!!アーキバス
だけは!!!絶対に許さないぞおおお!!!」
メーテルリンク:……………………:
チャティ:先生、気持ちは分かるが落ち着いて
くれ…:
リン「ふざけないでください!!!いきなり
他所から侵略しに来ておいて!!よくも関係ない
などと宣う事が出来ますね!!!
あなたたちだけは!!!絶対に許しません!!」
フーッ!フーッ!
チャティ:!!!???馬鹿野郎!!!!:
アオイ「リン先輩!!!!」
メーテルリンク:っ!!あなたは………七神リン、
さんですね?
スネイル閣下、件の独立傭兵は連邦生徒会の現代表
も連行しておりました。………はっ、了解です。:
メーテルリンク:要求を変えます。そちらの列車に
いる方々も全員アーキバスへと来ていただきます。
七神リン代表がご搭乗なされているということは
その中にいるのは連邦生徒会の重要人物たちも
搭乗なされていらっしゃるのでしょう?
先ほど、全員連行するようにとの指示が
降りました。
最終通達です。そこの独立傭兵、大人しく
シャーレの先生と連邦生徒会たちをこちらに
引き渡してください。:
アオイ「何してるんですか!!??リン先輩!!」
リン「あのような事を言われて、黙っている
わけにはいかないでしょう!!」
アオイ「そのせいで!ロニーさんの負担を
増やしてどうするんですか!?
戦うのは彼なのですよ!!!」
リン「くっ…… そう、ですね。浅はか
でしたね…」
チャティ:……断る。:
メーテルリンク:そうですか。では、あなたを
無力化させていただきます。:
シュゴオオオオオオオ…ボッ!
カシュウウウウゥゥゥ………
チャティ:……くそったれ…!:
シロコ「まずいよ…!」
アル「ひいいいい!!お、お、追いつかれ
ちゃったわああぁぁぁ!!!」
カヨコ「やばい…本当にやばいね……!」
メーテルリンク:っ!!!ベイラムの増援…!
しかもレッドガンの番号付き…!:
五花海:ふっふっふっ…!何とか間に合った
ようですねぇ!アーキバスに引き渡させる
わけにはいきません。
例えヴェスパーが相手だろうと、諦めは
しませんよぉ!:
メーテルリンク:……? 引き渡し?
どういうことです? あなたはベイラムに
雇われているのではないのですか?:
五花海:む?:
チャティ:…………俺は、どこにも所属して
いないし、誰にも雇われてはいない。
俺は、俺の意思でこの方たちに味方して
いるんだ。
……いや、所属ならある。【キヴォトス防衛
委員会】の、【アビドス総司令部】だ。
肩書きは、副司令らしいぜ。:
リン「……え?」
アオイ「キヴォトス…防衛…委員会???」
アル「何それぇ…?」
先生「……ふっ」
シロコ「……んっ!さすが!」
ぴょこり!
シロコ「その通り!【キヴォトス防衛委員会】は
お前たち侵略者たちに対抗するために今日
アビドスで設立した委員会だよ!!
私もそこの所属!!」
先生「そして私が総司令かつ、総司令部の
顧問に就かせてもらっているシャーレの先生だ!
委員会の目的はお前たち、【ベイラム】と
【アーキバス】を!このキヴォトスから
残らず追い出すことだ!!
発案者はロニーだ!! 彼は私たちキヴォトスの
ために、協力してくれている善良な人間だ!!
お前たちとは違ってな!!」
メーテルリンク:キヴォトス…:
五花海:防衛委員会ですって…?ふっふっふっ、
寝言を言うのもそこまでにしてくださいよ。
そのような泥舟たちの味方をして、一体あなたに
何のメリットがあるというのです?:
チャティ:……逆に聞きたいんだが、てめぇら
こんな侵略なんぞして、恥ずかしくねえのか?
お前たちには、ほんの少しの人としての
良心すら持ち合わせてねえのか?
俺からすれば、てめぇらの血も涙もない蛮行を
平気な顔して行える事に、理解に苦しむん
だがな。:
五花海:おいおいおいおい、それ本気で言ってます?
本当に良心が痛むからって、そのような蹂躙される
だけのムシケラたちの味方をすると?
そのためだけに沈む事が確定している泥舟に
乗ると?
はっはっはっはっ!!! まさか私たちの世界にも
シャーレの先生のような、度の過ぎた間抜けが
いましたとはねぇ!!:
メーテルリンク:……私は、会社の命令に従って
いるだけです。:
シロコ「……五花海、それ以上しゃべらないで
ほしい。 お前の声は聞いているだけで頭が
真っ赤に染まってどうにかなりそう。
……ロニーは、全身が障害だらけで、声を
発する事が出来なくて、その上ご飯だって
満足に食べる事が出来ない。
そんな、そんな状態でも、自分の命すら
省みずに、私たちのことを思いやって、
弱い私たちのために味方してくれたっ。
……お前のような、弱者を食い物にする
正真正銘の豚には、ロニーの気高さを
理解する事なんて出来はしない!!!」
聞いた事のない、低い声だ。
…私たちの中だと、シロコが1番ロニーを
慕っていたからね。
この男にロニーを侮辱されて、とうとう
堪忍袋の緒が切れてしまったか。
……そういう私も、そろそろ本気で限界に
なってきているのだけどね。
五花海:……ん?待ってください。そこの
独立傭兵は全身障害だらけとおっしゃい
ました?
しかも声も喋れないと?:
シロコ「……? そうだけど…」
そうシロコが言葉にした瞬間ーーー
五花海:はははははははははははははは
ははははははははははははははははは
ははははははははははははははははは
はははははははははははは!!!!!:
シロコ「っっっ!?」
先生「なんだ!?」
紳士的な口調で話していた奴が突然大笑い
し始めたのだ。
五花海:はーっはははははははは!!!!
これはこれは傑作です。なるほどなるほど。
それならば理解できるというものです。
ゴミは弱者の味方をする、ですか!
くくくくくっ!あなた、別の疑問が出て来た
ので、質問させていただきますが……
何故【まだ生きているのです?】
『強化人間』となってACに乗るだけしか
能のない部品と化しているのに、ACに
乗るために求められる能力が欠如している
など、もはや生きている価値すらもないでは
ないですか!!!
文字通りの欠陥品というわけだ!!!
パーツとしても!人間としてもね!!!
私の方こそ!そのような文字通りのゴミと
化しているのに!
未だにゴミ箱に捨てられていないことに
理解に苦しみますよぉ!!
あーっはっはっはっはっはっはっ!!!!:
ブヅン! ブヅン!
シロコ「こいつ、殺す。絶対殺す。」
ハイライトオフ
先生「同感だ、シロコ。この男には
本気でこの世に生きる資格など有して
いない。」ハイライトオフ
チャティ:落ち着け、シロコに先生。
こいつの言っていることは間違いない。
俺たちの世界では、俺のような独立傭兵は
欠陥品以外の何物でもない。
ゴミ同然なのさ。:
シロコ「っっっっっ!!!!!!!
そんなこと言わないでよ!!!ロニー!!!
何がゴミ同然だよ!!!ロニーは!!
ゴミなんかじゃない!!!他の人を
思いやれるとっても優しい人間だよ!!
目の前の!!この男の方が!!!!
よっぽど生きる価値のない本物の
ゴミだよ!!!!」フーッ!フーッ!
先生「そうだ…!自分のことをゴミ同然
なんて言うな!!!!
言ったはずだ!!君は弱者の味方を出来る
立派な人間だって!!!
こんな正真正銘の本物のクズの言うこと
など鵜呑みにするな!!!」
チャティ:お前ら……:
リン「その通りです。ロニーさん。」スクッ
チャティ:なっ!?:
五花海:はっはっはっはっ!!!うん?:
リン「五花海、でしたか? いい加減
その不愉快な笑い声をやめろ。」
五花海:おや!あなたは連邦生徒会の現代表、
七神リン殿ですか!
ふっふっふっふっふっ!!これはこれは特大の
吉兆!!
はっはっはっはっはっ!!この特大の吉兆を
もたらしてくれた事には、この目の前の
欠陥品に感謝するべ
リン「だまれ」
五花海:おや?:
リン「口を閉じろ、クズ野郎。欠陥品?
……人として欠陥があるのはお前の方だろ。
人の気持ちを考えようともしない、自分の
事にしか興味のない、私利私欲に染まり切った
本物の畜生だ、お前は。
これ以上、その汚い口で、この場の空気を、
先生やロニーさんのような素晴らしい方の
誇りに泥を塗るな、ゴミクズ野郎。」
五花海:ふむ。:
チャティ:おい!てめぇはなんべん言わせる気だ!
てめえ自分の立場が分からんのか!!??:
アオイ「悪いわね、ロニーさん。でも、私も
もう我慢の限界よ。」スクッ
チャティ:なにっ!?何をしてやがる!!
アオイ!てめえまで染まってどうする!!!:
アオイ「悪いけどね…… 大事な人たちを、ここまで
コケにされて、合理的じゃないからって黙った
ままでいるのは、それは人間として大切な
ものを失ってしまうわ。
……それに、ここまでブチ切れているリン代表
を見てたら、私も声の一つぐらいはあげないとね」
アオイ「……で、五花海、だったかしら?
よくもまぁここまで私の大事な人たちをこき
おろせるものね。
あなた、一度自分の顔を鏡で見てみたら
どうかしら?
ゴミというなら、最も汚い物を拝めると
思うわよ?」
アル「それ以上、汚い口を開かないでくれる
かしら? 2度と喋れないようにするわよ?」
カヨコ「ここまで不愉快になったのは初めて
かな。死んで詫びてほしいかも」
ムツキ「お前のこと、ムツキちゃんは今まで
会ってきた人たちの中でぶっちぎりで不快
極まりないよ。死んで?」
ハルカ「ア、アル様の敵は私の敵です!!
償わせます償わせます償わせます!」
チャティ:……くそったれ、どいつも
こいつも大馬鹿野郎ばかりだ!!:
ウォルター(……善い、人間たちばかりだ。
…………………ダメだ、感情移入などしては。
『最後には…………』)
ウォルター:621、マーカー情報を送った。
その場所まで後どのくらいで到着する?:
621:約3分ってところだな。:
ウォルター:急げ。連邦生徒会の事が割れて
しまった上、現場にいる。このままでは
連邦生徒会たちも企業の手に渡ってしまう。:
621:何だと?チャティの野郎… ヘマ
しやがったか。:
ウォルター:それは違う。トラブルが発生した。
ヴェスパーの第6隊長に捕まってしまい、
その間にレッドガンの3番手に追いつかれて
しまった。
そのレッドガンの隊員に、お前の事を侮辱
された結果、怒りを堪え切れず彼女たちが
自ら顔を晒した。:
621:……連邦生徒会ってのは、バカしか
いないのか?:
ウォルター:……いいや、自らの大切なものの
ために、ちゃんと怒って声をあげられる、善い
人間たちだ。:
621:……ちっ、これだから平和ボケした
甘ちゃん野郎どもは嫌いなんだよ。
なるべく急ぐ。:シュゴオオオオオ
ウォルター:頼むぞ。:
五花海:…やれやれ、揃いも揃って頭の抜けている
方々ばかりですか。
呆れて物も言えませんね。
ですが、そうですね。茶番はここまでと
いたしましょう。
……そちらのヴェスパーの方に提案があります。:
メーテルリンク:…………何ですか?:
五花海:そこの欠陥品はどちらも所属ではない。
ならば、私も、あなたも、その者は敵という
事です。
敵の敵は味方という言葉もあります。
どうでしょう? まずは協力して鬱陶しい
そこのガラクタをスクラップにしてから
先生と連邦生徒会代表を捕えるというのは?
幸い2人いる事です。片方ずつをそれぞれ
ベイラムとアーキバスに持ち帰れば
いいでしょう。:
メーテルリンク:それは出来ない相談です。
全員を捕えろとの指示が降っていますので。
……ですが、その独立傭兵をまずは倒すという
点には賛同出来ます。:
五花海:ふっ、あなたたちアーキバスも結構
強情な事です。
まぁ、どちらにしてもまずはうるさいゴミを
片付けてから【話し合う】事にしましょうか。:
ジャキン!
メーテルリンク:そのようにしましょう。:
ジャキン!
チャティ*ウォルター、まずい状況だ。
さすがにこの機体では企業のエース格
2人を相手にすることは難題だ。
ビジターの到着までどの程度かかる?*
ウォルター*後3分はかかると621から
返事がきた。
チャティ、先生たちを一旦降ろして
武器を持て。応戦するんだ。*
チャティ*3分か……厳しいな。*
ウォルター*何とか乗り切ってくれ。
最悪の場合、先生は諦めてくれていい。
だが、連邦生徒会たちだけは何としてでも
死守するんだ。*
ウィィィィィ、ガチャン!トサッ
ロニーは私たちをゆっくりと地面に
降ろしたと思えば……
ジャキン! ジャキン!
肩に収まっていた武器を手に取った。
間違いない、戦闘するつもりか…!
チャティ:先生、シロコ、リン、それと
他の奴らも、アビドス高校に向けて、
なるべく急いで戻れ。:
先生「ロニー……?」
チャティ:……エリートが2人だ。ほぼ間違いなく
俺ではやられてしまうだろう。だが、少し
ぐらいは時間稼ぎをしてみせる。:
やはり、そうみたいだね。
そして、口は悪いけど心は優しいロニー
らしい提案だ。
……悪いけどね、それはもう想定しているし、
とっくに『覚悟』は決まっている。
先生「悪いけど、それは断る。私もここに
残って、君と一緒に戦う。」
チャティ:……お前、そろそろいい加減にしろ。
良心を振りかざすんじゃねえ。てめえに、
一体何が出来るって言うんだ?
あんたはな……ここで死んじゃいけねえんだよ!
連邦生徒会の奴らも!!
これは良心や罪悪感で言ってるんじゃねえ!!
現実を見て言ってるんだ!!!
あんたは!キヴォトスの希望だ!
みんなを率いていく要だ!!そんな奴を!
ここで失うわけにいかないんだよ!!!
その点、俺はしょせん外様……
先生「分かっていないのはお前だ、ロニー。」
チャティ:あぁ!?:
先生「君はとっくに、このキヴォトスにとっての
希望そのものだよ。現実的に考えて、奴らに
通用出来る存在はキヴォトス側には君しか
いない。
私を要だと言うなら、君だって絶対に失うわけ
にはいかない希望だよ。」
チャティ:……確かにそうだ。だが、こうなっち
まった以上、ここでこいつらに対抗出来るのは
俺しかいない!
こんなところで!!あんたまで失うわけには…
先生「君だって、失えばもうキヴォトスは滅亡だ。
なら、私がここに残って、……最終的に奴らに
連れ去られようが、死のうが、滅亡するのが
わずかに早まるだけだ。
……なら、『僅かにでも可能性にかけては
みないかい?』」
チャティ:なに……?『可能性』だと?:
先生「可能性は限りなく低いけれど…
『作戦』があるんだ。」
シロコ「ん、先生…まさか……!」
チャティ:『作戦』だと………?:
先生「ロニー………… 君に、【私の指揮の下で
戦ってほしいんだ。】」
チャティ:……………は? 作戦って、それか?
具体的なものは……?:
先生「それだけだよ。」
チャティ:………てめぇ!!!冗談を言ってる
場合じゃ……
シロコ「ロニー!!!!!!!」
チャティ:ビクッ!?
シロコ「信じられない気持ちは分かる。でもね、
先生の『指揮』は全く違うんだ。
私たちも、先生の指揮の下で戦う時は、
『普段とは比べ物にならないほどの力が
みなぎってきたっ』
………だから、信じてくれないかな?」
チャティ:……だが:
リン「私からもお願いします。先生のことを
信じてはくれませんか?」
アオイ「私からもお願いするわ。」
チャティ:………………:
先生「どうかこの通りだ。私を信じて、共に
戦ってほしい。」
チャティ:……………チッ:
先生「!」パァ
シロコ「!」パァ
ウォルター*チャティ、戯言だ。無視しろ。*
チャティ*……すまないな、ウォルター。*
ウォルター*チャティ……?*
チャティ*俺には、存外にこの男の言う事が、
戯言とは思えない。……ふっ、機械である
俺がこんな思考をするのはほとほとおかしくは
あるが…… 俺は、先生に乗らせてもらう
事にする。*
ウォルター*!!?? 何を言っている!?
任務を忘れたのか!? お前の今の仕事は
チャティ*先生と連邦生徒会の死守だろう?
だが、現実問題明らかにビジターの到着まで
持たないというのが俺の結論だ。
……なら、狂っていると思うが、俺はこの男に
賭けてみようと思う。*
ウォルター*……正気か?*
チャティ*正気かと聞かれたら……… いや、
きっと【正気】なのだろう。
あなたには分からないだろうが…… 少なくとも
この男と接してきた俺は… この男なら【何とか
してくれるかもしれない】という確信めいた
ものがある。
これが『信頼』というものなのかもしれない。
たったの半日ほどしか関わっていないが……
この【シャーレの先生】には、無性に惹かれて
しまう、希望というものを感じる。*
ウォルター*…………………*
チャティ*………だから、俺は【先生の指揮の
下で戦う。】*
ウォルター*…………そこまでお前が言うとはな。
『カーラ』が聞けば何とびっくりするだろうか。*
チャティ*そうだな。『ボス』はもしかしたら
椅子ごとをひっくり返るかもしれないな。*
ウォルター*分かった。もう何も言うまい。
お前のやり方で、仕事をやり遂げてみせろ。*
チャティ*了解だ。*
チャティ:俺もいよいよヤキが回っちまったかな。
……仕方ねえ、乗ってやる!:
先生「……ありがとう。ロニー。
…………よし! では早速だが隊列を編成する!
メンバーは ロニー! シロコ! アル!
…そして『リンちゃん』と『アオイ』だ!」
シロコ「んっ!了解!!」
アル「えぇ!そう来なくちゃね!!」
カヨコ「社長、気をつけてよね。」
ムツキ「死んじゃ、めっだからね?アルちゃん…」
ハルカ「ア、アルさまぁ!死ぬ時は一緒ですからね!」
リン「……えっ!?私たちも戦うのですか!?」
先生「ちょっとした作戦があってね!リンちゃん
たちにはやってほしいことがあるんだ!」
アオイ「…分かったわ。」
先生「この隊列の要はもちろんロニーだ!
シロコとアルは私のそばでロニーの
サポートと『……………』
リンちゃんとアオイは列車の中に!
『時が来たら合図』する!!」
チャティ:了解:
シロコ「んっ!」
アル「分かったわ!」
リン「はい!」
アオイ「お願いするわよ?先生。」
五花海:くだらない作戦会議は終わりましたか?:
メーテルリンク:ロニーさん、でしたか? まずは
あなたを無力化させていただきます。:
チャティ:あぁ、十分だ。さっさと来い。
クズ野郎ども!!:ボッ ブーストON
メーテルリンク:……………:シュボボボボボ!
パルスガン連射
五花海:まずは軽くジャブといきましょうか。:
ボシュッボシュッ 2連6分裂ミサイル発射
シロコ「……先生、アーキバスの方は
両手から……泡?……みたいなものを
連射してきている。」
アル「レッドガンの方は二発ミサイルを
撃ってきたわ!」
先生「うん。」
チャティ:くっ!………:ガッガッ!
ドドドドドド
チャティ:……………!!??:ガガッ!ガッ!
ドドドドドド
チャティ(何だと…?思ったより、ダメージが
入っていない……?)
チャティ:……!!:ヒュルルル
ポッ!ポッ!
アル「!!!先生!!新たに報告よ!
レッドガンの撃ってきた、2発のミサイルが
ロニーさんのACの前で2つとも分裂したわ!!」
先生「どの程度?」
アル「2発とも6つね!それぞれロニーさんを
取り囲むように分裂してたわ!」
先生「と言うことは、中心を突っ切ったら
かわせそう?」
アル「それは無理!そんなに大きくは
広がってないわ! けど分裂する瞬間は
一瞬ミサイルが止まるみたい!」
先生「じゃあその瞬間なら大きく横に
跳べばかわせそうだね!」
チャティ(やはりそうだ…… ミサイルも
いくらか被弾したが、通常よりダメージが
カットされている。
カット率は……約25%と言ったところか。)
チャティ:……まさか…………:
五花海:…………? 気のせいか? 粗悪の量産
ライフルの割には、何故だかダメージと衝撃値の
溜まりが…… まぁいいでしょう。:シュワン
アル「あっ!レッドガンの方は左肩からシールド
のようなものを展開し始めたわ!」
先生「シールド!?そんなものが…!」
チャティ:先生にそのシールドについて報告だ。
ACのシールドはパルス技術を使用しているが、
ダメージは完全に防げるものでは無い。
そして、欠点もある。一つは何度も展開を
し続けると、オーバーヒートしてしばらく
使えなくなることと、展開中は左手の武器が
使えなくなる。つまり、向こうも火力が落ちる。
参考になったなら幸いだ。:
先生「うん、ありがとう。とても参考になるよ。」
シロコ「……先生、こっちでも気づいた事がある。
アーキバスの方は、さっきから何でか両手の銃を
連射してはすぐにやめて……を繰り返してる。」
先生「なるほど、おそらく撃ち続けられない
理由があるわけか。」
チャティ:そう言えば……パルスガンはオーバー
ヒートが早く、撃ち続けるとすぐにしばらく
撃てなくなると聞いた事があるな……:
先生「それだ。ありがとう。他にも気づいた
事があったらすぐに言ってほしい。
それと、ロニーはそろそろアーキバスの方
にも攻撃を加えてくれるかい?」
チャティ:……了解。:くるっ
ドドドドドド
メーテルリンク:その程度、甘いですね。:シュワン
五花海:ふっふっふっ、余所見とは……
ずいぶん余裕ですね!:シュン
ドシュ! ボシュッボシュッ
シロコ「先生に報告、アーキバスの方も
シールドを持ってる。」
アル「ベイラムの方はまた右肩のミサイルに、
今度は左手の武器も使って来たわ!
それもミサイル………あっ!左手から放った
ミサイルも6つに分裂したわ!」
先生「そして、五花海の右手に持つ武器は
確か、サブマシンガンの類いのものだったっけ?
とりあえずこれで五花海の武装は全部分かった
かな。後は……」
シロコ「アーキバスの方の右肩の武装だけだけど…
んっ、何か使用してくる様子がないっ」
チャティ:先生に報告だ。そのアーキバスの
右肩の武装なら知見がある。
あれはACの武装の中でもトップレベルに
入り込む強力なプラズマ兵装だ。
普通に撃っても中々の破壊力を持つ上、
チャージ弾は想像を絶する破壊力と
爆発範囲を誇っている。
だが、デメリットもある。溜めに関係無く
撃つ時は一瞬の隙が出来ることと、
チャージ弾は一度撃てばオーバーヒートを
起こしてしばらくは武装そのものが
使用不可になることだ。
あんたたちが近くにいる場所では
あのプラズマ兵装はそう簡単には撃てん
はずだ。特にチャージ弾はな。:
先生「文字通りの切り札と言うわけか……
ありがとう。これで大体は分かった!
ロニー!ここから本格的に君に指示を
出していく!!!」
チャティ:了解だ!:
五花海:ふっふっふっふっふっ…… 先ほどから
何やらこそこそ話してるやと思えば…:
メーテルリンク:一体、何が出来ると……:
先生「ロニー!まずはメーテルリンクに接近!
左手のパルスソードって奴を出しつつだ!」
チャティ:了解!:ビュン!
メーテルリンク:浅はかな……:ビュン!
シュボボボボボ
メーテルリンク(狙いが見え見えですよ。
私に近づいて、近接で真っ先に潰すつもりなの
でしょう。
…このままこちらにもっと誘い込んで少し先生
から引き離しましょう。
まぁ、あまり距離を離れてはいけませんが…)
五花海:おや?あくまで私を無視するおつもり
ですか? ふっふっふっ… ならばこのまま
後ろからちくちくミサイルを撃ち続けて
差し上げましょう。:ドシュ!ドシュ!ドシュ!
五花海(それにその方がこちらとしては好都合。
あくまで目的は先生か連邦生徒会の確保。
そして、連邦生徒会たちは列車の中にいる。
ABで突っ込みつつ列車を掴んでも中にいる
連邦生徒会どもは死にはしないでしょう。
……ふっふっふっ、このような戦いに付き合う
必要はありません。
さぁ、もう少し距離を取りなさい…)
アル「ロニーさん!後ろからミサイルが
来てるわよ!」
メーテルリンク(あっちのレッドガン隊員は
間違いなく漁夫の利を狙っているはず…
向こうへの牽制もしなければいけませんね。)
シュボボボ………
先生「ロニー!もっとだ!もっと詰めて!」
チャティ:あぁ…:ブオオオオ
ドドドド… カシュ(リロード)
メーテルリンク:……はぁ:
メーテルリンク(……この独立傭兵、本当に
ジャンク品ですね。ACのえの字も知らない
素人の指揮を信じて、鵜呑みにするとは……
おそらく、『旧世代の強化人間』……)
ビュン! ブオオオオ
五花海(ふっふっふっ…… もう少し、
もうちょっと離れ……)チラ
先生「今だ!!!!」
チャティ:よし来た!:くるっ!ボッ!
カシャン!!(リロード完了)
シュゴオオオオオオオ!!!
メーテルリンク:っ!?方向転換!?:
五花海:なに!?:
よし、まずは作戦通りだ。剣を持った相手に、
接近戦は嫌がるだろうと言うことは予測出来る。
なら、剣をちらつかせて、接近すれば
アーキバスのメーテルリンクという女性AC
パイロットは間違いなく距離を取る。
そうなれば、私たちへのガードは甘くなる。
奴らの目的はあくまで私たちだ。
強欲なあのクズが、目移りしないわけがない
からね。
五花海、お前の方こそ、よそ見して隙を
晒してくれると信じていたよ!
先生「ロニー!右手のライフルを撃ちつつ
五花海に接近!! ミサイルをかわす
タイミングは指示する!!」
チャティ:了解!!:
ドドドドドド
五花海:チィ……!!! 存外… 鬱陶しい
豆鉄砲ですねぇ!!!:ドカカカカカ… シュワン
メーテルリンク:チィ!離しません!!:ボッ!
ヒュルルルル………
先生「アル!わかっているね!」
アル「もちろんよぉ!」
ヒュルルルルルル……
アル「ロニーさん!まだ待てよ!」
ヒュルルルルルル……ポッ
アル「今よ!!!」
チャティ:よし!:ドシュン!!(AQB)
スカッ、スカッ、スカッ
五花海:な!なんだと!!??:
メーテルリンク:バカなっ!!? かわしにくい
分裂ミサイルを3つも撃たれて、たった一回の
QBで全てを完全にかわしきるなんて…!!:
チャティ:ナイスタイミングだ!アル!:
アル「ふっふーん!当然よ!」
ヒュルルルルルル
メーテルリンク:!!! し、しまった!回避:
シュン!
ボボボン!ボボン!ボボン!
メーテルリンク:ちぃ!!!:
シロコ「んっ!アーキバスがクズミサイルに
被弾したっ!」
先生「よし!これでヴェスパーの方は少し
足止めにはなったはずだ!!
ロニー!4連ミサイルも撃って引き続き
五花海に接近を!」
チャティ(……何という……!)
先生「ロニー!聞いているか!?」
チャティ:あ、あぁ!すまない!:
ドドドド! 4連ミサイル発射
メーテルリンク:なん、ですって…!?:
五花海:私のミサイルを、ヴェスパーにぶつける
事も… 計算のうちだったと言うのか…!?:
シュゴオオオオオオオ!!!
五花海:くぅ!!おのれえぇぇ!!!ガラクタの
分際で…… 鬱陶しいんですよおぉぉぉ!!:
ババババババ!! ドシュン!
チャティ:……………:カカカカカカ
五花海:〜〜〜〜〜〜!!!!
どういうことだ……!! いくらABで
突っ込んできてるとは言え……
何故こうも手応えを感じない!!??:
ババババババ!!
チャティ(それについては、俺も驚きだな…)
----------------
〜〜レイヴンズネスト、オペレータールーム〜〜
ウォルター「どうなっている…!?」
ネスト:マスターハンドラーウォルターに報告。
現在までの戦闘データを観測したところ、
チャティ・スティックの乗機ACの能力が
全体25%向上しております。
データに表示しますか?:
ウォルター「あぁ、表示しろ。」
ネスト:了承:
シュワアアアァァァァ!!!
ウォルター「!!!!!!……… これは、
本当か?ネスト?」
ネスト:厳正に計算した結果… はい、間違い
ありません。:
ウォルター「……………シャーレの、先生の……
指揮に入っただけで……この能力向上だと…!?」
ネスト:ネストに、事由の詳細を表示出来ません。
理由は科学的に、全く説明の出来ない不可思議な
現象が起きているためです。:
ウォルター「これが………『あいつ』も言っていた
神秘というものか…!」
----------------ーー
〜〜アビドス砂漠〜〜
チャティ:よし、距離に入った!:
先生「よし!!そのまま五花海に左手の剣で
ありったけ斬り刻んで、プレッシャーを
与えて!」
チャティ:了解!:フォン!!
五花海:っっっっっ!!! まずい…!!:
ドシュン!!!
チャティ:逃がさんぞ!:ドシュウ!
五花海:ええい!!鬱陶しいんですよぉ!!!:
ヒュオ!(キック)
ガァン!!
チャティ:ぐお!!: キック直撃
メーテルリンク:隙ありです!!:ギュラ!
シロコ「!!!!ロニイィィ!!!危ない!!!
プラズマ砲のチャージ弾が来る!!!
よけてえええええええ!!!!」
ドッシュウウウウウウゥゥゥン!!!!!
チャティ:! ………『これもあんたの
予測通りか!』先生!:
ドシュン!!
…………バッガアアアアアアアン!!!!
シロコ「んぅ…よかった……ロニー、何とか
かわして………」
ブオオオオオオオ!!
シロコ「……あっ!!」
アル「ちょっ!!まずいわよ!?先生!」
先生「……………」
ロニーにメーテルリンクが強力なプラズマ砲弾
を放ち、その回避に生じた隙に乗じて、
メーテルリンクがリンちゃんたちが乗る
列車に高速接近する。
メーテルリンク:このスピードなら、脱出する
暇はありませんよ!!:ブオオオオ
五花海:ぬぅ!!おのれぇ!!そうはさせる
ものかぁ!!!:ボッ!シュゴオオオオ!!
そう、『予想通りだ。』
メーテルリンク:もらいます!!:ガシャン バッ!
先生「リンちゃん!!!今だ!!!!!」
リン「はいいい!!!」
アオイ「出るわよ!!!!」
ガッシャアアアアン!!!
私の合図と共に、リンちゃんたちが窓から
車外へと飛び出す!
メーテルリンク:なっ!!??:ガシッ!!
五花海:ぬぅ!?:
結果、メーテルリンクはリンちゃんと
アオイがいない列車を掴むこととなった。
リンちゃんとアオイを私の指揮下に入れたのは
このためだ。
もちろん、列車内には大勢の生徒たちが取り
残されてしまうが、大勢が一気に飛び出す
となると、出口がつっかえてまともに出られる
ものじゃないし、1番の重要人物のリンちゃんを
捕らえられていなければ、このまま持ち帰っても
アーキバスとしては意味がないものとなってしまう。
それに………
メーテルリンク:これも…計算……
チャティ:おい?:ヒュオン
メーテルリンク:っっっ!!??:
私の狙いは、列車を掴ませることによって、
【メーテルリンクを無防備な状態】に
させることだ。
メーテルリンク:しまっ…
先生「今だ!!!!やれ!!!ロニー!!!!」
チャティ:おう!!:ヒュン!!
ズバァン!!
メーテルリンク:うぁああああ!!!:ザシュン!
ズバ!ズバ!
チャティ:ははっ!武器を持たずに棒立ちしてる
奴は斬りやすいな!!:
メーテルリンク:まずい…!!早く列車を離して
応戦しなければ…!!:
パッ!ガシャン!
ドッシャアアアン!!(列車を置く)
先生「そんな事をしたって無駄だ。その距離は
もう完全にロニーの距離だ。」
チャティ:……と、言いたいところだが、
そろそろ左手の剣のオーバーヒートだ。:
先生「………へ?」
カシュ! シュウウウゥゥゥ(ブッタ冷却)
チャティ:だが、十分すぎるほどこのヴェスパーの
乗機にダメージも衝撃値も与えられた。:
キュウウゥゥゥゥン!!
インフェクション(メーテルリンクAC)
リペアキット使用
インフェクションCOM:リペアキット、残数、2:
メーテルリンク:はぁ!はぁ!はぁ!
な、何なんですか…!? 何故、あの
シャーレの先生の指揮に入っただけで、
あなたの機体の能力が向上しているん
ですか!?:
チャティ:俺もさっぱりだな…。疑問符が
浮かぶからと言って、休ませてやるわけには
いかん。:ドドドドドド
メーテルリンク:うううぅぅぅぅ!!!:
シュボボボボボ!!
メーテルリンク(それだけじゃない……
あの男の指揮に入ってから、明らかに
動きが変わった……!! しかも、こちらの
思考を覗かれているかと思わせるほどに、
的確な指示を……!!)
チャティ:……シールドはどうした?
張らないってことは、【ACS負荷限界】直前か?:
メーテルリンク:ビクゥ!!
チャティ:……図星か。:
チャティ(このままいけば…もしかしなくとも
俺だけで押し切れるかもしれない。機体能力
向上だけじゃない。何という的確な指示だ。
シャーレの先生、あの男の指揮能力は未だかつて
類を見ないほどの高さだ。…『危険なほどに…』)
五花海:ふっふっふっ、時間稼ぎありがとう
ございます。:ブオオオオ
と、ロニーがメーテルリンクの相手を
している隙に、五花海が逃げるリンちゃん
たちに迫る。
まぁ、そう来るだろうね。
先生「ロニー!このクズの事も忘れちゃダメ
だよ!」
シロコ「んっ!ロニー!さっさとこの人間の
ゴミクズを殺しちゃって!!」
チャティ:おっと、すまないな。:
ボッ!シュゴオオオオオオオ!
チャティ(ブッタは冷却中だが、ブーストキックは
使える…… 距離も十分間に合う範囲…)
五花海:ふっふっふ!引っかかりましたねぇ?:
くるり
チャティ:っっっ!!??なにっ…!?:
………な、んだ? 何で、ロニーの方に向いた?
あいつの武装では、ロニーに大打撃を与えられる
ようなものは……
バチバチバチ
シロコ「んぅ?」
アル「え、なに?」
先生「これは……ロニーも使った球形の
広範囲シールドか…?」
五花海の機体がロニーがシールドを張ったとき
のように、青白い火花を散らし始めている。
……だけど、そんなものを使って何になる?
ロニーの話から推測するに、防げるのは
銃弾だけで、ACの機体そのものは中に
侵入することなどいくらでも可能な
はずだ。
であるならば、ロニーの物理攻撃を
防げるわけじゃない。完全に無意味な
行動のはずだ。
チャティ:………ま、さか!!:
だが、聞こえてくるロニーの機械音声は
明らかに焦りを滲ませていた。
な、んだ……何か、嫌な予感がする…!
五花海:ふっふっふっ!コア拡張機能を
持っているのが、あなただけだとお思い
ですかぁ?:バチバチバチ
チャティ:しまった!!回避
五花海:もう遅いですよお!!!!:
カッ!!!
青白い閃光が走ったかと思うと
バアアアアアアアアン!!!!!!
先生「う!?うわあああぁぁぁぁ!!!!」
シロコ「んううう!!!せんせえええええ!!!」
ダキッ!
アル「なななな!?なんですってえええええ!?」
リン「きゃあああああああ!!!」
アオイ「きゃあああああああ!!!」
五花海の機体から、青白い大爆発が巻き起こった!
その爆風によって、私たちは諸共吹っ飛ばされる!
チャティ:ぐっ!!くそおおおおおおお!!:
ピーッピーッ(ACS負荷限界)
五花海:ふははははははは!!! 【アサルト
アーマー】ですよぉ!! その脆い機体では
ACS負荷限界は免れないでしょう!!
これで!!あなたは数秒動けない!!!:
ドシュン!ドシュン!
チャティ:!!!!!まずい!!!!:
チャティ(………いや、もうダメか。連邦生徒会
たちを、連れ去られてしまう。間に合わない。
………すまない、俺は結局笑えないロボット
だったな………)
メーテルリンク:!!! チャンス!!!!:
ドシュン!ドシュン!
チャティ(……そして、もう先生もヴェスパーに
連れ去られてしまうだろう。
任務……完全に失敗だな………。報告を
しなければ…)
ザザ……
先生「う、あぁ……」
シロコ「んぅ……せんせぇ……」
アル「う〜〜〜〜、カ、カヨコ課長たちは
無事かしらぁ……」
リン「げほっ!げほっ!せ、先生!!
ご無事ですか
ヌオオオ
リン「………え?」
目を開けた、私の目に、リンちゃんの後ろから
迫る、巨大な手が見えるーーー
この、手………は……………!
先生「ウー、フア……ハイ……!!??」
アオイ「あ、あぁ……!!」
五花海:ふっふっふっふっふっふ!!!!
ようやくだ!!連邦生徒会現代表の身柄!!
この五花海がもらったああぁぁぁぁ!!!:バッ
あ、あぁ…… やめ、ろ………!
やめて、くれ………!!!
先生「やめろおおおおおおおお!!!!」
アオイ「リン先輩!!!逃げてええええ
えええええええええええええええええええ
えええええええええええええええ!!!」
ヌオオオオオオ!!!
リン「あっ………」
チャティ*……すまない、ウォルター……
やはりあなたの指示に従うべきだった……
連邦生徒会も、先生も……連れて行かれて…*
ウォルター*いや、チャティ。お前の賭けは
成功だ。よくやってくれた。*
チャティ*………なに?*
ウォルター*よく、持ち堪えてくれた。*
五花海:よし!つか
ドシュウウウン!!!!
バッカアアアアアン!!!!
五花海:ぬぅ!!??:
スカッ
何か、巨大な物が、リンちゃんを捕らえようと
する、五花海の手を弾き飛ばした。
結果、奴の手は、虚空を掴み、そのまま私たちを
高速で通り過ぎていった。
五花海:何です!?一体何が起こったと言うんだ!?:
リン「………」へなへな、ぺたん
アオイ「リン先輩……!よかった……!!」
腰が抜けたようにリンちゃんはその場に座り込み、
アオイが涙を浮かべてリンちゃん抱きつく。
………だが、リンちゃんたちに別の影が迫って
きていた。
メーテルリンク:今度こそ、あなたたちの身柄は
いただきます!!:
シロコ「!!!ヴェスパーの……!!」
アル「ちょっ!!あなたたち!!!ポケっと
してる場合じゃないわよぉ!?」
先生「!!!! 危ない!!!リン!!
アオー------------
ー--------残念だが、【そいつ】は
もう叶うことはない。:
ドシュウウウウウウウウウ!!!
ドッッッカアアアアアアアアン!!!
メーテルリンク:っっっっ!!??:
今度は、もっと巨大な影が、横から
メーテルリンクのACを蹴り飛ばした。
そして、【そのACはついに私の前に
姿を現した。】
アル「あ……う………あ……!!」カチカチカチ
その姿を見るなり、隣のアルが、歯を鳴らして、
今まで見たことがないほどに、恐怖を顔に
現して、震え始めた。
先生「アル………?」
リン「あ………ぁ………!!そん、な………!
そんな…………!!!!」ガタガタガタ
アオイ「うそ……だ……… うそ………だぁ……!」
ガタガタガタ
先生「リンちゃん……アオ、イ………?」
見れば、リンちゃんとアオイまで見たことのない
恐怖で引き攣らせた顔で真っ青になり、
アルと負けないほどに、異常に身体を震わせて
いた。
シロコ「せ、ん、せ……… みんなの、この…
反応…… まさか………」タラり
先生「……………あぁ」ダラダラ
【そのAC】はホシノがリンちゃんから聞いた
という、特徴にそっくりだった。
ーーーたった一機で、ブラックマーケットに
攻め込んできていた、1000体を優に超える
MTを、全て壊滅させ
AC3体を同時に相手して、わずか1分も経たずと
して、しかもほぼ無傷で、3体とも破壊し
ブラックマーケットだけでなく、アリウス
自治区の人々を、ほぼ怪我もさせず、しかも
一瞬で、気絶させた
異様なほどまでの、操作技術と、戦闘能力を
有した………まさに【災厄のAC】。
それが、今、私の目の前にいるーーー
621:ベイラムのレッドガンに、アーキバスの
ヴェスパーだったか?
ご愁傷様だ。お前たちの、命運は、今ここで
尽きた。:ー--------------
ブルアカ本編してないので、多分そんな能力ないはず
ですが、この小説では、先生の指揮下で戦うだけで、
ありとあらゆる能力が向上すると言う設定をつけて
ます!
え?何で向上するんですかって!?
それは先生の神秘ですよ!(適当)
そして、それはACも例外ではなく、ACに関しては
全ての能力が25%上昇すると言う、チート性能です!
しかも、EN容量やEN補充も向上すると言うマジの
クッソチート能力!! おかしいってばよ!!
あや機械なのに何で向上するかって!?
それは先生の(ry