ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜 作:とある渓流にいるかわうそ
〜〜15:40 アビドス砂漠〜〜
私の前に佇む、そのAC。目を惹くのは頭部の
顔に当たる、鳥のような見た目と、まるで隻眼
のように拵えているカメラだ。
くちばしこそないが、その見た目はどこか烏の
を彷彿とさせ、隻眼のカメラと合わせたその
HEADには、アンバランスさを感じさせるのに、
何故かそのACはとてもかっこよく思い、
私の目を釘付けにする。
アル「せ、せんせぇ!!!」
先生「っ!!」
アルの尋常ではない焦燥の声を聞き、私は
我に帰る。
アル「どどどどどどうするのおおおぉぉぉぉ!?」
リン「いち、ばん……出会っては、いけない
相手に………」
アオイ「出会ってしまった………!!」
シロコ「ロ、ロニー!!ロニイイイィィィ!!!
お願いっ!!早く来てええぇぇぇぇ!!!」
チャティ:ぅううううおおおおおおおお!!!!:
シュゴオオオオオオオ!!!
シロコの、悲壮な叫び声に反応するかのように
ロニーが私たちの元に来る。
だが、決してシロコの声に反応したわけでは
ないだろう。
ロニー自身もこの【AC】の事を聞いているはず
だから。
ならば、私たちのすぐそばにこの【災厄】がいる
のを目の当たりにしたら当然雄叫びをあげて
必死に突っ込んで来るだろう。
チャティ:そこから離れやがれえええぇぇぇぇ!!!:
ブン!!!
迅雷を思わせるほどのスピードで突っ込んできた
ロニーは、その勢いのまま銀の烏へと剣を
突き立てにくる。
だが
Fade crow:スッ
スカッ
その銀の烏はロニーの方を振り向きも
せず、後ろに少し倒れただけで死角からの
ロニーの突きをかわしーーー
ヒュオ
ドコオオオオオオオン!
チャティ:ぐああぁぁぁっ!!?:
ドコン、ドコン、ドコン、 フォン
ズバァァくるドッガアアアアアン!!!!
チャティ:ぐうううううう!!??:
Fade crow: キン、チャキ…
ズドオオオン!
チャティ:うわああああぁぁぁぁぁ!!!!!:
ドッコオオオオオン!!!!!
ズシャアアアアアァァァァァ!!!!
ー---------気づけば、ロニーは
私たちを飛び越えたところで、地面を
滑っていた。
シロコ「ロ、ロニイイイイィィィィィィ!!??」
シロコが悲痛な声をあげていた。
先生「何だ………!?さっきのは!?
アル!!シロコ!!さっきの見えた!!??」
アル「見え……なかった………!!」
シロコ「ん!ん! 分からない!! ロニー!!
何されたの!!??」
あまりに一瞬の出来事だった。最初の避け方だけ
でも、驚くべきことなのに………
一体、何が起こって………
Fade crow:蹴り2発、カーティス3発、チャージ
ブッタ一撃と、最後にチャージカーティス1発か…
まぁこんなものだろう。:
………なん、だって………?
一体……、何を言ってるんだ……?
チャティ:先生……!!:
その時、フラフラと立ち上がってきたロニーが
私に声をかけてきた。
シロコ「ロニー!良かった!無事だったんだね!」
チャティ:あぁ…… だが、シロコ… やばい……
このAC、本当にやばいぞ!!!!
こいつ!! 俺の死角からの攻撃をほんの少しの
動きだけで完璧に避けただけじゃなく!!
さっきの一瞬で蹴りと手に持つリニア銃を3発!!
俺と同じ剣で斬りつけた上にまた蹴りで
吹っ飛ばして、追撃にチャージしたリニア銃まで
ぶち込んできた!!!!
こんな、奴……俺が今まで出会ってきたAC乗りで
1人も見たことがない!!!!1人もだ!!!:
先生「………え?」カタ
私は、ロニーの言ってることが……いや、よく
分からない、わけは……ないな。
分かっていないのなら、私の身体が震え始める
わけがない……。
ただ単に、ロニーの言葉を認めたくないだけだ。
だって、それを認める、ということは………
チャティ:あのACに乗っている奴の操作技術…
すごいとかで片付けられるレベルじゃねぇ……
狂ってる……! 何を、どうしたら……
あんな芸当が出来るって……………
やばい、ぞ………本当にヤバいぞ!!!!
逃げられ、ない…… どうすることも……!!:
先生「………あ、ぁ………!!!」
カタカタカタカタ
シロコ「ん……ぁ………」
ガタガタガタガタ
アル「ひ、ぃ…………」
ガタガタガタガタ
リン「あぁ……………」
ガタガタガタガタ
アオイ「………………」
ガタガタガタガタ
カヨコ「だ…め……だ……… 先生を、
助けに、いかない……と……いけない
のに………」カタカタカタカタ
ムツキ「身体が、震えて…………」
カタカタカタカタ
ハルカ「ア……ル………様…………!」
ブルブルブルブル ギュッ
ハルカ「せんせえええええええええ!!」
ダッ!
ムツキ「ハルカちゃん!!?」
タッタッタッタッタッ!!!
先生「っ!! ハ、ハルカ!?」
ハルカの大きな声の方に向くと遠くからハルカが
私の方角に向かって、走ってきているのが見える。
そしてー------
バッ!
先生「なっ!!??」
アル「ハルカ!!??」
ハルカが、私たちの前に立って、両手を広げて
あの銀の烏ACに対して盾となるように立ち
塞がった!
ハルカ「そ、そこの!!銀のACの方!!
せ、せんせぇとアル様に手を出すなぁ!!!!
こ、殺すなら、私からにしなさい!!!」
Fade crow:…………………:
先生「ハルカ!?な、何をしているんだ!!
やめなさい!!死んでしまうぞ!!」
アル「ハルカ………!」
アル(ハルカが……勇気を振り絞っている
というのに、私は何を震えて……!)ギリ
アル「ハルカ!!」ダッ!
先生「アル!!??」
アルまで、私の横から飛び出し、手を広げる
ハルカの更に前に出て、逆にハルカを含めた
みんなを守るように同じく手を広げて立ち
塞がる。
アル「いいえ!! 殺すならこの私にしなさい!!
このポンコツ銀烏!! 先生に!私の社員に!
指一本触れさせないわよ!!!」
ハルカ「ア、アル様ぁ!?」
ムツキ「アルちゃん!?」
カヨコ「社長!!」
Fade crow:…………………:
先生「アルまで何をしているんだ!!?
やめろ!! 盾なら私がなりに行く!!」
シロコ「だめぇ!!せんせぇ!!」ガバッ!
先生「離してくれシロコ!!アルたちを
守らないと!!!」
アオイ「何を考えているの!!標的はあなた
なのよ!!!」ガバッ!
リン「お願いです!ここは耐えてください!
先生!!」
ハルカ「やめてくださいアル様ぁ!! 盾なら
ゴミクズである私がふさわしいです!!
アル様の身体を傷つけさせるわけには
いきません!!!」
アル「いいえ!社員を守るのは社長としての
責務よ!! 第一、こんなポンコツに怯える
なんて、そんなのアウトローじゃないじゃない!」
ムツキ「アルちゃん〜、さっきまでお漏らしして
ブルブル震えていたのによく言うよ〜」
アル「おおおおおおお漏らしなんて!ちょっと
しかしてないわよよよよよよ!!!???」
カヨコ(ちょっとしてしまったんだ……)
Fade crow:……………チッ:
メーテルリンク:そこの独立傭兵。識別は
レイヴンという名のようですが…
あなた、どちらの依頼を受けていらっしゃる
のですか?:
Fade crow:………………:
五花海:まさか、そこのゴミのように、善意で
そちら側につく大馬鹿というわけではない
でしょう。
であるならば、アーキバスかベイラムの
どちらかの依頼でここに来ているという
ことに
Fade crow:うるせぇんだよ。どいつもこいつも。:
メーテルリンク:はい?:
五花海:なんです…
フォン!ビュビュビュオ!!!
五花海:なっ!?はや
ズバアアアアアン!!
五花海:うぉあ!!??:ザシュウン!
ズバアアアアアン!!
メーテルリンク:つううううううう!!??:
ザシュウン!
アル「えっ」
ハルカ「は、はひ?」
カヨコ「え?」
ムツキ「えぇ?どういうこと?」
シロコ「んぅ?」
リン「なんですって!?」
アオイ「え」
チャティ:なんだ……?:
先生「一体、どうしたことだ……?」
この銀烏のACが、すぐ目の前にいる
私を無視して、突然ヴェスパーと五花海の
方に斬りかかりに行った。
何故だ? 奴の目的も、私じゃ………
Fade crow:さっきのてめえの言葉に頷くところ
としたら「善意で人助けなんぞしねえ」
って点だ。:
その私の疑問に答えるように、銀烏のACが
話し始める。………まさか。
Fade crow:だがな、金さえ積まれれば善意に
基づいた人助け活動を手伝ってやるのも、
【独立傭兵】だ。:
っ!!!! やはり………
五花海:何ですって………?:
Fade crow:このキヴォトスに存在する勢力は、
てめえら【企業】たちだけじゃねえってことだ。
シャーレの先生、あの男に死んでもらっちゃ
困る存在もいるってことだ。:
メーテルリンク:なに……?:
Fade crow:俺が受けた依頼は、【シャーレの先生を
守れ】。そして、もう一つある。:
五花海:…………………:
メーテルリンク:…………………:
Fade crow:これは最初に言った通りだ。【襲撃者は
1人残らず撃退しろ。】
悪いがこれが仕事なんでな? てめえらにはここの
砂の一部になってもらう。:
チャティ*待ち侘びていたぞ。ビジター。*
621*いい演技だ、チャティ。さすがは
AIさまさまだな。*
チャティ*お褒めに預かり光栄だ。だが、
俺がいくらAIとはいえ、先ほどのは少し
やりすぎではないか?*
621*パフォーマンスって奴だ。さっきのを見て
キヴォトスの間抜けどもには効果てきめんだった
ようだが、果たしてこいつらはどうかね…:
五花海:なるほどぉ… 随分気になるキーワードを
言いましたが…… 今はいいでしょう。
ふっふっふっ、しかし物好きな者もいたものです。
そしてあなた、不運と言わざるを得ませんよぉ?:
メーテルリンク:どちらも企業のエース格……
両方を相手にするつもりですか?:
621*やれやれ、いまひとつだったようだな。
俺にはこいつらが強いと思えんのだが……
自力を過信する大馬鹿なのか、自己評価通りの
実力者なのか………*
チャティ*どちらにしても、俺が戦ってみた
感触としては、ビジターなら間違いなく
勝てる。 お前の実力は先ほどの事だけでしか
測れないが、結論を出すには十分すぎるほどだ。*
621*お褒めに預かり光栄だ。ほら、さっさと
先生どもを連れてここから離脱しろ。
もちろんアビドスに残している連中の方に
向けてな*
チャティ*了解だ…* プツッ
ウォルター*間一髪だったな。だが、お前に
催促をしてから1分半ほどしか経過していない。
よく間に合ったと褒めてやりたいが……
どうやった?*
621*ABを吹かせながら前方AQBを連続させた。
負荷が大きいが、短い距離を急ぐ際には有用な
裏技のようなものだな。*
ウォルター*なるほど、盲点だったな。
さぁ、ここからはお前の仕事だ。
ヴェスパーとレッドガンの双方を排除しろ。*
621*了解。*
先生「たす、かった……」
シロコ「んっ、本当によかった……」
リン「まさか、災厄と思っていたあのACが、
私たちの味方をしてくれるなんて…」
アオイ「でも、あのAC気になる事を言って
いたわね。他に私たちの味方をする勢力が
いるとかって……」
チャティ:考え込んだり、くっちゃべってる
暇はねえぞ!! こうなってくれた恵みって
奴を逃さねえ手はねえ!!
列車に急げ!! ホシノたちがいるところに
戻るぞ!!:
先生「あ、あぁ!急ごう!!」
チャティ:便利屋たちもだ!!列車に行け!:
アル「はっ!そ、そうね!! みんな!!」
ハルカ「了解ですぅ!!」
カヨコ「どちらかと言うと急ぐのは社長たちの
方だよ!!」
ムツキ「列車に急げぇ!!!」
五花海:チイイイィィィ!! 逃げようとしたって
そうは………:
メーテルリンク:…………レイヴンでしたか?
あなたに提案があります。:
621:……なんだ?:
メーテルリンク:あなたが引き受けている依頼、
その受注額の倍額を私の権限でお支払いいたし
ます。
ですので、先生たちの身柄を確保するのに
協力願えませんか?:
五花海:なにっ!?:
リン「なんですって!?」
シロコ「んぅ、ずるい……」
カヨコ「……まずいかも、早く列車に急いだ方が」
621:断る。確かに独立傭兵は金次第で動くが、
同時に信用商売でもあるからな。
まだここのキヴォトスで活動してばかりなんだ。
「レイヴンとかって言う傭兵は金次第で平気で
依頼を反故にするからなぁ」なんてイメージが
つかれちゃたまったもんじゃない。:
メーテルリンク:なるほど、確かにごもっともです。
ならばやはりあなたには死んでもらうほかない
ようですね。:
五花海:ふっふっふっ…… 私たちベイラムは
現在資金難でしてね…… 先ほどの提案には
ひやっとしましたが…… あなたが律儀な方で
助かりました。
……ですが、それはそれとして、彼らを
逃す手はあり:チャキ
ズドン!!
五花海:ぬお!!:バチィィィン!!
621:させると思ってるのか? どうやら
まだお前たちは自分の置かれた状況が
分かってねえようだ。
……あいつらのことを気にする必要は
もうなくなったんだよ。
てめえらは、ここで死ぬ。:
アル「………ふうう、どうやらその心配は
ないみたいよ!」
シロコ「意外と律儀で助かったっ」
先生「うん。さぁ!早く列車に乗り込もう!」
チャティ(まぁ、当然なのだが。)
五花海:チイイイィィィ!!! ただの木端の
独立傭兵のくせに、鬱陶しいですよぉ!:
ババババババ
621:馬鹿が……: シュオン ボッ!ボッ!
五花海:ぬぅ!!??速い!!!:
ババババババ
621:てめえがやるべきなのはその場から
とっとと離脱する事だ。:
五花海:甘い…!!:シュワン!
621:何がだ?てめえの考えがか?:ボボシュ!
五花海:!!??背後
ズバァ!
五花海:ぬうぅ!!:
ズバァ!ズバァァ!
ドドドドドドドドドド
五花海:このぉ!!:ズバァァ!!
621:3発も入ったぞ? ということは
積んでいるのはミサイルFCSか?:
五花海:それが、何だと言うのです!!:
621:それじゃあ懐に入り込まれたら
何も出来んのと同じじゃねえか。
しかも飛ぶ事を前提とした重4脚なのに、
何でMINGTANGを積んでやがる。
軽4脚ならまだ分かるが、積載があるん
だから積むならSANTAIだろう。:ボシュッ
五花海:なにっ……!? どうして分かる!?:
621:ジェネレータのことか?色と音で
分かるだろう。:ズバァン!!
五花海:そんなわけあるかぁっ!!:
メーテルリンク:くっ、近接戦闘の片手間に
私に10連ミサイルを撃ってくるとは、相当な
手練れですね…!:ドン、ドン、ドン
メーテルリンク:先生と連邦生徒会を逃す
わけにはいきません。列車を破壊すれば…:
ジャキン!
621*チャティ、ヴェスパーがFASANを
撃ってくるぞ。パルスプロテクションを
張って列車を守れ。*
チャティ*……見えているのか。さすがだな。
了解だ。*
バチバチバチ!
621:さて、俺もだ。:ギュラ!
メーテルリンク:列車に乗せませんよ!!:
ドシュン!
シュワン!【パルスプロテクション展開】
バチィィィ!! 【パルスプロテクション】に
阻まれる。
シロコ「んっ!ナイスロニー!」
アル「ナイスよぉ!!」
ムツキ「グッジョブ!!」
カヨコ「『………………』」
先生「ありがとう!ロニー!」
メーテルリンク:パルスプロテクション!? チィ!:
ドシュウウウウウゥゥゥン!!!!
ピーッピーッ
メーテルリンク:っ!!??アラーム!?:
シュウウウウウ!!! 621のチャージFASAN迫る。
メーテルリンク:しまった!!間に合わな:
バッガアアアアアアアン!!!!!
メーテルリンク:うあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!:
シロコ「んっ!!アーキバス野郎!同じ兵装の
チャージプラズマ砲をもろに受けてるっ!!」
アル「やったぁ!!これであっちは倒せたん
じゃない!?」
チャティ:……いや、あの程度ではACは破壊
出来ん。確かに大ダメージは受けたはずだが…:
カヨコ「あの、程度……? いや、確かに
アーキバスのACに損傷してるところは
見受けられないけど……
さっきも見たあのプラズマの爆発、
私たちからしたら見るだけで背中が
凍ってくるほどやばい破壊力を
持っているように思えるんだけど……」
チャティ:……それに、ヴェスパーにはまだ
リペアキットが2つ残っているはずだ。
いや、さすがにFASANの直撃をもろに
受けた以上、大ダメージを受けている
はずだから、今回でもリペアキット
1つを消費するか…:
ムツキ「ん〜?リペアキットってなに〜?」
リン「そういえば、先ほどもアーキバスの
ACがリペアキット、残数2と機械音声で
流れていましたが……」
チャティ:機体に受けたダメージを修復する
機能だ。ACにはAPという……分かるように
いえば体力メーターのようなものがあり、
それが全てなくなれば大破する。
リペアキットはそのAPを回復するキットだ。
機体が損壊しても千切れたり、完全に
破損しなければ、それもリペアキットで
修復することが出来る。
ただし、どのACだろうと使えるのは
3回までだな。:
ムツキ「え、えぇ〜〜…!? ACって、自己修復
能力まで持ってるのぉ……?」
アオイ「ちょっと、もうホントにACって反則
すぎないかしら!? こちらの武器の一切を
通さない意味の分からないバリアを標準搭載
してるわ、ボンボン放てる銃弾の一発が
キヴォトス最高の兵器の1発を悠々と超える
威力を持ってるわ…」
リン「どんなものも、1km以上を無機物も
有機物も分けて感知出来る、スキャン機能を
搭載してて、まだその上に自己修復も可能と…
どこまでチート使えば気が済むんですか!!
ACというものは!!!」
チャティ:いや、リペアキットも万能ではない。
まずどんなにグレードが良くても機体のAPを
完全に回復できるわけじゃない。最高でも
6000ほどだ。それも3回しか使えないしな:
リン「……その6000というものは、一体
どの程度ものなのですか…?」
チャティ:……まぁ、ほとんどの場合で
機体の全APの半分以上だな。:
シロコ「んぅ!!おかしいって!!つまり3回
使えるんだから絶対に1回は完全回復してくるって
ことだよねっ!!??
というか!ロニーの話ならリペアキット2回
使ったら完全修復するってことでしょ!?
だったらほぼ損壊状態にまで持ち込んでも
ACは1度完全回復出来る上、まだ半分
以上も回復出来る余地を残してるとかっ!
ずるすぎるよっ!!!!」
チャティ(……言われてみれば、改めて高性能な
機能を持っているかもしれない、ACは……。
最近は
も出てきているからあまり実感はなかったが……)
先生「そんな奴らとこの先戦っていかないと
いけないなんてね…… ちなみに、MTは
どうなの? まさかリペアキットを使えたり
なんて……」
チャティ:MTにその機能はない。耐久性もミサイル
数発で破壊出来る上にスキャン機能もない。
ただの量産型のガラクタだ。:
リン「……ロニーさん?ミサイルというものは、
我々の世界だと大型兵器の分類で1発撃ち込めば
対象に破滅的な被害をもたらすものなんですよ?
そんなものを数発耐えてくる時点で私たちに
とってはMTも規格外の化け物兵器ということを
ご理解いただけませんかね?」
チャティ:……これから先、MTなんぞ山のように
相手にしねえといけねえぞ?
少なくともACの数百倍はな。:
アル「……私たち、これ本当に詰んでない?
私には勝てる未来が全く想像できないわよぉ…?」
チャティ:……大丈夫だ。策ならある。
『戦力のあて』もな…:
先生「え、戦力のあて?」
チャティ:後で話す。そんなことよりとっとと
列車に入れ! パルスプロテクションも長くは
持たんぞ!:
メーテルリンク:くぅっ!まずい……:カチッ
キュウウゥゥゥゥン
インフェクションCOM:リペアキット、残数1:
五花海:おのれぇ……!!:ボオオオ カチカチッ
キュキュウウウウウゥゥゥン
鯉龍COM:リペアキット、残数1:
621:どちらも残数1……? ほう……:
621*チャティの奴も中々やる。企業のACを
2体相手取りながらヴェスパーにリペアを1つ
使わせるとはな。*
ウォルター*……そのことについて、621、
お前とも相談するべき事案が出てきた。
だが、後だ。今は目の前の相手に集中しろ。*
621*……? 了解。*
メーテルリンク:不覚をとりました……。
確かに、先生たちを気にかける余裕は
ありませんね……! ベイラムの!:
五花海:……チッ、背に腹ですか……。
まずはめんどくさいこの烏から
共同で始末することにいたしましょう!!:
621:最初からそうすればいいものを。:
メーテルリンク:連携でいきましょう!!
私が前に出ます! あなたは上空から
ミサイルで援護してください!:
シュボボボボボ
五花海:命令するんじゃありませんよぉ!!:
ボオオオオ
621:………:ドン!ドン! ブオオオオ
メーテルリンク:ちょっと!何をしているん
ですか!? 早くミサイルを撃ってください!!:
シュワン
五花海:分かっています!!ですが、この烏
私の真下から離れないから上手く狙えないの
ですよ!!:
621:真下に入られると弱いのが4脚の弱点だ。
4脚は構造上脚の真下のブースターでホバリング
移動するからな。
姿勢をした方向に向けたいならホバリング
移動を止めるしかないぞ?:
五花海:……チッ!仕方ありませんね!!:カシュ
五花海:さぁ!くらいなさい!!:
ドシュ!バシュバシュ
621:………馬鹿か? 同時に撃ってどうする?:
バチバチバチ
ギュワン!!【パルスアーマー】発動。
五花海:ははははっ!ばかですねぇ!!:
ブオオオオ
メーテルリンク:パルスガン2丁ですよ?
そんなもの張ったところですぐに剥がれます!:
621:別に構わん。回復とベイラムの野郎に
突っ込める時間だけあればな。:ボッ
シュゴオオオオオオオ!!!
五花海:AB!? なるほど、こちらに
突っ込んでくるおつもりですか!
そう簡単にさせはしませんよぉ!!!:
ボッ ババババババ
ガンガン
621:バカが。不容易なQBだ。おたくの
ところの総長さんは基本すらご指導出来て
いませんのかね?:ボッ ドン、ドン、ドン、ドン
シュワワワワワ!
五花海:意味の分からない事を……!
あなたの方こそ、もうパルスアーマーの
限界でしょう!!:
621:お前の方はENとACS負荷の限界だろうが。:
ボッ
五花海:!? 気づいて!!??:
621:捉えたぜ。いくら空戦に分がある4脚と
言えど、ほぼガス欠間近の状態で近接武器を
持っている俺にどう対処する?
しかもコア機能は冷却中のようだからパルス
アーマーを持ってたとして、スタッガーする
まで待つか?
五花海:くぅ……!! ヴェ、ヴェスパーの!!
あなたこそ何をしているのですか!?
早くこいつを抑えなさい!!:
メーテルリンク:わ、私も、ACS蓄積がまずいん
ですよ…!:
621:そうだろうな。だが早く妨害せんとブッタの
冷却が終わった以上、レッドガンはお陀仏
しちまうぜ?:
シュン
メーテルリンク:っ!!パルスアーマーが切れ
ましたね! 畳みかけます!!:
シュボボボボボ!!!!
621:捉えていると言ったはずだが?:ガシャン
ガシッ!
五花海:な、なにっ!?:Fade crow手に捕まれ
グルン! 五花海と621の位置関係を入れ替わる。
五花海:うおっ!!?:
メーテルリンク:なっ!!?:シュボボボボボ
五花海:ぬおおおおおおお!!??:
ガガガガガガ!!!
メーテルリンク:しまった!!!:
621:……………:ドン、ドン、ドン
ドドドドドドドドドド
メーテルリンク:レッドガンの機体を盾に…!!:
シュワン ボシュシュシュシュシュシュシュ!
五花海(まずい……!!このままではスタッガー
してしまう!!!)
五花海:くぅお!! はな: キックペダル準備
621:遅い。: キックペダル踏み
ドコォン!!
五花海:ぬおおおお!?:ガシャァァァァァァン!!
621:ちっ、これでもまだスタッガーせんのか。
重4脚はやたらと姿勢安定が高い。:ブオオオン!
ボォシュ!!
621:だが、チャージブッタはどうかな?:シュゴオ!
五花海:う、あぁ……!!:(まずい、まずい!
まずい!!もうENが空っぽだ…! 回避燃料が!
ズバアアアアアン!!
五花海:ぐおおおおおおおおお!!!!:
ピーッピーッ!(ACS負荷限界)
621:まず1人…:ヒュ
五花海:た、助け!
メーテルリンク:はああああああ!!!:
シュゴオオオオ!!
ドコオオオオオン!!
インフェクションが鯉龍にブーストキック!
五花海:ぬぉあ!?:ガァン!!
621:ほう!:ヒュオ!
ザシュウン!
五花海:くうううううう!!!!: ブチイイイイ!!
(左肩武装、断ち切られる)
メーテルリンク:つううぅぅぅぅ!!:ズバァン!
621:スッ キィン!
ズドォン!!(ためカーティス発射)
メーテルリンク:うわあああぁぁぁぁ!!!:
ピーッピーッ!(ACS負荷限界)
621:じゃあ、お前からだ。:ブゥン!!
五花海:くぅおのおおおおお!!!!:シュゴオ!
ドコオオオオオン!!
鯉龍がインフェクションをキック!
メーテルリンク:あああぁぁぁぁ!!!:ガァン!
621:……その辺か?:ヒュオ!
ガガガガガ!!!
バチバチバチバチ!!!
Fade crowのチャージブッタが、インフェク
ションのコア部分を大きく削る!
メーテルリンク:あひいいいいい!!!!:
中のメーテルリンクの前スレスレをブッタが奔る!
バチバチバチバチバチバチ!!!
結果、インフェクションコックピットの
メーテルリンクの姿が露わになる。
621:同じように味方を蹴ってくると予想したから
吹っ飛ばす方向を予測したが……惜しいな。少し
勘が外れたか。
だが、さっきのはいい連携だったんじゃないか?:
メーテルリンク:あ……ひ………!!!:
五花海:なん、なんだ……!? この独立傭兵は…!?:
先生「なん、なんだ……!? あのACは……!?
仮にも、企業のエース達2人が、まるで相手に
なっていない……!! しかも同時に相手どってる
というのに…!?」
列車に乗り込んだ、遠くのAC3体の戦いの様子を
私の目が捉えているのは……
銀の烏による、ただただ一方的な蹂躙だった。
2vs1という、銀の烏の方が、圧倒的に不利な状況
のはずなのに、結果はレッドガンのACは左肩の
シールド武装をもぎ取られ、ヴェスパーの方に
至っては、胴体部分前面が削られ、怪我こそ
なさそうなものの、中の女性パイロットが
完全に露わとなっている……
シロコ「完全に……一方的な展開……!!」フルフル
アル「ひ、ひいいぃぃぃぃ……!!!」ガタガタ
ムツキ「あの、銀の烏……やばい……!本当に
やばいよ…!!」ブルブル
カヨコ「やっぱり、あの銀の烏はおかしい……!
あいつを、この先相手にしないといけないと
いうの…!?」カタカタ
ハルカ「む、む、無理ですぅ!!絶対!私たち
全員殺されますって!!!」ブルブルブルブル!
アオイ「………とりあえず、ここから早く
離れるべきね…!」
リン「ロニーさん!!!」
チャティ:あぁ!!!全速離脱する!!しっかり
物に捕まっておけ!!!:
ボッ!シュゴオオオオオオオ!!
五花海(ま、まずい…… 機体損傷が激しい…!
APも半分近くまで削られてしまった……!
まだリペアが1つ残っているとは言え、
どうする…!? これは撤退も視野に…)
メーテルリンク:はあ!はあ!はあ!:カチカチカチ
(殺される!殺される!!殺される!!!)
メーテルリンク:ひ!ひいいいいいいいい!!!:
くるっ! ボッ!!!
五花海:!?:
シュゴオオオオオオオ!!!!
621:……ヴェスパーは逃げたか。まぁ、
コアコックピットから本体が丸出しに
なってたからな。
そりゃこのまま戦闘を続けりゃ自殺と
何ら変わらんわな。:
五花海:……………!:
(ヴェスパーが離脱した以上、悔しいですが
私1人ではこの烏に勝ち目はないでしょう…
くそっ!せっかくの出世のチャンスが
621:まぁ、どの道お前はもう終わっている。:
五花海:………?なに?:
621:……俺は重量級ACってのは特に好きに
なれない構成でね。その理由の一つが致命的な
欠点があるからだ。何か分かるか?:
五花海:何だと…!?:
621:………AC戦で追い詰められた時、ほぼ
逃げる事が出来んからだ。ABに特化した
バーゼルでも積んでない限りはな。
お前が積んでるのはファーロンの初期
ブースターか。まぁ、ABのスピードで
言えば悪くはないが、それでも重量差を
とても埋められるものじゃない。
その上、ジェネレーターも中型だからな。
俺の機体は大型ジェネレーターを積んでるから
お前のジェネレーターよりかなり容量は上だ。
つまり、俺の機体からABで逃げることは出来ん。
となれば、脱出レバーを引くぐらいしか
ないが、そいつが絶対というわけでは
ないのは知っているだろう?
確か、生存率50%にも満たなかったっけか?
……しかも、ここは恐ろしい
キヴォトスだ。
侵略しにきてる以上、生身で偶然ばったり
出くわすなんて事がありゃ、まず間違いなく
リンチされてあの世行きだろうな。
……という事はだ、この地に限って言えば
生存確率は10%あるかどうかも怪しい
かもしれんな?:
五花海:……う、あぁ………!:
621:お前は俺がてめえを殺すためにここに
参上した時点で、もう詰んでるんだよ。:
五花海:……ま、ちなさい……! 取引を
しましょう! あなた、独立傭兵でしょう…!?
金だ!金が欲しいはずだ!! いくら…
621:くだらん命乞いは聞かん。覚悟しろ。:ビュッ!
五花海:ひ!ひいいいいいい!!!!:
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時間がかかってしまいました。 本来、4万文字も
あったのですが、後半が今回のタイトルと趣旨が
完全に変わってきてしまったので、話を分ける
ことにしました。
なので、2話同時投稿ですっ