ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜 作:とある渓流にいるかわうそ
〜〜19:00〜〜
〜〜アーキバスコーポレーション〜〜
キヴォトス前線主要基地
アーキバス上層部:スネイル君?これは一体
どういった体たらくだい?:
スネイル「はっ、申し訳ありません。」
アーキバス上層部:最初のテラフォーミングの
手際は見事と褒めてはあげよう。
だが、それによって時間的アドバンテージが
生じたにも関わらず、キヴォトスの制圧を
ほとんどベイラムに持っていかれ、
君が熱心に捕虜から吐き出させた情報は
我々にとって一切の価値のない情報ばかり。
その上、唯一吐き出させた有用な【シャーレの
先生】と【連邦生徒会】の居場所を掴み、
しかも接敵までしたというのに、どこの馬とも
しれない独立傭兵ごときに敗走したそうじゃないか。
せっかく得たアドバンテージをこうもことごとく
無駄にするとは……全く、君の指揮能力には
感心させられるよ〜? なぁ?スネイル君?:
スネイル「………少々『面白い発見』を
いたしまして、完成、量産出来れば…
アーキバス上層部:言い訳は良い。この失態を
どう挽回する気だ? スネイル?
それとも君をヴェスパーとしたのは
間違いだったかねぇ?:
スネイル「明日のミレニアム侵攻では必ず
ミレニアムを我々の手中に収めます。」
アーキバス上層部:シャーレの先生か連邦生徒会
代表の拉致もだ。我々は【コーラル】を
獲得に来たのであって、カビの生えた原始人の
街を獲得しに来たわけじゃないんだ。
出来なければ……分かるな?:
スネイル「何も心配に及びません。明日を
楽しみにお待ちしておいてください。」
アーキバス上層部:あぁ。明日が君の命日に
ならないように、祈ってあげるよ。:
ブツン!!!!!!
スネイル「……………………」
ダァン!!!!! 机インパクト
オキーフ「………………」
スウィンバーン ビクゥ!!
メーテルリンク ビクビク…
スネイル「チッ、相変わらずの無能どもめ…」
カラリ イス廻して振り返る
スネイル「さて…まず第6隊長。」スクッ
メーテルリンク「は、はい…」ビクビク
ツカツカ……
ドカァッ!!!! メーテルリンクの頭を
踏みつける
メーテルリンク「あう!!」
スネイル「あれほどの無様を晒しておきながら、
よくおめおめと戻ってこれたものです。
せめてあの場で死んでいれば良かったものの
無様に鼻水垂らして逃げ帰ってくるとは。
しかも涎を垂らした旧世代型を相手にです。
これはヴェスパーの品位を下げる重大な
失態だなぁ?」ぐりぐり
メーテルリンク「……!!! べ、弁明を
させてください!ロニーと呼ばれていた
ACは通常よりも何故か機体性能が向上
していました!! その上シャーレの
先生の指揮はまるで未来を見ているかの
ように的確で…!」
ぐりぃ!
メーテルリンク「あぎぃ!!」
スネイル「そういえば頭の発達が遅れた猿
ごときに頭で遅れも取っていたな?
それを恥ずかしげもなく堂々と言い訳に
するとは。
あなたには【再教育】の必要があるよう
ですねぇ。」ぐりぐり!
メーテルリンク「さ、さい、きょう、いく……!
ままま待ってください!!!
あの【レイヴン】という独立傭兵の乱入
さえなければ私は連邦生徒会か先生の
身柄は確保でき…
ガァン!!!
メーテルリンク「あぐぁ!!!!」
スネイル「その【レイヴン】に尻尾を巻いて
逃げたのでしょうが。レッドガンの小物と
一緒に戦闘をしたのにも関わらず、随分な
やられぶりでしたね。」
メーテルリンク「!!!!!あ、あの!!
あの独立傭兵は常軌を逸していました!!!
奴の能力は普通じゃありません!!!
レイヴンという独立傭兵には特別な
対策が必要かと
バキィ!!
メーテルリンク「かはぁっ!!」
スネイル「どうやら猿以下には何を聞いても
理解が出来ないらしい。
『猿は猿らしく』扱うとしますか。」
メーテルリンク「ま、さ…か………!!!!
お!お待ちください!!!スネイル閣下!!
チャンスを!!チャンスをお与えください!!
次の侵略で!必ず連邦生徒会代理の身柄と
レイヴンを撃破してみせます!!!
だ、だからっっっ『
スネイル「ほぉう?鼻水を垂らして逃げ帰って
来たにしては大きく出ましたね。
だが、結構だ。明日の作戦には『フロイト』に
出てもらうことにします。
あなたは『パーツ』として活用する方が
アーキバスにとって有用になりそうです。
連れていけ。」
アーキバス隊員「はっ!」ザザッ!
ガシッ!ガシッ!
メーテルリンク「あぁ!!まっ!待って!
待ってください!!スネイル閣下!!
お慈悲を!!どうかお慈悲をーーー!!!
……………………
バタン
オキーフ「…………………」
スウィンバーン ガタガタガタガタ
スネイル「……次に、第3隊長並びに第7隊長。」
オキーフ「………………」
スウィンバーン「あ!あの!スネイル閣下!!
わ!私めはオキーフ長官に命令されたから
仕方なく撤退を
スネイル「誰が戯言を弁じて良いと言った?
お前も『猿だったか?』」
スウィンバーン「ひっ!?す!すみません!!!」
スネイル「まぁいい。確かにあなたに侵攻の
責をあたえましたね。オキーフ。
どう言い訳するつもりですか?」
オキーフ「……弁明ならば先ほどのメーテルと
同じになる。向こうが雇った【レイヴン】という
独立傭兵があまりの規格外であり、俺では
敵わなかった。それだけだ。」
スネイル「ほぉう。その程度の言い訳しか
出来ないわけか。しょせんは元カビの生えた
旧世代型か。貴様に9世代の手術を施術したのは
無駄だったか?」
オキーフ「……俺も『あそこ』に送りたいので
あれば送るといい。
だが、無礼を承知で言わせてもらうがお前が
雇った【ブランチの傭兵】は大して役に立たず、
挙句無理に侵略を強行したため、代え難い
優秀なアーキバスの隊員たちの命を散々と
無駄に散らした。それもあの【レイヴン】に
よってだ。
ここはお前の采配だったかと思うが…
『あそこ』に送るというならば最後に
お前の責に対する弁明を聞かせてはくれないか?
閻魔様に刑を軽くしてもらうための
釈明の言の参考にしたくてな。」
スウィンバーン「ひいぃぃぃ…!オ、オキーフ
長官殿……!」
スネイル ビキリ!!
スウィンバーン「ひいいいいい!!!!!」
スネイル「……ふっふっふっ。相変わらず舌が
回る男だ。まぁいい。元々あなたを処罰する
つもりはありませんでしたし。
だが責任は取ってもらいますよ。
第3隊長、あなたは明日連邦生徒会並びに
シャーレの制圧に向かってもらいます。
第7隊長。あなたはここの防衛です。以上。」
オキーフ「……では、失礼する。」スクッ
スウィンバーン「はっ!」スクッ
スタスタスタ バタン
スネイル「……結局、成果を出したのは
『あの第4隊長』のみか……。
まぁいい。明日には『ヴェスパーⅨ』と
『ヴェスパーⅩ』の調整も終わる。
そしてミレニアムを落とし、MTを
生産できる環境さえ手に入れてしまえば
『もう我々アーキバスの勝利は決まったような
ものだ。』
……だが、不確定要素もある。たかが駄犬に
過ぎないとは言え、その駄犬にどいつも
こいつも醜態を晒してしまったようだからな。
対策を練る必要はあるか……
そして、地を這う雌猿どもを導く
こいつの指揮能力と謎の現象は厄介だが…
問題ではない。代わりに生徒会の雌猿を
捕えれば良い。」
カチャリ
スネイル「『ただの役立たずの失敗作と思って
いたが、まさかこんなところで役に立つとはな。』
山猿駆除はキヴォトスの雌猿どもに担ってもらう
としよう。」
プルルップルルッ
スネイル「……誰だ。」ガチャ
------------------
〜〜ベイラムインダストリー〜〜
対アーキバス集合監視施設
(元【アリウス自治区】)
ベイラム上層部:流石の手腕、と言うべきか?
ミシガンよ。:
ミシガン「お褒めに預かり光栄ですな。
狸野郎。」
ベイラム上層部:くっくっくっ… 相変わらずの
憎まれ口だ。初動の『指令違反』のツケを
どう挽回するつもりか実に見ものだったが…
まぁ成果さえ出すのであれば余計な口出しは
すまい。
だが分からんのは君は今何をしているのかと
言うことだ。:
ミシガン「と、言いますと?」
ベイラム上層部:キヴォトスの大部分を我らが
手に入れた上、アーキバスが構えた主要基地の
周囲の一部もこちらが奪いとった。
何故一気に勝負を仕掛けないのかね?
何のためにベイラムの戦力の大多数を
キヴォトスに派遣させたと思っている?
数万体のMTとレッドガンACで
アーキバスキヴォトス本部に夜襲を仕掛け、
ここで完全にアーキバスを潰してしまえば
そのキヴォトスに最早我々の敵はいない。
今こそ我らベイラムの社是と威光を
見せる時だろう。:
ミシガン「…初日の侵略合戦で役立たずどもは
ピーピー喚いてグッタリだ。
そんなコンディションの中でまだ攻め込みに
行けと?
役立たずにしては鱗が落ちる成果を出している
というのにまだ足りないとは。
さすが狸の腹はよくまんまると目立つもの
ですなぁ!
……とどめを刺すならばまずはこの地の土着
どもからだ。
明日のミレニアム陥落で我らレッドガンは
奴らに引導を渡してやる。」
ベイラム上層部:……正気かね?ミシガン。
原始的技術しか持たないムシケラなど
何の脅威となる。いや、むしろ無闇に
殺すのは困る。
ムシケラにはこの先、我らベイラムのために
コーラル発掘のための奴隷になってもらわねば
ならんからな。:
ミシガン「舐めるのもそこまでにしておけ。
奴らは…キヴォトスは強い。特に奴らを
指揮する【シャーレの先生】はな。
侮る間抜けほど楽な敵はいないのだからな。
…舐めていると、俺たちは地面を舐め回して
キャンキャン泣き吠えあげながら犬のように
逃げ帰ることになる。
厄介なことになる前にキヴォトス防衛委員会は
叩き潰すのが得策というものだ。
少なくとも明日のミレニアム陥落作戦では…
【シャーレの先生】、こいつには死んでもらう。
他でもないベイラムのためにな。」
ベイラム上層部:戯言はいい加減にしろ。
【シャーレの先生】は最重要捕縛対象だ。
聞けばそのムシは雌たちに随分と慕われて
いるそうじゃないか。
ムシケラに働いてもらうためにそのムシは
大いに役立ってくれそうではないか。
【シャーレの先生】は生かして利用する。
それこそがベイラムにとって最も利益と
なる選択だ。:
ミシガン「これは恐れ入った!このウッキーを
司令官として派遣させた上層部たちが
どうやら小学校にさえ通っていない
赤ん坊集団だったとはな!
これではケツのでかい毒舌野郎の言った通り
ではないか!
…貴様らよりこの俺に面と噛みついて
きやがったクソ生意気小娘どもの方が
100倍はマシだぞ?
貴様らは俺を司令官としてこの地に派遣させた。
ならば方針を決める権限は俺にある。
キヴォトスどもには明日、ペンペン草も
生えんぐらいに徹底的にぶっ潰すことは
もう決定事項だ。
貴様らが誇りとしている【ベイラムの圧倒的物量】
でな。」
ベイラム上層部:…………どこまでも気に
食わない奴だ。
まぁいい。ならばお前たちに働いてもらうまでだ。
せいぜい頑張って『成果を出し続ける事だ。』:
ミシガン「言われなくともそうしてやる。
【キヴォトス防衛委員会】をあまり舐めるな、
愚か者ども。
あぁ、それと言い忘れていた。
追加の資材と資金を送れ。」
ベイラム上層部:なに?…まぁ、コーラルの
獲得はベイラムの社運を賭けたプロジェクト
だから、いくらでもリソースをかけるのは
やぶさかではないが…
忘れたか? 『惑星封鎖機構』が睨みを
利かせていることを。
物資を送ったところで奴らに撃ち落とされる
だけではないのか?:
ミシガン「問題ない。あてならある。
『ある独立傭兵』頼みになるがな。」
ベイラム上層部:そうか。それならいい。
だが、物資を無駄にするようなら…
ミシガン「くどいぞ。いいからさっさと送れ。
この先、アーキバスとやり合っていくなら
必要だ。もちろん、【
ブツン……
------------------
〜〜ある場所〜〜
シャルトルーズ「くそっ……!!」ダン!!
キング「シャルトルーズ、そう気を落とすな…
お前が相対した相手が特別強かったと言うだけだ。」
シャルトルーズ「うるさい…!!」
キング「アーキバスの件なら気にするな。
また実績を積んで見返してやればいい。」
シャルトルーズ「…その上から目線、
腹が立つのよ。キング…」
キング「はぁ…… お前の悪いところだぞ。
確かに俺たちは上澄みの実力を有しては
いるが、『イレギュラー』じゃない。
常識の範疇に過ぎない。
ただ日の目を見なかったというだけで、
『怪物』はどこに潜んでいるか分かった
ものではない。
経歴には騙されるな。例え新人だろうと、
甘くは見るな。」
シャルトルーズ「あんたは私が戦った偽物も
『あいつ』と同じ『イレギュラー』だって
言うの?」
キング「別に不思議な話でもないだろう。
その『あいつ』だって、元はそうやって
いきなり俺たちの前に現れたのだから。
少なくとも、その『レイヴン』を名乗る
偽物も、『資格』は有していると考える
べきだろうな。」
シャルトルーズ「………………」
ミント「2人とも。…あっと、取り込み中
でしたか?」
シャルトルーズ「ミント…」
キング「いや、問題ない。それよりまた仕事の
依頼が入ったか?」
ミント「えぇ。正確には『レイヴン』宛て
ですけれど。だけど、依頼内容からしてこの仕事は
私たち【ブランチ】が総出で事に当たった方が
いいです。それに『
お願いされていますしね。」
キング「『あいつ』から頼むとは、珍しいな。
それほど困難な仕事というわけか。」
シャルトルーズ「いいわ。久々に『あいつ』と
仕事をやれるのは楽しいしね。偽物なんか
じゃなく、『本物』と、ね。」
ミント「あら、今噂の『レイヴン』を騙る傭兵の
話をしていたのですね。
おそらくその偽物は明日のミレニアム侵攻にも
出撃してくるでしょう。
せいぜい見せてもらいましょう。
『宙』から。お祭りの中で彼の者の翼が
どれほどのものなのかを…」
----------------
カーラ「……リオ、あんたに朗報だ。
つい先ほどあたしが依頼を出した
傭兵から無事シャーレの先生の
護衛完了の報告が来た。
今頃ミレニアムスクールに到着
しているはずだよ。」
リオ:なんと…!既に手を回してくださって
いたんですね!!
ありがとうございます。カーラ様。:
カーラ「そっからの手筈はさっき言った通りだ。
ま、今先生たちのそばにいる物好きな傭兵も
同じ事を考えているだろうね。」
リオ:はい…。資金を用意して【独立傭兵たちを
雇う】…ですね。
確かにあなたの読み通り星外からやって来た
企業と共に独立傭兵たちも乱立して
キヴォトスにやって来ているようです。:
カーラ「資金ならあたしが用意してやる。
かわいい愛弟子を見殺しにするほど
あたしも心は凍っちゃいない。
話をその傭兵にもしてやりな。
泣いて飛び上がって喜んでくれるだろうさ。
依頼の出し方は、分かるね?」
リオ:はい。報酬金を相場の2倍以上で出す、
ですね。
そうでなければ私たちの味方をしようとする
独立傭兵などいないでしょうから…:
カーラ「上出来だ。依頼金の設定はこれから
来るそのロニーって傭兵に聞きな。
あたしよりも実際に稼業を営んできた傭兵様の
方が詳しいだろうさ。」
リオ:承知しました。では、私はこれで。
……カーラ様、お身体にはお気をつけて。:
カーラ「はっ、自分たちの未来を賭けた
大決戦に臨む前にかける言葉がそれかい?
やっぱりあんたは『まだまだ人と関わるべき』
だね。」
リオ:お恥ずかしい限りです。ですが、最近
ようやくコツを掴めたように思います。
あなた様と同じか、それ以上に敬愛出来る
大人の方と出会えましたから…:
カーラ「……そうかい。愛弟子の成長は
あたしとしても喜ばしい限りだよ。
せいぜい死ぬんじゃないよ。リオ。」
リオ:はい。では……:
ブツン………
カーラ「………………………………
もう一つ、あたしは大事な事を言った
はずだけどね、リオ。
【信頼する人間はよく考えて選べ】…って。
明日、あんたたちを殺そうとしているくせに、
「心は凍っちゃいない」だとか「死ぬな」って
息を吐くように嘘をつける人間をよりによって
信用するとはね。」
ウォルター「話は済んだか。カーラ。」
カーラ「あぁ。今生の別れもついでにね。」
ネスト:マスターハンドラーウォルターに報告。
マスターレイヴン、帰還します。:
ゴゥン!!ウィィィィィ………
ガチャ、ガコオオォォォォン……
ガシュ!カシュウウゥゥゥゥゥゥ……
ウィィィィィン
621:コヒューッコヒューッ
ウォルター「戻ったか。621。」
621:あぁ。:
ウォルター「具合はどうだ?参加出来るか?」
621:俺を誰だと思ってやがる。この程度
ラジオ体操にもならないな。
三日三晩不眠の任務の遂行で、俺の日常と
呼べるものだった。:
ウォルター「………俺がお前の飼い主になった
からには、絶対にそのような無茶などさせん。
よく覚えておけ、621。」
621:………………分かったよ。:
ウォルター「よし、ではここにいるメンバーで
会議を行うぞ。」
〜〜アビドス砂漠〜〜
〜〜レイヴンズネスト内、AC専用ブース〜〜
カーラ「それにしてもこの【レイヴンズネスト】
ってのは物凄い設備だ。まさに技術の塊と言って
いいよ。
久々に血が疼いてきそうなほどだが……
どうやってここまでの設備を手に入れたんだい?」
621:そんなことはどうでもいい。とっとと
作戦会議に入るぞ。:
カーラ「おいおい、無駄なおしゃべりってのが
1番大事なもんだろう? 付き合ってくれても
いいじゃないか。
……ビジター、あんた第4世代型の強化人間と
聞いているが… 本当かい?」
621:なんだ?:
カーラ「いや、コーラル技術を用いた
旧世代型ってのは、大抵は脳に少なくない
障害があるはずなんだが……
特に、4世代型ってのは感情に不安定だ。
なのに、あんたには知能の低下どころか、
4世代型の難点の感情の不安定さも生じている
ように思えないね。
……可能性として存在していた、著しいほどに
コーラルとの親和性が高い特異体質なのかもね。
あんたは。」
621:どうでもいい話をするなと言っている。
これ以上続けるならここから叩き出すぞ。:
カーラ「ったく、ビジター。あんたは
本当に可愛げがないね。
これならあんたの前の猟犬たちの方が
感情に乏しくてもまだ可愛かったもんだ。」
621:知るか。:
ウォルター「カーラ。621の言う通りだ。
俺たちには無駄な事を話す余裕などない。
早く今まで判明した要素、脅威について
まとめるぞ。」
カーラ「全く…… 真面目コンビには
嫌気がさしてくるね。ビジター。
ウォルターが飼ってきた猟犬の中じゃ
あんたが一番そいつと相性いいよ。
……とまぁこれぐらいにして、あたしも
真面目な話をしようか。
まず、ミレニアムの【コーラル】についてだ。」
621:……?:
ウォルター「何か問題が生じたのか。」
カーラ「6年前から付き合いがある、
随分とコーラルの研究が進んでいるらしい。
……コーラルの【導体性質】と【情報伝達能力】
に着目し始めている程度にはね。」
ウォルター「……レッドゾーンだな。」
カーラ「ガキどもがバカしでかす前に、
物理的に研究を頓挫させるのが吉だろうね。」
621:……コーラルってのは、そんなにやばい
代物なのか?:
カーラ「少なくとも、クソガキに扱える
代物じゃあない。
実際アイビスの火が起きてるわけだしね。
それでも燃料として使うまでならまだ
良いんだけどねぇ。」
ウォルター「無限のエネルギーという夢の
性質の裏に潜む、決して見つけるべきで
なかったコーラルの恐ろしい負の性質だ。
もちろんこの世のどのエネルギー物質に
勝る、超高効率のエネルギー物質ということも
大きく関係はしているが…
【その2つ】は飛躍的に兵器の開発を
今までの常識とは、全く次元が乖離した
スピードで推し進めてしまう。
かつての『ルビコン技研』がそうであった
ように。」
621:なるほどな。中途半端に頭の良い
ガキってのはすぐに調子に乗るからな。:
カーラ「更に厄介なことにミレニアムは
コーラルを相当増やしているらしい。
もちろん意図的にね。『全く………』
ま、今回に限ってはむしろ良かったね。」
621:あぁ。最終的には奪るもん奪って
おさらばするわけだからな。
厄介なもの共々火葬出来る。
上手くいけば、企業にも大ダメージを
与えられるかもしれん。:
ウォルター「どっちにしろ、明日の最大の
果たすべき目的は決まったな。
【ミレニアムに存在しているコーラルは
全て焼却する。】
…そして、これに匹敵する排除すべき
脅威がある。」
621:浦和ハナコの消去だな。:
ウォルター「確かに、彼女も確実に排除
しておくべき脅威に違いないが、違う。
浦和ハナコすらも、比べ物にならないほどの
脅威だ。」
621:随分と大きく出るな。何者だ?:
ウォルター「まずはこれを見ろ。ネスト。」
ネスト:了承。シャーレの先生指揮状況下における
戦闘時の、チャティ・スティックが搭乗する
ACのデータを表示します。:
ウゥン
621:………これは性質の悪いいたずらか?
ウォルター。:
ウォルター「全くの事実だ。彼の指揮下に
入るだけで、APを除く機体の全性能が25%
上昇している。」
カーラ「全く理論的に説明のつかない現象…
笑えるね。それもキヴォトス特有の
神秘ってわけだ。驚きだよ。2点ね。」
621:2点……1点はこの現象が、先生が持つ
神秘とやらが為せる不可思議で、ACにも
適応される事として、もう1点はなんだ?:
カーラ「もう1点もあんたがさっき話してくれた
内容だよ。」
621:……なに?:
ウォルター「説明しろ。カーラ。」
カーラ「『あんたたちには既に周知している
だろう。』
けどね、あたしだってこの6年間何もして
来なかったわけじゃない。
この地で起きる神秘について、あたしなりに
調査をしてきた。
ま、結果はあたしらの世界の眼鏡では全く
測る事は出来ないということが分かっただけだが……
もう一つ、確かに分かった事がある。」
621:……………:
ウォルター「………………」
カーラ「キヴォトスの神秘は【あたしらの世界
には通用しにくい。特に、ACには
神秘では全く効果を及ぼせない。】
ここキヴォトスではどこからとワープしてきたり、
存在そのものを消せるような仰天の神秘を
数多く確認してきたが…
その全てがACには通用せず、逆にACは看破した。
言い換えると、【キヴォトスの神秘はACには
全くの無力だ。】」
621:当たり前だな。ACが、神秘ごときに
敗れるわけがねえからな。:
ウォルター「だが、何故だ?」
カーラ「さぁね…。だが、仮説に過ぎないが
あたしなりに出した結論はある。
このキヴォトスってのは、不可思議や
神秘の蔓延る、まさに少女が見る夢の領域だ。
だが、あたしらの領域ではありとあらゆる
神秘や特異現象は解明し尽くし、全ての
事象は科学で説明する事が出来る。
それほどまでにあたしら人類は進化してしまった。
…だから、あたしたちの文明に【不可思議】
なんてものは今更通用しない。
完全に解明していて、説明できるからだ。
そして、【ACはあたしら人類が培ってきた
科学と技術の一つの到達点だ。】
つまり【
【
無価値かつ無意味である。
……ま、科学者のあたしが根拠のない完全な推論
だけで話すのはどうかと思うが……
あえて理由を説明するならこのぐらいしか
思い浮かばないねぇ。
……それだけに驚きだ。神秘はACには効かないと
思っていたところに、【シャーレの先生の指揮が
適応される】なんてね。
もしかしたら、先生の指揮ってのは神秘とは
また別の領域の類のものかもしれない。」
621:まぁ、分からんことを論じたところで
時間の無駄だ。大事なのは事実だ。
事実から導き出せるのは【キヴォトスの
クソガキどもは脅威にならない。】
【キヴォトス側で俺たちの最大の脅威に
なり得るのはシャーレの先生。】
って事だな。:
ウォルター「まだある。シャーレの先生は
俺たちの技術をも超えた怖しいデバイスを
持っている。【シッテムの箱】と呼ばれて
いるものだ。」
カーラ「あぁ… チートを疑いたくなる
オーパーツか。」
621:そういえば奴が持っていたタブレット
のような端末をそう呼んでいたな。あれが何だ?:
ウォルター「接点がない上に、環境も整っていない
はずなのに、俺たちの世界の公共ネットワークに
入り込んでアーキバスの公募依頼を見つけ出して
きた。
しかも先生がその端末を何か操作をしていた
ような素振りはなかったそうだ。」
621:……それこそ冗談だろう?:
ウォルター「事実だ。疑いたくなるのは当たり前
だがな…。俺たちが知らない、キヴォトス固有の
超古代技術で製造された物かもしれん。
しかも端末の操作すら必要としないところを
見ると超高度のAIシステムが組み込まれていると
見ていいだろう。」
621:…なるほど。じゃあ少なくとも離れた
ネットワークにすら一瞬で入り込める
ハッキング能力を有しているトンデモ機能を
命令するだけで実行してくれるチート端末を
先生は所持していると……
そんなもん絶対にぶっ壊すべきだが……
…………そこまで分かっているなら、あの時
先生を始末しておくべきじゃなかったか?
どうして見逃した。:
ウォルター「確かに下策だったかもしれん。
だが、俺たちの脅威となるのはやはり
【企業】たちだ。お前が作ってくれた、
『万が一』の手札を持っておくに越した
ことはない。
つまり、明日の作戦が決行されてもすぐに
行動に移すな。
あくまで連邦生徒会に保存されていると
考えられる【
入手してからだ。
それが果たされれば、順にやるべき事を
こなしていく。
最優先目標は【ミレニアムのコーラルを焼き払う
こと】だ。
そして、【シャーレの先生を排除】、
【所持するシッテムの箱は確実に破壊】し、
【浦和ハナコを排除】する。
この5つが完遂されれば、任務達成だ。」
621:……【忍術研究部】どもは?:
ウォルター「なるべく関わらないようにしろ。
奴らはあまりにも未知数だ。
いずれ排除するべきだが、明日ではない。
奴らとやり合うのは奴ら専用の策と準備を
整えてからだ。」
621:チッ…… だが、明日の作戦には必ず
奴らも参戦してくると思うが…:
ウォルター「あぁ、明日の仕事の最大の難所だ。
企業の手の者を上手くぶつける事がベストだが……
そこはお前の感覚に頼ることになる。」
621:一番厄介なところの頭を捻るのが俺に
なるのかよ…
だがまぁ、そのぐらいやってみせるさ。:
ウォルター「苦労をかけるな。」
カーラ(……話を聞いてもあたしにはウォルター
たちのただの勘違いにしか思えないんだけどねぇ)
ウォルター「よし、こんなものか…。
ブリーフィングはチャティを交えてからだ。
チャティには、まだ1つやってもらう事が
あるからな。
それまで身体を休めておけ。621。」
621:あいよ:
カーラ「あたしはそれまでこのレイヴンズネスト
の設備を見させてもらうとしようかねぇ。
いいだろ?ビジター。」
621:好きにしろ。:
ウォルター「それでは一時解散だ。」ガタッ
----------------
〜〜ミレニアムサイエンススクール〜〜
〜〜廊下〜〜
先生「ありがとう。ユウカ。本当に
助かったよ。」
ユウカ「いえ、流石にあれほどの重傷者たち
を見捨てる訳にはいきませんから。
…本当なら先生もミレニアムの医療施設で
治療を受けて欲しかったんですけれど
先生がどうしてもって言って聞かないから
こうして案内しているのですからね!?」
ノア「先生、避難してきた皆さんとの
再会を終えたら必ず治療を受けて
いただきますからね。」
先生「…ごめんね。心配かけさせて。」
ユウカ「全くです!!先生の身体は
弱いのにどうしていつも無茶ばかり
するんですか!
その肩だって…治るかどうか……」ぐすっ
先生「いや、心配しないで? ほら!
肩もちゃんと上げられるし!」
ユウカ「プルプル震えてるじゃないですか!!
もう!余計心配になりますよ!!!」
先生「ははは……」
ノア「………どんな外見をしていました?」
先生「え?」
ノア「先生にその傷を負わせた男です。」
ハイライトオフ
先生「………………」
ノア「絶対に許しません…。その男には
必ず報いを受けさせます。
だから教えてください。私は絶対に
忘れたりはしませんので」ハイライトオフ
ユウカ「先生、私も知りたいです。そいつには
一発何か返してやらないと気が済まない。」
先生「………ごめん。その話はやめてほしい。」
ノア「………ごめんなさい。今回ばかりは
いつものお諭しのお言葉は聞けそうに
ありません。その傷を見ているだけで、
私は頭が沸騰しそうに…
先生「そうじゃないんだ。」
ユウカ・ノア「!!??」ゾクッ!!!!
先生「大人として恥ずべきことだけどね、
100%私のわがままなんだ。
………あいつらの顔を思い出そうとすれば
私はどうなるか分からない…」
ユウカ「せ、先生…」
(先生のこんな顔…初めて見た……
怒りに染まった……というより、
憎しみが混じったような……)
ノア「………わかりました。先生の
ご迷惑をおかけするつもりはありません。
大人しく引き下がりますね。」
ノア(先生に、こんな顔をさせるなんて…
やはり先生を害した男、許せませんね。)
ギュウウウウウウウ!!!
ユウカ(ノアも、なんて顔してるのよ…!!)
ユウカ「……っと、着きました。ここが
先生が生存者の皆さんに事前連絡をして、
ミレニアムに避難して来た方々が集まって
いる広間です。」
ノア「ここに全員います。確かにこの広間は
ミレニアムでも有数の空間スペースを確保
している場所ですが… それでも、ここに
収まってしまう程度しか……」
先生「……うん。」
ガチャ
チェリノ「…あ、カムラッド……」ポロリ
ミヨ「せ、んせ…いぃ……」ポロポロ
イズナ「主人殿!!」ピッコ!
ミチル「先生殿!」
うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!
トリニティの生徒「せんせえええええ!!!」
レッドウィンターの生徒「せんせえ!せんせえ!!」
ワイルドハントの生徒「うええぇぇぇぇぇ!!」
先生「みんな…!」
チェリノ「カムラッドおおぉぉぉ……?
っ!!!!カム、カムラッド!!なんて、
怪我を…!!」
イズナ「主人殿ぉ!!ひどい怪我です!!」
先生「いい…いいんだ。それよりみんなの
方が辛い思いをしているよね?」
ミヨ「……殺します。そいつ。先生の肩を
抉ったそいつは…。どん手を使ってでも」
ハイライトオフ
ミチル「ひぃっ」ガクブル
イズナ「ぐすっ…主人殿ぉ…あの方々は
一体何なのでしょうかぁ…?
どうして、どうしていきなり私たちの
土地を襲撃して…主人殿にまでこのような
怪我を負わせて……
わ、私たち何かしてしまったのでしょうか…
で、でもぉ…主人殿が、主人殿に…!
このような目に遭う罪なんてあるはずが
ないのに…!」ポロポロ
チェリノ「カムラッドおおぉぉぉぉ…!!
確かにクーデターが日常茶飯事の我が学園
とは言え…ひどい、ひどいよぉ…。
おいらならまだ分かるけどぉ……
なんで、どうして……罪なき一般生徒たちまで
殲滅されなければならないんだあぁぁ…
うわあああぁぁぁぁぁ………」
先生「ごめ…ごめん、ね………私が、私がっ…!
不甲斐ないばっかりに…」
ユウカ「……先生。もういいでしょう?」
ノア「早く戻って、治療を受けて
「嘘つき」
ノア …………」
河駒風ラブ「先生の…嘘つき!!!」
先生「君は…ラブ。えっと…ごめん。私、
何か無責任な事を言ってしまったかな…」
ラブ「っ!………いや、違う。先生は、悪くない。
…先生に、責任なんて…あるはずがないって
分かってるけどさぁ…!!
いや、むしろ……先生には感謝しかないよ…!
【メグミ】たちを諭してくれて……!!
感謝、感謝…してる、してるんだけどぉ…!
でも!だからって!!何で……何で!!!
先生言ったじゃん!!!私たちはまだ子ども
だから!!間違った事してもまだまだ
やり直せるって!!
メグミたち、ちゃんと反省してた!!
反省してクスリやめようとしてた!!
やり直そうとしてたのに……!
なんで、何でぇ!!!
【メグミたちはあんな目に遭わなきゃ…!】」
先生「……え? メグミたちが…どうしたって
言うんだ……!?」
ラブ「…………--------
----------------
〜〜11:00〜〜
〜〜トリニティ自治区〜〜
市民「ひ、ひいいぃぃぃぃ!!」
トリニティ生徒「何なの…!あまりに
惨すぎるよ…!」
正実モブ「………………」グチャア
G7ハークラー:あ〜?反応が薄くなって
来たなぁ。:
ラブ「あ、ひぃ……!」ガクガク
カタヘルリーダー「ひでぇ…」
あたしは、突然もたらされた地獄に
ガクガク震える事しか出来ない。
メグミたちが、アビドス砂漠からやけに
凛々しい顔して戻って来て、あたしに
「ボス、ごめんなさい。ボスが正しかったっす。
ボスの言うように、もうカイザーとの取引は
やめます。」
って言って来たもんだからあたしも心から
喜んだってもんだ。
何せあたしが何度も何度も言っても聞く耳
持たなかったからさ。
それで、急の心変わりの理由を聞いたら
先生が諭してくれたって言うじゃねえか。
さっすが先生だぜ。それでこそあたしが惚れた
男ってもんだよ。
ちなみに、メグミらがしでかした無抵抗の
人間に向けてロケット弾をぶっ放した事に
関してはあたしも死ぬほど怒った。
その時も、あいつらは涙目で別人かと
思うほどしおらしくしてあたしの説教を
黙って聞いていた。
その姿見て、メグミたちはちゃんと心から
反省してるってのが分かって、安心した。
だから一緒にカイザーの取引場所まで
行く事にした。
当然だよな?だってあたしはこいつらの
ボスなんだからさ。
そんで、意気揚々と取引した場所である
トリニティの裏路地に向かう最中に……
今目の前でトリニティの正実を嬲っている
ロボットが急に現れてきて、「こっから
出ていけ」ってな事を声高々に宣言して
きやがった。
その場にいた全員が「は?何言ってんの?」
って反応してたよ。
あたしも完全に他人事だった。
だから無視して取引場所に向かおうと
したんだけど…
メグミたちが血相を変えてロボットの方に
飛び出して行った。
あたしも追いかけていった。
そして、メグミたちは周りのトリニティ生に
向けて、「早く逃げろ!」って叫んでいた。
これまたその場にいたトリニティ生たちは
あたしらを馬鹿にしたように笑っていた。
「何マジになってんの?うける〜ww」
って聞こえた。
だからあたしもプッツン来て、手榴弾で
こいつら全員吹っ飛ばしてやろうと
腰に手を入れた時ーーー
グチャリ
って、変な音がした。
なんか、肉が潰れる音ってこんな感じ
なのかな?って思った。
実際見たことも聞いたこともないんだから
知るはずがないんだけど、何か、ついそう
思ってしまう、嫌な音だった。
…で、音のした方を見た。その場のみんなも
見てた。
そんで……その巨大なロボットが潰れた
ヒキガエルのようになったトリニティ生を
手に持っているのを見て、あたしの予感は
当たっていた事が分かった。
そっからは地獄だった。制圧に駆けつけた
正実のメンバーはほんの数十秒でほとんどが
肉片に変わり果てて、トリニティの戦車やら
武装ヘリやらは瞬きする時間で全滅した。
その間、もちろん正実のメンバーたちは
銃火器で応戦していたし、ロケット弾や
戦車の主砲も浴びせていた。
だが、目の前のロボットには傷一つ
つかなかった……
あたしは……応戦することも逃げることも
出来ず、物陰に隠れてブルブル震えるだけ
だった……。
そうして、あっという間にトリニティの
戦闘部隊を返り討ちにしたそのデカブツの
ロボットは、生き残ったわずかな正実の
メンバーを掴み、まるで玩具で遊ぶ
赤ん坊のように痛めつけていった。
あまりにも、惨かった……
手や足を、一本ずつ…… ゆっくりと……
惨たらしく………
あたしは相変わらず涙を浮かべ、聞こえてくる
悲鳴に対して必死に耳を塞いでブルブルと
震えるだけだ…
あん、なの……直視出来るわけない……
ハークラー:あーぁ、気絶しちまったかぁ。
つまんね。面白え命乞いと声をあげたのも
最初の方だけかぁ……:
ポイッ
ドォン!!!!
スッ………
グチャアァァ………
トリニティ生徒「ひっ!」
市民「あ、悪魔め……」
ハークラーの部下:あ、あの、隊長…:ビクビク
ハークラー:なに?:
ハークラーの部下:いくら……ご命令とは言え……
さすがに残虐が過ぎませんか…?:
ハークラー:はあああぁぁぁぁぁ……。
お前バカかよ。あのな?俺はACパイロットとして
毎日毎日
やってられねえクソみたいな任務でストレスが
溜まりまくってるんだよ。
そんな時に屁でもねえクソ雑魚たちの制圧
っつうチョー楽な任務にありつけただけで
なく、【武力行使していい】っていう破格の
おまけまで付いてきてるんだぜ?
ここでストレス発散しねえとか
バカだろうが???:
ハークラーの部下:あの……ナイル副長は
【警告に従わなかった場合、順を追って
武力行使を開始していけ】という指示を
下していたはずです…。 隊長の行為は
明らかに行き過ぎていると
ハークラー:そんなもん誰が分かるんだよ。
どうとでも言い訳がつくだろうが。
それとも何だ?お前がナイルのクソに
報告するってか?
じゃあ俺はてめえにしゃべられねえように
ここでお前も始末しねえとなぁ???:
ハークラーの部下:ひっ!?し!しません!
そんなことしません!!:
ハークラー:そぉれでいぃいんだぁ。
さて、次はどの可愛い子ちゃんにしようかなぁ♪
今度は出来るだけ持ってくれよ!!
俺はクソガキをピーピー喚かせてボロボロに
するのが大好きなんだ。
良いBGMの悲鳴を聞かせてくれよっ!:
正実モブ「あ…ぁ………」カタカタ
正実モブ「たす、たすけてぇ!!」カチカチ
ハークラー:チーミにチめたっ!!:ヌッ
正実モブ「ひいいいぃぃぃぃ!!!」ガシッ
ラブ「あ、あああぁぁぁ…!!悪魔だ……
悪魔だぁ!あいつは!!!」ガタガタ
カタヘルリーダー「……………」スクッ
カタヘル副「へ、リーダー?」
正実モブ「いやいやいやいやいやいや!!!
たすけて!!!!たすけてええええ!!!」
ブンブン!!
ハークラー:はははははは!!!いいねえ!!
もっと気が狂ったみたいにさぁ!!
頭ぶん回して命乞いしてくれよ!!!
「痛いいいいいいい!!!」とか
「許してええええええええ!!!」
ってよぉ!!:ブォン!
正実モブ「あひいいいいぃぃぃぃぃ!!!」
カタヘルリーダー「分かったよ。降参する。」
ハークラー:……あん?:
正実モブ「ひ、あ……?」
ハークラーの部下:……!:
カタヘルリーダー「あたしがここの代表者だ。
てめえらの実力はじゅーぶん分かった。
こっから出ていくよ。それで文句ねえだろ?
だから、そいつを離してくれ。」
ハークラー:あ〜…?:
ラブ「え……メグミ…?」
カタヘル副「リ、リーダー…!」
トリニティ生徒「ちょっ!?何言ってんのよ!」
トリニティ生徒「あたしたちの居場所を
そう簡単に渡せるわけないでしょ!!」
トリニティ生徒「あ!あんた!!巷の不良
集団でしょ!!」
トリニティ生徒「確かカタカタヘルメット団
でしたっけ? 他所の者が口出ししないで
くださります?」
カタヘルリーダー「るっせぇ!!!カタカタ
ヘルメット団って組織に所属してるだけで
あたしも産まれはこのトリニティだぁ!!
あたしだって口出す権利はあるっつうんだ!!」
トリニティ生徒「はぁ?あんたトリニティ
だったの? ちょっ、やめてよぉ…」
トリニティ生徒「あなたみたいな存在が
私たちトリニティの品位を下げているん
ですよ!!」
トリニティ生徒「あんたみたいな奴
迷惑なのよ!!どっか行って!!」
トリニティ生徒「あんたがしゃしゃり
出なくても正実が…」
カタヘルリーダー「うるっせえ!!!
てめえら目ん玉ついてんのか!?おん!?
その正実は見るも無惨な状態に
なっちまってるのが見えねえのか!!
大量に死人も出て!ガタガタ震えちまってる
ってぇのに!!まだ戦ってくださいって
言うつもりかぁ!!??」
トリニティ生徒「だ、だって……正実は
トリニティの治安取締り組織だし…」
トリニティ生徒「戦うのは当然でしょ!!」
カタヘルリーダー「あーあー!!イラつくんだよ!!
てめえらはさ!!
自分は何にもしねえくせに!!
後ろからギャンギャン騒ぐだけの能無しがよ!!
てめえらがイラついて仕方ねえから
あたしはトリニティから出てったんだよ!!
おい!!てめえらぁ!!」
カタヘル副「もう準備してますよ!!
リーダー!!!」
カタヘルメカ係「こいつら叩きのめせば
いいんすねぇ!!!」
トリニティ生徒「え?……きゃあああぁぁぁ!!」
カタヘル副「おぅら!!!あなたたちぃ!!!
そこに直りやがりなさい!!!」
トリニティ生徒「ちょっ!!離しなさいよ!
野蛮人!!!」
カタヘルモブ「ガタガタ言ってねえでとっとと
こっから消えろってんだ!」
カタヘルモブ「タコにするぞ!?おぉん!!」
トリニティ生徒「くっ!もおおおおお!!!」
カタヘルリーダー「……見ての通りだ。この
ボケどもはあたしらカタカタヘルメット団が
責任もって外に連れていく。
だから、そいつを離してやってくれ。」
正実モブ「あ、あぁ…うううぅぅぅ」ぐすっ
正実モブ「ありがとう…ありがとう…!!」
ラブ「………お前ら」
ハークラー:……………:
ハークラーの部下:……聞いての通りです。
ハークラー隊長。これ以上の武力行使は
必要ありません。:
ハークラーの部下:先ほどナイル副長からも
連絡が来ました。間も無くこちらに
ハークラー:あーあーあー!!そういう展開はぁ!
求めてねぇんだよ!!!:カチッ
ハークラーの部下:え!?たいちょ
ドオォォン!!!
バッガアアアアアアァァァァ!!!!
カタヘルリーダー「……は?」
カタヘル副「え……」
ラブ「は、へぇ……!?」
シュウウウウウゥゥゥゥ……
跡形もなく吹っ飛んだ正実の団体。
正実「え……みん、な……?
グシャ!!! ポイッ
ベチャッ!正実モブ「」潰された死体
トリニティ生徒「あ、ぁ……ひぁ!!
う、撃ってきて……!!」
カタヘルリーダー「……ふ、ざっ…けんな………
降参……しただろ……
戦意、失くしてただろ………
無抵抗だったろうがぁ!!!」
ハークラーの部下:………………な、に………
してるんですか………ハークラー隊長……:
ハークラー:こいつらは、こちらが散々警告
したのに、聞く耳持たず反抗し続けてきた。
だから、俺は涙を呑んで殲滅した。
そうだよなぁ?:
ハークラーの部下:は、ぁ……??:
ハークラー:仕方なくこいつらを虐殺
したんだって言ってんだよてめえに。:
ハークラーの部下:っっっ!!!!
いくら、隊長でも……こんなことは
許されません…!!!
ナイル副長に報告しま
ドォン!!
ハークラー部下のMT残骸 バチバチバチ…
ハークラーの部下:な、あ………!!:
ハークラー:あーあー、かわいそうに。
目の前の野蛮人に俺のかわいい部下が
殺られちまった。
敵討ちのために俺はこいつら野蛮な猿を
全員処分した。………だよなぁ?お前らぁ?:
ハークラーの部下:っっっ!!!!!:
ハークラー:てめえら。もしナイルに余計な事を
たれこんでみろ。全員ぶっ殺すからなぁ?:
ハークラーの部下:………は、い……:
ハークラー:チッ…… せっかく楽しいストレス
発散出来るおもちゃ弄りだったのに…
もう終わりかよ。
ま、ナイルがここに来る前にせめて射撃ゲーム
で楽しむとするかぁ…:
ウイィィィィ……ガチャン
トリニティ生徒「ひっ!?ひいいいい!!!」
市民「たすけてええええええ!!」
カタヘルリーダー「ははっ、そうか。『こういう
事になるんだな。先生?』」
カタヘル副「……リーダー……?」
カタヘルリーダー「てめえら、そこのボケどもと
ラブのボスを連れてこっから逃げな。」カシャン!
ラブ「え……なに、してるんだ、メグミ…?」
カタヘルリーダー「すんませんボス。あたしバカで
ムカついたら噛みつかねえと気が済まねえ性分
でして。 ……ここはあたしが受け持ちます。
ボスたちは逃げてください。」
ラブ「なっ……!?やめろ…無理だって!!!
さっきの見ただろ!?時間稼ぎにだってなら
ないって!!!」
カタヘルリーダー「それでもです。例え1秒でも
時間を稼げるのだとしたら…… 何もやらない
という選択よりはマシです。」
ラブ「……だ、だったら、あたしも…」
カタカタカタ………
ラブ「ぁ………………」
カタヘルリーダー「……ラブさんは、私と違って
善い人です。ですので、あなたは逃げて私の
大切な方々をお願いしたいのです。
どうか、私の最後の願いを飲んでください
ませんか?」
ラブ「あ、ぅあ……あああぁぁぁぁぁ!!!」
ダダダダダダダダダ!!!
………あたしは、情けなく逃げちまった。
決して、メグミの願いを汲んだだなんて
そんな、かっこいいもんじゃない……
ただ、ただただ……怖かっただけだ…
あの、ロボットが、慈悲のかけらもない
悪魔が怖くて……
メグミの「逃げてくれ」って言葉に都合よく
飛びついただけだ………
ラブ「あぅあ……!!あううううう!!!」
ボタボタボタボタ
あたしは情けなく鼻水まで垂らして泣いた。
あたしはメグミのボスなのに………
……………いや、あいつらは、友達なのに…
あたしは、友達を見捨てて………逃げた。
その事実が、あたしの胸を深く深く抉った……
カタヘルリーダー「………先生。本当にありがとう。
先生は……あたしにすっごい大切な事、教えて
くれた。
先生が叱ってくれなかったら…諭してくれ
なかったら… あのままだったら…………
あたしも、【目の前のこいつと同類になってた。】
平気で、弱い者を踏みにじれる………
吐き気のするクズ野郎に。」
ハークラー:お〜?なんだぁ?このハークラー様と
やり合おうってかぁ?
あーはっはっはっはっ!!! てめえ【ら】
ごときが!!このハークラー様の時間稼ぎにも
なるかよぉ!!!:
カタヘルリーダー「……は? ら、って……」
カタヘル副「お断りです。リーダー。」
カタヘルメカ係「もうあんたの命令なんて
こちとら辟易としてんだよぉ!
なっ!みんな!!」
カタヘルモブ「そうそう!!いつまでも
リーダー面してやがんなよ!!!
反吐が出るってんだ!!!」
カタヘルモブ「てめえの命令なんてもう
聞かねえ!! あたしらは勝手に【気に
食わねえ奴】をぶっとばさせてもらう
かんなぁ!!」
カタヘルリーダー「おま、えら………
は、ははっ!やっぱ、あたしらはバカの
集まりだなぁ!!
……じゃあ、バカ同士さ、【ダチ】として
最期は共に行こうじゃねえかよ。」
カタヘル副「あっははははは!!!いい!
いいですね!!それ!!じゃあ【メグミ】!!
最後はバカのダチ同士!! 目の前の
クソヤロウにぶちかましてやりましょう!!」
カタヘルリーダー「あぁ!【シノカ】!!
不良のバカさ加減を見せてやろうってんだ!
なぁ!?ダチどもお!!!」
カタヘルメカ係「あぁ行こうぜ!!ダチぃ!!」
カタヘルモブ「不良の結束舐めんなよぉ!
あぁコラァん!!」
カタヘルモブ「おっしゃあああぁぁぁぁ!!!」
カタヘルリーダー「行くぞ!!!
ダチどもおおおぉぉぉ
バッガアアア
ァァァァ!!!!
ハークラー:はいはい熱血青春おバカ劇場
お疲れさんww
時間稼ぎタイム1秒未満だったねwww:
シュウウウウウゥゥゥゥ………
ラブ「うっ、うううううう!!!!」
ボタボタボタボタ
ウイィィィィ、ガチャン
ハークラー:じゃ、最後にハデな花火見せて
くれよ?:
カァン!カァン!
ハークラー:………あ?:
カタヘルリーダー「どこ…見てんだよ……!」
ニヤリ
カタヘル副「今で……時間稼ぎ10秒突破です…!」
ニヤリ
ハークラー:………身体半分以上なくなってん
のに、よく動けるっすねぇ…。
ま、だからどうしたって話だけど。:
ヌオオオオオオ………
ハークラー:じゃあ最後は死にかけのムシケラに
ふさわしく、踏み潰して終わりにしてやるよ。:
カタヘルリーダー「こ、れで……20秒突破……」
カタヘル副「……ね、ぇ………メ、グ…ミ……」
カタヘルリーダー「……な、んだ………
シノ………カ…………」
カタヘル副「………わ、たし………ゲヘ、ナ…
だけ……ど……… それ、でも………メグミ……
の隣で………最期を迎えられて…………
よかっ……た………です………よ………」
カタヘルリーダー「………あた、しも……
親友が……一緒に………いて、くれて……
うれ、し………かった………
あぁ、でも…………先生…に………
告れなかった………なぁ………」
カタヘル副「あ……ぁ…………それだけは……
本当に………心残り……です………」
カタヘルリーダー「……だ、から……さ……
シノカ……… 今度は…………ちゃんと………
死ぬ……前に………先生に……告ろう…ぜ…」
ニコ
カタヘル副「え……ぇ……… メ………
グ…………………ミ…………
カタヘルリーダー「……………………
グシャア!!!!
ハークラー:はいはい、あの世でやっててね。
それじゃ、あっちのガキたちもあの世に
ご案内しまー………
ナイル:ハークラー:
ハークラー:はっ!?あ!!!:ビックゥ!!!
ナイル:この惨状はなんだ?:
ハークラー:あ、へ、ナ、ナイル副長!!
ご足労大変恐縮でございます!:ビシッ
ナイル:うむ。では、報告をしてもらおうか。:
ハークラー:あ、え、……っとですね……
わ、私もここらの奴らに、警告したん
ですけどね? 奴ら聞かなくって……
それで、何匹か見せしめにしたんすよ…:
ナイル:……………シナノが撃墜されているが、
これはトリニティたちがやったことか?:
ハークラー:はい…はい……。その通りです……。
こっちは、なるべく死者を出さないように
してやってたのに……あいつら、調子に
乗りやがって……:
ナイル:それで、虐殺をしたというわけか?:
ハークラー:あ、はい。その通りです。
奴ら、シナノを殺しやがって…!!
許せるわけありませんよ!!:
ナイル:『………』最後のは何だ?:
ハークラー:え、最後、と言いますと…:
ナイル:逃げ出している者たちに対して、
お前は武器を構えているように見えたのだが。:
ハークラー:あ、そ、れは……ですね……
あいつら、シナノを殺しやがったもんだから…
カッとなってしまって…… 追撃しようと……:
ナイル:……………真か?お前たち。:
ハークラーの部下:は、はい……:
ハークラーの部下:隊長のおっしゃった通りです…:
ナイル:『………………』そうか。大変だったな、
ハークラー。辛い任務だったろう。
後のことは私が引き継ぐ。お前は先に
戻って休んでおけ。:
ハークラー:はっ!!お心遣いありがとう
ございます!ナイル副長!!:
----------------
〜〜再び、現在〜〜
ユウカ「……………」ギリィ!
ノア「……………」
ミチル「ひどい………」
イズナ「ぁう……」ポロポロ
チェリノ「……………」ぐすっぐすっ
ミヨ「……………やはり死ぬべきですね。
そいつらは。」
ラブ「…………うっ、ううううぅぅぅ!!
あたし……なに先生に当たってんだろ…!!
1番情けないのは……あたし、だろうが…!!
メグミたちは、勇敢に立ち向かったってのに…
あたしはぶるっちまって……1人だけ逃げて…!
ごめ、んなさい……せんせぇ……!!
メグミたちを……守れ
先生「ラブは何も悪くないよ。」
ラブ「……せんせ…」ぐすっぐすっ
先生「悪いのは私だ。不甲斐ないのも私だ。
確かに私はメグミたちに導くって約束した。
責任を取るって約束した。
なのに、約束を果たせず、メグミたちを
死なせてしまった。
本当に、どこまでも滑稽で、情けなくて、
役立たずの、ダメな大人だ、私は。
こんな……こんな……大人で……
ごめんね……ラブ。謝っても許される
ことじゃないよね……」ボタボタ
ラブ「っっっ!!そんなこと!そんなこと
ないよ!!先生が…先生は悪くない!!
悪いのは、逃げ出したあたしだ!!」
ユウカ「そうです!先生!!気に病まないで
ください!!……いえ、失礼しました…。
ですが、先生はその場にいなかったわけ
ですしっどう考えても悪いのはその
【ハークラー】っていうクズでしょう!」
ノア「先生は優しいから、背負い込みすぎです。
……そのベイラムという組織に、そのような
惨い傷までつけられて……!
許すまじは、星外からやってきた企業たちです!」
先生「いや……それでも私は、私が許せない…
こんな、こんな……何の力もない弱い私が…」
ボタボタ
ユウカ「何を言ってるんですか!! 先生は
幾度もキヴォトスの危機を救ってきたじゃ
ないですか!
この前だって、鋼鉄大陸の脅威から
先生「だから、せめて責任は取るよ。ラブ。」
ボタボタ
ユウカ「えっ…」ゾクッ
ノア「せ、んせ…?」ゾクッ
ラブ「せ、んせい……?」
先生「私が、必ず、責任を取って………
絶対にそのハークラーは殺すからっ…!!!」
ボタボタボタボタ ハイライトオフ
ユウカ「ひっ!」カタカタ
ノア「せ、せんせ…い……」カタカタ
ラブ「せ、先生…!?」カタカタ
ユウカ(せ、先生が……先生が………
こんな……憎悪に満ち満ちた顔を……!!)
カタカタ
ノア(……………ぜっ……たいに………
許しません……… あいつら……!!
私の…先生を……こんな、こんなに!!
苦しめるなんて…!!)ギリィ!!
先生「っつう……!」ズキン!
ユウカ「あっ、先生!!肩が痛むんですね!」
ノア「もうここまでです、先生。
絶対に、今すぐに医療室で治療を
受けてもらいますからね。」
先生「………うん。じゃあ、みんなを
私が受ける治療室に呼んでくれるかい?
『もうそろそろらしいから』」
ユウカ「…え?もうそろそろって…?」
先生「移動しながら話すよ。大丈夫。
私と一緒に来たみんなにはもうすでに
話しているから。」
ノア「……分かりました。とりあえず
移動しましょう。」
----------------
〜〜20:00〜〜
621:………『50』、『78』、『141』:
ネスト:不正解です。正しくは『62』、『85』、
『120』です。:
621:……やはりダメか。もうあの『感覚』は
失ってしまったと考えるべきだろうな。:
ネスト:治る見込みは無さそうですか?:
621:無理だろうな…。こうなる前は『頭に数字が
浮かんでいた』んだが…
その部分がボヤがかかったように不明瞭に
なってしまった。:
ネスト:では、マスターレイヴンが得意にしていた
『あの武装』はもう使えないと。:
621:そうだな。だが『機体』と『オールマインド
から奪ったあの武装』はそのまま隠しておけ。
ウォルターにも勘付かれないように、もしもの
ときの『切り札』としてな。:
ネスト:……承知しました。それと先ほど
マスターハンドラーウォルターから
あなたに通信です。:
621:つなげ。:
ネスト:了承。:
ブァン
ウォルター:621、チャティより連絡が来た。
いよいよ『先生が画策した作戦』が
始まるらしい。すぐに作戦会議室に来い。:
ブツン
621:………聞いての通りだ。ACシミュレーター
を終えて作戦会議室に向かう。:
ネスト:了承:
----------------
プラナ「先生、いよいよ始まりそうです。」
アロナ「さすがは星外からやってきた企業
です。私たちを持ってしても施設のシステムを
奪い切ることが出来ませんでした。」
プラナ「仕方がありません。カメラ映像と
音声を共有出来ただけでも上出来と
思います。」
アロナ「それにしてもさすが先生です!
私たちを【五花海のACに入り込ませて】
ベイラムの基地内に忍び込ませることを
思いつくとは!」
プラナ「まぁ、本当に便乗出来ただけですが。
ACのシステムは私たちを持っても全く
制御出来そうにありません。
それも五花海のACが半壊していたため
何とか便乗出来ましたが、完全に生きていたら
入ることも叶わず、弾き出されていた
でしょうね…」
アロナ「アロナちゃんショックです……
私たちでもどうにもならないなんて…
なので、ACのデータを持ち帰ることは
出来そうにありません。
やはりACは規格外です…」
先生「ううん。アロナとプラナはすごいよ。
未知の技術にも干渉出来ているんだから。
それに、目的は【行われるであろうベイラムの
軍事会議の盗聴】だから。」
アロナ「えへへ〜//」
プラナ「っ!先生、始まります!会議の
様子を映し出します!皆さんにも呼びかけを!」
先生「っ!うん!」
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ウォルター「……始まるぞ。」
カーラ「ベイラムの軍事会議を盗聴出来る
なんて…… 思わぬ収穫だったねぇ。」
621:………………:
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先生「みんな、始まるみたいだ。」
リン「準備出来ております。」
アヤネ「こちらもOKです!」
ハナコ「私たちも大丈夫です。」
イロハ「代理ですが、用意出来てます。」
リオ「ミレニアムも準備OKよ。」
ユウカ「さぁて、憎たらしい侵略者たちの
顔を拝んでやるわ…」
先生「よし、じゃあ映像出すよ!」
フォン
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ミシガン「役立たずども、点呼を取るぞ。
まずG7!」
ハークラー「はい!」
ミシガン「G6!」
レッド「はっ!」
ミシガン「G5は欠席、G4!」
イグアス「うい」
ミシガン「G4!間の抜けた返事をするな!
G3!」
ヴォルタ「おう」
ミシガン「最後、G2!」
ナイル「うむ。」
ミシガン「よし、揃っているな? ではこれより
ベイラム戦闘部門、レッドガン部隊幹部による
明日の【ミレニアム陥落作戦】の軍事会議を
始める!
一字一句頭に叩きこめぇ!!役立たずどもぉ!!」
ふふふふ…… 個人的に厄介なハークラーの
因縁を無理矢理落とし込んでやったぜ!
さて、これからのこの小説の方針…と言いますか。
今回のお話でも感じられたかもしれないですが
台詞じゃない"地の文"は削減していって、会話
メインにしようと思います。
地の文を書いたらえげつないぐらい小説文が
増えてしまって、結果、物語が停滞してしまう
ので、早く進めていくためにもよほど大事な
部分か、丁寧に心情描写をしたい場合じゃ
なければ、基本書かないようにします。