ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜 作:とある渓流にいるかわうそ
先生「何だ…… これは……!?」
空から落ちて来た高度な技術で作られて
いた、鉄のコンテナの扉が開いた先に
コンテナよりも更に超高度で作られた
のであろうと想像出来る鉄の巨人が
私の目に映った。
ホシノ「先生!!もっと私の後ろに来て!
ピッタリくっつくように!シロコちゃん!
ノノミちゃん!前に出て!!セリカちゃん
とアヤネちゃんは私の側について!!!」
シロコ「んっ!」
ノノミ「はい!!」
セリカ「りょーかい!!」
アヤネ「はい!!」
動きに全く無駄のない、迅速な動きで
対策委員会の皆は、態勢を変えた。
私をガッチリと守るようにホシノを
中心に、すぐ左右にセリカとアヤネが
立つ。
そして、少し前に出たところでノノミと
シロコは武器を構えている。
すぐにでも撃ち出しそうなほどだ。
ホシノは最大警戒体制から更に上げ
完全な戦闘態勢へと切り替えたのだ。
それに対し、異を唱える者などいない。
私を含め、そんなこと言うはずがない。
あの鉄の巨人が
ホシノ「…………」ダラリ
キヴォトスでもトップクラスの実力をもつ
あのホシノが頬に大粒の脂汗をかいた。
今まで見たことすらないほどに緊張
している。
他の皆だってそうだ。一年生のセリカと
アヤネに関しては小刻みに震えているのが
分かる。
ホシノ(あの巨人の持つ銃は形から見て
アサルトライフルか……)
私でも分かることーー
それはいくら銃弾の直撃を受けても大した
傷が付かない
あの巨大な銃で撃たれればひとたまりもないという
ことだ。
鉄巨人「……」ガシャン
「「「「「!!!!!!!」」」」」
鉄巨人が1歩前に踏み出し、コンテナの外へ
出て来た。
すぐに
シロコ「動くな!!!!」
耳をつんざくほどの大声でシロコが
静止の声を叫んだ。
シロコ「次動けば……即座に撃つ!!」
冗談ではない本気の殺意を込めて
シロコが鉄巨人に警告した。
言葉が通じているのかどうかは定かでは
ないが……
ホシノ「……シロコちゃん、ノノミちゃん
セリカちゃん、次、あの巨人が指一本でも
動かしたら、遠慮はいらない。即座に
撃つよ。 それを合図にアヤネちゃんは
先生を安全な場所まで避難させて」
シロコ「ん」
ノノミ「了解」
セリカ「了解」
アヤネ「分かりました。」
全員が覚悟を決めた。
ーガシャンー
先生「……え」
ホシノ「……なに?」
しかし、その鉄巨人は意外にも
手に持っていた両手の武器を地面に
落とした。
鉄巨人「………」スッ
そして、両手を上に上げた。
先生「……敵意はない、ということかな」
ノノミ「なるほど、言葉は通じる
みたいですね。」
その行動で、対策委員会の皆はいくらか
緊張を解いた。
ホシノ「物分かりが良いってのは
おじさんは好感が持てるな。
じゃあ、質問がある。
まず、お前は何者だ」
鉄巨人「………」
ホシノ「……何をしにここに来た?」
鉄巨人「………」
ホシノ「目的は何だ?」
鉄巨人「………」
ホシノ「どうした、何か言え」
鉄巨人「………」
ホシノ「………」
アヤネ「困りましたね…」
セリカ「とりあえず敵意はないってのだけは
伝わるけど…」
シロコ「これじゃ膠着状態」
ノノミ「これはしゃべると何かまずい事が
あるって事ですかね」
先生「何とも言えないね…… せめて何か
話してくれたら対処のしようもあるけど…」
全くの無口を貫く鉄巨人に私を含めた
全員が困り果てて来たところ
鉄巨人:ガシュッ
「「「「「「!!」」」」」」
鉄巨人に新たなアクションが起きる。
しかし、それは身体を動かすもの
ではなかった。
鉄巨人:ウィィィィィン
鉄巨人の胴体部分がハッチを開くように
前胴部分が下に開き始めたのだ。
先生「なるほど、まぁそんな気はしてた
けど、これは巨人ではなくて、巨大な
ロボットというわけだ。」
ノノミ「ということは、当然、中に誰か
搭乗しているって事ですね」
セリカ「だけど、なおさら何で何も答え
ないんだろう?」
そして、ハッチが開き切り、ロボットに
搭乗していた人間の全身像が見える。
謎の人間「………」コヒューッ
セリカ「…うわ」
セリカはついうめき声をあげてしまう
ほど、中に乗っていた人間は惨い状態
であった。青いスーツに包まれて分かり
にくいが、全身が焼け爛れている。
ホシノ「うへ〜…むごいねぇ……」
ノノミ「かなりひどい状態のようですね」
セリカ「これ、病院に連れていってあげた
方がいいんじゃない?」
アヤネ「いや、それは流石に……」
謎の人間「………」プルプル
シロコ「…見て、何かやってる」
ホシノ「うへぇ……困ったねぇ」
セリカ「あーーーっ!もう!!
何がしたいってのよ!!」
アヤネ「もしかして、何か伝えたいんじゃ
ないでしょうか?」
ノノミ「と、言われてもただ手を前に出して
右手をプルプル振られるだけじゃ……」
私は、その人間の手の動きを注意深くじっと
見つめていた。
そして、その意味が分かった。
先生「皆、あの人間の事が一つ分かったよ」
全員が私に注目する。
先生「あの人間はしゃべらないんじゃない。
しゃべりたくないわけでもない。」
それを聞いて、ホシノはまたその人間の
……正確にはその人間のしている手の動きを
見た。
ホシノ「……うん、おじさんも分かったよ」
ノノミ「だから姿を現したってわけですね」
セリカ「え?え!?どういうこと!?」
シロコ「ん、セリカ鈍い」
アヤネ「セリカちゃん……」
先生「うん、セリカ、つまりね?あの人間は
しゃべれない、つまりは声を出せないんだ。
だから、何か書く物が欲しいって伝えてるん
だよ」
セリカ「はぁ!?何でそんな事分かるっ
てのよ!?」
先生「………」
アヤネ「んもぅ!セリカちゃん!あの人の
右手の形をよく見てみて!」
セリカ「えっ、右手???」
そう言われてセリカが目を細めてその人間の
右手を注視した。
やがて、「あーーーーーーっ!!」って声を
出した。
セリカ「右手がペンを持つ手の形をして、左手に
ペンを走らせるような動きをしてる!!
つまり、何か書く物ちょうだいってことね!」
先生「うん。だから私がそう言ってる」
私は右胸のポケットからペンと手帳を取り
出した。
先生「シロコ、これをあの人間に渡して来て
くれないかな? そして、書いた内容を私たちに
聞こえるように話してほしい。
あの人間の意思すら分からなかったら対処の
しようがないからね」
シロコ「……大丈夫かな」
ホシノ「うん、シロコちゃん大丈夫だと思うよ。
あの人がロボットから出てきたのは書いて伝え
るためってだけじゃない。
さっきから動きを見てたらわかるけど、あの人
おそらく声を出せないだけじゃない、他の部分
にも相当な障害を負ってるんだよ。
それなのに、銃を構えていつでも撃てる状態の
私たちに対して、無防備な姿を現したりしないよ。
そんな自殺行為紛いの行いをする目的は私たちを
安心させるため、つまりは向こうも私たちと会話
したい。
って事だよね?先生」
ホシノの言葉に私は感心したように頷く。
…本当によく成長してくれたね。
最初に会った時は私に対して敵意剥き出しで
最後まで信用してからなかったのに……
あの頃のホシノだったら、絶対に聞く耳持た
なかっただろう。
それが今ではシロコを諭す側になってくれて
いる。
先生「……そういうこと。だけど、念のため
ホシノとあの人間との射線は開けてね?
あそこまで害意が無いことを表明してくれ
てる人に対して少し申し訳はないけれどね」
ノノミ「いえいえ、そんなの当然の事だと
思いますよ」
セリカ「ホンット先生って誰に対しても
甘いよね!
……まぁ、そんなところも好きなん
だけどね」
シロコ「…ん」
私から手帳とペンを受け取り素早い
動きでロボットの人間の側まで
近づいた。
シロコ「ん。手帳とペン。…周りを
見たら分かってると思うけど妙な動きは
しないでね。
したら命の保証はできないから」
シロコの忠告を受けつつ、その人間は
手帳とペンを受け取り、文字を書き始
めた。
シロコ(…書き方が少しぎこちない。
それに、右手も少し震えてる…)
シロコ「ん、この人、書いてる手が
震えてる。手にも障害があると見る」
それを聞いて対策委員会の4人の緊張は
更に解けた。
セリカとアヤネに関してはもう銃を
下ろしているほどだ。
それを咎める者はいない。
あの状態ならば突然あの人間がシロコに
襲いかかったとしても、シロコなら
容易に組み伏せられるのが分かるからだ。
それでも、ホシノは銃を構え続けているが。
やがて、書き終えたらしいその人間は
手帳の紙を破り、シロコにその紙を
手渡そうしている。
シロコはその紙を受け取る。
シロコ「ん、それじゃあ読むよ」
シロコの言葉で全員緊張する。
いや、緊張というより、好奇か。
ずっとしゃべらなかったロボットから
出てきた謎に包まれた人間の、初めての
言葉なのだから。
シロコ「“まずはあなたたちを怖がらせた
事と、質問に答えなかった事への非礼を
詫びる。 あなたたちが考えているように
俺は声帯が焼けて声を発する事が出来ない。
いや、それどころかこのシロコという子の
言う、俺の手だけでは無い。
俺は手も、足も、自力では起き上がれない
ほどにまともに動かす事が出来ない。
故にあなたたちを傷つけることは出来ないし
傷つける意思はない。
どうか信じてほしい。"」
それを聞いて、私たちはそれぞれ顔を
見合わせる。
そして、私は改めて答えと、疑問を質問する。
先生「信じよう。だから私たちの質問に答えて
ほしい。
まず、あなたは何者なんだ? どこからやって
来た? 何故ここにやってきた?」
私からの質問を受け、その人間は再びペンを
とり、手帳に走らせ、やがて破って紙を
シロコに渡した。
シロコも再びその人間の書いた内容を
読み上げる。
*以後、シロコの会話の""内の言葉は
621の言葉です。*
シロコ「"……分からない。自分の素性も
何者なのか……。記憶が飛んでいてほとんど
思い出せないんだ。
だが、少し覚えている事もある。
俺はこことは違う、遠い星からやってきた。
君らから見たら俺は宇宙人ってところだ。
ここにやってきた理由は……確か誰かに
ここに送り込まれた。
あぁ、そうだ。俺は雇われて…… 俺の
雇い主が目的あって俺をここに送り
こんだんだ。"」
ホシノ「うへ、雇われた、雇い主…ね。
じゃあ、あなたの雇い主のその目的
ってのは何?
あなたはここで何をするのが目的
だったの?」
シロコ「"わからない…… 俺は
ここで何をしなければならなかった
のか…… 何も思い出せない…"」
ノノミ「そうですか。ではあなたが
乗っているそのロボットは何ですか?
何やら銃とかを持っていましたが
戦闘を目的として作られた物ですか?
そうだとして、あなたは何故そんな
ものに乗っているのですか?」
セリカ「まさか侵略しに来たわけじゃ
ないでしょうね!」
その人間の動きは止まった。
だが、少しして、またペンを取って
書き始めた。
どうやら少し考えていたみたいだ。
シロコ「"あなたの考え通り、確かに
こいつは戦闘用ロボットだ。
だが俺は戦闘のためにこのロボットに
乗っていたわけじゃない。
さっきも話したとおり、俺はまともに
身体を動かせない状態だ。
治療ももはや望めない。
だが、このロボットを操縦すること
なら出来る。
だから俺の手足のためにこの
ロボットに乗っている。
それに見ず知らずの星に何があるか
分からないためでもある。
銃を持っていたのも自衛のためだ。
それと、記憶がないので確かな事は
言えないが、少なくとも侵略の意思は
俺も、俺の雇い主もないと推測できる。
どうやらここの文化レベルは俺たちの
いた場所よりかなり劣るみたいなの
でな。"」
ノノミ「なるほど、戦闘用であることは
認めるわけですね。だけど、あくまで
戦闘を目的とはしていない…と」
アヤネ「では、あなたは男性ですか?
それとも女性ですか?」
セリカ「いやそれ聞く必要ある!?」
シロコ「"男だ"」
ノノミ「…どうでしょう?先生」
先生「まぁ、一応矛盾点は見当たらないね。
記憶がないと言うのも、落下の衝撃で失われて
しまったのだと考えられる。アビドスの高校
まで衝撃が伝わるほどだったしね。」
ホシノ「とりあえず、危険はなさそうかな?」
アヤネ「ですが、あのロボットは危険
すぎます。アレからは降りてもらうように
要求しましょう。」
セリカ「当たり前!」
先生「いや、それはやめておこう」
セリカ「いや、なんでよ!?」
ホシノ「先生!それは流石に容認出来ないよ!」
ノノミ「そうです!私たちにとって危険すぎ
ます!」
先生「危険というなら、それはあの男の
立場において考えても同じだよ。
私たちがあの男のことが何も分からない
ように、あの男だって私達のことを
何も知らない。
私たちが怖いように、あの男だって
私たちが怖いはずだ。
にも関わらず、あの男は武器を捨て、
私たちに障害だらけの無防備な身体を
曝け出し、その上私たちの質問にも
記憶のある限り答えてくれた。
そこまでこちらに寄り添ってくれた
相手に、最後の自衛の要であるロボット
まで捨てろって言うのはあまりに酷だよ」
ホシノ「でも…!」
先生「ホシノ、では逆に聞くけれど
会ったこともない、武装した未知の
人間に、要求されたら自らに一切の
対抗手段を持っていないのに、唯一の
武器まで捨てて従うのかい?
ーーあの男に、ロボットから降りろ
って言うのはそういうことだ。」
ホシノ「……」
先生「それにね、私はあの男を
信じたいんだ。
私たちのために、自分の恐怖やリスクを
省みず、暴力ではなく対話を試みようと
した、あの男の好意をね」にっこり
実際、初対面にも関わらず私はあの男には
既にかなり好感を持っていた。
私の大切な生徒を害そうとせず、会話を
選択してくれたのだから。
ホシノ「……// も〜、先生ってばその笑顔
は卑怯だよ〜…… そんな笑顔で頼まれたら
おじさん無下に出来なくなっちゃうよ。」
ノノミ「うふふ、私も異を唱えられく
なっちゃいましたよ〜」
セリカ「ホント先生ってあまいよね!」
アヤネ「けど、そんな先生が私は大好き
です!」
ホシノ「うへへ〜、ちゃっかり告白しちゃ
だめだよ、アヤネちゃん〜」
そして、私は決断した。
先生「だけど、あの男をこのままには
出来ないね。だからあの人をアビドス
高校まで連れて帰りたいんだけど……」
セリカ「いやいやいや!?何言ってんの!?
あんなでかいの学校に置く場所あるわけ
ないでしょ!?」
先生「そうだよねぇ…… とりあえず様子を
見るために、予定をキャンセルして今日一日
はアビドスの学校で過ごしたかったんだけど、
いくらなんでも皆に迷惑すぎるよね……
やっぱり、シャーレに連れて行くしか
ないか〜……
でも、リンちゃん許して……
ガガガガシッ!!!!
と、私が申し訳なくシャーレに連れて
行くことを考えていたら、4人に
すごい剣幕で肩を掴まれた。
ホシノ「うっへへ〜、先生大丈夫大丈夫!
セリカちゃんはあぁ言ったけど、あのサイズ
ぐらいなら置く場所作れるから〜!」
先生「え?いや……流石にあのサイズの
物を置くスペース作るのは難しいんじゃ
ないかな…?」
アヤネ「いえいえ、生徒は未だ私たち
だけですから使ってない体育館に
置いてもらえれば構いません!」
先生「いや、あんな校舎よりでかい
ロボット体育館に置けるわけ(笑)」
ノノミ「その点に関しては問題あり
ません!先生!!私がこのガトリング砲で
跡形もなく体育館をお掃除しますので〜♪」
先生「いや問題あるに決まってるよね!?
君たちアビドス高校を復興させたいんじゃ
なかったの!?」
セリカ「大丈夫大丈夫♪ 体育館なんて
また建てれば良いんだし!
先生が心配することじゃないの!」
先生「いやいや!?心配するよね!?
ていうか、セリカは反対のはずじゃ…」
セリカ「はぁ!?私がいつ反対したっての!?
先生いい加減なこと言わないでよ!」
先生「理不尽すぎませんか!?」
私がなおも渋る様子を見せようとするも
さらに身を乗り出してきて
ホシノ「とにかく!」
アヤネ「あのロボットさんと男の人さんには
先生と一緒に!」
セリカ「私たちの学校に来てもらえれば
いいの!! それで今日はアビドスで
過ごすこと!」
先生「え、え〜……」
ノノミ「なんですか〜? まだ何かご不満が
あるんですか〜?
そんな聞き分けの悪い先生にはこう
ですよ〜?」
と言った直後、ノノミは私をガッシリ
捕まえ、その豊満な胸を私の顔に押し付けて
来た!!
むにゅう
先生「ふぐうううううう!!??」
(はわわわわわ!!!)
すごく柔らかい……まるで天国だ……
あぁ、もうずっとこの感触に浸りたい…
先生「ハッ!?」
しまった!?正気を失ってしまっていた!
こんな大人の威厳も何もない姿……
こ、これ以上無様を晒すわけには……
ノノミ「どうですか〜? 素直になる気に
なりましたか〜? 先生がうんって言わないと
先生が窒息しちゃっても私やめません
からね〜」
むにゅうう!!
先生「モガガガガガ!!!!」
(更に力が強く…!?全く振り解けない!!)
あかんあかんあかんあかんあかん!!
これ以上やられたら先生のせんせい(意味深)が
バーストしてしまう!!
ま!まずいぞ!!
イオリの足を舐めたり、チナツと混浴したり…
こ、これ以上先生として不祥事は起こせぬ!?
仕方ない……
先生「わ、分かった!!分かったから
離してくれ!!ノノミ!」
ノノミ「ん〜?離して“くれ"ですか〜?」
先生「離してください!ノノミ様!」
ノノミ「うっふふ〜♪素直な先生は
好きですよ〜♪」
パッ
そう言われて、私はノノミの極悪抱擁から
解放された。
あ、危なかった。もう少しで生徒に手を
出しかねなかったぜ…… もちろん性的にな…
先生「はぁ…… とりあえずまたリンちゃん
に連絡するよ。許可はもらわないと」
まぁ、ほぼ確実にOKしてくれるだろうけどね。
あんな1戸建ての家レベルのデカブツ、学園
都市の中枢になんて持ってこられたら困る
どころじゃないだろうし……
そして、少しして
先生「皆、リンちゃんが快諾してくれたよ。
「えぇ!お願いします!ぜひそうしてくだ
さい!」って言ってたよ。
皆、迷惑だろうけど今日一日、アビドスで
厄介にならせてもらうね。」
ホシノ「うっへへぇ!いいよいいよ!先生と
私たちの仲じゃん!」
セリカ「やったーーーーーー!!!」
ノノミ「やりました〜♪」
アヤネ「あぁ、お星様……じゃなくて
ロボット様本当にありがとうございます!
この恩、感謝してもしきれません!!」
シロコ「ん!あなたのおかげで私たちは
最高に幸せな時を過ごせるっ!
グッジョブだよ!このロボット!」
ーー……………………ーー
先生「待たせてすまない! あなたを
ここに置いておくわけにはいかないので
私たちと一緒にある場所までついて来て
欲しい!
ロボットからは降りなくても良い!
それがあなたにとっての生命線だという
ことはこちらも理解している!
ただし、改めて約束してくれ!
私たちに害を及ばさないと言うことを!」
セリカ「それと私たちの後方に一定の
距離は保ってよね!
もちろん!その銃もここに置いて行くこと!!」
ーー…………ーー すっ
シロコ「……んっ 了解って合図してる」
ホシノ「それと、おじさんからも伝えたい
ことがあるよ〜
来てくれて、ありがとおおおお!!!」グー!
ノノミ「うっふふ〜♪」グー!
アヤネ「あなたには感謝の気持ちでいっぱい
です!!本当に来てくれて……いえ落ちて来て
くれてありがとうございます!!」ペコッ
セリカ「それに関してはありがとーー!!
あんたサイッコーーーーー!!!」グー!
シロコ「んっ!!」グー!
ーー…………………………ーー
な、何でお礼言ってるの……この子たち……
こんなおっさんと巨大ロボットが厄介に
なりにくるなんて迷惑極まりないだろうに……
あぁ!おじさん年頃の女の子がわかんにゃいよ!
先生「あ、そうだ。肝心なことを聞くのを
忘れていた。」
セリカ「え?何よそれ?」
そう、大事なことだ。私にとってこの親切な男は
もう仲間だ。 仲間に対して、"あなた"と呼んだり
"あの男"などと呼称するわけにはいかない。
先生「最後の質問だ! 名前は? あなたの
名前は何だ?」
ーー…………ーーサラサラ
男は紙にペンを走らせ、私の質問に答える。
シロコ「……"ロニー、とりあえずは
そう呼んでくれ"……だって」
----------------
それから私たちはロニーと巨大なロボット
引き連れアビドス高校まで戻ってきた。
ちなみに皆が本気で体育館を吹っ飛ばそうと
していたので全力で止めた。
あぁ、ロニー…… 喋れないのに手のジェス
チャーで一生懸命静止してくれたのは
嬉しかったよ…… ロニーはホント良いやつだ…
結局ロニーは対策委員会の部屋の窓から
見える庭にいてもらうことになった。
いやぁ、あのロボット空飛ぶことが出来る
んだねぇ……
セリカ「って、何泣いてんのよ先生♪
おっさんが泣いててもキモイだけだよ!」
先生「……うん、誰のせいだと思っている
のかな?誰の?」
ホシノ「うへへ〜、それよりもう昼過ぎ
ちゃってるよー、早いところご飯食べようよー」
アヤネ「そうですね。せっかく先生もいらして
らっしゃることですし♪」
セリカ「皆で楽しく雑談して食べようよ!」
ノノミ「先生がいるので今日は一段と楽しい
お食事を過ごせそうですね〜♪」
セリカ「……って、あれ?シロコ先輩は?
いないんですけどっ」
ノノミ「あら〜?どこ行っちゃったん
でしょう?」
アヤネ「あぁ、シロコ先輩ならロニーさん
のところに行くって言ってましたよ。
あほら、あそこ」
アヤネが指を差した方向にはロボットの
胴に器用に捕まり、ハッチ部分をゴンゴンと
叩くシロコの姿があった。
シロコ「ん、ロニー。ご飯持って来たよ。
ロボットに閉じこもってないで一緒に
ご飯食べよっ」
すると、ロニーは会話した時と同じように
ハッチを開けて、姿を見せてくれた。
シロコ「ほらっ、これロニーの分。」
シロコがロニーに弁当を手渡してくるも
ロニーはいらないと言うように手でそれを
制してきた。
シロコ「……ご飯食べないと元気出ない。
もしかして、自分で食べられない?
じゃあ、私食べさせてあげるよ」
先生「……」ニコ
私は窓を全開にした。
先生「ロニー、どうせならここにいる
皆と一緒に食べよう! ご飯は多くで
話しながら食べる方が美味いからな!」
ホシノ「うんうん、おじさんも賛成だよ」
ノノミ「ロニーくんのこともっといっぱい
教えて欲しいです〜」
先生「こらっ!ノノミ!大人に対して
くんづけしない!」
ノノミ「は〜い」
シロコ「ほら、このマスク取るよ」
と、シロコがロニーのマスク取っ払った
そしてロニーの素顔を見たシロコが顔を
歪めた。
シロコ「っ……… ごめん、ロニー」
私は……いいやその場にいる全員も
シロコの反応の理由をすぐに理解した。
先生「……すまない、ちょっと私たちは
無神経すぎた」
あぁ、初めてその姿を見た時から薄々
分かっていたのに…
ロニーの身体を覆うラバーゴムのような
袋のせいでイメージが上手くできて
いなかった。
焼け爛れてしまっているロニーの顔を
見ながら、ちゃんとシロコを咎め
なかった自分の無神経ぶりに怒りが
沸く。
ノノミ「すみません…」
セリカ「……ごめんね」
アヤネ「申し訳ないです…」
ホシノ「ロニー、これは皆をちゃんとまとめ
られなかったおじさんの責任だよ。
だから責めるならおじさんにしてくれない
かな? ……本当にごめんね」
先生「いや、それは私の……
パンッ!
ロニーが大きく手を鳴らした。
そしてまたスラスラと手渡したままに
してあった手帳にペンを走らせ
紙をシロコに渡した。
シロコ「えっと……"謝るな。別にこの顔を
人に見られることなんて俺にとっては
どうでもいいことだ。 逆にかしこまれる
方が俺にとってはこそばゆくて迷惑だ。"
……だって」
先生「……そう、か」
シロコ「じゃあ、遠慮なくロニーにご飯を
食べさせるっ。ほら、あーん。口開けて。」
だが、ロニーはシロコに対してまた
サラサラと文字の書いた紙で答えた。
シロコ「もうっな……に……」
その紙を見たシロコは「んぅっ」と
一際苦悶の声をあげ、耳をペタリと
倒した。
その目尻に、涙まで、浮かばせて……
先生「なんだい?シロコ……?」
ホシノ「……なにか、辛いこと書いて
あるの?」
あまりの様子に皆、心配する。
シロコ「ロニー……ご飯もっ……
食べることが出来ないのっ……?」
先生「なんだって!?」
シロコのこぼした苦悶の声に私は
自分の耳を疑った。
すると、ロニーがポンポンと手で
シロコを叩く。
シロコ「ん……ごめん。ロニーの言葉
ちゃんと伝えるね。
"悪いが、俺は物を食えなくてな。
正確に言えば、物を食えば死ぬんだ。
声帯だけでなく、嚥下の機能……
分かりやすく書けば食った物を
胃に運ぶ機能のことだが、そいつも
やられてしまっていてな。
食った物が、全部肺に入っちまうんだ。
だから食っていったら最後は息が
出来なくなって死ぬ。ってお医者様から
ありがたいお言葉をもらったよ。
だから悪い、その弁当は受け取れない。
受け取っても俺ではゴミにしてしまう
んだ"」
先生「なん……だと……」
アヤネ「そんな……」
ノノミ「……それは辛いですね…」
ロニー:サラサラ、すっ
シロコ「ん」
ロニー:ゴソゴソ
するとロニーは、おもむろに自らの座ってる
席の右後ろをまさぐり出し、長いチューブを
取り出したかと思うと、それを自らの口の中に
放り込んだ。
そして、そのチューブの中を緑色の液体が
満たし、ロニーの方の中へと入っていく。
ホシノ「……何してるの…?」
シロコ「んぅ……それもロニー、答えて
くれてるよ…ホシノ先輩。
"こいつの中に通っているものは全ての栄養を
摂ることのできる栄養剤でな。
チューブを胃にまで突っ込んで直接栄養剤を
胃に入れ込むことで、俺は餓死せずに済んで
いる。
まぁ…つまるところこれが俺の食事って
わけだ。"……こんなの、こんなの食事じゃ
ないよっ……」ポロポロ
あまりの悲劇的な事実にとうとうシロコが
泣き出してしまった。
それを見たホシノがすくっと立ち上がって
窓の方に寄った。
ホシノ「…シロコちゃん。こっちにきて
ご飯食べよ?ロニーの通訳はおじさんが
するからさ?」
シロコ「ん……」
すくりと立ち上がったシロコを見て、ロニーは
ロボットの腕を窓の方へと寄せた。
その上を通ってシロコは部屋の中へと入り、
入れ違ってホシノがロニーの側まで向かって
いった。
ホシノ「……ロニーさ、ずっとそうだったの?」
ロニー:サラサラ、すっ
ホシノ「……"いいや、ついこの間までは
お前らの思う食事ってのを楽しんでいたさ。
まぁ、今となっては味も、食感さえしない
がな。"…か」
セリカ「何よ……それっ!? ひどい…
ひどすぎるわよ!! そんな風になって
ロニーは辛くないの…!?」
ロニー:サラサラ、すっ
ホシノ「……"……そうだな。実はな、嗅覚は
無事なんだ。 これがまた辛くてな。
匂いだけで美味いって分かる唐揚げを食ってた
奴がいて、味がしないって分かってるのに、
ついすぐ吐き出すから食わせてくれ、って頼んだ
ことがあった。
……それで、案の定何の味もしなかったわけさ。
全く笑っちまうな"………」
セリカ「バカッ!面白くも何ともないわよ!!」
ロニー:……サラサラ、すっ
ホシノ「"あぁ、そうだな。……まぁ、食事が
出来なくなって辛くなくは…ない。
……あぁくそ、くそったれ。失うってんなら
この忌々しい記憶を消し去ってくれりゃ
いいのにな"……」
セリカ「!……あぁ、ううぅ、ごめ、ん……
そうだよね… 私また無神経なこと
言っちゃった」ポロポロ
先生「何で……そうなってしまったんだい…?
あぁ、いやごめん。私も無神経過ぎるな。
すまない、答えなくていいよ……」
ロニー:……サラサラ、すっ
ホシノ「……"そうだな、思い出したくもない
記憶だ。答えるとするなら2つだ。
『あの事』ははっきり、鮮明に覚えている
って事と、全部俺の自業自得ってことだな。
『アレ』も……そして『こうなっちまった』
のも…… 全て自分のせいさ……
あぁ、ちくしょう。こいつを忘れてくれさせ
たら、せめて理不尽に怒りを当たり散らせ
られたのに。 ホント、忌々しい記憶しか
残りやがらねえな……"」
先生「………」
ロニー:……ぎゅぽっゴソゴソ
ロニーは栄養補給が完了したのか、チューブを
引っこ抜いてゴソゴソと元あった場所に
戻すと、また再びサラサラと何か書いて
ホシノに紙を手渡した。
ホシノ「……ふふっ"すまない、染み込ん
でしまったな。 忘れろ。俺はしみっぽい
のは苦手なんだ。
ほら、さっさと飯を食え。
一緒に食事を楽しんではやれないが、
まぁ…会話には参加してやるさ。
今度俺に質問するなら、そこのぼいんの
女か、そっちの陰気臭そうな奴にしろ。
質問は公平に、って奴さ"…だって。
そうだねぇ、ロニーも辛気臭いのは
いやって言ってるし、もっと別の
明るい話しようよ!皆!
おじさんも鬱々しすぎて潰れそう
だよ〜!」
先生「……ふふっ、ロニー、お前は本当に
優しい奴だな。
まぁ、そうだな。ロニーの歓迎会なんだから
主役に嫌な思いをさせちゃダメだよな?皆!」
セリカ「えぇ……あったりまえよ!もう
こんな話はやめやめ! もっと別の話題に
するわよ!」
シロコ「んっ!」ピョコリ!
ノノミ「うっふふ〜、それにしてもロニー
さん、ボインって私のこと言ってるん
ですか〜? もう、ダメですよ?
女性を身体的特徴で呼ぶのは。
私には十六夜ノノミって名前があるんです。
次からはちゃんと名前で呼んでください
ね〜?」
アヤネ「あ!というか、私たちまだロニー
さんに自己紹介してないじゃないですか!」
シロコ「んっ!?しまった。不覚。」
セリカ「じゃあまず私からよ!私は
黒見セリカよ!セリカでいいわ!」
ホシノ「うへ〜、私は小鳥遊ホシノって
言うよ〜。ホシノって呼んでほしいな。
先生を除いて、一応この中じゃ1番の
最年長だから、アビドスで聞きたいことは
おじさんに聞いてね〜」
シロコ「んっ、私の番。砂狼シロコ。
シロコでいいよ」
アヤネ「奥空アヤネです。アヤネって
呼んでください。」
先生「私が最後だね。まぁ、私は皆から
先生って呼ばれてるから先生って呼んで
くれたらいいよ。」
ロニー:サラサラ、すっ
ホシノ「……"そろそろここがどういう場所
なのか、教えてくれるか?"だって」
先生「そうだね。なら全体の方の話を
しようか。多分ロニーが聞きたいのは
こっちの方だろうからね。
…この地はキヴォトスって呼ばれていて……
〜そうして先生や、対策委員会はロニーに
キヴォトスの事について、説明した。〜
ホシノ「ま、こんなところかなぁ。まだ何か
分からないところはある? ロニー」
それに対し、ロニーはゆっくりと首を横に
振った。
ホシノ「……ないってことだね〜」
アヤネ「あ、あの!私も気になってることが
あるんですけど、聞いてもいいですか?」
アヤネの質問に対し、ロニーはどうぞ、という
ようにアヤネに手を差し出す。
アヤネ「えっと、何より1番気になってるのは
そのロボットって、いったい何なの
でしょうかっ!?もう少し詳しく知りたいです!」
ロニー:…………
アヤネ「あ、えっと……もしかして覚えてない
でしょうか……?」
ロニーは何のアクションも取らない。
しかし、おもむろにペンを手に取った。
全員:!!!!!!
そして、手帳にペンを走らせ始めた。
ロニー:サラサラサラ………
全員:ドキドキ……
私を含む、全員が好奇に満ちた目でロニーを
見つめていた。
やはり皆、あのロボットのことは気になって
いたのだ。
かく言う私は特にあのロボットに1番興味を
惹かれているかもしれない。
いやだって、巨大ロボだよ!?
男子のみんなは一度はあんなロボットに
憧れを抱く。いいや!抱かないはずがない!
だって、ガ○ダムに乗りたいと願わなかった
男子なんていないでしょ!?
あれは……まさしく!男子の夢そのものだ!
ロニー:すっ
ホシノ「!」ゴクリ……
ロニーの手渡してきた紙にホシノは思わず
固唾を飲む……
いや、みんなそうだ。
あれに……あの紙に、答えが書いてあるの
だから。
正直、それを最初に拝見するホシノが
先生は心底羨ましい。男子としてだ!
ホシノ「…………」ぼーぜん
先生「……なんだ?何て書いてあるんだ!?
ホシノ!!」
ホシノ「うん、すごいことが書いてある…」
先生「!?!?すごい……こと…だと!?」
セリカ「もー!勿体ぶらずに早く教えてよ!
ホシノ先輩!」
アヤネ「私が質問したんですから!本来なら
私が真っ先にその答えを見る権利があるのに!」
ノノミ「私も気になります〜!紙に書いてある
ことを読んでいただけませんか?」
シロコ「んっ!んっ!」
ホシノ「うん……じゃあ読むよ……
"いいや、こいつに関してはよく覚えているよ。
そうだな… 助けられた身だ。話そうか。
まぁ、まずはこいつの名前から教えようか。
俺の乗ってる、こいつの名前は【アーマード・
コア】。通称ACって呼ばれている。
戦闘用ロボットと言われても、どんな戦闘を
するのかピンとこないだろうからそこに
ついてももう少し詳しく話そう。
端的に言えば、【高機動人型汎用兵器】だ。
つまり、高い機動力と状況に合わせてパーツを
付け替えたり出来る汎用性の高い兵器ということだ。
俺が最初に持っていた銃だって、ACの武器
パーツの一つでしかない。
もっと様々で強力な武器も存在している。
俺がいた世界ではこいつのような人型兵器が
戦場を支配していた。
まぁ、俺には手足を動かして、空を少し飛ぶ
程度しか操縦を思い出せないが、これに乗っている
と言うことは俺は傭兵をやっていたらしい"」
先生「ちょっと待って!!そこの【高機動】って
ところをもう少し詳しく!! 空ビュンビュン
飛べるのか!? 超スピードで航行出来たりする!?
宇宙空間でも活動は可能だったりする!?」
ロニー:サラサラ、すっ
ホシノ「えっと…"大体はアンタの想像通りだ。
こいつは車や電車など、比較にならない
スピードを出すことができ、宇宙空間も含め
あらゆる環境下で活動可能。 あらゆる状況に
柔軟に対処、活動できる。
あぁ、それと瞬間的に、爆発的にブースターの
出力を高め、超スピードで回避行動を行うことも
出来る。 まず普通の兵器にこいつの動きは
捉えることは出来ない。"」
先生「くぅーーー!!ガ○ダムだ…!!
やっぱりガ○ダムじゃないか……!!
……でも、ちょっと造形はマッシブと
いうか…… スリムじゃないかな〜…」
セリカ「いや、搭乗兵器なんだし、頑丈さは
求めるでしょ……」
先生「いや、もう違うよ!! マッシブなのが
嫌ってわけじゃないんだ!! ただ、アン
バランスというか…… クールじゃないと
いうか…… かっこよくないんだよ!!」
セリカ「いや兵器にかっこよさ求めて
どーすんの!? 実用性重視に決まってる
でしょ!!」
先生「うぐぐ……」
ロニー:………サラサラ………
ビリィ!!くしゃくしゃ!ポイ!!
ホシノ「……?」
ロニー:サラサラサラサラ…… すっ
ホシノ「えーと、なになに……
"言っただろう、ACは状況に合わせて
パーツを組み変えると。機体ボディだって
例外じゃない。腕も、脚も、胴体も
頭だって自在に組み替えられる。
あんたの言う、ガ○ダムってのが何かは
分からないが、もっとクールなパーツだって
無論ある。"
…………何か、ロニー、ムキになってない?」
ホシノは呆れているが、私はそれを
聞いて心の底から喜んだ!!
先生「そうなのかい!! あぁ〜くっそう!
そのクールなのを見られないのが誠に残念だ!」
ロニー:サラサラ、すっ
ホシノ「……"あぁ、俺もあんたに完成された、
クールなACを見せられないのが残念で仕方
ない" ……うっへへぇ〜…おじさん、先生と
ロニーの興奮が分かんないよ〜」
セリカ「ホント、バッカみたいね…」
ノノミ「こらこら〜、セリカちゃんそう言う
こと言わないの〜。私たちには分からない
ことだってあるんですよ〜?」
アヤネ「そうです!!バカなんて失礼です!!
ロボにかっこよさを追求するのは当然じゃない
ですか!!
全く!!これだから巨大ロボの醍醐味を
知らない人はすぐに「実用性が〜」って
ぬかしやがるんです!!」
セリカ「ふえぇ……」(アヤネこわいよぉ…)
ノノミ「あっはは〜〜」(アヤネちゃんって
巨大メカとかに興味深々だったんですね〜)
シロコ「ん、私はアヤネの言ってること
少し分かる気がする。」
アヤネ「シロコ先輩!!分かりますか!?
よし!!では私がもっと好きになれる
ようにガ○ダムのことを
シロコ「んんん!!!それは全力で
拒否する!」(長くなりそうだから!)
ノノミ「はいは〜い!じゃあ、最後は
私で……
バッ!!!!!!
突然、ノノミの言葉を遮るように
ロニーが右手を前に突き出し、静止
を呼びかけてきた。
ノノミ「あらら〜?どうしたのですか?
ロニーさん?」
シロコ「もしかして、う○こ行きたい?」
セリカ「シ、シロコ先輩!! う○こ
とか言わないでよ!!」
シロコ「ん、セリカだって今言ってる」
セリカ「あ、いや、それはシロコ先輩が
言うから……」
ホシノ「皆!静かに!!」
「「「「「!!」」」」」
真剣なホシノの声音に私含めた全員が
瞬時に緊張モードに切り替わる。
見れば、ロニーから紙を受け取ったホシノは
それを見て、真剣な状態に入ったようだ。
ホシノ「ロニーから。"待て。何者かが
校舎正門側に近づいてきている。
……大勢、しかも大量に武器を所持
している。
察するに、仲良くお話に来たわけでは
なさそうだが、一応確認させてくれ。
今日、武器を持って訪問予定の団体様は
いたりしないな?"…だよ。」
それを聞いたアビドス対策委員会の
皆一斉に武器を取り出し、応戦する
準備を手早く済ませる。
ホシノ「ロニー、対策委員会の代表として
答えるよ。もちろんそんな招待している
お客さんはいないし、訪問をお願い
してきた人も先生だけ。
ロニーの推察通りこれは襲撃だよ。
私から質問がある。少なくとも、私の
今いるここからじゃ何も見えない。
…どうして分かったの。」
ロニー:サラサラ、すっ
ホシノ「……"ACにはあらゆる障害物を
透過して周囲を探知、物体を検知出来る。
スキャン機能がある。
俺はここに来るまでも、ここに来てからも
ずっとスキャンしていた。
それで分かった。
ちなみにこのスキャンは相手からは
通常では感知することは出来ない。"……か。
うっへ〜、ホントオーバーなテクノロジーだね。
この【アーマード・コア】は……」
ロニー:すっ ポンポン
ホシノ「ん……"もう一つ、バッドニュースだ。
ACほどではないが、御一行さんらもデカブツの
ロボを1機持って乗り込んできているらしい。
……こいつも確認だが、このアビドスで
汎用されている巨大メカとかってあるか?"
……うっへぇ。そんなものあるわけないよ。
皆!!ロニーによると、襲撃者たちにはACほど
じゃないけど、大きなデカブツロボが1機ある
らしい!!
油断しちゃダメだよ!」
先生「なに?」
セリカ「うそでしょ!?」
シロコ「ん、ロニーは嘘つかない。
気を引き締めるべき」
ノノミ「ま〜ったく、どこでそんなものを
手に入れて来たのやら……」
アヤネ「まさか…カイザーが攻め込んで
来たんじゃ…」
先生「まだ何とも言えない。敵の姿が見える
まではね」
ロニー:バンバン! ホシノの肩を強く叩く
ホシノ「…………皆!!おしゃべりは終わり!
早く配置について!!! ロニーによると
そろそろお出ましのようだよ!」
ホシノの号令と共にセリカ、シロコ、ノノミは
窓から飛び出す。私とアヤネは司令兼サポート
として部屋に残る。
そのすぐ後に、ロニーの言うように大勢の襲撃犯が
姿を見せた。
カタヘル団リーダー「おらおらおら!!対策委員会の
クソ野郎ども!! よーくも!うちらのクスリを
没収しやがったなぁ!?」
カタヘル団モブ1「あたしらのブツ!耳揃えて
全部返してもらうぜ!!」
カタヘル団モブ2「ついでにこの校舎もあたしらが
占拠してやるよ!!」
襲撃犯の正体は、カタカタヘルメット団だ。
前の【麻薬】没収の報復をしに来たらしい。
こうして、カタカタヘルメット団との戦闘が
開始されようとしていた-----
カタカタヘルメット団が所持している巨大メカというのはAC世界のMTのことです。……何でそんなものを持ってるかって? ちょっと後になりますがそのうちわかります。