ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜 作:とある渓流にいるかわうそ
今回最長となってしまいました。
だから!決してサボってたとかそんなんじゃ
ないんだからねっ!?
〜〜アーキバス、オキーフ隊迎撃部隊サイド〜〜
ネル「はぁ!はぁ!!!ちくしょう…!」
アスナ「聞いてた…とおりだねっ…リー、ダー…」
ぜぇー!ぜぇー!
カリン「あんなの、どうしろって言うんだ…!」
アカネ「確かに……
おこがましいですね……!」
オキーフ:……………:ボボボボボッ!
独立傭兵:っ!また発射して来たぞ!狙いはまた
彼女たちだ!:
独立傭兵:いやらしい攻撃ばかりして来やがって!:
独立傭兵:俺が行く!お前たちは少しでも
アーキバスのMTを削れ!:
アカネ「わ、私の…
ですがね…! 傷一つ付けられないとは…!」
アスナ「あっ…!!みんな!多分また来るよ!」
カリン「ひいいぃぃぃ!!ま、またバチバチ光る
あのプラズマ弾かぁ!? も、もう勘弁して
くれえぇぇぇ……!」
ネル「…………!」
シュワン!! ギュギュギュギュォン!
独立傭兵:大丈夫か!嬢ちゃんたち!:
シールド構え
ネル「……あぁ。」
独立傭兵:そうか。じゃあ引き続き頼むぞ!:
ネル「……あぁ……」
ドシュン!
ネル「…………………」ギリィ
ガァン!
ネル「くそったれ!!!!!
くそったれ……!何が、何が……「あぁ」だ!」
ポロポロ
完全に、足引っ張ってる……
いや、何自惚れていやがる…!!
足引っ張ってるどころか……完全なる能無し
じゃねえかよ…!あたしたちは……!!
戦えねえなら……せめて支援をと思ってんのに…!
身すら出せてねぇじゃねえか、あたしは…!
全く避けることすら出来ず、ずっと傭兵のみんなに
助けられてばっかで……
終いにはここで木偶の坊みてえに
突っ立ってるだけじゃねえか……!
アカネ「リ、リーダー…!」
カリン「仕方ないよ…… あんなチート、
私たちに敵うはずがない…」
ネル「うるっせえ!!!」
アスナ「リ、リーダー……」
ネル「確かに、リオの言ってたとおり
あのACって奴はあの時、トキが武装していた
アビ・エシュフなんて比べらんねえ
戦闘兵器だ……
だけど、その事と今のあたしらの無様な有様と
何の関係がある!!!
……今こうして情けなくブルブル震えちまってる
あたしと何の関係があるって言うんだ…!」
ポロポロ
アスナ「………………」
カリン「………………」
アカネ「………………」
独立傭兵:彼女たちの様子は?:
独立傭兵:けがはねぇが… まぁ厳しいだろうな……:
独立傭兵:生身でAC MTと戦えるわけねえ
もんな。:
独立傭兵:……そろそろ頃合いか。MTも
出来る限りは削れただろう。
司令部!まだ時間を稼がなければ
ならないか!?:
ザザ…
リン:いえ、問題ありません。皆さん
そこから一斉に撤退をお願いします。:
独立傭兵:了解!:
リン:もう一点。お知らせしておきたいことが
あります。-----------
オキーフ*--------なるほど。
『悪くない。』メーテル、そちらの状況は
どうだ?*
---------------
〜〜メーテルリンク迎撃隊部隊サイド〜〜
メーテルリンク*はい、こちらは2体ほど
ACを撃破いたしました。大きな問題は
ありません。*
オキーフ*そうか。ではメーテル、
お前が行け。*
メーテルリンク*しかし、
どうします?*
オキーフ*俺のところの隊員たちを
向かわせる。お前のところにいる
隊員はそのまま街区へ向かわせろ。*
メーテルリンク*えっと…… それは
構いませんが、それではオキーフ長官は
お一人になってしまわれるのでは…:
オキーフ:問題ない。キヴォトス側が撤退した。
俺たちを街区へと早く向かわせたいため
だろう。…それに、木端の独立傭兵に
獲られるほど、俺もやわではない。*
メーテルリンク*………………*
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「予定が変わりました。あなたに任務を
与えます。光栄に思いなさい。
次はないと思って任務に取り組むように
内容は至ってシンプルです。ーーー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メーテルリンク*……なるほど、失礼しました。
確かに私の方でも独立傭兵たちに撤退の動きが
見られます。
……そして、私に『機会』を与えてくださり、
誠に感謝しています。オキーフ長官。*
オキーフ*………スネイルのことなら
気にするな。それより、『無茶はするな。』*
メーテルリンク*お心遣い大変ありがたく
存じます。ですが、私には『もう後が
ないんです。』*
オキーフ*……………*
メーテルリンク*では、これにて失礼します。
オキーフ長官、ご武運をお祈りいたします。*
プツッ
メーテルリンク:……さて:
ユズ「ひ!ひいいいぃぃぃぃ!!!」ブォン!
アーキバスMT:うわああああぁぁぁぁ!!:
チュドオオオオオオオオン(MT大破)
アーキバスMT:こ、この野郎…!:ドドドド!
[ミサイル発射]
ユズ「ひ!ひえええぇぇぇぇぇ!!!」
ひょい!ひょい!
アーキバスMT:くそっ!当たらない!!:
アーキバスMT:ちくしょう…!あんな原始人の
ロボットなんかに… アーキバスが舐められて
たまるか!!:ボボボッ!
独立傭兵:そんなポンコツですげぇな……
けど嬢ちゃん!:
独立傭兵:撤退指令が降ってるぞ!
早く離脱しろ!:
ユズ「そ!そんなこと言われてもぉぉぉ!!」
ジタバタ
エイミ「あちゃー……」
トキ「図体の大きさが逆に仇になっています。
これでは撤退は難しそうですね。」
エイミ「しかも、ユズちゃん大暴れしちゃい
過ぎて敵さんプンプンかな。
狙い撃ちにされちゃってるね。」
ユズ「そんな冷静にしゃべってないで
助けてええええぇぇぇぇぇ!!!」
ひょいひょい!
トキ「噛んでません。」
エイミ「ということは完全に余裕がないって
ことだね。」
ユズ「当たり前でしょおおおおぉぉぉぉ!!」
バタバタ!
独立傭兵:チッ、仕方ねえな。:ボッ
独立傭兵:俺たちで時間を稼ぎますか!:ボッ
トキ「だそうです。行きますか。」ジャキン!
エイミ「って、助けないつもりだったの…?」
トキ「まさか。冗談です。」
エイミ「相変わらずトキの冗談は分かりにくいなぁ」
ジャキン!
ユズ「早くしろおおおおぉぉぉぉぉ!!」
ひょいひょいひょいひょい!!
ジタバタジタバタ!!
メーテルリンク:……ACもそうですが、
あの少女が乗る機械兵器は厄介そうですね…
一撃で破壊出来ますし、あれは破壊してから
現場に向かうとしましょうか。:ボッ
独立傭兵:おい!嬢ちゃん!!:バババババ!
独立傭兵:ここは俺たちが時間を稼ぐ!
さっさとここから離脱しろ!:ドン、ドン、ドン、
ユズ「あ!………どく、りつ、傭兵の方……
うううぅぅぅ!あり、がとうございます…!」
トキ「私たちもいますよ。」バシュウゥゥン!
エイミ「独立傭兵の皆さん。閃光弾放ちます。」
バシュウゥゥン!
ユズ「え」
ピコーンピコーン
ビッカアアアアアァァァァ!!!
アーキバスMT:ぐうううぅぅぅぅ!!!
閃光弾か!!!:
アーキバスMT:あの2匹も…めんどくせぇ
なぁ!!:
独立傭兵:ナイスアシストだ。嬢ちゃんたち!:
ドォン!
ボッガアアアアアァァァン!!!
トキ「さ、今のうちですよ。ユズ。」
ユズ「い、いきなり閃光弾撃たないで
くださいぃぃぃ…!」
エイミ「大丈夫。そのまま後ろ振り返って
走るだけだよ。」
トキ「相乗り完了です。早く発進しましょう。
ユズ。」ガシッ
ユズ「相乗り!?わ、私はタクシーじゃ…」
ガシン、ガッシンガッシン
トキ「この方が楽チンです。」
エイミ「合理的だよね。」
ユズ「うううぅぅぅ!私、何でこんな所
来ちゃったんだろ… 」ガッシンガッシン
アーキバスMT:くそ!大体隊長は何して…
ピーッピーッ
独立傭兵:っ!!アラーム!:
バシュウウウウゥゥゥゥン!!
[FASAN溜め発射]
独立傭兵:来てるのはスキャンでわかってたぜ…!:
ドシュン!
ドシュン!
バッガアアアアアアァァァァァ!!!!!
シュゴオオオォォォォォ!!!
独立傭兵:っ!?おい!!:
独立傭兵:ヴェスパーの奴、嬢ちゃんの乗る
ロボットの方に!? おい!!嬢ちゃん!!:
ユズ「ふぇ?………
ドッッッコオオオオオォォォォォン!!!!
[ブーストキック]
トキ「っ!!!???」
エイミ「うううぅぅぅぅ!!!!!」
ユズ「ひえええええぇぇぇぇ…………
メーテルリンク:随分と軽い…… 見えなく
なりましたね。ですが、完全に破壊
したでしょう。
…各アーキバス隊員に告ぎます。
オキーフ長官よりのご指令です。
私は『例の作戦』の任務遂行へと向かいます。
総員はオキーフ長官と合流し、街区へと
進駐するように。:
アーキバスMT:街区へ進駐しろって……
キヴォトスの奴らはどうするんですか?:
独立傭兵:お、おい!嬢ちゃんたちふっとば
されちまったぞ!!:
独立傭兵:どうするって、回収しに行くに
決まってんだろ!元々ここでやることは
もう終わりだ!行くぞ!:
ブオオオォォォォ…
ブオオオオォォォ…
アーキバスMT:……なるほど、問題なさそう
ですね。了解です。
第六隊長殿お気をつけください。:
アーキバスMT:……どうか『ご無事で…』:
メーテルリンク:……はい。:
キュアアァァ、シュゴオオオォォォォォ……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜ヴェリタス〜〜
コタマ「アーキバスへの情報工作、
完了しました。」
ハレ「ふぁあ〜…疲れた〜…」
マキ「ちょっ、ちょっと、密度濃過ぎない…?」
チヒロ「はい!泣き言言わない!私たち、
インドアの役割はこうやってデスクで
キーボードを叩くことだけなんだから!
分かったら、さっさと手を動かす!」
コタマ「えっと、監視網はどうなっています?」
ハレ「い、今確認してると…こ………
って、何これ!? 映像も音声もノイズまみれで
まるで機能してないんだけど!?」
チヒロ「はぁっ!? ちょっと!!どういう
ことなの!? 監視システムちゃんと管理して
なかったの!?」
コタマ「してましたって!!現にほんの数十秒前
までは機能していたのを確認済みです!」
チヒロ「数十秒前って…ちゃんと一桁秒台で
確認してなかったの!?」
マキ「だ、だって〜!!今までだって各司令部と
現場を繋いだり、情報工作するのにだって結構な
リソースを割いてたのにぃ!」
ハレ「その上更にアーキバスにベイラムの情報を
怪しまれないように流すなんてタスク、普通に
オーバーワークだよ〜!」
コタマ「そ、それでも!私とハレとマキで逐一の
チェックは行っておりました! 確かに先ほどは
少し忙しくなったので目を離す時間がちょっと
多かったかもしれませんけど…
そ、それでも数秒ほどしか目を離してない
はずですよ!」
チヒロ「…………………」
チヒロ(確かに、コタマの言った通りのはず。
3人の実力は私が1番理解している。
どんなに忙しくても、1番重要な監視システム
に穴を空けるなんてミスは犯さない。
……という事は)
チヒロ「………被害は?」
ハレ「全部やられちゃってるよ〜…」
チヒロ「そう……。ごめん、これは私のミスだ。」
マキ「へ?」
ハレ「ふ、副部長?何言ってるの?」
コタマ「チヒロ副部長が1番働いているのは
誰の目にも明らかです。
チヒロ副部長に落ち度なんて
チヒロ「ある。【星外企業を甘く考えていた】
事だよ。許されざる失敗だ…!」
コタマ「え?」
チヒロ「考えてみれば…ACみたいな
ハイテクノロジー機械兵器を製造出来る
科学力を向こうは有してるんだった…。
ほんの一瞬でも目を離した時間の間に
ハッキング出来る技術がある事だって
想定しておくべきだった…!」ギリ
ハレ「……………」
コタマ「……………」
マキ「………でも」
チヒロ「?」
マキ「負けたわけじゃない。管理権限を
奪われたなら、奪い返せばいいだけじゃん!」
ハレ「そ、そうだよ!確かにちょっと油断
しちゃったけど、ハッキング対決なら
負けたりしないんだから!」
コタマ「そうです!星外企業にミレニアムが誇る
天才ハッカー集団、ヴェリタスの力を見せつけて
やりましょう!」
チヒロ「みんな……ありがとう。
…じゃあ、早速動こう。無線は生きてるから、
マキはそれで各持ち場に連絡を。
ハレは企業のハッカーの足跡を追って。
コタマは先回りしてミレニアムのデータバンクを
ブロック。」
ハレ「うん!」カタタタ!
マキ「って、へぇ!?私が連絡するの!?」
コタマ「副部長はどうするのですか?」
チヒロ「決まってるじゃん。」タタタッ
トサッ!
チヒロ「このふざけたハッカーと直接
やり合う。今いる場所を特定して、
カウンターハックを仕掛けてみる。
ハレ!サポート頼むよ!」カタタタ!
ハレ「え、あ!りょーかい!」カタタタ!
マキ「え〜!?副部長が指揮から離れちゃったら
統制が取れなくなっちゃうよ〜!!」
コタマ「いえ、たった数秒でミレニアムの
強固なセキュリティを突破して監視システムを
乗っ取れるほどのハッカーです。
副部長でなければ……」
チヒロ「そういうこと! だからしばらく
指揮連絡は頼んだよ、マキ!
私はこいつとのハックに集中したい。」
カタカタカタカタ!
マキ「え、ちょっ!?うそぉ!?私そんなの
やった事ないんですけどー!!」
コタマ「私も自分の作業に取り掛かります!」
マキ「えーーー!!!ちょっ!待って
ってばー!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リオ「これは……『まさか……!?』」
タタタタタタッ…………
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ヒマリ「チーちゃん、突然監視システムが機能
しなくなりましたけれど、これは……」
マキ:えっと…チヒロ副部長に代わって、私が
答えます。ヒマリ部長。:
ヒマリ「あら、あなたはマキかしら?
……なるほど。やはりそうですか……
被害は?」
マキ:あ、さすがヒマリ部長……。
監視システムは全部だめ。通信網で生きてるのは
電子ネットワークに関与しない無線のみです。:
ヒマリ「盗聴されている可能性は洗い
出せましたか?」
マキ:……すみません。全く手をつけていません。
今は……
チヒロ「なん、なのっ…… こいつ!!!」
カタタタタタタタタタタタタタタタッ!
ハレ「手強すぎ……!」カタタタタタタタタタッ!
コタマ「もう、こんなところにまで入り込んで…!
まずいです…!! このままでは
所在が…!」カタタタタタタタタタッ!
マキ:…………敵ハッカーの妨害に手一杯で、
なお侵食を抑えきれずにいます。
コタマ先輩によると、ヒマリ部長たちの
居場所に手がかかりそう、らしいです…:
ヒマリ「何ですって… チーちゃんは?」
マキ:副部長も今必死にハックを仕掛けてますが
状況は芳しくないです……:
ヒマリ「チーちゃんが…… そこまでの相手
ですか…………………」
コタマ:うわあああぁぁぁぁぁ!! ま、まずい
ですぅ!! 通信ログに手がかかりましたぁ!:
チヒロ:くそっ!!ミレニアムの構造図を
抜き取られた!!:
ハレ:なんなのー!!こいつぅ!!足跡追っても
でたらめなサーバーに出るんだけど!?:
チヒロ:どうなってるの…!?私からのハックに
対処しながら、アクセス履歴を改竄して、
その上、ミレニアムのシステムに
ハッキングを仕掛けるなんて…!?
……まさか、こいつ……!!:
マキ:あわわわ!まずいよー!!ほ、本当に
ミレニアムを乗っ取られるんじゃ…!:
ヒマリ「……チーちゃんに伝えてください。
通信システムの死守をしてくださいと。
私がそのハッカーと戦います。」
マキ:ふぇ!?ヒマリ部長が!?:
ヒマリ「ふふふふ、こんなおもしろそ……
いえ、不躾な不届者には南海に広がる
エメラルドの海のごとき透き通る
清らかな天才美少女ハッカー、明星ヒマリの
腕が鳴りますね。」
マキ:…………………………
わ、わかりました!すぐに取り掛かります!:
プツッ
リン「……話は聞きました。この通信障害は
企業のハッカーと見て良いですね?」
ヒマリ「そのようですね。しかも相当に
手強いようで、今、チェックメイト寸前の
ところみたいですよ♪」
アオイ「何で気楽そうなのですか……
絶体絶命に追い込まれているというのに……」
リン「……ですが、逆を言えば、私たちもちゃんと
応戦出来ていると、見れるかもしれませんね。」
アオイ「リン先輩…!?」
リン「昨日のベイラムの盗聴が上手く効いて
いるということでしょう。設営すると推察した
ポイントのどこにも私たちが見当たらないことで
痺れを切らしたのかもしれません。」
ヒマリ「あら……、それは面白い考察ですね……
ザザ………
独立傭兵:主戦場から連絡を入れる。件のベイラムと
アーキバス…… いや、独立傭兵レイヴンだが…:
ヒマリ「はい。彼はお仕事してくれていますか?」
独立傭兵:……やりすぎて、良くない戦況に
なっているな……:
ヒマリ「?」
独立傭兵:あいつ……まだ5分そこらしか経って
いねえのに、もうベイラム方のMTを3000体以上
破壊している…小隊が1つ丸々つぶれされ
ちまってやがる……… しかもほぼダメージを
負っていねえ……:
ヒマリ「…………それはユーモア溢れるお茶目な
天才美少女ちゃんも笑えない冗談ですが…」
独立傭兵:そっちで戦局を映像で確認してくれたら
俺の言ってる事が嘘じゃねえってすぐに分かる
だろうよ。:
ヒマリ「…………ほ、本当ですか……?あの数を、
相手に、圧倒してると……???」ヒクッ
独立傭兵:あぁ、この世の地獄を見てるみたいだぜ…:
ヒマリ「あの、ACに乗ってても、MTって、50体も
破壊出来れば、良い方と伺っておりましたが……
それは、ロニーさんの見当違いだったの
でしょうか…?」
独立傭兵:大金星だ。50体も倒せるのは、装備を
最高級に揃えてて、すみからすみまでACを
アップデートし尽くしている傭兵様が大前提だよ。
金のねえ有象無象じゃ10体倒せりゃ御の字だ。:
ヒマリ「…………あ、あは…………☆
その中に乗ってるのって、人間ですか?
よ、4本腕の化け物が乗ってるとか……」ヒクヒクッ
独立傭兵:俺はそうは思えねえな…。化け物でも
出来ることには限度があるってもんだ……
あれは最早意思を持った【災厄】だ……。
確かに、何一つ『異名に違わねえな…』
……というか、映像で確認してるはずだろ。
何でまるで見えてねえみてえな……
リン「すみません。連絡が遅れてしまいました。
お答えします。先ほど、何者かの凄腕の
ハッカーにより、我々の監視システムを
乗っ取られてしまいました。
こちらで皆様方の戦場の状況を確認する事が
出来ません。」
独立傭兵:何だと…!?ふざけんな!何やって
やがるんだ!!:
リン「その節は、本当に申し訳ないと頭を
下げる事しか出来ません。
……どうやら、私たちはとんでもない思い違いを
していたようです。」
独立傭兵:あぁ!?:
アオイ「リン先輩……?」
リン「……不躾ながら、私は先ほど少し希望を
見てしまいました。【こちらにハッキングを
仕掛けてきているという事は、相手は私たちが
盗聴したベイラム方の手によるものであり、
ある意味でベイラムは追い詰められている。】と」
独立傭兵:…………:
リン「あなたの報告により、私の推察は
ある意味で当たっていると、確信を持てました。
……ですが、ほんの少しも楽観出来るものでは
ない。むしろ、状況は悪くなりつつあると
理解しました。
あなたの言葉を借りるなら………
今、起きている事象は【災厄の予兆】と
表現するのが最も適切です。」
ヒマリ「……………」
アオイ「……そうですね。」
リン「独立傭兵、【レイヴン】。
彼の者が災厄の目となって、戦場は荒れに
荒れています。
このまま行けば、私たちは【レイヴン】に
よって、跡形もなく黒く焼き尽くされる。
私たちが、私たちの最大の敵は【ベイラム】
でも、【アーキバス】でもありませんでした。
……最も、脅威かつ、絶対的な敵は【レイヴン】
ただ1人……
先ほど、憎悪であの男を殺すと発言しましたが…
最早私情だけの問題ではなくなっています。
独立傭兵【レイヴン】……
どれほどの犠牲を払おうとも、あの男をここで
確実に殺らなければ……
独立傭兵:………同意するぜ。あいつは何とか
しないと、俺たちは全滅だ。:
リン「こちらはこちらで出来ることをいたします。
皆さんも、引き続き奮闘をお願いいたします。」
独立傭兵:了解。オーバー。:プツッ
リン「……アオイ、すぐに各持ち場に
監視システムの件の連絡を。そして……」
アオイ「はい。分かっています。【独立傭兵
レイヴンの脅威と彼を最優先で排除を行う。】と
連絡することですね。」
リン「はい。ですが、まずは先生に連絡を
入れてからです。」
ヒマリ「……普通なら、たった1人の傭兵を
躍起になって潰すなど、愚かの極みでしか
思えないのでしょうが……
それが最善手だと、考えてしまっている
私もおかしくなってしまっていますかね。」
アオイ「私もです。何考えているんですか、とか
企業たちはどうするんですか、とか、普段の
私ならばリン先輩に反論していたでしょうね。
……私も、そのぐらいは分かりますよ。
そんな半端と、常識では、
止めることなど出来ないと。
後先考えず、私たちが持ち得る全ての力と手を
ぶつけなければあの男を倒すことなど
夢幻のように不可能であると……」
リン「独立傭兵レイヴン…… 彼の者はたった
1人で【星外企業】の全戦力を遥かに凌駕
していると評価しなければならないでしょう。
……ここが、私たちの正念場です。」
ヒマリ「えぇ。私はこのふざけたハッカーと
対決し、システムの復旧に取り掛かります。」
アオイ「私は先ほど言った通り、各持ち場に
連絡を入れます。」
リン「では私が先生に連絡を入れます。
皆さん、奮闘を!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チャティ*…ビジター、こちらの作業の進捗を
伝える。まず、手始めにミレニアムの監視
システムを奪った。これで、キヴォトス側に
お前の動きを悟られる事はなく、逆にこちらで
キヴォトス側の動向を監視可能だ。
ネスト本部にアクセスラインを繋いだから
ボスの方で確認が可能なはずだ。*
621*なに… 優秀だな。俺が暴れて回らずとも
監視を潰してくれるとはな。*
チャティ*向こうの管理統制に一瞬の隙が生じた。
その時間があれば監視システムを掌握するのに
わけはない。*
ネスト*ゲスト、カーラより伝言です。
「今猛烈に忙しい。後1分待ってくれ」
との事です。*
621*そうか。サンクトゥムタワーとかいう
鉄塔だかにアクセスしている最中ってわけか。*
ネスト*鉄塔ではありませんよ。マスター
レイヴン*
621*どっちでもいいだろ。それで、
ミレニアムが隠し持ってるコーラルは
見つけられたか?*
チャティ*いや。いくらかは漁れたが、
これ以上は厳しそうだ。
調月リオは天才的なエンジニアの上、
知識と技術はボス仕込みだ。
彼女が組んだビッグシスターアルゴリズム
には迂闊に触れない。
それに、少々厄介事も生じた。*
621*何だ。*
チャティ*ミレニアムサイエンススクールの
ハッキング集団、ヴェリタスよりカウンター
ハックを仕掛けられている。
それにも対処しなければならない。*
621*手こずりそうか?*
チャティ*手こずるほどでもないが、
無視出来るほどでもない。
今は重要ターゲット、【浦和ハナコ】の
潜伏先の情報の奪取に着手したところだ。
より正確に言うならばキヴォトスの
各司令支部の設営場所の情報だな。
どちらにせよ、コーラルの管理場所の
情報はボスが来なければ着手出来ない。*
621*1分か…… まぁ俺も監視が機能しなく
なったとは言え、今はベイラムのナイル隊に
ガチガチにマークされて全く動けそうにない。
もう少し暴れてみるとする。*プツッ
ベイラムMT:あ、ああぁぁぁ……!:
ベイラムMT:なん、なんなんだ……
何なんだあいつはぁ!!!:
ベイラムMT:ありえねぇだろ…!:
ふむ。向こうもいい感じに仕上がってきたな。
単騎で大多数の敵方を撃破すれば、何人かは
恐怖で動きが固くなるはずとは思っていたが、
戦意喪失を起こす者も現れ始めたな。
今で…大体3000はやったか。
Fade crow:ギュワン!ボッ!
俺は続けてブッタを構え、近接ブースターを
吹かし、瞬時にベイラムMT大隊の懐に
潜り込む。
ベイラムMT:ひぃっ!!:
ベイラムMT:またき
ドッコオオオォォォン!!ズバァン!
銃を構えるより情けねえ泣き言をこぼす
間抜けどもは即刻蹴り飛ばして、ぶった斬る。
そして、パルスブレードを格納し、格闘で
MTどもの相手をする。
理由は単純明快。弾が持たねえから弾切れを
起こさない近接武器をつかうために
近接戦闘をせざるを得ないためと、
近接戦闘の要であるブッタをオーバーヒート
させないためだ。
パルスブレードは基本的な近接兵装の一つで
あり、攻撃だけでなく、弾をはじいたりと、
防御でも使える。特に、近接兵装を完全に
防げるのは近接兵装だけだ。
つまり、オーバーヒートでもさせてしまえば
近接戦闘の使える手札が一気に減ってしまう
ことを意味する。
もちろん、オーバーヒートのクールタイムは
敵から見ても丸わかりだ。
ほんの数秒とは言え、敵を勢いづかせ、
あっという間に形勢が逆転しかねない。
だから、俺はブッタは多くを巻き込める
チャージで斬る以外は、基本移動に留めて
いる。
瞬間スピードだけならQBだが、最も燃費の
悪い移動でもある。
移動のためにQBなんて吹かそうものなら
一瞬でENエネルギーは枯渇する。
そして、この多勢を前にエネルギーを
切らせるのは近接兵装をオーバーヒート
させるよりももっと最悪な事態だ。
何せ、基本ブースト移動以外の一切が
1秒半、使用できなくなってしまうからだ。
緊急用のためのQBは残しておかなければ
ならない。
そのため、その次に速い近接ブーストを
吹かすわけだ。
いわば、ENの節約と言ったところか。
武装に関しても2連グレネードと
プラズマミサイルはなるべく多くMTが
固まった場所に撃ち込む。
そして-----
ベイラムMT:ひ、ひるむな!撃て撃てええぇぇ!!:.
この大隊相手に、至近距離戦は不利と
普通は考えるだろうが、逆だ。
ガシィ!
ベイラムMT:ひっ!:
ガガガガガガ!
ベイラムMT:うわあああぁぁぁぁぁ!!!:
弾避けにすれば被弾しなくて済む。
ベイラムMT:ちくしょう!あいつまたMTを
盾にしやがった…!:
ピコーン パパパパパパパパパパパパパパパ
スキャンを使い、状況を把握する。
……右後方と中央後方、左前方2箇所が
固まってるな。
シュゴオッ!
俺はMTを盾にしながら前方のMT多数に
一気に近づく。
ベイラムMT:うわああああぁぁぁぁ!!!:
ベイラムMT:くそっ…!!まただ…!:
ベイラムMT:また接近される!!:
こういう手に弱い。呆れるぜ。
せめて仲間ごと撃てば、少なくとも俺に
消耗戦を仕掛けられるというのにな。
ドガァン!
俺は適切な距離にまで近づいた後、盾にした
間抜けを前蹴りで蹴り飛ばす。
ベイラムMT:うぉあっ!?:
ベイラムMT:っ!?:
ベイラムMT:うわ!!:
仲間が吹っ飛んできて怯んでる隙に
ベイラムMT:え!?:
バカが。ACならお前らが間抜けしている隙に
近づくことなんてわけもないだろうが。
ブッタはもう構えている。
ズバアアアアアン!!
ベイラムMT:うわああぁぁぁぁ!!!………
Fade crow:………………:
ダン!!
俺はぶった斬ったベイラムMTを踏み台にして、
高く跳び上がる。
ドドドドドドドォーーン!
その直後に、ぶった斬ったMT多数が連鎖的に
爆発を起こして大破した。
621:そこだ。:
俺はプラズマミサイルの照準を【完璧に】
合わせる。
ボボボッ
そして、放った。
ベイラムミサイルMT:!!今だ!ロックオンを…
ドシュン!!
ベイラムミサイルMT:っっっ〜〜〜!!!!
くそったれ!!!また急降下して味方の中に
紛れやがった!!:
当たり前だろうが。数万のミサイルが飛んで
来ると分かっているのに、いつまでも
無防備にふわふわ飛ぶわけねえだろうが。
俺はてめぇら間抜けとは違うんだよ。
ガシィ!
ベイラムMT:ぅお!!:
俺はまたMTを盾代わりにして射撃のしやすい
ポイントへ移動する。
チャキ…
ベイラムMT:っ!?:
そして、チャージしたハリスの砲身を盾にした
MTに押し当て、発射する。
ズッドオオオオオオオオン!!!!
けたたましいハリスのチャージ弾とともに
盾のMTが他のMTを押し除けながら
豪快に吹っ飛んでいく。
これで斜線は開けた。射撃反動が収まったと
同時にすかさず俺は2連グレネード
【SONGBIRDS】を構える。
そして……
ドグルン!ォドォン!!
一撃の発射同時に俺はクイックブースターの
機構を利用してFade crowの機体をすごい
スピードで捻らせる。
これにより、放たれた弾丸はそれぞれ別の場所に
ふっとんでいく。
ズドーン!ズドーン!
ベイラムMT's:うわあああぁぁぁぁぁ!!!:
ドドドドドドドォーーン!!!
狙いも完璧だ。ばらけて放ったことにより
ベイラムMTをそれぞれ大きく削れたはずだ。
プラズマミサイルと合わせれば、ざっと一気に
100体以上は破壊したか?
ベイラム4脚MT:くそおおぉぉぉ!!!!
このバケモンがあああぁぁぁ!!!!:
ベイラム4脚MT:これ以上仲間をやらせる
かよおおおおおお!!!!:
621:今度は4脚2体か…:
しっかり活用して攻めてきたようだが、
そもそもそんな図体だけデカい木偶の坊、
ものの数にもならん。
シュワン!
ドゥッ!
ブッタを構え、4脚MTへと高速で接近する。
ベイラム4脚MT:くらえぇ!!:
ドォン!(拡散バズーカ発射)
621:ふん。:
狙い方が雑なんだよ。下側を潜り抜けられるぜ。
拡散バズーカは物量による圧殺が利点なのに
スペースを作ってどうする。
カクン、ギュン!
ヒュルルルルルル ドオオオォォォォォン!!
俺は姿勢を低くし、QBで更に加速する。
結果、拡散バズーカ弾はFade crowの
上を通り過ぎ、後方で爆発した。
ベイラム4脚MT:うおおおぉぉぉ!?:
ベイラム4脚MT:あ、当たってない!?:
既に俺は4脚MTの懐へと潜り込んでいる。
ズバン!ズバン!
4脚MTは懐に入られてしまえばほぼ何も出来ん。
しかもその数少ない対抗策というのが
レーザーブレードだ。
それを装備していないこいつは完全に何をする事も
出来ない。
こうなってしまえば4脚MTなどただの木偶の坊だ。
ベイラム4脚MT:舐めんなよ…!懐に入られた
からって、4脚MTが何も出来ないわけじゃ
ねえんだよ!:ブォン!
621:バカか?:ブン
ガイィン![殴り合いで、4脚MTがたやすく
押し負ける]
ベイラム4脚MT:え!?:
621:図体がでかいからってパワーがあるとでも
思ってるのか? そいつは所詮パーツを組み上げた
だけのMTだろうが。
『コア理論』のACにMTが馬力で勝てるかよ。:
ベイラム4脚MT:くっ…!すまねえウィル!:
ジャキン!
621:ふん…:
ドオオオォォォォォン!!
もう片方が拡散バズーカの発射音を響かせたと
同時に
ドシュズザアアァァァァァ!!!!
俺は前方にQBを吹かし、その勢いで地面を
スライディングをする形で低く、思い切り滑る。
先ほどの殴打で相手の4脚MTは上に伸びるように
大きくのけぞっている。
スライディングならばAC1体分程度の空間は
ある。
そうして俺は目の前の4脚MTの裏側へと
回り込んだ。
そして、後ろから迫ってきていた拡散
バズーカ弾は……
ベイラム4脚MT:うわあああぁぁぁぁ!!!!:
ベイラム4脚MT:っ!? なんだと!?:
モロにベイラム4脚MTへと直撃していた。
耐久を笠にして、自分の味方ごと俺に
ダメージを与えようとしてたらしいが
ただ見事なオウンゴールを決めた間抜けな
結果だ。
そして、ここでそのミスはおいしい。
ハリスを温存出来る。
ドガァン![ブーストキック]
背後からキックを入れ
バシュン[ハリス通常撃ち]
ハリスを撃つ。
ベイラム4脚MT:うわああぁぁぁぁぁ!!!:
ダカァン![ACS負荷限界]
ズボォ……
ベイラム4脚MT:あぁ…かあ…ちゃん……
父さん……ごめん…な……。コプッ……
……お、れ……ぜん…ぜ…ん…………
おや、こうこ
ズバアアアアァァァァァン!!!
バチバチ、ボオオオオォォォォン!!!
ベイラム4脚MT:ウィル……!!:
621:そんなガラクタなんぞに乗るから
そうなる。雑魚が…:
ベイラム4脚MT:っっっ!!……………
だまれ……!!:
621:犬死にだったな。:
ベイラム4脚MT:!!!!!
取り消せえええぇぇぇぇ!!!:
ブゥン
でかい図体を動かしてレーザーブレードで
俺に斬りかからんと迫ってくる。
俺はあえて、出力し、振りかぶらんと構える
レーザーブレードの方へと近づく。
ベイラム4脚MT:うおおおおおぉぉぉぉぉ!!!:
ブゥ…
ここだ。
Fade crow:シュゥン[ブッタ通常出力]
俺は、今まさに振るおうとするレーザー
ブレードにブッタを斜めに交差させる。
ベイラム4脚MT:!?:
ギャリギャリギャリギャリ!
結果、パルスブレードとレーザーブレードの
交差点で激しく火花を散らしながらも、
Fade crowは4脚から見て、前に押し出される
ように、つまり後退する。
これも俺がよく使う手だ。
要は、横から振りかぶってくる時は、
振り始めは前へのモーメント(ある基準点からの
作用点までの距離に比例して働く回転力)が
強い。
そして、そのまま前方に、【弧を描く】ように
振る。まぁ、当たり前の話だな。
人間の腕の動きはそのように出来ているの
だから。ならば、人体構造を参照して製造された
人型兵器であるAC MTも同様なのは道理だ。
【弧を描く】、つまり【円】だ。
当然遠心力の力点もある。
直角にブレードを受ければ、もちろん遠心力も
クソもないが、あえて斜めに受け、刃がすべる
ようにすれば、遠心力は働き、その力の向きは
今の俺から見て後ろ向きへと働くわけだ。
ENエネルギーを消費する事なく、安全に
後退することが出来る。しかも、相手はレーザー
ブレードでの攻撃の最中だ。そして、こちらは
左手のパルスブレード以外はフリーの状態だ。
つまり、ガラ空きの胴体に武装をぶち込み放題だ。
ボボボッ[プラズマミサイル発射]
ジャキン!![SONGS BIRDS構え]
俺もダメージは食らうが、この至近距離、
逃れはせんぞ。
ベイラム4脚MT:ぅおっ!?:バチバチバチ!
ドォドォン!
元々後方への力が働いているところに、
SONGS BIRDSの射撃反動で更に
後方へ力が加わる。結果、俺はブーストも
何も吹かさずに大きく後ろへ後退することが
出来た。
まぁそれでも至近距離で放ったから
SONGS BIRDSのグレネードの爆風から
完全に逃れられなかったが。
ドカン!ドガァン!
ベイラム4脚MT:ぐうううう!!……
何だ…さっきの…!?一体何をした!?:
621:戸惑ってるところ悪いが、もうチェック
メイトだ。:
ベイラム4脚MT:え?:
俺は既にチャージしたハリスを構えている。
プラズマミサイルと2連グレネード。
どちらもまともに浴びた奴はもう既に
ハリスのCSの、スタッガー範囲に入っている。
621:終わりだ。:チャキ…
ベイラム4脚MT:!!!!!!!!:
ズドオオオオオオオオン!!!!
ベイラム4脚MT:うわああぁぁぁぁぁ!!!:
ドッコオオオオオオオン!!!
ピーッピーッ!(ACS負荷限界)
ブァン![チャージブッタ展開] ドシュン!
ベイラム4脚MT隊員(………あぁ、俺は、
いいんだ。
でも、こんなの理不尽だろ… 神様……
ウィルは……誰よりも家族思いで、誰より努力
して、次世代のエース候補にまでなれたってのに…)
ベイラム4脚MT隊員(どうして、俺のような
しがない老耄だけじゃなくて、才能あって、
良い奴で、若い命まで奪うんだよ……
……何で、
報われないんだよ……神様………………)
ザシュウウウウン!!!
バチバチバチ!ズルッ……
[胴体を上下真っ二つにされた4脚MTの
上半分がずり落ちる]
4脚の横を通り抜けるようにチャージブッタを
斬りつけた。まぁ4脚は見事なまでの真っ二つだ。
ベイラムMT:あ、あぁ…!嘘だろ…!?:
ベイラムMT:今度は2体同時だぞ…!:
ベイラムMT:ものの十数秒で…!:
ベイラムMT:こんなの、勝てるわけが…:
攻撃が止んだ。周りの奴らは後退りしている。
さっきの4脚MT2体同時撃破がよほどこたえた
らしいな。
にしても、先はまだまだ長い。今で300体は
ぶっ壊したはずだが、まだ全体で半分以上
残してやがるか…
今のところ1分につき約500体といったところか。
まぁ、真面目にアーキバス様のご依頼をこなす
なら、もっとペースを上げねばならんが、
あいにく今回はそうではないからな。
4脚3体もやってるわけだし、適度に手を
抜いておくか。
それに、
あのふざけたクソ野郎どもを今度こそ確実に、
完全に冥土に送り込んでやるためにも
こんなところで集中力と、体力を使うわけには
いかん。
--------------------
ボトマック:うそ…だろ……何なんだよ
あいつ…!:
ナイル:…………:ギリィ!
ベイラム4脚MT:あいつ一体だけで…
もう3000の隊員たちが…!!:
ナイル:………『まだか…!!』
このままでは…!:
--------------------
ラスティ:何て恐ろしい実力……
こちらはまだようやく1000にのぼるか
どうかと言ったところなのにな…。
確かに『○○○○○○殿』の判断は賢明と
言うところか。:
ベイラムMT:行くぞ!:
ベイラムMT:
ヴェスパーの方がやりようはある!:
ラスティ:さすがはレッドガン…全員が骨太だ…。
骨が折れるな…、戦友……:
--------------------
マトリクス:…………:あんぐり
アルマ:……え?あの2人、たった2人で
あの数を相手どってます…?:
マトリクス:…………:あんぐり
アルマ:しかも、独立傭兵レイヴンは逆に
ベイラム軍に優勢じゃないですか…!?
化け物ですか!?:
マトリクス:…………:あんぐり
アルマ:チィ!このままでは……!
オキーフ長官、まだですか……!!:
オキーフ:呼んだか、アルマ。:
アルマ:!オキーフ長官!!:パァ
アーキバス主格MT:アーキバスMT部隊、
只今到着いたしました!:
アルマ:MT部隊も来ましたか!全く!
来るのが遅いんですよ!アーキバスに
所属しておきながら、ちゃんと仕事を
しなさい!:
アーキバスMT:チッ…:
アーキバスMT:肉人形のくせして、偉そうにしやがって…:
アルマ:何か言いましたか?:
アーキバス主格MT:お前たち!!……はっ、
申し訳ありません。第10隊長殿。
部下がご無礼を働きました。:
アルマ:謝るところが違いますが?
私は給料分きっちり働きなさいと
言っているんです。
早く戦闘準備に取り掛かりなさい!:
アーキバス主格MT:はっ!:ペコり
アルマ:全く……:
マトリクス:………:あんぐり
オキーフ:マトリクス、呆けるな。:
マトリクス:キッ!?……はっ!?オキーフ長官!?
私は何を…!?:
オキーフ:………『連絡は既に取った。動きが
あるまでとりあえず継続するぞ。』
俺が先陣を切る。主力MT隊は俺の後に続き、
アルマは後続でプラズマミサイルで支援。
マトリクスはMT大隊の先頭で後方部隊を
守れ。:
マトリクス:待て!オキーフ長官!最先頭なら
このマトリクス様にこそふさわしい!
そこの能無しどもは、この私の指揮の元なら
有効に働くだろう!
もちろん!このマトリクス様自身も一騎当千の
力を振る舞えると断言し
ガァン!!
マトリクス:ウキィ!?:
アルマ:猿みたいな声あげないでくれます?
私個人の私情としてなら是非そうして
いただきたいのですが、やめなさい。
あなたが先陣を切っても10秒と持たずに
あなた諸共スクラップですよ。:
マトリクス:ぬぁんだとぉ!!さっきから
言わせておけば!『下っ端組織』のくせして
このマコ……うん、あれ……?:
アルマ:は?下っ端組織???何トンチンカンな
事を言っています?私とあなたは元々から同じ
ヴェスパーでしょう? ついに脳みそが
腐り落ちてしまい……
オキーフ:ケンカをやめろ!お前たちもヴェスパー
ならば各々の仕事に取り掛れ!:
アルマ:はっ!:
マトリクス:うぅ……!はっ!!:
------------------
621:ベイラムの注意がヴェスパーⅨとⅩがいる
方向に向いた……。:
Fade crow:キュィ[オールカメラ]向ける。
621:……なるほど。オキーフが来たか…:
ザザ…
カーラ*やぁビジター。遅れて悪かったねぇ。
調子はどうだい?*
621*今の状況を一言で言えば、熟してるって
ところだな。そっちの目的は終わったか?*
カーラ*かなり手こずったが、結果は上々だね。
欲しい物は手に入れたよ。
ついでに、ウォルターの方も危険域から完全に
脱した。
後はネストの誘導で自動操縦でここまで帰って
これる。
ウォルターとも接続するよ。*
621*ほう…*
ザザ…
ウォルター*621、お前たちの方も順調の
ようだな。*
621*あぁ。チャティが優秀なおかげだな。*
チャティ*褒めてもらった言葉を否定する
ようで悪いが、俺の仕事は現状停滞気味だ。
もう1人、ミレニアムの優秀なハッカーが
加わってきた。
通信ログに手をかけられない。ヴェリタスの
防衛網に引っかかってしまっている。*
カーラ*リオの話には聞いてた明星ヒマリって
天才ハッカーかもねぇ。だがちょうど良いよ。
チャティはその厄介そうなハッカー集団を
そのまま釘付けにしておきな。
あたしはリオが組んでいるアルゴリズムを
引っ剥がしにかかる。*
ウォルター*どの程度要する?*
カーラ*時間か?……そうさね。ま、あたしの
直弟子だからねぇ。弟子に遅れは取るつもりは
ないが、さっきよりも手こずるだろうからねぇ。
下手すりゃ30分以上かかるかもしれない。*
ウォルター*それほどかかるのか…*
カーラ*マジもんの天才だったからね。
あたしが教えた知識と理論を昇華させて
とんでもないセキュリティシステムを
組んでる可能性が………*
621*そうか。まぁ仕方ねえだろう。
ハッキングの事に関しては俺はよく分からん
からな。それだけの時間が要るなら
稼ぐしかないな。*
ウォルター*……負担をかけるな。621。
終わり次第すぐ連絡しよう。
そしたら、機を見てそこから……
カーラ*………待ちな。………………
…………………何だこれは……*
621*どうした?問題発生か?*
カーラ*………………チッ、失望させ
やがって……
あたしが教えた『1番大切な事』を何も
活かしていないじゃないか、
ウォルター*どうした? まさかお前の手がけた
その少女はお前でも
カーラ*やめてくれ。ウォルター。*
ウォルター*……?*
チャティ*ボス…?*
621*どうした?*
カーラ*その先を言うのは腹立たしくて
仕方なくなってくるから言うのはやめてくれ。*
ウォルター*どうしたんだ。説明をしろ。*
カーラ*……そうだね。説明なら簡単なものさ。
事態はすぐにでも解決出来るってことだよ。
ビジター、あんたさっき熟してるって言ったね。*
621*あぁ。オキーフが来たところでな。
ベイラムの注意がそっちに向いた。
それに、俺が散々大暴れしたおかげで
ベイラム兵たちはガクブルしている。
俺が離れようとしたら大喜びする
だろうさ。
つまり、今は俺たちの任務を遂行するのに
絶好のタイミングと言える。*
カーラ*そうかい。じゃあすぐにそこから
離脱してミレニアム本校に向かいな。
着く頃にはコーラルの在処も判明している
だろうさ。*
ウォルター*なに?*
621*……ここからなら本校に着くのに
十数秒しかかからんぞ?*
カーラ*十分さ。
10秒もかからないよ。分かったら行きな。*
621*お前…さっきまでその弟子をマジもんの
天才だとか、どんなセキュリティシステムを
組まれてるか想像出来ないだとか言ってたん
じゃなかったのか?*
カーラ*そうだね。想像出来ないほどに
下振れていたよ。
ほら、もうあのバカの組んだセキュリティは
引っ剥がしてコーラルの保管場所の位置を
入手した。早く行きなって。*
621*マジか?*
ウォルター*……621、カーラの実力は本物だ。
彼女がそう言うなら間違いはない。
すぐに離脱し、ミレニアム本校へと向かえ。*
621*………分かったよ。*プツッ
シュゴオオオオオオォォォォォ………
カーラ*……後、チャティには悪いんだけどね。
あんたが必死でやっているそのタスクは
もう必要なさそうだ。
……確かにビジターの予想通りだったね。*
チャティ*そうか。ではハッキングを
中断しよう。*
ウォルター*『……………』あぁ。*
------------------
ォォォォォ……
ラスティ:なに……?いきなり『そう来る』
とはな… 戦友。:
ベイラムMT:撃てぇ!ヴェスパーはここで
堕とすぞ!!:ババババババ!
ラスティ:やれやれ、それにしても置いてきぼり
とはひどい。本当に骨が折れるな……:
------------------
ォォォォォ……………
ナイル:……こんなにも早く行動に出るとは…。
些かあからさまが過ぎると言えるが…:
ボトマック:……そうか。分かった。
ナイル副長、『例の件、判明しました。』:
ナイル:そうか。では『始めろ。』と通達しろ。:
ボトマック:はっ!:
------------------
ォォォォォ…………
アルマ:あら? 離脱したようですね。こちらの
動きを見て、スネイル閣下の命令を遂行する
つもりでしょうか。:
オキーフ:いや…違うだろうな。どちらにしろ
早く我々はベイラム大隊に攻撃を仕掛け、
ラスティが離脱できる猶予を作る。続け。:
ブオオオオォォォォォ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜少し前〜〜
〜〜G4.イグアス隊迎撃チーム〜〜
サオリ「各隊、状況を報告しろ。」
ミサキ:β隊は、αから見て反対側にて待機中。
オーバー:
アツコ:Δ隊、指示通りサオリたちの2km
後方にて次の指示を待つ。オーバー:
ヒヨリ:γ隊、援護いつでもいけますぅ!
オ、オーバー……:
アズサ:ε、罠の設置は完了した。……だが
サオリ。ACはスキャンがあるから罠をいくら
仕掛けようが、意味がないんじゃ…:
サオリ「いや、意味ならある。罠をいくら検知
出来ると言っても、フリーズンさんの話の通り
スキャンが常時発信し続けるレーダーの類いで
ないならば効力は十分にある。
スキャンを使った後のインターバル中に仕掛けた
罠は検知出来ない。そしてあれほど巨大な
デカブツ兵器だ。白兵で使用する罠は小さくて
目で視認するにも困難のはずだ。
そして、爆発が効かなくとも、その際に
発せられる爆煙で目眩しにはなる。
そうやって、視界を奪った所にΔ隊による
スキャン距離外からの急接近、奇襲を
仕掛けることでベイラムMT隊にダメージを
出し続ける。」
アズサ:……なるほど。スクワッドが得意な
ゲリラ戦か。確かにそれならば、ベイラム隊も
迂闊に進軍を推し進められない。
先生が来るまでの時間は稼げる。:
ミサキ:さすがリーダーだね。:
フリーズン:ふふふふ。小娘と思えば、中々
どうしてまともな指揮が出来るものだ。
先ほどの無能はますます犬死にであった
わけだな。:
サオリ「……フリーズンさんでしたか?
それ以上ダナムさんを侮辱するのは
控えていただけますか?」
フリーズン:おや、これは失礼。性根は
サオリ「……………ε隊は多くでなくていい。
ただ後退しつつ、継続して罠を仕掛け続けろ。
γ隊は罠の着火を確認次第煙幕弾を発射。
発射と同時にΔ隊は奇襲を仕掛けろ。
私達とβ隊は引き続き陽動を試みる。
独立傭兵の皆さんもよろしくお願いします。」
独立傭兵:了解だ。嬢ちゃん。:ジャキン!
独立傭兵:へっ、随分と荒事に慣れてやがる
じゃねえか。傭兵でもしてたのか?:ジャキン!
サオリ「まぁ、そんなところです。」
独立傭兵:頼りになるねぇ。:ジャキン!
アズサ:ヒフミ!大丈夫か?:
ヒフミ:ひぃー!ひぃー!ふぅ、ふぅ……。
け、結構重いですね、この地雷……:
アズサ:戦車用だからな。辛いなら、
私が全部……:
ヒフミ:だ、大丈夫です!ぜぇ!アズサちゃんも
スクワッドの皆さんも戦っていると言うのに
私だけ休んでなんていられません!はぁ!…:
アズサ:ヒフミ…… ありがとう。
じゃあこっちの爆弾も頼む!:つ倍盛り地雷バーガー
ヒフミ:…………え?:(絶望)
サオリ「それと最大の留意点、レッドガン、G.4、
イグアスの駆るACの動向には常に注意しろ。
ほんの少しでも油断すれば一息で私たちの元に
まで辿り着く。
まばたきすら許されないと思って警戒する
ように!」
フリーズン:レッドガンの牽制ならば私が
受け持とう。:
サオリ「お願いします。では、ひき続き作戦を
継続する。ミサキ!」
ミサキ:OK、リーダー。:
オールバニー:くそっ…!厄介だな…!!
歩兵の地雷自体は大したダメージでは
ないとは言え、派手だ……
爆煙で相手を視認出来ない…!:
ベイラム4脚MT:奴ら、完全にスキャンの
穴を突いてきていますね……
スキャンの探知からこぼれた地雷で
我々の視界を潰した後、スキャン外からの
急襲により、不意打ちを受け続け、被害が
かさみ続けております。:
オールバニー:これじゃ思うように進軍
出来ないぞ!!:
イグアス:チィ!あのアリ野郎ども、
ゲリラ戦に慣れてやがる…!
あのサオリって野郎がアリのリーダーかよ。:
イグアス(クソが…!サオリってアリンコを
狙おうにも、あのフリーズンって独立傭兵が
上手く邪魔してきやがって狙いをつけられ
ねえ……!)
バッ!バッ!
イグアス:っ!:
オールバニー:また陽動か!:
イグアス:……ムシケラが…
調子に乗ってんじゃねえ!!!:
ドン!
フリーズン:おっと。:ギュワン![シールド展開]
シュワン
イグアス:チィッ!またてめえか!!!:
フリーズン:どうしたのかな? 天下のレッドガン
が、まさかこの程度ではないだろう?:
イグアス:ケッ!木端の雑魚が!邪魔なんだよ!!:
ババババババ!
サオリ(あの男……頭は回っても意外と頭に血が
上りやすいようだな。なら…)
サオリ「どうした?ただの蟻の群れにさっきから
やられっぱなしか?」
イグアス:あぁっ!?:
サオリ「そんな高性能ロボットに乗っておきながら
未だに生身の私たちをねじ伏せられないとはな。
ACは確かに次元が何段も違う怖しい機械兵器
だが…… その逸脱したスペックも使う人間が
能無しじゃ形無しだな。」
ミサキ「ちょっ、リーダー!?」
イグアス:てめぇっ…!!!:
フリーズン:ふふふふふ……:
サオリ「何だ?血管ピクピクか?私は事実しか
言ってないつもりなのだがな。
私の言ったことが間違いなんだったらご自慢の
そのACでさっさとアリをねじ伏せてみろ。」
ミサキ「リ、リーダー!煽りすぎだって!」
イグアス:…………言ってくれるじゃねえか…!
だったら望み通り
ぶっつぶしてやる!!!!:
ドシュン!!!
ミサキ「ほら!すごい勢いでこっちに向かって
来ちゃってるじゃん!!」
サオリ「よし、狙い通りだ。そら!」ブゥン
ヒュルルルルルル
イグアス:また煙か?笑えるぜ。アリの雑魚武器が
ACに対して効くと思ってんのか!!:ドシュン!
カチッ[対戦車地雷起動]
ドオオオォォォォォン!!!
イグアス:っ!?:モクモク
カランコロン……………………………
イグアス:煙が…出ねぇ……!?:
サオリ「それはさっき拾ったただの
缶ジュースだ。
煙幕弾とアルミ缶の見分けすらつかないのか?
エースどころか兵士として終わっているな。」
イグアス:っっっ!!!!:
ミサキ「ただのアルミ缶で、地雷がある方に
誘導を……」
独立傭兵:仕方ねえだろうよ。俺たちの世界じゃ
生身同士の戦いなんて大昔に終わっちまっている。
例え知識として白兵で使用する煙幕弾を
知っていたとしても、咄嗟に使われちゃアルミ缶
とだって見分けなんかつかねぇよ…
俺も煙幕弾と缶ジュースを並べられたらどっちが
どっちか分からねえしな。:
ミサキ「いや、真面目に答えられても反応に
困るんだけど……
でも、そっか。そういうことか。:ザザ…:
アツコ、ヒヨリ、アズサ、こいつ結構短気だ。
煽られたら冷静な判断が出来なくなるきらいが
ある。」
アツコ:ん、了解。:
ヒヨリ:え、あ、煽れってことですか?:
アズサ:分かった。早速やってみる。:
ヒフミ:ふぇ!?アズサちゃん!?:
アズサ:すぅ
アズサ「おい!単細胞のバカ!」
イグアス:………あ?:
アズサ「何だ?その間抜けなポーズは?
中に乗っている人間の間抜けな顔が透けて
見えるようだな!
それはそうか!こんな単純な策に引っ掛かる
ほど無能だものな!!
その無能に相応しいアホ面が目に浮かぶぞ!」
ヒフミ「あばばばばばば!?」アタフタ
イグアス:んだとコラァ!!!:
アズサ「おいおい… そんな程度の低い返答しか
返せないのか? まるでチンピラだぞ!
少しは先生を見習って、大人に相応しい
振る舞いぐらいはしたらどうだ?」
ヒフミ「ひいいいぃぃぃぃ!!!
い、言い過ぎですぅ!アズサちゃあん!!」
イグアス:てめぇ…さっきからコソコソ地雷を
仕掛けて回る事しか出来ねえくせに……
調子乗ってんじゃねぇぞ猿がぁ!!:
チャキ
ボボォォォォォシュゥゥゥゥゥゥ………
ヒヨリ:し、指示通り煙幕弾撃ち込みましたよぅ!:
イグアス:また煙幕か!? チィッ!さっきから
鬱陶しいんだよ…!!:
ミサキ「ねぇ、あんた一体何回間抜けな事
繰り返すの? さっきから同じ手に引っかかって
ばっかりじゃん。」
イグアス:っ〜〜〜〜〜!!!!:
ミサキ「そのACって奴から降りた方がいいよ。
あんたじゃ宝の持ち腐れだもん。
私たちがもらってあげるよ。
あんたなんかよりよっぽど上手くそのAC使って
あげるから。」
イグアス:さっきから、キーキーうるせぇんだよ!
時代遅れの類人猿のくせによ!!
てめぇら原始人が!!人類科学の到達点のACに
乗れるわけねえだろうが!!:
ピコーン…パパパパ、パパ
イグアス:こっちにはな!スキャンが
あるんだよ!!てめえらがどれだけ視界を
潰そうが関係ねえんだよ!!
てめぇらこそ!学習能力のねえ間抜け
ガァン!!
イグアス:ぅぐおっ!!
フリーズン:いや、ミサキちゃんの言う通り
だろう。至近の敵に対して何秒と背を見せる。
これをあえて間抜けと呼ばない、いい言葉が
他にあると言うのなら、ぜひ教えてもらいたい
ものだ。:
イグアス:[ブチブチブチィ!]木端傭兵の分際で
良い気になってんじゃねぇ!!!:
ババババババ!ドン、ドン、ドン、ドン
フリーズン:ふふふふ……激昂は大敵よ…:
ギュワン! シュワワワワ
アツコ「今。撃って。」
独立傭兵:了解。:ジャキン!
ドオオオォォォン!![バズーカ発射]
ドオオオォォォン!!
ドオオオォォォン!!
ドカアアアァァァァン!!!!
イグアス:っ!!!!????:
ピーッピーッ!(ACS負荷限界)
フリーズン:チャンスか。:キュアァァ、シュゴオ
フリーズンAC:ヒュゥオ
ドッカアアアァァァン!![逆関節キック]
イグアス:ぐうううううぅぅぅぅぅ!!!
クソッタレ……! さっきから鬱陶しい…!!
邪魔なんだよ!ムシケラがぁ!!:
アツコ「あなた、ちょっと前に学習能力が低い
って、私たちをバカにしてたけど、自分を鏡で
見てみることをおすすめするよ。
あなたの思い描くお猿さんがよく見える
だろうね。」
イグアス:っ!!!!!!:ギリギリギリギリギリィ!
アツコ「え?なに?私何か間違ったこと
言ってる? いやいやいや、そんなわけないよね。
あなた、ミサキちゃんの言う通りさっきから
同じミスばっかり繰り返してるんだもん。
それなのに血管ピクピクさせてみっともないよ?
あなたの方こそ……あー、んーと……」
サオリ「どうした?アツコ?」
ミサキ「煽るなら最後までちゃんと貶さないと
効果は十分じゃないよ。」
ヒヨリ:ア、アっちゃんは優しいですし……
きっと罵倒の言葉が思いつかないんですね…:
アズサ「アツコ…」
ヒフミ「あ、あまりご無理はなさらない
ように…」
アツコ「……そうだね。言葉に詰まって
しまったね……。
だって、猿は恐怖を感じれば、
ちゃんと感じた恐怖に従って、リスクを
回避するように動く。
つまり、目の前のこいつみたいに
何も考えずに動いたりはしない。
そして、ムシだって、捕食者や天敵に
無闇に喧嘩を売る愚か者でもない。
だから、ムシをこいつのような愚者と
同列に語るのは可哀想…。
……こいつを貶すのにお猿さんにもムシさん
にも失礼だよねって、思ったら言葉に
詰まっちゃった。」
イグアス:っっっっ!!クソ…ガキィ……!!!:
サオリ「ア、アツコ…」
ミサキ「うわ」
ヒヨリ:ひ、ひどい……:
独立傭兵:嬢ちゃん……キレッキレじゃねぇか…:
アズサ「…………」
ヒフミ「……あ」
アズサ「どうしたヒフミ?」
ヒフミ「あ、いえ。ふと先生が前に教えてくれた
ダチョウさんの事を思い出したんです。
ダチョウさんって、身体はおっきくて、丈夫で
目も良いんですけど、脳が目玉よりも小さい
らしくて、3歩歩けば本当に物事を忘れて
しまうらしくて…
何でも家族の顔も覚えられないだとか…
ブチィ!!!!!
ヒフミ「えっ!?」
イグアス:てんめぇ……!!!!!
ミシガンと同じ事を…!!!!!:
独立傭兵:……ヒフミちゃん。最高じゃねえか。:
独立傭兵:このバカをダチョウ以下って言いてえ
わけだな!!:
ヒフミ「……………あっ!?」
アズサ「さすがヒフミだ。尊敬に値する。」
サオリ「あぁ。やはりこの戦場に呼んで
正解だった。」
ミサキ「キレッキレだね。」
ヒヨリ:ひいいいぃぃぃぃ…… ファウスト、
怖いですううぅぅぅ!!!!:
ヒフミ「え、いや、あの!私そんなつもりで
言っては!」
アツコ「んふふ、ありがとう。ヒフミちゃん。
それと傭兵さん。"以下"なんて言っちゃダメだよ。
それだとダチョウさんまで含まれちゃう。
それじゃあダチョウさんに失礼。
……よね?ダチョウ未満の愚かなおバカさん♪」
イグアス:[ブチブチブチィ!]うるせぇんだよ…!
ゴチャゴチャとよ……!:
独立傭兵:……嬢ちゃん。おとなしそうな顔してん
のに、ホントキレッキレだな……:
独立傭兵:やっぱどの惑星でも女は怒らせると
怖いってのは共通概念だな…:
イグアス:どいつもこいつも……!!
俺を低く見るんじゃねえ!!!!!:
ドシュン!
ヒフミ「ひいいいいいい!!!ご!ごめんなさあああぁぁぁぁい!!!!!!」
アズサ「傭兵さん!ヒフミに狙いが向いた!
サポートを頼む!」
独立傭兵:あぁ。:ドドドドド
独立傭兵:まっすぐ突っ込んでくる分、楽だぜ。:
イグアス:雑魚どもが!!邪魔なんだよ!!!!:
ギュワン!シュワワワワ!
ドガァン!ドゴォン!!
イグアス:ぐぅあっぐ!?:
ヘッドブリンガー:ピーッピーッ!(ACS負荷限界)
アツコ「傭兵さん。ナイスお仕事。」ニコッ
独立傭兵:なに、嬢ちゃんのセンスある罵倒の
おかげだ。:
独立傭兵:そっちもナイスサポートだぜ。:
アツコ「どういたしまして♪」
ミサキ『………………?』
ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!
[γ隊のミサイル]
イグアス:うがああぁぁぁ!!!
クソがあああぁぁぁぁぁ!!!!:
ドシュン!ドシュン!
ピシッ!ドシャアァァァァ!!
[アズサの落とし穴トラップ]
イグアス:っ!?:
[ヘッドブリンガー、足元取られる]
サオリ「γ!アズサ!いい仕事だ!」
ヒヨリ:え、えへ……まぁ、ミサイルを撃ったのは
傭兵の皆さんですけど……:
サオリ「傭兵の皆さん!追撃を!!」
独立傭兵:よし来た!:ブァン、ドシュン!!
イグアス:う、ぜえええぇぇぇんだよ!!!
さっきからよぉ!!!:
ズシャアアアア…
イグアス:チマチマチマチマ鬱陶しいこと
してきてんじゃ
ベイラムMT:イグアス隊長!!危ない!!!:
ドシュゥ!!
イグアス:っ!?:
独立傭兵:くらえ…!:
ズバァン!![レーザーブレード]
イグアス:ぐぅお!!!……クソが!!:カチッ
スカッ
イグアス:っ!?し、しまった!エネルギーが…!?:
独立傭兵:! チャンス…!!:ギュゥウオオオ!!!
[LBチャージ]
イグアス:!!!!やべぇ!!:カチッ!
ズバアアアアアン!!
イグアス:ぬぅあああぁぁぁぁ!!!:バチバチバチ
サオリ「おぉ!!!」
ミサキ「なにあれ!」
アツコ「すご…」
独立傭兵:もう1発!!:
(これで、またスタッガーするだろう。
そしたら、他の奴の追撃でこいつを完全に…)
ギュゥアン!![パルスアーマー展開]
独立傭兵:! パルスアーマー!:シュゥ
ズバアアアアァァァン!!!
シュワァァァン
独立傭兵:チィッ!:カシャッ、シュウウウゥゥゥ
[レーザーブレード冷却]
イグアス:はぁ!ちくしょう!!!:ドシュン!カチッ
ヘッドブリンガー:キュアアァァ…
[リペアキット使用]
ヘッドブリンガーcom:リペアキット、残数2:
独立傭兵:……チッ、惜しかったな…:ドシュン!
サオリ「な、何だ…!?さっきのは!?」
ヒヨリ:バリア…?みたいなのを貼ってましたけど…:
ミサキ「まだ機能を隠してたっての!?」
アツコ「次から次へと…ずるいよ…!!」
独立傭兵:全くだな。俺たち木端の独立傭兵から
見ても反則みてえなとっておきだよ。:
アズサ「さっきのは何なんだ?」
独立傭兵:パルスアーマー、っていうここぞって
時に使うコア拡張機能の一つだ。
まぁ、とっておきの切り札みたいなもんで、
中でもパルスアーマーはコアカートリッジの
中じゃ最高級品だ。:
独立傭兵:効果は、一定時間攻撃を完全に遮断、
無力化するバリアを機体の周囲に貼るって
インチキさ。
効果は何もしなけりゃ10秒強。
攻撃をガンガン当てりゃ5秒くらいまでは
縮むか。:
独立傭兵:もう一個ACS負荷ゲージがリセット
されるっつぅ、クソ反則的なおまけも
ついてるんだが… まぁこれは嬢ちゃんらに
話しても意味ねえか…:
ミサキ「何なのそれ… 反則すぎるでしょ!」
サオリ「本当に……次から次へとチートみたいな
性能が露わになってくるな、ACというものは…」
アツコ「でも、傭兵さんの乗ってるそれだって
ACなんだよね。じゃあ…
独立傭兵:嬢ちゃんが期待してるところ
悪いんだが、俺はコアカートリッジさえも
買えねえぐらいには毎日貧窮してる
木端の独立傭兵さ。武装だって両手しか
持ててねえだろ?:
独立傭兵:俺なんて片手一個しかねえよ。:
独立傭兵:俺は安いベイラムの汎用ライフルと
ちょっと奮発して肩に6連ミサイルを積めてる
ぐらいだな。:
独立傭兵:あぁ。共同ミッションの時、
ミサイル持ってる奴いると仕事が楽なんだよなぁ。:
独立傭兵:ま、そういうわけだ。ACってのは
金がかかるんだよ。それもグレードを良くしようと
すればするほどな。:
ヒヨリ:………そっちの世界の傭兵業も世知辛い
ものなんですね…。うぅ、やっぱりどこも現実と
いうものは虚しいですぅ…:
アズサ「なるほど。つまり、あのレッドガンの
ACは高く金をかけている良い品物ってわけか。」
独立傭兵:そりゃ超大企業ベイラム直属の軍隊、
レッドガンのACだからな。:
サオリ「……とっておきって言いましたよね?
では、あのバリアはもう使えないと考えて…」
独立傭兵:……いんや、ベイラム様のACだからな。
パルスアーマーカートリッジもグレードが
あってな。と言っても2種類だけだが。
良い方は単純に2回使用することが出来る。:
サオリ「……は?」
独立傭兵:1度使用すれば冷却時間がいるから
連発は出来ねえが…… まぁ、良い方の
パルスアーマーを積んでるだろ。
1分半も経てばもう1回使えるようになってる
だろうよ。:
サオリ「は、はは…」ヒクッ
ミサキ「ずるすぎるぅ…」
ヒヨリ:うわーん!!チートです!チートぉ!:
アツコ「ずるいなぁ……」
アズサ「……………」ギリ
ヒフミ「……で、でもでも!さっき傭兵さんが
使った光の剣も!すごかったですね!
ギュワアアァン!って剣が伸びて!」
独立傭兵:レーザーブレードのことか?
……まぁ、あんなもん大したもんじゃねえよ。
近接武器と言えば「VCPLのLB」って言うぐら
には最もポピュラーな近接兵器だしよ…:
ヒフミ「えっ、あ、あんな大きく剣が
伸びたにも関わらずですか!?」
独立傭兵:まぁ、確かに値段はそこそこするが、
割と簡単に手に入るよな?:
独立傭兵:まぁ……タキガワのパルスブレードの
方が安いけど……:
独立傭兵:でも、あれはチャージしねえと
スタッガー状態の相手にコアぶち抜いて
とどめさせねえだろ…
ただでさえスタッガー硬直中に合わせて
攻撃するだけでもほぼ無理なのに…:
独立傭兵:チャージして当てるとかもっと
不可能だろ…… そんなこと出来る奴
いたら人間辞めてるよ。そいつは。:
独立傭兵:多少値張ってもVCPLのLB一択だろ。:
ヒフミ「」あんぐり
アズサ「うそぉ……」
ミサキ「……割と簡単に手に入るんだ…」
アツコ「あんな、長大ブレードが………
サッちゃん、これ私たち勝てる?」
サオリ「…………」くら…
独立傭兵:だが、サオリ嬢ちゃん。あんたの
指揮は相当なもんだ。
これなら先生っての抜きでも俺たちだけで
行けるかもしれねえ…:
サオリ「……え?」
独立傭兵:さっきのレッドガンはパルスアーマーが
なけりゃ、その後の追撃で確実に落とせていた
はずだ。
つまり、パルスアーマーが再び使えるように
なるまでにさっきの状態にまた持ち込めりゃ…:
サオリ「!」
独立傭兵:俺たちだけでレッドガンをやれる
かもしれねぇぞ、嬢ちゃん!:
サオリ「!!!……えぇ、イグアスは私たちで
倒しましょう!!」スゥ
サオリ「何だ!?エリート様じゃなかったか!?
無様なものだな!!」
イグアス: ブチイイイィィィ!!!
ベイラムMT:イグアス隊長!落ち着いて
ください!!敵の作戦です!!:
イグアス:うるせぇ…!!てめぇらは
すっこんでろ!!:
ベイラムMT:あーくそ… やっぱイグアスなんかに隊長なんて務まらねえだろ…:
ベイラムMT:総長は一体何をお考えなのだか…:
イグアス:あのクソガキども……!俺様を
舐めやがって…!殺す!1人残らず
殺してやる!!:
ベイラムMT:イグアス隊長!このままでは
敵の思う壺です!一度冷静になってください!
オールバニー!お前も…
オールバニー:………んなよ…:
ベイラムMT:……うん?:
オールバニー:さっきから聞いてれば!
レッドガンを舐めんなよ!!ガキがぁ!!:
ドシュゥ!
ベイラムMT:って、おまあああぁぁぁぁ!?:
イグアス:あぁ!?:
カチッ
オールバニー:あっ!?:ピカッ
チュドドドドドオオオオオォォォォォン!!
サオリ「…………………」
ミサキ「…………………」
アツコ「…………………」
ヒヨリ:…………………:
アズサ「…………………」
ヒフミ「…………………」
独立傭兵の皆さん:…………………:
ベイラムMT:しまった…!オールバニーは
もっと血の気が多かった……! というか…:
イグアス:何してやがるオールバニー!!!
そこはスキャンで検知、共有してただろうが!!:
オールバニー:あぐううぅぅぅぅ!!
忘れてたあぁぁ!!:
イグアス:チッ!間抜け野郎が…!:
アツコ「………やっぱりベイラムは動物園、
いや、救いようのないバカの集まりのようだね。」
ミサキ「哀悼を捧げてあげるよ。そのあまりの
頭の悪さに。」
イグアス:っ!!!うる
オールバニー:うるさい!!!!!:
イグアス:!:
オールバニー:人が……人が…………
気にしてること言うなよおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!:ドシュン!
イグアス:…………:
ベイラムMT:はあああぁぁぁぁ……
よりかはマシだとは思うけどなぁ……:
ベイラムMT:ベイラム屈指のバカだよなぁ……:
イグアス:はぁ…… まぁヴォルタが頭を抱える
レベルだからな。:
ベイラムMT:あの血の気の多さとバカ加減が
なけりゃレッドガンACパイロットにも
なれるぐらい操作技術は抜きん出てるん
だけどなぁ……:
イグアス:ミシガンがこいつは誰かの指揮下の
元じゃねえと無理って諦めたぐらいだからな。
……まぁあのアホを見て頭が冷えたぜ…:
イグアス:………………?:
イグアス(待てよ……。さっきの独立傭兵どもの
総攻撃の最中、何故
俺に攻撃を加えてこなかった?
場所的にも俺に1番近かったのはあいつだ。
攻撃するなんてわけねえはず…。
それこそ、俺が最後スタッガーした時に
右手に持つレーザーライフルで撃てば…)
イグアス:…………まさか、あいつ…:
チュドドドドドドド!!!
オールバニー:うわああああぁぁぁぁ!!!:
イグアス:……チッ、オールバニーのバカが…
あのままじゃやられちまうな…。
フォローに
ピーッ、ザザザ……
オールバニー:うううぅぅぅ!!っくううぅぅぅ!!:
ガガガガガガ
サオリ「呆れたバカだな………」
オールバニー:ぐううぅぅぅぅ!!!
だから人が気にしてる事を言うなぁ!!:
サオリ「ん?あ、しまった……つい本音で…」
独立傭兵:……せっかくの4脚なのにこれじゃ
宝の持ち腐れだな…:
オールバニー:くうぅぅぅぅ!!!
くそおおおぉぉぉぉぉ!!!
バカにしやがってえええぇぇぇぇ!!!:
ヒフミ「…ちょっと泣いてるような……
か、可哀想に……
独立傭兵:っ!待て!西方面から接近する
反応があるぞ! 多数!:
独立傭兵:なに?……確かに。スキャンに
反応した。識別があるぞ。:
サオリ「! もしかして…!」
独立傭兵:これは…アリーナランクD.六文銭、
[ACシノビ]に、各迎撃隊の独立傭兵たちのAC…
更に人がいる……
その内の1人は照合あり……間違いねえ。
【シャーレの先生】だ。:
アツコ「先生!」パァ!
ヒフミ「待ってましたぁ!」パァ!
ミサキ「……ということは、後ろには…」
独立傭兵:あぁ、バッチリ来てやがる……
レッドガン隊員、G3.ヴォルタもな。:
先生「みんな、遅れてすまなかったね。
アーキバスは……まだ来ていないみたい
だね。」
ワカモ「あらあらあら… 壊しがいが
ありそうなおもちゃがたくさん…♡」
ミカ「ガラクタ……って確かに言いたい
ところだけど、舐めてかからない方が
いいよ。
私がどれだけ銃撃してもビクとも
しなかったんだから。」
六文銭:然り。お主らは先生の警護を
願う。:
ラスツ:おう!けがするから嬢ちゃんたちは
後ろに下がってな!:
独立傭兵:あぁ… 邪魔だ。:
イチカ「手厳しいっすね…。まぁ事実ですし、
戦闘はお願いするっす。」
ノア「私たちは皆さんの援助をいたします!
では、先生指揮の準備を…
サオリ「ここで先生が来てくれるとは…!
これでますますイグアスを倒せる希望が
見えてきた。」
アズサ「先生の提案では、アーキバスが
ベイラムの進軍を阻止するために、
ヴェスパーの誰かが来るまで時間稼ぎ
するとのことだったが、先ほどの手ごたえ
なら、アーキバスの妨害を待つより、
こちらから積極的に仕掛けてイグアスを
殺した方がいい。」
ヒフミ「アズサちゃん…………」
サオリ「アズサ…………………。
…………いや、『この話をするのは
まずはここを生き残ってからだな。』
私から先生に相談を持ちかける。
ミサキ、レッドガンの様子はーーーーー
プツッ
ヴォルタ*おい、イグアス。やるぞ*
イグアス*あぁ。*チャキ
ヘッドブリンガー:ピピ[照準定め]
ミサキ「!! リーダー!イグアスが!!」
サオリ「! 先手を仕掛ける気か!」
ズドン!!
六文銭:ぬぅ!!…:
バッ
スポッ
先生「っ!?」
ミカ「うわぁ!?」
ノア「何を!?」
ミユ「ひうううぅぅぅぅ!?」
ワカモ「あ、あなたさまああぁぁぁ!!」
ケイ「せ、先生!」
六文銭:むっ!?しまった!!:
ダキッ
スバル「ご無事ですか!先生!」
先生「う、うん… ありがとうスバル。」
ケイ「っっっ!!!ちょっと!!
六文銭さん!!」
ワカモ「先生を危険に晒すとは……
どうやら自分の命がいらない大うつけ者の
ようですね……。
望み通りこのワカモが、涅槃に送って
差し上げましょう。」ジャキ!
ハイライトオフ
六文銭:かたじけない!スバル殿!!
そしてワカモ殿、お主の申す通り
いかな『理由』があれど、大将の
命を危機に晒したこの失態、この
六文銭腹を斬って、詫びをつかまつる
所存にござる。
そこで、ワカモ殿には介錯をお頼み申す。:
ワカモ「あら、物分かりがよいですね。
よろしいですわ。このワカモ、先生の代わりに
処刑執行代理人を務めさせていただきますわ。」
先生「コラ!ワカモ!!六文銭さんは私たちの
ために身を粉にして戦ってくださってるんだ!
多少の不手際があったぐらいで「死ね」なんて
言うんじゃない!」
ワカモ「はっ!ひいぃぃぃ!!!
も、申し訳ありません!あなた様ぁ!!
このワカモ、出過ぎた申し出を…」ビックゥ!!
六文銭:不躾ながら、先生殿に具申させて
いただく。ワカモ殿が申す通りにござる。
この六文銭、依頼を受けておきながら主に
危険を及ぼしてしもうた。『目指す忍者』として
一生の恥なり。
……いや、しかし、一つ許されるならば……
この戦が終わりし後、ひとつ、アリス殿と共に
彼女の友人に言伝を届ける約束が在らん。
それを果たしてから、この六文銭の
心臓を、先生殿に詫びとして捧げさせて
いただけぬか?:
先生「いや!いいですよ死ななくて!?
そんなこんな事ぐらいで切腹なんて
大袈裟な事言わないでください!?」
ワカモ「うふふふ♡ その心意気や良し…。
よろしいでしょう。その約束は果たすと
良いでしょう。
その代わり、先生に恥じることのなきよう、
盛大に五臓六腑の全てをあなた様に…
先生「ワカモ!!!!!」
ワカモ「はっひいいいぃぃぃぃ!!!
ごめんなさいごめんなさいいいぃぃぃ!!!」
びえええぇぇぇ!!
六文銭:かたじけなき……!多大なる寛大に
我、身に余る感謝にござる…。
先生殿にこの六文銭、改めて誓おうぞ。
我の心の臓、必ずや貴殿に捧げ
先生「いやっ!?ちょっ!?やめて!?
たった一つの失敗でガチになり過ぎ
ですって!!命を大切にしてください!」
ケイ「へ、変な人……あぁ、いえ……
このキヴォトスではまともな思考を
している人を探す方が難しかったですね。」
ヒフミ「………?」
アズサ「どうしたヒフミ? 変な顔に
なっているが…」
ヒフミ「あ、いえ…… さっき放たれた銃弾、
気のせいか、何だか…………
スバル「六文銭さん!今はとにかく…
ヴォルタ:大馬鹿が、消えろ。:ジャキン!
ドオオオォォォォォン!!!
六文銭:っっっっ!!!???なにぃ!!??:
先生「ああぁぁぁ!!??」キーン!!
スバル「え…?」
ワカモ「っ!?」
ミカ「え!?」
ノア「っ!!??」
イチカ「は!?」
ケイ「!?」
ミユ「ふぇ……?」
独立傭兵:ぅお!?:
独立傭兵:はぁ!?:
ラスツ:な、なんだ!?:
フリーズン:………………:
ヒュウウウウゥゥゥゥゥ…
六文銭:ぬおおおおぉぉぉぉ!!!スバル殿ぉ!!先生をかばええええぇぇぇぇ!!!!!: ドシュン!!
スバル「っ!!せ、先生!!!」ガバッ!
先生「っ!!スバ……
六文銭:むぅん!:バッ!
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォン!!!
六文銭:ぬおおおおおぉぉぉぉぉ!!!:
ドヒュウウウウウゥゥゥゥ!!!(爆風)
スバル「うぅ!!あああぁぁぁぁぁ!!!」スルリ
先生「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
スバル「せ、せんせええええぇぇぇぇ!!!!」
ケイ「あああぁぁぁ!!!だめええぇぇぇ!!!」
ミユ「ひやああぁぁぁぁぁ!!!」
ミカ「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!」
ワカモ「あなたさまあああぁぁぁぁぁ!!!」
ノア「うううぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
イチカ『っっっ!!!!!!』
アズサ「………は?」
ヒヨリ:え……、あれ………、わ、私幻覚を
見ているのでしょうか……?:
ミサキ「さっきの………【明らかに先生を
狙って……!?】」
独立傭兵:どうなってんだ…!? あいつらに
とっても先生は重要人物のはずだろ!?:
独立傭兵:完全に殺しにかかってたぞ!?
どういうことだ!?:
サオリ「わからない……!わかるわけが
ないだろう!!」
ヒフミ「やっぱり、さっきのは先生を……
!!!!!!!!!!!!
そうだ!!!イグアスが!!!」
サオリ「!!!しまった!!!」
-------------------
「ぅあ…………」
周囲が煙がたちこもる中、私はうめき声を
あげる。
身体中のあちこちが重く、鈍い激痛が
鳴り響く。
先生「……ス、バルは……みんな…は……?」
体の動きが鈍い。激しい鈍痛が身体機能を
著しく低下させる。
体を起こそうと試みる手足は、力を込めれば
鈍痛は更に激しさを増し、錆びついたブリキの
おもちゃのようにまともに機能してくれない。
スバル「あぅっ!かはっ……せんせぇ!!!」
後ろからスバルの声が聞こえてくる。
その声で私は一つの安堵を得た。
良かった…… スバルは無事のよう
スバル「だめえええぇぇぇぇぇ!!」
耳をつんざくスバルの悲鳴で私の意識が
はっきりした瞬間
ドゴッ!
コプッ
腹に、今感じる痛みなんて比べられない
一際大きな鈍痛が加えられた。
口から唾が吐き出された。
はっきりと、目に映ったその光景に、
私は驚愕する。
先生「イ…チカ……
そう、【驚愕】だ。【驚愕】だけだ。
だって、その驚愕が疑問や悲嘆に
変わる前に---
グチャ
目から耳から伝わる鉄と、肉が潰される音で
驚愕もろとも私の思考をつぶしてしまったから。
スバル「っっっ!!!イチカさん……!!」
ダキッ
スバル「うううぅぅぅぅ!!!」
ゴロゴロゴロゴロ
スバルが後ろから私に抱きついている。
その事しかわからない。
スバル「せ、先生!!大丈…
イグアス:助かれたとでも思ってんのかよ?:
ドドドドドドドドドド
スバル「……あぁ…!!!」
スバルの絶望した声がこぼれるのが聞こえる。
その声の意味がわからない。
目にこちらに向かってくる多くのミサイルが映る。
その視覚情報は神経を通じて私の脳に伝えるが
脳は視覚情報を機械的に捉えるしか出来ない。
スバル「せんせええええぇぇぇぇぇ!!」ギュウ!
スバルが私を地面に伏せ、上から覆い被さる
ように強く抱きしめてくる。
何でそんな事をしているのか分からない。
独立傭兵:うおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!:
ギュワン!!シュワワワワ
独立傭兵:嬢ちゃん!!真後ろだ!真後ろに
逃げろおおおぉぉぉぉ!!!:ワワワワワワ
スバル「っ!!!はい!!!!」スクッ!
独立傭兵の方の切羽詰まった声が聞こえる。
それを聞いてスバルが私を無理矢理抱き起こし
後ろへと駆けて行くのがわかる。
相変わらず理由はわからない。
ヴォルタ:逃すかぁ!!!:ドシャァン!
スバル「っ!?」
横目に大きな大きな戦車が迫り来るのが
わかる。それだけしか理解できない。
スバル「っっっっっっ誰か!!先生をーーーーー!!!!!!」
ブゥン!!
私はいきなり浮遊感に支配される。
何でだろう?
独立傭兵:やめろおおおぉぉぉ!!!:
ドガッ!ガガガガガ![キャノンヘッドに体当たり、
押し込む]
ヴォルタ:チィッ!:ギャリギャリ!
独立傭兵:嬢ちゃん!!
逃げろおおおぉぉぉ!!!:ギュオオオォォ
スバル「またっっっありがとう
ございます!!」タタッ
ヴォルタ:逃すかよ…:ジャキ[バズーカ構え]
独立傭兵:させるか!!:グァ![バズーカを掴みに
かかる。]
ヴォルタ:どけ!!:カチャ
ドカアアァァン!!!![キャノンヘッド、
バズーカを独立傭兵AC
に発射]
独立傭兵:ぐうぅぅおぉ!!:
イグアス:俺を忘れてんじゃねえよ。:チャキ
独立傭兵:!!!うおおおぉぉぉぉ!!:
ドシュン!ギュワン!
ズッドオオオオオオオオン!!
[ヘッドブリンガー、チャージハリス発射]
独立傭兵:ぐぅああああぁぁぁ!!!:
バリーン!(シールド破壊)ピーッピーッ!
(ACS負荷限界)
イグアス:ケッ!めんどくせぇなぁ!!:
ヴォルタ:仕方ねえ!:
ガコン、ジャキキン![EARSHOT、
重ショット構え]
ズドン!!
ドオオオォォォォォン!!!!
バギャアアアアァァァァ!!!
独立傭兵:へへ、へ…… 子どもを守って、死ぬ……
案外、悪くね…え………:AP0
ドカアアアアァァァァン
[独立傭兵AC大破]
ケイ「先生!!!」ダキッ!
私はケイに抱き止められた。
ヒュルルルルル、ズシャアアアアァァァ……
さっきの、独立傭兵の方が私の方に
滑ってきた。
スバル「うううぅぅぅ……傭兵さん……
ごめんなさい……ごめんなさい…!!」
私の元に戻ってきたスバルが涙を
流して、独立傭兵の方に謝っている。
あぁ……わからない……わからない………
何も、何も……わからな
バチーン!!
乾いた音が響く。その音ともに
張りつくような痛みが私の頬に走る。
ケイ「先生!先生!!しっかりして
ください!!」
私はケイに張り手を受ける。
そして、思考が回りだす。
だが、理由はケイからビンタを受けたから
ではない。
先生「イ、チカ………!?」
私の目の先に、惨く潰れたイチカの
身体が見えたからだ。
先生「イチカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
そして、思考が今に追いついた時、私の口から
絶叫が溢れ出す。
刹那に起きた出来事を認識した時、私の体は、
鈍い激痛に支配されていたはずの身体は
痛みを置き去りにしてイチカの元へ
駆け出そうとする。
ノア「ダメです!先生!!」
ワカモ「あなた様!!」
先生「離して!イチカを!イチカをぉぉぉ!!!」
ミカ「今は無理だよぉ!!せんせぇ!!」
ミユ「おち、ついてください…
せんせぇ…!!」
先生「うぐぁっ!!」ズキン!!
鈍痛で、私の体は静止した。どうやら
痛みを無視出来たわけじゃないらしい。
あまりのショックで、身を焦がす鈍痛が
一時的に麻痺しただけのことらしい。
思考が明瞭になるにつれ、鈍痛がジンジンと
息を吹き返し、じわじわと私の身体機能を
蝕んでいく。
先生「イチカ……イチカぁ………」
私は情けなくまた涙をこぼす。
また、また、目の前で、しかも今度は
手を伸ばせば届きそうなほどの距離で、
私は生徒を見殺しにしてしまった。
その事実が、私の涙を加速させる。
イグアス:チッ……ムシのくせにマジで
うざったいぜ。無駄死にしに来てんじゃ
ねえよ。:
ヴォルタ:全くだぜ……。ガタガタガタガタ
抵抗してきやがってよぉ。参っちまうぜ…:
ブチン
その声を、聞いた時、頭の中で何かが切れた。
いいや、既に切れていたのだろう。
私を支配する悲しみが、無力感が、
元凶たるレッドガンたちへの底のない
憎悪へと変わっていくのを感じる。
先生「殺してやる。」
必然だった。自然と呪いの言葉が口に出る。
先生「私の大切な生徒を……そして、大事な
憎悪は加速する。
先生「お前たちも……レイヴンも………
必ず殺す……!!」漆黒ハイライト
おそらく、私の目は完全に真っ黒に
染まってしまっているのだろう。
立て続けに、ロニーを、イチカを……
奪われてしまったのだから。
イグアス:………ケッ、うるせぇんだよ猿野郎が。
だったら素直に死んどけよ。:
ヴォルタ:そうすりゃガキたちに手出しは
しねぇよ。:
ケイ「……どういう事ですか…!?
何故、何故!!
ですか!?
先生が死んでしまうところでしたよ!!??」
イグアス:あたりまえだろ。死んでほしいん
だからよ。:
六文銭:やはりそうか…… 初撃の時点で
先生殿を狙っておるように感じたが……
やはり処するつもりだったようぞ。:
スバル「……は? 意味が、分かりません……
だって、あなたたちは先生の身柄が
目的でしょう!!!」
イグアス:ケッ………。楽しかったかよ?
【俺たちのおしゃべり会をのぞき見るのはよ。】:
ケイ「………………え?」
ヴォルタ:フン!マジで【ミシガンの言った
通り】ってわけか。:
ノア「え?え?………なに、を……
ザザ…
ミシガン:G3!G4!余計な事をベラベラ
喋るなぁ!! 貴様らの口をあっつあつの棒で
ガッチガチに溶接するぞ!!!間抜けぇ!!:
イグアス:ケッ…… うるせえ怒号を飛ばして
くるんじゃねえ……… 俺は機嫌が悪くて
てめえの声を聞いてると頭痛で頭が割れそうに
なってくる……:
ミシガン:……………キヴォトスモンキーズが
煩わしいのは分かるが、油断をするな。:
ヴォルタ:へっ、今回は意見があったじゃ
ねえかよ。ミシガン。:
ミカ「……ね、え……なに……?
さっきからあなたたちが何言ってるのか
私分かんないよ?」
タタタッ!
サオリ「はぁ!はぁ!……話は、聞かせて
もらった……。さっきの言葉の意味は何だ?
どういうことなんだ!?」
イグアス:言葉通りだ。てめぇ、戦闘の指揮は
出来ても国語は出来ねぇのか?:
サオリ「? ???」
ミシガン:………はぁ。余計な事をしゃべって
くれた手前だ。仕方あるまい。
貴様らが我らがレッドガンのG5のACを
こちらに返還してきた時点で、【盗聴】
される可能性は当然のように頭に入れていた。
だから【盗聴を前提にした会議】を行い、
【会議のメイン】は電子機器が一つもない、
カビ臭さと砂まみれの廃墟で行った。:
ノア「は……い……?」
ミシガン:ひとつひとつ、事細かく説明を
してやらねばならんか?
最初にやった会議で先生を絶対に生け取りに
しろと言ったのは、そいつを
ケイ「ちがいます…… 意味が分からない
わけじゃありません……
ただ、あなたの話が成立するには
【前提】が……………………」
ケイ「………ま、さか………!?」
アズサ「…………?」
ケイ「………【ACにはいかなるハッキングは
効かない】という情報が間違っていた……?
ということは…… ロニーさんは…!?
じゃあ、【シッテムの箱】についても…!!
ミシガン:【シッテムの箱】……?
…………もしかして、【あのタブレット端末】の
事か?:
ケイ「え……?知らな……っ!?」
ミシガン:ふむ、なるほどな。あの時、先生が
いじっていたあのタブレットがそうか。
そいつは何かしらの操作すらしているところを
見受けられなかったからな。
あんなタブレットがにわかに信じられんが。
……という事は、あれには超高度なAIシステム
が組み込まれているわけだな。
でなければ、人の言葉の指示を理解して、
処理を完璧に行えるはずがない。
良い情報だ!やっぱり我らがレッドガンの
ノータリン2名と貴様らの頭はどちらも
どんぐりだったようだな!
素直な小娘だ!貴様がベラベラおしゃべりして
くれるのは大歓迎だ!
その調子で浦和ハナコの居場所もゲロって
くれるか!:
ケイ「〜〜〜〜〜!!!!」カァァァ///
ミシガン:G3 G4! 今も先生が【シッテムの箱】
だとかいうタブレット端末を所持しているならば
可能ならば回収、少なくとも完全にぶち壊して
おけ!:
ヴォルタ:フン…:
イグアス:ケッ…:
ノア「……じゃあ、一体何でなんですか…!?
その事実が正しいならば、あなたたちが……
いえ、ミシガン総長、あなたが私たちが
盗聴をしてくるなんて予測などつけようが
ないはずです!!
それなのに何故あなたは盗聴に気づけたの
ですか!?」
ミシガン:……言葉はしっかりと聞け。俺は
盗聴される【可能性】を織り込んでいたと
言ったはずだ。:
ノア「いや!同じでしょう!?言葉遊びを
したいんじゃありません!」
ミシガン:バカモン!【確定】と【可能性】は
天と地ほど違うわぁ!!
貴様らの盗聴を確信していたならば、その盗聴
箇所を洗い出すか、もっと【慎重】に行動して
おるわ!:
ノア「は、い……?慎重……ですか……?」
ミシガン:貴様らの盗聴がこちらに発覚する
ということを、逆に貴様らが織り込んでいる
事を考えると言っておる。
……貴様らノータリンモンキーズに特別に
ミシガン先生の授業を施してやろう!
対価はシャーレの先生の命だ!!
……貴様ら、こちらが自分たちの事を
【舐めてくれる】だなどと考えていたの
だろう?
言葉にするならば、【自分たちより遥かに
科学技術が発展した、星外企業がACに
ハッキングの類を施すことが出来ないならば、
私たちにそれが出来るなどと、考えすらも
しないはずだ。】とかか?:
ノア「っっっっ!!!!」タラ
ミサキ「…………!!!
………そん、なの……そんなの………
普通なら、そう考えるでしょ!?」ダラリ
ミシガン:それが【舐めている】ということだ。
【普通なら】だとか、【常識は】など、
思考を放棄する怠慢のための言い訳に
しかならん。
俺はほとほと【敵を舐める奴】は嫌いだ。
驕りや侮りなど、自らの首を絞める
愚かの極み以外の何物でもない。
何故【自分より相手は劣っている】
などと侮ってやらねばならん?
それで【自分に出来ないのだから
相手にも出来るわけがない】と
何故考えてやらねばならん?
……貴様らが言うところのそういう
【普通】の思考が【今のような結果】を
招くことになる。:
サオリ「うぅ……!」ズサ……
ミシガン:バカにしていたのは、貴様らの
方だったな。:
スバル「あ…ぁ……は、やく……
本部に……連絡しないと……!」
ノア「皆さんの…場所が……既に割れている
可能性が……!」
ミシガン:もう遅いだろう。Gサーティー……
いや、【レイヴン】が貴様らの本部に向かったと
情報が入っている。
とっくに到着して、貴様らの本部は大混乱に
陥っているだろう。おそらくは誰も無線に
出んはずだ。:
ミカ「えぇ!?うそぉ!!」
ヒフミ「ナ、ナギサ様…!!」
ミシガン:そして……この事態に陥った責任は
紛れもなく、貴様だ。【シャーレの先生】。
貴様風に言うならば、【子どもに責任など
あるはずがない。】【大人の責任】だ。:
先生「……そうだね。だけど、今はそんなこと
考えたところで意味なんてない。
責任なら取る。お前たちを殺してな。
そして、レイヴンも殺す。」
ミシガン:……確かに切り替えの早さは
大事だ。戦場において思考を停止させるのは
愚かそのものだ。
だが、【そんなこと】だと?
それは本気で言っているのか?:
ふと、ミシガンの声が低くなった。
だがどうでもいいことだ。
この男は救えないクズだ。
言葉を聞く価値はない。
イグアス:さっきの小娘を蹴り潰してやった
のが、そんなに気に食わなかったのかよ?
ケッ、くだらねえ……:
先生「黙れクズ野郎。」
先生「子どもの命を簡単に奪える…。
将来すら想像出来ないお前は、本当の
怪物だ。
大人になれなかった、そんな怪物に、
大人として負けるわけにはいかない。」
ヴォルタ:ゴチャゴチャゴチャゴチャ
うるせぇんだよ。【クソガキィ。】
イグアスがくだらねえって言ってんのは、
てめえだけだ、【シャーレの先生。】:
イグアス:何が【大人】だよ。
てめぇの無能を棚に上げて、こっちを
恨んでんじゃねえぞ。:
あぁ、目障りだ。耳障りだ。
早く、早く、こいつらを視界から、
この世界から消してしまいたい。
こんな救えないクズが吐く息を
私の生徒たちに1ccとて吸わせたくない。
先生「……独立傭兵の皆さん。指揮します。」
六文銭:………無礼を承知で申すが、先生殿。
少し頭を冷やされよ。今のお主は危うく
感じる。:
先生「それより六文銭さん、早く戦闘準備を
整えてください。」
六文銭:……………:
ラスツ:先生、俺も指揮に入るぜ。:
フリーズン:私もお願いしよう。こう見えても
かなりの腕利きと自負がある。:
独立傭兵:…………………:
ミシガン:……G3 G4、不意打ちは失敗だ。
貴様らは『本来の目的』に動け。
こんなクソガキに時間を割く価値はない。:
イグアス:そりゃいいぜ。こいつの相手は
吐き気がしてたまらねえからよ。:
ヴォルタ:とんだ見込み違いだったな。
せっかくのトンデモ能力も、こんなガキに
宿っちゃあ宝の持ち腐れだぜ。:
ミシガン:……悪かったな。イグアス、ヴォルタ。
【見習え】などと言って。
このクソガキに比べれば、貴様らの方が
10倍は大人だった。:
先生「待て。行かせると思っているのか?
さっきの言葉は何だったんだ?ミシガン?
侮るバカは嫌いなんじゃなかったのか?
今の自分の姿を鏡で見てみたらどうだ?
お前の今の指示が、傲慢以外の何だと
言うんだ。」
イグアス:………………チッ!:ブチ
ヴォルタ:クソガキが……!!:ブチ
ミシガン:…………………………………
……………………………………………
……………………………………………
…………なぁ、シャーレの先生。
貴様、ひとつ取引を飲む気にならないか?:
先生「ふざけるな。お前と交わす言葉も
なければ、取引もない。」
ミシガン:そう言わずに聞いてくれ。
貴様、拳銃は持っているか?:
先生「……何の話だ?」
ミシガン:持っているなら……
今ここで頭をぶち抜いて死んでくれ:
先生「!」
ミユ「!」ざわ
スバル「っ」ドロ
ノア「っ」ドロ
ミカ「は?」ハイライトオフ
ワカモ「…………」ハイライトオフ
サオリ「!!」ドロリ
ミサキ「…………」ハイライトオフ
ヒヨリ「!!!!!」ギュウ
アツコ「へぇ、死にたいんだ?」ハイライトオフ
アズサ「っ!!」ドロリ
ヒフミ「っ」ハイライトオフ
ケイ「っっっ」ハイライトオフ
ミシガン:……そうすれば、……まぁ、
浦和ハナコの抹殺と連邦生徒会の面々の
拿捕は果たさせてもらうが、ベイラムからは
それ以外の小娘への手出しはしないでやろう。:
先生「お前にそんな冗談が言えるとはね。
ミシガン。」
ミシガン:冗談なんかで言っておらん。
こちらの都合をてんこ盛りのどんぶりだ。
……貴様のような無能のクズの元で、
子どもが死ぬのも、部下に殺させるのも
見るに堪えん。:
ケイ「取り消していただけますか?」
ミシガン:何をだ?:
ケイ「先生を無能のクズと言った点です。
あなたのような人に、先生の事なんて
理解できるわけありません。」
ミカ「先生は……魔女と呼ばれた……
ううん、そう呼ばれるのにふさわしいぐらい
取り返しのつかない悪事をいっぱいした
私も助けてくれたんだよ。
あなたみたいな人に、先生と同じことが
出来るわけないよ。
だから、先生をクズっていうのは絶対
許さない。」
サオリ「私たちもだ。この人のためなら……
私は命を捨てられる。」
イグアス:……………………:
ヴォルタ:……………………:
ミシガン:……………では、貴様らに交渉を
持ちかけてやる。
今ここでその野郎を見捨て、こちらに亡命しろ。
そうすれば、俺の責任で貴様らの安全も生活も
保証してやる。:
ダァン!![銃弾]
アツコ「いい加減にしてよ。これ以上私たちを
コケにするのはやめて。
先生を見捨てるぐらいなら、私は死を選ぶ。」
アズサ「やっぱりお前たちは救いようのない
クズだな。」
ヒフミ「もうしゃべらないでくださいますか?
私も……これ以上先生の侮辱の言葉を
聞きたくはありません。」
イグアス:ミシガン……らしくねぇぞ。
もういいだろうが。
それに……この先生だって、レッドと
そう歳は変わらねえだろうが……:
ミシガン:っ……………:
ヴォルタ:こいつには荷が重かった。それだけだ。
みっともねえとこ見せねえでくれ……
いつもみたいによぉ、ドンと構えてくれや。:
イグアス:仕事なら、ちゃんとこなしてやるよ。
目の前のガキみてぇに、泣き言なんて
こぼさねえよ。:
ミシガン:…………まさかお前たちに諭される日が
来るとはな……。
そうだな……。この俺がうっかり敵に情けを
かけてしまうところだった。
ならば、もう容赦はせん。貴様らがどれほど
死のうが知ったことではない。
ムシケラはムシケラらしく踏み潰してやる。
……だが、最後の死に土産にこの俺の本音を
聞かせてやろう。:
先生「……………」
ミシガン:……シャーレの先生。貴様には心底
失望した。だから、もう軽蔑の気持ちはない。
貴様は…… 【責務を背負わざるを得なかった
可哀想な子どもに過ぎなかった】:
先生「!!!!」ブチィ!
先生「……………そうか。それだけだな?
お前たちには、ここで死んでもらう。
ラスツさん!まずはバズーカでイグアスを
撃ってください!六文銭さんは前に出てくれ
ますか!」
ラスツ「よし来た!」『ジャキ』
六文銭「御………っ!!??
フリーズン:ふふ…:ジャキ…
独立傭兵:!!!この野郎!!!:ドシュン!!
『ドッガアアアアアアァァァァ!!』
『バッガアアアアアアァァァァ!!』
イグアス:ケッ……やっぱてめえだったかよ。
【裏切り者】はよ。
道理でやたら強ぇはずだぜ。:
???:お褒めに預かり、殺し屋冥利に尽きる
というものだ。これからも是非ご贔屓に頼もう。:
ヴォルタ:もう1人いるなんざ聞いてねえぞ。
……そんで、やったか?:
???:いや、羽虫の妨害で私の方は手応えは
なかったが… あなたの方はいかがかな?:
……………………
???:ほう。邪魔はされたが、生身の人間ならば
確実に死んでいるはず… だが、妙な感覚とな?
なるほど、なるほどな… ならばキヴォトス固有の
神秘が関係しているのかな?
いずれにせよ、まだ
ならば、完全なるとどめを刺すとしよう。:
ミシガン:ここは任せるぞ。俺たちはこれから
クソッタレなほど忙しくなるからな!:
???:ふふふふ。礼を言わねばならぬな。
私とて、『彼』の相手はごめん被るのでな。
命がいくつあっても足りない。:
ミシガン:行くぞ!G3 G4!!
指を咥えて見学していた役立たずどもも!
貴様らはミレニアム本校の出入り口を塞げ!:
オールバニー:は、はっ!ミシガン総長!:
イグアス:……行くぞ。:
ヴォルタ:あぁ………:
ブオオオオォォォォ………
------------------
「せ……い………ごめ……さい……………。
わた…………ちの…………でも…………
余波…………せぐだけで…………せい…ぱい
……した………」ザザザザザザ
「全エネ………をしょう……まい………た……。
シッテムの箱……………よりきゅう………
ザザザザザザザ…プツッ
全身を焼き焦がすようなやけどの痛みと、
更に激しくなる鈍痛の中で、私は意識を
保っている。
突如、大きな爆発に晒されたのは覚えている。
だけど……確か、六文銭さんがまた何かを
して、私を助けて………
だから、完全に直撃はしなかったのだろう
と思う。
だけど………何だったんだ……?
まるで、後ろからいきなり撃たれたかの
よう……な……
ラスツ:やはりすごいな!先生の神秘は!
バズーカの威力が明らかに上がっているぞ!:
声が、聞こえてきた。
ワカモ「あ、なた……さまぁ…!」ズルッズルッ
ミカ「せ、ん、せい……ど、こ、、」ズルズル
生徒たちの声も聞こえてきた。
彼女たちも、先ほどの爆発の余波に
巻き込まれてしまったのだろう。
声が掠れているように聞こえる。
フリーズン:ふふふふ、これはげにおそろしき
能力なものよ。本来なら6名がこの能力
上昇の恩恵を受けた状態で相手にしなければ
ならなかったわけか。やはりあなたの
演技力には脱帽するよ。:
六文銭:き、さま…らぁ………!裏切り
おったなぁ!!!:
六文銭さんの、裏切ったという言葉で、
私は完全に察する。
あぁ……なんてことだ………
まさか……まさか……!!
ラスツ:いやぁ、ごめんごめん!!ベイラムを
狙うつもりが手が滑っちった☆☆☆
そして、爆煙が晴れる。
??? ……なんて、まぁ、そろそろ
猫を被るのはやめるとしよう。:
晴れた後、姿が見えたのは、ラスツさん
だった。
……だが、違う。ラスツと名乗った独立傭兵の
声はまるで変わっていた。
雰囲気も、話し方も、最早完全なる別人だ。
もうそこには、活躍して、自身の名を売ろうと
意気込む若者のラスツの姿はどこにもない。
そこにいたのは、未熟さなど最早微塵も存在
しない、圧倒的強者を感じさせる熟練の風格が
漂う、不気味な独立傭兵だけがいる。
サオリ「フリーズ…ン…… 貴様ぁ!!!」
???:ふふふふ… お日様に毒された小娘たちは
問題なかったようだが……
いやはや血と硝煙に塗れる戦場で生きてきた
ススだらけの
ようだ。
どうして分かったのかな?:
もう1人、【フリーズン】と登録のあった
独立傭兵の声が聞こえる。
この状況と話しぶりからして、彼も私たちを
裏切ったと見ていいだろう。
独立傭兵:……最初からてめぇのことは気に
入らなかった。まぁ、それ自体は
だが、
嬢ちゃんらのお膳立てで、レッドガンに総攻撃を
仕掛けていた時、お前だけ攻撃に加わらなかった。
1番近くにいたにも関わらずだ。
…それだけありゃ僻みが疑心に変わるなんて
簡単なことだ。:
ミサキ「っ!!!! そう、か。やっぱり…」
アツコ「ミサキ…ちゃん?」
ミサキ「私も……何か違和感があった。
その時はそれを違和感と思えるほど
疑心が湧き上がってこなかったから
気にも留めなかったけど……
くそっ!!ちゃんとあの時注意してれば
こんなことには…!!」
???:ふふふふ。なるほどな。いやはや
あの時は内心冷や汗をかいたというものよ。
存外にレッドガンの坊やが情けないもので
あったから、落とされはしまいかと
ヒヤヒヤしたものよ…。
まぁ、こういう役柄だ。言い訳をするつもりは
ない。
良い機と改め、もっと演技に磨きをかける
事としよう。『あなた』のようにな…:
???:ふふふふ…:
独立傭兵:貴様ら……元より企業の雇われか?:
???:いかにもだ。我々の仕事は【キヴォトスの
戦力を内側より削れ。】それともう一つ。:
???:だまして悪いが、これが私たちの
受けた依頼なんでな。シャーレの先生よ。
お前には死んでもらおう。:
アズサ「おまえ…ら……!!!企業の……
ベイラムの味方についていたのか…!!」
ギリギリィ!
ノア「あなたたち…何者なのですか…!」
六文銭:ノア殿。それについては覚えがある。:
ノア「え。」
六文銭:であろう?フリーズンと名乗る者……
いや、コールドコールよ!:
【アリーナランク圏外:独立傭兵フリーズン】
→
【アリーナランクB:独立傭兵コールドコール】
独立傭兵:コールドコールだと!?マジかよ…!!:
独立傭兵:裏社会のS級の殺し屋じゃねえか…!:
ケイ「S級の殺し屋って…… つ、強いん…
ですよね…!」
独立傭兵:さっきのレッドガンの方がまだマシ
ってぐらいには!:
独立傭兵:こいつに狙われた奴は誰1人生き残れ
なかったって噂があるぐらいだ…:
ミカ「そ、そんな……!先生…!!」
コールドコール:ふふふふ、そういうお前は
六文銭ではないか。我々の業界より突如として
いなくなったので、死んだと思っていたが…
まさか【こんな辺境の惑星で活動していた
とはな。】:
ケイ「え……?」
六文銭:コールドコールよ。貴様は昔から不義で
あったな。堂々と主人を裏切れるその卑き心、
天誅に値する!:
コールドコール:そういうお前は義理にこだわり。
なんと殺し屋に恥ずべき心得なものだ…。
お前のことだ。また【特異にでも肩入れ】
しているのかな?:
六文銭:貴様に語る口など何もあらぬわ!!:
サオリ「随分と親しいですが…… 六文銭さんは
このフリーズン……いえ、コールドコールを
知っているのですか?」
アツコ「それに、何だか色々気になる事を
たくさん語っていましたけど…」
六文銭:……すまぬが、語ると長くなる故、
お主らの問答に応えてやれぬ。:
ノア「……では、もう1人の方は?」
六文銭:……それもすまぬが、この我にも
見識が在らぬ。……しかし、凄腕であることは
間違いはない。隣の者!お主は何者ぞ!:
???:悪いが名乗れるほど
恥じぬ名も、肩書きも持ち合わせていない
ものでね。私など『未だこの世にしがみつく
惨めな一介の老耄に過ぎない。』
ふふふ……:
六文銭:あり得ぬ!この六文銭とて、名うての
始末人としての自負は在らん!
その我にも貴様が火薬筒を発射する寸前まで
殺気を感じられなかったのだ!!
只者であるはずが在らぬ!!
それほどの腕前ならば、我の界隈で知らぬ者は
在らぬ!
だが、貴様のような傭兵、この六文銭の耳にすら
入ってきたことはない!何者ぞ!!答えよ!!:
???:ふふふふ、ならば君もそう
大した殺し屋ではなかっただけではないか?:
六文銭:ぬ……… 確かに。この我、キヴォトスに
来たりし時より、
目の当たりにし、我が身の浅はかぶりを
思い知ったというもの。
『彼女』に比ぶれば、己を名うてと称するなど
何と恥ずべきか。忍者の風上にも置けぬ。
礼を言おうぞ。不義なる者よ。おかげで
この六文銭、目が覚め申した。:
ケイ「って、何感心しているんですか!?」
六文銭:だが!どちらにせよお主も不義理たる
仇敵に変わりなし!
不義なる者どもよ!ここで果てぃ!!:
ブォン!ブンブン!
独立傭兵:…………悪いが、【俺は乗らせて
もらうぜ。】:カチャ
六文銭:むん!!:ブン!
ガイィィン!
ドオオオォォォン
ヒュルルルル……ボオオォォォォォン……
ミユ「ひ、あぅ……!?」
ミカ「あなた…!!」
六文銭:気づかぬと思ったか?貴様の卑き謀反!
匂いで分かるわ!:
サオリ「貴様も……裏切るか…!!」
独立傭兵:あぁ。そもそも情報と全然違って
来てるだろ。だったら、報酬が手に入らねえと
しても俺は【生き残れる】方を選ばせて
もらうぜ。:
独立傭兵:……悪いな。嬢ちゃんら。:ザッ
独立傭兵:……恨んでくれていいぜ。:ザッ
そして、続くように、その場にいた他の
傭兵たちがコールドコールたちの隣へと立った。
ヒフミ「そんな……皆さん…!ひどいです…!」
ミサキ「くそっ!!ダメだ…!あのベイラムの
総長の言うように、司令部と全然通信が
繋がらない…!!」
ヒヨリ「うわあああぁぁぁぁん!!!
も、も、も!もうダメですうううぅぅぅ!!!」
ワカモ「ふ、ふふ…… 先生に仇なす
不届者ども……!許しませんわ……
このワカモが、全員スクラップにして
あげま……
六文銭:ワカモ殿。そしてお主ら。:
ワカモ:ピクッ
六文銭:お主らは…先生を抱え、ここから…
このミレニアムより脱出せよ。:
その言葉を聞いた時、私は真っ先に否定する。
先生「だ…め……だ……!そ、んな……こと……
ゴホッ!ゴボッ!!……みんなを……生徒……
たちを……置いて……逃げられる……わけが…
ない……!!」
だが、必死に喋ろうとするその口は掠れて
勢いがない。
さっきのラスツを名乗っていた裏切り者が
放った爆発物の余波を受けたせいだ……。
六文銭さんが今際でかばって、アロナたちの
力のリソースの全てを防御に振り切り、
限界を超え、シッテムの箱がシャットダウン
までしたと言うのに、私の身体はほぼ死の一歩
手前だ……。
同じく活動限界まで力を使い果たしたが、
エデン条約時の巡航ミサイルの直撃にも
私を無傷で守ってくれたシッテムの箱でさえ
今度は直撃ではなく、ただの爆発の余波なのに
私を守りきれず、私は重傷を負い、シッテムの箱は
沈黙した。
以前の五花海の時とは比較にならない、
より直接的にACの武装の威力を身を持って
私は思い知った。
【ARMORED COREには私たちの
力なんて、全く通用しないのだと】
ブルルッ
私は、私の身体は、その事実を認識した
私の身体は、私の意思に反して、
震えを起こし、止まることはない。
「震えている場合じゃない!!大人である
私が!!生徒を置いて諦めるのか!!」
そんな風に、頭で無理矢理震える身体に
発破をかけても、身体は震えを……
【否定】をやめてなんてくれない。
私の身体は訴える。
「
勘違いしていたのか?」
身体の震えのひとつひとつが悲鳴をあげる。
「AC相手に、今までのように乗り越えられる
とでも勘違いしていたのか?」
私の身体は主張をやめない。
「
烏滸がましい。」
否定したくとも、震えが抗議の声すら妨げる。
「
全て解決してくれただろう。
キヴォトスの滅亡の全てを束ねても
……いや、最早頭でも分かりきったことだろう。
【
勝てるわけなどないと。】
ガタガタガタガタ!
六文銭:……その身体の震えは正しき。
故に、己が本能に従うべし。
お主は…【こんなところで死してはならぬのだ。】
お主は『我ら』の希望ぞ。
『キヴォトスの希望たちよ!』:
スバル「え……?」
六文銭:ここは我が時を稼ぐ。
お主らはここより西方の廃墟群、一際大きな
ビルを目指せ。そこに『我ら』は待っておる。:
サオリ「待って、ください……。あ、あなたは、
一体何者……
六文銭:早く
待ってはくれぬ!!:
ヒフミ「っっっ!!!!先生!肩を
貸します!」バッ!
アズサ「ヒフミ!?」
ヒフミ「早くここから脱出しないといけません!!
コハルちゃんや……ハナコちゃん……ナギサ様も…
みんなを置いていくことになっても……!!
先生は…先生だけは…!!」
アズサ「っっっ!!!!」ギリィ!
コールドコール:そのような話を聞き、させると
思うかな?:チャキ
ミユ「あ、うぅ…!!」ビクゥ!
バチバチバチ、ギュワン![パルスプロテクション]
コールドコール:む?:
???:ほう。:
独立傭兵:………チッ、たった一度きりの
とっておきの隠し玉だったのによぉ。:
六文銭:お主ら…!:
コールドコール:おや?お前たちはこちらに
つかないのかね? よほど命がいらないと
見えるな。:
独立傭兵:へっ…… そいつは【愚問】だろ。:
独立傭兵:別に裏切った奴らをどうこうと
思わねえよ。それも【アリ】ってだけだ。:
独立傭兵:そんで、俺らの選択も【アリ】
だろうが。:
独立傭兵:【好きなように生き、好きなように
死ぬ。】それが
コールドコール:…………ふっ:
???:そうだな……その通りだ。
誰の指図も受けず、自由に生きる。
そうでなければ、独立傭兵をやる価値がない。:
ノア「皆さん……!!」ポロポロ
独立傭兵:勘違いするなよ。真っ白な嬢ちゃん。
別にあんたらのために味方をしようってわけじゃ
ねえ。どこまでも我欲のためだ。:
独立傭兵:このコールドコールを殺して、
この逆境を乗り越えりゃ俺の名に箔がつく。
だからこっち側に立ってるだけ……
………なんて、かっこつけすぎか。:
独立傭兵:ならもっと単純に行こう。
あいつらが気に入らねえ。だから俺らは
こっちに立つ。それだけだ。:
ケイ「……全く、あなたたち傭兵ってバカしか
いないんですか…!!」ぐすっぐすっ
独立傭兵:ははっ、ちげぇねぇ。:
独立傭兵:人様の意見を聞けるぐらい要領
良かったら、こんな職業やってねえわな。:
六文銭:お主ら… それでこそ義の戦士よ。
行くぞ!不義なる者どもを三途の川に
渡さん!!!:
独立傭兵:ははっ!何だかあんたのしゃべり方も
癖になってきたぜ。:
独立傭兵:そうだな…涅槃に送り届けん!
頼むぜ?リーダーさん。:
???:もういいだろう。最早言葉など
無用だ。私たちのやり方は、
独立傭兵:……………:ジャキン
独立傭兵:……………:ジャキン
独立傭兵:……………:ブァン
独立傭兵:……………:ブァン
独立傭兵:…………行け!嬢ちゃんら!:
六文銭:行くぞぉ!!:ドシュン!
コールドコール:ふふふ……:バシュゥン
???:くくっ:ドオオオォォォン
サオリ「総員!!撤退だ!!」
ミカ「傭兵さん…!ありがとう!!」タタッ!
ケイ「先生!私も肩を貸します!!」
ヒフミ「先生!行きましょう!!」
先生「くっ、ううううぅぅぅぅ!!!
ごめん、ね……ごめんね……!こんな
不甲斐ない大人で…!!」ポロポロ
ノア「先生!今は逃げることに集中して
ください!」
スバル「行きましょう!!!」
タタタッ!
ドオオオォォォン!!!
ズドドドドドドドド!
ボボボボボボ!
バシュン!バシュン!
ガキィン!ザシュウゥン!
ーーー本当に……傭兵の皆さんには感謝しか
ありません……。だって、私の心は、あの時に…
完全に折れてしまいました……
だから、もう戦うことなど出来なかった
でしょう---
---もう大切なものを……失いたくないって、
言って、無理について来たのに…… 結局私は、
先生がそばにいたにも関わらず私は……
心の底からあの冷たい鉄が怖くて怖くて、
たまらなくなって……
結局、私なんて、ブルブル震えるしか脳のない
役立たずのゴミクズなんだ……
ごめん、ごめんね……みんな……こんな、
弱虫の私で……---
---ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
あなた様、ごめんなさい……!
あの時の私……嘘をついていました……
本当は……どうにも出来ないと、理解して……
ブルブル足が震えていたのに……
嘘で、立ち上がった私を……どうかお許しください。
あなた様……---
---何で、こんなことになってるの?
私が、私たちが、何したって言うの?
どうして、そんな恐ろしい兵器に乗って
私たちをいじめるの?
そんなもの、作らないで……
その科学力をもっと良いことに使えないの?
どうして……どうして……あなたたちは
何かを奪うことしかしないの???
私は魔女かもしれないけど……
あなたたちは、それよりひどい、悪魔だよ…---
---結局……私には何もなかったのだな……
硝煙たちこもる私たちの故郷で、戦いしか
教わらずに生きてきたというのに……
その唯一誇れるものも、何の意味もなかった…
ただただ純粋な力で蹂躙されて……
私の心は惨めに折られてしまった……
ごめん、ごめんなさい……先生……
私は、もう、あなたに顔向けが出来ない…---
---虚しい、虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい。
嘘つき、嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき。
…………いや、何を考えてるんだろ私……
先生……また、また……助けてよ……---
---神様は、きっと私たちが嫌いで、憎くて、
たまらないんです……
そうでなかったら……こんな理不尽を与える
わけがありません……
希望なんて見えない……どこまでも黒くて、
冷たくて……固い……鉄しか与えてくれない
なんて……---
---何だったんだろう……私の人生って。
ロイヤルブラッドとして生を受けて……
マダムに利用されるだけの人生……
その中でも、サッちゃんたちがいたから
灰色でも、黒くはなかった。
そして先生が、私たちを灰から引っ張り上げて
白い世界を見せてくれた。
でも、今の私の目の前に見えるのは黒だけ。
真っ黒な、鉄しかない。
希望も、サッちゃんたちも、先生も、全てを
凍てつかせる。底なしに冷たい鉄しかない。
……無理、だよ………私たちのいた世界なんて
比べられないよ、この鉄は……
この鉄の中で、息をしていけだなんて……
先生がいても、私にはもう……---
---何が死は隣にあるだ。何が死の匂いには
慣れているだ。本物を知らなかった、ただの少女が
粋がっていただけの……
本物を知った時、心の底から震えて、涙を流すこと
しか出来なかった……
温もりなんて、ない。私たちの故郷にさえあった
体温すらも、ここにはない。
人の体温なんて、この鉄の前では一瞬で凍てついて
あるのは凍える寒さしかない。
ここには絶望しかない………---
---確かにこの世は辛いことだらけで、
生きるのに苦しい事だらけで……
それでも、それでも、精一杯もがいて、足掻いて
諦めなければ、ほんの少しの幸せぐらいは
掴めると思っていました。
それすら、それすら、見るなって言いますか?
こんな理不尽な鉄を置いて、もがきも、あがきも
この鉄は変形すら許してくれない。
先生……私、どうしたらいいんですか?
私、私は、もう心が…折れてしまいそうで…---
---憎い……憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。
唱え続けろ。憎しめ、憎しむんだ!!
……それを、ほんのすこしでもやめて
しまえば……
もう私に待っているのは……真っ暗で、
もう二度と這い出てくることの出来ない、
絶望だけだ。---
---コハルちゃん、ハナコちゃん、
ナギサ様…… ごめんなさい……
こんな弱い私でごめんなさい…!
あのACが怖くて怖くて、堪りませんでした。
……それ以上に、先生を失うのが怖くて
私は皆さんを置いて逃げてしまいました……
私はきっとこの先の未来ずっと、皆さんに
憎まれることでしょう。
……ですが、ですが、私、諦めません。
この鉄がどれほど冷たかろうとも、硬くても。
コハルちゃんも、ハナコちゃんも、ナギサ様も、
大切なものを何一つ諦めたりなんてしません!
大丈夫です。溶けない氷がないように、
この鉄だっていつかは溶けてお日さまが
私たちを覗いてくれるはずです。
そこに行き着くまで、想像もつかないほどの
犠牲が出るでしょう。
それでも、歩き続ければいつか必ず辿り着ける
はずです。
だから、私は皆さんを、諦めたりなんて
しません!---
私は担がれながら、みんなの顔を見る。
ほとんどが目に光はなく、ただただ
空虚に涙を流している----
---絶望しきった顔をしている。
私の……私の、せいだ……
私が、震えてしまったから………
大人なのに、強くあらねばならないのに…
ACが怖くて、怖ろしくて、たまらなくて…
情けない弱い姿を見せてしまったから、
生徒に不安と絶望を与えてしまった。
先生「ごめん、ね……」
こんな不甲斐ない先生でごめんなさい。
先生「ごめん、なさい……」
弱くて、何の力もない。役立たずでごめんなさい。
先生「ごめっ、んっ、なさ…いぃ…!」
あぁ……ミシガンの言った通りだ……。
私は、何をすることもできない、無能で、
最低なクズだった……。
ヒフミ「先生……大丈夫、大丈夫です……
私たちは、いつだって立ち上がってこれた
じゃないですか。
だから、今回だってまた立ち上がれます。」
ケイ「……先生は何も悪くないですよ。
だから、自分を責めないでください…」
そうして惨めな私たちは、何もかもを置いて、
逃避行の道を進み続ける------
ピピーッ
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*構いません。元より山猿駆除のプランは
出来ております。そもそも、私が『乗った』のは
山猿駆除のためではありません。
頭の発達が遅れた猿ごとき、企業が手を煩うこと
すらありえません。
よって、追う必要はありません。あなたたちは
そのままキヴォトス側の
片付けなさい。
……これから山猿には誰1人味方はいなくなり
ますからね。*
カチッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
くくくくく…… 絶望がこれで終わりと
思ったかぁ?(ゲス顔)
タイトルを見ろぉ!
もっとだ!もっと!先生にも生徒たちにも
苦しんでもらうからなぁ!!(ゲス顔)
それにしても、最後まで判明しなかった
裏切り者の正体は……なにラなんだ…?