ブルーアーカイブ:〜ACⅥ Fires of Kivototh編〜 作:とある渓流にいるかわうそ
次からが本番です。
4話 紅嵐は静かにその時を待ち続けている。
ーーー7:00---
先生「くぁ……」
午前7時ぴったりに、私は目が覚める。
うん、いつもと同じ時間だ。目覚ましを
かけていなくても勝手に目が覚めるように
完全に体内タイマーが設定されてしまって
いるようだ。
先生「ふふ、完全な社畜だぜ……」
そんな自らに絶望しながら私は支度を
始める。
昨日の聞き込みの続きをしなければならない。
とりあえずはトリニティから行くとしよう
かな。
アビドスのみんなはまだ眠っている
みたいだね。
彼女たちにお別れを言わずして
出ていくのは忍びないけれど
わざわざ起こすのも申し訳ないね。
ロニーはどうだろうか?さすがに
連れていくわけにはいかないな。
またここに戻ってこないといけないか。
行く前に顔でも出しておこうか
???:お目覚めか、シャーレの
先生さん:(com)
と、考えていたら機械の合成音声の
ような声が響いた。
先生「…え?」
まさかと思い、声のした方向の窓へ駆け寄り
開けるとーー
???:びっくりしたか?:
やはり私の思った通りでACから発せられていた
声だった。
先生「あぁ、喋れないんじゃ… あ、もしかして
そのACにメッセージ機能とかついてたのかな?」
???:その通りだ。昨日色々探していたら
メッセージ機能と音声合成機能があったこと
を思い出してな。それで今しゃべっている
わけだ。:
???(嘘だが)
先生「そっか〜。ま、出かける前にちょうど
顔を出そうかなと思っていたし。
元気そうで何よりだよ。じゃあ私は昨日話した
ように仕事で各地に赴かないといけなくて。
ロニーをここに置いていくことになってしまう
けれど、夕方過ぎにはどうにか帰ってくるよ。
あの子たちにもよろしく言っておいてね?」
???:出ていくのか?:
先生「ん?そうだけど。何か用事があった?」
???「……………」
〜〜数時間前〜〜
621:いいか、奴らも最初は調査をするだろうが
時間の問題だ。すぐにでも各地で『企業』どもの
攻撃が始まるはずだ。
昨日、星が落ちた場所から推察するにおそらく
近場の【トリニティ】と【ゲヘナ】から侵略を
開始するはずだ。
つまり『かまわん』。『あそこ』でなければな。
だから、お前がまず注意するべきなのは、先生
と呼ばれているやつを【そこ】に行かせない
ことだ。
各地を訪問すると言っていたからな。
奴は現在における最重要人物だ。企業に
奪わせるわけにはいかない。
だから、アビドスに滞在させるようにしろ。
ここは砂漠だらけの土地で、戦術的にも
価値がない。来るとしても最後だろう。
最初のお前の任務は【先生】の防衛と保護だ。
周りの女どもはどうでもいい。
いざとなったら女どもを時間稼ぎにさせて
【先生】だけでも連れて逃げろ。:
???:了解だが、どうやって引き止める?:
621:こうやれ:
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先生「どうした?ロニー、具合でも…」
???:そうだな、実は昨日からフラッシュ
バックが止まらなくてな。俺がここに来た理由を
思い出しかけている。:
先生「!!そうなのかい!!」
???:はっきりと思い出せない…… だが、
動悸が止まらない……! とても、とても
最悪な…………
………あんたにやらなきゃならない事がある
のは分かっている。
だけど頼む、…今日は一日ここにいてくれ
ないか?」
先生「………」
???:頼む:
先生(……この様子、どうやら相当最悪な
記憶なんだろうな…… 自殺しかねないほど
じゃないか。
こんな状態の彼を……放っておくわけには
いかない。)
先生「うん。分かった。もう一日、ここに
いるよ。ま、他の学校の皆やリンちゃんに
どやされるかもだけど、私が怒られれば
済むだけだしね!
……だから、ロニーが落ち着くまでそばに
いるよ。」
???:……すまない。ありがとう。:
シロコ「んんん…… 眠い……」
先生「あ、おはようシロコ」
シロコ「あ、おはよっ先生。……もしかして
もう行っちゃう?」しょんぼり 耳ペタンッ
先生「いや、実は今日もね、ここに残る
事にしたんだ。」
シロコ「えっ!」キラリン 耳ピョコッ!
先生「ロニーに泣きつかれてしまってね。」
シロコ「!!!!んっ!んっ!!やった!!
ロニー!ありが
ガバッ!
シロコ「……んぅ?先生なに?」
先生(少しずつ、思い出しかけている
らしいんだ、自分がここに来た理由を)
シロコ(んっ!そうなの!なら…)
先生(いや、そっとしておいてほしい。
どうやら、とんでもなく悪い記憶
らしくてね……
すごく憔悴しているようだ。下手すると
自殺をしかねないほどに……)
シロコ(え………)
先生(だからロニーのことを見ててあげ
たいんだ。シロコや、皆も協力してくれる
かい?)
シロコ(……んっ、もちろんだよ。)
先生(ありがとう。やっぱりシロコは
優しいな。)ナデ
シロコ(んぅ〜っ♪そんなことない♪)
先生「じゃあ、ロニー、昨日と同じ窓から
見える対策委員会の部屋にいるから。
何かあったら声かけてくれるか?」
シロコ「んっ、先生。ロニーはしゃべれない」
先生「あぁ、そういえばシロコはまだ
知らないんだったか。」
シロコ「んぅ?」
???:シロコ?……あぁ、いたのか。
すまなかったな。気がつかなくて:
シロコ「えっ!?ロニー喋れないんじゃ…
それに、なんだか機械がしゃべっている
ような…」
先生「シロコ、キーボードで文章を作成
したらそれを読み上げてくれるソフトって
言うのもあるんだ。
それと似たようなものがどうやらあのAC
にも備え付けられていたみたいだね」
シロコ「んっ、そういうこと……。
ロニー、話は聞いたよ?落ち着くまで
ゆっくりしててね。私たちもそばにいる
から……」
???:……すまない:
シロコ「いいっ。ロニーも対策委員会の
仲間だから。だからロニーはゆっくり
気持ちを落ち着かせるべきっ」
先生「シロコ、そろそろ1人にさせて
あげよう。それじゃあね、ロニー。」
そう言って、私たちは対策委員会の部屋
へと向かっていった。
???ーー……これでいいんだな?ビジター。
………さぁ、波乱の初日となりそうだなーー
おまけ:その頃のごすとワンちゃん
ネストCOM:認証完了。ハンドラー・ウォルターに
マスター権限を登録します。
ようこそ!マスターハンドラー・ウォルター!
【レイヴンズネスト】はあなたを歓迎します!:
ウォルター「昨晩ぶりだな。621。」
621:来たか。ハンドラー・ウォルター。:
ウォルター「この目で実際に見ると、改めて
感嘆させられる設備だ。この【レイヴンズネスト】は
1傭兵が持つにはスペックも、費用も到底調達
出来るものと思えん。」
621:まぁ、自分で言うのも何だが、周辺じゃ
1番名が売れていた自負があるからな。
用が来たら、起こしてくれ。それまで俺は
眠るとする。:
ウォルター「あぁ。お前が寝ている間に
このネストのオペレートルームを見たい。
構わないか?」
621:いい。だが、全く興味がなかったから
まるで設定などしていない。
それでも構わないなら好きに見てくれ。:
ウォルター「構わん。使えるようにこちらで
設定するさ。ではおやすみ、621」
621:おやすみ:
前話とは打って変わった短さですね。毎回こうなら私も楽が……
おっといけないつい本音が。
次回はトリニティです。レッドガンの熱血漢が出てきますよっ