ハナコ「ということで、コハルちゃん
誕生日パーティーの計画を
立てましょう!」
現在、4月9日。
コハルの誕生日1週間前である。
あ、学年については触れるなよ?
禁忌だから。
ハナコ「司会はリエトくんにお任せします!」
リエト「よしきた!早速、誰か意見ある?」
ヒフミ「はい!」
リエト「はい、ヒフミ!」
ヒフミ「やっぱり、モモフレンズの
みなさんで部室を飾って、
ペロロ様ケーキを食べて、
みんなで遊ぶのが一番……」
リエト「ギリ却下。」
悪くはないラインだったが、
ケーキは別のやつの方が良いと思う。
ヒフミ「えぇっ!?何でですか!?」
リエト「コハルはあんまり
モモフレンズ好きじゃないからな。
ペロロ様に関しては嫌そうだったぞ。」
ヒフミ「そんなぁ〜……。」
アズサ「ヒフミ、元気出して。」
リエト「飾りつけくらいなら全然ありかな。
ペロロケーキは流石に……。」
ヒフミ「はい……。」
ハナコ「リエトくん!」
リエト「はい、ハナコ!」
ハナコ「ここは□□□を〇〇○して、
みんなで△△△を……!」
リエト「却下ァ!!!!!」
ブルアカはえっちなゲームではありません!!
ブルアカは健全なゲームです!!!!!
ハナコ「あら、何がいけなかったのですか?
ふふっ♡」
リエト「いけない所しかないわ!!!
逆に何でいけると思ったんだよ!」
アズサ「はい。」
リエト「はい、アズサ……。」
アズサ「やっぱり、飾りつけて、
ケーキを準備して、
みんなで祝うのが一番じゃないか?」
リエト「ん……やっぱりそうかもな。」
〜リエトの家〜
リエト「決まらね〜……。」
コハルの趣味に合う物渡そうにも
趣味が趣味だからなぁ……。
リエト「どうすればいいの、って話。」
やっぱりアズサの案で、
安定を取った方がいいのか……?
……うん、それがいいな。
教室への誘導もしなくちゃならないし、
シンプルな作戦とはいえ、
ちゃんと計画は立てておく必要がある。
リエト「……よし。」
4月15日、授業終了後。
いつものようにコハルと雑談し、
言葉を交わしながら家に帰る。
リエト「最近寝ても疲れが取れなくてさー、
俺ももう歳かな?」
コハル「まだ20歳にすらなってないでしょ。」
中身は成人してるけど。
リエト「そうそう、寝るといえば、
最近枕変えたんだけど、
寝相が酷くなったんだよな。」
コハル「疲れが取れない理由それじゃない?」
リエト「確かに……。」
その発想は無かった。
でも元の枕使うにもカバーに
穴あいてるんだよな……。
リエト「そういえば、
明日の予定って空いてるか?」
コハル「空いてるけど、どうかしたの?」
リエト「この前切れた部室の蛍光灯、
ショッピングモールに
買いに行くんだけどさ。
1人で行くのもなんだし、
一緒に来てくんない?」
これはマジの話だ。
よりにもよって俺の席の真上だからな……。
コハル「……うん、準備しておく。」
リエト「サンキューコハル。」
さて、約束も取り付けた所で
分岐路に到着した。
リエト「またな〜。」
コハル「また明日。」
帰り道でコハルの後ろ姿を見送り、
すぐに来た道を戻りだす。
計画はこうだ。
まず前日のうちに部室の飾りつけをしておく。
勿論、コハルが帰った後、バレないようにだ。
そして当日、俺がコハルを連れ出す。
一緒に出かけて、備品の買い物をし、
なるべく自然な流れで部室へと誘導する。
入ると同時に、待機してた
みんながクラッカーを鳴らし、
パーティーの始まり……という訳だ。
今は飾りつけの段階。
リエト「この風船どこに付けるんだ?」
ヒフミ「あ、それは黒板の端に……」
アズサ「ヒフミ、これはどうすればいい?」
ヒフミ「それはこっちにください!」
"順調だね。"
リエト「お、先生。」
"コハルの誕生日パーティーの準備してるって
ハナコから聞いてね。来ちゃった。"
リエト「じゃ、先生も手伝ってくれよ。
はい、カラーテープ。」
"うん。もちろん。"
ヒフミ「よい、しょっ……。」
ガタ……グラッ
ヒフミ「わわっ!?」
リエト「危ね!」
ガタン…。
リエト「脚立の上では無理すんな、
せめて誰かに支えてもらえ。」
ヒフミ「あうぅ……ありがとうございます、
リエトくん……。」
ハナコ「リエトくん、これは一体、
どうすれば良いのでしょう……?」
リエト「ばッ……お前、なんて物を……!」
ハナコ「あら?ナニを想像したのですか?
これはただの、埴輪ですよ♡」
リエト「色と形がヤバすぎんだよ!
ってか俺が指摘したのは
そっちじゃねぇし。
なんでコハルの手榴弾持ってんだ?」
ハナコ「不発弾を借りました。」
リエト「シンプルに危険。没収。」
ハナコ「ダメです、そんなに無理やり……」
リエト「言い方ァ!!」
危なっかしい所はあれど、
準備は順調に進み……。
リエト「よし、準備完了だ。」
ヒフミ「リエトくん、後は計画通りに
お願いしますね!」
アズサ「ああ、成功はリエトにかかってる。」
ハナコ「リエトくんなら出来るはずです。」
"私は明日来られないけれど、頑張ってね。"
リエト「任せとけ!」
明日が楽しみだな!
朝。日が昇って少しした頃。
いつもの広場の真ん中に居ると、
コハルが駆け寄ってきた。
コハル「おはよう、リエト。待たせちゃった?」
リエト「集合時間に遅れてないし、大丈夫。
むしろ俺が早く来すぎた。」
コハル「そっか……って、髪の毛跳ねてる。」
リエト「あー……走ってきたからか?」
コハル「なんで走って……?」
リエト「寝坊したと思って
全力疾走したからだな。」
実際は時計がズレてて、
ちょっと早く着いたけど。
コハル「ああ……。」
リエト「それにしてもすまんな。
買い物に付き合わせて。」
コハル「…別に…来て欲しいって言うから…。
それに、部室のことでしょ?
なら私も着いて行くから。」
リエト「ありがとな、コハル。」
手で跳ねを直しつつ、
ショッピングモールへ向かう。
自治区内でも有数の大きさを誇り、
学園からのアクセスもいい。
俺が今の銃を買った場所でもある。
リエト「何度も思うが、広いなここは。」
コハル「……うぅ…やっぱり人が多い………。」
昼前だからまだマシなようにも思えるが、
それでもそこそこ人が居るな。
リエト「電気製品って何階だっけ?」
コハル「確か4階じゃなかった?」
スマホで調べてみる。確かに4階だな。
リエト「エスカレーター踏み外すなよ?」
コハル「流石にそれは……。」
何事もなく4階についた。
コハル「そういえば、どんな種類の照明
買うつもりなの?」
リエト「LED照明にするかな。蛍光灯、
そろそろ製造終わるらしいし。」
コハル「それって経費で落ちるの…?」
リエト「ダメ元で申請してみたら通った。」
コハル「そうなんだ…。」
家電コーナーに足を踏み入れる。
店員A「らっしゃっせえ!!!!」
あれ、俺はショッピングモールに居たはず…。
間違えてラーメン屋にでも入ったのか?
店員B「家電コーナーへようこそ!!」
ああ、合ってたみたいだ。
合っててほしくなかったかもしれない。
リエト「声デカくないですか!?」
ごめん、言わせて欲しい。
クソうるさい。その声量
どうにかならなかったのか?
コハル「耳、キーンってする……」
店員A「本日は何をお探しで!?」
リエト「LED照明、蛍光灯型のやつを
探してるんですけど……」
店員B「ではこちらへどうぞ!」
店員A、B「二名様ご案内でーす!」
リエト「やかましいわ!」
確実に来る場所間違えた。
店員A「こちらになります。」
リエト「この時は声普通なんすね。」
店員A「ご案内の際は、全力で活気を
前に押し出せと
店長に言われておりまして……。」
リエト「なるほど。」
コハル「これで良いんじゃない?」
リエト「……うん、そうだな。他と比べれば
安いし、見た感じ品質も良い。」
来る場所合ってた。
店員A、B「またのご来店、
お待ちしております!」
退店もうるさいのかよ!!!
リエト「なんか、昼前なのに
どっと疲れた……。」
コハル「私も……。」
モール内に設置されたベンチに座り、
2人揃って溜息を吐いた。
人の往来も量を増し、
フードコート周りは人でいっぱいだ。
トサッ
コハル「ひゃっ!?え、リエト……?」
リエト「ああ、すまん、今ぶつかったか?」
ちょっと気ぃ抜いただけでぶつかるとか、
このベンチ結構狭いな。
そもそも1人用なのか?
コハル「えっと、その……ち、近……っ///!」
リエト「んえぇ……早く人の多い所から
離れたい……。」
コハル「それっ!!!」
パシッ!!!
リエト「……いってぇ!?!?」
コハル「エッチなこと考えてたでしょ!?
変態!死刑!地獄に落ちろ!!」
リエト「はぁ!?」
頬を叩かれて何かと思えば、
急展開が過ぎるだろ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リエト「落ち着いたか、コハル?」
コハル「う、うん。」
リエト「体当たったのはごめんな。
それとこれ重いし、
そろそろ部室行こうぜ。」
コハル「わ、分かった……。」
意外と早く収集はついた。
周りの目が痛かったが、
コハルは気付いてなさそうで良かった。
学園まで向かう。そこまで遠くないから、
15分あれば敷地内には入るはずだ。
そこから5分もあれば部室まで行ける。
リエト(時間も完璧。)
現在はぴったり正午。
これならオッケーだ。
コハル「……あ、ここって…。」
リエト「ん?」
コハルが足を止めた。
なんかあったっけ?ここ。
俺の家からトリニティまでの通学路だけど。
コハル「もう忘れたの?
よく話すようになった時の……。」
リエト「……あ〜……あっ、あー!!」
そうだ、ここでヘルメット団に襲われて、
コハルに助けてもらったんだ。
俺としては初対面のタイミングだが、
コハルにとってはよく話すようになった
時期として認識されているらしい。
リエト「もう懐かしいとすら
感じるようになったな……。」
リエト「………そういえばあの時、
なんで助けてくれたんだ?」
コハル「それはもちろん、助けを
求めてたからに決まってるでしょ?
周りに相手の仲間も
居なさそうだったし。」
リエト「そっかぁ……やっぱり、
コハルは優しいな。」
コハル「えっ、き、急に何言って……///!?」
リエト「え?思ったこと言っただけだが…
なんか変なこと言ったか?」
コハル「〜〜〜ッ///!!バカッ!!!!」
リエト「酷くないか!?」
バカ!?俺は何もしてない!無罪だ!
やっと部室の前まで来た……。
リエト(なーんか今日、色々あったなぁ…。)
リエト(苦労したぜ、全く。)
リエト「コハル、ドア開けてー。」
コハル「うん。」
ガラッ
パパパン!!!
コハル「わっ!?」
「「「コハル(ちゃん)、
誕生日おめでとう(ございます)!」」」
コハル「えっ、え……!?」
ポン
リエト「ハッピーバースデー、コハル。」
コハル「///」
コハル「………ありがとう。」
………
リエト「とりあえず昼メシ食おうぜ!
腹減った!」
ヒフミ「そうですね!では、
お昼ご飯にしましょう!」
アズサ「ああ。たくさんの種類を用意した。」
コハル「わぁ、色々ある…!」
ハナコ「私もいただきましょうか。」
パーティーはこれからだ。
リエト「くっ、さっきから
マイナス系にしか止まらん!」
ヒフミ「あはは……。」
アズサ「ヒフミ見てくれ、
赤いチケットが5枚も。」
ヒフミ「それは借金証券です!
いっぱいあっちゃダメなやつです!」
ハナコ「うふふ……♡」
コハル「もう、何やってんの……あれ?」
ハナコ「連続でマイナスですね。
コハルちゃんも運が悪い……。」
コハル「貯金が思ってたより減ってく…」
リエト「ドンマイ、コハル。」
コハル「ま、まだ次も止まると
決まったわけじゃないから…!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コハル「右?左?ジョーカーはどっちなのよ?」
リエト「……コハルから見て左かな。」
コハル「じゃあ左!それっ!」
スッ
ジョーカー「コンニチハ」
コハル「なっ!?」
リエト「そうやって深読みするから
勝ちの目を潰すんだぁ!!
左ィ!!!」
スッ
ジョーカー「タダイマ」
リエト「ぐわあああああっ!!!」
スッ
コハル「やった、上がり!」
リエト「くっ、もう一回!」
アズサ「シャッフルは任せてくれ、
練習したんだ。」
ヒフミ「ならアズサちゃん、お願いします!」
ハナコ(2人の一騎討ち、眺めてるだけでも
面白いですね……♡)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
……気付けば満月が輝く時間。
外に出て、大きく息を吸ってみた。
リエト「あっという間だったな。」
コハル「うん……。」
リエト「じゃあ最後に……。」
ヒフミ「そうですね。」
ハナコ「ええ♡」
アズサ「うん。」
ゴソゴソ
リエト「ほら、コハル。プレゼント。」
アズサ「私からもだ。」
ヒフミ「ペロロ様柄のラッピング、
私とアズサちゃんでお揃いなんです!」
ハナコ「少し、恥ずかしいので……
お家に帰ってから、
開けてくださいね?」
コハル「うん、分かった。
中身、楽しみにしておくね。」
コハル「じゃあ……。」
「「「「「また明日。」」」」」
コハル、気に入ってくれるかな…?
かたつむりのキーホルダー。
コハルが持ってたのに似てるように見えて、
結構違ったから買ってみたんだよな。
気に入ってくれたら嬉しいけど……
まあ、それは神のみぞ知るってやつだ。
微かな期待と、今日起きた出来事。
楽しかった思い出を頭の中で眺めながら。
布団を被り、目を閉じた。
リエト「………寝れねぇ。」
スマホの電源を付け、モモトークを開く。
…もう寝てるだろうけど。
『コハル、おやすみ』
ピッ
リエト(……さて、こう送ったなら、
寝ないとな。)
それに、眠くなってきたし。
リエト「…ふわぁ………おやすみ〜……」
リエト「………ZZZ……」
ピッ
『おやすみなさい。』
一話あたりどうするべき?
-
今のままでいいよ
-
一つ一つをもうちょっと長くしてほしい!