トリニティ1年生男子!秋瀬リエトだぜ!   作:ぽてかま

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食費の稼ぎ方

リエト「…金が無い。」

 

非常にまずい。

財布に残っているのは100円玉一枚。

ネット回線とかスマホとか水道代とか、

よく言う生活費はキヴォトスでは学園が

発電とかをしてるから大きめの学園所属なら

そこは考える必要が無いのだ。

さらに、所属組織によって

給料的な金が支給されると、

キヴォトスでは学生に優しすぎる。

どうやって成り立ってんだか。

公務員みたいなシステムなのか?

本来、未所属は追加で金が出るんだが…

転生前の俺はどっかの部活に入りたくて、

その申請をしてなかったらしい。

つまり、

 

リエト「圧倒的に無職…」

 

水道は出る。電気もつく。

ネットもあるしスマホもある。

この辺は全部学校負担だ、凄すぎるだろ。

でも今は所属がなければ食費がない。

 

リエト「バイトでもすっか…?」

 

俺を雇ってくれるとこって

あんのかな、と呟く。

 

とりあえず商店街に来てみた。

スマホでバイト募集ってあったし。

 

 

「…不採用。」

「悪いけど、採用は見送らせてもらうな。」

「さっさと出ていけ!」

「不採用だな。」

「採用する気など微塵もない。出ていけ。」

「金あんのに働く意味なんてないだろ」

 

 

…ここに来て前世の就活地獄を

思い出すことになろうとは…

 

部屋に入ったら露骨に相手の

機嫌悪くなるあたり、

トリニティの制服のせいで

反応悪いんだろうな…でも俺正装って

言ってもこれしかないし…

金ないからバイトしたいんだが

トリニティは全員金持ちだと思ってる?

そんな事ねぇよ?

 

リエト「あ"ー、どうしよ…」

 

腹も減ってきた、このままだとマジで倒れる…

 

???「おい、お前さん大丈夫か?」

 

リエト「……………?」

 

???「お前さんだよ、お前さん。」

 

声をかけられて振り向くと、

猫の獣人が立っていた。

 

リエト「俺ですか…?」

 

???「さっきからこの辺で見ると

   思ってたが…仕事探してんのか?」

 

リエト「はい、もう食費もなくて…」

 

ぐううぅぅ〜〜〜

 

???「…よし、ちょっと来い!」

 

リエト「…え…?」

 

 

 

サクッ

 

リエト「う、うま…!?」

 

腹が減ってる時に熱々のコロッケ渡されて、

我慢できるわけねぇだろうが!

 

リエト「んぐっ…もぐ、はぐっ、

   はふはふ、あちっ!」

 

???「おいおい、もっと落ち着いて食え。

   コロッケは逃げやしねぇよ。」

 

リエト「んんん〜!!!」

 

美味すぎるだろ!!サクサクの衣に、

溢れ出る豚肉のジューシーな旨み…!

 

リエト「んぐ…ぷはっ!ご馳走様でした!」

 

???「おう、いい食いっぷりだったぜ。」

 

リエト「本当にありがとうございました!

   これでこの後のチャレンジも

   頑張れそうです!」

 

???「あー、そのことなんだが…」

 

リエト「?」

 

???「うちのコロッケ屋、今の人数で

   十分回るんだが…どうにも

   活気がある奴が居なくてな。」

 

???「どうだ、うちで働かないか?」

 

願ってもないのに、凄まじい幸運。

考える必要はない。

 

リエト「お願いします!!!」

 

こうして、俺のバイトは決まったのだった。

猫店長とその仲間が営む店、タマコロッケ。

そこに俺が加わることになった。

 

翌日。授業を終わらせ、お昼時。

 

リエト「じゃあ俺やる事あるし、また明日。」

 

コハル「やること…?」

 

リエト「ちょっとイイコトをね…」

 

コハル「!?エッチなのはダメ!死刑!!」

 

リエト「冗談だって、またな。」

 

コハルと別れ、さっき購買で買ったパンの耳

(税込100円、俺の所持金は0円になった。)

を口に詰め込み、走って商店街に向かう。

 

猫店長「おお、来たか。」

 

リエト「よろしくお願いします!」

 

猫店長「つっても、最初から

   仕事させるわけじゃねぇ。」

 

猫店長「まずは研修から、ビシバシ行くぞ?」

 

猫店長「きっちりついてこいよ!」

 

リエト「はい!!!」

 

 

 

猫店長「約2分16秒、コロッケは

   そのタイミングだ!」

 

リエト「なるほど…!」

 

ジュワァァ……

 

リエト「…ッ!ちょっと遅いですか?」

 

猫店長「初めてで誤算5秒以内、上出来だ!」

 

リエト「ありがとうございます!」

 

猫店長「接客は心だ!機械的に接客しても

   人は寄ってこねぇ!口調は関係ない、

   フレンドリーに行け!」

 

リエト「はい!」

 

数日後…

 

リエト「いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ!

   メンチカツですね、少々お時間を

   いただきますが、大丈夫でしょうか?

   はい!ではお待ちください!」

 

リエト「オーダー、メンチカツ一つ!」

 

コロッケ店員「あいよ、もう揚げてる!」

 

リエト「了解しました!」

 

リエト「お待たせしました、メンチカツです!

   揚げたてでお熱いので、気をつけて

   お召し上がりください!」

 

生徒A「わぁ〜、おいしそ〜!」

 

 

 

猫店長「本番のテストも兼ねて昼時に

   出してみたが…もう大丈夫そうだな。」

 

リエト「はい、もういつでも行けます!」

 

猫店長「だが一つだけ、契約だ!」

 

リエト「はい?」

 

猫店長「何かあったらすぐに言え、

   シフトくらいなら変えてやる!

   俺達は学生の味方だからな!」

 

リエト「ありがとうございます!!」

 

 

そうして、俺の食費は確保され、

優しい大人との繋がりも増えたのであった。

 

サクッ

 

…うん、うまい。

一話あたりどうするべき?

  • 今のままでいいよ
  • 一つ一つをもうちょっと長くしてほしい!
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