吾輩は猫妖怪である。   作:妖怪ウォッチ大好き人間

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 ジバニャンが大好きです。よろしくお願いします。


ようこそ妖怪ワールド

 皆さんは、こんな経験をしたことはないだろうか?

 

 大事なものを自宅に忘れてしまったり、買いたい物があって貯めていたお金を無駄遣いしてしまったり、食事は取った筈なのに妙にお腹が空いていたり、日常の中で起きる困った出来事。

 それは全て、妖怪の仕業なのである。

 

 そんな妖怪たちは普通、目に見えない。

 しかし、そんな妖怪と人間が交わる手段があった。

 

 それこそが『妖怪ウォッチ』。

 

 これがあれば妖怪の姿を認識することができるし、話せるようになる。

 故にそんな妖怪と人間が交わったことで『ともだち』となることもある。

 

 これはそんな、妖怪と人間が『ともだち』になったことで起きたこと。オレっちがあの子との約束を果たすまでの物語だ。

 

 

 

 

 それは、今日の出来事。

 学園都市キヴォトスに、大人の「先生」 がやって来たのだ。

 

 連邦生徒会長の呼び出しを受けてやって来た彼女は、連邦生徒会長によって作られた超法規的組織である「連邦捜査部シャーレ」の顧問に任命された。

 

 任命初日から目的地近くで暴動が起こるというハプニングこそあったものの、偶然連邦生徒会に訪れていた四人の生徒、ユウカ・ハスミ・スズミ・チナツを指揮して見事暴動を鎮圧し、見事活動拠点であるシャーレのビルの奪還に成功する。

 

 そんな偉業を成した彼女は今、シャーレの地下室でリンと会話していた。

 

「⋯⋯受け取ってください」

「これは⋯⋯」

 

 そう言って、リンが先生に手渡したものは。

 

「タブレット端末?」

「はい。これらご連邦生徒会長が先生に残したもの。『シッテムの箱』です」

 

 手渡したもの――シッテムの箱について、リンは軽い説明をした。

 

 曰く、タブレット端末に見えるが製造会社やシステム構造といった全てが不明の正体の分からないものであると。

 シッテムの箱は先生のもので、これを使えばタワーの制御権を回復させられると。

 

「⋯⋯⋯⋯」

「⋯⋯では、私はここまでです。ここから先は、すべて先生にかかっています。邪魔にならないよう、離れています」

 

 説明を終えたリンが地下室から出ていく。

 それを見送った先生は、シッテムの箱を起動しようと⋯⋯。

 

「⋯⋯アレ?こんなもの、さっきまであったかな?」

 

 したところで、近くの机に置かれたものに視線が吸い寄せられる。

 さっきまで物が一つもなかったはずの机に置かれていたものは、白い腕時計だった。

 

「これも、連邦生徒会長が私に残したもの⋯⋯なのかな?でも、リンからの説明は何もなかったし⋯⋯」

 

 いきなり現れた不可解なものを見て、首を傾げる先生。

 しかし、こんなことをしている場合ではないと思い出す。

 

(まぁ、後で聞けばいいかな。今はシッテムの箱を起動しないと)

 

 サンクトゥムタワーの制御権を取り戻すこと。これが今の先生にとっての最優先事項なのだ。

 先生は再びシッテムの箱の起動を試みた、次の瞬間。

 

『つ〜けろつけろ〜』

「えっ⋯⋯?」

 

 先生以外誰もいないはずの地下室に、不気味な声が響いた。

 もしやまだ、誰かがいるのか。そう思った先生は部屋の内部を探してみるが、人影はない。

 

(空耳、だったのかな⋯⋯)

 

 そんな先生の思考を否定するように、再び先ほどの声が響く。

 

『つ〜けろつけろ〜』

「空耳じゃ無かったぁ!?」

 

 自分以外誰もいない部屋に響く、謎の声。

 実はホラーが大の苦手な先生は、めちゃくちゃ怯える。

 

『つ〜けろつけろ〜』

 

 しかし、そんなもん知ったこっちゃないと言わんばかりに止まらない声。

 ビビりながらも、先生は謎の声に問いかけた。

 

「な、何を⋯⋯?というか、あなた誰⋯⋯!?」

『つ〜けろつけろ〜』

「せめて答えて欲しいかな!?」

 

 同じことしか言ってくれない謎の声に、吠える先生。

 

「だいたい、つけろって何を⋯⋯もしかして」

 

 先生は机の上、そこに乗る時計に視線を向ける。

 恐る恐るそれを手に取り、左腕につける。

 

『ボ〜タン押せニャ〜』

「指示変わった!?」

 

 時計をつけろという指示で合っていたらしく、指示が変化した。

 指示に従うことにした先生が時計を見てみると、確かに時計の右辺りにボタンが存在している。

 

 押してみると、謎の光が時計から発生した。

 それに驚いていると、またもや指示が変化する。

 

『ついたらこっちを照らすニャン〜』

 

 声のする方に光を向ける。すると、光の当たった場所にさっきまでいなかったはずの「ナニカ」が姿を現した。

 

 二股に分かれた尻尾に欠けた左耳に、腹巻をつけている赤い猫のような不思議な生き物。

 いきなり可視化できるようになったそれは、先ほどまでの不気味な声とは違って可愛らしい声でしゃべり始めた。

 

「オレっち、ジバニャン。妖怪ニャン!」

「⋯⋯⋯⋯」

「あの子が言ってた『先生』はお前ニャンね?これからよろしくニャン!⋯⋯って、ありゃ?」

 

 返答がなく、不思議に思ったジバニャンが先生を見ると。

 

「た、立ったまま気絶してるニャン⋯⋯!」

 

 先が思いやられる。と、そんなことを思いながら、ジバニャンは先生を起こそうとするのだった。




ジバニャン(憑依)と先生の簡単な設定

ジバニャン(憑依)
・転生者
・ステータスやランク、必殺技などはジバニャンと一緒

先生
・ホラー苦手
・妖怪に取り憑かれやすい体質

 こんな感じの二人で進めるブルーアーカイブです。
 よろしければ高評価やお気に入り登録をしてくださると嬉しいです。
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