仮面ライダービルドな世界で何故かウルトラマントリガーに転生した件   作:タヌキソード

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裏切って食う飯は旨いらしい

 

ウルトラマントリガーであり転生者の俺『マナカ・ケンゴ』は、仮面ライダービルドの世界で色んな出来事に直面していた(名前自体はトリガーの主人公の名前をそのまんま今の俺の名前にしただけ)。西都側についていたウルトラマンオメガの人間態であるオオキダ・ソラトをダイゴ…もとい北都の守護神ウルトラマンティガと共にゾヴァラスから助けて一緒に逃げる(この時俺はソラトを抱き抱えてた)も、ゾヴァラスが巨大化して俺達を追跡、何気ない俺の呟きに反応したソラトの言葉を聞いて彼を降ろしたら彼は本来のオメガの姿になってメテオカイジュウのレキネスと共にゾヴァラスと戦い始めた、途中で洗脳されたメテオカイジュウのヴァルジェネスをゾヴァラスが召喚したり、俺とダイゴを匿ってくれている西都の非政府直轄防衛チームストレイジの特空機のセブンガーとウィンダムが飛んでやってきてゾヴァラスをボコボコにした。んでオメガはソラトの姿に戻ったかと思ったらエネルギー切れでぶっ倒れ、それからソラトは本来いた難波重工に戻る事を躊躇い、それを見た俺達はソラトを俺達側へ勧誘し、あっという間に彼は仲間になった。難波重工がこの事を知ったらどうなるのかは分かっているがそんなの知った事ではないね。

 

「美味い!」

 

「へへ、どんなもんよ!」

 

「おかわり!」

 

「またおかわり?ほれ!食いな!」

 

「よっしゃ!」

 

そして西都の基地の作戦室にて俺達は夕飯、どうしてこんな所で夕飯食べてるのかって?理由は単純、キッチンがここにあるからだよ。ソラトは絶賛もぐもぐファイト中だ。

 

「ケンゴの作る焼きそばは旨いな!いくらでも食べられる!」

 

「そうかそうか!でも他の奴等の分がなくなるから程々にしとけよ?」

 

「うん!」

 

中でも焼きそばが気に入ってるらしい、本家同様彼は焼きそばが好きらしい。俺も焼きそばは好きだな。

 

「人の心は読めても宇宙人の心までは読めなかった…まだまだだな…まさか洗脳されたふりしてたなんて…」

 

なんて言ってるこの男の名は『高山我夢』、ウルトラマンガイアの主人公と同姓同名だがコイツは人間ではない。彼は難波重工がクローン技術を応用して人工的に作ったウルトラマンなんだよ、今の姿は所謂擬態、名前はストレイジのヘビクラ隊長がつけてくれたもの、ウルトラマンとしての姿の時はガイアと呼ばれてる…というかマジのウルトラマンガイアだった。

 

「我夢って今何歳くらいなんだ?」

 

「まだ0歳だよ」

 

「…この見た目で?」

 

「うん、そもそも人工ウルトラマンは人間ともオリジナルのウルトラマンとも歳の取り方が全然違うんだ、僕達は人間とオリジナルのウルトラマンよりも何千何億年分の1も遅い速度で歳を取る。他の子達も皆そうだよ」

 

「それどこ情報だ?」

 

「僕が生まれた所…難波重工のラボにあった資料だよ、生まれて数日くらいに見つけたんだ。資料の作成主が誰なのかまでは分からなかったけど」

 

「そうなのか」

 

「でも0歳の割におぎゃあとか言わないんだね」

 

なんて言うのはダイゴ…もとい北都の守護神ウルトラマンティガだ。…お前もお前でめっちゃ焼きそば食べてるな。なんだその山盛り焼きそばは。

 

「それは人間やオリジナルのウルトラマンの赤ちゃんがやるものでしょ?僕らは生まれた時から成体のウルトラマンだからそんなのやらないよ?」

 

なんて言う我夢にどことなくウルトラマン以上の人外みを感じた、やっぱりどう足掻いても自然の生物じゃないんだな…。

 

『お前やるな、北都の守護神も強かったがお前の方が戦い甲斐がある』

 

なんて言ってた西都の守護神にして人工ウルトラマンのウルトラマンダイナ。

 

『フン、人間の作ったシステムがウルトラマンに勝てる筈などない。バカにはそれが分からないんだ』

 

人間の作ったものを凄まじいまでに見下してた西都側の人工ウルトラマンのウルトラマンヒカリ。

 

アイツらと対面した時もウルトラマン以上の人外みを感じた。ウルトラマンのようでウルトラマンでないナニカ…。難波重工は本物のウルトラマンを作りたかったのかもしれない、結果生まれたのはウルトラマンのようでウルトラマンでないナニカ…悪く言えば化け物だった。

 

「僕はウルトラマンの姿でいるより人間の姿でいる方が好きだな、だって皆と楽しくお話出来たりご飯食べられるし!…隙あり!えへへ…!…これが北京ダック…!美味しい…!」

 

「…元の姿になるのは嫌なのか?」

 

「嫌だよ、だってあの姿になったら…楽しい事…違う…戦う事以外…考えられなくなる…僕が僕以外のナニカになってしまう気がするんだ」

 

「…そうか、それで人間の姿になってるのか」

 

「うん!それにこれなら外で行動したり特空機を操縦するのに何ら問題はないし!」

 

…そうだな。お前はそれでいい、無理に元の姿にならなくたっていい、ウルトラマンだからってウルトラマンらしくする必要なんてないんだからな。

 

「…」

 

そんな時、ソラトがある場所をじっと見つめていた、その場所には扉があったが紙が扉一面にびっしり貼られ、紙一つ一つには子供が描いたような絵が描かれていた。あれは明らかに普通じゃない。

 

それから…

 

「なあ我夢、ここに誰かいるのか?」

 

「そこには僕と同じ人工ウルトラマンがいるよ、ただ…彼…生まれた時から物凄い人見知りでさ…何があっても絶対にその部屋から出たがらないんだ」

 

夕飯後、俺はソラトと我夢と共に例の扉へ近づいた。人見知り…ねえ…。ちなみに扉に貼られた絵は全部ソイツが描いたものらしい。

 

「挨拶くらいはしないとな、この戦争を終わらせる為にも」

 

なんて言ったソラトは扉を開けた。扉の先…謂わば部屋には常夜灯がついており、カーテンは閉め切っていた。その部屋の壁全てには子供が描いたような絵…もとい部屋の主が描いた絵がびっしり貼られていた、部屋の家具は前方の窓の窓際にあるベッドのみでそこには布団を被って蹲るナニカがじっとしていた。床の真ん中には真新しいスケッチブックと沢山の色鉛筆が置かれていた。

 

「よっ!俺、オオキダ・ソラト!今日からストレイジで働く事になったんだ!よろしく!」

 

ソラトは元気よく部屋の主に自己紹介をする、それに反応したのか、布団を被って蹲るナニカ…もとい部屋の主は布団から顔を少し覗かせた。

 

「…」

 

…え?嘘…?コイツ…飛世ユウマだ…!?まさか…こんな…ウルトラマンネクサスに出てくるあのトラウマ部屋みたいな所の主がユウマだなんて…。

 

「…」

 

ユウマはこちらをじっと見つめている。表情は無表情で、その場から動かない。

 

「…喋れないのか?」

 

「彼は極度の無口なんだ。何か伝えたい時はスケッチブックに絵を描いて見せるんだよ」

 

「成る程…ん?」

 

ユウマの姿が一瞬だけウルトラマンアークの姿になった、この世界のユウマは難波重工産の人工ウルトラマンアークで…何らかの理由で難波重工から抜け出してストレイジに逃げ込んだんだろう。

 

「お互い仲良くやろうな!」

 

「…」

 

「無表情なんて駄目駄目!こういう時は笑顔だ!スマイルスマイル!」

 

「(スマイルスマイル?ソラトのやつ…一体どこでそれ覚えたんだ…?)」

 

それから我夢は部屋に夕飯を置き、俺達と共に部屋を後にした、いつかは彼も部屋から出て皆と一緒に行動する筈…そう信じて俺達は就寝。

 

 

ちなみに料理担当は俺になった。ソラト曰く、裏切って食う飯は旨いらしい。凄え言葉だなおい。




裏話

CaseEX 現れる

「…」

しばらくして飛世ユウマは布団を剥いでベッドから降りた、所謂パジャマ姿の彼は何かを感じ取ったのか、色鉛筆を使ってスケッチブックに絵を描いていく。

「ふぅ…」

そうして息をついたあと、スケッチブックから絵が描かれた紙を取って扉の隙間に挟む、その後彼はベッドに戻って布団を被った。

彼が描いて扉の隙間に挟んだ絵には仮面ライダーローグとブロス兄弟と仮面ライダービルドとクローズとグリスとウルトラマン達とゾヴァラスの他にあるものが描かれていた。

描かれていたのは、胴体と両足は黒と銀で紫を基調としたカラーリング、腹部から両脚にかけて紫色のラインが入り、両腕はマゼンタ→紫に染まったものとなっており、頭部は線対称なデザイン、頭部のアンテナがまるで顔全体を囲むようになっている外見をした人型のナニカで、紫色に怪しく光る双剣を使ってローグ達どころか仮面ライダービルド達…更にはウルトラマン達やゾヴァラスを圧倒しているものだった。

「Face your sins…」

ユウマは小さくそう呟いた後、眠りについた。




『パニッシュ!』

「行っくよぉ〜パ〜ニちゃぁ〜ん」

『フェイス・ユア・シンズ!』

『フェイス・ユア・シンズ!』

「変身」

そして夜、スカイウォールの上にマゼンタカラーの目を光らせたナニカが現れた。

「予っ知夢と〜♪同〜じ〜悪夢〜を〜♪繰〜り返〜しちゃ〜な〜らな〜い〜♪」

それの登場は、西都のライダーと守護神ウルトラマン…そしてゾヴァラスを巻き込んだ大きな戦いが来る事を意味していた。

「楽しませてくれよぉ…?アーク…?ヒャハハハハハハハ!!!!」

笑い声は響き渡るーーーーー
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