仮面ライダービルドな世界で何故かウルトラマントリガーに転生した件   作:タヌキソード

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始まる代表戦、地球に降り立つ怪しき者

 

ウルトラマントリガーであり転生者の俺は、仮面ライダービルドの世界で色んな出来事に直面していた。この前はあのトラウマハザードの件があって、そのあとは東都の氷室泰山首相から代表戦の最終戦である『聖戦』に参加するように言われて俺はそれに出ることを決めた。『聖戦ってなんぞ?』『なんでウルトラマンが仮面ライダービルドの世界にいるの?』なんて思うだろ?実はこの世界は俺の知ってる仮面ライダービルドの世界ではないんだ。北都組は何故かウルトラマンの存在知ってたし何なら北都には守護神のウルトラマンティガがいるなんて言った。あのブラッドスタークまで知ってたし。守護神ってなんだよ?なんて思いながらずっと暮らしてきたよ。

 

『ガタガタゴットンズッタンズタン!』

 

『Are you Ready?』

 

「ビルドアップ…」

 

『アンコントールスイッチ!ブラックハザード!』

 

『ヤベーイ!』

 

今は代表戦の真っ最中、ここで東都のヒーロー仮面ライダービルドが早速ハザードビルドに変身、北都の仮面ライダーグリスはそれでも構わず戦っている、想いと想いのぶつかり合いだよね、しかしこの戦いの結末はもう分かってる。俺、前世で仮面ライダービルド見てたので。

 

「…」

 

(銃撃音)

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

あ、もう暴走してる。今はホークガトリングハザードになってグリスを痛めつけてるね。何も喋らずにこうやって攻撃してくるの凄く怖い…。でも今のビルドが格上とやるにはハザードしかないというのがもう…。あ、グリスが空高く投げられた…ヤバイ…痛いのが来るぞ…。

 

『マックスハザードオン!』

 

『Ready go!』

 

ラビットタンクハザードになった暴走ビルドは右拳に物凄くヤバイエネルギーを纏わせ、落ちてくるグリスに向かって放とうとしてる…怖い…てか北都との代表戦にこんなシーンあったっけ…これ食らったら死ぬんじゃね?

 

『ハザードフィニッシュ!』

 

ドガァン!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ハザードビルドはそうしてグリスに激ヤバパンチを食らわせた。うわ…マジでやりやがったあの暴走ビルド…人の心ないのかよ…暴走してるからそんなのないんだろうけど…。グリスは倒れて変身解除されて猿渡一海に戻った。

 

「…」

 

あ、ハザードビルドが倒れた一海に向かってる…しかもまた激ヤバパンチ食らわせようとしてるよ…うわぁ…。

 

「やめてーー!!戦兎ぉぉーー!!」

 

ここでネットアイドル『みーたん』こと石動美空が暴走ビルドにそう呼びかけていた。届け!みーたんの想い!

 

『ドラゴンインクローズチャージ! ブルルルルァッ!』

 

ここで暴走ビルドの元に万丈龍我の変身した仮面ライダークローズチャージがやって来た、一海に激ヤバパンチが当たる寸前で暴走ビルドを止めたクローズチャージは暴走ビルドに攻撃されながらも必死にビルド…桐生戦兎に呼びかけていた。途中でクローズチャージにスクラッシュドライバーの副作用らしき謎の電流が走るも、本人はそれを克服してみせた。お前凄いよ…。そして苦労の末に暴走ビルドは止まって元の桐生戦兎に戻った。ふぅ…これでライダー同士の戦いは終わった…よかったよかった…。

 

「よし、行くか…」

 

ライダー同士の戦いが終われば最後は代表戦の最終戦である『聖戦』だ。聖戦というのは東都の氷室首相曰く、守護神ウルトラマンを一対一で戦わせるものだそう。東都からは俺、北都からはウルトラマンティガが出るそう。

 

「誰だアイツ…?」

 

「あの人誰…」

 

「誰だ…?」

 

先程までライダー達が戦っていた舞台へ向かう俺の近くで万丈と美空と戦兎の声が聞こえた。

 

「知らないのか?東都の守護神様だぞ?」

 

「な、スターク…!」

 

「あの人が東都の守護神?」

 

ここでスタークが登場、彼らに俺の詳細を簡単に説明した。彼らは驚きながらも俺の方を見た。彼らを目にも留めないフリをして俺は舞台へ上がった。戦いに備えて軽くストレッチをしておいた、しばらくすると前方から足音が聞こえてきた。さらにはうっすらと相手の姿が見えてきた。さあ…相手はどんな顔をして………

 

「え」

 

「…また会ったね……ケンゴ」

 

俺の前方に現れたのは3日前に知り合ったダイゴという青年だった。北都のロゴがついたあの首輪を彼はまだつけていた。

 

「どうしてお前が…ここに…」

 

「国を守る…為かな」

 

そんなダイゴの手には前世で見た超古代の神器『スパークレンス』があった。そんな…嘘だろ…?

 

「まさか…お前が…」

 

「そう。では改めまして…こんばんは、東都の守護神ウルトラマントリガー。僕の名はウルトラマンティガ…北都の守護神だ。」

 

驚愕する俺を見てダイゴは儚さを含む笑顔でそう名乗った。

 

「国を守る為だ、たとえ君とて容赦はしない」

 

そのあと、ダイゴは冷徹な表情になって俺にそのように言い放ち、スパークレンスを掲げて展開した。その瞬間スパークレンスから強烈な光が溢れ出してダイゴを包み込んだ。光が晴れればそこにはウルトラマンティガがいた。

 

「…俺もだ」

 

感情を押し殺して俺はそう言うと、GUTSスパークレンスとガッツハイパーキーを取り出した。

 

『ウルトラマントリガー!マルチタイプ!』

 

まずは手に持ったハイパーキーを起動。

 

『boot up!ZEPERION!』

 

そのあとに、手に持ったGUTSスパークレンスの銃身を展開、それを持った手を十字に構えると。

 

「未来を築く、希望の光!」

 

そのように口上を述べ。

 

「ウルトラマン!トリガァァーーッ!!」

 

GUTSスパークレンスを高く掲げてそう叫んだ。すると俺は光に包まれた。

 

『ウルトラマントリガー!マルチタイプ!』

 

そうして俺はウルトラマントリガー(等身大)へと変身した。武器のサークルアームズは呼び出さなかった、この戦いに必要はない。

 

「これより最終戦の『聖戦』を行う!始め!」

 

審判のその言葉を皮切りに、俺とダイゴ…いや、ティガは相対する相手の方へ駆け出して拳を振るった。

 

ドガァン!!

 

ウルトラマンの拳と拳が同時に激突するだけでこんな音がする、人間同士がやってもこんな音は多分しない、改めて自分はウルトラマンなのだと思い知った。

 

「(ぐっ…!)」

 

そして初めて戦闘で痛みを感じた。凄い痛いんだけど…ウルトラマンのパンチほんと痛い…ウルトラマンでよかった…。

 

{タァッ!}

 

次にティガが蹴りを繰り出してきた、俺をそれを避けてチョップを放つがティガはそれを白刃取りで受け止めて突き放し、光弾を放ってきた。

 

{…!}

 

俺はバリアを展開してそれを防ぎ、こちらも光弾を放つ。

 

{ンンーーーーーー ハッ!}

 

するとティガは額のクリスタルを赤く光らせてパワータイプへとタイプチェンジ、拳で光弾を蹴散らした。

 

『ウルトラマントリガー!パワータイプ!』

 

{デヤァッ!}

 

俺は額に腕をクロスさせ、今度は赤と黒の体色を持つパワー特化な形態のパワータイプへタイプチェンジした。ティガは俺の方、俺はティガの方へ走り出し、今度は互いにハイキックを放った。

 

ドギャァン!!

 

ハイキックが当たった瞬間、互いにパワータイプなのもあってか最初のよりも凄まじい音が聞こえた。痛みなんてもう慣れた。そのあとに俺とティガは互いにエルボーを放ち、ぶつかる。そのあと互いに両腕でパンチを放った。

 

「(…よし)」

 

ここで俺はウルトラパワーを使ってティガの心の中を見た。トリガーにそんな力あったか?とかそんなのはどうでもいい。初めて会ったあの夜、住処へ帰ろうとしていたアイツは悲しそうで苦しそうな表情をしていた、なんであんな顔をしていたのか…俺はそれの理由が知りたかった。

 

「(これは…!?)」

 

だが心の中を見た俺は驚愕のあまり、力を弱めてしまった。それにより隙を作ってしまい、ティガはその隙を狙って俺にタックルを食らわせた。

 

{グァッ…!}

 

タックルを食らった俺はそのまま少しぶっ飛ばされた。だが俺はそんな事よりもティガの心の中で見たものに驚きを隠せなかった。

 

ティガの心の中を見た際に彼の記憶が押し寄せてきた。その記憶を見てみると、ティガは北都にある超古代のピラミッドの中で石像として眠っていた所を北都の首相の指示で動いた北都のガーディアンに無理矢理起こされた。起こされたティガは意識がはっきりする前にあの変な首輪をつけられて北都の首相の前に連れてこられた。北都の首相はティガに助けを求める演技をしてティガを騙して北都側に引き入れた。ティガのつけてるあの首輪には、つけた対象が国家反逆罪かそれに近しい行為をすると対象に電撃を放つという機能があり、それに気づいたティガは思うように外を出られなかった。さらにはあの北都の首相が自分の力を戦争に使おうとしている事を密かに知って、『そんな事の為に起こされたのか』となって悲しみを覚えていた。俺と出会ったあの夜、ティガは自分の超能力で首輪の機能を数時間のみ無効化させていた、だからティガが東都へ来てもティガは電撃を食らわなかった。そうしてティガの心の中を見た俺はティガとテレパシーで話してみる事にした。

 

『どうした?そんなのでは俺を倒せないぞ…?』

 

『…』

 

『お前は国の命運を背負っているんだろう?何故本気で来ない?』

 

『…』

 

『…本当は嫌なんだろう?、戦うのが』

 

『そ、そんなわけ…』

 

この感じ…ティガはやっぱり戦う事に抵抗があるんだ…。

 

『嫌ならすぐに降参しろ、戦う気のない奴と戦いたくもない』

 

『…しない…!降参なんて…!』

 

そうしてティガはスカイタイプにタイプチェンジして空へ飛び上がる、俺はすぐに立ち上がって攻撃しようとするが、動きが速く、攻撃を与えられない。

 

『ウルトラマントリガー!スカイタイプ!』

 

{フッ!}

 

俺は再び、額に腕をクロスさせ、紫色と水色の体色を持つスピード特化の形態のスカイタイプへとタイプチェンジして空へ飛び上がり、ティガの高速攻撃に対応。

 

『僕は…北都を守らなきゃ…なんだ…!負けたら…!』

 

『自分の存在意義が無くなる…だろう?』

 

『うっ…!』

 

『それと、自分に助けを求めてきた北都の首相にも顔向けが出来ない…だろう?』

 

『…!』

 

『本当は分かってるんだろう?北都の首相はお前を戦争の道具としか思ってない事を。本当は北都の首相が嫌なんだろう…?』

 

『…!』

 

『じゃあソイツの所から逃げてしまえばいい。他人に縛られる人生より、自由な人生の方がよっぽど良い』

 

『出来るわけ…ないだろ!!』

 

感情のままにティガはスカイタイプの必殺技のランバルト光弾を放った、俺もそれを放って応戦。そのあとに地上に降りて俺とティガは元のマルチタイプへ変化、さらにはゼペリオン光線を放った。

 

『嫌なら嫌だと言え!いつまでウジウジしてる!自分を道具としか見てない奴の為に自分の意思や気持ちを押し殺すな!』

 

『押し殺して…なんか…!』

 

『そんな奴に負けるほど…俺は弱くなどない!』

 

俺はさらに光線の威力を強めた、ティガも負けじと光線の威力を強めた。2つの光線は拮抗、やがて爆発を起こした。

 

『うぉぉぉぉぉ!!!』

 

『はぁぁぁぁぁ!!!』

 

そして爆発が起きた後にもう一度駆け出し、俺はティガに、ティガは俺に向かって拳を放った。

 

ドガァァァン!!!

 

拳は互いの顔に命中。そして辺りに静寂が訪れた。ティガの顔にパンチなんて本当はしたくなかったけど。

 

{グゥッ…}

 

その後、ティガがその場に崩れ落ち、さらには光に包まれてダイゴの姿になった。

 

「嫌だよぉ…やっぱり…僕は…自由に…生きたいよぉ…!」

 

その言葉の後にダイゴは泣き出した。そんなダイゴを俺は優しく抱きしめた。

 

「勝者!東都の守護神ウルトラマントリガー!」

 

審判はそのように告げ、代表戦は終わりを告げた。戦兎達が何か喋っているが今は気にしない。これでひとまずは北都案件は終わりそうだ……そう思った時だった。

 

ゴゴゴゴゴゴ…!ピカァーーン!

 

「グギャァァァァ!!!」

 

突如として代表戦の舞台外から謎の衝撃音が聞こえ、さらには光った。それに気づいて振り向けば、舞台外の方になんと怪獣ネオメガスがいた。何故にネオメガス?そう思った矢先にネオメガスから声が聞こえてきた。

 

『パンドラボックスを手に入れるのは私よ!!』

 

声は北都の首相のものだった、どうやら北都の首相が遠隔操縦してるらしい。グリスやティガの力を持ってしてもパンドラボックスが取れないのなら、怪獣を…ネオメガスを遠隔操縦して東都に進行し、そのまま奪うしかないと思ってそうしたのだろう、そのネオメガスはどこにいたんだよ…?。往生際が悪いな…なんて思いながら俺は巨大化しようとしたが、そうする前にネオメガスの尻尾攻撃を食らった。一緒にいたダイゴは何とか守れていたが疲れからか眠ってしまっていた。

 

「戦兎ぉ!」

 

「戦兎!」

 

舞台から舞台外を見てみれば、ネオメガスの攻撃で辺りが崩れていた。万丈と美空は無事だったが戦兎の姿が見つからない。

 

「(見つけた…!)」

 

戦兎の気配は瓦礫の山からしていた…しかし万丈と美空がどれだけ呼びかけても反応がない。これはまずい…ネオメガスが戦兎が埋もれている瓦礫の山を通ってこっちに向かっている。最悪の場合、この世界の主人公とも言える戦兎がネオメガスに踏み潰されて死んでしまう。俺はダイゴを連れて舞台から降りてすぐにそこへ向かった。主人公死亡なんてそんな事起こさせる訳にはいかねえよ…!

 

ピカァーーン…!

 

戦兎の気配がする場所に突然赤い光が落ちた、その光に万丈と美空と俺とネオメガスは驚いた。

 

次の瞬間光が晴れれば、そこには銀色の巨人…いや、ウルトラマンがいた。エナジーコアと呼ばれる赤いカラータイマーにおかっぱの髪型のような頭を持つそのウルトラマンを俺は知っている。

 

「ウルトラマン…ネクサス…」

 

そのウルトラマンの名はウルトラマンネクサス。だがそのネクサスの中に何故か戦兎の気配を感じた。

 

「ま、まさか…今変身してるのは…!」

 

変身しているのが誰かなのかを知った俺はその場で動くのを止めてしまった。よく見ると戦兎がいたであろう場所に戦兎がいなかった。

 

{シュッ!ハッ!}

 

ネクサスはその場で体色を赤…即ちジュネッスへと姿を変えた。

 

{シュッ!ハァァァァァァァ…!!}

 

ネクサスは両腕を下にクロスさせ、そのあとにゆっくりあげつつエネルギーを溜め、肘を腕の外側を向けるように曲げて、最後に両腕を斜め上にばっと広げてからL字に組むと…

 

{ディヤッ!!}

 

そこから強力な光線『オーバーレイ・シュトローム』を放った。

 

「グギェェェェェェ!!!!」

 

それを受けたネオメガスは青い粒子状になって爆散し消滅した。

 

{…}

 

その後ネクサスは光に包まれて姿を消す、ネクサスが姿を消した場所には戦兎の姿があった、彼の左手にはエボルトラスターがあり、彼はそれを見つめていた。

 

「戦兎が…第7の適能者(デュナミスト)か…」

 

この世界が俺の知る仮面ライダービルドの世界ではないのは分かっていたが、まさかそんな事まで起こるとは…混沌な世界がさらに混沌になりそうだと俺は心の中で思うのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東都 廃工場

 

その頃、東都のどこかにある廃工場に謎の紫色の光球が落ちた。光球が消えればそこには謎の裸の男がいた。

 

「<¿‘©~*¢×∆$…√]<¿¤£¥…」

 

男は体を動かしながら謎の言語を喋る。そのうち、箱に入れて捨てられていた衣服を見つけ、それを着た。

 

マ・ドゥーク・オメガ(オメガを抹殺)…」

 

男はそう言って目を紫色に光らせると、夜の闇へと姿を消すのだった。

 

宇宙から来たこの謎の男により、物語は新たな局面へと加速していく…。

 

 

続く…

 




閲覧ありがとうございます。これにて北都編完結です。次回から西都編になりますが本家の仮面ライダービルドとは少し違う展開が出てきます。それとアンケートへの投票ありがとうございました。結果を元に話を書いていきます、次回もお楽しみに…。

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