鈴取り合戦回でお送りします。
新班結成の三日前、うちはオビトは自分が担当する予定の生徒達の事で、現火影である波風ミナトの執務室へと呼び出されていた。
「全員孤児ですか?」
「ん……そうだね」
渡された資料を見ながら、確認するようにオビトが問うと、金髪碧眼の火影様は鷹揚に肯く。
「五年前可決された、孤児達への優待支援制度を利用した卒業生第一号だよ。出来れば、オビト。君には彼らの後見人も務めて貰いたい」
その言葉に、「成程」と返しながら、オビトは資料に視線を落とし、思案する。
一人目として書かれているのは灰白色の髪に丸眼鏡の、極目立たない容姿をした少年だ。
名は薬師カブトで、諜報部と暗部にかつて所属していたあのエリート……歩きの巫女薬師ノノウが経営する孤児院の出身であり、ぱっと見た印象の地味さとは裏腹に頗る優秀な医療忍者の卵で、アカデミー入学前の時点で既に掌仙術を使いこなせていたのだという。その上で、座学はピカイチだが身体能力も決して低くはなく、文句なしのNO.1ルーキーだ。資料からも期待の高さが見て取れる。
二人目に記載されているのは、二代目木ノ葉忍術研究所所長であった、志村ダンゾウが経営する私設孤児院『根の意思』出身のシンという、銀鼠色の髪をした少年だ。
志村ダンゾウが経営する孤児院は、一応木ノ葉隠れの里内に存在している関係で、五年前可決された孤児達への優待支援制度が取り決められる前から、優秀な忍びを代々輩出しており、ダンゾウが見込んだ子はどの子も優秀との評判である。
その例に漏れずというべきか、このシンという子供も剣術の腕が並外れて優れているそうであり、忍び組み手の成績は今年卒業したルーキーで一番だったようだ。とはいえ、総合的に見ればカブトのほうが成績は上であるようだが。
(そういや……ヤマトのヤツも『根の意思』の出身だったか?)
まああまり突っ込んで聞くような内容じゃないから、深く知っているわけではないのだが、確か一度だけ『根の意思』という名の孤児院で世話になっているのだとチラリと聞いたことがある。
とはいえ、それを聞いたときはそのヤマトがお世話になっていたという『根の意思』とかいう孤児院が、先代木ノ葉忍術研究所所長が経営する私設孤児院で、他にも沢山のエリートを輩出している院なんだ、なんて情報は知らなかったのだが。詳細について知ったのは今回が初である。
まあ、とりあえずそれは置いておくとして。
薬師カブトにしろ、シンにしろ、アカデミーの飛び級制度を利用した上でこの成績で卒業したのだから、将来を期待されていることはこの資料からも伝わってくる。
だが、まあ班というのは誰かが特出してたら良いわけでもないので、おそらくその調整の為にこの少年がこの班に振り分けられたのだろうなと、資料を見ながら推測する。
用意されていた資料の三枚目に写っていた黒髪黒目で、団子鼻で快活そうな少年。
名は薬師ウルシ。
カブトと同じ薬師ノノウの孤児院で育ったそうだが、アカデミー時代の成績は凡庸。
忍術、体術、幻術から手裏剣術まで、ドベでこそないが下から数えたほうがどう見ても早い。が、社交的でクラスの中心人物であったことが注釈されており、おそらく割り振られる任務や部署によっては化けるだろうと思わせるほどに、コミュ力が高い人物のようだ。
年齢は三人の中で一番年上のようだが、だからこそ天才二人の手綱を握ることを期待されてここに入れられたのだろうなと、そう思わせる班割であった。
「後見人になるのは構いませんけど、オレはこの三人の事はよく知らないし……約束は出来ませんよ?」
暗に下忍採用試験に合格できない可能性もあることを仄めかしながら言うと、ミナト先生はニコニコといつも通りの感情の読めない笑顔で「ん、構わないよ。合格基準は各先生に委ねているからね」そう言って笑う。
思わず気まずげにオビトは側頭部をポリポリと掻く。
そう、アカデミー生には知らされることのない話であるが、アカデミー卒業生は全てが下忍になれるわけではない。
担当上忍によって課される課題の是非で合格か不合格か決まり、不合格となればアカデミーに送り返される。
……とはいえ、アカデミーに送り返された子をそのまま再びアカデミーに通わせるのも、親や当人からしたら恥なので、下忍選抜試験に合格できずアカデミーに送り返された子は大抵、忍び以外の職業にそのまま就職するのだが。
忍びになれなかったとしても、高等教育を受けてきた事実は変わらないし、忍び用の訓練を受けてきた子供達の身体能力もまた一般人よりは優れているので、就職先に困る事はそうそうないのだ。
まあそれが名門一族の子であれば、恥辱のあまり里に居づらくなるだろうが……名門であるからこそ、そういう忍び以外への伝手もあるものである。
閑話休題。
とりあえず、資料を見る限りこの三人に問題はなさそうだが、先に四代目にも言った通り、実際の人となりがわかっているわけでもないので、下忍として承認するかは彼ら次第である。
* * *
アカデミーでの顔合わせの翌日、朝十時と三分を過ぎた頃、ルーキーとして第四班に配属された少年達は少し呆れた様な様子で顔を合わせていた。
「……まさか二日連続で遅れてくるなんてね……」
「先生のくせにルーズ過ぎんだろ……」
そう顔をしかめながら愚痴をこぼす薬師義兄弟に、シンは苦笑しながら、「まぁまぁ、きっと先生も色々あんだよ」と宥めの言葉をかける。
朝十時に第三演習場に集合と言われていたが、三人とも真面目な所があるので、初日であるし、万が一にも遅れないよう三十分前には集合していた。だからこそ、自分で告げた時間に現れなかった担当上忍が腹立たしく感じたのだろう。
と、その時だった。
シュン、と一陣の風と共に昨日顔合わせをした黒髪隻眼の担当上忍師が現れる。
現れた右の顔面に渦のような皺のような無数の傷跡をもつ男は、精悍な顔立ちに真面目な色を載せてポツリと呟いた。
「……ギリか?」
「いやいや、ギリじゃねーよ! 遅れてンだよ!!」
それに思わずビシッとウルシはツッコミの声を上げ、続いてカブトも眼鏡をクイッとしながら冷たい声で「先生、今十時五分です」と現時刻を告げた。
それにダッハッハと笑いながら、カラカラとオビトは言う。
「いやー、わりぃわりぃ、通りすがりの妊婦さんが産気づいてさァ……」
そんな遅刻の言い訳に、子供達の顔に「嘘くせー」という感情が浮かぶが、実際に口に出さない辺り、なんだかんだ良い子達であった。
「それで先生? アカデミー卒業後初のテストだって言ってたけど、何をするんですか?」
自己紹介の時は素を見せることを優先したけれど、根の意思で上司には敬語を使うように叩き込まれているシンがそう尋ねると、オビトはよく聞いてくれたとばかりにニッコリ笑って言った。
「鈴取り合戦だ」
そういって、オビトは鈴を二つ用意して、見せつけるように腰に取り付け言った。
「お前達には今からこの鈴を奪い合って貰う。取れなかったものに忍者になる資格はない。制限時間は昼まで。それまでに取れなかった場合も時間切れで失格と見なし、全員をアカデミーに送り返す」
「な!?」
そのオビトの言葉に驚きの声を上げたのは、団子鼻の少年ただ一人だった。
「いいか、お前等。アカデミーを卒業したら全員が忍者になれると思ったら大間違いだ。あくまでもアカデミーの卒業試験は忍びになれる候補生を選出するだけ、そういう仕組みなんだよ。実際に忍びになれるかの合否は各担当上忍に委ねられている」
だから、ここではオレが絶対なのだと淡々とした声でオビトは言う。
そのオビトの言葉に、「成程」とシンは呟いた。
木ノ葉が定めた孤児達への優待支援制度では、正式な忍びを輩出した孤児と孤児院には祝い金が渡されることになっているが、アカデミーを卒業したら、ではなく正式な忍びを輩出したらという条件も、全てのアカデミー卒業生が忍びになれるわけではないことを思えば納得がいくというものである。
「つまり、今日受けるこれは下忍選抜演習ってことですか」
眼鏡をクイッとしながらカブトがそう確認の言葉を告げると、「そういうこと」とニッコリとオビトは笑う。
「それじゃあ、演習開始!」
その言葉と同時に三人は散開した。
ところで、下忍選抜演習であるが、一体何をもってして合格とするのか、試練の内容をどうするのかは各担当上忍師に判断を委ねられている。
オビト自身も今日何をするのかは色々考えては見たのだ。
影鬼で、子供達に自分を捕まえらせる試練とか、あるいは自分相手に打ち込ませて制限時間内に一本取ったら勝ちとか。
だけど、色々考えた結果、ミナト先生がそうしたように、オビトは鈴取り合戦にすると決めた。
オビトは、忍びに尤も大事なことは仲間を思う心とチームワークであるとそう思っている。
だからこそ、この試練なのだ。
ふと、空気が動く。
どうやら早速仕掛けてきたようだ。
気配の消し方も堂に入ったものだし、瞬身で接近してからの袈裟切りの一撃は鋭く、アカデミー卒業したてホヤホヤの卵にしては卓越した腕前であるが、だが甘い。
オビトはすっと半身を下げることでその一撃を避けると、鋭い後ろ蹴りで刀を握る手を強打する。
「……ぐ」
それに少しだけうめき声を漏らす銀鼠色の髪をした少年……シンであったが、それでも刀を手放すことはなく、そのままクルリとバク転し、オビトから距離を空け、再び勇猛果敢に特攻を仕掛ける。
成程、確かに下忍レベルを超えている身のこなしだ。
だが、それだけだ。
「じゃあいっちょ、体術の課外授業といくか……!」
そういってオビトはクナイを逆手に持ち、それでシンの刀を逸らし、弾き、地面を強く蹴って砂埃で視界を塞いだ。が、優秀という評価に違わず、それに引っかかるシンではない。
目潰しをはじめとするオビトからの攻撃を避け、腹を蹴られた時は衝撃を逃がす為に自ら後ろに飛び、また体勢を整えて奔る。その間一度も泣き言を言ってないあたりが、流石というべきか。
その精神も、技の巧みさも、オビトがシンくらいの年齢だった時に比べ、格段に忍びとして完成している。
だが、一人でかかってくるようでは、試験の内容を思えば論外だ。
と、その時、シンとは別方向から煙玉が投げ込まれ、シンのチャクラが遠ざかっていく。
彼との攻防は三分ほど。
その間、オビトは一歩も動いていなかった。
* * *
「シン、てめー何考えてんだよ、このバカ!」
「いてっ」
そういって煙玉を放ち、攻めあぐねているシンを連れ帰った黒髪団子鼻の少年はゴンと拳をシンに後頭部に落とした。
普通にしてたらウルシの拳など受けるシンではないが、自分が悪い自覚はあるので甘んじて受けて後頭部をさする。そんなシンを見て、苛々と腕を組みながらウルシは言う。
「相手は上忍師の先生だぞ! 一人でかかって敵うわけねーだろ!! てめーオレより頭良いんだから考えてから動けよ、その頭は飾りか!?」
そうズバズバとウルシが告げると、苦笑しながらシンは言う。
「いやー……あはは。とりあえず、先生の実力もわかんないことだし、ひとまず切りかかってみたら打開策何か見つかるかなー……って」
「脳筋か!! なんでそんなクールそうなツラして、お前は後先考えず先走っちまうんだよォ!!」
そう言って頭を抱えて団子鼻の少年はうめく。
それに対し、一人冷静な態度のナンバー1ルーキーの少年は、冷静な声で問うた。
「それでどうする?」
「あん?」
「先生は鈴を取れなかったものは忍者にはなれない、アカデミーに送り返すといっていたけど、ボクらは三人で鈴は二つだ。例え鈴をとれたとしても誰かが割を食うことになるけど、協力して取りに行くのかい?」
その義弟の言葉にあっけらかんとウルシは答えた。
「? いや、別にそんなの問題ないだろ」
「一人は合格出来ないとしても?」
「だから、問題ないだろ」
そういってウルシは本当になんでもないように言った。
「オレの夢は忍びになれなくても叶えられるものなんだから、その時はオレが忍者をやめてお前達が合格すればいい。一人で敵うわけねー相手にバラバラで向かって、時間切れで終了するほうがよっぽど論外だ。なら、三人で力を合わせて鈴をとりにいきゃいーだけだろ」
それに賛同するようにシンは言う。
「忍者は裏の裏を読めって言うし。鈴が二つで、オレ達は三人の鈴取り合戦となると、誰かが割を食うのは明白。ってことは、これは最初から仲間割れ前提の試練だと見たね。なら不利益を飲んでも力を合わせて取りに行くのが正解なんじゃないか?」
そのシンの言葉にジト目で丸眼鏡の少年カブトは言う。
「いや、それが分かってるならなんで君、独走しちゃうわけ?」
「いやー……あははは、すまん」
それが本当に申し訳なさそうだったので、カブトは全く、と言わんばかりにため息を一つつくと「さっきのは偵察だった、ってことにしておくよ」と言って肩を竦めた。
「よし、じゃあオレ達第四班力を合わせて、先生にぎゃふんと言わせてやろうぜ!」
「オウ」
「ああ」
* * *
……どうやら作戦会議は終わったらしい。
一カ所に集まったチャクラの位置が動いていなかったことから、合流してなにやら話し合いをしていたんだろうと見越して、ふっとオビトは笑う。
なんだか、懐かしい気分だ。
オビトが下忍になったのは今から九年前の事だが、あの時は自分が挑む側だった。
(あの時はまさかカカシと一緒の班になると思わなくて驚いたっけ)
懐かしい記憶だ。
リンと一緒の班になれたのは嬉しかったけど、まさかとっくにアカデミーを卒業して中忍にも上がっていたカカシが自分たちのような新人の班に配属されるとは思わなくて、同班になると知った時は驚いたっけ。
顔合わせ翌日の試練でも、自分は既に一人前だという自負があったからか、カカシは独走しがちで……実際オビトやリンと比べものにならないくらいには強くはあったけれど、それでもミナト先生に掛かればひよっこなのはカカシだって同じで、独走しがちなアイツをリンと自分の二人で精一杯サポートしたんだったなとオビトは回想する。
そして今は自分があの時のミナト先生と同じ役だ。
少しだけ、不思議な気分である。
初撃で、気配を隠しての奇襲は意味をなさないと見たのだろう。
今度は正面からシンが刀を構えて、オビトの前に現れる。
だが、今度は一人ではない。
後方にひとりと、近くにももう一人いる。
それでも敢えて気付かないフリをして、露悪的な笑みを浮かべオビトは言う。
「また一人か? お前一人でなんとかなるとでも思ってんのか?」
そのオビトの挑発に乗ることもなく、基本に忠実な訓練した動きでシンは斬りかかる。
それに合わせ、クナイや手裏剣の投擲。
それらを全てオビトは右手に握ったクナイ一つで弾き、蹴り技でシンの動きに応戦する。
実力差を知らしめるように場所は動かない。
基本に忠実に、ただひたすらシンのサポートをする事こそが本分だと決めたように、ウルシは遠距離からひたすらにクナイや手裏剣、煙玉の投擲などを熟す。
(出来る範囲で自分に出来ることをやる。良い判断だな……だが)
いくらオビトが動かないからって、反撃されないと判断するは早計だ。
オビトは三度目の投擲を受けた際に、自分に投げられたクナイを掴み、そのままウルシのほうに投げ返した。
「ぐぁ……!」
右腕にざくっと刺さり呻き声が上がるも、瞬時に掌仙術特有の淡く優しい緑の光が浮かび、シンとの攻防の傍ら、ウルシの傷が塞がっていくのを目視する。
(……良い腕だな)
医療忍術の天才という評判は聞いていたが、本当に苦も無く掌仙術をあの若さで使いこなすカブトの姿に感嘆の念を抱く。
だが、治療するだけでは、評価は出来ない。
果敢に攻め込んでいるシンの息も乱れてきている。
(さあ、どうする?)
「うらあああーーー!!」
銀鼠色の少年が吠える。
この一撃にかけると言わんばかりの気迫と共に唐竹割りを繰り出し、そしてそれと同時にチリンと、鈴に何者かが触れた。
そのままオビトは半無意識に回し蹴りで刀をいなし、自分の腰元に触れたその何者かを絞め技で落とす。
「ぐっ」
鈴を取ろうと忍び寄った少年、それはカブトだった。
見れば向こう側でウルシの手当をしていたカブトは影分身だったのか、ボフンと音を立てて消えている。
つまり本物はずっと、感づかれないよう無機物か小動物に変化して、オビトの意識に隙が出来るのをこの場で待っていたのだろう。そして、シンの叫びを合図に変化を解き、リーチの短さをチャクラを腕に宿して伸ばすことで補い、鈴を取りに向かった。
中々に考えている。
そして大人でも難しい事を易々とこなしている、見事で繊細なチャクラコントロールだ。
オビトは思わず、にっと笑い、それからハキハキとした声で告げた。
「はい、本日の演習はここまでだ……! お前ら集まれ!!」
「へ?」
それに少しマヌケな顔をしてシンとウルシが素直に集まり、カブトへの拘束も解く。
すると、カブトは少ししかめッ面を浮かべるが、文句まで言う気はないらしく、取り押さえた時に出来た傷はあっという間に自分で治した。
「あー、先生? オビト先生? まだ昼になってねーぞ?」
「鈴取るまでが試練じゃなかったっけ?」
そう疑問符を浮かべながら尋ねてくる生徒達に、オビトはあっけらかんとした声で言った。
「いーんだよ。もう答えは出たんだから」
「答え?」
「お前等は合格だ」
「でも、鈴取れてませんよ?」
不思議そうな顔をする子供達を見回しながら種明かしをする。
「お前等みたいなぺーぺーの卵が上忍であるオレに勝てなくてもそんなの当たり前だし、鈴が実際に取れるかどうかなんて大した問題じゃない。大事なのはチームワークだ。自分に不利益があるとわかってて、それでもチームワークを優先できるか、そういうテストなんだよ。その点お前達は満点だ」
そう言って、一人一人に目線を合わせながらオビトは言う。
「シン。最初こそ独走してたけど、お前は前に立って戦い、一番危険な囮の役割を率先して引き受けた」
そのオビトの評にシンは少し恥ずかしそうに目尻を赤らめる。
「ウルシ、お前は全体をよく見て、シンの邪魔にならないように、そのサポートに努めていた。自分の出来ることに徹するってのは誰にでも出来ることじゃない」
「オウ……」
ウルシもまた、照れくさそうに顎をかいた。
「そしてカブト、お前は医療忍者としての立ち振る舞いをよくよく理解している。その上で、相手の隙が出来るまで堪え忍べる忍耐強さがある。お前達三人は、三人で役割分担をしっかり決めてやれることをやりきった。よくやった、文句なしの合格だ」
そういってオビトは、三人に満面の笑みを浮かべて言った。
「よし、お前等、このあとは写真撮影して、それから第四班結成祝いだ、一楽に行くぞ!! 喜べ、オレの驕りだ!!」
「ええ? 先生マジでェ!?」
「太っ腹!!」
「昼間っからラーメンって重くない?」
そんな三者三様の子供達を引き連れて、オビトは第三演習場を後にしたのであった。
続く