…その世界は本来、仮面ライダーが存在しない平和な世界。
そこに怪人が現れたから彼がこの世界に呼ばれたのか……否、それとも彼が「仮面ライダー」の力を持ってこの世界にしたからこそ、怪人もまたこの世界に現れたのか……
その答えは………今はまだ、私の胸の内に留めておきましょう。
転生 2000
《キーンコーンカーンコーン》
授業終わりのチャイムが鳴り響き、校舎からたくさんの生徒が帰宅、或いは部活へと向かっていく。
あらゆる面において「普通」である3年生男子高校生、時田ソウゴ。
……勿論、なにか目的があって大学に行きたいという訳では無い。
本当なら今すぐ受験勉強なんてほっぽり出して遊びたい。
だが、「まともに生きていく」ためには大学に行ってから働きに出ないと…この先、生きて行くのは難しいだろう。
ソウゴ「あ〜……受験勉強やだなぁ……」
ボヤきながら家へと思い足取りを向けるソウゴ。
そんな彼の目に映ったのは、家に帰るのか横断歩道を走る子供たち。
はしゃぎ回る彼らを見て羨ましいなと感じていたソウゴだったが……直後嫌な汗が彼の背中を伝う。
なんだろうと当たりを見れば、トラックがものすごい速度でこっちへと向かってくるではないか。
ソウゴ「…危ない!」
……自分でも、なぜそうしたのか分からない。
きっと、このままだと目の前で小さな命が消える…それだけは避けたいと思っての行動だったのだろう。
その結果、子供はソウゴに突き飛ばされて助かったものの当の本人はトラックに引かれて………
ソウゴ「あが……ッ」
「ふんふふんふふーん♪…あれ?」
ときのそら「なんだろう、これ……」
始めてみる……否、正確には誰かの家で似たようなものを見た記憶がある。……確か、ホロメンの誰かの家で………
「それを渡してくれないか。」
謎の人物の声で、彼女は現実へと引き戻された。
見れば、茶色い服にフードを被った謎の人物がこの謎の物体を渡すようにと手を出している。
ときのそら「あ…えっと……?は、はい……。」
言われるがままに渡そうとするときのそらだが、ふとその手が止まる。
何故、この人物はこれを欲しがっている?
いや、もしかするとこの人が落としたものなのかもしれない。
だが、もしも……あまり考えたくないことだが、彼がこれを邪な目的で使おうとしていたら?
ときのそら「あの……これ、何のために使おうとしているんですか?」
「…君に教える訳には行かない。……それに、その「力」は君には荷が重すぎる。」
……直感した。
この人にこれを渡す訳には行かない。きっとこれが持つ「力」をなにかに利用するつもりなんだ。
ときのそら「ごめんなさい……でも、あなたみたいな怪しい人にこれを渡す訳にはいきません!」
「素直に従ってくれなくて残念だ。……なら、
そこまで言いかけた直後、2人の目の前に機械のような怪物が現れる。
全身を覆う赤い装甲に顔面に輝く、黄色い「らいだー」の文字。
その姿は彼女達がいる世界で放送されていた、ヒーロー番組に登場するキャラクター「仮面ライダーゲイツ」そのものだが、その佇まいはどこか機械的だ。
「目標物ヲ発見。所有者ヲ排除し回収スル。」
「クソ…ッ!」
最終警告なのだろうか。
怪物がときのそらを指さしながら機械的な音声を発した直後に襲いかかってくるのを見たフードを被った人物は近未来的なベルトを腰に装着すると、ときのそらが持っているものに似たような…しかしどこか形状が違うアイテムを取り出し、起動する。
『ウォズ』
それを腰に装着したベルト「ビヨンドライバー」に装填すると近未来的な音楽が流れ始め、彼はそのまま装填部と一体化したレバーをベルト内部にしまいこむかのように折りたたむ。
「変身」
『投影!』
銀色と緑色を基調とした戦士、仮面ライダーウォズへと変身した彼は襲いかかってくる怪物の腹部に拳を放ち、ノックバックの隙をついてさらに胸部めがけ蹴りを入れる。
仮面ライダーウォズ「悪いがあれは
蹴りを食らって吹っ飛ぶ怪物を前にして余裕を見せるウォズ。
そのままベルトを操作した彼は、跳躍。怪物めがけ
ウォズ「これで終わりにしよう。」
ライダーキックを食らった怪物は爆散し、機械の部品らしきものだけが辺りに散らばったのを見たかれは「さて…」と、ときのそらへと近付く。
思わず後ずさりする彼女だが、ふと手に持つ物体へと目を向ければ何を思ったのかカバーのようなダイヤルをまわし、天面のボタンを押す。
代わりに焼けるような熱さと共にときのそらの腰には
同時に激しい頭痛がときのそらを襲う。
まるで、1度に沢山の情報を無理やり頭への流し込まれたかのような感覚。
……その頭痛が止む頃には、彼女には
深く深呼吸すれば、ゆっくりと…しかし力強く真横に伸ばした右腕を、ベルトの近くで拳を作る左手に近付け…刹那、右腕を引いて反対側の位置で拳を作ると同時に右斜め上目掛け左腕を真っ直ぐに伸ばす。
その身体はみるみるうちに変化していく。
ほっそりとした身体は、太くがっしりとした身体へと。
枝のようだった手足は力強く筋肉質なものへと。
息を飲むような可憐な顔は仮面に覆われて。
後頭部、胸部、腕部、脚部を真紅の装甲が護り、それ以外のところは黒い強化皮膚へと変わる。
……そこに佇むのは…可憐なアイドルでも、ホロライブの王でもない。
原点の平成ライダー…その名は
ウォズ「これは……」
かなりまずいことになった。
仮面ですら隠せない焦りを見せる彼は、なんとかしてこの状況を打破せんと思索するもののクウガは既に彼の懐へと潜り込んでおり、その腹部へと拳を振るう。
ウォズ「しま……ッ」
咄嗟の判断が遅れて攻撃をくらい吹き飛ぶウォズ。
そんな彼にトドメを刺さんと足に炎を宿しながら走り出したクウガはそのまま跳躍。
空中で一回転しながら、ゲイツメカニカル目掛けて飛び蹴りを放った。
クウガ「……よし……!」
ときのそら「あれ、ベルトも…それにさっき拾ったのもない……どこか行っちゃったのかな…?」
首を傾げながら「まあいいか!」と去っていく彼女を遠目に見る青年に、フードの人物は話しかけた。
「……本当にあれで良かったのかい?」
彼の問いに無言で背を向けて歩き去る青年は、フードを被った人物と同じように…否、彼と比べれば泥や埃で汚れたローブに付随したフードを深く被り直すと、去り際に言葉を漏らした。
「…それが「最善」の選択ならな。」
特殊文字使いすぎたかも………
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ハーレム展開どうする?(作り直し)
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百合ハーレムって…いいよね?
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そもそもハーレム展開なし