夜空メルさんお誕生日おめでとうございます!!
10/31。
魔界の天才ヴァンパイア、夜空メルの誕生日であるこの日は同時に世間一般の一大イベント「ハロウィン」である。
生誕祭ライブに足を運ぶのは勿論、ホロライブタレントのコスプレや他のアニメキャラクターのコスプレをして街に繰り出すという人も多い。
……そんな中、とあるビルの屋上に佇んだその男は手に握る白いガシャットを弄びながら不気味に口角をゆがめた。
「さあ、最悪のゲームを始めようかぁ………」
ガシャットの起動音が太陽が沈み始める街に静かに響いた。
メル「かぷ民のみんなー!今日は来てくれてありがとー!!」
『メルちゃんお誕生日おめでとぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』
ライブアリーナに夜空メルと彼女のファン、かぷ民達の声が響く。
2025年10月31日、夜空メル7度目の生誕祭ライブが大盛況の幕開けを迎える中、スタッフとしてホロライブに従事する時田ソウゴは先輩スタッフの友人A、春先のどかと話していた。
ソウゴ「良かったですね、今回の生誕祭ライブも無事に行うことが出来て。」
友人A「ええ。……あとは怪人が現れなければいいのですが……」
のどか「大丈夫ですよ!こういう時こそ楽しんだ者勝ちじゃないですか?」
友人A「それはそうですが……」
ソウゴ「それにいざと言う時は俺が行きます!安心してください!」
ニカっと微笑んで見せたソウゴ。
すると彼の控え室に|魔界組のホロメン達《百鬼あやめ、紫咲シオン、癒月ちょこ、潤羽るしあ、常闇トワ、魔乃アロエ》がやってくる。
ちょこ「えー様にのどか様!それにソウゴ様もちょっこーん♪」
るしあ「こんるしなのです!」
ソウゴ「皆さん!これから出番なんじゃないですか?」
そろそろ出番なのではないかというソウゴの問いにあやめはそうだぞと頷く。
あやめ「けれど少しだけ時間があったからな!」
トワ「みんなで挨拶に行かないか〜って思ったんだよね〜」
友人A「そうだったんですね。」
るしあ「はい!あとはこれを預けておこうと思ったのです!」
そう言いながらるしあが渡してきたのはゴーストのライドウォッチ。
どうしたのかとウォッチとるしあを交互に見るソウゴを見て微笑んだ彼女は続ける。
るしあ「るしあ達はライブの間動けないのです…だから、もしソウゴ君が戦いに行くことになった時にせめてもの力になれればと思って…」
ソウゴ「ありがとうございます、るしあさん。」
ゴーストライドウォッチを受けとり微笑んだソウゴ。
そんなソウゴにあやめは響鬼のライドウォッチを、シオンはウィザードのライドウォッチを渡すとそれぞれステージへと走っていく。
のどか「行ってらっしゃい!!」
ソウゴ「頑張ってください!」
そんな彼女達を見送るソウゴ達だったが、入れ替わるようにドタドタと1期生の夏色まつりが入ってくる。
友人A「どうしましたかまつりさん。もしかして何か忘れ物でもしたんですか?」
その慌てように焦りを見せる友人Aだったが、まつりは彼女の横を通り抜けてソウゴのもとに走ってくる。
まつり「ソウゴ君大変!仮面ライダーが街で暴れてるの!」
ソウゴ「なんですって!?」
友人A「怪人アラートには!?」
のどか「反応ありません……ってソウゴさん!?どちらに行くんですか!?」
ソウゴ「ソイツらを止めてきます!!」
そう返しながらスタッフ用の部屋を飛び出したソウゴ。
そんな彼を呆然と見送るのどかに友人Aが話しかける。
友人A「のどか。すぐにライダーの力を持つホロメン達に連絡して。」
のどか「ライブはどうされるんですか?」
友人A「ライブは……します。」
ソウゴ「な…なんだこれ………」
現場にたどり着いたソウゴが目にしたのは街を荒らす
仮面ライダーがどうしてこんな事をと困惑を顕にしたソウゴだったがライドストライカーから降りれば彼らへと向かい合う。
ソウゴ「おい!お前達は誰だ!!」
ソーサラー「我々はハンドレッド!この世界も我々の物にしに来た!」
歌舞鬼「全ては
その言葉と共に襲いかかってきたダークライダーの攻撃をかわしながらそうはさせないと気合を入れたソウゴはライドウォッチを起動しジオウへと変身。
振るわれたディースハルバードを躱しつつソーサラーに拳を入れればジカンギレードを取りだして戦い始める。
ジオウ「行くぞ!!」
ダークキバ「……フンッ!!」
ジカンギレードで歌舞鬼を斬撃すればそのままダークゴースト目掛けて振るうものの、相手はガンガンセイバーを使い防御。
その隙に接近してきたダークキバに腹部を殴られ後退した所にソーサラーの
ジオウ「うぅっっ!!……なら!」
立ち上がりウィザードライドウォッチを起動すればジクウドライバーの空きスロットへとセット。
そのまま回転させてウィザードアーマーへと変身する。
ジオウ「はぁッ!!」
そのままソーサラーにジカンギレードによる突きを入れれば、飛び上がりつつ空中で体を回転させながら射撃。
歌舞鬼達他のライダーにも攻撃を与えつつ、次はとゴーストライドウォッチを起動する。
ゴーストアーマーへと姿を変えてダークゴーストと戦いながら、パーカーゴーストで歌舞鬼やソーサラー、ダークキバを攻撃。
ダークキバ「ええい!小賢しい!!」
しかし、ダークキバの紋章でパーカーゴーストを拘束、撃破したダークキバの飛び蹴りを受けて吹っ飛べばそこに歌舞鬼の鳴刀 音叉剣による斬撃での追い打ちを喰らい地面を転がりながら変身解除に陥ってしまう。
ジオウ「がは……ッゲホゲホ…ッ」
ダークキバ「なんだ、もう終わりか。」
ダークゴースト「……安心しろ。今お前を葬ってやる。」
ソウゴ「く……ッ」
地に付すソウゴへとガンガンセイバーをその手に持ちながら近付いてくるダークゴースト。
直後、銃撃と共にその身体が止まる。
歌舞鬼「何奴!!」
ソウゴ「……あれは………?」
ハンドレッド、そして振り返るソウゴの視線の先にいたのは
ソウゴには目もくれずに彼の横を通り過ぎたそのライダーはジカンギレードを剣モードにするとダークゴーストを斬撃する。
ダークゴースト「があぁ!?!?」
歌舞鬼「ッ!!貴様……!」
攻撃された仲間の仇を打たんと走り出す歌舞鬼を見ればもう一方の剣を取り出した紫のジオウ。
その剣に着いた時計の針のようなものを動かせば、ジカンギレードを地面に突き刺しつつ構える。
実態化した音撃鼓型のエネルギーで歌舞鬼を拘束すればそのまま斬撃。
攻撃を食らった歌舞鬼は断末魔をあげる間もなく消滅。
カランと音を立てて地面に落ちた歌舞鬼ライドウォッチを拾い上げる
拾い上げたダークゴーストのライドウォッチを片手にダークジオウはソーサラーへと視線を向ける。
ダークジオウ「面白いものを見せてやる……」
ふたつのライドウォッチを起動すると紫色の竜巻の中から先程倒されたはずのライダーが現れる。
ソーサラー「お、お前達!」
その2人に思わず声を弾ませたソーサラーへと視線を向けながらソーサラーは一言「行け」と呟く。
すると2人はソーサラーへと襲いかかり攻撃を開始した。
ソーサラー「がッ…!?お前たち…何を……ッッ!!」
一糸乱れぬ連携で魔法による反撃すら貰えないソーサラーへとゆっくりと歩みを進めるダークジオウはジカンギレードの天面ボタンを押して。もう一方の剣の針を何度も回してソーサラーへと接近。
ソーサラー「く……離せ……ッ」
そのまま2人のライダーに取り押さえられたソーサラーの目の前へとくればX字を描くように二刀を振り下ろす。
ダークジオウ「……目障りだ。」
ソーサラー「ぐわああぁぁぁぁぁ!?!?!?」
必殺の斬撃を受けたソーサラーはその場に崩れ落ちて消滅。
地面へと落ちるソーサラーライドウォッチをキャッチするダークジオウは最後に残ったダークキバと対峙した。
ダークキバ「己…貴様は何者だ……ッ」
ダークジオウ「……冥土の土産に教えてやる。」
ジクウドライバーを一回転させながら静かに返せば自身へと走ってくるダークキバへと視線を向けながら顔面の金色の針を回転させる。
直後、時計のような鐘の音がなった刹那ダークキバがいたところに轟音とと共に爆炎が上がる。
地面に崩れ落ちながらライドウォッチと化したダークキバを見下ろしながら、彼は続けた。
ダークジオウ「我が名は
爆炎の中に転がるダークキバのライドウォッチを拾い上げたトキワソウゴは呆然と自身を見る時田ソウゴを一瞥すればそのまま去っていった。
ソウゴ「今のは…一体………」
呆然とその場に立ち尽くしていたソウゴだったが、携帯に連絡が入ればすぐに応答する。
友人A「ソウゴさん!大丈夫ですか!?」
ソウゴ「は、はい!たった今見たことないライダーが現れて…仮面ライダー達を倒したんですが……」
友人A「それが…新たなライダーが出現して……」
ソウゴ「い、今行きます!」
情報量に混乱しながらもライドストライカーを展開したソウゴは再び走り出した。
「さあぁ!!存分に暴れろ!そして心地よい悲鳴を聞かせてくれ!!」
街にいたのはビルの上から指示を出す「仮面ライダーゲンム《/edge》ゾンビゲーマーレベルX」と、彼の指示を受けて人々を襲い、暴れ回る何体ものゾンビゲンム。
外見はそっくりな彼らであるが指示を出している仮面ライダーゲンムの腰には「バグルドライバー」が装着されているのに対し、ゾンビゲンム達の腰にはバックルが付いていない。
ソウゴ「はぁっっ!!」
と、ゾンビゲンムのうち一体をバイクで撥ね飛ばしながら登場したソウゴは辺りを見回し嫌そうに表情を歪ませる。
ソウゴ「なんだこれ…ともかく……変身!」
しかしすぐにジオウライドウォッチを起動して腰に現れたジクウドライバーに装着。
ドライバーを回転させて仮面ライダージオウへと変身すれば近づいてきたゲンムを殴り飛ばしジカンギレードを銃モードにして装備。襲い来るゾンビゲンムを射撃して戦い始める。
ジオウ「よーし…このまま行くぞ!」
ジカンギレードを剣モードへと変型させてゾンビゲンムと戦うジオウ。
ジカンギレードを操作し「ギリギリ斬り」で彼らを一掃したもののゾンビゲンムは次々と襲ってくる。
ジオウ「くそ…キリが無い…ッ」
「ソウゴ君!」
思わず悪態をつくジオウだったが、直後…可愛らしい声とともに仮面ライダーエグゼイドが目の前に現れればゾンビゲンムを攻撃。
ジオウ「あくあさん!…ら、ライブの方は?」
エグゼイド「あてぃしの出番は今終わったところ!メル先輩のライブも無事に続いてるよ!」
ジオウへとサムズアップをした彼女がハンマーモードのガシャコンブレイカーを構えたのを見て頷いたジオウもジカンギレードを構え…
エグゼイド「ノーコンティニューでクリアしてやる!!」
ジオウ「2人なら…行ける気がする!!」
同時に走り出した2人はゾンビゲンムへの攻撃を再開。
襲いかかるゾンビゲンム達は2人の攻撃に返り討ちにされて次々とその数を減らしていきついにはゾンビゲーマーのゲンムだけが残る。
ゲンム「お、おのれ……!お前達!何者だ!!」
ジオウ「俺は仮面ライダージオウ!時田ソウゴ!」
エグゼイド「あてぃしは湊あくあ!!」
2人の斬撃を同時に受けたゲンムはさらにキックを受けて吹き飛ぶ。
エグゼイド「こんなもの?えーい!」
ジオウ「よおし……はぁ!!」
トドメとばかりに食らった斬撃を受けたゲンム。
しかし彼は僅かに後ずさると、全くダメージを受けていない様子で2人を睨みつける。
ゲンム「フハハハハ!!!残念だったなぁ!ゲンムの力はゾンビの力!貴様等に不滅の俺を倒すことは不可能だ!!」
高笑いした彼はバグルドライバーのAとBのボタンを同時に押せば、黒いオーラと共に浮かび上がる。
さらにその影から現れた無数の黒い人影がゾンビのようにエグゼイドとジオウに接近。
その身体に掴みかかり拘束する。
エグゼイド「きゃああああぁぁぁぁ!?な、なにこれっっ!?!?」
ジオウ「か、身体が…うわああああああ!!!」
そのままドライバーのAボタンを押して2人目がけてライダーキックを放ったゲンム。
見事なまでの直撃を受けてソウゴとあくあは地面に倒れ込んだ。
ソウゴ「かは……ッ」
あくあ「あ″ぁ″……ッ」
ゲンム「おや…?よく見ると可愛い顔をしているじゃないか。……ちょうどいい、お前は今日から俺のものだ。」
あくあ「い、いや………」
そんな2人のうちあくあに目を向けたゲンム。
仮面の下で舌舐りをした彼は1歩ずつ彼女へと近づけばそのツインテールを掴んで乱暴に持ち上げる。
ゲンム「へへっ…果たしてどんな声で泣いてくれるのか……楽しみだなぁ?」
あくあ「いや…ソウゴ君…助けて……ッ」
涙目でソウゴに助けを求めるあくあ。
彼女の訴えに答えてゲンムに掴みかかるソウゴだったが、容易く彼に抑えられては投げ飛ばされてしまう。
ゲンム「しつこいなぁお前は……まあいい、まずはお前を殺してやろう。」
あくあを乱雑に地面へと投げたゲンム。
しかしふと、彼の手にピンク色のガシャットが握られていることに気付く。
ゲンム「ハハハ!!此奴の変身アイテムを奪い取るとは気でも狂ったか!」
ソウゴ「違うよ。……けど君、これに弱いよね?」
ソウゴ「変身!!」
仮面ライダージオウエグゼイドアーマーへと変身したソウゴはそのままゲンムへと突進。腕を振るった攻撃をガシャコンブレイカーブレイカーで防御すればその腹部にパンチを放つ。
ジオウ「まだまだ行くぞ!!」
そのままゲンムに連続でガシャコンブレイカーブレイカーによる殴打を加えれば飛び上がってキック。
さらにサマーソルトキックを加えれつつジクウドライバーを一回転させる。
ジオウ「はあぁッッ!」
着地直前にゲンムへとガシャコンブレイカーブレイカーをまとった状態でパンチを放てばそのままそのまま百裂拳を放ち攻撃。
さらにゲンムを叩いた反動で飛び上がればそのままライダーキックを放つ。
ゲンム「は…ッハンドレッドにいぃぃぃッ栄光あれえええぇぇぇ!!!」
その言葉とともに爆発したゲンム。
変身解除と共に現れた黒服の男の逃げ去る背中を見送りながら変身解除したソウゴはあくあへと近付く。
ソウゴ「あくあさん!大丈夫ですか!?」
あくあ「ソウゴ君!…うん、あてぃしはこの通り!元気だよ!!」
良かったと安堵するソウゴ。
そんな彼の手をつかみながら、あくあは彼の手を引いてどこかへと連れていこうとする。
あくあ「もうすぐメルちゃんのライブが終わっちゃうの!!フィナーレ、一緒に見ない?」
ソウゴ「……はい!」
頷いたソウゴはあくあと一緒にライブ会場のドームへと急ぐ。
ハロウィンの空には星が瞬いていた。
「はぁ……!はぁ……!」
薄暗い路地裏を歩くのはゲンムに変身していたハンドレッドの構成員、アカツキ。
ダメージの残る身体を引きずりなが、彼は仲間を引き連れて体制を整えるべくハンドレッドの本拠地へと向かっていたが……
アカツキ「コフ……ッ」
銃声が響くと同時に血を吹いた彼が胸元に手を当てれば、穴の空いた左胸から赤黒い血がどくどくと流れ出ている。
何事かと振り返ればそこに居たのはフードを深く被った青年だった。
アカツキ「お前……は……ッ」
言葉を出し切る前にゲンムライドウォッチを残して消滅したアカツキ。
彼の命を終わらせたジカンギレードをしまったその青年は足を進めてゲンムライドウォッチを拾い上げれば口角をゆがめる。
青年「あと…ふたつか……」
一瞬だけフードに月光が差し込んで覗き出た彼の顔は時田ソウゴよりも僅かに幼く…健康面が心配になるほど青白い顔をしていた。
紫色のジオウに変身する「トキワソウゴ」……一体何者なんでしょうか………
どっちの方が見やすい?
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