アポロガイスト「貴様!良くもぬけぬけと帰ってきたな!」
大ショッカーのアジトへと帰ってきた石動惣一ことエボルトを出迎えたのは怒りの形相をしたアポロガイスト。
そんな彼を見ても尚、ヘラヘラとした様子でどっしりと椅子に座れば、「別にいいじゃないか」と返す。
惣一「お前たちが俺にいいつけてきたのは彼奴の監視だけだ。…ヤバくなったら助けろだなんて言われてないんでな。」
アポロガイスト「それは屁理屈ではないか!いくら俺と同じ大幹部といえど容赦はせん!」
憤慨したアポロガイストは椅子に座るエボルトへと掴みかかろうとするが突然顔を真っ青にしてその場に倒れる。
呻き声を上げながら首を抑える上に口から泡を吹く彼の視線の先には、いつの間にかブラッドスタークに
エボルト「そんなにカッカッするなよ。…それとも、まだ自分の実力すら見定められないのか?」
蜘蛛男のそれとは比べ物にならない……人間程度一瞬で消滅させられる毒を打たれて苦しみ悶えるアポロガイストを踏みつけながらその顔を覗き込みながら、エボルトは白と黒で構成された
エボルト「忘れるなよ?…お前程度、俺はいつでも消すことが出来るんだ。」
ドスの効いた声で威嚇するような素振りを見せれば、今度は
地面に倒れ伏す自身を座布団のように扱いながら手の上で一頻り弄んだその白い物体をコートのポケットにし舞い込んだ白髪の青年を見つめながらアポロガイストは苦し紛れに尋ねる。
アポロガイスト「貴様の目的はなんだ………!」
立ち上がったエボルトは、「こっちの方がいい」と椅子に座り直せばふむと考え出す。
エボルト「俺の目的ねぇ……まあ、俺は面白いことが好きなんだよ。……だからこの世界をもっと……俺が楽しめるように作り替えるだけだ。……その為にはこっちにいた方が都合がいいんだよ。」
アポロガイスト「貴様ぁぁぁ!『あのお方』への忠誠心はないのか!!」
体にムチを打って立ち上がれば今度こそエボルトに掴みかかるアポロガイストだったが、彼は何処吹く風といった様子で大きく欠伸をすればその目を光らせ、毒をさらに強くする。
アポロガイスト「があああああ……あ……ッが………ッ」
エボルト「……お前にはそっちの方がお似合いだ。」
ヘラヘラと笑えば立ち上がり去ろうとするエボルト。
ふと立ち止まった彼は再びポケットからエボルトリガーを取り出した。
エボルト「それと…安心しな。俺も当分の間は
フブキ「ブフーッ!?けほ!けほけほ…ッ!!」
マリン「ちょ…フブちゃん大丈夫ですか!?」
フブキ「ええ、大丈夫です…そいつは「ブラッドスターク」と名乗ってたんですね?」
ショッカーに占拠された空港から何とか逃げ帰ってきた翌日。
マリンは遭遇した敵「ブラッドスターク」についてフブキに尋ねていた。
緑茶を飲んでいたフブキはブラッドスタークの名を聞くなりお茶を吹き出し噎せつつ、マリンにその話の真偽を尋ねる。
確かにそうだったと頷くマリンにフブキは諦めの表情で天井を仰いだ。
フブキ「ああ…我々は…いや、地球は終わりじゃ………」
マリン「え…そんなにヤバいやつなんですか?その…ブラッドスタークって……」
マリンからの問いかけに「ヤバいなんてものじゃない」と前置きをしつつもうーんと考えたフブキはそうだと相槌をうつ。
フブキ「船長あのー……ド○ゴンボールのフリーザって分かります?」
マリン「そりゃぁ分かりますよ。……え、もしかしてあいつそんなにヤバい奴?」
フブキ「フリーザの方がまだマシ……ですね。」
唖然とするマリンを前になにか考え事をしているフブキ。
どうしたのかと尋ねるマリンに、フブキは少し考え事をしていたと返す。
フブキ「ブラッドスターク…これからは
マリンたちの話が正しければエボルトは
その理由として考えられるものは3つある。
まず1つ目…エボルトが彼のドライバーを持っていないこと。
もうひとつ…可能性は低いが、ドライバーは彼の手にあるが変身するのにハザードレベル…つまり彼自身の身体が追いついていないこと。
そして3つ目。…考えたくもないが「仮面ライダーエボル」の力を使うまでもないと舐められていること。
1つ目や2つ目は対処は簡単だ。彼より先にエボルドライバーを見つけて破壊するか、ハザードレベルが登りきっていない今のうちに彼を倒す。
問題は3つ目だ。これはエボルトが油断している今のうちに蹴りをつける他にない。
どうしたものかと考えていたフブキだったが、その耳をつんざくような悲鳴が聞こえる。
のどか「たたた!大変です〜!そ、ソウゴ君が!!」
マリン「…?ソウゴ君に何かあったんですか?」
のどか「ソウゴ君が忽然と姿を消してしまったんです!!」
忽然と姿を消したソウゴ。
彼の行方を考えるよりも先に警報が鳴り響いた。
マリン「また怪人!?」
のどか「立て続けですか!?こんな時に〜!!」
慌てる様子を見せる3人。
そんな中、マリンとフブキのスマートフォンにDsc○rdからの通知が来る。
白銀ノエル、桐生ココ、風間いろはの3人から全体への出撃宣言だった。
龍騎「てりゃあああぁぁぁ!!!」
全身を鎧で覆った怪人、武陣をドラゴンライダーキックで撃破した桐生ココ。
そんな彼女のすぐ近くでは仮面ライダーブレイドに変身した白銀ノエルや、仮面ライダー鎧武へと変身した風真いろはがそれぞれキューブリカンやガイナマイト、ガゾラゲゾラと戦っていた。
ブレイド「てい!とりゃ!おりゃあぁぁ!!!」
鎧武「えい!はっ!!せい!!!」
ブレイラウザーの斬撃がキューブリカンとガゾラゲゾラを切り裂き、大橙丸と無双セイバーによる連続攻撃はガイナマイトを着実に追い詰めていた。
龍騎「流石はサムライにナイト!アタシも負けてられないですね〜!」
ブレイド「えっへん!団長、強いでしょ〜!!」
鎧武「ココ先輩も流石でござる!!さっきの侍、ござるだけの力で倒せたかどうか……」
龍騎「サムライ!お前ぇ、もっと自分に自信持てよ!!」
ブレイドに割り込む形でキューブリカンを殴り飛ばしながら告げたココ。
地を転がるキューブリカンが放ってきた破壊光線を〈ガードベント〉で召喚したドラグシールドで防御。
反撃の〈ストライクベント〉で装備した龍の顔のような武器、ドラグクローからドラグレッダーと共に放った火炎放射で破壊すれば、ふうと一息つく。
ブレイド「さすがドラゴン!……なら団長も頑張るぞ〜!」
ブレイド「ちぇすとおおおぉぉぉ!!!」
ブレイラウザーに三枚のカードを読み込ませるなり飛び上がったブレイドはそのままガゾラゲゾラ目掛けてライダーキックを放ち撃破。ブレイラウザーを片手で軽く振り回しては、いろはとガイナマイトの戦いに目を向ける。
鎧武「えい!えい!えい!」
無双セイバーにオレンジロックシードを装填した彼女は必殺射撃を放ちガイナマイトを牽制。
そのまま大橙丸と合体させて薙刀モードへと変形させれば、ガイナマイト目掛け走り出す。
鎧武「はああぁぁぁぁ…えいやあああああぁぁぁぁぁッッ!!」
大橙丸の直撃とともに刀身を振るいガイナマイトを爆散させれば、勝利の喜びを隠そうともせず飛んで喜ぶ鎧武。
そんな彼らの元に、白い服を着た青年が歩いてくる。
「楽しそうだなぁ……僕も混ぜてよ。」
鎧武「ん?もしかして風間隊の方でござるか?ちょっとだけ待ってて欲しいでござる!」
ブレイド「まって、いろはちゃん。」
仮面の下で人懐っこい笑みを浮かべながらいそいそと変身解除をしようとする鎧武の肩に手を置いたブレイドはそれを制止する。
彼女の瞳は瞬きすら忘れて真っ直ぐにその青年を睨んでいた。
「アハハっ僕を……僕の事も楽しませてよ!」
無邪気な言葉とは裏腹に感じるのは邪悪という言葉すら生温いほどの気配。
暗雲に自身を包み込んだ青年はその姿を金色の装飾を纏った真っ白な怪人…「ン・ダグバ・ゼバ」へと変えた。
ダグバ「ガガ、ザジレジョグバ(さあ、始めようか。)」
鎧武「敵…というわけでござるか。」
龍騎「なら徹底的に叩き潰すだけじゃあ!」
大橙丸を構える鎧武の横を走りながら拳を振るった龍騎。
その拳はダグバの胸元に直撃したが、全く効いている様子がない。
龍騎「…what……!?」
ダグバ「……邪魔。」
驚きを見せる龍騎の顔面めがけ拳を振るい彼女を吹っ飛ばしたダグバ。
地面にたきつけられた彼女はあまりにものダメージに呻きながら、立つことすらやっとな様子で地に伏す。
ブレイド「ココちゃん!?」
鎧武「貴様!良くも先輩を!」
一撃で吹っ飛ばされた龍騎を見て驚きながらも走り出した2人。
鎧武は戦極ドライバーのカッティングブレードを3回下ろし、ブレイドはブレイラウザーに「スラッシュリザード」と「サンダーディア」のカードを読み込ませてそれぞれがダグバへと斬りかかる。
必殺の斬撃はダグバに命中。
しかし攻撃をノーガードで受けた彼は全くダメージを受けた様子を見せず、2人の腹部に手を添えればプラズマを集めて実体化させた火炎弾をゼロ距離で放出。
ブレイド「うわあああああぁぁぁぁぁ!?!?」
鎧武「きゃあああああぁぁぁぁぁ!!!」
龍騎同様吹き飛んだ2人を見れば、咆哮と共に自身を中心として漆黒の波動を放ち、地面に膝を付く3人諸共周囲を爆破してしまった。
ダグバ「ガセ、ラザギビデダンザ?」
辺り一面が吹き飛び瓦礫の山となった中、辛うじて息をしているノエルを見れば不敵に笑いながら彼女に手を向けるダグバ。
ぎゅっと目を閉じた彼女だったが、ダグバの攻撃は彼女へと届かなかった。
ジオウII「はあぁッッ!!」
現れた影がダグバを斬撃。
完全に油断していたダグバにこの攻撃は効いたのか、僅かながらに後ずさった彼の目の前に現れたジオウIIを見てダグバは心底愉快そうに笑う。
ダグバ「次は君が僕を楽しませてくれるの……?」
片手を握りしめエネルギーを溜めた一撃を準備するダグバを前に、ジオウIIもまたジカンギレードを必殺待機状態にして構える。
ジオウII「どうかな…?でも、俺は君と戦うつもりは無い。」
そのまま振り下ろされる一撃を堪らずガードするダグバ。
爆炎を上げながらも必殺技を耐え抜いた彼が顔を上げた頃には既に目の前から生きているものは居なくなっていた。
ダグバ「……ビゲダバ……」
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