ラプラス「さむらい!それにノエルさんとココさんも大丈夫でしたか!?」
ジオウIIがン・ダグバ・ゼバへと覇王切りを放った直後ラプラスがアナザーディケイドの力で彼らを事務所近くへと移動させたことで難を逃れた彼らは互いに見つめ合いながら安堵のため息をついた。
ジオウII「ともあれ…ここまで逃げればもう安全か……」
ほっと溜息をつきながら変身を解除したジオウII。
しかし地面に落ちたベルトの真ん中に現れたのはラプラスよりも小さいのではという程の子供だった。
幼ソウゴ「………あれ?」
ノエル「何この子〜!可愛い〜!!」
いろは「ノエル先輩!!目が怖いでござる!」
ココ「息も荒くして…犯罪者かよ」
幼子となったソウゴの肩をがっしりと掴みながら息を荒らげるノエルを見て怯えるいろはと白い目を向けるココ。
そんな彼らの元に事務所から2人の影が出てきた。
マリン「ノエル!それにみんな……その子供は?」
フブキ「ノエちゃん……!?いつかやるとは思ってましたが……」
ノエル「いや、その!これは違うんよ!!」
いろは「ノエル先輩……罪は償うべきでござる。」
事情を知っているはずのいろはまで肩を叩きながらそれはそれは満面の笑みを向けてきたため自分の味方は居ないのかとその場に崩れ落ちるノエル。
そんな彼女たちを前に目をぱちくりとさせたラプラスはぼそっと呟いた。
ラプラス「とりあえず…中、入りません?」
ノエル「そ、そうだよねラプちゃん!とりあえず中入ろっか!」
藁にもすがる思いで彼女の言葉に頷いたノエルはソウゴを連れてそそくさと事務所へと入っていった。
フブキ「…………というわけで説明してもらいますよ、ノエル団長。……その可愛らしい男の子はどこから攫ってきたんですか?」
テーブルを挟んでノエルの反対側に座りながら、彼女の膝の上に座るソウゴを見つめながら尋ねるフブキ。
よしよしソウゴの頭を撫でながらノエルは「この子がソウゴだ」と返す。
フブキ「なんですと!?この犯罪級に可愛いショタがソウゴ君!?どうしてこんなに縮んじゃったんですか!?ア○トキ○ン4○49でも飲まされたんですか!?」
目を丸くしながら身を乗り出しつつ尋ねるフブキ。
ノエルの膝の上に乗っていたソウゴがじっと見てくるのでまさか記憶まで無くしたのかと内心で焦るものの「記憶はちゃんとある」という彼の言葉を聞けば心底安心した様子でほっと溜息をつく。
ソウゴ「多分…ジオウIIのウォッチの副作用だと思います。身体の時間が逆行してしまったみたいで……」
フブキ「なるほどなるほど……」
ふむふむと頷いたフブキだが腑に落ちないことがあった。
ジオウIIへと変身したソウゴでさえ逃げ帰ってくるような…その上いろはやココ、ノエルがあそこまで追い詰められるなど一体何があったのだろうか。
フブキ「ソウゴ君、それにノエルちゃんも…皆さんが戦った敵の見た目とか覚えてますか?」
ノエル「えっと……
ソウゴ「なんか装飾みたいなのもジャラジャラ付けてたし……」
白い上に装飾をじゃらじゃらと着けた仮面ライダーの敵。
まさか…と思い至るものがあったがそんな馬鹿なと必死に自分に言い聞かせるフブキ。
エボルトまでいるのに「彼」まで居るとなればいよいよこの世界に未来は無いだろう。
きっとダグバと同じような特徴を持った他の怪人だと思い込んだ彼女の希望はノエルの言葉により容易く打ち砕かれた。
ノエル「そういや、なんか訳分からん言葉喋っとったよ!」
フブキ は たおれた !
ソウゴ「フブキさん!?大丈夫ですか!?」
フブキ「あはは……世界の終わりだあ………」
仰向けに倒れながらブツブツと言葉をこぼすフブキを心配そうに見つめるソウゴとノエル。
そんな彼らにマリンは声をかける。
マリン「とにかく今は「どうやってソウゴ君を元に戻すか」と、「その間どうやってショッカーと戦うか」について考えないと行けませんねぇ……」
現状ホロライブ側の最高戦力はるしあやココなどの異能力組とジオウIIへの変身能力を持つ時田ソウゴだけだ。
しかしるしあ達の異能力がショッカー怪人相手に何処まで通用するかは分からないし、ソウゴもここまで小さくなってしまうと戦えるかどうか定かではない上に戦闘によるダメージも普段とは比較にならないだろう。
しかし、熟考する時間を与えてくれるほどショッカーは甘い存在ではない。
友人A「大変です!!夜空メルさんがショッカー怪人に遭遇!四面楚歌状態で追い詰められています!!」
マリン「なんですとお!?」
ノエル「行かなきゃ……う…ッ」
ココ「ノエルパイセン!今は無理しないで……ぐっ…」
先程の戦闘から抜けきっていないダメージに呻く2人を見て立ち上がったマリン。
そのままドアへと向かう彼女の行く手を塞ぐように現れたのは一人の少女だった。
マリン「な、なんであなたが!?」
「だってマリンちゃんばっかりずるいんだもん!たまには私にも行かせて欲しいな?」
マリンの唇に人差し指を当てながら告げたそのアイドルはソウゴにヒラヒラと手を振ると、そのまま歩き去っていった。
キバ「きゃああああああッッ!?!?!?」
攻撃を受けて地に伏すメルの目の前にいるのは4体の怪人。
そのうちの一人、クモナポレオンはキバを睨みつけその剣先を向ける。
クモナポレオン「俺の辞書に不可能という言葉はないが敢えて言おう。…お前が俺を倒すのは不可能だ!」
ヒトデヒットラー「うむ。この我輩がその命を奪ってやろう。」
キバ「く…うぅ……ッ」
彼女が追い詰められているのは単純な数の差だけではない。
クモナポレオンの糸拘束や毒にヒトデヒットラーによる電撃攻撃で弱らされたところにネプチューンの槍による斬撃やミノタウロスの剛腕を受ければいくら吸血鬼といえど適うはずがなく、遂に彼女は地面に伏せたまま変身解除に追い込まれてしまった。
ミノタウロス「さて…あとはこの小娘を連れていくだけか。おい!」
ミノタウロスの呼び掛けに応じたのは数体のショッカー戦闘員。
彼らは倒れふすメルの腕と足を掴んで持ち上げればそのまま連れていこうとする。
メル「やだ……!離して……ッ」
ネプチューン「残念ながらそういう訳にも行かん。お前は我々、大ショッカーの作戦の生贄になるのだからな!」
悔しそうに歯ぎしりをしながらも大人しく運ばれることしか出来ないメル。
しかし直後、凛とした声が辺りに響き渡る。
「そこまでだ!ショッカー!!」
ヒトデヒットラー「何者だ!!」
声の方を振り向いたGOD悪人、神話怪人、そしてショッカー戦闘員が目にしたのは崖の上に立つ赤い仮面ライダー、クウガ。
宙返りと共に飛び降りた彼女はメルを抱えるショッカー戦闘員の1人に蹴りを放ち撃破。メルを受け止めて地面に下ろせば残り2人の戦闘員も倒してGODの怪人達と向かい合う。
クウガ「メルちゃん!大丈夫?」
メル「その声…そら先輩?」
仮面の下で優しく微笑んだときのそらは休んでてと彼女にサムズアップするとGOD怪人へと走り出した。
クウガ「はあああぁぁぁぁぁッッ!!」
ヒトデヒットラー「仮面ライダーといえど一人!行くぞ!!」
同時に走り出したGOD怪人達と激しい戦闘を始めるクウガ。
ヒトデヒットラーを殴り飛ばせば突進してきた牛男ミノタウロスを投げ飛ばしてネプチューンにキック。
クモナポレオン「ええい!ならばこれはどうだ!!」
クウガ「ひっ!?いやああああ!?」
目の前に飛び出してきたクモナポレオンを見れば怯みながら連続でパンチを放って殴り飛ばしたものの、その隙を突かれてヒトデヒットラーが放ったヒトデが胸部に付着してしまう。
ヒトデヒットラー「かかったな。これでも喰らえ!!」
クウガ「きゃああああああああああッッ」
メル「そら先輩!!!」
電撃を受けるときのそらを見て悲痛な叫び声を上げるメル。
……しかし、その電撃がクウガに与えるのはダメージだけではない。
クウガ「はああああああぁぁぁぁぁッッ!!」
各部の筋肉はより発達し、右足には金色のアンクレットが追加されて。拳にはとある言語で「炎」を意味する文字が刻まれた姿、仮面ライダークウガライジングマイティへと変身を遂げた彼女は拳を握りながらヒトデヒットラーへとゆっくりと近づく。
クウガ「私ね、あなたの事が嫌いなの。…たくさんの人から笑顔を奪ったあなたを…明日を奪ったあなたを私は許さない!」
そのまま炎を纏わせた拳を放てば一撃でヒトデヒットラーを撃破。
ネプチューン「な…おのれ……ッ!」
それを見てどよめきを顕にしながらも突進してきたネプチューンの槍を掴み取れば蹴りを放ちつつ奪い取れば、そのまま斬撃。
クウガ「超変身!」
装甲が青色へと変わり、ネプチューンの槍を変形させたライジングドラゴンロッドへと変形させた「青のクウガ」はネプチューンを連続で斬撃。
ネプチューン「ネプゥ〜ッッ!?おのれぇ……!」
後ずさった彼だがその視界からクウガはいつの間にか消えていた。
どこに行ったのかと辺りを見渡すネプチューンだったが、直後背後からライジングドラゴンロッドで一突きされればそのまま爆散。
クウガ「ざしゅっ!…なんてね!」
クモナポレオン「おのれぇ!仮面ライダー!!」
クウガ「きゃあ!?」
しかし油断したところにクモナポレオンの糸を受けて地面に貼り付けにされてしまったクウガ。
それを見たメルは身体にムチを打ってなんとかたち上がる。
メル「これは……メルも負けてられないや………はああああああああッッ!!!」
「
全身の鎖は引きちぎられ、黄金の鎧がキバの身体に纏わる。
輝かしい光とともにその腕にはスロットのようなドラゴンが止まっている。
キバ「スゥゥゥ……行くぞおおおぉぉぉぉぉッッ!!!」
「仮面ライダーキバエンペラーフォーム」へと変身を遂げたメルは走り出すと同時に飛び上がればクモナポレオンへと飛び蹴りを放ちクウガから遠ざければそのまま何度も蹴りを放ち続けると彼から剣を奪い取ってクウガへと投げ渡す。
キバ「そら先輩!!」
クウガ「メルちゃんナイス!」
彼女から剣を受け取ったクウガは「紫のクウガ」へと変身を遂げれば糸を引きちぎり拘束から脱出。
剣をライジングタイタンソードへと変化させればゆっくりとクモナポレオンへと歩み寄る。
クモナポレオン「く……ッここは一旦撤退を……」
キバ「させると思う?……えい!」
1度体制を整えんと逃げようとしたクモナポレオンだが、行く手をキバに塞がれれば拳を受けてクウガの足元にまで吹き飛ぶ。
クモナポレオン「がはあぁ!?」
クウガ「これで…終わり!!」
何とか立ち上がったところにライジングタイタンソードによる刺突を受けて爆散したクモナポレオン。
残る牛男ミノタウロスへと視線を向ければ、クウガとキバはそれぞれ頷きあい。
キバは足にキバの紋章を宿して舞い上がり、クウガはライジングマイティに戻ると走り出す。
ミノタウロス「ムウーッ!!例え劣勢だとしても俺は負けん!」
キバ「ううん、君はこれで終わりだよ!!」
クウガ「みんなの笑顔を奪おうとしたこと……泣いても許さないんだから!」
ライジングマイティキックとエンペラームーンブレイク。
2人のライダーキックを受けたミノタウロスはそのまま吹き飛び大爆発。
爆炎の中を通り抜ける形で現れた2人は、それぞれ変身解除すればお互いにハイタッチして喜びを分かちあった。
ときのそら「ただいま〜!」
マリン「そら先輩!大丈夫だったんですか!?」
メル「えへへ、ただいまぁ」
フブキ「メルちゃん!?怪我とかしてない!?」
無事に帰還を果たした二人を見て安堵と共に賑わいを見せる事務所。
2人におかえりを言いに走ってきたソウゴをそらが優しく撫でていると、メルがひょいと抱き上げた。
メル「きゃああああ!可愛い〜!!…キミ、どこから来たの?」
マリン「メル先輩…その子、ソウゴ君なんですよ。」
メル「そうなの!?…じゃあさ、ソウゴ君…メルお姉ちゃんといいこと…しよっか」
ノエル「おい、団長のソウゴに何しとんだ?」
ときのそら「メルちゃん…?」
自身の腕の中にいる子供がソウゴだと知り驚愕するもすぐに彼を誘惑するメルの肩をがっしりと掴んだのはノエルとときのそら。
ひいと悲鳴をあげて逃げるメルを追いかけるノエルを苦笑いしながら見ていたソウゴだが、すぐにそうだと呟いてはフブキへと近付く。
フブキ「およ?どうしましたか?ソウゴ君?」
しゃがんで視線を合わせてきた彼女にジオウライォウォッチを渡しながらソウゴは口を開いた。
ソウゴ「……前にティードが言ってたんです。…俺が来る前、本来のジオウはフブキさんだったって……俺が元に戻るまでの間、持っててくれませんか?」
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