ダグバ「ねえ、それ本当……?」
大ショッカーのアジトにて。
白い服を着た青年、ン・ダグバ・ゼバはショッカー戦闘員の首を絞めあげつつ壁に押付けながら聞いていた。
ダグバ「クウガが進化した……本当なんだね?」
ショッカー戦闘員「は、ハイ!確かな情報です!!」
ダグバ「へぇ………」
そのまま乱雑に投げ飛ばしたショッカー戦闘員を見れば掌を向けて逃げようとする彼を超自然発火能力で焼き付くしたダグバ。
それを見ていたジャーク将軍は気がたった様子でダグバへと掴みかかる。
ジャーク将軍「貴様!部下に何をしている!!」
ダグバ「何をって……アイツらならいくらでも居るんだから1人ぐらいいいでしょ?」
煮えたぎるような心火を燃やすジャーク将軍とは対照的に心底愉快そうな笑みを浮かべたダグバは怪人態へと変身。
そのまま自身の胸元を掴むジャーク将軍を殴り飛ばした。
ジャーク将軍「がはあぁッッ!!」
ダグバ「なら君は?……君は僕を楽しませてくれるの?」
くの字になって吹き飛んだ後に壁にたたきつけられたジャーク将軍。
胸部を押えつつ壁によりかかりながら何とか立ち上がる彼へと静かに近付くダグバ。
そのまま手を翳して彼を焼きつくそうとする彼だったが新たな声がその行動を制した。
「それ以上はよせ、ン・ダグバ・ゼバ。」
ジャーク将軍「だ、大首領!」
玉座に座したその人物に跪き頭を下げるジャーク将軍。
対するダグバは心底不快そうに掌をその人物へと向ければ闇の力をエネルギー弾として放ったが、玉座に座る人物は緑色の破壊光線を放ち相殺する。
ダグバ「………へぇ?」
興味深そうな視線を向けるダグバを前にしても身構える様子を見せない「大首領」はダグバへと視線を返したまま口を開く。
大首領「貴様がその力を持て余すことには一切の静止はせん。…だがその力を同志へと向けるならば私も考えなければならん。」
ダグバ「へぇ?…僕をどうにかできるって……?」
まさに一触即発。
緊迫した雰囲気が漂う中、人間の姿へと戻ったダグバはまあいいやとその場を立ち去る。
同時に死神博士とアポロガイスト、デスイマジンが入ってきた。
死神博士「こ、これは大首領!ご機嫌の方はいかがですか?」
大首領「……悪くはない。……だが、どうも侵略が滞っているようではないか。」
アポロガイスト「申し訳ございません…!小娘共が我々の予想以上に戦力を有しており………」
大首領「私には言い訳を聞いている時間はないぞ、アポロガイスト。」
叱責に深々と頭を下げるアポロガイスト。
そんな彼を見て大首領は「まあいい」とため息をついてはいつの間にか席に座っていた石動惣一へと視線を向ける。
大首領「エボルト…あの時貴様が仮面ライダー達を仕留めておけば少しは戦局は良くなっていた筈だ。……責任は重いぞ。」
彼の言葉に深いため気を着いた惣一は「はいはい」と立ち上がればダグバ同様部屋を出ていく。
エボルト「安心してくれ。きっちりと戦果はあげてやる。」
ジャーク将軍「全く……近頃の奴らは誰かを敬うというものを知らんのか……」
その背中を見送りながら苦言を呈すジャーク将軍。
その言葉にアポロガイストや死神博士も頷きを見せたものの、誰一人として口を開こうとするものはいなかった。
……彼らはその態度を許される程の実力の持ち主なのだから。
フブキ「白上が…ジオウですか……」
子どもの姿に逆行してしまったソウゴから託されたジオウライドウォッチを手にふむと呟いたフブキ。
彼の話では彼自身がこの世界に来る前…即ち本来ならば彼女自身が仮面ライダージオウとなりティードと戦っていたらしい。
フブキ「確かにそれなら…白上がジオウライドウォッチを持った瞬間にこれが出てきたのも納得が行きますが……」
その言葉と共に彼女が手にしたのはグランドジオウのライドウォッチ。
確かにこの力があればダグバやエボルトにも勝ち目はある。
フブキ「……とはいえソウゴ君が変身できないというのも可哀想ですね……早く元の姿に戻れるといいんですが…」
ソウゴ「へくちっ!!」
ルイ「あら、ソウゴ君大丈夫?」
ホロックスアジトにて、くしゃみをしたソウゴを心配するルイ。
大ショッカーによる騒動がひと段落着くまでの間ホロックスに滞在することになった彼は子どもの姿に戻ってしまったことでラプラスと一緒にいることが増えていた。
ルイ「そうだ、ソウゴ君。今日の夜ご飯は何がいい?」
ラプラス「はーい!!俺、ハンバーグ!!」
ソウゴ「……ぼ、僕はなんでも……ルイさんの作りやすいやつで…」
こより「ソウゴ君、もっと欲張っていいんだよー?」
クロヱ「そうそう!今のソウゴはラプラスよりも子供だからね〜」
自身の膝の上に吸わるソウゴを撫でるこより。
その横ではクロヱが彼の頬をぷにぷにとつついている。
ルイ「本当、ラプラスよりいい子なんだから。見習って欲しいわね。」
ラプラス「おい!それどういう意味だよー!」
ああだこうだと喧嘩していた2人だったが、突然警報が鳴り響く。
ソウゴ「な、なにこれ!?」
ラプラス「怪人出現警報!?これから夜ご飯だと言うのに……ッ!!」
ぐぬぬと唸りを見せるラプラスだったが、ピコンと携帯がなる。
白上フブキから全体へのメッセージが「今回は自分に任せてくれ」と顔文字混じりに書かれていた。
街を歩くブラッドスタークが率いるのはニードル、バーン、ミラージュ、スクエア、アイスのクローンスマッシュと、エボルトによる強化を施された十数人もの
ブラッドスターク「さあ!存分に暴れろぉ!!」
ネビュラショッカー「イーッ!!」
その言葉にローマ式敬礼をしたネビュラショッカー達の前を走り出し破壊活動を始めるクローンスマッシュ達。
火炎弾や氷柱の槍を放って建物を燃焼・凍結させたり、腕部の刃やスライスマッシャー、エリアカットペンによる切断による破壊を行う彼らの前に仮面ライダーへの変身能力を持つホロメン達が現れる。
フブキ「あれ…?青くゆに番長も来てたんですか!?」
青「フブキ先輩!…僕達が指をくわえて見ているだけなわけないじゃないですか!」
はじめ「んみゃ!わしもがんばりゃ!」
フブキ「よし……なら、3人でととっと片付けちゃいましょう!」
青「はい!」
はじめ「んみゃ!」
頷きあった3人はそれぞれ自身の変身アイテムを取りだし起動。
フブキはジオウライドウォッチを起動し腰に現れたジクウドライバーに装填。青はサイクロンメモリとジョーカーメモリを起動しダブルドライバーへと挿入。はじめはフォーゼドライバーのトランスイッチを全て下ろして変身待機状態にする。
ジクウドライバーを一回転させて。ダブルドライバーを開いて。フォーゼドライバーのレバーを引いてそれぞれジオウ、W、フォーゼへと変身した3人を見てブラッドスタークはフンと鼻を鳴らす。
ブラッドスターク「正義のヒーローのお出ましか。……行け。」
W「みんな行くよ!!」
フブキ/はじめ「「うん!!」」
彼が差し向けたネビュラショッカーと同時に走り出した3人はそれぞれ戦い始める。
ブラッドスターク「なら俺はお手並み拝見と行こうか……。」
そう呟きながらビル目掛けてトランスチームガンを発砲して崩れ落ちた瓦礫に腰掛けながら戦闘に目を向けるブラッドスターク。
興味深そうな視線を向ける先でネビュラショッカー達と戦うライダー達の戦闘は世辞にも良いとは言えないものだった。
フォーゼ「こいつりゃ……めちゃくちゃつおい……ッ」
W「おかしいな…ッショッカー戦闘員ってこんなに……っ強かったっけ!?」
ジオウ「いえ……ッきっと何かしらの強化を受けているんだと…きゃあ!?」
ブラッドスターク「ビンゴォ!そいつらは俺が強化を施したネビュラショッカー!一体一体がお前達仮面ライダーと戦えるぐらいには強い。……それに、戦いの中で成長するからなぁ?かなりの強敵だぞ?」
通常のショッカーよりも耐久力が高い上に、闘争本能も挙げられているのか拳や足による殴打を集団で行ってくるネビュラショッカーを中々押し切れないジオウ達。
さらにクローンスマッシュも戦闘に参加し、ついにWとフォーゼは吹き飛ばされてしまう。
W「うわあぁ!?」
フォーゼ「うみゃあ!!」
ジオウ「青くゆ!番長!!くっそぉ……ッ」
ジカンギレードでショッカー戦闘員を何とか押し切ればボタンを押して必殺技を放ったジオウ。
そのままグランドジオウライドウォッチを手にし2人へとかざせば、彼女達の手元にアイテムが渡る。
フォーゼ「こりゃぁ……?」
ジオウ「それを使ってください!!」
W「分かった!」
「仮面ライダーフォーゼファイヤーステイツ」、「仮面ライダーVVファングジョーカー」へとそれぞれ変身を遂げたはじめと青。
W「いこう!はじめちゃん!」
フォーゼ「んみゃ!」
Wはアームファングを装着させてネビュラショッカー達を斬撃、フォーゼはヒーハックガンから炎を放ちクローンスマッシュ達を攻撃して反撃を開始。
それを見たジオウもよしと頷いてはグランドジオウのライドウォッチを起動してドライバーに装着、ドライバーを回転させる。
ジオウ「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来を知ろしめす時の王者!その名も仮面ライダーグランドジオウ!…まさに再臨の瞬間である!」
名乗りを上げたグランドジオウは突っ込んできたスクエアスマッシュを殴り飛ばせばビルドのレリーフを押してフルボトルバスターを召喚。
力を込めて震えば周囲にいたネビュラショッカーやクローンスマッシュ達を一掃。
ジオウ「あとはあなただけです!」
ブラッドスターク「ハハハハ!来い!!」
腕を広げて挑発するブラッドスタークへと走り出したグランドジオウ。
しかしブラッドスタークは振るったフルボトルバスターを躱しつつ腹部に膝蹴りを入れ、さらにトランスチームガンで追撃。
僅かながらに後ずさったジオウだったが、再びジオウのレリーフを押せば隣に仮面ライダービノレドラビットタンクフォームを召喚。
ジオウ「戦兎さん!一緒に決めましょう!」
お互いに頷き合えばジオウはドライバーを一回転させて。ビルドはレバーを何度も回転させて共に飛び上がる。
ジオウ「とりゃああああぁぁぁぁぁッッ!!」
ブラッドスターク「うおぉ!?!?」
グランドジオウとビルドのダブルライダーキックを受けたブラッドスターク。
必死のガードを行ったものの、キックは容易く彼を貫く。
ブラッドスターク「ぐわああぁぁぁッッッ!!」
ジオウ「よし……!」
着地とともに立ち上がったグランドジオウ。
そんな彼女を恨めしそうに睨みつけながらブラッドスタークは人差し指を向ける。
ブラッドスターク「これで終わりだとぉ…思うなよおおおぉぉぉぉ!!!!」
そのまま轟音と共に大爆発したブラッドスターク。
彼を見届けて変身解除したフブキは思いっきりガッツポーズをしながら飛び跳ねた。
フブキ「かったあああぁぁぁぁ!!!」
Wとフォーゼもクローンスマッシュやネビュラショッカーを倒し終えれば変身解除してフブキと共に喜びを分かち合う。
……そのすぐ側で赤いスライムのようなものが蠢いていたことに気付くものはいなかった。
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