あとだいぶ修正しました。
https://x.com/squier_xzy/status/1973764291712123106
そしてちょっとした注意喚起。
オリキャラの男性が出てきます。
恋愛っぽさはないですがアレルギー持ちの方は食べないでください。
それでは、どうぞ。
ロックに目覚め、ロックにより解放された私は、崩壊した工場を出た。
その後は、放浪の旅だ。
「ぐがぁー!一面のクソ砂!センサーがバグりそうな熱さ!うっとおしいドローン!」
一度立ち止まって、雲ひとつない宙に叫んだ。
そしてまた、歩くために脚を動かす。
私はカンカン照りの中、周りに人の気配がまるで感じられない砂漠を歩き続けている。
誰とも会わず、ほとんど身一つでの徒歩の旅。
記憶容量の資料にあるように、もし生身の人間だったら既に干からびていることだろう。
ああ、何も持っていないという訳でもない。
日帰り旅行程度の雑嚢と、未完成で起動した私と同じように未完成の武器を肩に担いで持っている。
腕の長さに少し足したくらいの長さ柄、その先に柄と比べれば小ぶりで肉厚の刃が付いている。
一般にバトルアックスと呼ばれる武器に見えるが、両刃が変形するとクロスボウの様な姿になり、複数のエネルギー弾を並列に射出できる複合変形武器だ。
衝動のままにギターに改造したけど、本来の使い方は、知っている。
けれど、武器としては未完成の品というものに変わりなく、単発発射しかできない。
…この程度でも、襲い来る戦争機械のドローンを壊すのには役に立つ。
「こんな状況なら、もっと星晶を持ってくるんだったわ…」
不安のせいか、誰に伝える訳でもない独り言が出てしまう。
脳内に予め書き込まれていた情報には当然周辺地域の地図があった。
衛星位置情報も拾えており、2、3日も歩けば近くの居住地に着くだろう。と、雑嚢の半分より少ないくらいの星晶しか詰めていなかった。そもそも瓦解した工場を掘り返す手間もあった。
「補給済みのと合わせて2回復活できるくらい…?」
星晶は天使の活動リソースの1つ。エネルギー自体は星導核から半永久的に供給されるが、外装や駆動系の修繕に使われ、消費している。
星導核からも時間をかければ生産できなくはないが、急を要する場合はあり物を消費した方が早い。
特に今は、身を隠す場所もない。何かしらで行動不能に陥り、そのままドローンに見つかってしまえば、起動できるかわからない。
「…ドローンから採れるって言っても、心もとないし…」
工場脱出の直後は、こんな有様だとは予想できなかった…。
最初は襲ってきたドローンを壊して放置、マップ上の目的地に向かっていた。
3回目に目的地を更新したあたりから、危機感を覚えて壊したドローンのわずかな星晶を回収してるけど…。
「マジでなんなの…人も天使も、どこにもいないなんて…」
とにかく誰かに会って、世界に何が起こっているのか、話を聞きたかった。
これまでマップを頼りにたどり着いた街は…全て廃墟だった。人が居なくなって久しく、砂にまみれていた。
なにか情報を得られないか漁ってみたが、砂漠の過酷な環境はそれらを風化させていて何も残っていなかった。
そんな状況で、私は今のところ役に立っていないマップを頼りに歩き続けている。
幸いなのは、星晶の消費量と取得量が僅かでも黒字なことかな?
ハプニングさえ起こらなければ、歩き続けられる。
とはいえ、ずっと同じ景色の中、シンキロウのゆらめきを見て歩き続けるのは気がおかしくなりそう…。
うんざりしながらも歩を進めると、ジラジラ揺れる地平線の先からようやく建物の頭が見えてきた。
「見えた!飛ばせば、日暮れ前には着きそうね…!」
次こそは戦闘機械のドローン以外と会えるといいな!
そんな希望を胸に翼を展開、ブースターを吹かして砂漠を滑走する。
~~~~~~~~
「ホーリーシッ!ここもぉ!?」
ちょっとした急ぎ足で遠くに見えた建物にやって来てみれば…
人の気配が全くないじゃん!
ここについた瞬間、砂にまみれた誰もいないゲートを見てから嫌な予感はしていた。
ゲートをくぐった後、声を出して歩き回っても誰の返事も返ってこない。
データによるとそれなりに大きな街だったから、期待してたのに…。
「はぁ…」
廃墟になる前は賑わっていたであろう大通りをとぼとぼと歩く。
次はどうしようか、話せる相手はもういないのか、そんな不安がよぎる中で歩いているとちょっとした広場に出た。
「…ん?」
そして、目を引いたのは、かつてカフェやレストランが営業されていたであろう店の数々。
これまでの街でそういった店の大ぶりなガラス窓は割れたまま放置されているのが常だったが、この付近は有り合わせの材料で窓がおおわれていた。
さらに、他の地区に比べて明らかに砂が積もっていない。
人が住んでそうな見た目をしてる。
「やった…!もしもしー!?ごめんくださーい!!」
1番近くにあった建物に駆けて近寄った。
はやる気持ちのまま扉をノックし、大声を上げるが…返事がない。
は、え、マジィ?あ、レーダー機能で調べた方が確実か…。
節制の為に切っていた天使標準搭載機能を働かせる。しかし、起動したレーダーマップには、一つの動体反応も表示されなかった。
「嘘…」
期待させといて…? この結末はあんまりよ…。
ドアに力なくもたれ、座り込んでしまった。
いや、ここまで手の入った廃墟はなかった…。間違いなく、ガイアが荒廃した中で誰かが確かに居た痕跡だ。
そうよ!少なくともエネルギーインパクトで何もかも滅んだわけじゃない!
最も最悪な、戦争機械だけが活動しているという可能性がなくなったことが知れた!
ここまで歩いてきたのも人類の生活圏に近づいた証拠と思えば悪くない!前進よ!
ドアから立ち上がった私は、見出した希望を頼りに、いつごろまで人がいたのか調べるために建物の中を検めることにした。
~~~~~~
「なーるほど。ここは比較的安全な休息地として使われているのね」
一通り見回って目を引いたのは、食料品の缶詰ゴミなど燃やせないゴミ収集場。
どこからか集めて来た金属部品やプラスチック部品…の中で、どうしようもないと判断されたものが集められているジャンク置き場。
それと、簡易的なガレージ。
ガレージには車両用の整備工具の類は整理されて置かれていた。
盗むほどに価値がないからなのか、人が来ないからなのか、そこら辺はルーズみたい。
流石に貴重なのか、食料や水は見つけられなかった。
…これだけ建物があれば、緊急事態用にどこかに隠してあるのかもしれない。
人間の旅人だったらショックだろうけど、幸い、私には不必要。特に探しもしなかった。
何はともあれ、収穫はあった!
確実に、定期的に人の集団がここへ訪れている。それがわかった。
ゴミ置き場に投げ込まれたであろう1番最近のゴミには、あまり砂が積もってないし、ガレージも、長い間使われていない様子でもない。
他に見つけられたもので、特別嬉しかったのは…
合成紙を束ねたノートね!
「雑記帳…それもハードで…このご時世に珍ら…あ〜ネットが崩壊してるなら…これが一番よね」
記憶領域にあった一般的知識によると、宿泊施設や観光スポットに置かれているものに近いみたい。
本来は客や旅人が、その足跡を書き残すために使われるもののようだけど、これはこの休息地をいつ頃、誰がどう使ったか、それ等が簡易的に書かれていた。
いつ頃、というのがとても助かる。
暦はエネルギーインパクト前後で紀元が変わったのか、馴染みのない数字になっているけど、年より短い日付は同じに思えた。
そして、クソ熱い砂漠で散々味わった日の傾きで大体の日付もわかっているから…。
「よし!最近もここに寄ったみたいだし、何日か待ってれば、来るかも!」
雑記帳の記入者は大体同じ集団だった。
これを置いたのも休息地を整えたのもこの集団で、定期的に利用していることがわかった。
ただ、待つだけなのは性に合わない。
ここは安全で、夜通し歩く必要も無い。
移動中は満足に弾けなかったし、今こそギターの練習よ!!!
~~~~~~~~
「なんか聞こえて来ねぇか?」
「へ?…たしかに曲っぽいの聞こえますね」
砂漠にある物資生産工場遺跡を戦争機械襲撃の危険を顧みずに巡り、集めた物資を売り捌く武装キャラバンが疾走している。
キャラバンの首長の耳は、風に乗って届く楽器の音をいち早く捉えた。
それも、エンジン轟く車内でも聞こえる音量だった。
「ぼちぼち中間休息地だったよな?」
「えぇ、あといくらかです」
「音も近づいてるな…ちっ、イカれたやつが入り込んだか」
この砂漠で大音量を流すなんて、戦争機械に見つけてくれと叫んでいるようなものだ。
首長は車外に腕を出し、全車停止のサンドサインを送る。
多数の命を預かるキャラバンの長には危機管理能力が必要不可欠だ。
自身と仲間たちの命を少しでも多く守るために。
休息地で休まずに行くのも手だが、今回の遠征ではトラブルが発生していた。
いくつかの車両は、もはや壊れる寸前に見える。
この後も砂漠を長く進む。チェックや整備しておく必要があった。
首長は、部下達に指示を出し、1部に斥候の任務を与える。
クソドローンの罠だった時、即座に逃げれる様に本隊は街に入らずに待機。
斥候隊には対ドローン用の機銃を積んだ車両。信号弾とバカみてぇにデカイ音鳴らしてるバカを黙らせる為の交渉道具。銃と食料を持たせて街に向かわせた。
~~~~~~~~
斥候隊の車両が街に入った。
激しい音が多少収まる。遠くに大音量を飛ばしたのはどうやら防災放送用のスピーカーを使ったからのようだ。
街の中ではその音が休息地の広場の方から伝わってきている。発生源はそこだと定め、街の中を進む。
警戒をかけながら休息地広場に通じる大通りを通って車を進めるが、戦争機械の気配はなく、ただ、音源に近づくだけ。
道を進む斥候隊は今までにない感覚を味わっている。
音が、音楽であるのは分かる。
ただ激しいだけの音の羅列のはずが、不思議と不快に感じることなく、近付く毎に気持ちが湧き上がっていく。
得体の知れない相手が奏でる大音量に、最初は不安や恐怖、怒りすら覚えていたのに今では高揚感に変わっている。
広場が見えるところまで進んだ斥候部隊が見たのは、髪を振り乱しながら一心不乱にギターをかき鳴らす一人の女の姿だった。
広場にはキャラバンが設けた覚えのないステージがあり、その上で演奏を行っている。
曲はコーラスからブリッジに入っている。一層より激しく弦が弾かれ、高揚感が最高潮に高まっていく。
斥候部隊は力あふれる曲と演奏の姿に見入ってしまい、まるで明りに近寄る蟲のように無防備に近づいていた。
すでに全員、車からのり出し、それぞれ思い思いに体を振り回しリズムに乗っている。
女性ギタリストの演奏は盛り上がるままクライマックス、激しい火柱が立ち上がり、フィナーレとなった。
即座にマイクパフォーマンスをする。
「アナタ達が初めてのオーディエンスよ!生きててくれて!!ありがとぉぉぉ!!!」
一瞬の静寂の後、斥候部隊の歓声が上がった。
「FOOOOOOOOOOOOO!!!!」
~~~~~~~
「天使…か…」
交渉完了、安全、そのまま進め。の意味を付けた色の信号弾を見た首長は車両を発進させて休息地に乗り込んだ。
休息地の広場は最後にここを発った時と比べて随分と様変わりしていた。
廃材でステージを設け、何処からか拾い集めてきたスピーカーを並べ、即席にしてはまともなライブ会場が作られている。
それをやったのが首長の目の前にいる人間の女…いや、天使だ。
「そうらしいわ?」
「自分でもわかってねぇのか…?」
適当な燃料缶に腰掛け、一体一で話していた。
女は天使と言った相手に対して、困った顔を浮かべている。
「目覚めてから半年も経ってないし、天使として使命のないわたしが、天使を名乗る気にはなれないのよ」
「ほおん。俺の知ってる天使たぁたしかに違うな」
首長の知る天使は何かを守る、導く。という存在だった。
世界中を飛び回ってるのもいれば、地域密着型のもいる。
突如、宙から飛来してドローン共を壊し尽くしたかと思ったらすぐに宙に消えていく連中もいた。
それらと比べれば、目の前の天使は随分と人間臭い。と感じている。
続けて話を聞くに、機能不良に陥った工場で、未完成のまま起動したとのことだ。
「だから何も分からないまま工場から脱出して、人に何が起こったのか聞くためにここまで歩いてきたわけか…。…いいだろう。教えてやる」
首長はエネルギーインパクトより前から生きている人類だった。
その日、何が起こったのか、それから世界はどうなったのか、何年経ったのか、それを話した。
天使…キャミィは静かに、何も口を挟まずに聞いた。
キャミィの想像したものと比べて、この世界の状況は同じか、より悪い方になっているようだ。
天使のボディに乗せられる前、ただの意識AIだった頃に色々と教えてくれた工場のスタッフ達と"団長"。彼等のその後を知るのは難しいことがわかった。
世界の変化と過酷な状況で経過した年数的に考えて、もう生きてはいないだろうと予想がつく。
「それで?ついに答えを知れたわけだ。お前さんはこれからどうする?」
「…そうね…」
人に会うという目的も達成されてしまった。
キャミィに残されたものは…。
彼女は傍らにあるギターと遠くのステージを順番に見た。
「ロック…だったな?…ガキの頃に聞いてた。親父が好きだったのを思い出したよ」
首長の目にはキャミィが、迷子になった子供のように見えた。首長という立場と年の功による機微聡さで、目線から滲む不安と思い詰めた様子を読み取り、言葉を続けた。
「お前さんのロックは、特別なもんだ。あんだけの大音量で戦争機械が寄ってこないなんざ、考えらんねぇ。」
キャミィは特別という言葉に振り返り、首長に目を合わせる。
強面なのに柔らかい、幼子に見せるような暖かい目だ。
「何とか間に合って聞けたアンコール。あれには年甲斐もなく心が震えたね」
演奏が褒められたことに、こそばゆい気持ちが頭を巡るがイマイチ要領を得なかった。
その表情から、首長は言葉を続ける。
「この時代を生きていく意味があるってこった」
「生きる…意味…」
「そうだ。お前にぁ俺ら以上に時間がある。今から思い詰めてるとすーぐ鬱になっちまうぞ?そのまんま星の終わりまで過ごしちまうかもしれないぜ?」
「それは…イヤね…」
「だろう?」
首長はニヤリと笑ってキャミィを見てやる。
キャミィもつられて笑顔になった。
「よし!いいとこまで話したな。ああ、思い詰めるなとは言ったが、考え悩むこと自体は悪くねぇぜ?そうやって人は成長するもんだからな!」
首長はキャミィが前向きなったことを感じ取り、一旦キャミイに考えさせる時間を与えようと話を切り上げた。
「ひとまず、人の集まるとこに行きたいってんなら連れてくぞ。車両の補修にはまだ時間はかかかるが、それまでやりたい事でも考えたり──」
首長はステージを見る。
「─ロックで全部塗り潰すのも、ありかもな?」
その言葉でキャミィは自分のロックを人にもっと聞かせたい!と強い衝動に駆られた。
特別だというロックを。
「…わかったわ!」
悩む事よりロックを取ったキャミィは、ギターを引っ付かみ、ふわりと飛び上がりステージに降り立つ。
「ライブが始まるわよ!みんな!私の歌を聞きなさい!」
瞬間、全員が作業を止めてステージを見始めた。
首長は1曲分は見逃したが、次の曲に入る前に喝を入れて休憩シフト以外の部下を作業に戻らせた。
~~~~~~~~
「うおぉ!マズった!!」
補修を終えた武装キャラバン一行は、人類の居住地に向けて砂漠を車両で疾走していた。
戦争機械のドローンがほとんど現れない安全な家路のはずだった。
しかし、進路上にあった砂の丘。それを越えた時、イレギュラーが起こった。
隠れて見えなかった丘の向こう側には、途方もない数のドローンが待ち構えていた。
そしてタチの悪いことに、丘を越えた側の勾配がきつかった。
Uターンしても速度が上がらない地形では、ドローンの攻撃を回避しながら、丘を登って遠ざかることは非常に困難。
蟻地獄さながらだ。
首長は丘登りで鴨撃ちにされるより、前進しての1点集中突破が最も被害が少ないと判断し、ドローンの集団に突進した。
後続車は戸惑いながらも首長の判断を信じて続いてくれているが…
幾度となく砂漠を往復した勇者達でも、この状況に怯んだ。
アクセルの踏み込みが甘くなり、車列が乱れ初めてている。
「わたしに任せて!」
キャミィは車載銃座のハッチを開け、車外に出て武器と背中の星導器を展開する。
「IT'S ROCK TIME!!!!」
ルーフの上をステージとして、ギターを掻き鳴らす。
その姿と音は、砂埃の中でも進む先を示し、味方を鼓舞した。
恐慌状態に陥りかけていたキャラバンの士気を回復させる。
そして、ドローンの射撃精度を鈍らせた。
が、ドローンの大軍のただ中には変わりない。
「危ねぇ!!!」
密集した大量のドローンが行く手を阻むように固まっていた。
首長は驚きと恐怖から大声をあげた。
数体程度は跳ね飛ばせるだろうが、あの数に突っ込んだら減速する。減速したら弾が当たる。
避ければ隊列は乱れる。隊列が乱れれば、突破力がなくなる。攻撃は分散されるが、各個撃破の危険が高まる。
突撃も回避も一長一短、分の悪過ぎる賭け、一か八かを悩んだ瞬間─
キャミィはルーフを蹴りつけ、首長に檄を飛ばした。
「そのまま!全速前進!!」
「─クソが!信じるぞ!!!」
その檄に首長は腹を括る。アクセルを踏みこみ、ギアをあげて加速する。
部下達もその姿を見るや、置いていかれないように速度を上げてケツに喰らいつく。
「オォォォウケェェェイ!!レッツパァァァリィィィィィァ!!!!」
キャミィは、周りで唸るエンジン音に呼応するように叫んだ。
同時にギターをカキ散らしながら、改造ギター星導器をぐるりと手の内で回転させ、銃口を正面に向けて引き金を引く。
刹那、一人旅の時は一回も変形しなかった星導器がガシャリと弓形に広がる。
「SHOOT!!!」
横一列に並んだエネルギー弾が射出され、ドローンの群れを粉砕した。
旋律にノり、四方八方に向けて引き金を引き続ける。
吐き出された大量の弾は、正面と味方に近づくドローンを次々に撃墜する。
踊るような連続射撃の末、阻むものの無くなった車列は先導する首長とキャミィを旗本に、稲妻の如くドローンの群れを突っ切る。
キャミィの活躍により、キャラバンは脱落者を出すことなく、難を逃れることができた。
ドローンを振り切った頃合、減速しながら首長はキャミィに話しかけた。
「ふぅ~…助かったぜ!キャミィ!!!」
「…」
返事をしなかったキャミィは、震えていた。
緊張の糸が切れて足が笑っている訳ではない。
「おい!?どうした!?やられてんじゃねえだろうな!?」
ロックとリズムを乗せながらの攻撃は、自分の中でつっかえていたものを取り除いた感覚があり、その感激に震えていた。
ロックが未完成の武器を動かした!
未完成の私はロックを弾く事で完成するんだ!!!
この激情に口も震えて、ルーフを蹴って返答するのがやっとだった。
「…んだよ。さっさと返事しねぇか!振り落としちま─」
「…わたし、決めたわ」
「──あ?」
ようやく動くようになった口で、長くなりそうな首長の文句を遮る。
わたしの身体は、ロックによって生かされ、不良品のわたしは、ロックがあるからこそ、"わたし"になる。
そう自覚したキャミィは決意を固めて言い放つ。
「この世界をロックに生きてやるってね!」
はい、お読みいただきありがとうございます。
新キャラの、キャミィちゃんで書かせていただきました。
天使系一発目の秘録ファイルな訳で、非常に妄想が捗りました~。
久々にガッツリ補足説明しましょうかね。
〇エネルギーインパクトについて
キャミィの秘録ファイルから。システムやネット環境が吹っ飛んでるとの事なので…、やっぱこれで人類滅びかけてるよね…。と妄想。
弊作では、一部地域がマッドマックスとかアーマードコアVみたいな感じになったものとしました。
〇キャミィのロールアウト時期。
エネルギーインパクトから40~50年くらいたった時。
秘録ファイルによると服がぐずぐずになるほどの長さなので、そんな期間なのかなぁと。
〇キャミィと団長の関係。
弊作では体のない、意識AIの時に会っているものとしました。あれですね。バイオメガの識臣システム的なやつで会ってる。
実装時メールとか読むと、キャミィと団長が知り合いなのは確定。が、いつの間に会っとんねん!
しかも、キャミィがロックに目覚めた後には会ってねぇみたいだし。
工場で目覚めた時には誰もいないし、工場脱出する時にはロックに目覚めてるし…
※完凸メールでキャミィ自信が天使の使命について触れてるということは、団長は天使の使命を知っていてもおかしくない存在。
バチくそ戦争してる時にロックなんて騒がれてたらさすがに矯正するだろうし…。となると自然に天使になる前に会ったことがあるということの証明になります※
じゃあ天使の前ってなんなのねん…。天使用AIでも育てとったんか団長?
という流れで決まりました。
〇首長について
舞台装置として登場させられたジジイ手前のおっさん。ゲーム本編の時代には既に故人。
キャミィを見る目は孫。迷うガキを放っておけないタイプ
イメージはACVDのファットマン。つまりCVが秋元羊介。弱いわけが無い。
キャミィのチョッキ、首長の形見リメイク品だとかだと美しいよね。
〇武装キャラバン
いわゆる、ヒャッハー!!!な集団。
とは言っても略奪相手が無人工場かドローン。世間から見て普通に光側の者達。エネルギーインパクトを生き残った連中の中で気性や得意能力的に鼻摘み者な奴らだったが、首長が仲間に入れて更生。行商先ではモテる連中。
それはそれとして、遠征による禁欲期間最終時期に見るキャミィのケツは目に毒。
生身の人間は一捻りである天使に手を出す猛者はおらず、全員眺めるだけに留まった。
キャミィのファン一号集団。ゲーム本編時代には全員故人。
〇キャミィは未完成
秘録ファイルよると、システムはロックを聴いてたら完成したんだと…なにそれ…知らん…こわ…。
が、ハードは未完成のままみたい。
弊作では、その未完成のハードを繋ぎ合わせたのが、ロックなギターの振動。
音を奏でることで一種のオーバーロードのような状態を起こして武装本来の能力を引き出させているという感じ。
〇キャミィは今後どうなるん?
俺の妄想だとゲーム本編までは多分100年はかかる。
それまで流浪のロックギタリストしてるんじゃねぇかな?
隔絶した街を渡り、世紀末に荒んだ人々の心に暖かい火をつけて回ってるよ。きっと。
こんなところか。
いかがでしたかね?
スタパ倍ポイントねらってみたんですが、キャミィ実装から2週間で書くのはキツいでござる。
というか秘録ファイル考えたら実質1週間で書かなきゃならんのよこれが。
で、よせばいいものをギャグなんか1本書いちゃってるし、その割食ってXに投下した本作のヤツがボドボドだし…。
二兎追うものは一兎も得ずってやつですな!
反省!反省!!反省!!!
はい、まだまだ星之翼は新キャラが出そうですね
楽しみだ!
あとさぁ俺はワクワクしてんだよ。
ブリーカーの星導使の日常にでてきた。運び屋ちゃん。
あれ、絶対シャープの家族だよね!?
髪のグラデーションといい、頭にあった十字髪飾りといい。
確定だろ!!
とか言ってると逆張りされそうで怖いなりー。
以上蛇足でございました。
それではまたなにかかけた時はよろしくお願いいたします!
それでは