不死のデビルハンターはツーマンセルを組ませてもらえないようです 作:──
怒号、悲鳴、阿鼻叫喚が街を覆っている。
その中を、スーツ姿の男が悠々と歩いていく。
「……悪魔を発見。
男は刀を鞘から抜き放つ。
すると、路地の影から長い胴体に大量の足が生えた姿の悪魔が現れる。
おそらく百足の悪魔だろう、と推測しながら男は刀を構え、自らに突進してきたそれを躱すと同時、悪魔自身の勢いを利用してそれを真っ二つに引き裂いた。
「対処完了。死体の処理お願いします」
話を終えて通信を切った燦火に向かって一人の女性が走ってくる。
「お〜、燦火くん!またお手柄じゃん!」
「これくらいはこなさなければ、重い契約を交わした価値がない」
「……ふ〜ん、そんなモン?あ、火くれない?」
「姫野、吸いすぎじゃないか?俺がとやかく言う義理はないが…」
姫野に向かって言葉を続けようとして、燦火も呼ばれた男はそれ以上は何も言わずに人差し指を立てて姫野の方に差し出した。
すると、その人差し指からライターほどの強さの火が付き、姫野は喜んでその火でタバコを吸い始めた。
「それ終わったら帰るぞ。……ってか、まずどうしてココに?」
「ちょうどここで戦おうとしてるって聞いたから、応援が必要だと思って」
「はぁ?おいおい、俺に応援はいらねぇだろ。俺の契約悪魔は────」
「死なないのは知ってるけど、この前は鉄筋にぶっ刺さって身動き取れなくなってたでしょ?」
「っるせぇ、あの程度なら抜け出せた。そもそも─────」
二人はあーだこーだと言い争いを続けながら公安の本部へと戻って来た。
桐生が報告のためマキマのオフィスへと向かうと、そこにはちょうど桐生の顔見知りの男が一人と、桐生には面識のない金髪の男が一人立っていた。
「桐生くん、ちょうどよかった。彼はデンジくん、今日から四課の仲間だよ」
「……よろしく」
「…アンタのバディは?」
「彼にはバディがいないんだ。必要がないからね」
マキマはデンジに向き直ると
「デンジくん、彼は
「へぇ、そうなんスね。なんか、そんな歳食ってなさそうに見えますけど」
「それは彼の契約悪魔の問題かな」
男には興味がないとばかりに薄い反応を返すデンジ。
散火も同じように何処か適当なところに目線を向けて適当な返事を返す
「デンジくんの主な監督は早川くんにお願いしてもらうけど、その補助と脱走した時の対処は桐生くんにお願いするつもり」
「そうかよ。つまりコイツは、ただの人ってわけじゃねぇんだな?」
「そういうこと。だから、しっかりと監視をよろしくね」
「……わかった」
桐生は軽い舌打ちと共に、そう言って背中を向けてその場を去っていった。
今回は第一話ということでデンジ君との出会いを書きましたが、次回からは原作開始前を書く予定です