ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活 作:オレタチ青い人
初めて小説というものを書いていて、拙い部分も多いので、ご理解の方お願いします
この世界のバグ
第一章 1 この世界のバグ
「はっ!だりゃりゃりゃ!」
風を切り、何度も突き出される右足
その次に右手が、左足が、何度も繰り出される
「っはぁ!疲れたぁ!」
地面に手をつき尻をつき、足を伸ばして休むその男の名は ''孫 悟空''
歴とした地球育ちのサイヤ人である
「あ〜、腹へっちまった、そろそろ昼メシにすっか!えーと確かここに...あった!」
いつものように修行をし終え、お昼時になった頃、悟空はリュックからチチに作ってもらっていた30cmはあろう、何重にもなっている弁当を取り出した
包みをほどきそれをシート代わりにし、弁当箱の蓋を開けると、色とりどりでなんとも美味しそうなものが入っている
「わぁ!うまそうだなぁ!いっただっきまーす!」
両手を合わせ、箸に手をやり、いざ食さんと箸で米を摘んだ瞬間ーーーー
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「ん?」
身に覚えのない気を周りから感じ、食べるのをやめ、顔を上げるとさっきまで居たパオズ山とは違う景色に悟空は目を見開いた
「な、なんだ?ここは一体...」
悟空の前には見たことのない建物や動物、そして悟空が今持っている弁当の中身のような色とりどりな髪の色の人間や風景という悟空には新鮮なものばかりが目の前に広がっていた
そしてそんな悟空自身は、謎の屋台?の近くにある階段に座っていた
「ひゃー!何だここ、すっげぇなぁ!でも、さっきまでオラ、パオズ山に...そうだ!チチの気を探って瞬間移動するか」
そう思い、悟空は額に人差し指と中指を当て、チチの気を探るが、あることに気づく
「.....チチの気を感じねぇ....」
その後も悟天、悟飯、ベジータ、ブルマなど思い当たる人物全ての気を手当たり次第に探り、探るたびに悟空の底から焦りが込み上げてくる
やがて悟空は目の前の事象を理解するために自然と立ち上がり、足が動いていた
後ろの八百屋の前でスリ騒ぎが起こってることを知らずに...
「一体どうなってんだ?チチや悟飯の気は感じねぇし、何より不思議なのは....」
悟空は辺りを見渡し、ため息をつく
「こんな見たことねぇ場所にいきなり瞬間移動?したことだよなぁ...一体どうしてだ?困ったなぁ...」
その後も淡々と歩き、通り行く物に興味を惹かれながらも、考えたが結局何も分からず思い悩んでいた頃、道端で目に涙を溜め、何かを探している様子の10歳にも満たないであろう女の子が悟空の視界の端に入った
「ん?なんで誰も声をかけてやらねぇんだ?今は忙しいけど、放ってはおけねぇな」
そして悟空は女の子へと歩み寄る
「よう「ねぇ、」どうかしたんか?「どうしたの?」
悟空の横には銀髪の白いローブを着た紫瞳の美少女が、悟空と同時に女の子へ声をかけていた
いきなり自分よりも何歳も年上の者2人に声をかけられた女の子も驚き、一時泣くのをやめた
「ん?「あっ」
悟空と銀髪の少女は思わずお互い顔を見合わせ、目をぱちぱちさせながら数秒停止する
「ふえぇ...」
女の子の目が潤み、泣きそうになると、銀髪の少女は慌てた顔をし、すぐさま女の子の方へ振り返る
「うぅ..ひっく...」
「ごめんね?急に話しかけられて怖かったよね?えっと..あっ...泣かないで、お姉ちゃんはあなたに何もしたりしないから」
その後も「わっ」や「あっ」と声を漏らし狼狽えながらも、どうにか女の子を安心させる言葉を探す少女の横で、悟空はポケットに違和感を感じ、手を突っ込んでいた
「ん?こんなところにゼニーが、.....あ!そうだ!」
悟空は何かを思いつき、ゼニーを親指の上に乗せ、その手を女の子の前に突き出す
「ここに1枚の硬貨があります、そしてこれを上に弾き飛ばしーーー」
昔見たテレビ番組の真似をしようと、いつもはしない敬語口調に悟空はなる
悟空は上へ弾き飛ばしたゼニーを両手で左右から思い切り叩くと、そこにはゼニーがあるはずの両手のひらを女の子へ見せる
「なんと!硬貨が無くなってしまいました!」
そこにゼニーは無く、女の子は「わぁ!」と感嘆の声を上げる
悟空の手のひらをまじまじと見つめる女の子の目は、興味を惹かれ、輝いていた
悟空はその様子を見て、微笑みを浮かべる
「さて、ここで質問です!消えたコインは一体どこに行ったでしょう?」
その悟空の質問に、女の子は目をパチクリさせながら少しの間停止する
「はは、わかんねぇよな、一回自分の頭を触ってみてくれ!」
悟空が普段の口調に戻ると、女の子はいわれた通りに頭を探るように触り、つむじあたりであるものを発見する
「...?...あ!あった!すごい!」
そこには悟空が持っていたはずのゼニーがあり、女の子はそのゼニーを両手で持ち上げ、はしゃいでいる
「そのゼニーはオラからのプレゼントだ!大事に取っといてくれよ?」
「うん!ありがとう!」
すっかり元気になった女の子を見て、悟空は満面の笑みを浮かべる
その様子を見ていた銀髪の少女は、悟空のマジックにぽかんとした表情をする
「なるほどなぁ、母ちゃんと逸れちまったのかぁ」
悟空はある程度女の子から話を聞き、今は肩車をしながら女の子の母親を探し歩いている
肩車をする悟空と、そのそばを歩く銀髪の少女というこの構図、側から見れば夫婦とその子供のように見える...
「すぐ見つけてやっから大丈夫だ、オラたちに任せてくれ!な!」
悟空が銀髪の少女へとニッと笑顔を向ける
「うん、そうね....あの、さっきはありがとう。」
銀髪の少女が悟空へ感謝の意を表すると、悟空はひと笑いする
「おめぇもこの子を助けてぇって思って声かけたんだろ?なら感謝する必要はねぇさ、それによ、オラだっておめぇがいなけりゃあんな事思い付かなかったぞ!だからオラからもありがとうだ!」
悟空のその言葉を聞いて、張り詰めていた銀髪の少女の顔が少し緩んだ...
「あなた、優しいのね」
「お互い様だぞ?」
その言葉を皮切りに、銀髪の少女から笑顔が溢れ出た
その笑顔を見て、悟空もまた笑顔になった
それからしばらく歩いた頃、女の子が道の先に指を刺す
「あ!ママ!」
女の子が母親を見つけ、悟空の肩から降り、一目散と母親の方へ走り出した
「ママ!」
女の子は走ったままの勢いで思い切り母親の胸へと飛び込み、母親はそれに応えるよう、女の子を抱きしめた
それを見た悟空と銀髪の少女は安堵の表情を表す
「見つかったみてぇだな!」
「うん、よかった」
その瞬間、安堵からか悟空の腹からぐぅ〜と音が鳴った
「あっ!そういえばオラ昼飯食ってねぇんだった!ははは!」
「もう、締まらないわね」
その後、親子と別れ、悟空が昼食を取るために飲食店近くのベンチへと腰掛けた
なんとなく、銀髪の少女も悟空の隣に座った
「そんじゃ、早速食べるとするか!」
悟空がリュックにしまっていた弁当を取り出し、蓋を開けると、少女がその中身に驚く
「わぁ!とても美味しそうね!でも、見た事ないお料理ばっかり。しかもこんな量、本当に一人で食べ切れるの?」
「ん〜?なんだかいい匂いがするね?どこか懐かしいような...安心するような...」
その瞬間、銀髪の少女の髪の中から小さな灰色の猫のようなものがクンクンと弁当から漂う匂いを嗅ぎながら、ゆっくりと浮遊して出てきた
「なんだ?猫...にしては随分ちぃせぇな、ていうかおめぇ喋れんのか!すげぇなあ〜」
「んふふふ〜、それにしても本当にすごい量のお弁当だね。食べきれないだろうし、僕に少しだけ分けてくれても構わないんだよ?」
「パックったら、そう言って本当は食べたいだけなんでしょ!私、分かってるんだからね!」
「ばれちゃったかー。」
手を頭の後ろにやり、あはは〜とでも言わんばかりの表情を見せる精霊パック
その様子を悟空は弁当を食べながら見つめて、何か合点がいったような顔をしていた
「そうかぁ、どうりで別の気をおめぇ(銀髪の少女)の中から感じたわけだ。にしてもよパック、おめぇそんなちっちぇのに強そうだなぁ!一回本気で戦ってみてぇぞ!」
「おぉ!その気?と言うものはわからないけど、僕の強さを見透かすのはさすがと言うべきだね、そう言う君も、かなり強いじゃないか。僕もいつか君とは本気で戦ってみたいよ!」
悟空がパックの強さを見透かすのと同じように、パックもまた悟空の強さを見透かしていた
ーー「っはー!食った食ったぁ!うまかった〜!」
「すごい、本当に全部食べちゃった...」
満足な顔をし、お腹をポンポンとたたいている悟空の横にある、空になった弁当箱を驚きの目で見る銀髪の少女とパック
「あらら、僕の食べる分がなくなっちゃったね〜!」
「もう、本当にパックは食いしん坊ね」
そのパックの言葉に銀髪の少女が詰め寄ると、パックは先ほどと同じように誤魔化す
そんな他愛もない話を続けていると、そろそろ日が落ちる頃になってくる
悟空が夕焼け色の空を見上げると、ベンチから立ち上がる
「よし、腹も膨れた事だし、そろそろ行くとするか....おめぇ達はこれからどうするんだ?」
悟空が膨れたお腹をさすりながら、銀髪の少女たちの方へ振り返る
「そうね、私たちはあるものを盗まれてて、それを探さなくちゃ。あれはすごーく大切なものだから、絶対取り戻さないといけないの」
「そうかぁ、物が盗まれちまったのか。おめぇを見る限り相当大切なものなんだな...そうだな、オラも帰ることができねぇから暇だし、その盗まれた物を取り戻すのに手伝ってやっぞ!」
その悟空の言葉を聞いた銀髪の少女が驚いた表情をしながら、悟空の方へ振り向く
「えっ?それはダメよ!それに、これ以上借りを作るわけにはいかないわ、もう、返せなくなっちゃうし...」
「大丈夫だよリア、この人からは悪意なんかこれっぽっちも感じないし、それに、僕もうそろそろ時間なんだよねぇ。僕がいなくなっちゃった時に守ってくれる強さはあると思うし、手伝わせてあげてもいいんじゃないかな。」
「たっ、確かに!この人は私から見ても強いと思うし、頼りになるけど....」
銀髪の少女が悟空を鋭い目で見ると、何かを決意したかのように目を閉じ、ふぅと一息をし、体を悟空の方へ向けてから、目を開ける
「...わかったわ、でも、本当に何のお礼もできないからね!」
「お礼と言っちゃなんだがオラも手伝って欲しいことはあるんだけど...まぁそれは後ででいいか!
そういや、まだ名前を教えてなかったな、オラは 孫 悟空!よろしくな!」
「ソン ゴクウ...ここではあまり聞き馴染みがないけど、いい名前だと思うわ、よろしく。」
「そして僕の名前はパック!この子に仕える精霊さ!よろしくねぇー!」
銀髪の少女が喋り終わったと同時に銀髪の少女の肩から悟空の髪へと勢いよく飛び入り、悟空の髪の中でわしゃわしゃと蠢くパック
「ははっ、ちょっとくすぐってぇぞ。よろしくな!
おめぇはなんて言うんだ?」
悟空がパックと戯れながら銀髪の少女の方を向き、名前を聞き出す
「私?私はーーー...」
銀髪の少女が横を向き、何かを考えている素ぶりを見せる
銀髪の髪がサラサラと風になびいている
そして、少女は悟空の方に再び顔を向け、口を開く
「....サテラ、そう呼ぶといいわ」
サテラが名前を口にした瞬間、パックが「にゃっ!?」と驚いた声を出し、悟空の顔を不安がりながら見つめる
「...サテラか、いい名前じゃねぇか!」
「....え?」
悟空がニッと歯をむき出しにして笑い、サテラの名前に正直な感想を述べると、サテラは驚いた顔をし、悟空の瞳をじっくりと見る
「...嘘じゃなさそうね..」
「はぁ...趣味が悪いよ...」
パックがサテラに近づき、それだけ言い残すとサテラの髪の中へ消えていった
「お、オラ何か変なこと言ったか?」
「い、いいえ、どちらかと言うと私の方が変なことを言っちゃったわ。ごめんなさい。」
頭を深々と下げるサテラに、悟空は驚き、困ったような表情をする
「な、なんで謝るんだよ!?頭上げてくれって、オラ謝られる筋合いねぇぞ?
...んでもまぁ、これでお互い名前も知ったことだし、これからよろしくな!サテラ!パック!」
急いでサテラに頭を下げるのをやめさせ、頭を上げたサテラに悟空は手を差し出す
悟空に名前を呼ばれたサテラは少々申し訳なさそうなさそうに、悟空の差し出してきた手をとろうとする
「うん!よろしくねぇ〜!」
「...えぇ、これからよろしく、ゴクウ。...あの、盗まれたものを取り戻せたら、ちゃんと謝るから...」
「謝る?だからさっきの事は..」
「あ、いいえ、その事じゃないの。私の........――――――
――――その瞬間、悟空の視界は真っ暗になった――
――――――――――――――――――――――――――――
悟空のこのマジック、ただ単に超スピードで女の子の頭にゼニーを乗せただけです!
ね?簡単でしょ?()
大まかな流れは長月先生の原作と同じようにしたいなと思うのですが、ところどころ変化をねじ込ませていきたいなと思っています
ハーメルンは初めて触ったので、分からないことも多いですが手探り手探りで頑張りたいと思います
次の話も近々投稿します
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