ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活 作:オレタチ青い人
...本当は一話が長すぎて分ける以外方法が無かったのですが....
今回は日常&人物紹介回なので安心して見てもらえると楽しめると思います!
再度、絶望 前編
第二章 一話 再度、絶望
前編
あの戦いから、2日が経過した
無茶した痛みは未だ少しは残っているが、ほぼ引いている
完治と言っていいだろう
そんな悟空は今、修行をしに外へ出ていた
「んーっ...!ふぅ...いい朝だなぁ!空気がうんとうめぇや!」
思いっきり息を吸い、体を屋敷の方へくねらせる
改めて、屋敷の全体像を目に焼き付ける
廊下だけでそこらの家とは違うと分かってはいたが....
自分の家の何十倍もある豪邸に、悟空は感嘆する
だが、同時に別のことも思っていた
「....チチと悟天やみんな...今、どうしてっかな
なんも言わねぇままここに来ちまったからなぁ〜...心配してっかなぁ」
ここへ来てからループの間含め、4日ほど経ったのだろうか
明らかに自身の世界とは違う様式の家々、その他氷を放つ魔法など...
ここが異世界という現実を、まじまじと見せつけられる
仲間の気や存在を感じ取れないのは、少し寂しい気もする。
これだけ長く自身の世界の空気も吸えないと、恋しくなるものだ.......
それはそうと、修行をしなければ!
軽く体をほぐし、準備運動も欠かさず...
さて、やるか!と意気込んだところ、背後から声をかけられる
「おはよう、ゴクウ。もう体は大丈夫?」
「おっはよーう!なんだ?ラジオ体操でもやってたのか?」
んなら、ラジオ体操スタンプカード毎年コンプリートの俺に任せとけぇい!」
エミリアとスバルが共に屋敷の庭へ入ってくる
特にスバルはハイテンションだ
「おお!スバル起きたんか...!
痛みはほぼ無くなったぜ!
昨日は全然体を動かせてなかったからな、ちょっとばかし修行をやろうと思ったんだ」
「修行!?修行ってあの...武者修行とかのやつか?」
「むしゃしゅぎょう...?は分からねぇけど、まぁ多分そんなとこだ!」
知らない単語がスバルから飛び出してくるが、まぁそういうもので通しておこう――――
――――その後、スバルの提案により、エミリア達とラジオ体操なるものをしていた。
空へ向かって両手を掲げ、「ビクトリー!!」と、叫んだところで...
「ビクトリー!!」
そう叫びながら、エミリアの銀髪の中からパックが飛び出してくる
2日ぶりの再会に、悟空の気分が上がる
「おはようゴクウ、スバル!いい朝だね!」
「おおパック!2日ぶりだなぁ!」
「うん!先日はありがとう。危うく僕の大切なリアを失うところだったよ〜!」
あの時のパックは、心配でしょうがなかったろう
初対面の他人を信じ、大切な人や物を預ける...その気持ちがどれほどのものなのか....
悟空にはまだ分からない
「リアから聞いたよ!君達、凄い活躍してくれたんだって?」
「活躍したっつっても...オラ結局
完敗だぜ、あいつにゃ....だから、次会った時負けねぇようにオラは修行する!!」
魔人ブウとの戦い以降、敗北というものをほぼ経験したことはなかった
だが、エルザとの戦いを経て久しく敗北を経験し、その時、悔しいという感情を抱いた
この感情をバネに、もっと自分は強くなれる...!そう悟空自身は確信していた。
「....そういや、オラが気失った後...どうなったんだ?」
これは昨日からずっと気になっていたことだ。
あの絶望的な状況から、どうやって全員生き残ったのか...
そして、意識が闇に落ちる前に聞こえたあの声の正体...
それらを知るために、スバル達に聞く
「その事なんだけどね、実は...――――――――
それから、エミリアより事の顛末を聞かされた
――――――
「あのエルザをか?そりゃあすげぇなぁ!剣聖っちゅうやつはそんな強えんかー!!
...一回でいいから手合わせしてみてえぞ!」
自分が倒せなかった相手を、ラインハルトという男は逃走まで追い詰めたのである
当然、興味が湧く
「ラインハルトはいつも忙しいから、あまりそういう時間はとれないと思うけど...
今度会った時、私からも頼んでみるわ」
「へ?お、おう...!サンキュー!」
これまでのエミリアの言動から察するに、こういう事には否定的な意見を示すものだと思っていた。
悟空にとってこれは結構予想外だった。
だが、悟空は剣聖の強さや、エミリアの意外な返答よりも...
(スバル...おめぇはすげぇよ、ちゃんとエミリアを守れて...)
スバルへの称賛を思っていた。
エミリアの話に出てきた彼の行動に、悟空は憧憬の念すら抱く
この言葉は、心の中に留めておこう。
――――
「本当に助かったよ、感謝してもし足りないくらい!
君たちは僕らの恩人だ!何かお礼をしなくちゃ...」
「んじゃ、好きな時にその毛並み触らせてくれ」
スバルが即答すると、エミリアが目を丸くする
もう少し考えたほうがいいんじゃないかと促すが
我が道の行く先間違いなし!といった顔でパックの全身を撫で始める
「あー!もう俺はお前のふわふわっぷりにメロメロだよ〜」
自身の頬とパックの頬を擦り付け、本心からそのセリフを吐く
パックも満更でもない様子だ。
何なら、嬉しさの感情すら抱いてるような顔をしている。
「うすぼんやり心が読めるから分かるけど、本気で言ってるとこがすごいねぇ〜!
君は、どうしたい?」
話題が悟空に振られる
突然の事に少し戸惑いながらも、腕を組み熟考する
数秒考え、よし、これにしよう!
そう思いつくと腕をほどき、満面の笑みで答える
「じゃあ、オラの修行相手になってくんねぇか?」
その言葉に一瞬、場が止まる
だが唯一、バックのみがそれを見透かしたようにニンマリと笑ってはいるが、困ってもいる
「そう来ちゃうか〜...
でもいいよ。恩人の頼み事だからね〜!」
悟空にとって、仲間でもあり、強いであろうパックはかなり修行相手に適している
加えて、定刻までなら頼めば修行に付き合ってくれるはずだ。
そう考え、この願望を聞いてもらう事にした
バックの了承も得たことで、早速悟空は修行をしようと立ち上がる
だが...その一連の流れをエミリアは納得がいかないような、心配が混じった顔で眺めている
「平気だよリア。この人達からは悪意や害意なんてものはこれっぽっちも見当たらない」
パックがエミリアへとそう語りかけると、懸念の顔が少し緩む
その横で、悟空は早く戦いたそうにソワソワしている
「なぁ早くやろうぜ!おめえと戦うの初めてだからよ、オラ今すっげぇワクワクしてんだ!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!エルザと戦った時みたいになるんなら、ここら一帯吹き飛んじまうぞ!?」
「そうよ!戦うにしても、もうちょっと後からでも良いんじゃない?
...パックからも何か言ってあげ...」
催促する悟空に、流石にまだ心の準備ができていないのだろう。
スバルとエミリアはパックに制止を促そうとした
だが、エミリアの視界に入ったのは、意外なモノだった
パックの目は悟空同様、ワクワクに満ち溢れていたのだ
「ごめんねリア、僕もちょっと楽しくなってきちゃった!
大丈夫、本当にちょっと手合わせするだけだよ〜?
...じゃあ...早速やろうか!」
「あぁ!来い!」
両者が構える
張り詰めた空気が場を覆い、激戦が始まる.......!!!
そう、誰もが息を呑んだ瞬間...
ぐぅぅ〜
その音を皮切りに、張り詰めていた空気が解けていく
この音の主は...
「そういやオラ、丸一日飯食ってねぇんだったぁ!!」
恥ずかしそうに、悟空が腹をさすりながら笑っていた
――――――――
その後、修行は後にして、一旦朝食を振舞ってもらえることになった
エミリア達と食卓へと向かう道中、ロズワール という、この屋敷の主人と出会った
「おやおやぁ、君たちが噂に聞いていたお客人かぁな?」
独特な喋り方に加え、かなり変わった化粧をしており、その外見に疑問を持ってしまう
だが、今は悟空にはそんなの些細なことだ。
いや、腹が減りすぎて、それどころではない。
長いテーブルの下に並列されている椅子に座ると、ある人物が視界に入る
「げっ、あいつは...」
「ん...?おっ、ベティーじゃねぇか!」
「その名前で呼ぶのはやめろと何回言ったら分かるのかしら!?
ベティーはただにーちゃと食事をしに来ただけなのよ」
顔を引き攣らせたスバルの目線の先には、ちょこんと椅子に座っているベティーが居た。
にーちゃ、というのは分からないが、どうやらその人物と食事を共にするために居るらしい
そのやりとりを、エミリアは不思議めいた顔で見ていた
「ゴクウ、ベアトリスと会ったことあるの?スバルはイタズラされたって聞いたからわかるけど...」
「はは、まぁちょっとな...スバルもアイツになんかされたんか?」
「あれイタズラってレベルじゃねぇからな!?虐待だよ虐待!!
ちょー痛かったんだからな!!
ていうか初対面の相手にあんな事するって――――――」
初めてその少女の名前が明かされる
同時に、スバルが何かを思い出し、顔面が蒼白に変わる
それから苦い体験を迫真すぎる顔で語り始め、エミリアは反応に困ったのか「う、うん」と微妙な頷きだけする
「おやぁ〜?ベアトリスがいるなんて珍しい、久々にわぁたしと食事をしてくれる気になってくれたとはうれしいじゃあないの」
遅れて来たロズワールが上座に座りながら、軽口を叩く
「頭幸せな奴はそこの奴2人だけで十分かしら」
「それって、ひよっとするとオラとスバルの事言ってるんか?」
ロズワールの軽口をバッサリと切り捨てると、エミリアの銀髪の中からパックが飛び出してくる
「やぁ、ベティー4日ぶり。ちゃんと元気でお淑やかにしてた?」
「にーちゃ!!」
先ほどまでの悟空達へ向ける表情とは打って変わり、目を輝かせた満面の笑みでパックの元へと駆け寄る
これは驚いた、にーちゃというのがパックのことだったこともだが、ベアトリスがパックにこんなに好意的だとは...
悟空のそんな気持ちを見透かしたように、エミリアが近づき、
「ふふ、おったまげたでしょ。ベアトリスがパックにべっとりだから」
「ああ!すっげぇおったまげたぞ!にーちゃって呼ぶのは兄妹かなんかだからか?」
きょうび聞かない単語がエミリアから飛び出してくる
先ほどから気になっていた、パックのことをなぜにーちゃと呼ぶのか
悟空がその疑問を挙げると、ベアトリスは嫌々答える
「ベティーにとってのにーちゃはにーちゃだからなのよ。
それ以外に理由はいらないかしら」
「そうなんか...?...まぁいいか!
まずは飯だ、オラ腹ペコペコでもう限界だぞ!」
先程のやり取りの間にもう5回も腹が鳴っている
そろそろ腹を満たさなければ、空腹で今度こそ本当に死んでしまいそうだ。
談笑をしている間に、食事の配膳は既に済まされていたようだ。
白布に包まれたテーブルはパンやサラダ、シチューやコーヒーなど様々な料理によって彩られている。
見るからに美味そうである、だが、悟空には一つの懸念点があった
「なぁ、おかわりってあるか?」
一日ぶりの食事...それに加え、悟空はかなりの大喰らいだ。
チチと結婚し料理を作ってもらえるまでは、何度も訪れた店の食材を切らしてしまっていた。
その度に、満腹による幸せと同時に、少しの罪悪感も抱いていたのだ。
だから、これだけは確認しておきたかった。
その問いに、ある人物が答える
「その心配は無用だと思うわお客様。
此処ロズワール邸では万が一の時に備え、食材を想定より多く仕入れているのです」
「そうか!なら安心だ....サンキューな!えっと...レム!」
「あのねゴクウ、その子はレムじゃないわ。
レムの双子の姉...ラムよ」
エミリアにそう言われ、思わずへ?と声を漏らしてしまう
もう一度ラムと呼ばれる者の方へ目を向ける
そして、双子のメイドの顔を見比べる
「....すまねぇ、全然違いがわからねぇぞ..」
「よくご覧になってお客様、そうすれば違いがわかるはずよ....
例えば...ラムよりレムの方が少しまつ毛が長いわ」
「いやそこかよ!?もっとあるだろ、ほら髪の色とかさぁ?」
ラムの回答にスバルはツッコみ、新たな例を挙げる
そのやりとりの途端、レムが口を開く
「何を言っているのですかお客様、冗談に決まっています。そうですよね姉様」
「ええそうよレム。それとも、こんな冗談を受け流せないくらい、お客様は器が小さいお方なのかしら?」
「おいおいひでぇな!?それがお客様とやらに対する態度かよ...
...起床直後といい、君たち2人はちょいとばかし俺への態度厳しすぎやしませんかねぇ?」
双子の姉妹の見事な連携により、スバルは心に少しダメージを負った
そんなスバルを見かねてか、ロズワールがパァン!と手を叩き、全員の集中を自身に向ける
「まぁまぁ、からかうのはそれくらいにしてあぁげなよ?
ささ、食事にしようじゃあないの」
悟空がついに待ち望んだ食事の時。
手を合わせて「いただきます」と料理に手をつけようとしたところで...
「木よ、風よ、星よ、母なる大地よ」
ロズワールが腕を組み、目を瞑って何やらぶつぶつと呟き始めた
周りを見ると、エミリアや双子のメイドさえもそれにならっている
スバルと目を合わせる。
もしかすると、この世界のいただきます的な何かなのだろうか。
なら、自分達もそれに従わなければ...そう思い、所作を真似る
ぐぅ〜.....
祈りの最中部屋に響いた音により、顔を上げる
エミリアが微笑みながら、悟空へと語りかける
「ふふ、ゴクウったら。本当にお腹が空いてるのね」
「?...今のはオラじゃねぇぞ?」
「え?」
その悟空の言葉に、全員が顔を見合わせる
だが、その中に顔を俯かせているものが1人...
「悪い、俺だ」
頬を少し赤らめて、手を挙げるスバルがそこにいた
――――――
正直に言わずとも、振る舞われた料理は大層美味しかった
一日ぶりの食事に、食べる手が止まらない
その悟空の食いっぷりには、その場のだれもが驚いていた
およそおかわりを10回くらいし、そろそろ腹の限界を迎えそうだなぁと思った頃...
「んー!うめぇぞ!なぁ、もう一杯おかわりくれ!」
「凄い...朝なのにこんなに食べる人初めて見たわ...」
悟空の膨れた腹を見て、驚愕を口にするエミリア。
そのすぐ横で、スバルや双子のメイドなども驚愕の表情を浮かべている
すると、レムが申し訳なさそうな顔をしながら近づいてくる
「すみませんお客様、もうほぼ食材が切れてしまいました
これ以上のおかわりはもう...」
「へ?そ、そうか...すまねぇすまねぇ!
んまぁ、オラも腹八分目ってとこだし、ここら辺で終えにしとくか」
「これで腹八分目!?
悟空、お前一体どんな胃袋してやがんだよ...!?」
悟空の底なしの胃袋に、スバルは恐怖すら覚える
「ていうかさっきまでの話聞いてたか?
ロズワールが何でも願い叶えてくれるって話」
「んまぁ何でもって言っても、私達が出来る範囲の事だけどねぇ〜?」
あらぬ誤解を生まぬよう、咄嗟にロズワールが訂正に入る
何か話しているなとは思っていたが、食事に夢中で何も聞こえていなかった。
少し考えるそぶりをし、熟考する
たが、思ったように浮かばない、ここはアドバイスを求めるとしよう
「う〜ん...スバルは何にしたんだ?」
「えっ?お、俺か?...いやまあ、こういうちゃんとした報酬は一番活躍した悟空からが妥当だと俺は考える...ぜ...?」
(やべぇ、さっきまで考えてた事全部どっか行った...)
「そうか?...う〜ん....どーすっかなぁ...」
しまった、悟空のあまりの食いっぷりに、それで頭が埋め尽くされてしまった。
再び悟空の熟考が始まると、スバルも汗を垂らしながら忘れたことを思い出そうと、必死に熟考する
...その瞬間、2人の脳に電流走る
(思い出した...!俺の願いは...)
「わかったぞ!オラの願いは...!!!」
後半に続く...
次回からまたシリアスな雰囲気が続くと思います
次回はまた何が起きるのか、楽しみに待ってもらえるとうれしーです!
見ているもの
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リゼロだけ
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ドラゴンボールだけ
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