ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活 作:オレタチ青い人
初めてのおつかい 後編
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「――そんでエルザっちゅう殺し屋?が現れてよ、オラそいつと戦ったんだけど、すっげぇ強くてよ!オラすっげえワクワクしたんだ!」
「は....はぁ...」
レムは街に着くまでの間、ひたすらに悟空のこれまでの話を聞かされていた。
気まずい雰囲気が流れると思っていたレムの予想とは反対に、良い雰囲気...とは言えないが、中々話は出来ているようだ
発端は、彼女が「スバルとの関係、出会いはどんなのか」と聞いたことだったが...
その悟空の話を聞かされて、少々困惑するレム。
スバルとの関係や出会いを聞いただけなのに、その後のことも勝手に話し始めたのだ
「スバルくんとお客様が仲が良いのはわかりました。それと、お客様はお喋りがお好きなんですか?」
「好きってわけじゃねぇけど....今このワクワクを誰かと共有したくってよ...オラ、この世界に来てからずっとこうなんだ」
「このセカイ...?」
やべっ!と思って口を片手で抑える...うっかり口が滑ってしまった。
その場はなんとか 異世界に来たと思うほどに、ルグニカの景色が異色的だった。と言い訳を作って乗り切った...
......が、今後こんなことがないよう気をつけなければ。下手すれば自分だけじゃなくスバルにも危害が及ぶかもしれないんだ。
「それと、そのお客様っちゅうのじゃなくて、どうせなら名前で呼んでくんねぇか?
...オラ達これから長い付き合いになる気がすっからよ!別にそのままがいいなら強要はしねぇぞ?」
「いえ、お客様のご要望ならば、分かりました...えっと...」
悟空はレムやラムにお客様と呼ばれるたびに、客と使用人という立場上仕方ないと思うが、少し距離を感じていた
これからも屋敷の人物とは長い付き合いになることが予想される。そのため、今のうちに関係を築いておこうと考えていた。
スバルも、「人との関係作りも社会の基本」って、言ってたしな。
ところが、悟空のことをなんと呼ぼうかレムは困っている様子だった。
そういえば、まだ彼女には名乗っていなかったな。
「悟空!孫 悟空だ!」
「分かりました。では、ゴクウさん。そろそろ街に着きます。あらかじめ買うモノをこの紙に記しているので、持っておいてください」
すると、レムから一枚紙をもらい、その紙の内容を見ると
.....何と書いてあるか分からない。
図形のようなものが縦にずらりと並んでいる...もしや、ナメック星人のように、この世界は地球とは言語が異なるのだろうか?
だが、レムがいるから問題はないだろう。
街に入るための門を抜け、視界が一気に開けた。
石畳の道の両脇には、所狭しと並ぶ露店や店々。色とりどりの果物や見慣れてるようでそうでもない野菜、香ばしい匂いを漂わせる焼き物、布や装飾品を並べる商人たちの声が飛び交っている。人の流れも多く、活気に満ちていた。
「おお!いつ見てもすげぇ人の数だなぁ!」
「晩飯時の前ですので、人の流れも多くなっているようです。ではゴクウさん、お金を預けるので、くれぐれも無くしたり、盗まれることのないようにしてくださいね」
街の景色に見惚れていると、レムから財布のようなものを渡される
揺らすと、ジャラジャラと中で金貨がぶつかり合う音が鳴る
それを帯の中にしまい、そんじゃあ行くか!と意気込んだところで...
「さっき渡した紙の通り、ゴクウさんは記述してあるものを指定の数買って来てください」
「ああ!分かった!って.....え?」
....その言い方だとまるで、それぞれ別行動をするかのような言い分だが?
「これから、二手に分かれます。買った食料はそこに売ってある樽に入れて持ってきてください」
「ちょっ...ま」
予想が当たってしまった。
どうしよう、レムがいなくなってしまったら文字が....
「では、時間もないのでお早めに。買い物が終わったら、ここで合流しましょう。では」
「まっ...待ってくれ..!」
願いも虚しく、レムはスタスタと早歩きで人混みの中へと入って行ってしまう
頼れる人が、いなくなってしまった....
レムのマナを探して追いかけるか...?だが、時間がないと言われたしな...
どうするべきか...と紙を持ち、当てもなく辺りをふらつきながら悩んでいると
「そこの兄ちゃん!リンガ、買ってかねぇか?」
「ん?....おめぇは...」
どこかで聞いたことのある声だな...と、その声の主のもとに顔を向ける。
あの時の...スバルの顔に水をぶっかけていた八百屋のおっちゃんが、リンゴのようなものを片手に悟空へ笑顔を向けていた
思わぬ再会に、久しぶりだなぁ!と口にしようとしたところで、死に戻りのことを思い出す
こいつも、オラのことを覚えていねぇんだろうな...と、悟空は寂しげに笑う
ていうかリンガとはなんだろうか...?リンゴではないのか?
湧き出るように頭をよぎるその疑問は、今は抑えておくことにした。
「すまねぇけど、今は用事が...ん...?」
今はおつかいを完了させるという用事があるため、その場を立ち去ろうとした時....
ずらりと並んだリンガの上にある、木札の文字に目がいく
この文字、見たことある....と思い、レムからもらったおつかいリストの紙に、再び目を向ける
「....同じだ...!」
紙に書いてある文字と、木札に書いてある字が同じだと気づく
見間違いじゃないよな...と、悟空は紙と木札を交互に見比べる。
並び、形、線の流れ...完全に一致している。
「おっちゃん!これ、リンゴで合ってるんだよな!?」
「そうだが、急にどうした兄ちゃん?しょげたり元気になったりで忙しいな。
んで、買うのか?買わないのか?」
やっぱりだ、と悟空は頷く。
文字の意味は分からなくても、“同じ形”を探せばいい。
それだけで、買い物は成立する。
「ああ!じゃあリンゴを....えっと....九個くれ!」
文字は読めないが、数字であろものは悟空の知っているものと似ていたため、必要な個数は言えた。
これなら、一人でも行ける....!!
銅貨2枚を支払い、リンガが入った袋を受け取り感謝を伝え、その場を立ち去る
そして、悟空はさっきのレムの指示通りにまず樽を買い、その中に買った食料を次へ次へと入れる
パズルゲームのように紙と木札の文字を照らし合わせる。
樽の容量が埋まって、重くなっていくたび、小さな達成感も積み上がっていく
それが、妙に楽しかった。
仕事というのも案外悪いものではないのかもしれない。
――――――――――――――
一時間後.....
「――おーい!レムー!」
悟空は買い物を終わらせ、両手、両脇下に一個ずつ、合計四つの樽を持ち、人ごみを掻い潜りながら街の門の近くに戻ってきた
レムはとっくに買い物を終わらせていたようで、一つの樽を抱えて、門の前で悟空の帰りを待っていたところだった。
悟空の姿を見つけたレムは、一瞬だけ目を見開いた。
そして次の瞬間――
「……遅いです、ゴクウさん」
淡々とした声。
だが、その視線は自然と悟空の手元へと向けられていた。
「おう!ちょっと手こずっちまってよ!でもちゃんと全部買ってきたぞ!」
そう言って、ドン、と地面に樽を下ろす。
木が軋む音とともに、ずしりとした重さが伝わる。
レムは一歩近づき、中身を確認する。
一つ、また一つと視線を巡らせ――
「……」
.....沈黙が続く。
しかも少し、彼女の顔が顰めっ面になっている
(あれ……?やべぇ、なんか間違えたか……?)
悟空の額にじわりと汗が滲む。
しかし次の瞬間、レムは小さく息を吐いた。
そして顔を上げ、悟空の目をしっかりと見つめながら
「……全て、揃っています」
「おっ!マジか!良かったぞ!」
ぱっと表情が明るくなると同時に、安堵感が悟空を襲う
「初めてなので仕方がない事ですが、少し樽の中身がごちゃついてしまっています。
これならば...ちゃんと整理すれば簡潔に抑えられますよ」
「そうか?じゃあ今度買い出しすることあったら、意識してみっぞ!」
確かに、急げ急げと思って、よく考えずポンポンと樽の中へ食料を入れまくっていた。
まだ入れられるはずなのに、樽の口付近まで食料が積み重ねられていると、もう容量がないと思い込み次の樽を買っていた。
次があるかはわからないが、もし次があればレムから教わったことを活かし、もう少し要領よくやれるかもしれない。
そんなことは後にして、まだ仕事は終わっていないのだ。
この大量の樽を屋敷へ持ち帰る、という仕事が残っている
「では、屋敷へ戻りましょうか。ゴクウさん」
「ああ!んじゃ、いくか!」
二人は、屋敷への足取りを進め始めた――
――――――――――――――
屋敷へ戻っている道中、道がしっかりと整備された森の中で、悟空はふと思い出したように口を開く
「そういや、おめぇ、スバルのことどう思ってんだ?」
軽い調子の問いかけだった。レムはその悟空の言葉に、足を止める
悟空もつられて足を止める
前日、屋敷でスバルと会った時、うまくやれてるかと聞いた。「ラムとはうまくやれてるが、レムとはまだあんまり」と苦笑いをしながら言っていた
心配、という訳ではないが、単純に気になったのだ。
「何故...今その質問を?」
足を止めたまま、レムは静かに問い返す。
その声音は変わらず落ち着いているが、ほんのわずかに警戒の色が混じっていた。
「前、スバルからおめぇとはあんましうまくやれてねえって聞いたしよ。
ちょっと気になったんだ。」
悟空のその返答に、レムは沈黙を続ける
彼女の水色の髪が、風に靡かれて揺れるだけ...
.....少し経つと、レムが口を開き始めた
「料理も、洗濯も、掃除も、満足に出来ない。しかも今日みたいな失態も犯す。あの人は...スバルくんは、はっきり言って足手纏いです」
はっきりと、そう言い切った
その後も、レムは言葉を続ける
「...ですが裁縫や、たまに見せる突飛な発想には驚かされることもありますが、現時点でのレムのスバルくんへの総評は....
...未熟で、危なっかしくて――信用に足る人物ではありません」
続けられる言葉は罵倒だと予想したが、意外にもスバルの良い面を語る物だった。
総評としてはひどい物だったが、レムがスバルのことをよく見ていることは分かった
スバルはうまくやれてないとは言っていたが、案外、このままいけば大丈夫そうだな。と悟空は思う
「ははは、まぁここに来てからまだ4日だし、しょうがねぇんじゃねえか?」
「しかし、あまりにも出来なさすぎです。家で親御さんの家事の手伝いなどしてこなかったのでしょうか?」
痛い一言だ。スバルから聞いた感じ、元の世界では引きこもりだったらしい
学校にも行かず、部屋に引きこもりの生活。
本人曰く、現実から逃げていたと。何も、してこなかったと....
確かに、今のスバルには出来ないことの方が多いかもしれない。
しかし、スバルは逃げていない。
この世界で、逃げずに働いている。
再び、レムへと視線を向ける
「...なぁレム、出来ればスバルと仲良くしてやってくんねぇか?あいつも悪いヤツじゃねぇしよ」
「...本当に、そう言い切れるんですか?
――悪い人ではないということは、善にも、悪にも、転び得る可能性があると言うことです」
レムの言葉は静かだったが、その一つ一つが鋭く、重かった。
確かに、屋敷へ来てたった四日目の人物を信用しろと言う方が難しい。
悟空は少しだけ目を細める。
そして、ほんの一瞬だけ考えるように空を見上げたあと――
「……そうかもしれねぇな」
否定はしなかった。
あっさりと、受け入れるようにそう言った。
「オラもよ、あいつが“絶対にいいヤツだ”なんて証明できるわけじゃねぇ。
まだ会って日も浅ぇし、知らねぇことだっていっぱいある」
正直な言葉だった。
もしかしたら、スバルが悟空に嘘をついているかもしれない。
何かしらの理由で、スバルが悪の道に堕ちるかもしれない
だが、悟空の言葉は途切れない。
「だから、善になる方にオラは賭けるぞ。
何よりスバルは、あいつは...エミリアを助けたしな!」
「.....――」
スバルは何度死んでも、諦めずに、逃げずにエミリアを助けたのだ。
それだけで、スバルが悪いヤツじゃないと、悟空はそう思い至るに足りる
そのことをレムにも言えたら良かったんだが...
死に戻りのことを打ち明けようと考えると、やはり胸の辺りがざわつく
あの時の、盗品蔵へ向かう時の恐怖が蘇ってくる
悟空のその言葉を聞いたレムは、何かを言葉を紡ごうとしたが、それはある一つの音によってかき消された
それは....
ぐぅ〜.....
「す、すまねぇ...ちと腹減った...」
今日はかなり頭と集中力を使い、いろんなところを人混みの中歩き回った
そのせいで、いつもより早くお腹が空いてしまった。
その悟空の腹の虫を聞いたレムは、何かを言おうとした形のまま、ポカーンと口開ける
そして、くすっと笑う。
「....少し、休憩しましょうか」
笑顔を、悟空へと向ける
そのレムの笑顔を見た悟空も、恥ずかしそうに笑った。
――――――――――
「んー!うめぇなこれ!うめぇうめぇ!」
悟空はアーラム村の野原に座り、リンゴを貪っていた。
もうすでに二個のリンガを芯までしゃぶりつくし、三つ目へと手を伸ばしていた
その横で、レムが悟空を見ていた。
相変わらず、凄まじい食いっぷりだなとでも思ってそうな表情で、その様子を見ていた
すると、後ろからドタドタと、無邪気な足音が走り迫ってくる音が聞こえる
リンゴを頬張りながら後ろを向くと、そこには...
「おにーさんすごーい」
「おにーさん食べ過ぎー」
「おにーさん筋肉すごーい」
アーラム村の子供達であろう。
六人ほどの小さな集団が、悟空とレムの後ろにできていた
どうやらその子供たちの視線は悟空が手に持っているリンガへと向けられているようだった。
悟空がその子供たちの視線に気づくと、リンガを口から離し、リンガを持った手をわざと様々な方向に動かしてみる
その動かされた方向へ子供たちの視線が動く。....今、確信した。
「もしかして、おめぇ達これ食いてえんか?」
リンガに指を刺しながらそういうと、子供達が同時にコクコクと頷く。
悟空はうーん、と少し唸ったあと「ちょっと待ってろよ」と樽の中身を漁り始める。
ごそごそと樽の中を探り、やがていくつかのリンガを掴み出す。
「ほれ、一人一個な!」
差し出されたそれに、子供たちの顔が一斉に輝いた。
「やったー!」
「いいの!?ほんとに!?」
「おにーさんやさしー!」
遠慮もなく受け取り、その場でかぶりつく。
しゃくり、と小気味いい音がして、果汁が口の端からこぼれる。
「おいしー!」
「甘いー!」
無邪気な歓声が広がる。
その様子を見て、悟空は満足そうに笑った。
だがその横で、不満足そうに座る者が一人
「買い出しで購入した物を、勝手に配るのは感心しませんね」
レムがそう言う。
淡々とした口調だったが、その声音にはわずかに棘が含まれていた。
レムは腕を組むでもなく、ただ膝の上に手を置いたまま、じっと悟空の方を見ている。その視線は厳しかった。
対して悟空は、気にした様子もなく、手に持ったリンガをもう一口かじり取る。
しゃくり、と軽快な音がして、果汁が齧られた断面から滲んでくる
その様子を見て、レムの眉がほんのわずかに寄った。
「ん?そうか?また買えば良いじゃねえか」
「いえ、そういう問題ではありません」
心底不思議そうに首を傾げる悟空。その反応に、レムはその悟空の言葉を否定し、小さくため息を吐く。
「これは屋敷の食料です。必要な分を計算して購入していますので、勝手に減らされると困ります」
言葉は理路整然としている。感情を交えず、ただ事実と規律を並べるだけの、いかにも“仕事としての正しさ”を重んじた言い方だった。
だが、そんなレムに物申すものが数人
「レムりんひどーい」
「レムりんけちー」
その言葉に、レムはまた眉根を寄せる。不快というわけでなく、疑問的な理由で。
レムりん...?とはなんだろう。と、その疑問を子供達に投げかける
「スバルが教えてくれた!」
「あいしょう?で呼び合うことでしんぼく?が深まるって言ってたー!」
「.....スバルくんが?」
レムの口から、その名が小さく零れ落ちる。
風が一瞬だけ強く吹き、彼女の水色の髪が揺れた。
その揺れに紛れるようにして、ほんの僅かにレムの表情に変化が生まれる。
驚きを隠せず、彼女の目が少し見開かれる
子供達はすっかりリンガを食べ終え、ボールを使った遊びを始めた
その様子を眺めていた悟空に、オレンジ色の髪をし、赤色のカチューシャを身につけた少女が近づく
「ねぇねぇ、おにいさんも遊ぼう?」
「ん?オラはいいけど...」
子供に遊びを誘われた悟空は、了承を得るためにレムの方を向く
レムは少し考えた末、「仕方ありませんね」とOKを出した
レムの了承を得た悟空は、ぱっと表情を明るくさせ、早速子供達の遊びに混ざり始めた
その様子を、少し微笑みながらレムは見ていた
すると、そんなレムの袖を引っ張る小さい手があった
後ろを向くと、頭頂部が剥げた黒い小犬を抱えた青紫髪の少女が、気まづそうに立っていた
「どうしたのですか?」
「....あ...あの....この子を...!」
レムはその少女と同じ目線くらいの位置までしゃがみ込み、優しい声色でそう問いかける
そして、少女は勇気を振り絞ったように、黒い犬を、撫でてと言わんばかりにレムの眼前に突き出す
「分かりました。撫でて欲しいんですね?お安いご用です」
微笑みながらレムは、その黒い犬に手を伸ばす――――――
――――――――――――――――
「じゃあねゴクウー!!また遊ぼうねー!」
「おう!またなー!」
夕日が辺りを照らし出し、太陽が山の影へ隠れようとしていた。
もう夜になるということで、悟空とレムは子供たちとの遊びを終え、屋敷へと戻ろうとしていた
再び両手や両脇下に樽を抱え、屋敷へと歩みを進め始める
「いやぁ!子供ってすげぇな!あんなに遊んだのにまだ元気いっぺぇだったぞ!」
「アーラム村の子供達は特に意気盛んですからね。ゴクウさんも楽しそうで良かったです」
レムはそう言いながらも、ちらりと悟空の方へ視線を向ける。
その表情は相変わらず淡々としていたが、どこか先程までよりも僅かに柔らいでいるようにも見えた。
悟空はというと、今日のことを思い出しながら、満足げに笑いながら歩いている。
担いでいる樽の重さなどまるで感じていないかのように、軽い足取りだった。
森の中はすでに夕闇が落ち始めており、木々の隙間から差し込む光は橙色に染まっている。
長く伸びた影が二人の足元に絡みつくように揺れ、昼間の賑やかさとは打って変わって、静かな空気が辺りを包み込んでいた。
なんだかんだで、今日はかなり濃い一日だった
スバルが気絶したり、おつかいに行ったり、子供達と遊んだりと...気分が沈んだり、昂ったり忙しい一日だった
こんな日が続けば良いのにな...と思うが、そうはいかない
今日、スバルを狙う何者かがやってくる
この平穏な日常を守るためなら...命だってかけてやる
絶対、負けてやんねぇぞ...!!
と、そう覚悟をしたは良いもの、次の瞬間、悟空の頭にあることがよぎる
「あっ!そういやリンガ追加で買うの忘れてたぞ!!」
「あっ....」
忘れていた。
子供達にあげた分のリンガを買うのを...!
どうする、今から戻って買いに行くか?と思い、後ろを振り返る
..............?.........なんだ...?
目を擦る。
「まぁいいです、また明日の朝、アーラム村に買いに行けば...どうかしたのですか?」
「ん?いや、なんでもねぇ」
また、目を擦る
.....見間違いだろうか?
なんだこれ....いや、これは...見たことがある。
その悟空の目線の先には、''白い糸''がレムの手の甲から、村へと伸びていた
前回のスバルの、風呂場でのと同じだ。
いや、あの時よりはっきり見える。これは管だ。
レムには、この糸が見えていない様子だった
(またオラ、疲れたんかなぁ...)
その''白い糸''に対する疑問を抑え、悟空はまた前を振り向き、歩き始めた
――――初めてのおつかい、完――――
――――――次回、[絶対に死なせない]、へ続く――
今回はレムと子供達との絆が深まった回だと思います!
この白い糸の正体とはなんなのか...次回も見てくれると嬉しいです!
見ているもの
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リゼロだけ
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ドラゴンボールだけ
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