ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活   作:オレタチ青い人

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おはようございます!
ついにアニメではシャウラが登場し、盛り上がりを見せてきていますね!
前回では悟空とレムとのおつかいが書かれ、今回ではどうなるのか、ぜひ読んでってください!!


死なせない──

 

 

 

 

 

 

 

「本っ当に─すいませんでしたぁ!!!」

 

 

 屋敷の玄関の扉を開け、帰ってきた悟空とレムを出迎えたのは、土下座をしたスバルだった。

 

 悟空自身、土下座という物を見たのは確か...桃白白と戦った時以来だったので、一瞬スバルのその行動の意味が分からなかった。

思い出せる記憶の断片と、スバルの発言を合わせ、やっとそれが謝罪の意味だと理解できた。

 

 

「全然ダメよバルス、もっと額が地面にめり込むくらいの気概を見せなさい」

 

 

 土下座の横で、腕組みをしながら厳しく指導するラム。

すでにスバルの額はピッタリと床にこべりついていたが、まだそれでも足りないらしい。

 

 

「こ、これ以上やったら頭割れる...!でも、そんくらいしないと許されないことを俺はしたっ!!」

 

「覚悟を決めなさいバルス、気持ちの問題よ」

 

「ラム姉様は俺に死ねと言うんですか!?」

 

 

 土下座しながら必死に抗議するスバルの声が、玄関ホールに虚しく響く。

だがラムは冷酷な眼差しでスバルを見下ろし、毒を言い続けている。

 

 そうやりとりを、悟空とレムは目を点にしながら見ていた。

この珍妙的な会話は、止めなければいつまでも続く...そう思ったレムが、土下座のスバルに近づく。

 

 

「スバルくん」

 

「ひゃいっ!?」

 

 

 レムはスバルの前にしゃがみ込みながら、名を呼ぶ。

名を呼ばれたスバルは肩をびくつかせ、叱られると思って恐る恐る顔を上げる。

 

 そんなスバルの予想は外れ....目の前には、困ったように微笑んだレムの顔があった。

これまでの彼女からは考えられない、柔らかく、温かい表情をしていた。

 

 

「...体調は、もう大丈夫ですか?」

 

 

 とても優しい声色だった。

その声は、今朝や先日までの冷ややかさとは打って変わり、温かいものだった。

 

 スバルは一瞬、何を言われたのか理解できず、ぽかんと口を開ける。

...ただ目の前のレムの瞳を見つめていた。

 

「ああ...おかげさまでもう大丈夫...」と、気抜けした声でそう呟く。

レムはその返答を聞くと、再び立ち上がり、スバルとラムの横を歩き始める。

 

 

「いつまでそうしているつもりですか?自分を許せないと思うなら、気絶していた時間を取り戻すよう働くべきでは?」

 

「……お、俺を、許してくれるのか...?」

 

「そうよレム、こんなバルスを咎めも無しに許すと言うの?こんなバルスを」

 

「わざわざ二回も言わなくていいだろ...」

 

 

ラムとスバルがまた掛け合いをしている中、レムは足を止め、ゆっくりと振り返る。

その表情は先ほどまでの柔らかさを残しつつも、どこか凛とした厳しさを帯びていた。

 

 

「許すかどうかは、これからのスバルくんの行動で決めることにします」

 

 

 そう言い残し、また歩み始める

そのレムの後ろ姿を見つめたまま、スバルは目頭を熱くしながら「レム様神様仏様ァ!」と何度も土下座を繰り返す。

 

 ラムはというと、大きなため息をつきながら、レムが言うならと、一旦はスバルを見逃すことにしたらしい。

どこか納得しない顔でレムのあとをついて行った。

 

 

「良かったな、スバル!頑張れよ!」

 

「ああ、ちゃんと許してもらえるよう頑張るよ。つうか悟空もありがとうな。俺の代わりに買い出し行ってくれて」

 

「おう!けど、オラも結構楽しかったからオラからも感謝するぞ!」

 

 

 感謝に感謝で返すとは、なんとも妙なやり取りだ――と、スバルは内心で軽笑する。

普通なら「いや、なんでお前が感謝するんだよ」と突っ込みたくなる場面なのに、悟空のそれはどこまでも自然で、打算も遠慮も感じさせない。

ただ、そう思ったから言っただけの、まっすぐな言葉だった。

 

 

「....悟空、お前やっぱり優しいな」

 

「それはレムに言った方が良いと思うぞ?」

 

 

 ナツキ・スバルは逃げない。

逃げることは許されない。

 

 だって、こんなに自分を見てくれる人たちがいるのだから───

 

 

 


 

 

 

 

 

 深夜の寝室に、悟空とスバルは緊張感を漂わせながら、すでに消灯した空間で襲撃者の来訪を待ち構えている。

スバルは冷や汗を垂らしながら、落ち着かない様子で指を無駄に動かしていた。

悟空は対照的に、腕を組み、目を閉じて冷静にその時を待っていた。

 

 

 スバルは結局、悟空に頼ることにした。

───いや、頼るしかなかったのだ。

 

 自分に出来ることは何か、俯瞰して考えてみた。

...何も、なかった。

エルザのような襲撃者が来たらどうだろうか。自分に出来ることは精々肉壁になって時間を稼ぐことくらいだろう。

悟空のような戦闘力もないため、ただ無駄死にするだけだ。

いや、犯人の顔を覚えられる時点で無駄ではないが、こちらは勝つ気でいるため、悟空に合わせる顔がなくなる。

 

 加えて今日、気絶という大失態を犯してしまったわけだ。

ダサすぎる。あまりにもダサい。

....なら、とことんダサくいこう。と逆に吹っ切れたのである。

 

 

 以上の考えにより、スバルは悟空を頼るに至った

 

 

「ごめんな悟空、また頼ることになっちゃって...」

 

「ん?別におめぇがオラを頼らなくても、オラは勝手におめぇを助けるつもりでいたさ。

 おめぇを死なせるわけにはいかねぇしな!だから謝る必要なんてねぇぞ」

 

 

 悟空はそれだけ言うと、再び目を閉じた。

その悟空の返答に思わずスバルは微笑する。

 

 

 今回の作戦は実にシンプルだ。

敵が来たら悟空に頼り、ぶっ倒してもらう。たったそれだけ。

 

 

 

(...とは言っても、全然来る気配がねぇ...)

 

 

 もうすでに待ち続けて四時間は経過している

元の世界でいう午後九時ぐらいから待機しているのだが、何も起こらない

静かな時間だけが過ぎていた。

 

その虚無な時間の間、スバルは今一度、自分の状況を考え込んでいた

 

エミリアを助けた礼により、屋敷で働かせてもらう。

働き始め四日目で、しかも自分を殺しにくるであろう暗殺者が襲来する日に、転倒して気絶というヘマをやらかす

その気絶した分の汚れたケツを悟空に拭いてもらい、土下座を晒す....

 

 

「めちゃくちゃ情けねぇな俺!!??」

 

「うわっ!びっくりしたぞ...急にどうしたんだ?もう夜中だしみんな寝てんだぞ?」

 

「あぁ、ちょっと自己嫌悪に浸ってただけだ、すまん」

 

 

 あまりの自分の情けなさに立ち上がる。悟空に叱られ座る。

 

 スバルは座ると、再び目を閉じた悟空を不思議がる

一体さっきから何をしているんだろうと、そう思い横目で見ていた。

寝ているわけではなさそうだが...精神統一かなんかだろうか。

 

 確かに、自分を落ち着かせるのも今やるべきことかもな。とスバルは思い、

すぅ〜と息を吸い、はぁと吐いてから目を閉じて集中する。

意外と落ち着くなこれ、と、スバルは集中を続ける

 

 

 

 だが、悟空がやっているのは、ただの精神統一などではない。

悟空のしていること、それは...

 

 

(今の所、襲撃者(それ)らしいマナは感じねぇな...)

 

 

 周囲の警戒だった。

あくまで警戒をしているのはこの部屋周辺だが、いまだに悟空も何者かの気配は感じとれていない。

 

 ……長らく目を閉じていると、自然と眠たくなってくる。

この激動の一日で、心身ともに疲労が溜まってしまったのだ。

睡魔と戦いながら、周囲の警戒も怠らない。

たまに睡魔に負けそうになるが、なんとか、''何かあった時にスバルを守れなくなる''という思いのみで踏みとどまっている。

 

 

「...チキショウ...そろそろ...や...べぇかも...」

 

 

 だが、やはり睡魔は強い。

悟空の覚悟と思いをだんだんと飲み込んでいく。

カクッ、カクッ、と頭が上下する

ここで寝てしまっても、緊急時にはスバルが起こしてくれるだろう。という甘い考えも湧き出てきてしまう。

 

 .....まずい...本当に意識が...

 

 

 本当の本当に睡魔が限界に達そうとしていた時...

 

 

 

「....来た....!」

 

 

 何者かのマナを感じ取る。

眠気を吹き飛ばすように目が覚め、悟空はそう呟きながらバッと顔を上げ、扉の方を見る

一体何者か、ともう一度しっかりとその襲撃者であろうマナを感じてみる。

 

 .......……待て、このマナは....

 

 .......()()()()()()()()

 

...しかも、この四日間で感じたことのあるマナ。

 

 その事実に気がつくと、一気にどっと冷や汗が流れる

うそだ....こんなこと、うそ...だろ?

 

まさか、あいつが...!?

 

 

 そう、現実を受け入れられずたじろんでいると、その''襲撃者''は部屋の前に佇んだ様子だった。

少し息が荒くなり、心臓の鼓動が早まる。冷や汗が額から流れ、血の気が一気に巡り体が熱くなる

その悟空の様子の変化を感じ取ったスバルが、小声で話しかけてくる

 

 

「お、おい...!……ま、まさか来たのか...!?」

 

「....来た...来たけど...こりゃあ....」

 

 

 言葉が、続かなかった。

悟空は扉の向こう──壁越しに感じる“それ”から目を逸らせないまま、歯を食いしばる。

 

 どうする、扉を開けるか?

それとも、扉が開かれるのを待つか?

 

 ──思考が一瞬で分岐する

 

 しかし、その思考を行動に移すことはできなかった。

 

 戦うのは簡単だ。目の前に来た敵をただ倒せばいいだけだ。

それが、名も知らぬただの''敵''であったなら――だ。

 

 だが、目の前の、扉の向こうにいる''それ''は、少なくとも自分にとっては敵ではない者だった。

すでに何分経過した?足が動かない。動かすことができない。

どうすればいい。オラは一体何をすれば────

 

 

 

バタン

 

 

 

 と、直後、扉の向こうから何かの音がした

  

 

 

 ──その音が、悟空の足を動かした

 

 

 

 扉を勢いよく開け、その''襲撃者''の姿を見る。

 

 

 

 

「…………レム……!」

 

 

 そこには、顔面を蒼白にさせながら、床に倒れ込んでいるレムがいた。

息を荒くして、弱々しく不快そうに、その華奢な体は地面に横たわっていた。

 

 悟空は一瞬だけ息を呑み──すぐさまその場に膝をついた。

 

 

「おい、レム! しっかりしろ!」

 

 

 そのレムの体を抱き抱え、軽く揺する。

だが返ってくるのは、荒く浅い呼吸だけだった。

 

 レムの体は異様なほど熱い。

それでいて、肌の色は血の気を失ったように白い。

 

 

「は...!?なんで……なんでレムが...ここに居んだよ...!?」

 

 

 部屋から出てきたスバルが、レムの姿を見て戦慄する。

当たり前だ、だってこんなの、あまりにも残酷すぎる。

 

 だけど、今することはそれじゃないだろう──

 

 

「スバル!みんなを呼んできてくれ!今すぐにだ!」

 

 

 その悟空の言葉で、スバルはハッとする。

 

 

「あ、ああ!分かった!」

 

 

 声が裏返りながらも、スバルは踵を返して走り出す。

廊下に飛び出し、もつれそうになる足を必死に動かす。

 

 スバルが遠ざかった後も、悟空は抱き抱えたレムをじっと見ていた。

彼女の体内からマナがどんどんと、なくなっていっているのが分かる。

──なぜレムがここに来たのか、もしや襲撃者なのか?そんな疑問、どうでもいい。

 

 今は、なぜレムがこんなことになっているかの方が重要だ。

 

 再び、自分はどうすればいいか、分からなくなる。

いや、考えろ。思考を止めるな。自分にできることはなんだ?

─そもそもこのレムの状態は一体──

 

 

「呪い」

 

「……!おめぇは..!!」

 

 

 悟空のすぐ横で、そう呟く声がした。

 

 そこには、腕を組み、凛とした様子で壁に寄りかかっている''ベアトリス''が居た。

何故ベアトリスがここに..?という疑問は置いておき、さっき耳に入ってきた''呪い''という単語に反応する。

 

 

「ベティー!……さっきの、呪いって...!?」

 

「その子娘の今の状態の原因は呪術なのよ。体内からマナを吸い上げる、そういう呪いの類かしら」

 

「……オラはどうすりゃいい...!?どうすりゃレムを助けられる!?」

 

 

 ベティーと呼ばれたベアトリスは少し眉をピクっとさせ、少しの怒りの感情を乗せ、呪いの説明をする

悟空はいまだに何をすべきか分かっていない。ならば人を頼る。ベアトリスに指示を仰ぐ。

 

 

「一度発動してしまった術式は解除できないかしら。

 でも、呪いがかけられているということは、その呪いをかけた術者がいるということなのよ。

 その術者との関係を断つ...つまり、術者を殺せば呪いは中断され、その小娘は助かるかしら」

 

「術者を...殺す...」

 

 

 ベアトリスの言葉は、あまりにも単純で、あまりにも重かった。

 

 ──術者を、殺す。

 

 それが、この少女を救う唯一の手段。

 

 悟空の腕の中で、レムの呼吸がさらに浅くなる。

解決方法は分かったが、このままでは、間に合わない。

 

 どんどん、レムの中のマナが少なくなってきている....

一体、どうすれば────

 

 

「……お前なら、その方法を知っている筈なのよ」

 

「...オラ、なら...?」

 

 

 瞬間、悟空の脳内で先ほどのベアトリスの言葉が繰り返される。

 

 

【体内からマナを吸い上げる】 

 

 

 

─────吸い上げられている────

 

 

 

 

 ────なら、こちらからレムへとマナを与えることができるのでは──?

 

 

 

 その時、悟空の頭の中では、前日、一昨日のエミリア達との気の修行の出来事がよぎっていた。

 

 マナが気に変換されるということは、やはり、その逆もあった。

気が、エミリアやパックの中でマナに変換されてしまっていたのだ。

 

 まさにそれが気の修行の課題だった。二日たった今でも、その課題は解決できていない。

 

 

─────気が、マナに───

  

 

 

 今、エミリア達との修行の成果が花開く。

 

 やるしかないだろう。レムを救うには、これしかない!

 

 悟空は覚悟を決めると、レムの額に手を置き、''気''を注ぎ始めた。

成功することを祈って、行動を続ける。

 

 すると、レムの中のマナが少しずつだが、増えてきているのを感じる。

しっかりと、彼女の体内で''気''が''マナ''へと変換されている証拠だ。

呪いにより吸われ続けるマナより、少し上回る量で気を注ぎ続ける。

 

 おかげか、レムの顔色がさっきよりマシになっている。これなら、行けるはずだ....!!!

 

 

「...ベアトリス...!」

 

「何かしら?」

 

「……あんがとな、オラ達を助けてくれて!」

 

「ふん、ベティーもその小娘がいなくなったら困るだけかしら!別にお前を助けたわけじゃないのよ」

 

 

 ベアトリスはそう言いながら、ぷい!と顔を悟空から背ける。

その変わらないツンとした態度に、悟空は思わず笑みがこぼれた。

 

 からくりは分かったはいいものを、術者への道筋はどうやって辿ればいい?

だが、悟空はそれを知っている。

 

 

「……この糸だな……?」

 

 

 買い出しを終えて屋敷へ帰る頃から、ずっとレムの体から出されていたこの''糸''だ。

レムが倒れてから、糸がずっと激しく波打つように揺らめいている。

 とても無関係とは思えない。死に戻りが発動したのもこの糸が見えてからだったのも思い出す。

おそらく、これがレムへと呪いをかけた術者への''道筋''だろう。

その道筋は、村へと続いていた。

 

 

 

「……レム!そんな……レム!!」

 

 

 すると、スバルが戻ってくる。連れてきたであろうラム、そしてエミリアも心ここに在らずといった様子で駆け寄ってくる。

ラムは動揺した様子でレムに飛びつき、何度もその名を呼ぶ。エミリアはそのレムの弱々しい姿を見て、「ひどい...!」とそう呟く。

 

 

「悟空...!ってかベア子も居る!?いやそれは後でにして...レムを助ける方法はあるのか!?」

 

「あぁ、今ベアトリスに教えてもらったぞ!そんために、今からオラは村に行く!

 付いてくるヤツらは...」

 

 

 悟空はそう言いながら、スバル、ラム、エミリアの目を見つめる。

覚悟を問うかのような目線で、順番に見つめ続ける。

 

 

 ──全員、覚悟の目をしていた。

 

 ────レムを助けるという、覚悟を──

 

 

「ベアトリス...屋敷は頼んだぞ?」

 

「言われなくても分かっているのよ」

 

 

 屋敷が無人になるわけにはいかない。

悟空はこれが屋敷を狙ったものだった場合を危惧しており、ベアトリスもまた、何も言わずともその意図を汲み取っていた。

 

 

「よし...じゃあ、行くぞ!」

 

 

 一人の少女を救うための戦いが、始まろうとしていた─────

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「呪い...!?なんでそんなもんがレムに...」

 

「分かんねぇ...けど、呪いをかけたやつをぶっ倒せば、レムを助けられるってベアトリスが言ってたぞ!」

 

 

 村へ続く薄暗い森の中を、悟空達は駆けていた。

悟空はレムの手から出ている糸を頼りに、その道筋を辿っていた。

レムへと気を注ぎこみ続けたのが功を奏し、今では顔色はかなり良くなっている。

 

 その後ろをなんとか付いていく三人は、あまりのその悟空の速さにすこし疲れを見せてきていた。

特にスバルは、息も絶え絶えになりながら、なんとか思いだけで走っている様子だった。

 

先頭を走る悟空は速度を緩めているつもりでも、常人からすれば異常な速さだ。

スバルは肩で息をしながら、必死に足を動かす。

 

 

「はぁ...はぁ...頑張れ俺、こんなとこでへばってちゃ男失格だぜ...!」

 

「スバル大丈夫?すごーく疲れたなら少し休んでいいのよ?」

 

「そうよバルス、役立たずでごめんなさいとそこで土下座でもしておきなさい」

 

「こんな緊急時にラム姉様はよくそんな事言えるね!?」

 

 

 相も変わらずこんな時によくやるものだ。と悟空は微笑する。

と、そんなこんなで村が見えてくる。

  

 村に着くと、スバル、エミリア、ラムは乱れた息を整え始めた。

すると、何やら村の大人達が手に松明を持ち、それぞれが誰かの名前を呼んでいる姿が見えた。

こんな夜中にどうしたんだろう、と悟空はその者達に「どうしたんだ?」と話しかける

 

 

「村の子供達の姿が見えなくて...今私たちで探しているところです!」

 

「……何……!?……ちょっとだけ待っててくれ」

 

 

 目を閉じ、子供達のマナを探す。

どこだ。どこにいる……!

 

 

 ……………………………………………………!!!

 

 

 かなり微弱だが、居た……!まだ生きてる!

だが、子供達のマナも、レムと同じようにどんどん少なくなってきている。

もしかして、子供達にも呪いが……!?

……ならば早く、助けに行かなくては……!

 

 

「安心してくれ、子供達は生きてっぞ!」

 

「そうですか!でもなんで分かって...?」

 

「オラ、離れててもマナを感じることが出来んだ!」

 

 

 そう子供達の生存を伝えた悟空の目線は、背負っているレムの手から出てる''糸''に向かっていた。

その糸は村ではなく、その先――森へと伸びていた。

子供達のマナも、森の中から感じる。

 

 

「全員助ける!そうだよな?スバル!」

 

「あぁ、当たり前だろ?誰も死なせなんかしないぜ!」

 

 

 悟空達は再び足を動かし始める。

誰かを救うために――覚悟を持って。

 

 

誰も死なせない──────────絶対に────!!

 

 

 

次回へ続く…………

 

 

 




今回はかなり大きく話が動いた回かなと思っています!
スバルが気絶したことで、レムがその分の呪いを受けることになり、悟空がいることで、レムを助けるに至りました。
このレムへ呪いをかけた術者というの、原作小説、アニメなど見てる人はわかっていると思いますが、ぜひ次回も見てってくれると嬉しいです!
それと、けいせんというものを覚えました!
これ→───

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