ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活   作:オレタチ青い人

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ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活の第二話です!!



取り返す戦い

第一章 2 取り返す戦い

 

 

「ん?」

 

 

 目を開け、暗闇から解放された悟空は、目の前の光景に動揺する

 

 

 

「...どうなってんだ?一体....」

 

 

 

 悟空の手には先ほど食べた弁当があり、夕焼け色に染まっていたはずの空は青色に変わっていた

 それ以外も、悟空には新鮮な街並み、建物、様々な色の髪の人間、亜人.....

 

 

 そしてこの光景は、悟空にとっては2度目だった

 

 

「ありゃ?なんで食ったはずの弁当がここにあるんだ?それに食ったばっかなのに腹減ったぞ...」

 

 

 その時、悟空の頭にある疑問が浮かび上がる

 それは、サテラのことである

 

 

 

「そういや、サテラはどこ行ったんだ?...え〜と、アイツの気は....あった!意外と近ぇな」

 

 

 そうして悟空は弁当を一気にかきこみ、リュックを背負い、サテラの気を感じる場所へ歩き出した。

 

 

 

「サテラの気はここら辺だな...アイツの気は独特だからわかりやすいぞ!にしてもここは美味そうなもんが沢山あるなぁ!ちょっと腹減ってきたぞ!...ん?」

 

 サテラを探している途中で小腹が空いた悟空は八百屋のようなものの店先に売っているりんご?に興味が湧き、なにやらいそいそと水入りのコップを手に持ち、何か困ったような表情をしている店主に声をかけた

 

 

「なぁおっちゃん、これいくらだ?」

 

「ん?なんだお客か?すまねぇな、ちょっと今忙しくてよ、後にしてくれ。」

 

 

 そして店主はりんご?を手に取り、隅で倒れている黒髪の少年の顔へ目覚ましに水をかける

 少年が目を覚したのを確認した店主が、少年へりんご?と水入りのコップを差し出した

 

悟空が大変そうだな〜とでも思ってそうな顔をしていると、真後ろから覚えのある気を感じる

 

 

 「...!サテラ....」

 

 

  そう呟き、後ろへ振り返ると、そこにはやはりサテラがいた

 

 

「おーい!サテ...」 「ちょっ..待って...待ってくれ!!!!」

 

 

 悟空が手を挙げて、サテラの名を呼ぼうとした瞬間、横から倒れていたはずの少年がサテラへ向けて大声を出す

 そして、少年が悟空の前を走り過ぎる

 

「頼む!待って!!待ってくれ!!サテラーーー!!!」

 

 

 

 少年がサテラの名を大声で叫ぶと、道ゆく人の足が止まり、少年へ驚愕の目を向ける。サテラも同じく、歩く足が止まる

 

 

 

「無視しないでくれ...いなくなったのも、言うこと聞かなくなったのも俺が悪かった!...でも俺も必死だったんだ!...

 あれから盗品蔵にも行ったんだ!けど会えなくて.....」

 

 

 (あの様子だと、サテラのことを知ってるぽいな。いい機会だし、アイツらに色々聞いてみっか)

 

 少年が息切れを起こしながら、手を膝につきサテラへと語りかけると、少年へサテラが少し振り向く

 そして息切れを収めた少年が体を起こす

 悟空はその間、サテラと少年の元へ近づこうと、歩みを進めていた

 

 

「自分のことばっかでごめん、でも、無事でよかった、サテラ」

 

 

 少年が安堵の言葉と同列に、再びサテラの名を呼ぶと、サテラは今度は勢いよく振り向き、射るような眼差しを少年へ向ける

 

 

 

「...あなた、どういうつもり?」

 

「...え?」

 

 

 サテラが口を開くと、その言葉と刺されるような眼差しに、少年は気圧され、驚いていた

 悟空もその言葉とともに、歩む足を止めていた

 

 

「誰だか知らないけど、人を''嫉妬の魔女''の名前で呼んで、どういうつもりなの!?」

 

「.....っ!?....」

 

 

 少年はその言葉の意味がわからず混乱し、ただ立ち尽くしていた

 ただあるのはサテラからの鋭い視線と、周囲からの冷たい視線...

 

 

「.....もう一度聞くわ、どうして私を''嫉妬の魔女''の名で呼ぶの?」

 

 

「え...だって、そう呼べって...」

 

 

「誰に言われたか知らないけど、趣味が悪すぎる...禁忌の象徴、嫉妬の魔女...口にするのも憚られる、そんな名で呼ぶなんて――」

 

 

 サテラ...いや、正しくはそうではなさそうだが、彼女は少年への嫌悪感をあらわにし、その声には怒りが込められている

 周囲からの群衆からは「そうだそうだ!」や「あんまりだぞ!」などの言葉が飛び交い、そこにいる少年と悟空以外の全員がサテラ?へと味方している

 

 

 その状況で混乱していたのは少年だけではなく、悟空もまた同じだった

 

 

 

「ど、どういう事だ?なんでサテラの名前を呼んだだけでアイツが...あぁもう、ここに来てから分かんねぇ事ばっかだ...!ん?」

 

 

その瞬間、頭を抱えて狼狽える悟空の横を、謎の金髪の少女が素早くすり抜ける

 

 

 

「...用がないなら行くわ、私も暇じゃないから」

 

「あっ...」

 

 

 そうしてサテラ?は少年を冷たく言い放ち、その場所を後にしようとした時...

少年の視界に見覚えのあるものが入る

 

 

「あっ!フェルト...!」

 

 

 

 そして金髪の少女はサテラ?に近づき、サテラ?の服のポケットから何かを盗った

 サテラ?が焦った様子でポケットに手を突っ込み、ゴソゴソと中身を漁る

 

 

「まさか、またなんか盗まれちまったのか?」

 

 

その様子を見ていた悟空は首を傾げ、腕を組み首を傾げる

何かを盗まれたことに気づいたサテラ?は再び少年の方へ振り返り、

 

 

「このための足止め!?あなたもグル!?」

 

 

 そう鋭い目を向けながら言い、その言葉を少年は否定したが、その否定をものともせずサテラ?は盗まれたものを取り返しに走った

 

 

「あ!おい!待て!ちょっと待て!誤解だ!俺は...」

 

 

手を伸ばし、彼女を引き止めようとするも、背中は遠のいていくだけ....

 

 

「...!クソッ!」

 

 

 歯を食いしばりながら、なんとか誤解を解くために少年は走り出した

 

 その一連の出来事を見ていた悟空に、八百屋の店主が話しかける

   

 

「なんだなんだ?急に起き上がったと思ったら一体なんであんなことを...んで兄ちゃん、リンガ、買ってくのか?」

 

 

 店主が悟空の肩に手をかけ、問いかけると、悟空は顎に手を当て何かを思い浮かべている様子だった

 

 

「ん〜、そうだな...ちょっと急な用事ができちまったんで、後で買いにくるぜ!またな!」

 

 

悟空が店主に手を振り、それに返すように店主も手を振ると、悟空は急いでサテラ?の気を探った

 

 

「え〜と...アイツの気は....あった!」

 

 

 悟空がサテラ?の気を感じると、その気の元へ走り出した

 その速度はそこらで商品や人を乗せた荷車を引く地竜よりも何倍も早く、道ゆく人は風が吹いたかのように錯覚してしまうほどだった

 

 

「...いた!!」

 

 

 悟空がサテラ?の背中を見つけるとすぐさま追いつき、走る速度を合わせて並行に走り、そのまま話しかける

 

 

「おめぇまたなんか盗られちまったのか?」

 

「えっ?あ、あなたは...」

 

「よし!オラが取り返してくっから、ちょっとここで待ってろ!」

 

 

困惑するサテラ?を尻目に、悟空はサテラのものを盗んだ人物の気を探り、その気を追うために連なる建物の屋根へと飛び上がる

サテラ?は驚きと困惑のあまり走る足が止めてしまう

 

 

 

 

「...変な人...」

 

 

屋根の上を走る悟空を見上げながら、そう呟いた

 

 

 

 

  

 

 

「!!いた!アイツだ!」

 

 

 悟空の目線の先にはおそらくサテラ?のものを盗んだであろう金髪の少女が、屋根を転々としながら移動している

 

 

「ちと乱暴にはなっちまうが...仕方ねぇか...!」

 

 

 悟空はしゃがむと脚に力を入れ、その力を一気に解放させ、金髪の少女の方へと一気にジャンプする

 風を切り、一直線に金髪の少女の元へ飛ぶ

 その勢いのまま悟空は少女の手首を掴もうと手を伸ばすが...

 

 

「おっと!!」

 

 

 なんと、ギリギリで悟空の手を飛び上がり、避けた。

 悟空はまさか避けられるとは思っておらず、その予想外の出来事に一瞬体が硬直する

 そのままレンガ式の屋根に転がる悟空を見ながら着地する少女の額には、汗が流れていた

 

 

 

「あっぶねー!真後ろ来るまで気づかなかったぜー!...んであんた、今何しようとした?」

 

 

 

 悟空は擦れて赤く腫れた腕を押さえながら立ち上がり、その質問に答える

 

 

「おめぇ、さっき物を盗んだだろ、それを取り返しにきた」

 

 

 悟空は柔らかい目をしているが、その瞳に映る決意は固く、絶対に取り返すと言う意志を感じる

 

 

「....さっきの動きもそうだが、あんた相当なやり手だな?...逃しては...くれなさそうだな...」

 

 

 その答えを聞いた少女は腰にある短剣に手をかけ、戦闘体制に入る

 悟空もその姿を見て、構える

 

 

 

((こりゃ一筋縄じゃ行かなそうだな...))

 

 

 

 二人の心情がシンクロし、金髪の少女はごくりと唾を飲む

 悟空は、依然としてどこか余裕のある表情で構え続けている

 二人の間に長いようで短い静寂の時が流れる....

 

 

 

 その静寂を破ったのは金髪の少女の方だった。悟空の方へ一気に走り出し、まっすぐ向かってくる

 

 

 

「!!速え!」

 

 

 悟空も向かってくる少女のへ向かって飛び込み、腕を覆いかぶさるように振ると、少女はそれを上へ跳び避けた

 その行動をある程度予想していた悟空は、屋根と水平の体制のまま体を反転させ、少女の腕を掴む

 

 

 

「っし!捕まえたぞ!」

 

「!...こんの...!」

 

 

 悟空に捕まえられた少女が顔をしかめながら口を大きく開ける。その口の中からはギザ歯が見える

 

 

「離せっ!」

 

 

 少女はその大きな口を使い、悟空の手にかぶりつく。悟空の手に電流のような痛みが走ると、少女の腕を離す

 あまりの痛さに悟空は尻もちをつき、「いって〜!!」と声をあげ、噛まれた箇所を押さえながら悶えている。少し血も出ている

 

 

「すまねぇな兄ちゃん!強く生きてくれ!」

 

 

 

 そんな悟空を気にもせず勝利の顔で走り去る少女

 悟空は少ししてから、手をさすりながら立ち上がる。まだ血は出ているがすぐに止まるだろう

 すっかり遠くなってしまった少女の背中を見ながら、悟空は考える...

 

 

 

 (どーすっかなぁ...さっきみたいにただ単に奪おうとするだけじゃ避けられちまう...なら...)

 

 

 

 悟空は頭を使うことが苦手でも、必死に考えた...考えに、考えた...

 

 長考の末に生まれた結論、それは...

 

 

 

「さらに速いスピードで捕まえりゃいいんだ!!」

 

 

 

 

 やはり悟空は悟空であった。

 

 そうと決まればすぐ行動に移そう。こうしている間に金髪の少女は遠くへ行ってしまうのだ

 そして、悟空は全身に力を入れる

 

 

 

「はあああああああぁ!!」

 

 

地面は揺れ、空気が振動する

力を込めた悟空の体がだんだん赤くなり...赤白いオーラが体を包む...

 

 

 

「界王拳!!!」

 

 

 その技を口にし、一歩踏み込むと、その場から悟空の姿が消えた。一瞬キュイイインと独特な音が鳴っただけ。

 

 

 次に悟空が現れたのは、空中だった

 悟空の手には手首を掴まれてぶら下がっている金髪の少女がいた

 少女は何が起こっているかわからないと言う顔をして、数秒停止していた

 

 

「.......は?...」

 

 

 少女がなんとなく上を見てみると、そこには見知った顔があった

 

 

「よう!さっきぶりだな!早速だが、盗んだ物を返してもらうぞ!」

 

「...は?...はぁ?!」

 

 

少女は目を見開き、なぜこいつがここにいるんだと言う感情が渦巻く。自身が空中でぶら下がっているという違和感を感じることもできないほどに。 

 

「アタシに噛まれたらロム爺ですら1分は動けなかったのに...アンタすげぇな...」

 

 

悟空はその素直な賞賛に得意げな表情をし、鼻の下を擦っている。

ある程度思考がまとまり冷静になった少女が悟空に掴まれている手首をうねらせ、暴れている

 

 

「ていうか離せよ!離さねえんなら...!」

 

 

 少女が再び大きな口を開け、悟空の腕に噛みつこうとしたその時、悟空は待ったをかけた

 

 

「おっと!それで本当にいいんか?よーく周りを見てみろ」

 

「ん?周り...?」

 

 

 少女は悟空に言われた通りに周囲を見渡してみると、青い空が広がっていた

 なんだよ普通じゃねぇか...と悟空の方へ再び振り向いた時、体に違和感があった

 

 地面の感触がない。そのことに気づいた少女が恐る恐る、唯一向いていなかった方向である下を向く

 

 

 「.....は?...何だよこれ?...」

 

 

 その光景は少女にとってはあり得ないことだった。足は地面から遠く離れ、下半身がぷらぷらと揺れている。

 その様は浮いているとしか言いようがない

 どちらかと言うと浮いているのは悟空の方だが。

 なんで?どうやって?そんな疑問よりも少女の中では困惑と恐怖が勝っていた

 そんな様子を見た悟空は少女へ問いかける

 

 

「やっと気づいたか、ここでおめぇがオラの腕噛んじまったら、オラ痛くて手離しちまうかもしれねぇぞ?」

 

 

 この状態で手を離されたらどうなるか、少女でも流石にわかる。助かるわけない。そのことに気づき少女の顔色が蒼白へと変わっていく

そのことに気づいた少女は悔しそうに唇を噛み、ぐぬぬとでも言いそうな顔をしていた

 

 

「アンタ...魔獣かよ...」

 

 

 はははと笑う悟空を見て、少女は恐怖心を抱いた

 

 

 

 

 

 

その後、盗まれた物を''取引''という形で返してもらい、地上に降りてから悟空はその代わりにポケットに入っていた仙豆を6粒のうち3粒を渡した

側から見たらただの枝豆にしか見えないが、仙豆の効果を悟空が説明すると、少女はその小さな豆を疑いの目でみる

 

 

 

「マジでこれを食えば傷は治ったり、腹が膨れたりすんのかよ?」

 

「ああ!かなりの大食いとかじゃなけりゃ10日は持つぞ!なんなら今食って確かめてくれ!」

 

「...嘘だったら承知しねぇからな...」

 

 

 疑心暗鬼のまま仙豆を口に入れ、ある程度咀嚼をし飲み込んだ途端、少女が目を見開いた

 

 

「す、すっげー!マジで腹が膨れた!しかも昨日できた切り傷も治ってる!こんなモンがこの世にあったなんて...!」

 

「な?本当だったろ?じゃ、これで取引成立だな!」

 

「...当分の飯は豆2粒か...ずいぶん味気ない飯だ...が、仕方ねぇか、いいぜ!取引成立だ!」

 

 

 少女は取引成立のための握手を交わそうと手を差し出し、悟空はその手をとる

 

 

金髪の少女と別れる際にお互いの名前を聞いた

 

 少女は''フェルト''というらしい

 超サイヤ人のような髪色が特徴で、貧民街に住んでいるらしい

 悟空も自分の名前を名乗ったが、サテラと同じような反応をされた

 

 フェルトと別れた悟空はさっさとサテラの方へ向かった

 サテラは悟空の要望通りの場所で待っていたため、気を探らなくてもすぐに見つけることができた

 

 

 

「おーい!」

 

「...!あなた、それ..!」

 

 

 

悟空が着地すると、サテラは悟空の手に握られているものを指差した

 

 

「ん?これか、約束通り取り返してやったぞ!」

 

 

 悟空が自慢げに手に握られているものを差し出した

 

 

「...!!...ありがとう!これは本当に大切なものだったの!」

 

 

 サテラが感謝をしながらそれを受け取り、胸の辺りで大切そうに両手でギュッと握る。

 悟空はその様子を見て、微笑んだ

 

 そして、サテラが目を開けて悟空をじっと見つめると、一呼吸おいて口を開く

 

 

「何かお礼がしたいわ、名前を教えてくれる?」

 

 

 

 その言葉は悟空にとって意味不明だった。微笑んだ顔は一気に困惑の表情へと変わる

 名前は教えたはず、なのになぜ?

 そんな疑問が悟空の脳内に蔓延る

 

 

「な、何言ってんだ?名前は教えたじゃねえか....ま、まさかもうオラの名前忘れちまったんか?」

 

 

 

 悟空がわかりやすく動揺すると、サテラは首を傾げ、?とでも浮かべているような表情をする

 

 

「忘れるも何も...私、アナタとは初対面よ?」

 

 

 「........へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――その瞬間、悟空の視界は闇に落ちた――――――――

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「....どう...なってんだ....」

 

 

 

 そしてまた、孫 悟空 は戻った

 

 

 

 第一章 3 トモに出会い へと続く....

 

 




pixivで投稿したものとは少し修正や気になる部分を直していきたいなと思っているので、これからもお願いします

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