ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活 作:オレタチ青い人
前回は悟空とフェルトが出会いましたが...今回はどうなるのか、ぜひ、ご自身の目でお確かめください!!
第一章 3 トモに出会い
「どう...なってんだ...」
意識が覚醒し、目を開けるとさっきまで目の前にいたはずのサテラは居らず、視線を下げると悟空の左手には食べたはずの弁当、右手にはリュックの中にしまったはずの箸が握られ、米が摘まれていた
そして、この光景は悟空にとって3度目だった
「なんで、またここに...」
立て続けに起こる目の前の謎の現象による困惑で頭を軽く掻きむしり、口をへの字に曲げる
悟空は立ちはだかる謎の現象をなんとか解明しようと、手を顎に当て考える
その瞬間、悟空の脳裏にあるものが浮かぶ...
それは昔、未来から来たトランクスから聞いた言葉だった
『タイムマシンを使って過去へ戻る...まぁ
「...タイムスリップ...か...」
タイムスリップ――
だかトランクスのそれはタイムマシンを使うかつ、莫大な燃料を使うという明確な条件とデメリットがあってこそだ。
しかし、悟空の目の前で起こっているこれは一見明確な条件なく、かつ唯一のデメリットが悟空の意思関係なくタイムスリップするという、十分不便だが、トランクスのタイムマシンよりは軽いデメリットだ。
悟空はいまだに信じられないような顔で座り込んでいる。
とはいえ、今までの出来事を振り返る限り―― そしてそれを裏付ける状況と証拠が悟空のすぐそばにあるのだ
タイムスリップ、そうとしか言いようがなかった。
「そうだ...!仙豆!」
悟空がこれまでの出来事を振り返っているとき、仙豆の存在を思い出す
そして急いで腰の帯から仙豆の袋を取り出すと、急いで袋とじの紐を緩め、中身を手のひらへ落とすと、仙豆の個数を数え始める...
「1,2,3......6粒だ...!」
先程、6粒のうち3粒はフェルトへと渡したため、残りの仙豆の数は3粒でないとおかしい。
これは、悟空がタイムスリップをしていると確信するに十分な証拠だった
仙豆を袋へ戻し、しっかりと封をし帯へ再び入れた後、腹を満たすため弁当をかき込み、立ち上がる
「間違いねぇ...オラはタイムスリップしている!やっと1つの謎が解けたぞ!」
ついに自分を苦しめてきた謎の1つを解けたことによる嬉しさのあまり、両腕を上げて喜ぶ。
が、タイムスリップの条件、なぜこんな能力が身についたのか....などなど、まだ無数の謎が残っていることに気づきすぐに悟空は落ち込む
それから暫く、悟空はある人物の元へ向かっていた。その人物とはあのとき、八百屋の前でサテラの名を呼び、周りから非難されていた黒髪の少年である
今回はわざとサテラの元へ向かわない。それはなぜかというと、これまでのタイムスリップは彼女が関係しているかもしれないからだ。
思い返してみればこれまでのタイムスリップには主にサテラが関わっていた。これにより今回はサテラと会わず、関わらないことでタイムスリップを回避しようとする算段だ
そしてサテラの次に浮かんだのが意外にもあの少年だった。元々あの少年からサテラのことを聞く予定だったのでいい機会だった
少年の気を感じる方へ走っていくたび、なんだか薄暗く、町中の雰囲気が悪くなっていく
その瞬間、建物と建物の間にある路地裏から叫び声にも近いような大声が聞こえた
「衛兵さーん!!!!!」
「!!」
この声は、あの少年の声だ。そう確信した悟空はダッシュでその声の元へ駆け出す
その間にも、女にも男にも聞こえる中性的な助けを求める声が聞こえてくると、人違いなんじゃないかという不安が悟空の胸で大きくなるが、困っている人がいたら意識的にも、無意識的にも助けてしまうのが悟空だ。
たとえ人違いでも助けるだろう
そして、悟空がズザザザ、とスライドをしながら路地裏の入り口へ入ると、そこには明らかにガラの悪い3人組と、そのうちの1人に胸ぐらを掴まれ、あたふたしている黒髪の少年がいた
その姿を見た悟空は安堵する
「ふう...人違いじゃなくて良かったぞ...」
「あぁん!?なんだお前?」
ガラの悪いチンピラの1人が悟空へと鋭い眼光を向ける。
その視線に悟空は挑発的な目で返す
「おめぇら、今すぐそいつを離して去れ。素直にいうことを聞いてくれりゃ、痛い思いをせずにすむぞ?」
「あ?急に割って入ってきて何言ってんだてめー!ぶっ潰してやる!」
チンピラのうちの1人であるガタイのいい大男がそう声掛けをすると、少年を掴んでいたチンピラが少年を雑に放り投げ、腰から刃物を取り出す。
他2人のチンピラも戦闘体制に入る
だが、悟空は変わらず凛として佇んでおり、その姿には余裕が見える
「何だそのうすら笑いは...?つくづくムカつく野郎だ!やれぇ!!」
その悟空の様子に苛立ちを覚えたチンピラの1人が悟空の方へ駆け出すと同時に、他のチンピラも動き出す
うおおお!と声を出しながら一直線に向かってくるチンピラ達を、悟空はただ見つめていた
「なんだ!?あんな大口叩いておいてびびって動けねぇか!?じゃあ大人しく死ね!」
大男が悟空へ向かってパンチを振り翳したが、その拳は人を殴る感触はなく、ただ空を切った
それと同時に、刃物を持ったチンピラの首筋から全身へピリッとした痛みが広がり、力が抜け、目眩が起こった
「は?あ、あいつ...どこ行った!?」
「いっ..!?てぇ...」
「おっ、おい!?大丈夫か?」
その刃物のチンピラはよろけたが、地面へ倒れる前になんとか足に力を入れ、踏ん張った。その様子を見ていたもう1人の小柄のチンピラが刃物のチンピラを心配する
大男は目の前で消えた悟空を周囲を見渡し探す
「ありゃ?おかしいな?いつもなら今のでだいたい気絶させれるんだけどな.....」
その声を聞いたチンピラ達は勢いよく振り返ると、そこには消えたはずの悟空がいた
悟空は不思議そうな顔で手刀を構えていた
「お、お前...いつからそこに...」
「関係ねぇ!やっちまえ!」
小柄のチンピラは悟空へ困惑と恐怖を抱きその場から動かないでいる。大男が声を張り上げると、そのまま悟空へと向かっていく。
そんな悟空はその大男をよそに、何か考え事をしている
「ん〜...じゃあ...」
大男が繰り出した大振りのパンチをジャンプして避け、悟空が脚に少し力を入れる
「な...」
「これでどうだっ!!」
大男が自身のパンチを避けられたことに驚き、体が硬直する。そして隙ができる
その隙を見逃しはしない、悟空の左脚が大男の頭を蹴り飛ばし、バキッ!と鈍い音が鳴る
蹴り飛ばされた頭につられて体も綺麗に横方向へ飛び、顔から壁へと思い切り激突し、大男の全身が大の字でめりこむ
「あちゃ〜...ちょっとやりすぎちまったか....」
悟空は無理やり口角をあげ、頬にはなんともいえない感情の汗が流れていた
そしてその場にいたチンピラ達、黒髪の少年でさえもその一連の流れに口をあんぐりさせ停止している
悟空が気持ちを切り替え、残りのチンピラ達の方へ体を向けると、チンピラ達は肩をびくつかせる
「そんで、オメェ達はどうするんだ?...」
「ぐっ...!」
そう言いながら一歩踏み込む悟空の気迫に押されたのか、残りのチンピラ達は捨て台詞を吐きながら走り去っていた
悟空はふぅ、とため息にも近いような息を吐き、尻餅をついて口を開けたままの状態になっている黒髪の少年の方へ振り向くと、手を差し伸べる
「大丈夫か?立てっか?」
「...へ?...あ、あぁ...すまん、今起きた出来事があまりにも現実離れしすぎて...あとお礼言ってなかったよな、ありがとう!」
ぼけ〜とした顔はすぐさまはっ、と元へ戻る。悟空の手を取ると立ち上がり、礼を言うと、悟空は微笑み、頷く
黒髪の少年が特に外傷なく、無事なことが確認できると、悟空が口を開く
「突然で悪ぃんだけどよ、オラちょっと気になることっちゅうか、教えて欲しいことがあるんだが、いいか?」
「ん?あぁいいぜ!なんせ命の恩人だからな!俺に出来ることならなんでも...は言い過ぎか、出来る限りのことはやってみせるぜ!」
少年が悟空へとグッドサインを出しながらそう言うと、なぜかハイテンションなことに疑問を持ちながらも、悟空は話を続ける
「おう!じゃあ早速....なんで、サテラの事を知ってるんだ?」
もっと難題な願いが来ると思っていたんだろう。身構えていた少年の顔は緩み、ほっとしていた
「なんでってそりゃあ.......待て、なんで俺があの子の名前を知っていると分かった!?」
その緩んだ顔は一気に真剣な表情へと変わり、悟空の肩を力強く掴むと、悟空はその勢いと気迫にぎょっとする
悟空はゆらゆらと方を揺らされながらもその少年の質疑に答える
「へ?だっておめぇ街中でサテラの名前言ってたじゃねぇか...いや、そうか...覚えてねぇのか...」
理由を答えようとしたが、タイムスリップをする度にサテラの記憶がなくなっていることを思い出し、目の前の少年も同じなんだろうと悟空は勝手に決めつけ、しょんぼりする
だが、悟空が呟いたその言葉は、確かに少年の耳に刻まれていた
「街中でって...それってまさか前のループの.....あんたまさか...!」
顔を曇らせる悟空とは対照的に、少年の顔は曇りがなくなったように晴れ、その目は期待に満ち輝いていた
「あんたも....''戻ってる''のか...?」
戻ってる.....その言葉を聞いた途端、悟空の頭には先ほど思い出したトランクスの声が再生されていた
「――を使って過去へ戻る――」
その過程を得て、曇っていた悟空の顔もまた、少年と同じように晴れる
そしてお互い、顔をまじまじと見合う
「おめぇもなのか.....!?」
同じ境遇に陥っているものが、此処に出会う
……………………………………
長い長い沈黙が流れる....だが、その沈黙は決して気まずい雰囲気のものではなく、驚嘆と喜びによるものだった。
その存在は互いにとってありがたかった。
自分と同じ境遇の者がいるとこんなに心強く、安心するものなのか。少年、悟空共に心の底からそう思う
「うおおおっ!ま、まじかぁ!?ぅあやべ...ちょっとよだれ出た...」
「ははは、ちょっときたねぇぞ」
少年は、興奮のあまりに唇から溢れる涎を袖で拭き取りながら、その心はどこか報われていた気がした
悟空はそんな少年の様子を見ながら、苦笑しながらも、どこか安心していた
「まぁたくさん聞ききたいことはあるが、この話はまた後で...今はあんたの質問に答えるとしよう。
...俺があの子のことを知っているのは――――――
それから悟空は少年へと思いつく限りの疑問を質問し、静かに話を聞いた
そして、その過程で悟空は納得したこと、分かったことがいくつかあった
少年がサテラの事を知っているのは、先ほどのようにチンピラに絡まれていたところを幾つか前のタイムスリップで助けてもらったからという事
チチや悟飯の気を感じなかったのは、ここは悟空や少年がいた世界とは違う''異世界''だからという事
この原因不明のタイムスリップは、少年が死に、せーぶぽいんと?に戻ることによって起こるモノだという事
そして少年は、サテラを助けるために何度も死に、タイムスリップ....つまりループをしているという事。などなど....
「死んで戻る...''死に戻り''か...」
ループの条件は、悟空が思っていたよりもさらに残酷で、過酷だった...
「...俺の想像とか妄想も含まれてるが...まぁ、俺から出せる情報はこんくらいだ。すまねぇな、こんだけしか情報しか持ってなくて。」
「いやいや、オラすっげぇ助かったぞ!おめぇもここに来てからあんまし経ってねぇんだろ?それなのにここまで分かってるのはすげえよ!」
少年が自分の無力さに打ちひしがれ、申し訳なさそうにそう言うと、悟空は本心から少年へ感謝し、讃える
その言葉に感化されたのか、だんだんと少年の顔が明るくなっていく
「そう...そう、だよな...そうだよ!せっかくお互い仲間が見つかったんだ、元気出していこーぜ!」
おー!と掛け声をし、空に握り拳を挙げる。悟空も少年に合わせ、空に拳を掲げる
少年は青い空を見ながら先ほどの悟空の言葉を思い出し、目に少し涙を溜めるが、すぐに引っ込めた
悟空の言葉は、確実に少年を救っていた
「そういや、まだ名前聞いてなかったな。ここはまず俺から....」
少年は空へ掲げていた拳を下ろし、悟空の方へ振り向き、まだお互い名前も知らないことに気づいた
オホン、と一咳してから、独特なポーズをとる
「俺の名前は 菜月 昴!無知蒙昧にして天下不滅の無一文!よろしく!」
少年は自身の名を名乗り、そう言い切ると、握手を求めてくる
「おう!オラは 孫 悟空!よろしくな!」
なんかそれだけ聞くと超絶ピンチだな...その言葉を口から出てきそうなのを押さえ、スバルの手を握り、握手をする
(孫悟空って確か西遊記の....まぁいいか。)
スバルの中でまた一つの疑問が出てくるが、それはまた後で聞くことにした
第一章 4 それぞれの思惑 へと続く.....
ついに悟空とスバルがご対面。
スバルと悟空は死に戻り時のタイムスリップを共有してる身なので、お互いは死に戻りの情報について話し合ったり出来ます
他の人がいない状態ならね
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