ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活 作:オレタチ青い人
さて、前回は謎の女と遭遇、フェルトとの交渉が書かれましたが、今回はどんなことが起きるのか...
ぜひ見ててってください!
ドラゴンボール×リゼロ 第一章 第五話 再会
コンコン
ドアをノックする音が鳴り響くて
その音に、やけにスバルが動揺する
「誰じゃ?」
「あたしの客かもしんねぇ!まだ早い気がすっけど...」
ロム爺の疑問にフェルトがそう返すと、ドアを開けようと動き出す
その合間に、何やら息を荒くして怯えているスバルに悟空が気づく
その様子を心配に思い、スバルの元へ近づくが...
「お、おい...スバルどうし...」
「開けるな!!!...こ...殺されるぞ...」
フェルトがドアを開けようとドアノブに手を伸ばした瞬間、スバルが振り返りそう言った
だがそんな制止を聞くわけもなく、ドアはゆっくりと開いていく...
暗い部屋を照らすように...眩い光が入って来る...
その光の中から、人影が現れる
「殺すとかそんなおっかない事...いきなりしたりしないわよ」
「!!」
「うわっ!」
「!!サテ...!...おめぇ!」
サテラ...銀髪の少女がムッとした表情で入ってきた
その登場に真っ先に驚く者、都合が悪いと思う者、再会を喜ぶ者と、反応は様々だ
悟空は思わずサテラの名を呼んでしまいそうになったが、なんとか留めた
「良かったいてくれて...今度は逃さないから!」
「!...ホンットしつこい女だなアンタ...いい加減諦めろっつうのに」
すかさずサテラがフェルトを睨むと、その気迫に思わずフェルトは後退りしてしまう
「残念だけど、諦められない物だから。
大人しくすれば痛い思いはさせないわ」
そう言いながら歩みを進め、じりじりとフェルトを追い詰めていく
歩みとともにサテラの周りに何かが生成される
あれは....氷か?
「なんだそれすげぇなぁ!どうやったんだ?」
「どうやるも何も...ただの魔法よ?
とくかく!私からの要求は一つ、徽章を返して...あれは、大切な物なの」
悟空は魔法に目を輝かせ、その新鮮さに感心する
サテラはその様子に困惑を隠せず、本来の目的を一瞬忘れていた
「むぅ...ただの魔法使い相手ならわしも引いたりせんが、これはまずい....」
「なんだよロム爺!喧嘩やる前から負け認めんのか?」
「...お嬢ちゃん、アンタエルフじゃろ」
ロム爺がエルフという言葉を口にすると、サテラは何かを決意したかのように息を吐いた
その会話の内容を、スバルは神妙な顔をしながらただ聞いている
「正しくは違う...私がエルフなのは半分だけだから」
「ハーフエルフ!?それも銀髪...まさか!」
その言葉を聞いたフェルトは真っ先に反応し、動揺を見せるが、サテラは「他人の空似」として否定した
行き場がなくなったフェルトはスバルへと意識を向ける
「...兄ちゃん...さてはまんまと私を嵌めたな?」
「は?いや俺は何も..」
「持ち主に返すとかおかしなこと言いやがるから――」
なにやらフェルトとスバルが言い合いを始めた
言い合いというよりはフェルトが一方的に罵詈雑言を浴びせてるだけだが...
その様子を見て、サテラが不思議がる
「どういう事?あなたたち仲間なんじゃないの?」
「..........」
その言葉を合図にスバルへの罵りが止まり、嫌々そうにフェルトとスバルは睨み合う
スバルが再度サテラの方へ振り返ると、何やら目を見開き、理由はわからないがなぜか微笑んだ
「何だよてめぇ何笑ってんだ!!」
そんなスバルに腹が立ったのだろう。
大声をあげてまた罵りが始まろうとしていた時、悟空が仲介に入る
「まぁ良いじゃねぇか、フェルトはさっさとあいつに徽章を返してやれ」
「そうだな!そんでサテ...君は早くここから出ていく。
もう取られたりしないようにな」
「何で急に親身になってくれてるの?私すごく釈然としないんだけど...」
その悟空とスバルの態度の急変ぶりにサテラはまた不思議がる
その後ろでフェルトがギャーギャー言っているが...悟空はある一つの違和感に気づいていた
(さっきから感じるこの殺気...一体何なんだ?でも、オラへと向けられたモンじゃねぇ...)
この殺気をスバルとフェルトが言い合っている途中から感じていた悟空は、早くこの茶番?を終わらせたいがために仲介に入った
殺気を感じる方はサテラの方向からだ...そう気づき、悟空はそこへ目をやる
その瞬間、サテラの後ろに夕陽に照らされ光るナイフが見えた
「パック!ふせg.....」
スバルが何かを言う前に、悟空の体はとっくに動いていた
左手で気の刃を作り、それでナイフを受け止める
ガキィン!!!
刃と刃が擦り斬り合い、火花が飛び散る
刃同士のぶつかる音が、鳴り響く...
「ほら、やっぱりまた会えた...」
「はは、さっきぶりだな!」
女が不気味に笑う。
悟空は冷や汗を垂らしながらも、それに釣られ笑う
「ん〜...にゃ!!」
「!!」
突然、サテラの髪の中から声がしたかと思うと、女めがけて氷が飛んでいく
女はそれを素早い動きで右へと避ける
「いや〜今のは助かったよ君!」
「おお!パック!」
銀髪の中からゆっくりと浮上するようにパックが出てきた
久しぶりの再会に喜ぶ悟空は、パックの名を呼んだ。
「悟空ナイス!パックもまだ五時前勤務時間内で助かった!あんがとよ!」
「君達がなぜ僕の名前を知っているのかはわからないけど、今はそれどころじゃないね」
スバルが悟空の行動、パックの助太刀に親指を立ててグッドポーズをする
パックからしてみれば初対面なのに自分の名前を知っているのは不思議である
「ふふふ...さっき会った時から貴方の腸は必ず見ておきたかったの...しかも精霊のおまけ付きなんて...
...今夜はいい眠りにつけそうだわ」
女が頬を赤らめてそう言う...その発言は悟空にはとても不気味に思えた
「他人の腸がみてぇとか変な趣味してんなぁ...ちょっと気持ち悪りぃぞ」
「気持ち悪いなんて酷いわ、私は自分の好きなことをしているだけよ?」
悟空の発言に対し女はわざとらしく言う
その途中、フェルトが声を荒げる
「おい!どういうことだよ!」
「持ち主まで持ってこられては商談なんてとてもとても...だから予定を変更したのよ
この場にいる関係者は皆殺し、貴方は仕事を全うできなかった
口ばかり達者なだけでお粗末な仕事ぶり、所詮は貧民街の人間ね...」
フェルトの問いに女は答える。それだけではなく侮辱までし始めた
その侮辱にフェルトは何も言えなかった...
だが、これに腹が立ったのだろう...次はスバルが前に立ち、声を荒げ始めた
「てめぇ...ふざけんじゃねぇ!こんな小さいガキいじめて楽しんでんじゃねぇよ!腸大好きのサディスティック女が!
フェルトだって精一杯強く生きてんだよ!予定狂ったからってちゃぶ台びっくり返して全部おじゃんってガキかテメェは!
命を大事にしろ!腹切られっとどれだけ痛いか知ってっか!?俺は知ってます!!!」
「スバル...」
スバルのその言葉に悟空は感心する。後半からの言葉はよくわからなかったが。
「何を言ってるの?あなた」
女はその意味不明な怒号にため息を吐く。だがスバルは止まらない
「自分の中の思わぬ正義感と義侠心に任せて、この世の理不尽を弾劾中だよ!
俺にとっての理不尽はつまりお前でこの状況で、チャンネルはそのままでどうぞ
よし――...時間稼ぎ終了、やっちまえ悟空!パック!」
「見事な無様さだったね、ご期待に応え...」
スバルのその合図とともにパックは魔法を放とうと構えたが、悟空がそれを止める
「こいつは、まずオラ1人でやる」
「?何を言って....いや...そうかい、わかったよ。
今は君の気持ちを優先しよう」
パックの言葉に応えるように、静かに悟空は微笑む
パックかがサテラの元へと戻っていき、悟空が1人で女の前に佇む様子を見たスバルは困惑する
「何やってんだよ悟空!パックも...絶対2人でやった方が安心じゃ...」
2人の行動に疑問を持ったスバルは抗議したが、悟空の目を見た途端、何も言えなくなった
その目は、とてもワクワクしていたから
「...はは、すまねえ、今のは取り消す...やっぱり漢はタイマンだよな!やっちまえ悟空!!」
何かを思い出し、先ほどまでの自分の行動を悔やむかのように、スバルは少し笑う。
そして、スバルがやっちまえ、と握り拳を前へと突き出した事が合図かのように、悟空が構え、女が動き出す。
「さぁ!早く腸を見せてちょうだい!」
「それはオラをぶっ倒してからにするんだな!」
女が一瞬で間合いを詰めると、目の前の腹を切り裂こうとナイフを振る
それを悟空はかがんでで回避し、右手でアッパーカットを繰り出す
女の体が宙に舞い、悟空はさらに追撃をしようと左手に力を入れる
ゴッ!!
「がっ!?」
瞬間、悟空の顎に衝撃と激痛が走った
女が殴り飛ばされた勢いを使い、縦回転の蹴りを繰り出したのだ
脚が空中で半円を描く
息をつく暇もなく、よろめく悟空に蹴りの追撃が来る
それを腕でガードするが、おぼつかない足ではうまく踏み込む事ができず、そのまま蹴り飛ばされる
その勢いでテーブルや椅子にぶつかり埃が立ち、悟空の姿はその中へ消えていく
だが、いつまで経っても埃煙の中から悟空が出てこない
「どうしたのかしら?もしかしてもう死んでしまったの?」
「ご、悟空!!」
「待て小僧、あやつはこんなもので死ぬようなタマではない!」
感情のままに行動しようとするスバルをロム爺が抑える
そして煙が晴れ、悟空の姿が現れ....
「!!」
「あれ?居ない?...あいつどこ行って」
悟空がいないことに不思議がったフェルトたちが辺りを見渡す
「こっちだ!」
「な...」
女の背後にいきなり悟空が現れ、裏拳を繰り出す
女は両手でそれをガードするが、悟空は息もつかせず、連続で打撃を打ち込む
「だりゃりゃりゃ!!」
「.......ッ!」
その猛攻に、女はただ防御で精一杯だ。
このままではまずいと思ったのだろう、攻撃の合間に無理矢理ナイフをねじ込ませる
もちろん、そんなやぶれかぶれな攻撃が悟空に当たるわけもなく、ナイフが空を切る
カウンターでパンチを打ち込む
「!!」
だが、悟空が殴ったのは女が羽織っていた黒の外套だけだった。
「こんな形で役に立つなんて。備えはしておくものね」
悟空の背後に現れた女が、攻撃の気配を放つ
その気配を察知した悟空が、すぐさま背後へと打撃を打つ
だが、女はその打撃が来るのをわかっていたかのように、華麗に避ける
「あら、意外とこういうのに引っかかるのね」
(チキショウ!誘われた!)
悟空は一瞬でこの行動は悪手だと気づき、防御の体制を取ろうとする
その前に女は間合いを詰め、腹部へと膝蹴りをする
「かはっ!!」
その威力に思わず少し吐血してしまう
だが、そんなのお構いなしに女は悟空の顔目掛けて回し蹴りをする
悟空はギリギリでその蹴りを腕で防御した...が...
メキメキ..
骨の軋む音が、腕からの危険信号が聞こえる。これ以上は折れる、そう判断する。
腕で防御するのを諦め、顔面で受けることを決断した悟空は、腕の力を抜く
バゴォッ!!!
人が蹴られる音とは思えないような音が鳴り響き、悟空はまたしてもその威力に飛ばされる
悟空の体は宙に舞い、少し意識を失いかける
ギリギリのところで意識を保ち、体が地面につく前に何とか受け身を取る
立ち上がった悟空の顔は依然、笑みを崩さない
「今のはいいのが入ったと思ったのだけれど、まだそんな余裕な
囮に使った黒の外套を着直しながら、女の笑みの不気味さはさらに増す
「体の丈夫さには自信あっからな!にしてもおめぇ強えなぁ!オラ今すっげえワクワクしてんぞ!」
傷を負っても変わらずその目は、ワクワクに満ちている
だが、その目と裏腹に、悟空は何かに困っている様子だ。
「でもこのままじゃヤベェかんな...よし、ちょっと本気出すぞ!」
悟空はそういうと、全身に力を入れ始める
部屋の中の空気が悟空へと吸い寄せられるように動き、地面が振動する
すると、その空気が赤白く変化する
「界王拳!!!」
「!!!」
そう叫んだ瞬間、悟空の体を赤いオーラが包む。
赤白い空気は衝撃波へと変わり、女を吹き飛ばす
吹き飛ぶ女へと悟空は走り、一瞬で追いつくと上へ蹴り飛ばす
あまりの勢いに女の体が天井にめり込む。
悟空は女目掛けてジャンプし、残像が見えるほどの速さで打撃を繰り出す
女はその速さに成す術もなく、防御もできず、その猛攻を受け意識を失う
「だりゃぁ!」
右手に今までで一番強く力を入れ、女の腹目掛けて一撃を打つ
意識を覚醒させた女が、ギリギリでそれを受け止める。
悟空はすぐさま右手を引こうと腕を動かすが、かなりの強さで掴まれていて離れない
「あははっ!!それ、どうやったら出来るのかしら!?あぁ...知りたい!!」
狂気に染まった満面の笑みを悟空へと向け、もう片方の腕で腹を裂こうとナイフを振る
それを悟空は体をうねらせ回避する
途端に女が悟空の腕を離したかと思えば、ナイフを投げてきた
幸運なことに顔面に向かってきたので、首を傾げるだけで回避できたが、少し頬を掠めた
悟空が地面に着地した直後に、女も地面へと降り立つ
「ちきしょう...あの刃物が厄介だ」
主に近距離で...しかも素手で戦う悟空にとって、殺傷力が高く飛び道具にもなる刃物はとてもやりづらい
先ほどサテラを庇う時に出した気の刃はかなり気を消費するし、集中力が必要だ
界王拳を使っている今、併用するのは難しい
「君!!これ受け取って!」
「!!...これは...」
突然、パックが何かを投げ、咄嗟に受け取り、それが何かを確認する
これは...魔法でできた氷だ
しかも、盾の形になっている
「それ、使って!」
「おお!サンキューな...」
感謝を言おうとパックの方を振り向くと、体が透明になって今にも消えそうなパックがいた
その様子に悟空は動揺を隠せず、言葉を詰まらせる
「パック、おめぇ...それ...」
「本当は僕もあいつをボコボコにしてやりたかったんだけどね〜、もう時間がきちゃった。
とにかく、それを僕の形見だと思って使って。君なら絶対、あいつに勝てるから」
パックの目が悟空をまっすぐ捉え、信頼の目を向ける
その目は、悟空が勝つことを確信しているかのようだ。
「じゃあ、あとは任せたよ...悟空」
「!...ああ、任せろ!」
パックが消える前に、悟空の名を呼ぶ
悟空はそれに呼応する
悟空が再び女へと視線を向けた瞬間、パックの気が消える
「茶番は終わったかしら?」
「よし....第二ラウンド、初めっか!!」
女は隠し持っていた2本目のナイフを手に取り、合計で2本のナイフを構える
悟空は深呼吸をし、再び体を奮い立たせる
戦闘はさらに激化する...!!
第一章 6 何者かの声 に続く....
ついにドラゴンボールの醍醐味である戦闘が始まりましたね。
これからは戦闘描写が続くと思うので、次回もぜひ見てください!!
見ているもの
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