ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活   作:オレタチ青い人

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もう一章も終盤の終盤です。
前回は悟空と女の戦いが始まり、パックから意思を受け継ぎ、氷の盾を貰った悟空は、勝つことができるのか....
ぜひ見ててってください!!


何者かの声

 

 

 

 

 

 

第一章 6 何者かの声

 

 

 

 

 

 

「はっ!だりゃあ!!」

 

 

 悟空の猛攻を女が防御で受け止め続ける

 ただ、防御するだけだ。反撃もしてこない

 

 側から見たら悟空の方が優勢に見える

 

 

「な、何だよ...あいつ、あんなに強かったのか...」

 

「すげぇ...!本当に、勝っちまうのか?」

 

 

 フェルトが悟空の強さに驚愕し、スバルは感心する

 その隅で、ロム爺は険しい顔をしていた

 

 

「むぅ....これは...少しまずいかもしれんぞ」

 

「?...一体何がまずいんだ?あんなに強え悟空が負けるわけねぇだろ?あいつ()も反撃する暇すらねぇ!」

 

 

 ロム爺の言葉にスバルは戸惑い、ほら見ろと言わんばかりに悟空の方を指差す

 

 

「だりゃあ!!」

 

 

悟空が渾身の力で拳を振りかぶり、女はそれを両手でガードする

その威力にガードの体制のまま女の足が地面をズザザザと滑る

 

防御を解き、悟空の姿を見ると、不気味な笑みをさらに増させる

 

 

「はぁ...はぁ...くっ...!!」

 

 

悟空を覆う赤白いオーラは無くなり、汗を何滴も垂らし、息切れを起こしている

それに加え、苦しそうに体を震わせている

 

 

「その魔法...体力の消耗が激しい、加えて体への負担も大きい...それと引き換えに何倍もの力を引き出すのね。

 とても常人には扱えたものではないわ」

 

 

 女が界王拳のメリットとデメリットを羅列させ言う。

 まさか、これまで防御ばかりしてたのはこれが狙いだったのか...

 

 界王拳の弱点を知られた悟空は焦りを感じる

 

 

「へっ、界王拳は魔法じゃなくて技だ...はぁ...はぁ...おめぇ強えだけじゃなくてアタマも切れんのか、すげぇな...」

 

「ふふ、あなたに褒められるのはあまり悪い気分ではないわね。」

 

 

会話の中で悟空は息切れを起こしながらも、女のことを評価する

女は涼しい顔をして、その言葉を受け止める

 

このやりとりと悟空の姿を見て、スバルは不安と焦りを見せる

 

 

 

「悟空...?そんな...嘘だろ?」

 

 

先ほどまでの自信が嘘かのように、顔が真っ青になる

その場の全員がこの戦況に息を呑む

 

 

「さて、次は私の番かしら?」

 

(...!来る!)

 

女がナイフを構え、すぐさま走り出す

悟空は直感でパックからもらった盾を構える

 

直感は当たり、盾がナイフをはじく

 

すかさず2本目のナイフが悟空へと振り下ろされるが、それも盾で防ぐ

カウンターで腕を振り上げるが、女はそれを後ろに飛び避ける

 

女が地面に着地する前に、悟空が気弾を放つ

 

 

「!!!」

 

 

初めて見る技だったため、女は反応が遅れる

直撃する寸前で気弾を弾き、それがスバルたちの方へ飛んでいく

 

 

(やべぇ!!)

 

 

スバル危ねぇ!!そう伝える暇もなく、気弾はスバルへ一直線へ飛ぶ

 

 

「ぬぅおぁ!!」

 

 

スバルへと直撃する寸前、ロム爺が間に入り棘付きの棍棒で気弾を弾き返す

気弾は天井を貫き、空中で爆発した。

 

 

「た、助かったぜロム爺!」

 

「こんくらい安いもんじゃい」

 

「すまねぇスバル!大丈夫か!?」

 

 

悟空の意識がスバルの元へ行く

女はその隙を見逃さず、またもや悟空へと飛び掛かる

 

 

「お仲間の心配をしてる場合?」

 

「くっ...!」

 

 

ナイフでの攻撃が来る!そう感じた悟空はとっさに盾を構える

 

だが、その予感は外れ、盾へとナイフが打ち付けられる感覚はなく、悟空の脇腹に蹴りが入る

口から少し血が溢れ出す

 

 

「ぐあっ...!!」

 

 

蹴り飛ばされ、悟空の体が地面を滑る

女が追撃をしようとまた飛び掛かる

悟空は痛みが残る体で即座に立ち上がり、女の攻撃を盾で受け流す

その後も女の攻撃は続き、悟空は少し攻撃を喰らいながらも、何とか致命傷は防げている状態だ

 

 

「もう耐えられないわ。このまま見てるだけは嫌!」

 

「まて小娘!お前さんが加勢したところで邪魔になるだけじゃ!

 それにまだあやつは諦めておらん、何か策を考えてあるはずじゃ!」

 

 

 サテラが悟空へと加勢しようと足を踏み出すが、ロム爺の抑制で踏みとどまる

 

 この状況にスバルは焦っていた

 悟空が負けるんじゃないか、自分のせいで悟空は本気を出せずにいるのではないか...そんな不安ばかりが大きくなる

 その時、スバルの脳内に何者かが語りかけてくる

 

 

『スバル...聞こえるか?』

 

「...!悟空!?」

 

 

 悟空がテレパシーで語りかける

 初めてのことでスバルが少し動揺するが、すぐに気持ちを切り替える

 

 

『そうだ!今からオラの言うことを聞いてほしい...できるか?』

 

「...!よく分からねぇけど、俺にできることなら...」

 

『よし!じゃあ手短に話すぞ!』

 

 

 スバルの承諾を得た悟空は間をおかず話を続ける

 

 

『逃げろ』

 

「....は?」

 

 

一瞬、スバルの思考が停止した

 

 

『みんなを連れて逃げろ、そしたらオラはこいつ()を倒すことができる!絶対だ!』

 

「絶対って...なんか策はあるのかよ!?」

 

『ああ、ある!だから早く逃げろ!』

 

 

 悟空の自信満々な声にスバルは一瞬その願いを了承しようとした

 だが、スバルも男だ。仲間を置いて、いや....友達を置いて、ここで引くわけにはいかない

 

 

「なんとなくは分かった...

 ...だけどなぁ!友達置いて、尻尾巻いて逃げるほど、俺の心は弱くねぇ!

 ここで逃げて助かっても、この先俺は絶対後悔する

 ...そんな後悔を抱えて生きていくくらいなら、ここで死んだ方がマシだぜ」

 

『スバル...!...分かった、だけど子供のフェルトだけは逃がしてくれ!出来るな?』

 

「!!...あぁ!任せろ!」

 

 

 

ここは悟空の邪魔にならないように、みんなで逃げるのが正解だったろう

しかし、友として、勝ち負け関係なく、悟空の勇姿を最後まで見届けたい...

それに加え、悟空に何かあったときに助けになりたい...

そんな気持ちがスバルの中で強く輝いていた

 

悟空もそのスバルの気持ちを汲み取り、この場に残ることを許諾した

だが、フェルトだけを逃すよう促したのに理由がある

それは、これから悟空が実行しようとしている策が周囲を巻き込む可能性があるからだ

ある程度成長しているであろうスバル、ロム爺、サテラは大丈夫だと思うが、まだ子供のフェルトでは危ない

 

 

「ちなみに...その策ってのは一体何なんだ?」

 

『それはフェルトを逃がしてから見せる!今はフェルトを逃すことに専念すっぞ!」

 

「あ、ああ!確かにそうだな...よし!おいフェルト!!――――――

 

 

 悟空の催促により、スバルがフェルトに逃げるよう説得し始める

 スバルとの脳内会話が終わると、悟空は一時女との距離をとる

 

 

あの子(スバル)に何をしたかは知らないけど、そろそろ本気を出さなきゃまずいんじゃないかしら?」

 

「へへ、やっぱり本気じゃねぇの分かってたか...まぁそう焦んなって、すぐしてやっから...さ!!」

 

 

言葉を言い終わるのと同時に女へと駆け出し、拳を振るう

それを躱し、女がナイフを振るう

そのナイフが悟空を切り裂く...

 ....いや、これは....

 

 

「残像?」

 

「当ったりー!』

 

女の背後に悟空が現れる

女は咄嗟に防御の体制を取るが、盾で押される

その勢いのまま壁へと押し込まれる

押し返そうと必死に力を入れるが、悟空もそれに対抗するように力を入れる

 

 

「フェルト!!今だ、行けぇ!」

 

 

スバルが声を荒げると、フェルトが出口へ向かって走り出す

 

 

「そう簡単に逃すと思う?」

 

 

女が懐からナイフを取り出し、フェルトへ向かって投げる

それは真っ直ぐにフェルトの背中を捉え、凄まじいスピードで向かっていく

直撃する...!!悟空がそう思った直後...

 

 

「させないわ!!」

 

 

キィッン!!

 

 

サテラの魔法がナイフを弾いた。まさに間一髪だった

そして、悟空はこの目の前の女の恐ろしさを再認識する

悟空に負けず劣らずの力量...不利な状況であるというのにこの投擲の正確さ...やはりこの女の強さは異常だ

 

 

「サンキュー!サテ...おめぇ!」

 

 

またもやサテラという名を言いそうになるが、ギリギリで言い換える

その間に、フェルトは脱出できていた

 

安堵感ゆえに、少し力が抜ける

その隙に女に盾を押し返され、悟空は姿勢を崩される前に距離を取る

 

 

「はは、してやったぜ」

 

「少し腹立たしいと思ったけど、これで貴方が快く戦えるならいいわ

 ....さぁ、早く本気を見せていただける?」

 

 

 女は冷静としているが、確かにその目は悟空と同様ワクワクで満ちており、すぐさま戦いたそうにしている

 その言葉を聞いた悟空は、フッと微笑み、体に力を入れ始める

 

 

「はああああぁあぁぁ!!』

 

 

悟空の体とそれを包むオーラが再び赤白く変化し続けるたび、筋肉も膨張する

すさまじい熱気が部屋中を包み、地面の振動が何度も繰り返される

 

 

「界王拳....10倍だぁ!!!」

 

 

そう悟空が叫ぶと、大きく一歩を踏み出し、女へと向かって走り出す

 

 

グラッ

 

 

「なっ!?」

 

「!!?」

 

 

悟空の体が、地面に転がる

同時に、界王拳も解ける

何かにつまづいたわけでも、攻撃を受けたわけでもない

 

すぐさま立ちあがろうと力を入れようとする...が、その瞬間、全身に激痛が走る

この感覚...悟空は覚えがある

 

 

「ち、ちきしょう...ち、力が....ぐあああっ!!くっ...こりゃあまさか...」

 

 

この覚えの正体...それは、界王拳で無茶をしすぎたことによる身体への反動だ

しかし、まだ体力には余裕があったし、反動が来るのが早すぎる...何故だ?

そんな疑問ばかりが頭をよぎる

 

悟空の様子を見た女がため息を吐く

 

 

「無理に出来るはずのないことをしようとして、反動が来たんだわ。

 これはもう戦えそうにないわね...もう少し楽しみたかったのだけれど」

 

 

残念そうに言葉を吐き捨てると、ナイフを振り上げる

 

 

「殺す前に一つ助言をしてあげる

 貴方、自分のことをよくわかってないみたいだわ。

 まずは自身の()()を知った方がいいわね」

 

「.......限界?」

 

 

悟空がそう小さく呟いた後、女が「さようなら」と別れの言葉を言いながら、ナイフを振り下ろす

 

悟空の背中に刺さる直前、サテラの魔法が女の腕に直撃し、ナイフを弾く

それに続くようにロム爺が走り出し、女へと棘のついた棍棒を横一文字に振る

女がそれを避け、氷の魔法の追撃も華麗に避ける

 

 

「な、なにすんだ....オラはまだ、負けてねぇ...まだ...やれる...!!」

 

「そんな体で何を言ってるの!?貴方はもう充分頑張ったわ。

 ...後は、任せてちょうだい」

 

 

ロム爺とサテラが女へと猛攻撃を仕掛ける

それを、女は涼しい顔で避け続ける

戦況はこちらが劣勢といったところだ

 

 

「ぬぅ...お前さんの強さは先ほどの戦いでわかった気になっていたが...実際に対峙してみると恐ろしいもんじゃ」

 

「褒めてくれるの?ありがとう

 でも、私が戦いたいのは貴方達じゃないの...そこの貴方よ」

 

 

女が悟空を指さしてそう言う。

 

 

「わしらは眼中にないってことかの?ふん、小娘が...わしらを舐めるでないぞ!」

 

「そんなに威勢をよくしていられるのもいつまでかしらね?」

 

 

ロム爺達がまた攻撃を始める

棍棒とナイフがぶつかり合うたび、鈍い音が鳴る

サテラのサポートも入り、致命傷や攻撃はある程度防げてるが...

完全に防げているわけではないため、ロム爺の体力は消耗していく一方だ

 

 

 

悟空は今、界王拳の反動で体が言うことを聞かない状態にある

だが、ある程度時間が経てば少しは戦えるようにはなるだろう。

女の方は、興味があるのは悟空だけ、ロム爺とサテラとの戦いはお遊びといった様子だ

今は、体力を回復させることに意識しよう....

 

そう、考えていたが...悟空の意識は別のものに取られていた

 

『まずは自分の()()を知った方がいいわね』

 

''限界''...その言葉がやけに耳に残る...

 

 

【―――に限界――ない!】

 

 

誰かの声が聞こえる....ノイズがかかっているように上手く聞こえない....

 

 

第一章 7....地球育ちのサイヤ人へと続く

 




タイトルにもあるこの 何者かの声...これが悟空へどのような影響を与えるのか....
次回、最終話です

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