ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活   作:オレタチ青い人

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悟空が気絶したその後を描きました!
ほぼ原作と同じ流れなので、今回の話は見なくても十分伝わると思いますが、見てくれると嬉しいです!!


ドラゴンボール×Re.ゼロから始める異世界生活 1.5章
悟空気絶後


第一章  7.5話 悟空が気を失った後の話

 

 

 

 

 

 

 

悟空が気を失った直後、盗品蔵に光のようにある人物が降り立つ...

 

その人物とは...

 

 

「そこまでだ」

 

 

蒼天のように澄み切った声は、圧倒的な存在感を放つ

エミリアは、その人物を知っている

 

 

「ラインハルト!どうしてここに...!?」

 

「エミリア様、私のことは構わず!直ぐに怪我人の治療を!」

 

 

ラインハルトと呼ばれたその青年は、冷静に判断を示す

その言葉で、エミリアはハッとする

 

 

そうだ、今自分がすることは驚愕、困惑ではない

目の前の恩人(ごくう)を助けることだ!

そう決意したエミリアは、悟空に全集中力とマナを注入し、治癒魔法を施す。

 

これほどの重症だ。すぐには治ることはない

だが、着実に一歩ずつ、傷は塞がっていっている

 

すると、ラインハルトとエルザの戦いが始まる

エルザの姿が目まぐるしく部屋中を動き回る

散発的に襲い掛かる攻撃に、ラインハルトは反応し続ける

 

 

 

「な、なぁ...俺はどうすれば良い!?

 もう目の前で誰かに死なれるのは嫌なんだ、何か出来ることはないか!?」

 

 

 スバルは突然現れた謎の青年(ラインハルト)に戸惑いながらも、自分なりに出来ることを探していた

...だが、何もなかった

 

悟空やエルザのように、超人的な力を持ってるわけでもない

パックやエミリアのように、魔法を使えるわけでもない

菜月 昴 は、ただの一般人だ。

 

 そんな自分に嫌気がさす。

だが、そんな自分が少しでも人の役に立つため、エミリアへと助言を求める

 

 

「うーん...じゃあ、私が合図したら、彼になんでも良いから声をかけて!」

 

「あ、ああ!分かった!....

 ...よぉし!元剣道部の発声見せちゃらぁ!!」

 

 

中学校生活数年で培ったこの経験を、今使う時が来るとは...

そんなことを思いつつも、本当は緊張で上手く声を出せるかはわからない

しかし、伝えることさえできれば良いんだ、それだけ出来れば...

 

 

「すぅー...はぁー...すぅー...ふぅ、よし...やるぞー!やってやる!」

 

「何をそんなに緊張を...って言いたいところだけど、実は私もすごーく緊張してる。

 気持ちはわかるわ...」

 

 

 度合いは違うが、感情がシンクロした2人であった。

 

 悟空へと治療魔法をかけ続けて数十秒、未だに傷は完全には塞がらない

やはり、自分の力ではここまでか....

だが、なんとか峠は越えた

あとは、ラインハルトに任せよう!

 

「....もう大丈夫、お願い!」

 

「!!...よぉし...

 

 ...おーい!よく分からんがやっちま()ーっ!!」

 

 

最後の''え''の部分だけ異様なほどに裏返ったが、なんとか伝わったようだ

ラインハルトは目線で了解の意思を伝える

 

すると、ラインハルトの周りの空気が歪む

 

 

「今度は何を見せてくれるの?」

 

「....アストレア家の剣撃を」

 

 

 ラインハルトが持っている剣が青色に輝き始め、それを構える

それに合わせるよう、エルザも構える

 

 

「...腸狩り、エルザ・グランヒルテ」

 

「....剣聖の家系、ラインハルト・ヴァン・アストレア」

 

 

 互いに名乗りをあげると、ラインハルトの剣に青白いオーブのようなものが集まる

それは次第に光となり、膨張していく....

 

完全に盗品蔵を青白い光が包み込むと、ラインハルトはエルザへと向かって剣を振り下ろす

 

 

ドォオォオン!!!!

 

 

その瞬間、爆発と共に暴風が吹き荒れる

光の強さはさらに増し、もはやその明るさで何も見えないほどだ

 

 

「おいおいおいーっ!!??」

 

 

崩れた木片やテーブルなどがたびたび飛んでくる

だが、それらは見事にスバルたちを避けているかのように、直撃することなく外れる

 

 

 風も止み、風塵が晴れるのを感じる

スバルは、事の有り様を確認しようと目を開ける

 

 

「っ.....!!!」

 

 

そこに、エルザの姿はなかった 

 

 次こそ、本当に倒したのだろう...安堵感と共に、目の前の青年への疑問が鮮明になる

悟空ですら倒しきれなかったあのエルザを、ラインハルトという青年はこうもあっさり...

 

 

――――――

 

 

一通り感謝を伝えた後、なぜラインハルトがここへ来たのか聞いた

 

 ざっくりいうと、フェルトが路地裏を走り回り、助けを求めていたかららしい

...確かにフェルトは人の大切なものを盗んだ

だが、彼女がラインハルトを呼んでくれなければ全滅だったろう....

 

 

「――てことで、ここは俺の顔に免じて氷の彫像の刑は見送ってくれ」

 

「そんな乱暴しないわよ。

 ていうかあなたの顔に免じてって....」

 

 

 その瞬間、背後で ボコっ、と積み上がった木片が盛り上がる音がした

 ラインハルトの顔が一気に真剣な表情へと変わる

 完全に終わった気でいた、まさかまだ倒しきれていなかったなんて....!

 

 

「!!っ、君!!」

 

 

スバルへと声をかけ、全力で走る

狙いは、エミリアだ...!!!

 

彼女までの距離は約数メートルと言ったところだろう

だが、この一瞬の間ではあまりに遠い

 

間に合わない...!そう、ラインハルトが諦めかけた瞬間...

   

 

 

「狙いはっ、腹ぁ!!!」

 

 

 スバルが氷の盾を持って、攻撃を防ぐ

珍しくエルザがチッ、と舌打ちをすると、ラインハルトが間に立つ

流石に不利だと判断したのだろう、再び距離を取る

 

 

「いずれ...この場にいる全員の腹を切り開いてあげる!

それまではせいぜい、腸をかわいがっておいて」

 

 

それだけ言い残すと、エルザはどこかへと行ってしまった...

 

 

 

 今度こそ、本当の終わりだ...斬り付けられた時の衝撃で壁へと吹き飛ばされたスバルは、また安堵する

 背中の痛みに悶えながら目を開けると、どうやら銀髪の少女がこちらへと歩いてくる

 

 

「ちょっと、大丈夫!?無茶しすぎよ!」

 

「楽勝楽勝!....随分と遠回りしちまったが、やっとここまで来た」

 

 

本当は背中の痛みが酷くて今にも泣きそうだが、そこは男の意地ってやつで耐える

 

 

その後、あまり気持ちの良くはない動きをしながら、スバルは自身の名前を名乗る

俺は君の恩人、ということを示した上で、一つお願いを聞いてもらうことにした

 

そのお願いとは....

 

 

「君の名前を教えてほしい」

 

 

指パッチンをしながらそう問う。

 

少しの沈黙が流れたが、少しすると彼女はおかしそうに笑い始めた

そして、自身の名前が''エミリア''だということをスバルに伝える

 

「私の名前はエミリア、ただのエミリアよ

 ...ありがとうスバル。私を助けてくれて」

 

 

 天使かと思えるような笑顔をしながら、スバルへと手を差し伸べる

これまでのことを思い出し、報酬が全く割りにあってねぇな...と思いつつもその手を取る

だが、スバルの心は、それだけで満足していた

 

 

 

――――――

 

「それにしても、良く無事だったね

 あれだけの強敵を前に、これだけ長く持ち堪えるとは」

 

「ああ、全てはあそこにいる悟空っていう、俺の友達がここまで頑張ってくれたからな。

 本当に...感謝だけじゃたりねぇよ」

 

 

 ここまでの全て、悟空がいたから成り立っていたことだ。

悟空がいなければ、自分はあと何回死んでいたか分からない

 

次会った時には何かお礼をしなくては

 

 

「彼が....そうか、確かに納得だ。

 かなり洗練された肉体....一度、彼とは相見えてみたいものだね」

 

 

ラインハルトはあれほどまでの強敵と、これだけ長く戦い続けられる人物に、興味が湧いていた

 

 

「それに、この盾もすごいね。

 すごく精密に作り込まれて....あれ?」

 

 

 ラインハルトが氷の盾を持ち上げ、2人の面前へと突き出す

だが、ある違和感に気づく

 

....下半分が、綺麗すっぽり地面に落ちていた

 

 

(やばい、これ俺にも先が読めた...)

 

 

スバルがその事実に気づいた瞬間、腹部から大量の血が流れ出す。

あまりの大量失血に地面へと横たわる

エミリアとラインハルトは慌てて近寄り、何かを言っている様子だ

しかし、だんだんと声が遠くなっていく。

 

 

(焦っててもすげぇ可愛いなぁ...異世界ファンタジー...)

 

 

だんだんと瞼が重くなり、意識が遠くなる....

 

 

....ナツキ・スバルは、最後までエミリアのことを想いながら、静かな眠りについた....

 

 

 

 

第二章 一話  再度、絶望 へと続く...

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