「多重ダム防衛」
『独立傭兵ヴォルフ・シアン 貴方に引き受けてもらいたい作戦がある。
内容はベリウス地方 ガリア多重ダムの防衛。
ベイラムのレッドガン部隊が このダムに攻撃を仕掛けることが判明した。
G4ヴォルタとG5イグアス そして独立傭兵レイヴン。
この三名の襲撃に備えなければならない。
我々には手札が乏しい 貴方の助力が得られることを願う』
場所 ベリウス南部 - ガリア多重ダム
目標 敵AC撃破
報酬 200,000
おお。これはおおだろ。
ついに独立傭兵レイヴン……C4-621の存在を確認できた。fAのオーダーマッチでホワイトグリントを確認できた時と同じくらい嬉しい。これで俺も本格的に、このAC6の物語に参加することができるわけだ。
ところでこの依頼は多重ダム襲撃と対になるわけだが……これってもしかしたら、早速621と殺り合う羽目になるのではないか?それはちょっと、いや、かなりご勘弁願いたい。621は正しく本物のイレギュラー、こっちは頑張ってチムランドミナント*1。実力差があり過ぎる。ALTミッションになって、621が寝返ってくれることを願うしかない。
依頼を二つ返事で受理。アセンを変更する。
右腕 VP-66EG(スタンガン)
左腕 VP-66EG(スタンガン)
右肩 VE-60SNA(ワーム砲)
左肩 VE-60SNA(ワーム砲)
頭部 EL-PH-00 ALBA(アルバ頭)
コア 07-061 MIND ALPHA(アルファ胴)
腕部 EL-PA-00 ALBA(アルバ腕)
脚部 IB-C03L: HAL 826(HAL足)
ブースター BST-G2/P06SPD(SPD)
FCS FC-006 ABBOT(アボット)
ジェネレーター VP-20D(20D)
コア拡張機能 TERMINAL ARMOR(TA)
スタンガンとワーム砲の組み合わせ。これで
機体をヘリに固定して、出撃。
≪メインシステム 戦闘モード起動≫
最重要防衛目標であるダム施設に到着。これを破壊されると、ミッション失敗だ。ダナムから連絡が入る。
「独立傭兵ヴォルフ・シアンだな。我々に力を貸してくれること、感謝する」
「どうも。こちらとしても今回の仕事は都合がいいのでね、呼んでくれてありがとう」
「しかし何故だ? お前のような腕利きが、我々ルビコニアンに手を貸してくれるとは」
そういえばそうらしい。自分の立ち位置をいまいち理解していなかった。せっかくなので聞いてみる。
「俺はそんなに有名か?」
それがどうもダナムにはおかしかったようで、一瞬言葉が途切れた。
「なっ……お前は星外ではかなりの名を挙げた傭兵だと、帥父から聞いているのだが……」
「……まぁ、これから分かる。必要なのは実力だ。ところで、俺はどうすればいい?」
このままでは、最悪の場合別人と思われてもおかしくないので、話をずらす。
「このダムを守り抜くのが目標だ。変電施設はまだいいが、このダムを破壊されると、甚大な被害が出る。罪のない民間人に被害が出るのだ!」
「ほうほう」
「それを黙って見過ごすわけにはいかない! その為に今! 我々が立ち上がったのだ! 我々はこれから現れる強欲な略奪者どもを、鉄の棺桶で送り返してやるのだ!『灰かぶりて 我らあり』!!」
「「うおおおお!!!」」
気付けばダナムは、周りの戦士達に向かって演説していた。士気の高さが伺える。これから、ここにいる戦士の内、何人が生き残れるだろうか。
「来たぞおお!! ACが三機!!」
遂に本命が来たようだ。様子を見るため、垂直カタパルトを使って視界を確保する。遠方に、ACが三機。ワクワクしてきた。
よく見ると、どれも621らしき機体が敵を倒している。遠くにいるのにも関わらず、彼(あるいは彼女)の機体はあまりにも速く感じた。
二つ目の施設も破壊される。ダナムはそれを歯ぎしりしながら眺めては、再び周りの戦士達に喝を入れるように演説する。
イグアスとヴォルタを確認。それぞれ別ルートで進攻してくる。そして、621だけが進攻の手を止めていた。おそらく、解放戦線からの暗号通信を聞いているのだろう。頼む、取引に応じてくれ……
やがて、621が進攻を再開する。よく見ると、イグアスにピッタリくっつくように動いている。これってもしかして……もしかするかもしれませんよ……
一か八か、621に向けてプライベート回線で通信を入れてみる。
「オッスオッス」
「……」
反応がない。いや、きっと声無しだ。その証拠に、メッセージが飛んできている。
[誰?]
「時間が無いから単刀直入に言おう。お前、解放戦線に付いただろう」
[それが?]
「手伝ってやろう。あんたはおそらく、ヘッドブリンガー……G5イグアスに不意討ちを仕掛けるはずだ。それと同時に、俺はG4ヴォルタを叩く。どうだ?」
[怪しい。あなたにとって何の利益がある?]
「流石はウォルターの犬、用心深い。
何も求めないさ。ただ、俺のことを知ってくれるとありがたい」
返答が来ない。少しの間、沈黙が流れる。
[分かった。ただ条件がある]
「なんだ?」
[パイロットは殺さないことと、機体はスクラップにすること。それが条件]
「……決まりだ。攻撃を始める時は合図をくれ」
ッシャアアア!!! これは勝ちですわ!
今の自分の機体は、不殺するには丁度良い。ついでに言えば、このミッションでは、レッドガンの二人は必ず生き残る。負ける要素はゼロに近い。ダナムに一言伝えて、ヴォルタに向けてAB。
ヴォルタを補足。グレネードランチャー系に重ショットガンの、盾の練習に最適なAC、キャノンヘッド。ロックされないギリギリの位置で待機し、621からの連絡を待つ。
[始める]
「了解」
連絡が来た。621の回線を傍受してみると、イグアスの怒声が聞こえてきた。続けてキャノンヘッドが進路を変える。それを妨害するように、ヴォルタの前に躍り出る!
「そこのレッドガン。独立傭兵と組むとは、運が無かったな。それもかのレイヴンとは」
「ACだと!? 解放戦線も独立傭兵を雇ったのか!」
《ヴォルタ!貴様も独立傭兵に可愛がられたようだな! 役立たずのイグアスを助けたければ自力でそいつを落としてみせろ!》
「ミシガンの野郎……! どけ! てめぇに構ってる暇はねぇ!」
三門のグレネードランチャーが放たれる! 機体を上昇させながらQBで避ける。
「生憎こっちはあんたに構う必要がある! 悪いがやらせてもらうぞ!」
試合開始だ。QBで素早く接近、重ショを顔面で食らいながら張り付く。あとはスタンガンを全弾発射!
バチバチィィ!! 全弾発射するまでもなく、キャノンヘッドが強制放電する。無理もない、キャノンヘッドは
強制放電で足が止まったところに、
まだ終わりではない。さらにスタンガンを撃ちこみ強制放電! さらにワーム砲を撃ち込み強制放電!
バチバチし続けるキャノンヘッド。自慢の火力も、撃てなければ無意味だ。大量のAPを持つガチタンなのが災いして、余計に苦しんでいるようにも見える。まるで苦労することなく、キャノンヘッドはスクラップになってしまった。
「チッ……機体がいかれやがったか……! 離脱するしかねぇ!」
ヴォルタは無事に脱出できたようだ。これで621からの依頼は達成。621は自分のことを認識してくれたことだろう。
しかし、ガンメタを張るとこうなるんだなぁ……PBTでハンミサLCD重四と対面した時の絶望感を思い出す。
折角なので、621とイグアスの様子を見てみる。しかし、着いた頃には、ヘッドブリンガーの炎上が収まっている程度には、イグアスを倒してから時間が経っていたようだった。声をかけてみる。
「オッスオッス! どうやら遅かったみたいだな。独立傭兵レイヴンの戦いを一目見たかったものだが」
[ヴォルタの分の報酬はあなたに渡す 感謝する]
律儀だ。ありがたく頂戴しよう。
[それと、あなたの連絡先を聞いてもいいか? あとで話をしたい]
「構わないさ」
連絡先を交換。まさか、初回でここまで進むとは思わなかった。直接連絡先を交換する行為は、今までやったことが無かったのもあって、かなりテンションが上がる。だが、このままのテンションだと不審者に見られてもおかしくないので、昂りを抑えて話を続ける。
「何かあればまた誘ってくれ。こういうAC同士の戦いなら大歓迎だ」
[分かった それじゃ]
回線が切れ、621の機体が離れていく。こちらもダナムの元まで戻ろう。
解放戦線に感謝の意を伝え、報酬を受け取り、依頼達成。
ガレージに帰還すると、早速COMが621からのメールを受け取っていた。内容を確認してみる。
< [あなたは誰?] >
……分からない。つい先日までただの一般人だったから、独立傭兵ヴォルフ・シアンという人間が今まで何をしてきた人物なのか、ちゃんと把握できていない。だから、今自分がやっていることを答える。
< しがない独立傭兵だ >
すぐに返信が来る。
< [アリーナランク7 あなたはどこから来た?] >
< 星外からだ アリーナランクは気付いたらこれだった >
< [今までやった依頼は?] >
< ルビコン内の依頼なら、各勢力からのばらまき依頼と、解放戦線のダム防衛 >
< [あなたは何を目指している?] >
< 現状は特に ただ見届けるだけだ >
< [それは 何を指して言っている?] >
< ルビコンにおける全てだ コーラルを巡る戦いが、どこへ向かうのか >
< 焼け死ぬか 制限時間付きの平和を享受するか あるいは…… >
< [独立傭兵ヴォルフ・シアン] >
< [あなたは どこまで知っている?] >
< あんたが思っている全てだ 当然、俺が知っていることに限るが >
< あんたはどうだ? C4-621 >
< あんたは何周目だ? >
ずっと続いていた返信が止む。正直、こちらはかなりビクビクしている。踏み込み過ぎると、信用を失いかねない。だがきっとこのやりとりは、このAC6のストーリーに多大な影響を与えるのだろう、そう思うとテンションも乱高下する。
< [支援機を依頼したい 内容は武装採掘艦の護衛] >
やっと返信が来たかと思えば、急な支援機の依頼。濁されたな。別に構わないが。
< 了解した 報酬は歩合制でやろう >
別に、今急ぐ必要は無い。まだチャプター1の途中なのだ。今は、621と肩を並べて戦える機会を得たことを喜ぼう。
< [分かった それじゃ] >
接続が切れる。時間を見ると、すっかり深夜になっていた。
傭兵生活を始めて良かった点の一つに、依頼が無ければ自由時間であることがある。ストライダー護衛の依頼は明後日なので、今から寝ても全く支障がないのだ。
折角なので、明日はどこかに遊びにでも行こうか。そんなことを考えながら、眠りにつく。
今回のヴォルフ・シアンのアセンです。
https://matteosal.github.io/ac6-advanced-garage/?build=85-85-75-75-112-130-157-178-198-203-225-230
スタンガンワーム砲のビリビリアセンです。チーム戦専用アセンで、
今回の621のアセンです。
https://matteosal.github.io/ac6-advanced-garage/?build=61-37-106-90-115-135-150-168-196-209-222-227
パルブレ、レザダガ、レザショを用いた拘束アセンです。チャージパルブレで足を止め、レザショ刺突で足を止め、チャージレザダガでも足を止め……。
ルドローは中距離での衝撃値の蓄積に用います。