ダメ男に貢ぐウマ娘 作:頼む、好評になってくれ
神様にチート能力を与えてもらい、ウマ娘の世界に転生させてもらえた。
そこは貞操観念逆転で、あべこべで、男女の人数差がある世界であり、神に選ばれた自分はハーレムを築いて、何の努力もせず恵まれた生活を送る。
めでたし、めでたし。
流石にここまで都合良くなりはしないだろうが、少なくとも神様に見初められた時点で、平凡なサラリーマンの生活とは比べ物にならないほどの人生が送れると思っていた。
実際、最初はそうだった。
優れた容姿に、健康的な肉体。家柄は神の一族で、アイドルの仕事の報酬で下賜されるものは極上品。
金に、女に、食べ物に、名誉に、地位に、賞賛。あらゆる全てが欲しいまま。だが仕事を始めて一年ほどで、物足りなくなる。
自分の考えや提案が認められない。
優秀なマネージャーが管理しているから、自分より優秀な解決策や方法を提示してしまう。それに加えて、男の中身は考慮されていないのだ。
必要なのは『中身』ではなく『外側』であり、男は女の言うことを黙して従うようにたしなめられる。
『男は、見た目以外全て女より劣っているのだから、文句をいうことは勿論、提案や思想を持つことすら烏滸がましい』
そういう女尊男卑の世界だった。
「なんだそれは、認められるか。おかしいだろ。我も人、彼も人。故に対等。基本だろう」
そもそも転生先の方がハードモードなんてふざけるな。こんな人格が認められない世界で、一体どうやって生きていけば良いんだ?
女の誰かに従い、粛々と命じられるままアイドルとして活躍して、不要となれば家のために、決められた相手と結婚する。
そんなのは前世の昭和で終わっただろう。ウマ娘の世界で、男女逆転して繰り返し体験させられることのどこか幸福な転生人生だ。
一言、進歩がない。
「俺は、強い信念を持った強い男として、雄々しく生きてみせる」
そう息巻いてみるものの。
アイドルとして活動しながら、ウマ娘達から賞賛されることは気持ちよくて、欲しいものが欲しいだけ下賜される生活は不自由がなくてストレスがない。
呆れるほど簡単に、その決意はガス抜きされてしまう。
その精神状態で、神様と繋がって、悩みを打ち明けると、彼女達は言った。
『だから貴方をこちらの世界へ転生させたの。精神が極めて凡俗であり、不満を溜めるけど爆発しない。適度に下賜するガス抜きで容易に操作できる』
神様は言う。
『それに加え、貴方は人を傷つけない。中東の自爆テロよろしく、自分の未来が閉ざされれば周囲を巻き込んで爆散する。そういうタイプの人間ではない』
静かに首をロープで縛って自殺するだろうね、と神は笑う。
『もっといえば、権力や立場を得てもそれで人を虐げようと思うタイプでもない。罪なき市民を磨り潰して燃料に変えて国を繁栄させる支配者階級の属性でもないわけだ。やるとしても、アイドル活動を行ってお布施をもらう程度だろう』
だからね、と神は告げる。
『君は本当に都合が優秀な人材だ。ウマ娘と恋人になりたいだろう? 人々から賞賛を浴びたいだろう? 自分の自己実現をしたいだろう? 構わないとも。すべて認めるし全て応援しよう』
神の恩寵を与えられ、心が軋む。
『君はどこへいくこともできない。君は自分一人では何もできない。君は前世より自分の努力で何かを成し遂げられた事など、何一つないのだから。だから私が救い、与えよう』
お前は無能な才能と、平凡な精神がある。だからこそ神は『貞操観念逆転し、あべこべで、女性と男性の人数差ある世界を円滑に回す存在』として、重用した。
『私の威光で世界を照らすべく、
心が折れる。
自分は静かに、膝をつき、頭を垂れて、言うのだった。
「神の御慈悲。頂戴します」
貞操観念逆転ジャンルに求めてる事を教えて
貞操観念逆転系統の作品に求めること
-
男が変化した世界で頑張る姿
-
女性側と親密になる過程(メインヒロイン
-
女性側と親密になる過程(複数同時並行
-
女性同士のギスギス