電脳妄冒険譚   作:鰹武士丸

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遅刻メリークリスマスです。


3話 白金等級

 魔神柱。それは栄華と繁栄の限りを尽くし、世界の隅々にまで手を伸ばさんと発展を続けていた人類を滅亡の一歩手前まで追い込んだ不倶戴天の宿敵にして人類の天敵である。

 今日に至るまで世界の南端にて巨城を構え、世界を破壊せんと魔物を生み出し続けている『魔王』が自らの魔力を用いて作成した特製の魔物、それが魔神柱と呼称される化け物達になっている。

 突如として世界に生み出され、その悪逆の限りを尽くした魔神柱は人類を凄まじい速さで駆逐、文明を破壊していったのだ。

 無論、人類も総力を上げて抵抗を行ったがその強さは常識を遥かに凌駕しており、努力も虚しく、人類の生存圏はどんどんと縮小の一途を辿った。

 

 人類はとにかく勝つ方法を模索した。

 

 世界人口の6割が虐殺され、多くの街が、国が、文明が破壊されても。

 エルフの森が燃やされ、ドワーフの要塞が沈められ、多くの命が散り、屍の山を築こうとも。

 冒険者という職を作り出し、より強い人類を作り出そうと足掻こうとも。

 屍の山が天高く積み上がり、川が血で染まり、森が灰になり、殆どの国が地図から消え去ろうとも。

 

 そして命を散らしに散らした人類が苦難の末に遂に掴み取った希望の光は、『特記戦装』と呼ばれる不可思議な武器であった。

 

 そして特記戦装を手に入れ、強大な力を手にした冒険者は人類の悲願である魔神柱の討伐に成功した。

 人々はそんな彼らを敬意を表して『白金等級』と呼んだ。

 

 今回はそんな世界を救う力を持った白金等級(化け物ども)の話である。

 

 

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     電脳妄冒険譚 第三話『白金等級』

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 大陸の中央に位置する王都パルミークスからかなり北西に進み、マルド川を越えた先に広がるエリーナ大森林。

青々とした大木が果てまで続く豊かな自然のその一角、小さな苔むした岩が散乱する空間にそれは生まれた。

 水面に水滴を落としたような波紋が空中に広がる。それはじわり、じわりと墨を流し込んだかのように空間を黒く染め上げていく。

 黒い渦はどんどんと大きさを増していく。ぐるぐると円を描くようにその勢いは強まっていき、辺りの植物や岩石などを巻き込みながら増大していく、その周囲は空間が歪んで見えるほどのとてつもない魔力が満ちており、紫色の閃光を時折弾けさせながら成長を続けていた。

 

 あっという間に巨大な渦になった黒い空間から、突如として巨大な何かが突き出る。それは腕であった。大人を優に超える大きさの鋭利な爪を生やしたソレは地面に力強く突き刺すと、這い出るようにしてその全貌を徐々に露わになっていった。

 そびえ立つ塔よりも大きな四肢、一枚一枚が普通の民家よりも大きな鱗をびっしりと揃えた巨躯、雲に届かんとするその頭部からは四本の巨大なねじれ角が天に向かうように伸びていた。

 周りに群生している何十年も育ってきた大木達が腰の高さに届くかどうかというその巨大過ぎる身体を渦から出し切った化け物は、空に向かって大きく吼えた。

 木々を揺らし、音だけで周辺の原生物の脳を破裂させ、大気を大きく揺るがすような絶叫を上げた怪物は、その巨体をズシン、ズシンと大きく揺らし、前進を開始した。

 木々を踏み潰し、大地を割り、全てを破壊しながら前進する強大な化け物。その移動の跡地には、ひび割れた地面のみが残されていた。

 

 

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 同時刻、エリーナ大森林南東部の端に存在する小さな国ボウラームでは、轟音と大きな揺れが発生していた。彼方此方で窓の破損や、驚いての転倒事故、少数の倒壊などで被害が頻発、国内は被害への対処に追われていた。

 謁見の間では国王と宰相が国の現状について確認を含めた会議の最中であった。

 

「エリム、ギルドからの報告はあるか」

 

 「現在、偵察兵が発生源であると思われるエリーナ大森林へ調査に向かっているそうです。城下町の方は兵士たちが対処に向かっておりますが、暫くは修繕対応にかかりきりかと……」

 

「そうか、あんなに大きな揺れはこの国建国以来初めてじゃ……何もなければ良いんだがの……」

 

 不安を滲ませながらも国王は玉座へと座り込む。白い髭を撫で、不安げに側に控えた宰相と暫く待機していると、血相を変えた衛兵が部屋へと飛び込んできた。

 

「何かあったのかね!?」

 

「そっ……それがっ……エリーナ大森林にて……魔神柱が確認されたとの事です……」

 

「なんじゃとッッ!?!?!?」

 

 国王は驚愕の余り玉座から飛び跳ねるように立つ。宰相も手元の書類を取り落としそうになるのを慌てて拾い直す。謁見の間には緊張と恐怖の空気が充満していた。

 

「……魔神柱の様子はどうなのじゃ?」

 

「エリーナ大森林から此方へ直進しているとの事……推定予測到達時間は……一時間との事です」

 

「一時間!?!?あっという間ではないか!!」

 

「いかがなさいますか国王!」

 

 兵士と宰相の視線が国王へと注がれる。国王は微かに口を開いては閉じ、視線が泳ぐ。呼吸音が大きく聞こえるほどの静寂の中、大きな息を1つ吐いた国王は不安げな硬い表情を崩す事なく、絞り出した。

 

「ギルド支部長に通達じゃ……本部へ緊急応援要請を行うと」

 

「……という事は」

 

「そうじゃ……この国を救ってもらおう……『白金級』(英雄)に」

 

 その一言は静かな空間に響き渡る。誰かの唾を呑み込む音が聞こえる程の静寂だった。

 

 

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  酔狂と喧騒の街アストリタンテ。大陸一の歓楽街であるアストリタンテには街の入り口から場末の路地裏に至るまで酒場と風俗店、賭場と怪しい金融で溢れている。

 命を燃やして稼いだ冒険者達が手にした金貨を酒へと注ぐ。辺りを騒乱に埋め尽くす豪華絢爛なネオンサインと看板、通りを練り歩く客引きと泥酔した者たち。

 そこには一夜に全てを委ねる飲んだくれ達の昼夜問わずの輝きで満ちていた。

 いつ何時人類は、肉を腐らし、骨を晒すかも分からぬこの世界において、ありとあらゆる酒と快楽が集まるこの街は、まさに束の間の楽園とも呼べるだろう。

 

 そんな街の一角に聳える豪華な建物の1つ、クラブ『双頭の果実』はアストリタンテに古くからある老舗のクラブであり、この街に通う者ならば誰もが一度は足を踏み入れる事を夢見る憧れの高級店でもある。

 

 内装は豪華絢爛を絵に描いたような装いで、黒を基調とした店内は薄闇が広がっており、中央の円形のステージがスポットライトによって強く強調されている。

 ステージ上には、際どい衣装を身に纏った獣人、サキュバス、エルフなどの様々な種族の女性達が扇状的なダンスを披露している。

 本来であれば昼夜問わず営業時間で常に満席である筈の店内は客はおらず、どの席も空白のままである。

 

 唯一違う点があるとすれば、店の最奥、ステージの向こう側の革張りのソファー席に一人の男が座っていた。

 ややクセのある茶髪の先からはピアスのついた獣の耳が生え、大きな煙管を持つ手には丁寧に手入れされた鋭利な爪が揃っている。煙を吐き出す口からは鋭い牙が垣間見え、それら全てが彼が獣人(アニマ)である事を物語っていた。

 

 見るからに高級そうな大ぶりの宝石をあしらった指輪や光を反射して眩く光る金のネックレス、高級感漂うコートには、豪華な装飾が散りばめられており、一目見るだけで彼が財力を有している事が理解できる。

 堂々と座るその両サイドにはバッチリと着飾った美しい女性達が6人ほど座っており、たわいもない話をしたり、テーブルの上の高級そうなお酒を注いでは少しづつ飲んでいる。その誰もが中央の彼に溶けてしまいそうな熱望の視線を向けており、遠くに居てもその甘い色香が漂ってきそうな程であった。

 

 暫くすると、店のバーカウンターの奥から大柄な男が一人早足で、されど静かに男の方へと向かってきた。

 

「タイムズ様、如何でしょうか?うちの子達は」

 

「おう、悪くねぇな。流石だぜオーナー」

 

「恐悦至極に存じますッ……!」

 

 オーナーと呼ばれた男は汗を一生懸命拭きながら深々と頭を下げる。そして非常に言いにくそうな表情を覗かせながら獣人(アニマ)の男へと耳打ちする。

 

「それでですね……お楽しみ中の所非常に申し訳ないのですが、たった今ギルドの方が今店の方にいらしておりまして……」

 

「……ギルドが?通してくれ」

 

「かしこまりました」

 

 オーナーは再度深々とお辞儀するとそそくさと店の入り口へと向かう。程なくして、ギルドの職員が彼の元へとやって来た。ステージの音楽が止まり、女性達も男から少し離れた場所で静かに見守っていた。その場にいる二人を除く誰もが身じろぎ1つせず緊張の面持ちで眺めている。

 

「お楽しみの所申し訳ございませんタイムズ様、本部より緊急応援要請が届いております。依頼主はタイムズ様をご指名との事でございます」

 

「俺様に?そいつはまた珍しいな……場所は?」

 

「ボウラーム、最近国家申請が受理された新国でございます」

 

「全く知らんな、座標は?」

 

「こちらの資料に」

 

 そう言ってギルド職員が取り出した一枚の紙を受け取り、軽く一瞥する。読み進めていく彼が幾度か片眉をほんの僅かに上げる瞬間、場に緊張が走るのを感じた。獣人(アニマ)の男が煙管から息を1つ吐く。白煙が地面を這う様に広がっていく。

 

「エリーナ大森林か……サリーカら辺だろ?クソ田舎じゃねーか……というか報酬は?ギルド持ち?」

 

「今回は事前交渉を希望との事です」

 

「マジ?随分とワクワクする話じゃんか!」

 

「討伐対象は現地に到着次第、調査員から詳細報告があるそうです」

 

「なるほど、リミットは?」

 

「推定残り40分です」

 

「了解。じゃあ行ってくるわ」

 

「誠にありがとうございます」

 

 そうしてギルド職員は深々と頭を下げる。獣人(アニマ)の男は書類を彼に返すと、此方の様子を伺っていたオーナーを片手で呼びつける。

 

「オーナー、会計頼むわ」

 

「はっ…はいッ!!合計でこちらの……」

 

 震える手でオーナーが金額の書かれた紙を渡そうとすると、男はそれを止め、腰に付いていた袋を乱雑に机の上に放り込む。どさり、ジャラジャラと鈍い音を立てて机に広がった袋の口からは眩い白金貨が溢れ落ちてその場全員の視線を釘付けにした。震える手で恐る恐る袋の中身を確認したオーナーは、ヒッ……と引きつるような声を上げ転げ回るかの如き勢いで彼の元へと駆け寄った。

 

「タイムズ様ッッ!?!?これでは多すぎます!!」

 

「余計な分は次に来た時の分にでもしといてくれ、それか楽しませてくれた嬢ちゃん達へのサービスだ。」

 

「だとしてもです!!ここまでの量をいただくわけには……」

 

「俺様は今気分が良いんだ、こういうのは貰える時に貰っておけ。」

 

「はっ……はいぃ……」

 

 男の気迫と言葉で丸め込まれ、汗だくで小さくなりながらガタガタと震える様に硬貨袋を抱え込むオーナーを横目に男は立ち上がり、煙管を深く一息吸い、自身の頭上へと煙を吐き出す。濃密な白煙は塊となって幕を下ろすようにゆっくりと男に降り落ちる。

 

「そんじゃあ……まぁサクッと救って来るわ」

 

 そう言い放った男が降りてきた白煙に呑み込まれる。煙の塊がほどける頃には男の姿は無く、漂う白煙だけを残し、静寂だけが辺りを漂っていた。

 

 

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 魔神柱が人類を脅かしている1番の要因はその圧倒的な強さ(レベルの高さ)である。

 

 鍛え抜かれた剣でも傷1つ付くことのない頑強さ(防御力)

 

 軽い一振りで山を砕き、鋼鉄をも容易く砕く強靭さ(攻撃力)

 

 街を魔術によって薙ぎ払えども尽きることの無い魔力(MP)

 

 四肢がもがれようとも、即座に再生する生命力(HP)

 

 そのどれもが常軌を逸しており、人類には到底辿り着けない領域に存在している。

もし、人類が真っ向から魔神柱を討伐しようとした場合、金等級(人類最上位層)を100人以上かき集め、多大なる犠牲を払いながら辛勝出来るかどうかというレベルの話になる。

 

 だがもしも、そんな理外の化け物を討伐できる『裏ワザ』(特記戦装)が存在していて、本当に討伐してしまったとしたら。

その者の魂の器は限界を超えて『経験』を手に入れ変容し、(ルール)を超えた人物へと進化してしまうのだろう。人間の枠を、生物の定理を、世界の上限を超えたその力は文字通り天変地異の力となる。

 世界を守った末に手に入れた力が、容易く世界を滅ぼしうる力だとしても、人々は彼等を『英雄(白金)』と呼ばざるおえないのだ。

 

 

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 ボウラーム城、執務室内部。国王、宰相、ギルド支部長が一枚の写真を覗いていた。

 

「こちらが、偵察兵が記録した魔神柱の写真記録です」

 

「これが……魔神柱……!!なんという大きさですか……」

 

「こんな……こんな化け物が我が国に迫ってきていると言うのか……」

 

 皺枯れた震える指で写真をつかみ取る。そこには木々をなぎ倒しながら直進を続ける巨獣の姿が写されていた。

 

 「魔神柱は後どれぐらいでこの国に辿り着くのだ……?」

 

 「……本部からの連絡によれば推定30分と思われます」

 

 「白金等級の方は本当に間に合うのでしょうか……?」

 

 「既に連絡は届いたはずですので、彼の返答待ちかと思われます」

 

 「返答待ちじゃと!?!?もう時間は殆ど残されておらんのだぞ!!」

 

 「そもそも、今から間に合うものなのでしょうか?……噂には聞くことは多々ありましたが、本当に白金等級の冒険者はあのような魔物を倒す事が可能なのですか?」

 

「それは……」「なんだ?俺様の噂話でもしてたってか?」

 「だっ……誰じゃ!?!?!?」

 

突如聞こえた声に思わず振り返る国王たち三人。そこには獣人(アニマ)の男が堂々と椅子に深く腰掛けながら煙管から煙を漂わせ、その身に白煙を薄く纏いながらいつの間にか存在していた。

 

 「タイムズ様……!!」

 

「おう、救いに来てやったぞ」

 

「あっ、彼が白金等級の……」

 

「彼が今回依頼した白金等級。『紫煙のタイムズ』様です」

 

 ギルド支部長の紹介に軽く右手を挙げて答えるタイムズ。国王たちは慌てて身なりを正し、彼の正面へと移動してタイムズと対峙する。

 

 「……で、まどろっこしい挨拶だのなんだのは無しにしよう。結論から行こうや、報酬の話しようぜ報酬」

 

「報酬……でございますか……??」

 

 宰相が思わず聞き返すと、タイムズは軽く鼻を鳴らし足を組み替えると、堂々と不遜な態度で答えた。

 

 「そりゃそうよ。俺様は依頼で来てるんだぜ?貰う報酬を決めなきゃタダで動く気はないよ」

 

 「もう魔神柱がこの国に到達するまで時間が無いのじゃぞ!?」

 

 「だからなんだ?そんな事は一切俺様には関係のない話だ。時間が無いんだろ?だからこそさっさと決めないとな」

 

 思わず声を荒げた国王をギルド支部長が手で制し、緊張感の走る空気のまま会話は続いていく。

 

「そうだな……500でどうだ?」

 

「500……金貨500枚でございますか?」

 

「んなわけ、白金貨500だよ」

 

「そっ!!!……そんな大金!?!?我が国は人口2000人程の小国ですぞ!!そんな額国庫にはございません!!払えたとしても国が傾いてしまいます!!」

 

「クソ田舎だし妥当か……まぁいいや。とりあえず『覗いてみて』考えるか」

 

「覗く……?一体何を……」

 

 宰相の言葉に答える事無くタイムズが軽く息を吹き込む。吐き出された白煙が地面へと落ち、膨れ上がるとどんどんと広がっていく。気がつけば部屋全体を白煙が薄霧のように包み込み、輪郭を僅かに揺らしている。高級感のあるシャンデリアから届く光も煙に遮られ、室内は怪しげな薄暗さを纏っていた。

 

「タ、タイムズ様?一体これは……」

 

「……なるほど、地下2階、最奥、鉄格子2つと……魔術防壁か、小さい国の割にはセキュリティは割とちゃんとしてんのな。関係ないけど。」

 

「そっ……其処はっっ!?!?」

 

 宰相が慌てて立ち上がる。タイムズが口にしたその内容が、この城の国庫。つまりは国の財宝や所有する硬貨が収められている場所の情報とピタリと一致していたからである。

 

「……白金貨が500ぐらい、金銀諸々合計したら600か?確かに貧乏国家だな……んで、絵画が幾つかと宝石と……杖かコレ?…………なるほどなぁ、結構面白いもん隠してるなアンタら」

 

 ニヤニヤとこちらを見るタイムズに宰相の顔色がみるみる青ざめていく。自身の把握している国家の内容を殆ど言われている上に、厳重に隠した筈の杖まで把握されている仕末。声にもならない声を微かに発しながら、わなわなと震える事しか出来なかった。

 

「まぁ金がこれだけなら根こそぎ可哀想だし、200枚にまけてやっても……」

 

 タイムズが報酬額を決定しようとした時、ふと何かに気がついたようで言葉の途中で口を閉じる。

 そのわずか数秒後に、沢山の足音と共に執務室のドアが強く開かれた。

 

「国王様!!ご無事ですか!!!」

 

「なっ何事じゃ!?」

 

「現在、城内が謎の霧で覆われております!!」

 

 城内の警備兵が謎の霧に包まれている現状を危機と感じ駆けつけて来たのだ。そして国王たちの前にいたタイムズに気がつき、すぐさま警戒態勢をとった。

 

「貴様!!!何者だ!!!」

 

「何者って……俺様はわざわざ此処に呼ばれたんだが?」

 

「今日は入城申請は誰も出ていない!!!何処から侵入した!!!」

 

「正面から堂々と」

 

「貴様か!!謎の霧の正体は!!」

 

「そうだぜ?そんでだったらどうすんだよ」

 

「貴様!!この緊急時に……直ちに解除せよ!!」

 

「やなこった」

 

「お……おい……君たち……やめ……」

 

「貴様ァ!!!侵入者とみなし直ちに拘束する!!!」

 

「やっ……止めないか……!!」

 

「あーあ……」

 

 警備兵達はタイムズを囲むように広がり、緊張した文言が続く。国王は止めるよう声を振り絞るも、緊張状態の警備兵達には届いておらず、痺れを切らした兵士が鞘に手をかけた。タイムズが面倒くさそうにため息を吐き、指をパチンと1つ鳴らすと。

 

 5、6人いた兵士達は煙となって消えた。

 

「もったいねぇ」

 

「なっ……!?!?一体何が……!?!?」

 

 混乱する国王達。ガシャガシャと消えた兵士達が装備していた鎧や剣が煙と共に重力に従って地面へと転がる。

 彼らの居た場所には、濃い煙と持ち主不在の衣服などが散乱するだけになってしまった。

 

「かっ……彼らは一体何処へ……」

 

「殺したぞ」

 

「殺しッッッ……!?!?!?!?」

 

「当たり前だろ?向こうは俺を斬ろうと手を鞘に構えた。開戦の合図にしては分かりやすい方だ」

「それともなんだ?あんたらは俺が剣を抜いて、一斉に斬りかかられて、俺様が斬られるまでのんびりと待ってろとでも言うのか?」

 

「それは……」

 

「なぁ、其処のあんた。その腕章ギルド支部長だろ?」

 

「……はい」

 

 口籠り狼狽する国王を無視し、ギルド支部長を指差す。

 

「この感じ、俺に依頼を出したのはあんただろ?この国の連中はどいつもこいつも魔神柱の事も俺様たち(白金等級)の事もまーったく知りやしねぇじゃねーか」

 

「……仰る通りで御座います」

 

「……なるほどなぁ!だから俺様をわざわざ指名したのか!」

 

 タイムズが納得と言った様子で牙をみせながらケラケラと笑った。

 

「どうせウラヌスは仕事中、ナナリーの嬢ちゃんはこの時間はティータイムだ。アヤルマのおっさんはどうせ音信不通だし、ムサシマルは報酬を払えるか怪しかった。残るはアンナの奴だが……こんな奴らと合わせたら国が吹き飛んでもおかしくない。残りの連中は間に合うかも怪しい。……だから俺様って訳だ。違うか?」

 

「…………全くもってその通りで御座います」

 

「ハハハハハ!!!!!そりゃあそうだ!!!!こんな危機感も知識も力も無い連中じゃあいつ滅びてもおかしくないってか!!!」

 

 腹を抱えてゲラゲラと笑い転げるタイムズ。ギルド支部長は黙って俯き、国王と宰相は恐怖に震えながら、目の前の男を見ていることしか出来なかった。

 

「いいか?平和ボケしたお前らに良い事を教えてやるよ」

 

 途端、タイムズのコートから煙が吹き出し、あっという間に視界が埋め尽くされ、自身の鼻先すら見えない濃霧に全員が飲み込まれる。上下左右も分からなくなり、自身が何処に居るかも、何もかもが揺らいでいくような感覚に襲われていく。

 

「お前らが国を建てるだの、平和に暮らすだの、そんなのは存分に好きにやってくれて構わねぇ」

「だがな……この世界にはお前らがどんなに努力しようとも、どんなに力をかき集めようとも、どれだけの人数を集めようとも、天地がひっくり返ろうとも勝てないバケモノがアホみてぇな頻度で産まれてきてんだ」

「それをブッ殺してんのは俺様たちなんだよ。テメェらが御伽話みたいに平和に暮らしてんのも!!!人生を謳歌してんのも!!!全部!!!全部!!!」

 

冒険者(俺たち)がどうにか守りきった世界だって事ぐらい知っといてくれ」

 

 煙が晴れ、気がつけばいつの間にか国王たち3人は謁見の間に移っていた。国王はいつも座っていた玉座にはタイムズが座っており、床に這い蹲る3人を見下している。

 

「報酬はムカついたから400枚にしといてやる。後で勝手に貰っておくから黙って俺様がこの国を救う様を城から眺めてるんだな」

 

 そう吐き捨てると煙に包み込まれ、一瞬にして姿を消してしまった。

 

「……あれが、あれが白金等級なのか……?」

 

「そうです国王。あれが世界を救っている英雄達の一人です」

 

「あんな……あんな恐ろしい者が、あの様な狂った者が皆の崇める英雄じゃと言うのか……??」

 

 支部長は立ち上がることもできずに床に倒れたままの国王の両肩を掴み、目を合わせる。その両目は完全に混乱と恐怖とが混ざり合った眼をしており、おおよそまともな状態ではない事が伺えた。ギルド支部長はそっと国王の肩を支えると窓の外に向けて指をさして伝えた。

 

「見届けてください。世界が、今どの様な有様であるかを。……貴方達が享受しているこの世界の平和が、誰によって作られていたのかを」

 

 3人はよたよたと立ち上がり、無言で窓の外を眺めた。その視界の先には国境の先に見える森林と、彼方から此方に向かって来ている巨大な化け物が遠くにそびえていた。

 

 

 

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 エリーナ大森林の内部に存在するギルド観測塔。世界各地に点在する異常を発見、観察する為の施設であるその頂上部にタイムズは煙と共に降り立った。

 

「お疲れ様ですタイムズ様」

 

「おう、随分とでけーのな今回のヤツ」

 

「こちらが『サテライト』が観測した調査報告になります」

 

「……なるほどね。魔獣型なら話が早いわ。行ってくるぜ」

 

「ご武運を」

 

 観測員から書類を受け取り一瞥するとそのまま煙と消え、魔神柱の頭上正面に姿を現す。

 

「よおバケモン。そんなに急いで何処に行こうってんだ?」

 

 まるで道端で問いかける様に気さくに声をかけるタイムズ。魔神柱は常人であれば破裂する程の凄まじい咆哮をあげ、口腔から光線が放たれた。凄まじい熱量を誇るその光の柱は、空間を切り裂きタイムズの元へと直撃した。

 天に向けて伸びる光線は眩い光を放ち、周辺を真っ白に染め上げる程の光量を秘めていた。

 光線が収まり、魔神柱が視界を取り戻したその先には、何事もなかったかの様にタイムズが宙へ浮いていた。

 

「挨拶にしてはド派手な歓迎だな。俺様は好みだぜ?何事も派手な方が気分が盛り上がるからな」

 

 タイムズは手に持った煙管に手をかざす、すると煙管がどんどんと大きくなっていき、やがて肩に担ぐ程の大きさへと変貌した。

 

「さて、こんだけデカいんなら俺様もちょいと気合い入れて吹かなきゃならねーな!」

 

 タイムズが煙管を構える。するとタイムズの輪郭がぼやけ、霞の様に溶けて薄れていく。周囲を漂っていた煙は渦を巻き彼を囲う、その隙間から覗く彼の姿はまさしく獅子であった。

 雄々しく蓄えたたてがみ、ニヤリと笑う口の端からはより鋭く太い牙が覗かせている。鋭い眼光は獲物を狩るように魔神柱を見据えていた。煙をその身に纏いコートをたなびかせるその姿は、まさしく百獣の王に相応しい出立ちだと誰しもが思うだろう。

 

 タイムズが煙管から目一杯吸い込み、息を吹く。飛び出した白煙は龍が空を駆けるが如く魔神柱へと向かっていき、一瞬のうちに魔神柱を取り囲む球体が出来上がった。

 魔神柱は剛腕を振り、巨大な尻尾を振り回し、噛みついて球体から脱出しようとするも、煙に攻撃は届く事なく、空を切るばかりであった。

 

「『煙牢球(インフュージョンスフィア)』、物理的な攻撃は意味を成さず、もがけばもがくほどに現状を歪ませ混乱させる。獣相手にはぴったりの代物さ」

 

 中に浮かぶ巨大な煙の球体目掛けて、タイムズは爛々と赤く煌めく煙を吹き込んだ。

 

「そしてこいつは『蝕増煙(ファルスミストリア)』、魔力をエサに増え続ける煙だ。お前さん達のような高純度の魔力をたんまりと溜め込んだ奴らなんざあっという間にコイツの餌食だ」

 

 スルスルと煙球の中に入り込んだ赤煙は、魔神柱に吸引されると、暴れる魔神柱から大量の赤煙が溢れ始める。

 

「お前らがたとえ無敵の装甲を持とうが、無限の再生力を持とうが、生きていて、そんでもって息を吸って、俺様の煙を取り込んだ時点で負けなのさ」

 

「細胞ひとつひとつに魔力を練り込んじまった所為で、蝕増煙が細胞一片に至るまで全て煙に変換する。そうして中身がぜーんぶ煙になっちまった空っぽの木偶の坊の出来上がりってな。」

 

「対策出来てねぇ時点でテメェはおしまいだったのさ……あばよ。『起爆(ブラスト)』」

 

 タイムズが指を鳴らす刹那、煙球が炸裂する。

 天の果てまで突き抜けるような赤い煙の柱が空へと飛び上がった。

 球体から解放された魔神柱が力無く地面へと倒れ込む。地面を大きく揺らしながら倒れ込むその巨体は、空気の抜けた風船のように萎んでぺちゃんこになっていた。その死骸からは止めどなく煙が噴き出ており、森が静寂に包まれても煙は天へと昇り続けていた。

 

 

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 魔神柱の死亡を確認したタイムズは傍に漂う煙に手を入れると、そこから通信機を取り出した。そして、ダイアルを回し何処かへと通信を入れ始める。砂嵐のようなノイズの後、程なくして繋がったようである。

 

 

「…………なんの用だ?」

 

「もしもし?俺様!俺様!タイムズだぜ!」

 

「……今は仕事中だ、宴会の誘いなら切るぞ。」

 

「チッチッチッ……今回はアンタにとっても嬉しいお話だぜ?とりあえず聴けって」

 

「……要件を言え」

 

「魔神柱を一体仕留めた。内臓はまるっと無くなったが外側は傷ひとつ無くそのまんまだぜ?」

 

「……詳細を寄越せ」

 

「魔獣型、推定50m強の超絶大型、鱗付きの二足歩行。頑強である事は間違いなし、毒性、異常性は今の所確認せず……って所だな。デカいぜマジで」

 

「……希望は幾らだ?」

 

「200でどうよ?運搬はそっち持ちで」

 

「…………300出す。ある程度運搬しやすい様に加工しておけ、いつも通りで構わん。蝕増煙を消し忘れるなよ?運搬員が煙に替えられるのは面倒だ」

 

「マジぃ!?流石一流テーラーは払いっぷりが違いますなぁ!!」

 

「……余計な事を。さっさと解体しておけ、直ぐに向かわせる」

 

「おう!ありがとうな!」

 

 最後の言葉を待たずして通信が切られる。タイムズは魔神柱に腰掛け、煙管をふかす。纏わり付いた白煙が煙管へと収まり、獅子の輪郭が解けていく。

 

「さて、一仕事終えたら後は……盛大に飲み明かすとするか!!!」

 

 彼の名はタイムズ・ケンドリッヒ。

等級は白金、異名は『紫煙のタイムズ』、またの名を『豪遊王』

 

 この世界を救う資格を手にした英雄(狂人)の一人である。

 

 

 

 

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 タイムズの放った赤煙は、世界各地で観測が可能なほどに天高くまで昇った。

 ある者は謎の現象として首を傾げ、またある者は恐怖の吉兆として祈りを捧げ、ある者は酒乱の幻だと笑い飛ばした。人々の間では、暫しの間軽いツマミ話にはなる程度の現象。

 しかしながら、これが何であるかを知る者にはいささか違う“意味“に見えたようで。

 

 

 

 とある何処かの山の麓、なだらかな川の側で獣人(アニマ)の男が登りゆく赤の柱を眺めていた。

 

「あぁ?……あぁタイムズの奴か。そういえばそろそろ出そうなタイミングだったしなぁ」

 

 男は腰の刀をそろりと撫でやる。ふわりと欠伸を噛み殺すと靴紐を結び直し、その場を立ち去ろうとする。

 

「貴様ァア!!!!馬鹿するのも大概にしろぉ!!!」

 

 後方から響く怒号に軽く顔を顰めながらも男は振り返る。声の持ち主は刀をこちらに構え、その巨大な身体に血管を浮ばせながら顔を真っ赤にして吠えていた。

 

「何?そろそろ山降りようかと思ってんだけど?」

 

「巫山戯るなぁ!!!たった今!!!決闘の最中であろうが!!!」

 

「決闘……受けたっけ?」

 

「馬鹿にするのも大概にしろ!!!先程受けると言ったではないか!!!!早く刀を抜かんか!!!」

 

「んあ?…………あぁね。俺さ、つまんないことはあんまり長く覚えておかないんだよ」

 

「つまらないだと!?!?今からではないか!!!」

 

「だからさぁ……もう抜いたって」

 

「何を!!ふざけた  こと を   い  って……」

 

 男は自身が幾重にも輪切りにされている事に気がつく事もなく、バラバラの肉塊となって地面へ滑り落ちた。

 

「とりあえず……タイムズの所に行けばなんか面白い事起きるでしょ。あーつまんねぇ斬りだった!!次に切り替えよう!!次次!!」

 

男は山道を降り、雑木林へと消えていった。

 

 彼の名はサレノージア・ムサシマル。

等級は白金、異名は『極刀ムサシマル』、またの名を『放浪剣豪』

 

 『面白いこと』に命をかけるさすらいの人斬りである。

 

 

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 何処かの寂れた街の小さな酒場、木造の古くさいカウンターで1人の女が酒を飲み明かしていた。

 

「マスターぁぁ〜……もう一本くださ〜い!」

 

「おっ……お客様……本当に大丈夫ですか?」

 

「大丈夫ぅ大丈夫ですぅ〜!!わたしはお酒に超〜強いんでぇ!!!大丈夫なんれすぅ!!」

 

「と言ってもですね……」

 

 そう言いながらマスターは彼女の横に転がっているビンの山を横目に見る。店の在庫の7割が既に空となって転がっている状態だ。

 

「来たことないお店でしたけどぉ〜静かな店れすねぇ?他のお客さんも居ませんしぃ〜???」

 

「そ……そうですね……ハハハ……」

 

 貴女の飲み方が怖過ぎて常連早々に帰ってしまったとは言えないので軽く笑いその場を濁した。

 ゆらりゆらりと身体を揺らし、焦点の合わない蕩けた目をキョロキョロと動かして、呂律の回らない口をふわふわと動かす。どうみても酔っ払いの所作である女は、入店時からこの有様で店の酒を浴びる様に飲み干して尚、変わらぬ様子で上機嫌に酒を飲み続けている。

 

「お客様……そろそろ勘定の方を……」

 

 マスターも店の酒を全て空にするわけにもいかず、どうにか店から出そうと催促しようとしたその時、彼女が急に勢いよく椅子を転がしながら立ち上がった。

 

「あぁ!!!!」

 

「っ!?!?……いっ、如何なさいましたか?」

 

「タイムズ君です!!!!」

 

「……はぁ?」

 

「この魔力の感じですよ!!!!タイムズ君が多分大きい魔術を打ちました!!!!」

 

「まっ、魔術ですか?」

 

「はいぃ!!コレはまた大きい宴が起きますよ!!!」

 

「……なるほど??」

 

 何を言っているのかさっぱり分からない様子のマスターを他所に女はゆらゆらと立ち上がると、不安定な千鳥足のまま、飲みかけの酒瓶を片手に店を出ようとした。

 

「……!?!?お客様!?!?勘定がまだですよ!!!」

 

「……んぇあ??……あぁ!そうでしたねぇ〜」

 

「本当に大丈夫ですか……?結構な金額ですけれど」

 

「大丈夫ぅれす!!……ハイこれ!!!」

 

 そう言って彼女がいつの間にか握っていた杖をふわりと振るう。すると、横に積まれていた空の酒瓶の中にジャラジャラと金貨が詰め込まれていった。役目を終えた筈のガラスの山がみるみるうちに財宝の山へとさま変わりしていく。

 

「んあれぇ??前に出すつもりだったんれすけどぉ〜??」

 

「えっ!?!?金貨が!?!?一体コレは!?!?」

 

「んまぁーいっか!!多分足りてますよねぇ??」

 

「はッ!?!?はい!!多分足りてると思います?……っというか多すぎですよ!?」

 

「多い分はチップという事でぇ〜」

 

「え!?ありがとうございます!!!」

 

「はぁ〜いお達者でぇ〜」

 

 そう言い残して彼女は杖を振るい、全身が琥珀色の泡に包まれると、パチンと弾けて消失した。

 

「…………は????」

 

 酒場に残されたのは呆気に取られるマスターと、酒瓶に詰められた金貨の山だけであった。

 

 彼女の名はレオニダス=アンナ・ローグス。

等級は白金、異名は『酔いどれアンナ』、またの名を『火薬酒造庫のアンナ』

 

 歴代最強にして史上最狂の魔術師である。

 

 

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そんな彼等が巻き起こす騒動についてはまた別のお話。

 

 各地に点在する彼等白金等級は思うがままに、盛大に、好き勝手に人生を謳歌している。

 世界の命運を分けるのはいつも彼等であり、救うも壊すも彼等次第なのだろう。

 

 英雄として崇められようとも、化け物として恐れられようとも、彼等の人生の主人公はいつだって自分自身なのだから。

 

 第三話 『白金等級』 完

 

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・人物紹介

 

 名前:タイムズ・ケンドリッヒ

種族:獅子人 男

クラス:スモーカー

使用武器:特記戦装 紫煙管【手練手管】

等級:白金級

所属:なし

活動拠点:眠らない都アストリタンテ

異名:『紫煙のタイムズ』『豪遊王』

 

 稼いだ金をとにかくばら撒いて宴に溶かす豪気な男。交友関係が広く、他の冒険者とも仲が良い。使用する武器は煙管の形をしているが、本来の形は違うらしい。

 

 国王

 ボウラームの国王。あれから平和な街を見ても不安になってしまった。

 

 宰相

 ボウラーム国王の右腕。ごっそり国庫の金が消えていて泡吹いて気絶した。

 

 ギルド支部長

 ボウラームギルド支部の代表。前々から白金等級の恐ろしさは知っていたが、胃痛で寿命が縮んだ。

 

 魔神柱

 個体名『巨進のゴウガログ』

 尋常ではない巨体と魔法反射の鱗、七つの心臓、生命力が重視された個体。本来であれば絶命時に心臓が全て魔力暴走を起こし爆散、周囲数十kmを巻き込んだ大爆発を起こす筈だったが中身を空洞にされ絶命。

 

 

 名前:ウラヌス・マーメイドリクス

 #非公開情報#

 

 名前:レオニダス=アンナ・ローグス

種族:ヒューマン 女

クラス:ウィザード

使用武器:特記戦装 酔神杖【零響】

等級:白金級

所属:なし

活動拠点:なし(元は聖都ノイス)

異名:『酔いどれアンナ』『火薬酒造庫のアンナ』

 #非公開情報#

 

 名前:サレノージア・ムサシマル

種族:コヨーテ獣人 男

クラス:侍

使用武器:特記戦装 遺香刀 【霊香】

等級:白金級

所属:なし

活動拠点:なし

異名: 『放浪剣豪』『極刀ムサシマル』

 #非公開情報#

 

 

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