【書籍化決定】かませ役♂に憑依転生した俺はTSを諦めない   作:不破ふわる

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第136話 献身

天使の出現により、辺りは混迷を極めていた。

 

 不意の出現と、その夥しい数も理由であるのだが。

 一番の問題はそれを互いに敵学園の仕業であると思っている事であった。

 本来は力を合わせて戦う筈の所を、両学園共に相手への憎悪を加速させたのである。

 

 が、そうではない者もいた。

 

「うーん、面倒臭い」

 

 ユキヒラは温厚な笑みを浮かべて適当な空間にナイフを投げる。

 するとそのナイフは、向かった先にたまたま出現した天使に直撃し爆発四散した。

 

「理事長も人が悪い。こうなることが分かっていたんだろうね。はっはっは」

「会長! ここは危険です。すぐに領地戦を終わらせて逃げましょう!」

 

 共に防衛を担当していた生徒が叫ぶ。

 しかし、ユキヒラは首を横に振った。

 

「領地戦は終わらせられないね」

 

 ユキヒラはナイフを辺りに放りなげる。

 その全てが、偶然天使の出現箇所へと飛んでいき天使を悉く殺した。

 

 未来を確定し、自分の投げた方向に必ず天使が現れる様に仕向けているのだ。

 

「天使によるダンジョンコアへの侵食が始まっている。ここで下手に動けば、巻き戻しが行われない可能性が高い。僕達に出来る事は、天使を全て殺して領地戦を正しい形で終わらせる事」

 

 領地戦の為に用意されたダンジョンコアを上書きするようにあふれてくる天使。

 その存在がある限り、撤退は許されない。

 

「っ、ですが会長! このままでは……!」

「というかさ」

 

 ユキヒラは先程から意見をしてきた生徒へとナイフを投げた。

 ナイフは肩に突き刺さり、生徒は苦悶の表情と共に倒れる。

 

「なっ、何をするんですか!」

「君、誰なのかな」

「……は?」

 

 ユキヒラはナイフを天使に放り投げ続けながら微笑む。

 が、その笑みの奥には確かに怒りがあった。

 

「生徒数が多いから、顔を覚えていないと思った? 馬鹿にされるのは悲しいなぁ」

「っ、気付いていたのか!?」

 

 生徒は驚愕し叫ぶ。

 その足にさらにナイフが刺さった。

 

「ぐぁっ!? まっ、待ってくれ! 全部言うから許し――」

 

 言い終わる前に、ナイフに刻まれた魔法式が発動し小規模の爆発が起きた。

 

 ユキヒラは血の染みだけが残ったその場所を見ながら呟く。

 

「あー、ごめん。もう全部聞いた後だからさ。それにしても……巻き戻しがないと、これは流石に無理だね」

 

 人だったものの破片を見ながらユキヒラはため息をつく。

 そして、通信を繋げた。

 

「あ、もしもし聞こえるかな? ミズヒ君」

『どうした』

 

 通信の先で、ミズヒは意外にも冷静に返事をした。

 

「いやぁ、大丈夫かなって思ってさ。天使、湧いてきたでしょ」

『ん? 天使とは?』

 

 噛み合わない会話に首を傾げたユキヒラは五秒先の会話を見て納得した。

 

「ああ、その白い鳥だよ。それね、天使って言って騎双学園の兵器でもうちの兵器でもない悪い奴。殺しておっけー」

『そうか。それを聞いて安心した。もうすでに、千体以上は焼き払った後だからな』

「流石はSランク。じゃあ、君はそのまま騎双学園のダンジョンコアを攻略してくれ」

『いいのか。話を聞くに、天使がいるのは異常事態のようだが』

 

 ミズヒの言葉に、ユキヒラは新たなナイフを生み出しながら笑う。

 

「大丈夫大丈夫。これは領地戦として終わらせるのが唯一最善の方法だからさ」

『わかった、出来るだけ早めに決着をつけてくる』

「お願いねー」

 

 通信を終わらせて、ユキヒラは息をするようにまた天使を殺す。

 

「六波羅君、どう動くんだろうなぁ」

 

 その声色は、天使を前にした時よりも面倒臭そうなものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいねェ! 盛り上がってきたじゃねェか!」

 

 六波羅は天使を斬り殺しながら笑った。

 彼の背後には既に多くの天使の死骸が転がっている。

 

『あ、あの天使がいるなら領地戦はやめるべきじゃ……』

「馬鹿か。今領地戦やめたらこの空間の生徒の死体はどうなるんだよ。慌てて俺達が止めるとでも思ったんだろうけどよォ、んな訳ねェよなァ!」

 

 六波羅は戦場を駆ける。

 通り過ぎ様に、生徒を殺しかけていた天使を殺し、蹂躙していく。

 

 彼が助けた生徒の中には、御景学園の生徒も混じっていた。

 

『いやだぁ、めんどくさいぃ!』

「でもよエイナ、天使を殺せばボーナスだぜェ! 今の高級マンションだけじゃなくて、飯ももっと豪華に出来るし、テメェの好きな香水だって買えちまう!」

 

 六波羅はエイナという俗物系デモンズギアの扱いを熟知していた。

 

『え、ボーナスまじっすかぁ!』

「マジだぜ大マジ!」

『ラーメンのトッピングも自由に!?』

「全トッピング大盛り替え玉自由にしやがれェ!」

『うおおおお流石リーダー! 星穿形態移行完了ですぅ!』

 

 六波羅の手の中で、双剣が繋がり弓へと形を変える。

 それを見た六波羅は満足げに二つにへし折った。

 

『あっ、すぐ折ったぁ。けどいいですよ! だってお金のためですもんね!』

「ははっ、いいねェ、ノってきたじゃねえか!」

 

 必中を付与された二つの剣が舞う。

 多くの天使を切り捨て、凄まじい速度で殲滅していく一方で、しかし彼は生徒の救助も行っていた。

 

「あっ、ありがとうございます六波羅さん!」

 

 助けた生徒が頭を下げようとしたところを制止して、六波羅は自陣を指さす。

 

「後ろに下がって隊列を組みなおせ。最低でも三人で行動しろ。危なくなったら逃げろ、後は俺が片付ける」

「っ、はい!」

『流石リーダー。助けた奴から後々ふんだくろうって考えですねぇ!』

「お前と一緒にすんな」

 

 ため息を吐きつつ、六波羅は再び駆け出す。

 向かう先は一つ。

 

 御景学園のダンジョンコアである。

 

(あっちも攻略続行してんだろ。こっからは速度勝負といこうぜ)

 

 十二秒間の絶対的な時間は、いかなる戦況でも覆す事が可能である。

 だからこそ、六波羅は勝利を前提に行動していた。

 

『……ん? あっ、リーダーマズいです!』

 

 不意に、エイナが叫んだ。

 

「あ?」

『ルトラがこっちに凄い速度で来ます! ……え? これは、まさか――』

 

 エイナの驚いた反応に気を向けた一瞬。

 すぐ目の前に、幽鬼がいた。

 

「ッ!?」

「一振り」

 

 ()()()()が、六波羅目掛けて抜かれる。

 まるで閃光が煌めいたかと錯覚するほどの刹那の一太刀。

 

(回避は出来ねェ、なら――)

 

 六波羅は、それを理解した次の瞬間には必中効果の先を太刀へと定めていた。

 双剣が、刀へ目掛けて因果を捻じ曲げ向かう。

 

 辺りに凄まじい衝撃波を与えながら、両者の剣は激突した。

 

「ッ、おいおい随分なご挨拶だなァ!」

「おかしいな。一振りで殺せるはずだったんだけど」

 

 首を傾げる青年は、地面を蹴って距離をとる。

 そして、刀を鞘へと納めた。

 

「おい、てめェ名前は」

「……牙塔トウラク」

「そうか。俺は六波羅だ。エイナの契約者やってんだが……お前のその黒い太刀がルトラって奴か?」

「悪いけど、敵と無駄話をするつもりはないんだ」

 

 トウラクはそう言って太刀を構える。

 その姿を見て、エイナが言った。

 

『マズいですリーダー。ルトラ……暴走してます。あれじゃあ、以前と同じで姉様に処分されちゃいますよ』

 

 エイナの言葉を聞いて、六波羅はトウラクを観察する。

 それから、面白くなさそうにため息をついた。

 

「明星計画の要がこれじゃあ駄目だなァ。ちっとは期待してたんだが」

 

 六波羅もまた、双剣を構える。

 そして、挑発するように言った。

 

「来いよルーキー。先輩が優しく指導してやるからよ」

「……ルトラ三振り」

 

 トウラクは冷え切った声で相棒に命令する。

 そして、次の瞬間には凄まじい速度で駆け出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、あの……なんかおかしくないっすかね……?

 

『あ、ルトラが暴走してるねぇ。よっしゃ! 封印してやろうねぇ!』

 

 ちょっ、急に星詠みの杖としての役割果たそうとしないで!

 

「あれが、トウラクなの……!?」

「すっご執行官と互角じゃん」

 

 天使の住処で、俺達は仲良く領地戦の行方を見守っていた。

 歩けど歩けど他に天使がいないので、暇になった俺から提案したのである。

 

 二人がずっと俺でマウント合戦してるのがそろそろ精神的にきつくなってきたという事情もあった。

 

 星詠みの杖君にお願いして、領地戦を見せてもらっていたのだが……。

 

「これは、異常事態ね」

 

 ヤバいっす。

 たぶんあれは天使だし、トウラク君も暴走してるし。

 

 あれー!?

 これってトウラク君がルトラちゃんとの絆をさらに深めて強くなるイベントなんだけど!

 六波羅さんの顔が、面白くない奴を相手にしているときの顔なんだけどー!

 

『相棒、星詠みとしての責務を果たす時だ。見たまえ、ルトラはもう駄目だ。契約者に飲み込まれたか、それともまた彼女自身が暴れたくなったのか。わからないが、アレではデモンズギア使いとしては失格だよ』

 

 ほ、星詠みの杖君、チャンスをくれ!

 トウラク君は主人公なんだ! 闇堕ちイベントの一つくらいあってもいいだろう!

 

 ここからさらに強くなるんだよぉ!

 彼の心の強さを信じてやってくれ!

 

「……どうしたのソルシエラ」

 

 俺の様子がおかしい事に気が付いたクラムちゃんが、心配そうに俺の顔を覗き込む。

 

「別に、何でもない」

「嘘だよ。そんな辛そうな顔して、一体何が」

「――トウラクだよね」

 

 クラムちゃんの疑問に、勝手にリンカちゃんが答えた。

 

 おい、話が拗れる予感しかしないぞ。

 

「君は、ずっとトウラクを信じて、そして託して来た。私には詳しい事はわからない。でも、二人の間に強い絆があった事だけは知ってるよ」

 

 かませ役と主人公の間に絆なんてある訳ないだろ。

 精々が、性癖をちょっと狂わせただけじゃないか!

 俺は何もしてない! 無罪だ!

 

『どうしてそれが無罪だと思っているんだろうねぇ』

 

 無罪だろ!

 俺は美少女だぞ!

 

「本当は、トウラクを助けに行きたいって顔してるよ」

「別に……そんな事思ってないわ」

 

 主人公だし大丈夫でしょ。

 多少、チャートに変更があっても問題ないって。

 それに、六波羅さんが止めるだろうしね。

 

「暇つぶしみたいに領地戦を見る提案をしてたけど、本当はトウラクが心配だったんでしょ。だから……」

「そんな訳ないじゃない」

 

 リンカちゃんは相変わらず思い込みが激しい。

 ここはまた仲良くクラムちゃんと喧嘩して貰ってお茶を濁すしか――。

 

「はぁ、貴女も頑固だよね」

 

 突然、背後から抱きしめられる感触。

 

 いつの間に背後にぃ!?

 これって、クラムちゃんが俺を抱きしめてるってコト!?

 

『スチル回収! ッしゃぁ!』

 

 昂る星詠みの杖君、混乱する俺。

 

 俺達をおいて、二人はさらに加速していく。

 

「いいじゃん、助けに行っても。少しくらい我儘になってもさ」

「……いや、だから私は」

「星詠み、でしょ? でも、君はソルシエラである前に一人の女の子なんだ」

 

 リンカちゃんが俺の手を優しく握り頷く。

 

 ヤバイ、美少女に促されて望まない形で原作介入しちゃう!

 ミステリアス美少女タイム強制発動しちゃう!

 

『嬌声発動!?』

 

 脳みそ腐ってんのか? 

 

「大丈夫、私達もついてる。だから行こう」

「でも、私……」

「……0号が止めているの?」

「っ」

 

 リンカちゃんは、そう言って悲しい目で俺を見る。

 

 ヤバイ!

 これはいよいよ収拾がつかなくなるぞ!

 

『あ、呼ばれたねぇ! 行かないとねぇ!』

 

 あ、待てコラ勝手に出るなぁ!

 

「――はははっ、流石に気付かれてしまったか」

 

 俺達の目の前に魔法陣が広がり、俺そっくりの美少女が姿を現わす。

 

 この場において一番話をややこしくする存在、0号の登場だ。

 

「0号……!? え、これって、なんでソルシエラが二人に!?」

 

 クラムちゃんは驚き声を上げる。

 それは、そうだよね。驚くよね。

 

「ソルシエラが契約したデモンズギアの中に潜む悪魔。それがこの0号。この子を蝕む最悪な存在だよ」

「……ッ、成程ね」

 

 やばい0号が敵認定されちゃった。

 けど俺は知らないからな。

 

『相棒、もう話の流れ的に彼等を救いに行くしかないだろう。そこまで上手く話を誘導するから任せたまえ!』

 

 好きにやってくれよ、もう。

 

「久しぶりだねぇ、吾切リンカ。そして、君は初めましてか。確か……そうだ、綺羅螺クラムだったか。マスターとは仲良くしてくれているようだねぇ」

 

 相変わらず悪そうな笑顔が上手だ。

 こうなると俺はもう悲劇のヒロインムーブしか残されていないわよ……。

 

「駄目ッ、0号! この人たちには手を出さないで!」

「ん、随分と必死だな……ははっさては君、この人間共の事を好いているな?」

 

 おいしれっとカプ厨としての需要を満たそうとしてんじゃねえよ。

 

「……別に、そんな事はない」

「嘘が下手だねぇ。悪戯を隠す幼子のようだ。そんな所も愛おしい」

 

 俺へと近づいて来る0号に立ちはだかるように、クラムちゃんが前に飛び出す。

 その周囲には、大量のマーちゃんズがいた。

 

『星詠みの杖君! 慎重にね! あれ全部爆弾だからね!』

『煽りすぎた』

『貴様ァ!』

 

 演算とか得意じゃないのか君は!

 安易に自分の欲を満たそうとするからそうなるんだ!

 

「おやおや、どうしたのかな。私は呼ばれたから出てきただけなのにねぇ」

「……っ、お願い。この子にトウラクを救わせて」

 

 0号は考える素振りを見せた後、すんなりと頷いた。

 

「いいだろう」

「え?」

「い、いいの?」

 

 驚く二人を前に、0号はニヤリと笑う。

 

「ただし、マスターがより深く私と繋がることが条件だ。さらに溶け合い、愛し合おうじゃないかぁ!」

 

 両手を広げて、謳うように高らかに。

 その姿は、悪役でしかない。

 

「でも、それじゃあ」

「っ、コイツ……!」

 

 やばいやばいやばいやばい!

 クラムちゃんがブチギレ寸前ですってぇ!

 

『おい、なんでこんなに煽るんだよ!』

『どうしようもなく、見ているだけの二人……。しかし、だからこそ結ばれたときにその愛は激しく燃えるんだねぇ!』

『カプ厨も大概にしろ!』

 

 あー、これは失敗です。

 0号はもう完全に「クラ×ソル」か「リン×ソル」のイベントシーンだと思ってやがる。

 

 くそっこうなったら止められない。

 どうしてこんな子に育ってしまったんだ!

 やっぱネットサーフィンって害にしかならねえな!

 

「マスター、彼を助けたいのだろう。ならば、選択肢はもはや一つ」

 

 両手を広げて一歩、また一歩と近付いてくる0号。

 そんな彼女に今にも飛び掛からんばかりのクラムちゃんを見て、俺は遂に口を開いた。

 

「……わかったわ」

「っ!? ケイ!?」

 

 ちょ、本名!

 

「駄目だよ、ケイ! ここでアイツの誘いに乗っちゃ!」

 

 クラムちゃんまで!?

 出来ればこの姿の時はミステリアス美少女としてソルシエラ呼びして欲しいんだけど。

 

「……今の私はソルシエラよ」

「そうだ。君はソルシエラ。私の契約者だ」

 

 0号はノリノリである。

 君、楽しそうだな。

 

 しょうがないので乗ってあげるよ。

 

「……ありがとう、二人共。貴女達のおかげで、覚悟ができたわ」

「違う、私はそんなつもりで言ったわけじゃない!」

「そうだよ! お願い、考え直して! あのトウラクとかいう奴なら、私が止めに行くから!」

 

 流石に勝てないでしょ。

 

「それでは、クラムが傷ついてしまう。……傷つくのは、私だけでいい」

 

 ここでズルズルと長引かせると、さらにあのカプ厨が暴走しかねない。

 なので、さっくりと終わらせてもらおう。

 

「いい子だ。さあ、来るんだ」

「駄目!」

「行かないで!」

 

 二人の制止を振り切って、俺は一歩踏み出す。

 そして振り返って、いつものミステリアススマイルではない、メインヒロインスマイルで言った。

 

「ありがとう」

 

『君も楽しんでるだろう? やぶさかではないだろう?』

『うるさいやい』

 

 俺とは離れているのに、心を読んだかのように星詠みの杖君からテレパシーが飛んで来た。

 完全に否定は出来なかった。

 こういう美少女も「良い」ということは知っているから……。

 

「お願い0号。力を貸して」

「ああいいとも」

 

 そう言って、0号は俺を強く抱きしめた。

 その瞬間、俺の体に突如として痛みが走り出す。

 

「ぁっが!?」

 

 痛い痛い痛い!

 え!? なんで!?

 

『ちょっと、痛いんだけど!』

『リアリティを出すために、トラック7割分の苦痛を与えているんだ^^』

『先に言えよぉ!』

『苦しみに歪んだ顔も美しいねぇ。まあ、あの二人には見せてやらないがね!』

 

 それどういう対抗心?

 

「ケイ!」

「こ、ないで……!」

 

 苦しむ俺を見て、クラムちゃんがマーちゃんズを操ろうとしていたので咄嗟に叫ぶ。

 そして、振り返って再び笑ってみせた。

 

「二人とも……ありがとう」

 

「「……っ」」

 

 辛そうな美少女の顔は悲しい……。

 そういうのは、俺だけで自給自足するから笑っておくれ……。

 

「これで私達のプレリュードは終わりだ! ここから私達の本当の舞台を始めようじゃないかぁ!」

 

 悲しむ美少女二人と、叫ぶイカれデモンズギア。

 そして理不尽に7割トラックの苦しみを味わう俺。

 

 混沌とした場に魔法陣(意味なし)が展開され、辺りを紫色の光(意味なし)が包み込んだ。

 

 

 もうどうにでもなっちゃえー☆

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