「Stairway to Paradise」   作:いつも活き活きと

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アンケートをいつ頃締め切るべきなのか迷ってます。一応十票差ついたらやめることにしていたんですがいつまで掛かることになるか……閲覧・感想・お気に入り登録ありがとうございます!


東方祟無想
『ウェイク ミー アップ』 その①


紫との戦いから数日後……

 

ウォン…

 

 「お元気かしら?プッチ。」

 

 「まぁまぁだな。」

 

 「そう、それなら大丈夫そうね。」

 

 「なんの用だ?わざわざ直接来て……まさか…」

 

 「そのまさか、『スタンド使い』と思われる情報が出てきたから調査してきてくれない?」

 

 「仕事だから別にいいが…そいつの種族とか見た目とか分かっているのか?」

 

 「それはバッチリよ!まず、種族は『泥田坊』よ。まぁ特に強い点はない弱小妖怪ね…次に見た目なんだけど…………」

 

 「…どうした?」

 

 「いえ、実は見た目が本来の姿とかけ離れていて、まず身体は泥なんだけど人間の形をしていて足は虎、腕は猿のように長いわ。他にも背中には羽が生えていて目は蜘蛛そのものになっていたわ。あと、素早くて跳躍力もありおまけに握力もなかなかにあるらしいわ。」

 

 「つまり…見た目が変わっているのは『スタンド』によるものだと紫は考えているんだな?」

 

 「ええ。流石に姿を変える妖怪がいると言っても『アレ』はその範疇を超えているわ。」

 

 「分かった。その泥田坊に会ってみるとしよう。」

 

 「お願いね。」

 

ウォン…

 

 「(話を聞く限り大分見た目が変化しているようだな………)」

 

そしてプッチは準備を終え、紅魔館から泥田坊探しに出かけた。その時霊夢や魔理沙などは連日行われている宴会を不思議に思い始め、独自にそれぞれが調べている最中だった。

 

 「(そういえば今日も宴会だったな……流石にやりすぎじゃあないか?まぁ咲夜とかレミリアが色々動いていたから大丈夫だと思うが………それにしても久しぶりの『スタンド案件』だな…聞いた情報から推測するに身体の一部分を別の生物に変える能力か……純粋な近距離パワー型の可能性が高いな。………にしても例の泥田坊は何処にいるんだ?泥とあるくらいだから泥付近なんだろうが………)」

 

プッチは様々な場所を訪れながら考え事をしていた。

 

 「(……そういえば『天国』を創ると言ってもどうすれば良いのだろうか……『DIOの骨』も無い………それに『36の罪人の魂』もどうやって集めるか……せめて『DIOの骨』の代わりになるものが欲しいな…………ん?)」

 

プッチの視線の先には異形の姿の生物がいた。

 

 「アレが紫の言っていた泥田坊か…大分見た目が変化しているが………」

 

そこには紫の言っていた特徴の他に鼻は犬のようになっており、背にはヒレが付いている生物がいた。

 

 「あれは……スタンドの暴走か?にしては静かすぎるが………とりあえず近づいて話は通じるか試してみるか。」

 

プッチは話すために近づいたが……

 

 「ココニ……チカズクナ!!」

 

泥田坊だった異形の怪物はプッチに向かいながら何かを叫んで突進してきた。

 

 「(コイツ意識はもう無いな……にしても、2mはあるのに私が反応に遅れる速度で移動できるのか………)」

 「そちらから襲ってくるなら私が対峙しても問題なさそうだな。」

 「顕符『透明なドッペルゲンガー』ッ!」

 

ドゴドゴドゴドゴッ!!

 

 「コイツの身体ッ!!まるで『虫の骨格』のように硬い!」

 

 「ウガアアァァァ!!!!」

 

泥田坊は目の前の人間は自分に敵意があると判断し、身体に合っていない長い猿の手のようなもので薙ぎ払い攻撃を仕掛ける!

 

ドゴッ!!

 

 「クッ!コイツの能力、予想したとおりだ………コイツの『スタンド能力』は…!『生物の身体的特徴をコピーする』だッ!!」

 「(不味い…!私の『ホワイトスネイク』は近接戦闘も出来るといっても近距離パワー型のスタンドにはやや劣る。しかも増援は無いだろう……)」

 

 「ココニ……チカヨルナ!!……ガァグァ!」

 

 「さっきからなにか言っているな…近寄るな?コイツは何から遠ざけようとしている?」

 「(もし……その『ナニか』が分かれば………)」

 

異形の妖怪はプッチを途中までは追ってくるが少しすると元の位置に戻っていく。

 

 「(コイツ……はじめにいた場所に『ナニか』があるのか?だが……あそこには少し焼けた跡しか無いぞ!?なんだ……何がアイツをあそこまでこの場所に留めているんだ?)」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

男は変わり者だった。里の外は危険だ、と周りの大人がどれほど言い聞かせても一週間の内一回は人里の外に出て様々な生き物の観察をしていた。何が彼をそこまで惹きつけるのか…そのことを疑問に思った人たちが彼に質問するがいつも、

 

 「あの生物たちは進化の可能性の塊だ!!アレほど魅力的なものはこの世にないッ!!」

 

と言い周りを困惑させてきた。そんな男も遂に人里の人たちが看過できなくなるラインを超えてしまう……

 

 「お前ッ!!前々から生物の観察を外でやるなと言ってたのにも関わらず観察を続け、挙句の果てに『妖怪』の観察だと!?ふざけているのか!!もし私達の村まで来たらどうするんだ!」

 

 「大丈夫さ。彼らにはしっかり報酬を渡して了承の上観察してるし……」

 

 「妖怪を信じろというのか!?もういいッ!お前はここから出て人里の外で生活しろ!!」

 

 「………分かった。」

 

男にとって人里の生活は生物の観察よりも重要であったがため、遂に人里の外での生活を始めた。普通であれば妖怪に喰われて死ぬはずだった。だが、今まで観察を依頼していた妖怪たちが温厚であったので男の生活を手助けしてくれたのだ。時には畑を耕すのを手伝いに、別の日には食料を持ってきてくれたりなど豊かとは言えないが充実した生活を送っていた。その中でも特別仲が良かったのは『泥田坊』こと『泥助』だった。

 

 「オメェは強いやつだな……」

 

 「急にどうした?俺は強くなんて無いぞ。」

 

 「いや……強いさ…………『心』がな…現にオメェが諦めてねぇからこうして生活できてる。」

 

 「いや、こうして生活できているのは君たちのおかげだよ。特に君には畑のことから色々と世話になった……」

 

 「…………そうだ、オメェにこれをやるよ。」

 

その手には泥で作られた直方体の物体があった。

 

 「これは?」

 

 「それはウチの一族の秘宝でな……それを持っていると畑に田んぼ、他にも農作物ならなんでもすぐうめぇ果実が実るもんだよ。」

 

 「なッ!なんでそんな大切なものを俺に?」

 

 「俺達の友好の証だ!大切にしろよ!!」

 

 「…ああ!ありがとな。」

 

しかし………そんな日常も突然崩れ去った………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……アイツはまだくたばってないのか?」

 

 「ああ。妖怪に助けられながら生きているらしい…」

 

 「許せねぇなぁ!俺達はこんなにも生きるのに一生懸命なのによぉ!!」

 

 「アイツのことを殺すか?」

 

 「それが良いな…」

 

人里では最近迷惑行為が目立っている男四人組が話し合っていた。

 

 「だが、妖怪はどうする?常に一体はいるらしいが……」

 

 「御札でも持って一緒に退治してやろう!」

 

 「ギャハハ!それが良いな!!どうせだしアイツの目の前で殺すか!」

 

 「いいな!よし、さっさと準備して行くか。」

 

その日男……『前田進田』は謎の『熱病』に苦しんでいた。

 

 「大丈夫か?進田?」

 

 「ああ。どうにも熱が引かないけどね………」

 

 「……!進田、外に人の気配がする……ちょっと待ってろよ。」

 

 「分かった…」

 

ガラッ!

 

 「オメェらなんか用か?生憎ここの主人は今病を患っている。」

 

 「お!まじか、ラッキー!!」

 

 「何だと……?」

 

 「お前はアイツの近くにいる妖怪だな。よし、それじゃあ『妖怪退治』を始めるか!」

 

 ドガッ!

          バキッ!!

 

ドォン!

 

 「…なんだ?外がやけに騒がしいな……まさか泥助になにかあったんじゃ!」

 

ガチャ………

 

そこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「すまん。進田………はやく逃げろ…!」

 

ボロボロになって倒れている泥助がいた……

 

 「ッ泥助ッ!!」

 

 「おッやっと出てきたか…ソイツ邪魔だったから退治してやったぜ。ギャハハ!」

 

 「「「ギャハハハハハハ!!!」」」

 

 「しん………た…逃げろ……ウッ!!」

 

泥助はもう助からないのは明白だった…そのことを理解した時進田は自分の中に『特別な力』が宿ったのを感じた。

 

 「許さない………よくも…泥助を……!」

 

 「ハッ!お前に何が出来るんだよ!そんなフラフラして。」

 

進田は理解していた…コイツらを殺したところでもう泥助は戻ってこないというのは……しかしッ!!そんなことはどうでも良かったッ!!

 

 「テメェら全員殺してやる………!」

 

 「復讐する気か?そんなことをしてもお前の大事なアイツは戻ってこねぇぜ。」

 

 「ああ…知ってる……」

 

 「なら、何で勝てない勝負をわざわざ挑みに来る?」

 

 「……いいか、よく聞け…『復讐』なんかしても無駄だと言うが………違うッ!!お前たちに言っておこう!『復讐』とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ!お前たちは必ずここで殺す!!」

 

 「やってみろよ!数はこっちの方が有利なんだぜ!!」

 

進田は『ココロ』で理解していた……!自分の『能力』いやッ!『スタンド』を!!

 

 「『ウェイク ミー アップ』ッ!!」

 

進田は自分の精神…スタンドの名を叫ぶと手に農作業用の手袋が現れた!

 

 「『ウェイク ミー アップ』!俺を『進化』してくれ!!」

 

 『自我ガ消エル可能性ガアリマスガ大丈夫デスカ?』

 

 「ここが荒らされるくらいなら構わないさ…」

 

 『分カリマシタ。最適ナ組ミ合ワセヲ実行シマス。』

 

そうして進田の身体は泥田坊のようになり、手は猿のように長く、足は虎、背には羽が生えた。

 

 「ここに、近づくな!!」

 

 「ヒッ!この化物!!く…来るんじゃねぇ!!」

 

 「早く家でも燃やして立ち去ろうぜ…」

 

 「そうだな……」

 

ボッ!

 

 「よし…お前ら逃げ……る…ぞ………」

 

 「もウなかまハころシタゾ……」

 

 「う………うわぁぁぁ!!」

 

 「ダレモチカズケサセナイ…オレガマモル………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴッ!!

 

 「ガァァァ!!」

 

 「(今までの行動パターンからあの場所が大切ということは確定した…ならば………)」

 「溶解『ボディ&スピリット』」

 

ピュン!

 

 「!!ナニモスルナァァァ!」

 

 「知能の低さが仇になったな!!これで終わりだ!!」

 「命符『ヘブンズディスク』ッ!!」

 「お前に命令するッ!!『三分間気絶しろ』ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回始めてのオリキャラの過去編はどうでしたか?あの話を考えながら『一番恐ろしいのは人間なんだなぁ』とありきたりな事を考えていました。次回も見ていってください!

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