「Stairway to Paradise」   作:いつも活き活きと

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やっぱり、『プッチは恋愛をするような奴じゃないなぁ』と思いながらも、『どうせなら書いてみたい』という思いが疼いています。閲覧・感想・お気に入り登録ありがとうございます!


『ウェイク ミー アップ』 その➁

プッチの投げた『命令のDISC』……それは異形の妖怪、いや…スタンドにのまれた前田進田に当たることはなかった。

 

ベシッ!

 

 「なにッ!あの距離で『DISC』を弾くだと!?」

 「(不味いぞ………もう残りは幻符『スネークストマック』と強奪『アビリティ&メモリー』しか無い。こうなれば…少々賭けになる作戦で行くしか無いか……)」

 

 「ギガアアァァァ!」

 

 「ッその前にこの怒り狂ってるコイツを何とかしなければ……」

 

プッチは急いでその場から移動しようとするが足に何かがくっつき、動くことができなくなってしまう!

 

 「これはッ!………蜘蛛の糸か!!」

 

そのまま動けないプッチ目掛けて進田は攻撃を繰り出す!!

 

 「ウギィィィィ!」

 

 「不味い!!『ホワイトスネイク』ッ!!受け止めろッー!!」

 

ドガァッ!!

 

 「ガハッ………!コイツのパワーだいぶ強いな…だが!」

 「幻符『スネークストマック』ッ!!」

 

進田はプッチの姿を見失ったことで相手が隠れたと判断し、そこらじゅうを殴りつけ始めた。

 

 「(あとは…………これでいいか…死なないように気をつければ上手くいくはずだ。)」

 

バキッ!

 

 「ガァァァ!」

 

進田は音のなった方にプッチがいると確信し、そのまま木を薙ぎ倒しながら突進してくる!!

 

 「やはり……私の方に来たな!!『ホワイトスネイク』ッ!!」

 「強奪『アビリティ&メモリー』!!」

 

ビシュアァ………

 

 「ゥ……」

 

ズドーーン!

 

 「なんとか……『能力のDISC』を奪うことが出来た………ん?コイツ……泥田坊じゃあ無くて人間だったんだな。ひとまず紅魔館で治療するか…」

 

こうしてプッチの仕事は終わった。だが…忘れてはいけない。今は『異変』の真っ最中ということに………

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「それでその人間を拾ってきたと…」

 

 「ああ。少しの間休ませてあげてくれないか。」

 

 「…まぁ、良いわ。その代わりしっかりと面倒見るのよ!」

 

 「ペット扱いだな……じゃあ部屋に運んでおくよ。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「ッ……ここは?」

 

 「気がついたか……ここは紅魔館だ。」

 

 「えッ!何でそんな所に……いやッそれよりも!僕を拾った時誰か近くにいませんでしたか?」

 

 「ああ。いたのは君一人だ。」

 

 「……そう…ですか。そういえば僕がどんな感じだったかって分かります?」

 

 「……真実を言うが君は耐えられるのか?」

 

 「大丈夫です。僕は自分がしたことに決着をつけないといけませんから……」

 

 「分かった。まず、君は異形の化物になって焼けた跡のある土地を必死に守っていた。…近くに人骨だと思われる物体が四つほどあった。おそらくだが、君が殺した人のだろう……私が分かったのはこれくらいだ。」

 

 「……そうか、僕は殺せたのか……アイツらを。」

 

 「それと君の能力は私が預かっている。もし戻してほしいならまた私に話しかけてくれ。私は一旦外に出ている。」

 

 「はい…気を使ってくれてありがとうございます。」

 

ガチャ…バタン………

 

 「うう………泥助ッ……済まない…………僕がはやく駆けつけていたら……ウアアァ!!」

 

プッチは壁によりながらただじっと静かに彼の慟哭を聞いていた……

 

 「(……全くあの青年のことは知らないがこれだけは言える。あの青年は『善人』だ。それも自分よりも他人を優先するくらいの。……………やはり、『天国』を創らなければならない!!どんな手を使ってでも!あのような突然の死によって『覚悟』が出来ていない状態での別れはあまりに辛すぎる…しっかりと『覚悟』出来る世界を私が創らなければ…!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「すみません、自分の家じゃないのにこんなに泣いてしまって……」

 

 「いや、構わないさ…辛い時は泣くのが良い………」

 

 「そういえば能力についてなんですが……戻してくれませんか?」

 

 「…別に問題ないですよ。ただし、前回のような無茶な使い方はしてはいけません。次からは自分の限界を知っている状態で使ってくださいね………と言っても仕方がない状況だったのでしょう。」

 

 「ありがとうございます!次からはテストしてから使用します!!」

 

 「これが貴方の『スタンドのDISC』です。頭に挿せば戻ります。」

 

ウィーーン

 

 「おお!確かに戻った気がします。本当に何から何までありがとうございます!」

 

 「いえいえ、これが私の仕事なので。そういえば家の場所は分かりますか?」

 

 「あッ…そういえば家、無くなったんでした…」

 

 「なら……」

 

ウォン

 

 「私が用意してあげますよ。」

 

 「わッ!!貴方は?」

 

 「私は八雲紫です。それで貴方の家の件だけど人里で今丁度空き家があるの。そこに住むのはいかが?」

 

 「……僕は人里を追い出された身なのでそこには住めません………」

 

 「あら…そうだったの……ごめんなさいね、嫌なこと思い出させてしまって。」

 

 「いえ、あまり人里を追い出されたことに不満があるわけではないですから…」

 

 「そうね……それなら私の家はどうかしら?」

 

 「貴方の?」

 

 「そうよ、それならもう襲われる心配もないし貴方が好きな生物の観察もたくさんできるわ。」

 

 「本当ですか!?」

 

 「ええ。おまけに、外の世界の生物も持ってきてあげるわ。」

 

 「お願いします!!どうか貴方の家に住まわせてくださいッ!!」

 

バッ!ドコッ!!

 

意外ッ!それは土下座ッ!!

 

 「いや…何もそこまでしなくても……」

 

 「僕にとってはこの上ないほど嬉しい条件です!!」

 

 「ちょっと手伝いとか頼むかもだけど……」

 

 「全然大丈夫です!」

 

 「なら、決定ね。」

 

 「……そういえば今日も宴会だったな。最近多すぎないか?」

 

 「あら、理由が気になるの?だったら、今夜私についてきなさい。この異変の元凶と会わせてあげるわ。」

 

 「なにッ!これも異変だというのか……」

 

 「それじゃあ貴方は私についてきなさい。そういえば名前はなんていうの?」

 

 「はい、僕の名前は『前田進田』です。よろしくお願いします!」

 

 「わかったわ、それじゃあ進田、ついてきなさい。」

 

 「はい!プッチさん、僕を助けてくれてありがとうございます!」

 

 「当然のことをしたまでだよ。」

 

 「それでは、お元気で。」

 

ウォン

 

 「(気丈に振る舞ってたな……『強い』やつだ…………境遇が少し私に似ていて心配だったがあれなら大丈夫そうだ。しかし……あの宴会の頻度は異変だったのか。ここの住人は宴会が好きだからあんなにやっているんだと思ってたんだが……)」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

その日の夜、プッチは宴会が始まる少し前に博麗神社に到着していた。

 

 「あら、プッチ。どうしたの?まだ宴会には早いけど。」

 

 「紫に呼ばれていてね。この異変の犯人に会わせてもらう予定なんだ。」

 

 「えッ!あんたそんな約束してたの!?」

 

ウォン

 

 「ええ。そうですよ。」

 

 「紫か、早速だが犯人と会わせてくれないか?」

 

 「もういるわよ。というか、ずっとここにいるわ。」

 

 「!もしかしてこの霧かしら?」

 

 「正解よ。ほら、萃香。姿を見せなさい。」

 

ボワボワボワボワ………

 

 「ゆかり〜あんなにヒントだしたら分かっちゃうだろ〜」

 

 「あんたは?」

 

 「私か?私は山の四天王『伊吹萃香』だ!」

 

 「!頭に角……もしかして鬼か?」

 

 「おッ!よく分かったね〜そうだよ。私は泣く子も黙る鬼さ!」

 

 「ということはただの妖怪か…妖怪退治は私の仕事。貴方のこと退治してあげるわ!」

 

 「あー、はっはっはっはー。私をただの妖怪だと思っている時点で勝負にならないわ。」

 

 「!?」

 

 「我が群隊は百鬼夜行、鬼の萃まる所に人間も妖怪も居れる物か!」

 

 「来るぞ!霊夢ッ!!」

 

 「符の壱『投擲の天岩戸』」

 

萃香は大岩を出現させ、そのままプッチと霊夢目掛けて投げ飛ばした!

 

 「このパワー!!鬼というのはこれほどの力を持っているのか!?」

 

 「こっちも真面目にやらないと負けるわね。」

 「夢符『封魔陣』ッ!!」

 

霊夢の結界により大岩を防いだ隙に、プッチは萃香目掛けてラッシュを繰り出す!!

 

 「『ホワイトスネイク』ッ!!」

 

 『ウオシャアアアアアッ!!』

 

 「忘れたのかい!この霧はすべて私なんだよ!!お前の見えない式神みたいなやつの動きは手に取るように探知できるッ!!」

 

ボワッ!

 

萃香は口から酒を吹き出し、それに火をつけて攻撃した。

 

 「クッ!」

 「(最近、スタンドの見えないというアドバンテージが発揮されてないような…)」

 

プッチは防がれたことに中々ショックを受けながら次の一手を考えていた。

 

 「(まず、アイツの厄介な点は霧が全てアイツ自身ということだ。この霧のせいで私達の動きは全て分かるだろう…次に怪力だ。あのパワーを生身に食らった場合、運が良くて骨折当たりどころが悪ければ死ぬだろう………一応今回の弾幕ごっこならあのスペルカードを使っても大丈夫そうだがダメージになるか怪しいな……)」

 

 「ほらほら、どうした!お前たちの力はこんなもんじゃないだろう?」

 「符の弐『坤軸の大鬼』ッ!」

 

スペルカードを使うと萃香の身体はとてつもなく大きくなりそのまま上空から踏み潰そうとしてくる!!

 

 「なにッ!?巨大化だと!?コイツの能力は身体を霧にするんじゃあなかったのか?」

 

 「残念、半分不正解。正解は『密と疎を操る程度の能力』だよ。」

 

 「なるほどね……今は密を操って巨大化したってことね。」

 

 「そうだよ。まだまだ、次行くよ!」

 

萃香は再び飛び上がりプッチを潰そうとしてくる!

 

 「ッ幻符『スネークストマック』!!」

 

 「(ん?おかしい……私の目にはアイツはこの下にいると見えているのに霧からの情報は少し離れた場所にいると伝わってくる…もしや、あのスペルカードは幻覚の類か…なら、)」

 

萃香は突然落ちる場所を変更し、プッチの目の前に降りた。

 

 「なかなか良い能力じゃないか。私の霧がなかったら騙されるところだったよ。」

 

 「クッ!これも駄目か…」

 

 「これはどうだ!」

 「符の参『追儺返しブラックホール』」

 

なんとッ!萃香は弾幕のような何かを投げると、着弾地点に小さなブラックホールが作られた!!

 

 「(これは…!ブラックホールだと!?しかも他の弾幕も吸い寄せてくる!!)」

 「使うしか無いな…」

 「顕符『透明なドッペルゲンガー』ッ!」

 

バシバシバシバシ!

 

プッチが弾幕を防いでる間霊夢は萃香と肉弾戦を繰り広げていた!

 

 「おぉ!!人間にしては中々良い蹴りだね!」

 

 「そりゃッどうも!」

 

ベシッ!

 

 「さぁこれならどうなる?」

 「鬼火『超高密度燐禍術』ッ!」

 

周りには炎が出現し、数回バウンドした後に消滅する弾幕を展開し始めた!

 

 「これはキツイなッ!こうなれば…」

 「命符『ヘブンズディスク』ッ!!」

 

 「そんな攻撃当たらないよ!」

 

 「避けた先にも注意していたほうが良いわよ。」

 「神技『八方鬼縛陣』!」

 

 「なッ!不味い!」

 

バァァァァァ!

 

 「…まだ終わらないらしいな。」

 

 「そうみたいね……」

 

 「いやー!お前達強いな!!こっちも少し本気を出してやろう!」

 「疎符『六里霧中』」

 

萃香の身体は霧状になり、空から弾幕を放ってくる!

 

 「!物理攻撃が効かないな……霊夢頼んでもいいか?」

 

 「任せなさい!」

 

プッチは避けることに専念し、霊夢は萃香を迎撃しようと弾幕を撃つ。

 

ババババ!ドゴーン!!

 

 「やるね〜ならコレで最後だ!!」

 「『百万鬼夜行』ッ!!」

 

 「これは…弾幕が萃香に集まっているのか?」

 

その瞬間ッ!!

 

バッ!

 

 「なにッ!弾幕を一気に放ってきた!」

 

 「気をつけなさい!プッチ。」

 

時間とともに段々と弾幕の量が増し、

 

 「うおおぉぉぉ!『ホワイトスネイク』ッ!!弾幕を弾けェ!」

 

ババババババ!

 

 「これで終わりよ!」

 

霊夢が放った弾幕が萃香の身体に命中しそのまま弾幕が終了した

 

 「イテテテテ……いやぁ強いなぁ。」

 

 「あんたの負けよ。はやくこの異変を終わらせなさい!」

 

 「分かったよ…はぁ〜結局誰も来なかったな〜」

 

 「誰か呼んでいたのか?」

 

 「いやぁ〜鬼って昔地底に棲むようになってから地上に出なくなったんだよ。だから、地上で宴会でもすれば来ると思ったんだけど……」

 

 「鬼なんてあんただけでも勘弁してほしいのにこれ以上来たら困るわ。」

 

 「まぁ明日からちゃんと宴会の頻度はもとに戻るから良いじゃないか。」

 

 「それもそうね。それじゃ、今夜の宴会は楽しみますか!」

 

 「良いね〜私も顔を出そうかな。」

 

 「(……疲れたな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三章 東方祟無想 〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「ウェイク ミー アップ』…装着型。前田進田のスタンド。
パラメーター:破壊力B スピードC 射程距離E 持続力A 精密動作性C 成長性A
能力:自分が今まで触れた事のある生物の特徴を自分に付与できる。一種類につき一箇所まで可能。また、別々の生物の特徴を一度に付与することも出来るが、五個以上付けると自我が無くなる可能性がある。

プッチの新しいスペルカード出せなかった……いずれ出すはずなのでそれまでお楽しみに。次回もぜひ見てください!

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