「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
『ワンダーウォール』 その①
ある夏の夜、プッチはノートと向かい合っていた………
{『天国』…私が元の世界で追い求めていた世界………だが…内心では諦めかけている自分もいる……決して『天国』を創るのが面倒くさくなったとか妖怪たちの力が強大だからとかではない…なら、何故諦めかけているのか…………それは『天国』に行く方法が分からないからだ…まず、私が元の世界で実行した方法を書いておこう。最初に行ったのは『スポーツ・マックス』というスタンド使いに『DIOの骨』を復活させるために能力を使わせた。その後、『DIOの骨』は三十六名の極罪を犯した魂を吸収し、『緑色の生命体』となった。私はその生命体に十四の言葉を言い、融合。その後はケープカナベラルに行きそこで『C-MOON』となったスタンドでジョースターの末裔と仲間たちを迎え撃った。最後は新月の重力の位置を特定し、私のスタンドは『メイド・イン・ヘブン』になった。このことから…私が前実践した方法はここでは使えないだろう。つまり元の天国に行くための理論を工夫しなければならないのだが………『承太郎の記憶のDISC』には断片的な情報でしか残ってなかった!だから私が工夫して天国を目指すことは不可能に近い……更に言ってしまえば…ここには『DIO』の骨がない…それでも私はなんとしてでも『天国』を創るのだ………}
プッチがノートに『天国』に到達する方法を振り返っている時ノックがした。
コンコン…
「誰だ?」
「ねえ、プッチ。入って良い?」
「レミリアか。良いぞ。」
「プッチ、月が変だと思わない?」
「月?別にきれいな満月だが…」
「そう…貴方も気が付かないのね……」
「どういうことだ?」
「あの月は偽物よ。少し欠けているし。」
「……つまり『異変』だと言いたいのか?」
「そうよ。これは妖怪にとってはとても問題よ。」
「異変なら霊夢が解決するんじゃあないか?」
「いや、霊夢は実害が出るまで動こうとしないからね。多分今頃神社でぐーたらしてるわよ。」
「なら、私達が行くか。」
「そうしましょう。そうだ!咲夜も連れていきましょう。夜の時間を固定してもらうわ。」
「?何で時間を夜で固定する必要があるんだ?」
「犯人たちの証拠が無くなっちゃうでしょ!」
「…たしかにそうだな。」
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先程のような会話が、東端の神社、魔法使いの住む森、そして幽霊を管理している場所で行われていた。
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プッチとレミリア、咲夜は夜空を飛んでいた。たまにキックしながら向かってきた虫や歌っている鳥なんかがいたが、特に問題なく対処した。
「目的地は何処か分かるのか?」
「ン〜特に無いわね。怪しいところを片っ端からあたる感じかしら。」
「いつもの方法ということだな……」
「あら?あそこ……人里があったはずなのですが…」
「私には人里が見えているわよ?……早速怪しい場所ね。行くわよ。」
ザッ
「お前達か。こんな真夜中に里を襲おうとする奴は。」
「!慧音じゃあないか。久しぶりだな。」
「プッチか?そういえば紅魔館に住んでいると言っていたな。」
「そうだ、私はここの人たちに世話になっている。ところで、何で人里が無くなっているんだ?」
「私の『歴史を食べる程度の能力』で人里を隠したんだ。てっきりそこの悪魔がここを襲いに来たと思って…」
「勝手に決めつけないでくんない?」
「紛らわしいんだよ。ただでさえ月が異常なのに……まぁここに用はないんだろう?なら、さっさと通り過ぎな。」
「なんか嫌な態度ね…」
「ねぇ咲夜。あの妖怪、フランの家庭教師にしない?知識人っぽいし。」
「うちにはもう知識人は要りませんわ…」
「まぁとにかく早く行ってくれ。元々ここには人里などなかったんだから。」
「ン〜お嬢様、少々時間をいただけますか?」
「咲夜…あまりそんな時間無いだろう………」
「急いでるんだけどね…物凄く………」
「そこの悪魔の歴史も私が頂こうか?」
「ふん。偉そうね…ワーハクタクの癖に。歴史ばっかり見ているお前には、運命は変えられないよ。」
「おい…レミリア?」
「お嬢様、時間を頂いてもよろしいのですね?」
「しょうがないわねぇ。ちょっとなら、私の時間も使っても良いわ。」
「………私は関わらないぞ。」
「始符『エフェメラリティ137』ッ」
慧音は使い魔を放ち、地面などに当たった使い魔から高密度の弾幕が拡散されていく!
「面倒ねぇ…」
「ちょっと避けにくいだけね。」
「グッ…なら!」
「野符『GHQクライシス』」
慧音の周りにいる使い魔から米粒弾が展開され、慧音は自機狙いの弾幕を放つ。
「こっちも切らせてもらうわ」
「幻符『殺人ドール』ッ!」
「(そういえば…私のスペルカードにも『幻符』がつく物があるな……パクったみたいになってないだろうか。)」
プッチは少し離れたところでどうでもいいことを考えながら、レミリアたちの戦いを見ていた。
「(それにしても、私の『ホワイトスネイク』……大分前のパラメーターに戻っている気がする。この調子で行けば相手が気絶して無くても『DISC』を抜くことが出来るかもな。そうすれば『天国』の準備も進めることが出来るようになる)」
「国符『三種の神器 郷』」
「こんなものかしら?案外楽に終わりそうね!」
レミリアは米粒弾を避けながら、弾幕を放つ。
「これで決める!」
「虚史『幻想郷伝説』ッ!」
「ならこっちも!!」
「紅符『不夜城レッド』ッ!」
「私も出しましょう。」
「幻葬『夜霧の幻影殺人鬼』」
「(………レミリアのスペカ名……なんというか…個性的だな…)」
それぞれのスペルカードがぶつかり、激しい光を放っていた。
「グッ……!」
「私達の勝ちね。」
「案外楽に勝てましたわ。」
「はぁ…もう良いだろ。」
「ええ。スッキリしましたわ。」
「…妖気の上流の方向を見失ったわ。どうしてくれるのよ!」
「いや、それについては私に心当たりがある。多分ここの先にある迷いの竹林の中心部にある『永遠亭』の仕業だろう。」
「『永遠亭』?聞いたことがないな。どんな奴が住んでいるんだ?」
「ウサギとか医者だな。」
「とにかく竹林の中なのよね?ならさっさと行くわよ!!」
「気をつけろよ。そこは一度入ったら二度と出られないと言われるほど迷う。」
「忠告ありがとう。さッ!行くわよ。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…なぁレミリア。」
「どうかした?プッチ。」
「私達は永遠亭に近づいているのか?未だに見えないが…」
「大丈夫よ!ちゃんと私達が永遠亭に辿り着く『運命』が見えているから。」
「…なら良いが。」
「そこまでよ!」
「!……霊夢か、どうしたこんな真夜中に。」
「こっちのセリフよ。あなた達なんか企んでるんじゃないの?」
「失礼ね。あの月を元に戻そうとしているだけなのに。」
「奇遇ね、私達もそのために来たのよ。」
「『達』?貴方と誰がいるの?」
ウォン
「私よ。」
「…紫………」
「それで?場所は分かってるの?私達は知ってるけど。」
「それは私の『勘』よ。」
「前の異変でも思っていたんだが、その『勘』って適当すぎないか?」
「大丈夫よ。霊夢の勘は外れたことがないから。」
「じゃあこっちの道で合ってるってことね。」
「それじゃあ一緒に行くわよ。」
「良いわよ。」
プッチ達は霊夢と紫と出会い一緒に異変を解決しようと目的地に行こうとしていた時……………
ガサ…
……ガサガサ
……ガサガサガサガサ
「!誰かそこにいるの!?」
「ありゃ、バレちまったか。」
竹林の中から出てきたのはウサギの耳がついている人間だった。
「あんた誰?」
「あたしかい?あたしのことはどうでもいい。用があるのはそこのプッチとかいう外来人だ。」
「私に?」
「『あの方』からお前を始末しろと言われていてね。初対面なんだけど、君を始末させてもらう。」
「『ワンダーウォール』ッ!!」
「こいつッ!新手の『スタンド使い』か!!」
「紫、それとレミリアと咲夜は先に『永遠亭』を見つけなさい。」
「霊夢はどうするのよ?」
「アイツはプッチを狙っている。なら…何かプッチの対策を取っているはずよ。だから、私がプッチをサポートするわ。そのためにここに残る。」
「霊夢、大丈夫か?相手は『スタンド使い』だ。君はスタンドが見えないだろう?」
「大丈夫よ。だって……貴方、前に魔理沙に渡していたような『DISC』を持っているでしょう?」
「!………ああ、これを頭に入れれば使えるはずだ。」
「能力は?」
「透明化だ。今日は満月だがアレは偽物らしいから妖怪が意識しないと見えないレベルだろう。」
「分かったわ。」
「一人増えたところで無駄よ!あなた達に勝って『あの方』に報酬をもらうんだから!!」
「来るぞッ!」
To be continued…
では、また次回もぜひ読んでください。
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