「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
I have a dream!
雪が降るようになってきた頃プッチは博麗神社まで足を運んでいた。
「それにしても霊夢神社が倒壊した時は驚いたぞ。そんなに老朽化が進んでいたのか?」
「失礼ね!あれは不良天人が地震を起こしたせいよ。一応神社が綺麗になったから良かったけど。」
「それ巫女としてどうなんだ…」
「あー?うるさいわね…てかあんたはなんでここに来たのよ。」
「少し暇になってね。ここら辺まで散歩に来たんだ。」
「……あんた飛んできたわよね?」
「細かいことは気にしないほうがいいぞ。それにここからは歩いて散策するつもりだ。」
「迷惑になるようなことをしないならなんでもいいわ。」
「それじゃあ。」
プッチはそう言うと博麗神社の奥へ歩いて行った。
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「…周りは只々森が広がっているだけなのか?ん?」
プッチが代わり映えのない風景に飽きてきていた時少し奥に大きな穴を発見した。
「随分深い穴だな…奥が全く見えないぞ。」
「(降りてみたいところだが前回の『扉』の件もある。この穴は実は全くの異世界へ繋がっている可能性もある。ここは一旦帰って調べてからが吉だな…)」
この時プッチは一番の安全策を取ろうとしていた。もちろん、それが間違いだとは言わない。しかしプッチは忘れていた。ここは『博麗神社近く』の森であることを…
プッチの後ろから迫っていたのは………真っ黒の球体だった。
ドンッ!!
「ガッ…ガハ!」
「(なにーー!!後ろから『何か』がぶつかってきた!?)」
プッチは咄嗟のことに踏ん張ることもできず、さらにテンパっていたためすぐ空を飛ぶこともできなかった。
「ウオオオォォォォォ!!」
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「なんとか空を飛んだことで地面に激突することは避けれたが……なんだこの景色は?なぜこんな地下深くに建物が見えるんだ?」
プッチは奥の方に都のようなものがあることを発見し、そこを目指して歩くことにした。
「(どうせここまで来たんだ…少し探索してから帰ろう。)」
三十分ほど歩くと大きな橋までたどり着いた。
「随分立派な橋だな。」
「それはどうも。人間さん。」
「!君はここに住んでいるのか?住んでいるならここが何処だか教えてほしいんだが…」
「ここは地底よ。見た所人間のようだけどなにか用事でもあるの?」
「いや特に無いな。地上で散策してたら誤って穴に落ちたんだ。」
「ならすぐに帰りなさいよ。ここは地上で嫌われた妖怪たちしかいない恐ろしい場所よ。」
「…………確かにそんなに危険な場所なら帰るべきかもな。」
「出口は貴方が来た方向を戻れば…」
「『だが断る』」
「!!」
「私は暇だったからここにわざわざ来たんだ。それなのに『危ないから帰れ』だと?とても納得できないな。それに私も自衛くらいは出来る。」
「はぁ、どうなっても知らないわよ。ただでさえ今地底はめんどくさくなってるのに…」
「心配してくれるのか?それはありがたいな。」
「そんなに余裕があるのは妬ましいわね。まぁいいわ。さっさと行きなさい。…それとあまり姿を見せないようにしなさい。最近『変なやつ』が演説しているせいで人間とか地上関係のものに過敏になっているから。」
「分かった、それじゃあ行かせてもらうよ。」
プッチは橋を渡り地底の都、旧都へ到着した。
「(ふむ…随分活気付いているな。さっきの妖怪の話を聞く限りちょっと暗めの妖怪が多いと思ったんだが………それにしても『変なやつ』か。少し見てみたいな。……………ん?)」
旧都の中心部まできたプッチが目にしたのは前の世界でも見たことのある光景だった。
「私達は地上の妖怪たちと争うのではなく対話をするべきです。」
「そうだそうだ!」
「話し合う機会を!!」
「(随分平和な演説だな……あの妖怪が危険だとか言っていたが安全そうだな。)」
プッチは『ホワイトスネイク』で姿を隠しながら演説を聞いていると別な方向から集団が突撃してきた!
ドドドドドドドドドドドドド
「甘ったれたこと言ってんじゃねぇー!!」
「力ずくでいくしかねぇだろ!!」
「(!!なんだ!?この集団はッ!?)」
プッチが混乱しているうちに周りは乱闘になっていた。
「(クソッ!こんな乱闘だと私も危なくなってくるな。あっちから脱出するか…)」
ドォォォン
「よぉ元気そうで何よりだなぁ『平和会』」
「お前は…『腕強 上院』(わんきょう じょういん)ッ!!」
「フンッ!!」
ドゴッ!!
「ガッ…」
バタ…
「(………あの驚異的なパワー、それに頭の角…正しく『鬼』だな。だが殴る時拳が黒くなっていたがそういう能力か?)」
「………おい…そこにいる人間。何処に行こうとしてる?」
「なにッ!?」
周りが両者どちらも消耗し立っているのが上院だけになっていた時なんと幻覚で隠れていたプッチが見かった!
「フンッ随分陰湿な『スタンド能力』だな。」
「『スタンド能力』だと!?貴様ッ『スタンド使い』か!」
「ああそうだ。さっきからそこにいたんだから聞いていたと思うが名乗っておこう。俺の名前は『腕強 上院』。スタンドの名前は『ナノマシン』で能力『瞬時に皮膚を硬化する』だ。」
「……丁寧な説明だな。お前にとって私は倒すべき相手じゃあないのか?」
「たしかにそうかもしれない…だがッ!お前は俺の野望に『使えそう』だからな。まずは俺の演説を聞いてもらいたくてな。」
「演説だと?それは…」
直後!上院は地面をけり一気に距離を詰めてきた。
バゴッ!
「グッ…貴様私を油断させる作戦だったのか?」
「いや、俺の演説は『こういう』もんだ。俺の目指す世界はッ!気に入らないやつはぶん殴る!!それだけだ。」
「?なにを言ってるんだ、貴様。」
「この世界は腐りきってる。強い力を持っている奴らは危険だと決めつけられ隔離され、弱い奴らが裏でコソコソ世界を操作する。そんなクソみたいな世界が許せねぇ!強いやつは自由に生きるッそれが俺の目指すものだ。」
「そんなことになったら力を持たない者はすぐに死んでしまうぞ。」
「この世界には変革が必要だっ!!だがッ変革には犠牲が伴うッ!!」
「狂っているとしか思えないな。」
「いや、この世界が狂ってるのさ。最近の地上はなんだ、やれ『弾幕ごっこ』だの『外来人以外は襲ってはいけない』だのワケのわからんルールしかないッ俺がこのくだらねぇシステムを、型にはまった暴力をぶっ壊してやる!」
「規律が無ければこの幻想郷のみならず全てが崩壊すると言っても過言ではない!」
「そんなの知ったこっちゃないな!ぬるま湯に浸かっている幻想郷の妖怪たちの目を覚まさせてやる!!」
「……………全く理解できないな。」
「分かるはずだ!!お前なら!力ずくで他のスタンド使いを大人しくさせてきたお前なら!!」
「!お前は…まさか『あの方』とやらからの命令か?」
「話を逸らすんじゃねぇ!!はっきり言ってやろう!お前は俺と同じ『気に入らないやつはぶん殴ってきた』。それならば分かるだろう?俺の理想がッ!!」
「………ふー…次はお前をぶん殴る…!」
「『ナノマシン』!!」
「『ホワイトスネイク』!!」
ドガッ
ドゴドゴ
ドォォォン
「フン。中々良いパワーだな。」
「貴様もスタンドではなく生身でやりあっているんだろう?」
「ああそうさ。それにこんな事もできる!」
上院はそう言うと地面を強く殴りヒビを入れた!するとッ突如ひび割れからマグマが吹き出したのだ!!
「なにッ!?不味い!!」
「顕符『透明なドッペルゲンガー』!!」
『ホワイトスネイク』は向かってくるマグマを捌きその隙にプッチは考えをまとめていた。
「(奴の能力は言っていた通り『硬質化』だろう。さらに、元の運動神経、身体能力が高いことでとんでもない強さを発揮してくる。恐らくだがコイツが本気で地上を制圧しようとしたら少しの間だけなら有利に立ち回るだろう。しかしそこが『妙』だ。それほどのポテンシャルを秘めているにも関わらずその手段を取って地上を手に入れようとしないrhっt。つまり私がまだ把握できていない『弱点』がある!)」
「ほう…この攻撃を防ぐか。ならば!デリャアアァァァ!!」
雄叫びを上げながら突進を繰り出しプッチを吹き飛ばそうとしてくる!
「甘い!そんな攻撃を私が喰らうと思ったか?だが…そのおかげでこの技が撃てる!」
「強奪『アビリティ&メモリー』」
攻撃が迫る中上院は………笑っていた。
「やはり安易な攻撃を選択したな!!」
上院は突進のスピードをそのままに大きく拳を振り上げ『ホワイトスネイク』を殴り抜けた。
「ガハッ!!この攻撃は…予想外だった………」
バキバキバキ ドゴォォォォン!!
プッチの身体は近くの民家にぶつかり民家が倒壊してしまった。
「……まだ終わらないだろう?『エンリコ・プッチ』。」
ガラガラ
「私の名前を知っているということは確実に今回のスタンド騒動を起こしている奴を知っているな。この戦いが終わったらそいつの情報を引き出してやろう。」
「そんなことにはならねぇよ。この戦いの終わりはどちらかが死ぬまでだからな。」
「………来い。」
「ハァァァ!!」
ドッゴォォォォォン!!
バシバシバシ ドコ゚ドゴドゴ
一歩も譲らない戦いを繰り広げている両者。上院が大きな一撃を叩き込もうとするとプッチは素早く回避し、プッチがラッシュを仕掛けると上院もそれに対応する。もちろんッただ両者が何も考えなしに攻撃を繰り返しているのではない。どちらも『決定打』に欠けていた。両者の気持ちは『コイツの弱点さえ分かれば…!』これだけだ。そしてプッチは遂に発見したのだ!上院のスタンド『ナノマシン』の弱点をッ!
「(コイツの硬化、コンマ数秒の差だが遅れ始めている!もしやこのスタンド……持続力があまりないのか?考えてみればコイツはずっと全身を硬化させながら攻撃すれば良いくせにやたらと部分的な硬化にこだわっていた。つまり!こいつを倒すなら硬化よりも速く攻撃を当てること…)」
「………!お前の動きが少し消極的になってきたな。さては………俺のスタンドの弱点を見つけたか?」
「随分と長期戦を拒んでいたり、硬化がピンポイントだったからな。すぐに思い浮かんだ。」
「つまらんやつだな。」
「…………………」
プッチは『ホワイトスネイク』を出し静かに構えを取った。
「そろそろ限界だろう?プッチ。はっきり言っておこう、俺のスタンドは残り後数分で限界を迎える。そこまで耐えきったらお前の勝ちだ。」
「…………脚が骨折し、肋骨は三本折れた。また背中を強打したことにより立っているのもやっとだ。」
「わざわざ伝えてくれるのか…!本当に俺達は良い仲間になれると思うんだがな……」
「……………いくぞ…!」
「来るが良い。」
二人は同時に歩き出し、中央で激しいラッシュを開始したッ!!
「ウオオォォォ!『ホワイトスネイク』!!」
「ハアアァァァ!まだだ!まだ終わらないッ!!」
ドゴドゴドゴドゴ
ラッシュの勝負に打ち勝ったのは…………
「ハァハァ…理解したよ……ハァハァ、君は私で私は君だった。」
ドサ…
プッチは倒れた上院を見ながら立っていた。
「………プッ……チ…俺を………殺せ…」
「いや…殺さない。君には協力してもらう。」
「なに……に…だ?」
「黒幕を倒すことにだ。」
「裏切れと…?」
「そうだ。君と会話して分かったが、黒幕のことを慕っていないだろう?なら簡単なはずだ。」
「…………俺には夢がある。強いやつが自由に生きる世界だ。だが!そんな世界にあんなインレリ野郎は必要ねぇ。倒すときまでだ。あいつを倒したら好きにやらせてもらう。」
「!ありがとう…」
「とりあえず俺の家で休むことにしよう。安心しろ。もう戦いは続けねぇ。」
「すまない。恩に着……る…………」
バタン…
プッチ、腕強上院 共に満身創痍…………再起可能
『ナノマシン』…心臓に寄生しているスタンド。腕強 上院のスタンド。
パラメーター:破壊力A スピードA 射程距離E 持続力D 精密動作性A 成長性B
能力:身体を瞬時に硬化させる。心臓から硬化するためとてつもなく速い攻撃を放てれば防御は間に合わなくなる。パラメーターは個人によって変動する。上のものはあくまで上院のときのもの。