「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
「…ってことで妖夢、貴方が武士を倒してきてくれないかしら?」
「う〜ん…それは…………」
「面白そうじゃない。行ってきなさい、妖夢。」
「えッ!?まぁ幽々子様が言うなら…」
「気をつけてね〜」
「幽々子、大丈夫かしら?妖夢一人で…」
「大丈夫よ。それに妖夢の成長にもきっと繋がるわ。」
「そう…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ〜。まさか私が『スタンド使い』と戦うことになるなんて…」
妖夢は独り言を呟きながら目的地である草原を目指していた。
「……ここかな?周りを見た限り怪しい人影は無いけど………」
少しすると周りを警戒する妖夢に一つの影が近づいてきた。
「ム!貴方ですか?最近この付近で勝負を仕掛けてくる武士っていうのは。」
「そうだ。我は自分を殺してくれる者を探してここを彷徨っている。」
「なんで死ぬのにこだわるんですか?」
「ずいぶん長く生きたのでな…もう疲れてしまった。だが!そんな我にも心残りがある。我はずっと武士だった。戦場で死ぬのが一番の誇りだと思っていたのだ。しかし、死ねなかった。我を殺せる武士がいなかったんだ。そんな状況になった我は自分を鍛えながら待つことにした。待って待って待って待って待って待って待って………………武士は滅びた。」
「…………………」
「そんな時我に転機が訪れた!ある一人の男が我に話しかけてきた。『幻想郷に来ないか?』とな。話を聞くうちに我の心は決まっていた。そして気がつけばここにいたというわけだ。」
「(紫様がこの武士を?いや、紫様自身が武士の対処を依頼してきたからそれはない。つまり、幻想郷を行き来できる者がいる?)」
「貴方の望みは分かりました。それならこの魂魄妖夢がお相手いたしましょう!」
「……貴様のような小娘がか?馬鹿にするな!」
「馬鹿にしているのはそっちでしょう?私の実力…見た目で判断しないでくれます?」
「手加減は余りできないぞ。」
「ええ!」
「貴様はスタンド使いではなさそうだからスタンドの能力だけは使い、スタンドでの攻撃はしないようにしよう。」
「お気遣いありがとうございます。」
「準備はいいな?始めるぞ……」
「神弓『天之麻迦古弓』」
武士は自分の周りに沢山の弓を配置し一斉に妖夢に向かって放った!
「なッ!?貴方は武器に触れずに使うことが出来るの!?」
「そうだ。ほら、油断していると致命傷を負うぞ。知っているか?昔の日本での戦場で一番殺した武器は弓矢なんだ。」
カキン!カキン!
「クッ!この数の量!私もスペルカードを使うしかない!」
「人鬼『未来永劫斬』!!」
ババババババ
「これで終わりだと思ったか?ここからがこのスペルカードの本領よ!!」
フワ…ヒュンヒュンヒュン!!
「なにいいぃぃぃ!!!??矢が!!叩き落とした矢が再び私に!!」
グサッ!
「グッ!い…痛い……」
「脇腹か。そこなら致命傷でないな……次のスペルカードはどうだ!!」
「神鉾『天之逆鉾』」
「今度は貴方自身が突撃してくるんですか!」
武士は妖夢に突撃しながら次の攻撃の準備をしていた。
「でも!それなら好都合です!!」
「獄神剣『業風神閃斬』!」
「やはり出したな…スペルカードを!!」
なんと!天之逆鉾はッ!妖夢のスペルカードによる弾幕や斬撃を全て吸収した!!
「なッ!?」
「ここに我の生命エネルギーも追加する。……さぁこの技を食らって生き延びることが君に出来るか!?」
「極符『千年武士の誇り』!!」
バアアアアアァァァァァァァァァ
天之逆鉾は出力に耐えることができずボロボロに崩れ、武士も少なくない反動ダメージを食らった。
「ハァハァ……この攻撃を耐えきれた者は今までいなかったがコイツはどうなる?」
「…………やはり無理か。アレほどの剣技の持ち主、昔いた武士の中でも上のレベルだったが…」
ガラガラ…
「!!今音が…」
「確かに強いですね…でも……威力が強いだけです。」
「…あの一瞬で地面に向かって斬撃を放ち穴を掘ったのか。そうすれば威力を半減できる………素晴らしい!!君はやはり我を殺すことが出来るはずだ。このスペルカードで終わりにしよう。……しっかり殺してくれよ。」
「妖刀『村正とあざ丸』」
スペルカードを唱えると武士の両手には二本の刀が握られていた。
「(あの刀達…何か良くない気を放っている…!)」
ジリ…
「…良く気がついたな。そうだ。さっきまでのスペルカードで出てきた武器は全て偽物だ。まぁ『天之逆鉾』は少し事情が違うが……だが!この『村正』と『あざ丸』は本物だ。公正なる果たし合いのために先に能力を言っておこう。『村正』は『斬ったものに何らかの災いが降りかかる。』『あざ丸』は『斬った者の五感を一つ奪う』というものだ。」
「丁寧に説明ありがとうございます。わざわざ能力をバラすなんて随分余裕なんですね。」
「『余裕』じゃあない。これは『敬意』だ。公正な条件下での果たし合いじゃないと俺が満足できないからな。」
「そうですか。」
ダッ!
カキン!
妖夢の言葉が終わると同時に両者が走り出し刀による攻撃を繰り出した。
ガキン! ガキン!
ギリギリギリギリ…
キンキン!
「(中々手強い……この練度はもしかするとおじいちゃんに匹敵するかも…いやいや、弱気になってどうする魂魄妖夢!相手が崩れるまで待てれば……)」
しかし…現実は甘くなかった。突然妖夢は片方の剣『白楼剣』を落としてしまった。
「し…しまった!」
「拾わせんぞ!」
「クッ…」
「(どういうこと?私はしっかりと剣を握っていた。それなのに落とした………『村正は斬ったものに何らかの災いが降りかかる。』
……………そうか!私は村正に白楼剣で切りかかっていた!!だから災いが降ってきたのか………?ならなんで『楼観剣』は災いが降りかからないの?)」
スパッ
シュン
ズバッ!
「やっとこちらの刃が届いたか。斬った方は…『あざ丸』か。それなら五感の何かが無くなっているはずだ。」
「!感触が……全ての感触が無くなった!!」
「なるほど…『触覚』が無くなったか………それなら我の勝ちに揺ぎはない!!もうまともに刀も握れないだろう!!終わりだアアアァァァァ!!!」
スパ………
「………な……何が起こった…?」
「貴方は油断しすぎたんですよ。確かに私は触覚を失った状態ですが『半霊』は違います。だから半霊に落ちていた『白楼剣』を持ってもらい貴方の首を斬ったんです。」
「そ…そう……か。実に見事だ。……………そうだ……妖夢。我を倒した褒美としてそこにある『村正』と『あざ丸』を使え。本当は妖刀だから普通の剣士には使えないが、君は既に妖刀を使いこなしていた。この二つの刀も使いこなせるだろう。」
「………あの!本当は生きていたかったとかありますか?今聞くのもアレですけど…」
「今我が死にかけているのが証拠だ。それにこのような戦いでしか満足できない者もこの世には一定数いる。」
「……分かりました。この刀は大事にします。」
「『我の誇り、未来輝く剣士に託す。』…………さらばだ。」
ヒュゥゥゥゥ
妖夢はただ立っていた。何分経っただろう?少なくとも十分はそのままいただろうか?その後妖夢は白玉楼への帰路についた。
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「幽々子様〜只今戻りました〜」
「良くやったわ、妖夢。」
妖夢はその後幽々子の夕飯を作り、残りの家事を片付けた後幽々子に武士との決闘に関する詳細を話した。
「〜〜〜〜〜という感じです。」
「へぇ〜それにしても気になるわね、『幻想郷と外の世界を行き来している人物』について。」
「幽々子様もご存じないですか?」
「私は紫以外知らないわ。今度紫にも聞いてみるわ。」
「分かりました。」
「それにしても眠いわね。もう寝ようかしら…」
「もう準備はできてますよ。」
「ありがとう、妖夢。おやすみ。」
「おやすみなさいませ、幽々子様。」
『フツヌシ』…近距離パワー型。勝時(しょうとき)のスタンド。
パラメーター:破壊力C スピードB 射程距離B 持続力C 精密動作性A 成長性A
能力:自分が今まで手に入れたことのある武器を操る。また、武器の収納も可能。
神弓『天之麻迦古弓』…勝時のスペルカード。
効果:矢を一斉に放ちすべて放ち終わった後矢を全て相手に向けてもう一度発射する。
神鉾『天之逆鉾』…勝時のスペルカード。
効果:『天之逆鉾』を呼び出す。『天之逆鉾』には攻撃を吸収する能力がある。しかし勝時はその欠片しか手に入れてないので変換率が悪い。
極符『千年武士の誇り』…勝時のスペルカード。
効果:『天之逆鉾』で吸収した攻撃を一斉に解放する技。
妖刀『村正とあざ丸』…勝時のスペルカード。
効果:『村正』と『あざ丸』を呼び出す。
今年中に終わらないなこの小説……