「Stairway to Paradise」   作:いつも活き活きと

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最初の『…』には百合が話していた使神の過去話が入ります。


stage4 らせん階段を登る刻

「……………といういうことがあったらしくてですね。」

 

「『あったらしい』?何故そんなに他人事みたいなんだ?」

 

「実はですね……さっきの話は百合から聞いた話なんですよ。実際私は昔の記憶がだいぶ曖昧でしてね…でも彼女が嘘をついているという様子でも無かったのでとりあえず信じています。」

 

「…………なら、なんで貴様はスタンド使いを増やすような真似をした?」

 

「貴方は見当がついているでしょう?妹を…『りん』を蘇らせるためですよ。いくら記憶がほとんど消えたとしても妹だけはずっと残っていた。…………ただの病死ならこんなことはしなかったでしょう……しかしッ!私が殺したというなら話は別!!これは私の贖罪でもある。」

 

「…………そんなスタンドを発現させることが可能だと?」

 

「スタンドはその人が心から願っている事が能力として発現する。それなら死者を蘇らせる事ができるスタンドがあってもいいでしょう?」

 

「それなら鈴木共助の『トークトゥユー』で良いんじゃあないか?」

 

「ああ、人里の。アレはダメですよ…貴方も理解できるでしょう?複製ではダメなんですよ。そもそも複製を作る過程に『死者本人ではない記憶』を元にしている時点で私としては不合格です。それに一日しか持続できないのもマイナスですね。」

 

「……私の命を狙ったのは?」

 

「単純に邪魔だったんですよ。いくら私の求めているスタンドでないとしても戦力としてなら使える。それなのに………貴方はほとんどのスタンド使いを倒し、あまつさえスタンドまで奪ってしまった!!」

 

「それが理由か……」

 

「ええ。けれど今は少し後悔していましてね………」

 

「後悔?」

 

「はい。実は少し前に人里に行って貴方の過去を見させてもらったんですよ。」

 

「!私の過去………」

 

「実に私と似ていました。妹がいた事、その妹を自ら殺した事………本当なら協力すべき関係になるべきだったんですよ、私達は。」

 

「…まさかこの期に及んで『協力しよう』だなんて言わないよな?」

 

「もちろん。貴方は死者蘇生をしようなんて考える人じゃあない。私がここに貴方を呼んだのはただ一つ………貴方と公正なる『果たし合い』をしたいんですよ。」

 

「『果たし合い』だと?」

 

「ええ。どっちの主張が正しいのかハッキリさせるために……」

 

「元から私は貴様を倒すつもりだ。」

 

「それなら良かった。『セーブ・マイセルフ』……能力は、『対象を弱くする』です。」

 

「『弱く』する?」

 

「ええ、ありとあらゆるものに作用することができる…私の記憶が曖昧なのもこの能力のおかげです。」

 

「(能力の発動条件はなんだ?ひとまずホワイトスネイクが弱体化した様子はないが。)」

 

「それじゃあ始めましょうか……」

「弱符『気迫な貴方と希薄な私』」

 

「なッ…消えた?」

 

プッチは辺りを見渡し使神を探すがどこにも見当たらない。

 

「どこに行ったんだ?」

「(奴の能力は『弱くする』……嘘を言っていないとしたら何を弱くしたんだ…………!)」

 

その時プッチは似た芸当ができる人物を思い出した!

 

「(そうか!こいしと同じ原理か!!奴は『自分の気配』を弱くすることで認識されづらくなっている。つまり気配をしっかりと探れば…………)」

 

…………コツ……………

 

「!そこか!!」

「顕符『透明なドッペルゲンガー』!」

 

『ウオシャアアアアアッ!!』

 

ドゴドゴドゴ

 

「グッ…もうこのスペルカードの種に気づくとは…………」

 

「たまたま似たようなことができる人物を思い出してな…」

 

「ならこれならどうです?」

「弱符『弱者側へようこそ』」

 

スペルカードを宣言すると『セーブ・マイセルフ』がプッチにラッシュを仕掛ける。

 

「この程度のラッシュなら…『ホワイトスネイク』!迎え撃て!!」

 

ドゴドゴ!

 

「……触れましたね、私のスタンドに!『セーブ・マイセルフ』!『ホワイトスネイク』を弱らせなさい!!」

 

「クッ!」

「(この感じ……相当な弱体化を食らったな。それに『DISC化』することもできなくなっている………)」

「面倒だな…」

 

「一気に畳み掛けます!!」

「弱符『盛者必衰の理』」

 

使神の周りには薄い膜のような結界が発生する!

 

「(あの範囲………恐らく能力が及ぶ範囲か…それなら、)」

「溶解『ボディ&スピリット』!」

 

ビュン!

 

「……やはりこの技も勢いが弱くなっているか…」

「(だがあの威力ならダメージを与えるくらいには…………)」

 

パシャ…

 

「!?途中でいきなり勢いが落ちた…………あの範囲は無生物にも影響を及ぼすのか!」

 

「正解です。」

 

「(どうする………このままだとジリ貧で負ける………………)」

 

「そろそろこちらからいかせてもらいましょう。」

 

そう言うと使神はプッチに向かって駆け出し『セーブ・マイセルフ』でプッチに襲いかかる。

 

「(肉弾戦か…なら!)」

「ハッ!」

 

『ホワイトスネイク』が向かってくる使神を足払いで転ばせ、倒れ込む身体にパンチを叩き込む!

 

「クッ…『セーブ・マイセルフ』!相手の攻撃力を弱くしろ!!」

 

ドコドコ

 

「大したダメージにならないな……」

 

「私ばかりに気を取られていると危ないですよ?」

 

「ハッ!」

 

ドガッ

 

「クッ…スタンドを後ろに回していたのか。」

 

「『セーブ・マイセルフ』!そのまま叩き込みなさい!!」

 

『シャァァァァァァァ』

 

ドカドカドカ

 

「ウォォォォ!『ホワイトスネイク』!!奴を迎え撃てッ!」

 

『ウオシャアアアアアッ!!』

 

ドゴドゴドゴドゴドゴ!!

 

「クッ………」

「(コイツのスタンド……あまりパワーとスピードがないが…………今の私の『ホワイトスネイク』は弱体化している…このまま小競り合いをしていたら持久力で負ける!)」

「これを使うしかないか。」

「分符『タンデムアタック』!」

「(これで『ホワイトスネイク』にはラッシュの対応をしてもらって、私は本体と直接決着を着けに行くことができる。)」

 

「………そうきましたか。」

 

「……………行くぞッ!!」

 

プッチは姿勢を低くし、ラグビーのタックルのように相手の体勢を崩そうとする……だがッ使神もしっかりと回避行動をし、プッチにアッパーを食らわせようとする!

 

ブン!

 

「!………危ないな…格闘技でもやっていたのか?」

 

「ここに来てから何かと必要になったので鍛えていただけですよ。」

 

「そうか…」

 

「さて…そろそろ決着を着けることにしましょう………」

 

「そうだな…」

 

「『セーブ・マイセルフ』」

 

「『ホワイトスネイク』」

 

「これで決めさせてもらいます!!」

「原点『思い出は心の灯火』」

 

「これはッ…………!」

 

                                 To be continued…




弱符『気迫な貴方と希薄な私』…叶願 使神のスペルカード。
効果:自身の気配を弱め、相手から認識されづらくなる。

弱符『弱者側へようこそ』…叶願 使神のスペルカード。
効果:拳に触れたものを弱める。

弱符『盛者必衰の理』…叶願 使神のスペルカード。
効果:自分の周りに来たものを無差別に弱くする。

『セーブ・マイセルフ』…近距離パワー型。叶願 使神のスタンド。
パラメーター:破壊力D スピードD 射程距離C 持続力B 精密動作性A 成長性C
能力:あらゆる物を弱くする能力。弱体化具合は少し弄ることができる。

原点『思い出は心の灯火』…叶願 使神のスペルカード。
効果:???

こちら側の都合で二週間程度新しく小説を出せなくなります。本当に申し訳ないです。次回まで楽しみにしていてください。
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